ちからずく(ポケモン)

「ちからずく(ポケモン)」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

ちからずく(ポケモン) - (2023/01/22 (日) 19:03:09) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2018/03/31 Sat 19:15:00
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます

----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----

『ちから&bold(){ず}く』とは、[[ポケットモンスター]]シリーズに[[第五世代>世代(ポケモン)]]([[ブラック・ホワイト>ポケットモンスター ブラック・ホワイト]])から登場した[[ポケモン>ポケモン(ポケットモンスター)]]の[[特性>特性(ポケモン)]]である。 


**【概要】
----
効果は&bold(){『自分の使う技の追加効果を無くし、[[威力>威力(ポケモン)]]を1.3倍にする』}というもの。
元々追加効果の無い技には効果がない。

追加効果と言っても様々だが、厳密には適用される追加効果は発生確率に関係無く、
・相手の能力ランクを下げる(「&font(#ff00cc){サイコキネシス}」「&font(#663333){かみくだく}」等)
・相手に状態異常・状態変化を付与する(「&font(#ffcc00){10まんボルト}」「&font(#808080){アイアンヘッド}」等)
・自分の能力ランクを上げる(「&font(#cc3333){グロウパンチ}」「&font(#994c00){げんしのちから}」等)
というものだけで、
攻撃の反動で自分の能力ランクを下げる効果(「&font(#cc3333){ばかぢから}」や「&font(#ff0000){オーバーヒート}」等)を持つ技には『ちからずく』は適用されない。さらに細かい例だが、能力ランクの上昇と低下を同時に起こす「スケイルショット」にも適用されないので注意。
また、急所ランクがプラスされている効果(「&font(#994c00){ストーンエッジ}」や「&font(#663333){つじぎり}」等)は厳密には&bold(){追加効果ではない}ので、こちらにも効かない。

因みに攻撃タイプの[[Zワザ]]には専用のものを除いて追加効果が存在しない(追加効果持ちの技でも消える)ので、こちらにも適用されない。
また[[ダイマックス]]はZワザとは対照的にすべての攻撃技に追加効果があるが、こちらにもちからずくは適用されない。

後述の&font(l){バグ}仕様から、道具『いのちのたま』との相性がいい。

名前や効果のイメージから、一見物理攻撃が強い脳筋アタッカーに相性が良いように見え、実際に『ちからずく』を持つポケモンはそういうタイプが多いが、
「[[&font(#cc9966){じしん}>じしん(ポケモン)]]」や大半の物理[[ノーマル>ノーマルタイプ(ポケモン)]]・[[かくとう>かくとうタイプ(ポケモン)]]技、[[先制技>先制技(ポケモン)]]等の強力な物理技は追加効果を持たないので、意外にも物理アタッカーとの相性は悪い。

一方特殊技は威力の高さを問わず大半が追加効果持ちなので、物理技より遥かに相性がいい。発生確率10%の追加効果などあって無いようなものなので、少ないデメリットで確実に火力を上げることができる。一方で低火力だが追加効果の発生確率が100%の技でも上述の通り発生しなくなるため注意。
そのため物理アタッカー寄りのポケモンを特殊型で使用することもあったりする。


**【ちからずくを活用する主なポケモン】
----
・&bold(){[[ニドキング]]/[[ニドクイン]]}
適用技は「&font(#cc0099){ヘドロウェーブ}」「&font(#cc9966){だいちのちから}」「&font(#ff0000){だいもんじ}」「&font(#00ced1){れいとうビーム}」など。
主力技の大半が追加効果持ちかつ、レパートリーが広いのでちからずくとの相性は抜群。
種族値は攻撃>特攻だが、「&font(#cc9966){じしん}」に特性が乗らない、[[こおり>こおりタイプ(ポケモン)]]4倍のメジャーなポケモンに『[[いかく>いかく(ポケモン)]]』持ちが多い関係で、「&font(#00ced1){れいとうパンチ}」より「&font(#00ced1){れいとうビーム}」の方が通りが良いなどの点から特殊型が圧倒的に多い。

・&bold(){[[オーダイル]]}
適用技は「&font(#1e90ff){アクアブレイク}」「&font(#00ced1){れいとうパンチ}」「&font(#994c00){いわなだれ}」「&font(#663333){かみくだく}」など。
「&font(#1e90ff){アクアジェット}」以外の主力技に適用され、「&font(#cc33ff){りゅうのまい}」で能力補助ができるので使い易い。珠持ちも現実的。
「&font(#1e90ff){ねっとう}」などを搭載した『いかく』の影響を受けない特殊型も強力。

・&bold(){[[メガバクーダ>バクーダ]]}
適用技は「&font(#ff0000){だいもんじ}」「&font(#cc9966){だいちのちから}」など。
特攻がとても高く、主力一致技の両方に乗るので非常に火力が高い。

・&bold(){[[ヒヒダルマ]]}
適用技は「&font(#ff0000){フレアドライブ}」「&font(#994c00){いわなだれ}」など。
攻撃140から繰り出される威力&font(#ff0000){234}の「&font(#ff0000){フレアドライブ}」は強力どころではなく、最早&bold(){理不尽}の域。
「&font(#ff0000){ニトロチャージ}」の追加効果が消えるので、中途半端な素早さを補強し辛いのが欠点。
かといって「&font(#ff0000){ニトロチャージ}」の追加効果を選ぼうとすると非常に扱いづらい[[フォルムチェンジ>フォルム/すがた(ポケモン)]]特性『ダルマモード』しか選択肢がない。

・&bold(){[[ランドロス]]([[けしんフォルム>フォルム/すがた(ポケモン)]])}
適用技は「&font(#cc9966){だいちのちから}」「[[&font(#cc3333){きあいだま}>きあいだま]]」「&font(#cc0099){ヘドロばくだん}」「&font(#ff00cc){サイコキネシス}」など。
特殊型での運用が最適か。
「&font(#cc9966){だいちのちから}」は[[ギルガルド]]を一撃で沈めるほどの高威力。
れいじゅうフォルムとまるで別物の高い攻撃性能を持つため度々話題になるが、現在は第六世代以降の作品での[[隠れ特性>隠れ特性(ポケモン)]]ランドロスの入手法は存在しないのでレーティングバトルで見かけることはない。
&font(l){え、PGLのデータにたまにいるって?知らんな}
第八世代では『とくせいパッチ』の登場により、ランクバトルで使用できるようになったが、汎用性が高いれいじゅうフォルムとの競合になるのがネック。単体攻撃の[[じめん>じめんタイプ(ポケモン)]]技が個性となる[[ダブルバトル>ダブルバトル(ポケモン)]]がカギとなるか。

・&bold(){[[ダイオウドウ]]}
適用技は「&font(#808080){アイアンヘッド}」「&font(#ff00cc){しねんのずつき}」「&font(#f09199){じゃれつく}」など。
素早さの低さが目立つが、ヒヒダルマに次ぐ攻撃130は魅力。「[[&font(#ff00cc){トリックルーム}>○○ルーム(ポケモンのわざ)]]」と合わせれば豊富な技範囲と高いH種族値から全抜きエースも狙える。
隠れ特性に『[[ヘヴィメタル>ヘヴィメタル/ライトメタル(ポケモン)]]』を持ち、こちらは「&font(#808080){ヘビーボンバー}」や「&font(#ff0000){ヒートスタンプ}」の火力が上がるが、ダイマックス相手に無効にされるのでどちらかというと追加効果を狙う場合か。なお「[[&font(#cc3333){けたぐり}>くさむすび/けたぐり(ポケモン)]]」の威力はもともと最大なのでどちらでも変わらない。


**【バグ?仕様?】
----
追加効果を消すという処理がかなり特殊なためか、効果テキストからは想像が付かない処理を起こすケースが幾つか存在する。
ちからずくが初登場した第五世代から既に存在していたが、現在でも一切変わっていない。
下記の現象は①と②に関しては「&bold(){ちからずくが適用される技で攻撃する」場合にのみ発生する}。


&bold(){①自分の『いのちのたま』の反動ダメージ、『かいがらのすず』の回復効果が消滅する}
つまり『いのちのたま』を持たせれば『ちからずく』に加えてほぼノーリスクで1.3倍の火力上昇が得られることになる。
1.3の二乗で元の約&bold(){1.7倍}という凄まじい上昇率となるため、『ちからずく』を使うときは誰もが憧れるだろう。
しかし『ちからずく』を持つポケモンは大抵素早さに難があるので、『[[こだわりスカーフ>こだわり系アイテム(ポケモン)]]』を持たせたほうが活躍することが多い。
ただしヒヒダルマは中途半端とはいえすばやさは平均以上にはあるので、十二分に選択肢のうちに入る。火力も&bold(){攻撃種族値199}相当(攻撃特化の場合)となるので特にロマンあふれるものとなるので是非。

『かいがらのすず』のほうは完全なデメリット効果だが、元々[[ココドラ]]以外はあまり活用しないマイナーな道具なのでほとんど話題にならない。


&bold(){②相手の持ち物『レッドカード』『だっしゅつボタン』『[[アッキのみ>きのみ(ポケモン)]]』『[[タラプのみ>きのみ一覧(ポケモン)]]』、特性『[[へんしょく>カクレオン]]』『わるいてぐせ』『にげごし』『[[ききかいひ>グソクムシャ]]』『ぎゃくじょう』、技「[[&font(#ff0000){トラップシェル}>バクガメス]]」が不発になる}


ヒヒダルマ「フレアドライブ!!」


[[ユクシー]]「よっしゃ、レッドカード発動!ステロダメ貰ったぁ!」

シーン…

ユクシー「[[なん…だと……?]]」


なんと相手の一部道具や特性、技を不発にする。
どういうことなの…
該当する道具や特性がメジャーでないのであまり知られていないが、その分初見殺し効果が強まっている。
やられた側からすれば堪ったものではないだろう。


&bold(){③『ジェットパンチ』に対しても、ちからずくが適用される}
本来追加効果のない高威力[[先制技>先制技(ポケモン)]]だが、なぜかちからずく適用技になっている。&s(){ついに特性の発動条件すら無視し始めた。}
まぁ『マイティチェンジ』しか特性がない[[イルカマン]]の専用技なのでこの現象を実践で見ることはないだろうが…



①については一応、公式から「バグではなく仕様」という回答が出ている。
こちらは&s(){かいがらのすずを除いて}使用者側に不利益がほぼない仕様なのでプレイヤーにも概ね受け入れられている。

また『[[ブラック2・ホワイト2>ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2]]』では[[アイリス>アイリス(ポケモン)]]が使う[[クリムガン]]が珠力尽くアタッカーの構成となっており、さらに『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』では[[オーバ>オーバ(ポケモン)]]の[[ハガネール>イワーク/ハガネール]]・[[ヒョウタ>ヒョウタ(ポケモン)]]の[[ラムパルド]]・[[トウガン>トウガン(ポケモン)]]のハガネール・[[キクノ>キクノ(ポケモン)]]のニドキングといった計4体もの相手がこのコンボを使用してくるため、公式公認のコンボとして扱われている節がある。

②は相手のポケモンに思い切り干渉してくるものであり、公式からも回答が長らく出ていないのでバグの可能性が高い。攻撃命中後の処理をスキップしたため、追加効果以外の処理も誤ってスキップしているのではないだろうか?

③については実は『ちからずく』ではなく『ジェットパンチ』のほうに原因があり、「相手の能力ランクを低下させる」追加効果を持つ技として扱う内部データの設定ミスのせいでちからずくが発動するようになっている様子。


**【余談】
----
よく間違えられやすいが、『ちから&bold(){づ}く』ではなく、『ちから&bold(){ず}く』である。
ただどちらも漢字表記では力尽くであり、意味も同じなので畏まった場面以外ではそんなに気にする必要はないかも。



追記・修正は「追加効果なんて必要ねぇんだよ!」と思った方にお願いします。

#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,6)
}
#include(テンプレ3)

#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- ②のやつはペロリーム使ってる身としては一刻も早く直して欲しい  -- 名無しさん  (2018-03-31 19:19:44)
- イメージ的には物理技だけど、追加効果のある有用な技が特殊技に偏っているせいで、ウォーグルが残念なことに…負けん気で救われてるとはいえ、何かモヤっとする  -- 名無しさん  (2018-03-31 19:27:15)
- 直せないのかなんか面白いからそのままにしてるのかどっちだろう?①は面白いから残してそう  -- 名無しさん  (2018-03-31 19:45:32)
- 別にメジャーでもないニド夫妻やオーダイルが困るだけだしそのままにして正解  -- 名無しさん  (2018-03-31 22:05:20)
- バグか仕様か分からんことを前提に書いた方がよくね?珠ダメは現状仕様とされているから、バグ扱いするのも微妙だと思う。  -- 名無しさん  (2018-04-01 00:27:51)
- ちからずくランドロスはマジでやばいから解禁されなさそう  -- 名無しさん  (2018-04-01 10:41:40)
- むりやりでもいれてやる!うりゃー!的なあれかと  -- 名無しさん  (2018-04-01 12:50:23)
- 遊戯王脳だからタイミングを逃すとかチェーンブロック内の効果まとめて打ち消しとかで脳内翻訳してたからあんまり気にならなかったな  -- 名無しさん  (2018-04-01 12:54:47)
- 名前も効果もなんかミスしてるくさい稀有な技  -- 名無しさん  (2018-04-01 16:32:58)
- ↑技というか特性な 認知当時はヒヒダルマも警戒されてたがそんなにヤバくないと認知されたのも懐かしい話だ  -- 名無しさん  (2018-04-01 17:25:09)
- ↑日本語の表記としては地面(ち+めん)の読み仮名が「じめん」になるのと似たようなものだから間違いとも言えない。  -- 名無しさん  (2018-04-01 23:02:26)
- 発動するかもわからない1割の追加効果と引き換えに威力3割増しってかなり強力な特性だよね。所有者がそろいも揃って微妙だからあまり強特性のイメージないけど  -- 名無しさん  (2018-04-02 07:18:39)
- がんじょうあごなんてデメリットもなしに1.5倍!でも鉄の拳は1.2倍にしかならないんだよなあ。拳も強くしてくれよ  -- 名無しさん  (2018-04-02 09:28:21)
- てつのこぶし強化は多分DPリメイクでメガゴウカザルがやってくれるさ…  -- 名無しさん  (2018-04-17 16:57:57)
- ↑2 がんじょうあごは適用される技の素の威力が低いし、持ってる奴等も微妙だから  -- 名無しさん  (2018-04-17 22:18:55)
- 牙技は拳技よりパワーないしね  -- 名無しさん  (2018-04-17 22:22:02)
- この特性のおかげでニドキングを何度育てなおししたことか  -- 名無しさん  (2019-12-05 12:44:16)
- ②の部分は技に追加効果をプラスするイメージで考えれば納得?  -- 名無しさん  (2019-12-05 21:08:33)
#comment
#areaedit(end)
}