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ちからずく(ポケモン)

登録日:2018/03/31 Sat 19:15:00
更新日:2026/08/31 Mon 23:13:56
所要時間:約 7 分で読めます





技の 追加効果は なくなるが
そのぶん 高い 威力で 技を 出すことが できる。



ちからとは、『ポケットモンスター』シリーズに登場する特性の一つ。




◆所有ポケモン


通常特性


隠れ特性


メガシンカ特性




◆概要


第五世代ポケットモンスター ブラック・ホワイト』で初登場した特性。
当時の新ポケモンであるヒヒダルマの特性としてお披露目された。

効果は『自分の使う技の追加効果を無くし、威力を1.3倍にする』というもの。
元々追加効果の無い技には効果がない。


追加効果と言っても様々だが、厳密には適用される追加効果は発生確率に関係無く、
  • 相手の能力ランクを下げる(「サイコキネシス」「かみくだく」等)
  • 相手に状態異常・状態変化を付与する(「10まんボルト」「アイアンヘッド」等)
  • 自分の能力ランクを上げる(「ニトロチャージ」「げんしのちから」等)
というものだけで、
攻撃の反動で自分の能力ランクを下げる効果(「ばかぢから」や「オーバーヒート」等)を持つ技には『ちからずく』は適用されない。さらに細かい例だが、能力ランクの上昇と低下を同時に起こす「スケイルショット」にも適用されないので注意。
また、急所ランクがプラスされている効果(「ストーンエッジ」や「つじぎり」等)は厳密には追加効果ではないので、こちらにも『ちからずく』は適用されない。


因みに攻撃タイプのZワザには専用のものを除いて追加効果が存在しない(追加効果持ちの技でも消える)ので、こちらにも適用されない。
またダイマックスわざはZワザとは対照的にすべての攻撃技に追加効果があるが、こちらにも『ちからずく』は適用されない。


名前や効果のイメージから、一見物理攻撃が強い脳筋アタッカーに相性が良いように見え、実際に『ちからずく』を持つポケモンはそういうタイプが多いが、
じしん」や大半の物理ノーマルかくとう技、先制技等の強力な物理技は追加効果を持たないので、意外にも物理アタッカーとの相性は悪い。

一方特殊技は威力の高さを問わず大半が追加効果持ちなので、物理技より遥かに相性がいい。発生確率10%の追加効果などあって無いようなものなので、少ないデメリットで確実に火力を上げることができる。一方で低火力だが追加効果の発生確率が100%の技でも上述の通り発生しなくなるため注意。
そのため物理アタッカー寄りのポケモンを特殊型で使用することもあったりする。

なお、重箱のスミの話にはなるが、当然「ほっぺすりすり」の確定まひ付与も追加効果扱いなので、『ちからずく』とは致命的に相性が悪いことには注意。
新作が出るたびに新規ポケモンのわざととくせいはよく注目した方がいいかもしれない。


また、後述のバグ仕様から道具『いのちのたま』との相性がいい。



◆『ちからずく』を活用する主なポケモン


  • ニドキング/ニドクイン
適用技は「ヘドロウェーブ」「だいちのちから」「10まんボルト」「れいとうビーム」など。

主力技の大半が追加効果持ちかつ、レパートリーが広いのでちからずくとの相性は抜群。
種族値は攻撃>特攻だが、「じしん」に特性が乗らない、こおり4倍のメジャーなポケモンに『いかく』持ちが多い関係で、「れいとうパンチ」より「れいとうビーム」の方が通りが良いなどの点から特殊型が圧倒的に多い。

  • オーダイル
適用技は「アクアブレイク」「れいとうパンチ」「いわなだれ」「かみくだく」など。

アクアジェット」以外の主力技に適用され、「りゅうのまい」で能力補助ができるので使い易い。珠持ちも現実的。
ねっとう」などを搭載した『いかく』の影響を受けない特殊型も強力。

  • メガバクーダ
適用技は「だいもんじ」「だいちのちから」「げんしのちから」「ラスターカノン」など。

特攻がとても高く、主力一致技の両方に乗るので非常に火力が高い。

  • ヒヒダルマ
適用技は「フレアドライブ」「しねんのずつき」「いわなだれ」「アイアンヘッド」など。

攻撃140から繰り出される威力234の「フレアドライブ」は強力どころではなく、最早理不尽の域。
ニトロチャージ」の追加効果が消えるので、中途半端な素早さを補強し辛いのが欠点。
かといって「ニトロチャージ」の追加効果を選ぼうとすると非常に扱いづらいフォルムチェンジ特性『ダルマモード』しか選択肢がない。

  • {ランドロス(けしんフォルム)
適用技は「だいちのちから」「きあいだま」「ヘドロばくだん」「サイコキネシス」など。

特殊型での運用が最適か。
だいちのちから」はギルガルドを一撃で沈めるほどの高威力。
れいじゅうフォルムとまるで別物の高い攻撃性能を持つため度々話題になるが、現在は第六世代以降の作品での隠れ特性ランドロスの入手法は存在しないのでレーティングバトルで見かけることはない。
え、PGLのデータにたまにいるって?知らんな

第八世代では『とくせいパッチ』の登場により、ランクバトルで使用できるようになったが、汎用性が高いれいじゅうフォルムとの競合になるのがネック。単体攻撃のじめん技が個性となるダブルバトルがカギとなるか。

第九世代では『Pokémon LEGENDS アルセウス』で手に入れた専用技ねっさのあらし」が威力10020%でやけど付与効果・心もとない命中が何故か雨下必中味方を巻き込まない範囲攻撃と『ちからずく』とかみ合いまくった優秀な要素を兼ね備えており、じめん技を半減するくさタイプには「ヘドロばくだん」が刺さることもあり、ダブルでの使用率がれいじゅうフォルムを上回るように。そのため、「ねっさのあらし」のやけど効果があまり顧みられていないのは内緒。

  • ダイオウドウ
適用技は「アイアンヘッド」「しねんのずつき」「いわなだれ」「じゃれつく」など。

素早さの低さが目立つが、ヒヒダルマに次ぐ攻撃130は魅力。「トリックルーム」と合わせれば豊富な技範囲と高いH種族値から全抜きエースも狙える。
隠れ特性に『ヘヴィメタル』を持ち、こちらは「ヘビーボンバー」や「ヒートスタンプ」の火力が上がるが、ダイマックス相手に無効にされるのでどちらかというと追加効果を狙う場合か。なお「けたぐり」の威力はもともと最大なのでどちらでも変わらない。

  • ウォーグル(ヒスイのすがた)
適用技は「ぼうふう」「サイコキネシス」「ねっぷう」「シャドーボール」など。

エスパータイプでは唯一の『ちからずく』持ち。
物理寄りの種族値である原種では適用する一致物理技が「ブレイククロー」しかなくサブ技も「いわなだれ」程度でハッキリ言って相性が良くなかったが、
特殊寄りの種族値となったこちらは『ちからずく』が適用する特殊技が一通り揃っており、中でも一致技に「ぼうふう」が適用されるためかなり相性が良い。

ただし、強力な専用技である「オーラウイング」の素早さ上昇効果が消えてしまい、本人のアンバランスな種族値をカバーし辛くなるのが欠点。



逆に、イキリンコ(イエローとホワイト)も隠れ特性がこれだが、適用される物理技が「とびつく」しかなく全く噛み合っていないためまず採用はされないだろう。



◆バグ? 仕様?


追加効果を消すという処理がかなり特殊なためか、効果テキストからは想像が付かない処理を起こすケースが幾つか存在する。

『ちからずく』が初登場した第五世代から既に存在していたが、現在でも一切変わっていない。
下記の現象は①と②に関しては「ちからずくが適用される技で攻撃する」場合にのみ発生する


①自分の『いのちのたま』の反動ダメージ、『かいがらのすず』の回復効果が消滅する

つまり『いのちのたま』を持たせれば『ちからずく』に加えてほぼノーリスクで1.3倍の火力上昇が得られることになる。
1.3の二乗で元の約1.7倍という凄まじい上昇率となるため、『ちからずく』を使うときは誰もが憧れるだろう。

しかし『ちからずく』を持つポケモンは大抵素早さに難があるので、『こだわりスカーフ』を持たせたほうが活躍することが多い。
ただしヒヒダルマは中途半端とはいえすばやさは平均以上にはあるので、十二分に選択肢のうちに入る。火力も攻撃種族値199相当(攻撃特化の場合)となるので特にロマンあふれるものとなるので是非。

『かいがらのすず』のほうは完全なデメリット効果だが、元々ココドラ以外はあまり活用しないマイナーな道具なのでほとんど話題にならない。


②相手の一部道具や特性、技が不発になる

ヒヒダルマ「フレアドライブ!!」

ユクシー「よっしゃ、レッドカード発動!ステロダメ貰ったぁ!」

シーン…



なんと相手の一部道具や特性、技を不発にする。
どういうことなの……。
対象となる持ち物は、『レッドカード』『だっしゅつボタン』『アッキのみ』『タラプのみ』。
特性は『へんしょく』『わるいてぐせ』『にげごし』『ききかいひ』『ぎゃくじょう』。
技は「トラップシェル」。
該当する道具や特性がレッカ以外メジャーでないのであまり知られていないが、その分初見殺し効果が強まっている。
やられた側からすれば堪ったものではないだろう。


③「ジェットパンチ」に対しても、『ちからずく』が適用される

本来追加効果のない高威力先制技だが、なぜか『ちからずく』適用技になっている。ついに特性の発動条件すら無視し始めた。
まぁ『マイティチェンジ』しか特性がないイルカマンの専用技なのでこの現象を実戦で見ることはないだろうが……。



①については一応、公式から「バグではなく仕様」という回答が出ている。
こちらはかいがらのすずを除いて使用者側に不利益がほぼない仕様なのでプレイヤーにも概ね受け入れられている。

また『ブラック2・ホワイト2』ではアイリスが使うクリムガンが珠力尽くアタッカーの構成となっており、
さらに『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』ではオーバのハガネール・ヒョウタのラムパルド・トウガンのハガネール・キクノのニドキングといった計4匹ものポケモンがこのコンボを使用してくるため、公式公認のコンボとして扱われている節がある。


②は相手のポケモンに思い切り干渉してくるものであり、公式からも回答が長らく出ていないのでバグの可能性が高い。攻撃命中後の処理をスキップしたため、追加効果以外の処理も誤ってスキップしているのではないだろうか?


③については実は『ちからずく』ではなく『ジェットパンチ』のほうに原因があり、「相手の能力ランクを低下させる」追加効果を持つ技として扱う内部データの設定ミスのせいでちからずくが発動するようになっている様子。
やはり設定ミスだったらしく、のちのアップデートでは修正された。



◆余談


よく間違えられやすいが、
『ちからく』が正しく『ちからく』ではない。

漢字表記では『力尽く』。
国語辞典や辞書でも基本は前者で載っており、表記揺れとして後者が許容されている感じである。

そもそも言葉的には『力』+『ずくめ』の単語(「黒ずくめの男」と同じ用法)。
『ずくめ』とは「そればかりである」という意味で、
『力ずく』なら「力のみで(~する)」ということになる。

いっぽう『づく』だと「()くす、()きる」になり、「あらん限りを出しきる」の意味になるので、
「次の試験には力を尽くして取り組みます」なら、『つく』で正しくなる。

まあ、いずれにせよニュアンスが通じないことはないので、畏まった場面以外ではそんなに気にする必要はないかも?





追記・修正は「追加効果なんて必要ねぇんだよ!」と思った方にお願いします。

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最終更新:2026年08月31日 23:13