ジェイス・ザ・オーバードライブ

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ジェイス・ザ・オーバードライブ - (2022/05/19 (木) 20:04:56) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2022/05/19 (木) 8:00:00
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
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#center(){
&sizex(5){&bold(){&color(navy){軍人の存在意義は、穏やかな平和を生きる無辜の民を守ることだ}}}

&sizex(5){&bold(){&color(navy){その幸福を宝と信じ、命を懸けて戦うことだ}}}

&sizex(5){&bold(){&color(navy){オレは不死身の&ruby(オーバードライブ){限界突破}。この胸に勇者の誓いがある限り、死なない、朽ちない、戦い続ける}}}

&sizex(5){&bold(){&color(navy){&ruby(だれか){帝国民}の明日を守るために──何度でも蘇って、敵を必ずぶち殺すのさ}}}
}



ジェイス・ザ・オーバードライブとは『シルヴァリオ ラグナロク』の登場人物である。
CV:畑山大雪山



*◆概要
&ruby(フルメタルギガース){機甲巨人化創星録}…もとい、軍事帝国アドラー・&ruby(ゾディアック){黄道十二星座部隊}北部征圧部隊&ruby(サジタリウス){魔弓人馬}隊長。
アンジェリカ・フォン・アクトレイテと同盟を結び、商国のリベラーティ一族とその傭兵、&ruby(ニーズホッグ){終焉吼竜}と協力して神祖滅殺を為さんとする「神殺し」の1人である。

[[クリストファー・ヴァルゼライド]]、[[ギルベルト・ハーヴェス]]はかつて共に東部戦線を駆けた戦友であり、ヴァルゼライドがこの世を去ってからも変わらぬ敬意を抱いている。
実は&bold(){妻帯者}であり、奥方もアドラーの兵士。
現在は帝都務めをしつつ、実子五人と任務中に拾ってきた八人の十五人家族で円満に暮らしているそうな。



*◆来歴
男は最初、どこにでもいる力自慢の糞ガキであった。
身の程知らずにも兵卒時代のヴァルゼライドに喧嘩を売って返り討ちにされ、それが悔しくて、いつか殴り返してやるとその背を追って軍人となった。
そして共に同じ部隊へ配属され、地獄の東部戦線で戦うこととなる。
丁度いい、絶対にこいつを見返してやろう。俺の方が上なんだよ。なんて馬鹿みたいに粋がりながら、戦功を挙げるべく鉄火の雨をくぐり抜けた。
獅子奮迅で国境線を押し上げた帝国軍、勝利の余韻を噛み締めつつ、自慢顔で振り返った──その先に。

#center(){&bold(){&color(navy){小さな笑顔の花と出会い、オレのすべては打ち砕かれた}}}

#center(){&bold(){&color(navy){呆然としたよ。理解できなかった。何がなんだかわからず、どれだけ放心していただろうな。だが、それでも……瞳の奥が熱かったのを覚えている}}}

ありがとう、軍人さん──私や家族を守ってくれて。
村のみんなもちゃんと無事。あなたのお陰で生きているよ。
だから本当に、本当に本当にありがとう。
こんな&ruby(もの){花}しか今は贈れるものがないけど、お願い。どうか受け取って。
強くて立派で格好いい、わたし達の英雄よ。



厄介者だと親に殴られながら育ち、そんな彼らを軽蔑しながら結局愚かな暴力に頼ることしかできない自分。この時だって暴れることしか頭になく、戦場となった村民の安全など気にかけてさえいなかったのが真実だ。
だから、それはあまりに的外れな勘違いで……
いつものように、鼻で笑い飛ばせばよかったはずの笑顔に。しかし。
身体はずっと震えていた。胸の奥からこみあげてくる感情に、滑稽なほど耐えられない。自分が周りと変わらない、ちゃんと一人の人間なんだと認めてもらった気がしたから。
&bold(){こんなどうしようもない塵屑でも……誰かの為に生きていいと、美しいものを守れるのだと。真っ当に、当たり前に、前を向いてよいのだと。}

言葉にできない衝動に打ちのめされた自分に対し、いずれ英雄と呼ばれる男がそっと肩に手を置いた。
雄々しく熱い眼差しが、胸を張れと告げている。お前の守った笑顔だというその一言に支えられ、恐る恐る差し出された花を掴んだ瞬間に……花弁へ落ちた、涙の雫。

#center(){&bold(){&color(navy){命を懸ける、理由を知った}}}

#center(){&bold(){&color(navy){オレは、&ruby(だれか){無辜の民}の為に生き、&ruby(だれか){無辜の民}の為に死んでいこう}}}

輝く明日を、彼らが笑顔で生きられるように。いつか自分に代わり、平和の中で笑顔の花を広げてくれると信じているから。
それこそがジェイス・ザ・オーバードライブの戦う理由…彼の&ruby(オリジン){精神太源}である。



*◆&ruby(フルメタルギガース){機甲巨人化創星録}
本編の3年前に古都プラーガで壊滅した傭兵団「&ruby(ファブニル){強欲竜団}」から流出した人体改造技術を起源とする人口進化論提唱団体、その過激派にして最右翼。
ジェイスを首領とし聖教国に対して日夜テロ活動を仕掛けている。

構成員の大半は戦場で欠損した手足や内臓を人体改造手術で鋼鉄に換装した元傷痍軍人たち。
死地を幾度も潜り抜けた経験値を備えながら、最新の機械化兵として復活した戦鬼の群れは時に戦場の花形──星辰奏者さえ超える暴威を顕わにしつつ、鉄風雷火を駆け抜ける。
手足を切り落とされても進撃を止めず、関節部の破壊等で機能が停止しても時限爆弾と化した同僚を別の誰かが人間大の手榴弾として敵陣に投げ込む。義手義足を段階的に起爆させ回数限定の機動力を得る。
しかしその外道じみた行為に非情さや酷薄さなど欠片もない。誰も彼もが嬉々として仲間の屍を乗り越える。おまえの意志は俺が継ぐとばかりに今の犠牲を次瞬の糧とする。

・&ruby(イグニッション){暴星励起}
特殊な薬物を用いた一時的かつ爆発的な膂力増強。自爆の威力も上昇する。



その正体は&bold(){&ruby(ゾディアック){黄道十二星座部隊}北部征圧部隊&ruby(サジタリウス){魔弓人馬}そのもの。}
神祖討伐作戦の任を受けたアドラーの特殊部隊である。
構成員全員が帝国及び第37代総統クリストファー・ヴァルゼライドを奉じており、狂信に近い使命感はそこから発している。
また彼らは第三世代型&ruby(プラネテス){人造惑星}を製造する過程で生まれた&ruby(スクラップアーミー){実験兵士}という一面を持ち、不安定ながら外部からの星辰供給を受け取る機能を持つ。

表向き「ギガース」という偽名で聖教国に潜入していることからもわかる通り、作戦を成功させる見込みがない弱兵では困るが&bold(){最悪失敗してもこいつらとアドラーは何の関係もありませんとシラを切れる捨て駒}という複雑な立場の集団。



*◆能力
戦場で長年戦い続けた経験値と勘に支えられた近接格闘術の達人。
[[ダインスレイフ>ファヴニル・ダインスレイフ]]と同じく肉体のほとんどが機械に置き換わったサイボーグであり、各種身体機能が向上している。ここにヴァルゼライドに由来する[[「まだだ!」>光の奴隷(シルヴァリオシリーズ)]]が加わるため手が付けられない。
またジェイスは帝国最新の人造惑星であり、許容容量の増大を主眼に置いた改造を施されている。固いという意味で頑丈ではなく、誰より丈夫と言うべき魔星。
これにより従来の光狂いが最後に陥った「身体が心について行けず自滅する」という末路から遠ざかっており、壊れることなく幾度もの覚醒を繰り返すことが可能。

そして第三世代型人造惑星の本領として&bold(){高位次元に存在する特定の[[極晃星>極晃星(シルヴァリオシリーズ)]]とラインを繋ぎ、その権能の一部を借り受けることができる。}
今のところ[[滅奏>ゼファー・コールレイン]]と[[閃奏>クリストファー・ヴァルゼライド]]に接続できるがどちらも非常に限定的にしか使えない。
滅奏は心臓の停止と同時に発動する反粒子を帯びた自爆、閃奏は一時的に因果破壊の絶滅光を纏えるものの心臓含む内部機関が完全に焼き切れ生命維持ができなくなるとどちらも実質的な最後の切り札。

だがジェイス持つ本当の強さは&ruby(・・・・・){そんなもの}ではなく、誰かを助け、絆を紡ぎ、そして窮地に陥った時"助けてくれ"と叫べることにある。&bold(){光の強さと仲間を頼る許容性の両立、それはヴァルゼライドさえ至れなかった理想の生き方。}
ゆえに彼こそ光の奴隷の進化先…&bold(){&color(orange){光の殉教者}}に他ならない。



*◆星辰光

#center(){&sizex(5){&bold(){&color(navy){創生せよ天に描いた星辰を――鋼の恒星を掲げるがため}}}

&sizex(5){&bold(){&color(navy){鏃から半人半馬を蝕む告死。永劫終わらぬ多頭竜の毒が、不死身を捨てろと囁くものの、取るに足りぬわ。片腹痛し}}}

&sizex(5){&bold(){&color(navy){蹄を鳴らせ、弦を引け、矜持を胸に地平を駆けろ。苦悶と嘆きにこの強弓が朽ち果てるなど有りはしない}}}

&sizex(5){&bold(){&color(navy){なぜならば、耳を澄ませば聞こえてくるのだ──天に轟く雷霆が}}}

&sizex(5){&bold(){&color(navy){おお、遥かに煌めく天頂神よ。星座となるには早すぎる、まだ戦えと言ってくれるのか}}}

&sizex(5){&bold(){&color(navy){ならば我が身は全身全霊、すべてを懸けて応えるのみ}}}

&sizex(5){&bold(){&color(navy){爛れた血肉は切除した、鋼の四肢を取り付ける。穢れた血潮は総じて無用、燃える油と入れ替えようぞ}}}

&sizex(5){&bold(){&color(navy){御許へ召され星座に列するその時まで。さあ戦友よ、轡を並べていざ往かん}}}

&sizex(5){&bold(){&color(navy){約束された誓いを掲げ、邪悪を穿つ矢を放て}}}

&sizex(6){&bold(){&color(navy){&ruby(Metal Nova){超新星}――&ruby(Overdrive Sagittarius){天光礼賛、限界突破の鋼魔弓}}}}
}

|基準値|発動値|集束性|拡散性|操縦性|付属性|維持性|干渉性|
|C|&bold(){&color(red){AA}}|&bold(){&color(red){AA}}|D|&bold(){&color(red){A}}|C|D|&bold(){&color(purple){E}}|

その能力は「対象を脆質結晶へと変換させる」。
人体はもちろん、鉄のような壊れにくい物体、炎や霧のような実体のない現象まで、ジェイスが触れた物は極めて脆い結晶構造へと強制変換される。
当たれば木端微塵に砕け散る[[一撃必殺>一撃必殺/即死(能力)]]の鉄拳。

極めて剣呑だがそれ以上に欠点が目立つ星光であり、「何かを殴って壊す以外に使い道がない」「当たらなければ意味がない」「持続時間が短い」という点はまだしも、なんと&bold(){&color(red){あまりの破壊力と付属性のステータス不足により数度の使用で手足が結晶化して爆散した}}というとんでもない欠陥品。((上のステータスは人造惑星になって強化されたものである))
天霆に並ぶ劇中屈指のハズレ能力であることは疑いなく、ジェイスは機械の身体を得てようやくまともに扱えるようになった。

それでも必殺性は他に類を見ず、人造惑星と化してからは四肢に埋め込まれた&ruby(セイファート){結晶核}、心臓に内蔵した&ruby(オリハルコン){神星鉄}、戦士としての高い経験値の相乗効果によって&bold(){遂に不死の怪物…神祖をも滅ぼすことが可能となった。}((肉体と同時に彼らの不死性を支える高位次元に繋がるラインを破断できるため))
極晃星に頼らず神祖滅殺ができる星辰光は現状、これとラグナの「&ruby(フィンブルヴェトル){終焉兵装}」のみである。

ただし心臓か頭部への直撃が必須。手足等に当てても砕けるのは接触部位のみで、そこから連鎖的に全身に効果が及ぶことはない。また不治でなく通常の数十倍の時間をかければ全快する。



*◆本編の活躍
共通ルートでは自らが派手に暴れることで神祖たちに&bold(){「ギガースの首領は神殺し」}という印象を刻み付け、もう一人の神殺しであるラグナの存在を一時秘匿することに成功。

アンジェリカルートではグレンファルトの罠により全滅の危機に瀕した一行のために殿として孤軍奮闘し、4人を逃がすことに成功するも自身は戦死してしまう。
だがその遺体はイザナに回収され、&bold(){脳髄の三分の二を物理的に切除し空いた頭部に制御用の&ruby(アキシオン){翠星晶鋼}を埋め込んだ改造使徒として蘇生。}
ジェイスはイザナの操り人形として、自分が誰であるかも思い出せないまま、&ruby(ラグナ){仲間}に襲い掛かってしまう。
混濁する意識の中で、それでも誰かのために戦い続けると決めたこと。その大切さを忘れてしまった"あの人"に教えてもらったとのだと。邪神が奪えなかった最後の誇りがラグナに放たれる拳撃をわずかに鈍らせ、せめてお前の手で終わらせてくれと叫んでいた。

終焉兵装を展開したラグナに対し、イザナはジェイスを星光を過剰供給させた人間爆弾に変え双方をまとめて処理しようとするが……

#center(){&bold(){&color(crimson){おまえ達は&ruby(オーバードライブ){限界突破}を舐め過ぎだ}}}

#center(){&bold(){&color(crimson){よう、戦友──今から最後の質問だ。貴官の所属を言ってくれ}}}

#center(){&bold(){&color(navy){貴官?所属? そいつは勿論────ああ、あぁッ}}}

刹那、変化は劇的だった。凶暴な獣の双眸に宿る理性の光。まるで雷霆に打たれたかの如く男の魂が燃え上がる。
そして、戦士は天へと謳い上げた。己が全霊を捧げた矜持を何の淀みもなく、高らかに。
そうとも、戦士よ。おまえの名前は──ッ

#center(){&sizex(6){&bold(){&color(navy){帝国軍黄道十二星座部隊が一角、北部制圧部隊・魔弓人馬隊長──ジェイス・ザ・オーバードライブ}}}}

#center(){&sizex(6){&bold(){&color(navy){それがオレの唯一にして無二の誇りに他ならねえ!穢れた神祖の首輪風情が、しゃらくさいんだよ黙ってろォォッ!!}}}}

激突の瞬間、神祖の手綱を振り千切り…拳に纏う星辰光で自ら大爆発を引き起こす。
今度こそ本当にジェイスはこの世から消滅し、鋼鉄の腕だけがそこに残されたのだった。






*◆余談
『ラグナロク』発売後に行われたシリーズ全キャラ総選挙は5位。ラグナロクの登場キャラに限定すれば1位となる。

バトルシーン人気投票ではベスト10の内&bold(){1位、2位、4位、9位がジェイス絡みのバトルで埋まる圧巻の結果となった。}

元々の名前は「ジェイス・ランリーグ」だったが、飲んだくれのDV親父に蹴りくれて故郷を捨てた瞬間からアレと同じ苗字は嫌だとすっぱり決別。意気揚々と「オーバードライブ」を名乗るようになった。






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- 光に目を焼かれてない人  -- 名無しさん  (2022-05-19 09:18:51)
- 個人としての格好良さは疑いないけど、聖教国首都でいきなりテロったギガースの活動が、メタ的にも正しいことであるかのように書かれるのはやっぱりどうかと思うんだよな、昨今のリアル情勢を鑑みても。神祖討伐という大義で手段を正当化するなら、それこそまさに神祖の手管なわけだし。  -- 名無しさん  (2022-05-19 09:36:46)
- 神祖共は世界を壊した責任をとるという名目でもう一度世界を書きかえようとしてるからなぁ そして聖教国はそのために作られた国だし  -- 名無しさん  (2022-05-19 20:04:56)
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