伝説のスタフィー

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伝説のスタフィー - (2022/08/14 (日) 10:18:38) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2022/08/14 Sun 09:13:00
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 13 分で読めるフィー

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#center{
&b(){&font(#ffd700,24){伝説のスタフィー}}

&b(){&font(#ffd700,24){出たんだフィー!}}
}


『伝説のスタフィー』とは、2002年に[[任天堂]]より発売された、[[GBA>ゲームボーイアドバンス]]専用ゲームソフト。
開発はトーセが担当している。普段は下請けとしてほとんど自己主張しないことで有名なトーセであるが、このゲームは&bold(){実はトーセが開発だとデカデカ公表している非常に珍しいソフト}。

#openclose(show=CM){
#center{&b(){&size(20){&color(#ffd700){スピンアタック}で海の平和を取り戻せ!}}}

#center{&b(){&size(20){おっちょこちょいだけど頑張り屋。&color(#ffd700){スタフィー}、さあ行け!!&br()だいぼうけんだ!!!}}}

#center{&b(){ゲームボーイ アドバンス}}

#center{&b(){&font(#ffd700,#40e0d0,30){&ruby(でんせつ){伝説}の&br()スタフィー}}}

#center{&b(){&font(#ffd700,30){出たんだふぃー!}}}
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#openclose(show=☆目次){
#contents()
}

*☆概要

GBAの発売一年後に発売された2Dアクションゲームで、
ゲームジャンルに『&font(#00bfff,u){マリンアクション}』とあるように、&font(#00bfff){水中でのアクションに比重が置かれた}、世にあるアクションゲームの中でも非常に珍しい内容となっている。
もちろん地上アクションも結構あるのだが、水中に入ると主人公である&font(#ffd700){スタフィー}の機動力が大幅に向上するため、プレイ中はむしろ水場を求めることが多くなるという特徴を持っている。

内容は子供でも大人でも楽しめるように子供向けになっており、水中メインなアクション性に合わせて世界観も海の生き物たちがメインに出てくる内容になっている。

現在はシリーズは休眠状態ではあるが、当時はGBA、[[ニンテンドーDS]]と渡って合計5作が発売された人気シリーズとなった。
現在は実機のほかは[[Wii U]]のバーチャルコンソールしかプレイ手段はないので、気になる方は配信終了前に購入してみよう。

初代スタフィーのCMソングは&s(){現在はいろいろ騒動あって出演も減って語りにくくなったが}ベッキーが務めたり、『伝説のスタフィー3』では意外にもPerfumeがCMソングを歌っていたりする。印象に残った方も多いのではないだろうか?

*☆ストーリー

&font(i){大きな海の空高く、天空に浮かぶ王国『テンカイ』の王子であるスタフィーはある日、国の宝物を運んでいる最中うっかりずっこけてツボを落としてしまう。}
&font(i){すると、急に大嵐が巻き起こってしまい、巻き込まれたスタフィーは海の中に落ちて行ってしまう。}

&font(i){海に落ちたスタフィーは長老のロブじいさんに助けられたスタフィーは海がらんぼうものだらけになってしまったことを聞き、泣きべそをかきながらなんとかテンカイに戻ろうと冒険を始めることに……}

&u(){2022年現在でも閲覧できる『伝説のスタフィー』公式サイトでは、スタフィー自身がこのあらすじを語ってくれるページが存在している。}


*☆ゲーム内容

基本的には水中と地上・空中を行ったり来たりしながら進むことになり、シリーズ初代である当作は全9ステージを回っていくことになる。
とはいえボリュームがないわけではなく、むしろシンプルでもやりこみ要素がある内容となっている。

各ステージも初回は結構長いのだが難易度に関しては非常に緩く、ライフが5個あるのに対して道中アイテムの&bold(){「しんじゅ」}を5個集めるだけでライフが1回復する。穴に落ちたりボスに負けたりしても即座にゲームオーバーにはならないうえに、そこかしこに設置されているセーブポイントの二枚貝に触れるとライフも全回復するため、&u(){ゲームオーバーになりにくく、ゲームオーバー時のリスクも少ない}救済策が取られている。気軽にやってみよう。

スタフィーの取れるアクションは道中進めていくうちに様々な人物から教わっていく形で増えていく。また、&bold(){『のりもの』}ももらうことがあり、その場合は乗り物に乗って専用のアクションステージをこなすことになる。

**スタフィーの取れるアクション

・&bold(){移動・だっっしゅ}
ただの移動と侮るばかれ、スタフィーは水中の中だとかなりのスピードで泳ぐことができる。基本的にテンポが悪くなりがちであるアクションゲームの水中要素を快適にした要因がこれ。
地上だとBボタンを押しながらダッシュできるが、所謂ぐるぐる走りになっている。

・&bold(){スピンアタック}
スタフィーの代名詞とも呼べるアクションで、ヤドカリのヤドカリタから教わるもの。攻撃・防御手段として大きく活躍することになる。
当初はその場スピン・ある程度移動しながらスピンするだけだが、強化後は水中内ならまっすぐ加速しながらスピンアタックできるようになり、ある程度の水流に逆らうことができるようになる。更に、水面に向かってスピンアタックをして水上に大きく飛び出す「スピンジャンプ」も可能となる。
ただし、スピンを一度に多くしすぎると目を回して動けなくなる。その際はレバガチャすること。

手間こそかかるがあるステージで更にもう一段階強化できるが、その場合はある程度モノを貫通できる「すごいスピンアタック((以降のシリーズではスピンアタックLv3とも呼ばれる))」となる。

連続して敵を倒すとしんじゅも稼げるので狙ってみよう。

・&bold(){ムササビジャンプ}
初期から使える技で、スタフィーが全身を使って気持ちよさげに滑空する。ジャンプ飛距離を伸ばすことができるため、上記のスピンジャンプを合わせればかなり遠くへ飛べるようになる。


**のりもの

・&bold(){ききゅう}
Aボタンを押すと浮かび上がる気球を操作する。攻撃はできないので、高度と軌道を予測しながら動くこと。

・&bold(){もぐらタンク}
ライトを手探りに地中を巨大[[ドリル]]の付いたモグラとともに探索する。手前には攻撃判定があるが無理に突っ込むとダメージを受けるので注意すること。

・&bold(){まほうセット}
箒に乗った魔法使いとなって横スクロールSTGに。星形弾と溜め撃ちの追尾弾が放てるが、&bold(){追尾弾が強すぎる}のでこれを活用しよう。

・&bold(){きぐるみ}
ふわふわの熊のきぐるみを着るのだが、結構重たいのか着地時にはズシッと音が鳴る。敵を驚かすことが可能で、驚いた敵を地形にしながら進んでいく。

・&bold(){なまずボート}
スタフィーが通れない毒の水はこのなまずに乗って強制スクロールで移動することに。攻撃はできないので、上手いことジャンプで敵や穴を飛び越えていこう。


*☆主な登場人物

・&font(#ffd700,20){スタフィー}
今作の主人公にして、空の国『テンカイ』の王子。CMでの声は&bold(){こおろぎさとみ}が務めている。
CMで『&bold(){おっちょこちょいでドジなスタフィー}』と&s(){ひどいこと}言われているが、その通り寂しがり屋で泣き虫なドジ。非常に表情豊かでリアクションもよくとっているため、初対面の人からは頼りなさげに見られることすらあるほど……
ただ、彼自身は頑張り屋でお人よしなので、その点から人に好かれることも多々ある。
[[ゲーム中ではセリフとして喋らないが、公式サイトやCMでは喋っており>喋らない主人公(ゲーム)]]、一人称は「ボク」で語尾に「フィー」が付く。

おっちょこちょいが行き過ぎたのか&s(){ゲームバランスの都合だが}以降のシリーズでは以前のアクションを忘れることが多々あり、『スタフィー2』に至っては&bold(){当初から使えたはずのムササビジャンプすら忘れてしまっていた}。ちょっと待てや!
また、妹の&font(#ff69b4){スタピー}の存在も明かされることになる。

ちなみに、名前からもわかるとおり元ネタはヒトデ。

・&font(#ffa500,20){キョロスケ}
スタフィーの親友となるハマグリ。江戸っ子口調で口が悪くひねくれ者で、気が弱いので戦闘はもっぱらスタフィーに任せがちな小心者。当初はサンゴショウに住んでいたが、想い人のハデヒラリがさらわれたことをきっかけにスタフィーと知り合い、以後冒険に付き合うことになる。
小心者ではあるが非常に知識に長けており、各所やボス戦前にはヒントをくれる参謀役で、本質はスタフィーが本当にピンチになったりすると泣きながら庇ったりするお人よし。金にがめついが、これは彼の家が借金を抱えていて性格が苦しいため。以降のシリーズではキョロスケの家庭事情にも焦点が当てられ、計3人いる弟と妹を大切にしているほか彼の両親との顛末が描かれることに。結構過酷な過去だけでなく運命すら待っていたためか、プレイヤーからは驚かれた。
また、『スタフィー3』以降からは『スタフィー2』で描かれたスタフィーのピンチもあってか一部ボス戦で防御担当になったり、&bold(){スタフィーが振り回して武器にしたりする}。

・&font(#ff4500,20){ロブじいさん}
キョロスケたちの住む海の長老。名前と姿はロブスターから。
海から落ちてきたスタフィーを助けて導いてくれた人物だが、実は若いころは凄腕の戦士。その実態は『スタフィー2』から見ることができる。

・&font(#ff69b4,20){ハデヒラリ}
キョロスケの初恋相手のミノカサゴ。派手で美しい外見とは違って物腰穏やかな心優しい人物。
サンゴショウに住んでいるがためにボンボーンをはじめとした序盤のボスに狙われる苦労人。キョロスケからは&bold(){お嫁さん予定}と猛アタックされているが、毎回うまくかわしている。ただ、スタフィーと共にいること、キョロスケの家庭事情を知っていくうちに悪くは思わなくなっているようで、以降のシリーズでは留守中キョロスケの弟たちの面倒を見てくれるなど親しい間柄には進歩していく。

・&font(#0000cd,20){マーメイド}
二枚貝に入っている[[人魚]]の少女。このゲームにしては珍しく頭身の高い人型で、なかなかのスタイルをした美少女。
ライフの回復やセーブを一挙に行ってくれる存在で、基本的に彼女がいる方向に進むのがベター。
ストーリーに関わることはないが彼女も冒険に付き合ってくれているようで、ゲーム再開時にはわざわざヒントやあらすじと共に語り掛けてくれるありがたい存在。

・&font(#696969,20){オーグラ}
スタフィーが落としたツボに封印されていた魔物にして、今作のラスボス。テンカイの征服を企んでおり、以後シリーズでは1~3と宿敵として戦うことになる。
[[不死身]]の存在で更に下僕や分身を作り出すことも可能で、道中では彼が放ったボスとも戦うことになる。

*☆ステージ

・&bold(){ロブのどうくつ}
空から落ちてきたスタフィーが担ぎ込まれた先。ここで基礎のアクションを学ぶことになる。
ヤドカリタに貝殻を持って行ってあげよう。

・&bold(){サンゴショウ}
本格的なアクションステージとなる綺麗なサンゴ礁。キョロスケとはここで出会うことになる。
メカニじいさんからききゅうをもらうステージでもある。
ボスはボンボーン。非常に弱いが、その後のシリーズでも頻出のボスとなる。

・&bold(){ザショウクジラ}
中に異物が入って困っているザショウクジラの体内に入るステージ。飲み込んだものや人物と出会うことになる。
ここにいるチュータから、スピンアタックの進化を教わることになる。
ボスはバンキロス。トゲだるまを丸裸にしてしまおう。

・&bold(){氷の海}
氷海を渡っていくステージ。氷漬けになっているクリオネたちを助けるステージでもある。
ボスはボエールン。ドリルが顔の真ん中に生えた魚で、正面からは攻撃できない上に雑魚敵に任せて隠れているため、まずはおびき出すこと。

・&bold(){ふかい海}
オーグラに吹き飛ばされた先であり、ここで海のねいろというものを探す羽目になる。
モーグという人物からもぐらタンクをもらうステージでもある。
どうやらここにはスピンアタックを更に強化してくれる存在がいるようだが……?
ボスはブランタン。暗い空間では攻撃は当たらないので、まずは光源に攻撃を当てないようにすること。

・&bold(){ちんぼつせん}
ふかい海の先にあった沈没船で、捕まったイルカの姉妹を助けることに。
タイミングよくパネルを合わせていこう。
ボスはイルカたちを食べようとしていたタコのボクトパス。墨の弾丸を撃ち出してくるので、うまくかわすこと。

・&bold(){かいていしんでん}
古い神殿を探索することになるステージ。トゲのギミックが多彩なので、あまりごり押しはしないこと。
ボスはオーグラが作り出したスタフィーの偽物、ドッペル。スピンアタック対決していこう。

・&bold(){そらの海}
雲海だけではなく、空中にも水が浮かんでいるステージ。水面からのジャンプと、スタフィーの部下であるクラゲのジュエリーたちに乗って移動する場面を織り交ぜて進んでいく。雲のリフトに苦戦した方も多かったのでは?
ボスはオーグラの手下であるクラーゲン、モクモッチュ、カニナリと順に戦っていく。

・&bold(){テンカイ}
最終ステージ。オーグラに荒らされている国と、捕まっているテンカイのこどもたちを取り戻しに行くことになる。
壁に隠れながら進む、パズルを解く、水流に逆らう……とこれまでのギミックの総編集となっている。
ラスボスであるオーグラを倒すことでエンディングとなる。

#region(クリア後について)
1週目をクリアした後は、落っことした宝物をすべて回収しに行く&bold(){難易度の上がった2週目}が遊べるようになる。
ステージは構成が変わっているが自由に選べ、1週目では封印ブロックで塞がれていたエリアに進めるようになっている。ここで宝物を集めていくのが主題となっている。
また、ボスは初回に比べて大幅に強化されており、後半ステージはなかなか歯ごたえのある難易度に変化しているので、アクションに自信がある方はやってみるといいだろう。

また、ミニゲームの高難易度クリアでしか会えない雑魚敵にも会えるようになるほか、本物の「海のねいろ」を手に入れることができればサウンドテストが解放される。敵データを収集できる図鑑集めも頑張ってやりこんでみよう!
#endregion


*☆余談

今作はGBAで発売されることになったが、実は&bold(){開発自体は1995年頃から始まっていた}ようで、当初は[[ゲームボーイカラー>ゲームボーイ]]で発売予定だった。故・横井軍平氏もかかわっているためスタッフクレジットには彼の名前も入っている。発売時期がずれたため、結果的に彼の名前が入った最後のゲームとなった。

クロスオーバーやゲスト出演絡みでは『スタフィー3』では異次元から[[ワリオ]]が乱入してきており、&bold(){最終局面で必要となる技を授ける}など大活躍。
[[マリオ&ルイージRPG]]ではポスターとしてワリオ、カービィ共々カメオ出演。リメイク版では[[ネムルーゴの像とユメップ王子>マリオ&ルイージRPG4 ドリームアドベンチャー]]に差し替えられた。
[[大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ]]ではスマブラXからスタフィーがアシストフィギュアとしてゲスト参加しているが、当初から殴って吹っ飛ばせるなどあんまり彼の扱いは良くない。&s(){明確なハズレではないだけマシだけど……}
反面、シールやスピリットはそこそこ収録されている。
よく[[星のカービィ]]とタイトルが似ていると比較されがちだが、星型が関わることと&u(){初心者にもやさしいアクション}という点以外はあんまり共通点がなかったりする。&font(#d3d3d3){あと、地味にスタフィーのほうがカービィより10cm身長が大きかったりする}

また、初代スーパーマリオメーカーではスタフィーの[[キャラマリオ]]が用意されたりと任天堂からは何かと忘れ去られてはいないようで、今でも新作や移植を望むファンは多い。
手軽に遊びやすいアクションなので、機会がある方は遊んでみてほしい。


しんじゅを&bold(){9999個}集めた方は、追記修正をお願いします。

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- 実は今年で生誕20周年。  -- 名無しさん  (2022-08-14 09:25:10)
- 太田光「可愛い見た目してんじゃないかよ、星のカービィだろ?」 スタフィー「星のカービィです」  -- 名無しさん  (2022-08-14 09:59:08)
- カービィ絡みだとブロックボールがトーセ開発という共通点あった気が。  -- 名無しさん  (2022-08-14 10:02:39)
- 初心者にもやさしいアクション←イーブル「お、そうだな」  -- 名無しさん  (2022-08-14 10:07:19)
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