名詠式

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&font(#6495ED){登録日}:2010/05/08(土) 23:38:33 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- [[黄昏色の詠使い]]作中で使用される技術。 読みは「めいえいしき」 詠び出したいものと同色の触媒(カタリスト)を用い、 そのものを賛美するセラフェノ音語の詠『讃来歌』(オラトリオ)を詠うことによって起動する、一種の召喚術。 触媒の色は『&font(#ff0000){Keinez}』『&font(#0000ff){Ruguz}』『&font(#ffdc00){Surisuz}』『&font(#008000){Beorc}』『Arzus(白)』の五色に分類され、これを名詠五色という。 使い手のイメージによるところが大きいが幾つかの法則・制約が存在する。   1)基本五色以外の色での名詠は不可。 名詠学校で最初に教わることだが、上記の五色以外での名詠式の構築は不可能とされている。 ただし、理由があるわけではなく、一種の常識として、また先人の経験則としてそう考えられている。 事実、夜色・虹色・灰色・空白と、五色以外の名詠が作中で確認されている。 2)一人が生涯で極めることが出来るのは三色まで。 これも経験に則った常識。名詠式は各色で理論が全く異なるため、完全習得には老衰なども考えると多くて三色とされている。 ただし、反唱(後述)は複数色習得が可能。 3)一度使った触媒で高度な名詠は不可能。 後罪(クライム)と呼ばれる。 使用済みの触媒は名詠門(チャネル、詠び出したものがくぐる門)が以前より強固に閉じられ、 二回目でさえ讃来歌を詠って第三音階が限界とされている。 例外として、常に周囲にエネルギーを発している炎は名詠門の閉鎖が緩く、何度でも使用できる。   4)真精の三重連縛。 第二音階までなら讃来歌は省略可能。触媒も同色なら(効果の差こそあれ)何を使ってもよい。 しかし真精を詠ぶ際は、真精の『適格者条件』にあった人間が真精から真名を授かり、 特定の触媒を用い、セラフェノ音語で編まれた讃来歌を詠う必要がある。 また、一度真精を詠ぶと、その色で他の真精を詠ぶことはできない(と、考えられている) ちなみに【無韻(定刻)式】名詠のみ、特別な音を用いた特殊な形で讃来歌を刻む。 名詠は難易度ごとに格付けされ、 ・第四音階名詠(コモンアリア) ・第三音階名詠(プライムアリア) ・第二音階名詠(ノーブルアリア) ・第一音階名詠(ハイ=ノーブルアリア) の四段階。真精は第一音階で小型精命は第二音階。 名詠されたものは一定時間経つと自然に還っていくが、 万が一暴走などを起こした時のため、強制的に還す『反唱』という技術も存在する。 この場合も触媒や理論が必要だが、理論自体は名詠式のそれより習得が容易。 触媒は、名詠生物に還っていくイメージを伝える媒介である(と、考えられている)   ■各色の特徴 ・&font(#ff0000){Keinez} 赤色名詠。そのイメージは「炎」と「血」 炎は希望、血は誓い。過去の咎めを炎が焼き、新たな結びを血が拓く。 時として出会い、時として別れる。 ゆえに――『至上の願いは灼熱の誓血でもたらされることとなる』 ・&font(#0000ff){Ruguz} 青色名詠。そのイメージは「海」、派生して「水」 水は世界を巡り生命を育み、世界は生命に満ちていく。 生命は野を駆け空を渡り種を遺し、そして最後に海へと還る。 だからこそ──『生命はその身体の内に海を含む』 ・&font(#ffdc00){Surisuz} 黄色名詠。そのイメージは「光輝ける物、高貴な物」としての「黄金」 黄は輝けるもの。光と友成し玉座を彩るべきもの。 転じ──『黄は力の証となる』   ・&font(#008000){Beorc} 緑色名詠。そのイメージは「森」 誰も立ち入る事なき樹海の奥深く、そこには未だ知られざる神秘があるという。 草は吹き、花は踊り、木々はざわめく。 その森には全てがあり、来る者の遍くを受け入れる。 転じ――『その神秘を授かったものが世界の王となる』 ・Arzus 白色名詠。そのイメージは「光」 光の三原色を融和させた時、そこには白が生まれる。 純白は穢れを拒み、弱き者を守る。 反面、最も傷つきやすい色である。 だからこそ──『その担い手は最も気高い』 ・&font(#808080){Isa} 灰色名詠。そのイメージは「灰」転じて「敗者」 攻撃的に変質した白の亜種。石化という他に類を見ない特性を持つ。 玉座の右に傅く十二の剣、左に傅く十二の盾。 その奥に在る王は、全ての敗者の道標。 故に――『空白の玉座、その倚子に座すは埃(誇り)のみ』   ・&font(#800080){Ezel} 夜色名詠。そのイメージは「透きとおった宇宙(そら)」 名詠五色に存在しないただ一つの例外。異端の音色。 識られざる悲壮の調べ。それは真夜の極にて奏でられる。 その歌い手は孤独。 だからこそ──『夜の真精は彼を護る。たとえ、自らの全てが消えようとも』 ・&font(#ff0000){H}&font(#0000ff){e}&font(#ffdc00){c}&font(#008000){k}t 虹色名詠。全てが融和した真の虹色。五色とは次元を逸した輝かしき音色。 Heckt(ヘケト)は否定。しかし彼が否定するのは否定(できない)という意識そのもの。 すなわち――『否定の否定は強い肯定。できないなんてはずがない』 ・&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){Wird}}} &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){空白名詠。そこに在るという意味で、透明だって立派な色。}}} &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){始まりの色。全ての生まれる子供たちが抱く色。名詠五色の根源たる色。}}} &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){世界をそのまま映し出す、夜色と対をなす透きとおった色。}}} &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){それは――『全ての約束された子供たちのために』}}}   以下ネタバレ 名詠式はもともと、二体の意志法則体がどちらが世界の守護者に相応しいかを人間に選ばせる手段。 テシエラ曰く「子供に離婚する親の親権を選ばせるようなもの」 幾つもある制約は、名詠式の力が有限であることで人間が高みを目指すようにするため。 同時に名詠式が意図的に作られたことをそれとなく示唆するため。 夜色名詠は、偶然イブマリーと共鳴した調律者アマデウスが、 ミクヴァ鱗片と対になる究極の触媒「アマデウスの牙」を与え、自身が空白の調律者から夜色の調律者となることで完成した。   追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,3) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2010/05/08(土) 23:38:33 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- [[黄昏色の詠使い]]作中で使用される技術。 読みは「めいえいしき」 詠び出したいものと同色の触媒(カタリスト)を用い、 そのものを賛美するセラフェノ音語の詠『讃来歌』(オラトリオ)を詠うことによって起動する、一種の召喚術。 触媒の色は『&font(#ff0000){Keinez}』『&font(#0000ff){Ruguz}』『&font(#ffdc00){Surisuz}』『&font(#008000){Beorc}』『Arzus(白)』の五色に分類され、これを名詠五色という。 使い手のイメージによるところが大きいが幾つかの法則・制約が存在する。   1)基本五色以外の色での名詠は不可。 名詠学校で最初に教わることだが、上記の五色以外での名詠式の構築は不可能とされている。 ただし、理由があるわけではなく、一種の常識として、また先人の経験則としてそう考えられている。 事実、夜色・虹色・灰色・空白と、五色以外の名詠が作中で確認されている。 2)一人が生涯で極めることが出来るのは三色まで。 これも経験に則った常識。名詠式は各色で理論が全く異なるため、完全習得には老衰なども考えると多くて三色とされている。 ただし、反唱(後述)は複数色習得が可能。 3)一度使った触媒で高度な名詠は不可能。 後罪(クライム)と呼ばれる。 使用済みの触媒は名詠門(チャネル、詠び出したものがくぐる門)が以前より強固に閉じられ、 二回目でさえ讃来歌を詠って第三音階が限界とされている。 例外として、常に周囲にエネルギーを発している炎は名詠門の閉鎖が緩く、何度でも使用できる。   4)真精の三重連縛。 第二音階までなら讃来歌は省略可能。触媒も同色なら(効果の差こそあれ)何を使ってもよい。 しかし真精を詠ぶ際は、真精の『適格者条件』にあった人間が真精から真名を授かり、 特定の触媒を用い、セラフェノ音語で編まれた讃来歌を詠う必要がある。 また、一度真精を詠ぶと、その色で他の真精を詠ぶことはできない(と、考えられている) ちなみに【無韻(定刻)式】名詠のみ、特別な音を用いた特殊な形で讃来歌を刻む。 名詠は難易度ごとに格付けされ、 ・第四音階名詠(コモンアリア) ・第三音階名詠(プライムアリア) ・第二音階名詠(ノーブルアリア) ・第一音階名詠(ハイ=ノーブルアリア) の四段階。真精は第一音階で小型精命は第二音階。 名詠されたものは一定時間経つと自然に還っていくが、 万が一暴走などを起こした時のため、強制的に還す『反唱』という技術も存在する。 この場合も触媒や理論が必要だが、理論自体は名詠式のそれより習得が容易。 触媒は、名詠生物に還っていくイメージを伝える媒介である(と、考えられている)   ■各色の特徴 ・&font(#ff0000){Keinez} 赤色名詠。そのイメージは「炎」と「血」 炎は希望、血は誓い。過去の咎めを炎が焼き、新たな結びを血が拓く。 時として出会い、時として別れる。 ゆえに――『至上の願いは灼熱の誓血でもたらされることとなる』 ・&font(#0000ff){Ruguz} 青色名詠。そのイメージは「海」、派生して「水」 水は世界を巡り生命を育み、世界は生命に満ちていく。 生命は野を駆け空を渡り種を遺し、そして最後に海へと還る。 だからこそ──『生命はその身体の内に海を含む』 ・&font(#ffdc00){Surisuz} 黄色名詠。そのイメージは「光輝ける物、高貴な物」としての「黄金」 黄は輝けるもの。光と友成し玉座を彩るべきもの。 転じ──『黄は力の証となる』   ・&font(#008000){Beorc} 緑色名詠。そのイメージは「森」 誰も立ち入る事なき樹海の奥深く、そこには未だ知られざる神秘があるという。 草は吹き、花は踊り、木々はざわめく。 その森には全てがあり、来る者の遍くを受け入れる。 転じ――『その神秘を授かったものが世界の王となる』 ・Arzus 白色名詠。そのイメージは「光」 光の三原色を融和させた時、そこには白が生まれる。 純白は穢れを拒み、弱き者を守る。 反面、最も傷つきやすい色である。 だからこそ──『その担い手は最も気高い』 ・&font(#808080){Isa} 灰色名詠。そのイメージは「灰」転じて「敗者」 攻撃的に変質した白の亜種。石化という他に類を見ない特性を持つ。 玉座の右に傅く十二の剣、左に傅く十二の盾。 その奥に在る王は、全ての敗者の道標。 故に――『空白の玉座、その倚子に座すは埃(誇り)のみ』   ・&font(#800080){Ezel} 夜色名詠。そのイメージは「透きとおった宇宙(そら)」 名詠五色に存在しないただ一つの例外。異端の音色。 識られざる悲壮の調べ。それは真夜の極にて奏でられる。 その歌い手は孤独。 だからこそ──『夜の真精は彼を護る。たとえ、自らの全てが消えようとも』 ・&font(#ff0000){H}&font(#0000ff){e}&font(#ffdc00){c}&font(#008000){k}t 虹色名詠。全てが融和した真の虹色。五色とは次元を逸した輝かしき音色。 Heckt(ヘケト)は否定。しかし彼が否定するのは否定(できない)という意識そのもの。 すなわち――『否定の否定は強い肯定。できないなんてはずがない』 ・&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){Wird}}} &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){空白名詠。そこに在るという意味で、透明だって立派な色。}}} &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){始まりの色。全ての生まれる子供たちが抱く色。名詠五色の根源たる色。}}} &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){世界をそのまま映し出す、夜色と対をなす透きとおった色。}}} &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){それは――『全ての約束された子供たちのために』}}}   以下ネタバレ 名詠式はもともと、二体の意志法則体がどちらが世界の守護者に相応しいかを人間に選ばせる手段。 テシエラ曰く「子供に離婚する親の親権を選ばせるようなもの」 幾つもある制約は、名詠式の力が有限であることで人間が高みを目指すようにするため。 同時に名詠式が意図的に作られたことをそれとなく示唆するため。 夜色名詠は、偶然イブマリーと共鳴した調律者アマデウスが、 ミクヴァ鱗片と対になる究極の触媒「アマデウスの牙」を与え、自身が空白の調律者から夜色の調律者となることで完成した。   追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,4) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() #comment #areaedit(end) }

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