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ミサイル防衛2 - (2012/08/01 (水) 00:46:31) のソース

#CONTENTS

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**MDの開発状況(迎撃段階別)を教えてください
◆◆ブースト段階◆◆ 
○ABL 
・レーザーで弾体表面にダメージを与えることで、圧力負荷に耐えられないようにする兵器。 
・試作機の機体は02年7月に初飛行。 
・レーザーモジュールは04年11月に地上試射を実施。その後も数十回の試射が行われている。 
・06年秋にロールアウト、現在各種テストを実施中。 
 07年2月に追跡レーザーの空中発射テストを実施、同8月にNC-135Eを標的とした照射実験に成功した。 
・すでに実験機への艤装を終え、08年度はCOILレーザーのテストを重ねる予定で、本格的な迎撃実験は09年を予定。 
 エアボーンレーザー、模擬[[弾道ミサイル]]を標的にした発射実験に成功 - Technobahn 
 ttp://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200812031332 
 ABLの地上試験が成功。ただし迎撃実験は2009年秋まで延期 
 ttp://www.mda.mil/mdalink/pdf/08news0089.pdf

○KEI(Kinetic Energy Missile Interceptor) 
・地上(TEL)発射・海上発射型の3段式迎撃ミサイル。 
・大気圏外での初期段階迎撃を目的とし、最高12000mph(秒速約5.36km)まで加速。 
 地上発射式はC-17に搭載可能としている。 
・06年1月に1段目、9月に2段目の燃焼実験を成功し、08年に飛翔実験を予定している。 

◆◆中間コース段階◆◆ 
○GBI 
・ICBMから米本土を防衛する為に開発中の地上発射型3段式迎撃ミサイル。 
・現在、アラスカ州フォート・グリーリー(15基)とカリフォルニア州ヴァンデンバーグ空軍基地(2基)に配備中。 
・99年からの実験は7回成功、4回失敗。最新の実験は07年9月28日に行われ、成功した。 
・[[北朝鮮]]のミサイル発射実験の際に「実戦モード」になったが、テポドン2が発射直後に分解・墜落した事もあり、出番は無かった。 
・現在ポーランドに発射基地建設を計画中、本土配備分も年10発弱ずつ増強する予定。 
○SM-3 
・迎撃実験は9回中8回(「こんごう」分含まず)成功しており、実戦配備と平行しつつ更なる実験を進めている。 
・05年11月のFTM-04-2(FM-8)では「SM-3ブロック1」を用い、初めて中距離弾頭分離型標的(ノドンタイプ)の迎撃を成功させた。 
 06年06月のFTM-10では「SM-3ブロック1A」を用い、一発目の迎撃が失敗したと想定、別の艦から2発目を発射・成功している。 
 07年には2回(FTM-11[再試行]・FTM-12)行い、2回とも成功している。 
・07年11月の段階で迎撃能力のある艦が10隻・探知能力のみ(LRS&T)の艦が6隻程度とされている。 
・[[海上自衛隊]]の[[イージス艦]]「こんごう」がSM-3ブロック1Aの発射迎撃能力を獲得し、 
  07年12月にハワイ沖で中距離弾頭分離型標的(ノドンタイプ)の迎撃を成功させた。 
  今後”ちょうかい→みょうこう→きりしま”の順に毎年1隻ずつ改修する予定。 
・ブロック1Aの赤外線センサーを2波長化したブロック1Bを開発中である。 
・SM-3ブロック1を発展させたSM-3ブロック2を日米共同で研究開発中。 
 06年3月に[[日本側]]製作のノーズコーンの分離実験に成功、12月には防衛省で弾頭の機動実験をしている。 
 ttp://www.mod.go.jp/j/news/2006/12/19.html 
 08年2月、[[アメリカ海軍]]は制御不能に陥った偵察衛星をSM-3ブロック1Aを用いて高度約247kmで迎撃に成功。 
 ttp://www.navy.mil/search/display.asp?story_id=35114 
・08年11月のJFTM-2で”ちょうかい”が発射したSM-3は標的への衝突最終段階で標的を見失い迎撃失敗。 
 ttp://www.mda.mil/mdalink/pdf/08news0087.pdf 
 衛星迎撃成功のプレスリリース 
 ttp://www.navy.mil/search/display.asp?story_id=35114
 SM-3による迎撃実験の結果一覧 
 ttp://www.mda.mil/mdalink/pdf/aegis_tests.pdf

◆◆終末段階◆◆ 
○THAAD 
・終末高々度地域防空ミサイル 
・95年4月から99年3月まで6回続けて迎撃実験に失敗した後、99年6月と8月に迎撃に成功したが 
 システムを見直し再設計される事に。 
・実験再開後、06年7月,07年1月,3月、10月と中間圏(50~80km)で非分離型ミサイルの迎撃に成功している。 
・構成品の一つある移動式レーダー(FBX-T)をAN/TPY-2として制式化、 
 前方展開用として日本の車力基地に初配備された。 
・当初予定より大幅に遅れたが、MDAはブロック2008(08~09年内)までに1個中隊分を配備するとしている。 
 09年3月17日、FTT-10AにてTHAADが迎撃に成功。目標は射程1000km前後、弾頭分離型とのこと 
 ttp://www.kojii.net/news/news090320.html
 ttp://www.mda.mil/mdalink/pdf/09news0003.pdf
○PAC-3 
・野戦部隊・基地等の拠点防空用ミサイル 
・すでに実用化され、配備・運用が始まっている。 迎撃実験は継続中。 
・[[イラク戦争]]で2発のSRBMに対して4発のPAC-3を発射、すべて撃墜。 
 全体では9発のSRBMに対して計22発のPAC-2(改良型),3を発射、すべて破壊に成功。 
 (※ttp://www.me-monitor.com/files/The%20missile%20campaign%20during%20Operation%20Iraqi%20Freedom.htm) 
・同戦争では英軍のトーネード(種類不明)、米海軍のF/A-18(PAC-3)への誤射が発生、更に米空軍のF-16に 
 敵軍のSAMと間違われてHARMを撃たれ、レーダーに被害を受けるという事件も発生した。 
・07年3月末に自衛隊として初のPAC-3システムが入間基地に配備された。 
・日本では2010年までに四大都市圏の高射部隊へ配備、その後も全国の部隊へ随時配備するとしている。 
・欧米共同プロジェクトのMEADSでは、PAC-3ミサイルと発射機を改良して空輸展開しやすくし、 
 ホークや既存のペトリオットを置き換える予定。 
・自衛隊は08年度に米国でPAC-3での迎撃訓練を行なう予定。 
○SM-2 ブロックIV 
・01年頃に"ブロックIVA"キャンセル→SM-3へ移行と考えられてたが、SM-3との多層化&既存の 
 100近いブロックIV型ミサイルの活用策として"ブロックIV"が復活。  
・06年5月、アロー(イスラエル)に似た弾頭を採用した"改修型"SM-2ブロックIVにてSRBM型標的弾の迎撃実験に成功。 
・今後、海軍予算(MDAでなく)で既存の弾頭を同様に改修し、対SRBM用として再配備するとともに、 
 2014年度ごろまでに後継の大気圏内迎撃用 新型ミサイルを開発する予定。 
<<参考>> 
 ttp://fas.org/sgp/crs/weapons/RL33745.pdf 
  ↑の"Aegis BMD Sea-Based terminal Program"の項 

◆◆その他◆◆ 
○アローミサイル 
・米国/[[イスラエル]]共同開発の短距離~中距離用移動式迎撃ミサイル 
・弾頭は直撃タイプでなく特殊な破片効果だが、このシステムはSM-2ブロックIV(改良版)にも採用されている。 
・1988年から着手,00年から運用開始、高い迎撃確率を誇るとされ、04年には米国でスカッドの迎撃実験にも成功している。 
 中東・[[イラン]]情勢の変化を受けてか、最近頻繁に改良と実験を行なっている。 
○S-300V(SA-12A/B)・S-300VM(Antey 2500)ミサイル 
・ロシア製の地対空ミサイルで、2種類の射程の異なるミサイルを使用。 
・同じS-300シリーズであるS-300P系列/艦載用S-300Fとは、開発企業から構成機材まで大幅に異なるため互換性はないとされる。 
・装軌式,3種類のレーダー,ミサイルも最大で長さ8.5m/直径0.9m/質量4500kgと、かなり巨大なシステムになっている。 
・誘導方式はS-300VがSARH・S-300VMがTVMと異なり、弾頭はアローと同じく爆発による破片効果。 
 アローに似たシステムだが射程はより長く、SAMとして[[ステルス機]]や巡航ミサイル等にも対処可能などと言われているが、命中精度や実験結果等のデータは不明。 
・中国がS-300Vを保有しているとの話があるが詳細不明。 
 インドはS-300VMの購入契約を結んだ模様。 
 ttp://www.nti.org/e_research/profiles/India/Missile/1931_2025.html 
<<参考>> 
 ttp://en.wikipedia.org/wiki/S-300VM 
 ttp://www.ausairpower.net/APA-Giant-Gladiator.html
#right(){(ミサイル防衛スレ15:3-9)}
**MDは巡航ミサイルに対応できないというのは本当ですか?
潜水艦発射型の巡航ミサイルには今のところ対応が難しい。
日本本土から200kmぐらいまで接近してミサイルを撃たれると着弾まで10数分。[[F-15J]]の迎撃も間に合わない。
巡航ミサイルは海面すれすれを飛行するのでイージスでも水平線の向こうにいれば役に立たないし。
PAC-3だけが頼りなわけだが、PAC-3は射程わずか20kmで日本の海岸線全てをカバーするだけ配備する予定も無い。

P-3Cなどで予め潜水艦を探知すれば良いのだが、日本本土周辺の海域全てをカバーするのは難しいかと。

結局、未来の話になるがABLの発展形のタイプで「発見即破壊」を可能にするしかないかと。
それでも攻撃側はミサイルのステルス化などで対抗してくるからイタチごっこになる可能性が大だが。
(軍事板)

**MDはアメリカを守るためのものという説は事実?
シャイローが搭載するスタンダードSM-3ブロック1は,射程1,300km程度の弾道ミサイル,つまり北朝鮮のノドンや同級のミサイルに対する迎撃が可能なもので,逆に言えばICBMには対処できない.
射程1,300km級の弾道ミサイルはアメリカ本土に対しては何ら脅威にならないので,SM-3ブロック1をイージス艦に搭載して横須賀に配備するのは,アメリカ軍は自軍の防衛に直接関係ない[[ミサイル防衛]]能力を日本に展開するということになる.

(岡部いさく 『航空ファン』 2006年7月号)

**自衛隊が装備するペトリオットは「弾頭」は迎撃できない?
それはブースターごと落っこちてきたスカッドと違い、弾頭だけ落ちてくると、
補足が難しく的が小さい、なにより近接信管で爆発した破片では強固に防護された弾頭の無力化が難しい。
(だからダイレクトヒットトウキルを狙ったPAC-3とか開発された)
結局 いかにPAC-2で弾道弾対処能力を付加したとは言え、PAC-2までのパトリオットは基本的に対航空機用のミサイル、
[[湾岸戦争]]当初言われたほどの弾道弾迎撃能力は無かったって話。
#right(){(47:198)}

**防空火器の、索敵/追跡装置に、パッシブ赤外線センサーを使えないかな。 
対空システムの「昼夜間電子光学装置」と
書いてあるものは基本的にすべて策敵追跡用のパッシブ赤外センサーだと
思ってください。つまり、広範に実用化されてます。
#right(){(52:154)}

**AMD構想って迎撃するミサイルの近くでクラスター爆弾や散弾銃のようにすれば命中精度飛躍的に上がると思うんだけどどう?
湾岸戦争でそれに近い方法で敵を落とす(敵の近くで爆発して破片で撃破)パトリオットが
スカッド迎撃に使用されましたが、結局弾頭は破壊できずそのまま落ちて被害がでました。
このため、現在進められている弾道ミサイル防衛構想は、ミサイルに直撃することによって
完全に破壊する方法で研究が進められています。
#right(){(55:765)}

**ジャミングについてなんですが、ミサイル側が2-3種類の周波数を不規則に切り替えて使うシステムならば無効に思うんですが?
周波数アジャイル方式といって、実用化済みだったと。
(ミサイルの誘導に使われているかどうかは未確認)

対抗手段としては、お察しのとおり広帯域妨害(バラージ・ジャミング)をかけます。
#right(){(57:社 聖 ◆DASH/8Egy6)}

**バラージジャミングですが、レーダージャミング以外にデジタル通信リンクも妨害可能なんでしょうか。
理論的には十分な出力を持つホワイトノイズ(バラージジャミング)は 
すべての通信を妨害できます。実際には、広帯域のデジタル通信リンクを 
完全に妨害するには実用不可能なレベルの出力が必要となります。 
あとは通信の抗堪性次第で、速度を多少犠牲にして誤り訂正をしっかり 
作り込んであれば、かなり妨害を受けにくくなります。
#right(){(58:74)}

**近接信管で弾道ミサイルを確実に迎撃できるのでしょうか?
イスラエルは可能と判断したようです。もしかしたら核弾頭を使う気
なのかもしれません。
#right(){(58:202)}

**イスラエルのアローミサイル(対弾道ミサイル)を日本にも導入するメリットはあるのでしょうか。
常識的にはレーダーなどのシステムからまったく違う、で破片弾頭のアローシステムより
パトリオットのアップグレードやスタンダードミサイルの直撃型といった米べったりの
システムの方が、ムダがないし、政治的にも軍事的にも有利でしょう。アローを導入する
意義はありません。
#right(){(61:system)}

**開発中のSM-3の多弾頭型でもICBMの迎撃は不可能なのですか?
>艦載サイズ(VLSに入るサイズ)の[[対空ミサイル]]ではほぼ無理なのでしょうか?

何しろモノが開発中なので、 
前提として開発が予定通りにいけば、ということで 

日米共同開発の次世代SM-3(ブロック2A)はICBM迎撃能力を持つ予定 
ミサイル防衛局の副局長が、ICBM対処も狙って開発していると明言している 

米が開発中の多弾頭迎撃体(MKV)について 
開発時期と、プラットフォームにGBIが候補になっていることを考えると、同じくICBM対処能力を持つはず 
弾頭そのものは大きな軌道ができないから、迎撃能力にはミサイル側の性能も大きく影響するだろう 
#right(){(482:777)}
**アメリカはよく「MDのミサイルはロシアを対象にしていない」って言ってますが額面どうりに受け取っていいですか? 
>たかだか何発かを他国に持ち込んでもロシアのICBMには対抗できないと思うのですが技術的はどうなのでしょうか? 
>本当にイランとかに対抗してるんですか?

今のところは本当。
まず第一に、MDの迎撃ミサイル(特に、ICBMに対応可能なGBI)はごく少数でロシアには量的に対応できない 

歴史的に見ても、MDはSDIのような「大国間の全面核戦争に対応する」という構想から 
「少数の突発的な弾道弾攻撃に対応する」という方向に進んできている 
(まあSDIみたいなものは技術的に無茶だったということもある) 
その点からしても、現在のMDはロシアを対象にはしていない 

もちろん、今後方針が変わることはありえるかもしれない 

>本当にイランとかに対抗してるんですか? 
弾道弾は通常弾頭でも戦略的な影響力は無視できないし、まして核弾頭となるとなかなか面倒なことになる。 
東欧のMD基地は、イランの弾道弾から欧米ひいては米本土を守るためだとするのが米の主張 
米は、イランの弾道弾技術が向上していけば、近未来にはそれぐらいの射程も手にするだろうとの予測をしている(ラムズフェルド報告)
#right{(496:81)}
**MDってミサイルの打ち上げ段階、ブーストフェイズで迎撃するかどうか決めるんじゃないの? 
>ミサイルの方向もだいたいわかるし。 
>ミッド・コースフェイズになればおよその着弾地点もわかるかもしれないけど、短距離弾道弾相手では間に合わないのでは? 
ブーストフェイズ、つまり加速中は、その時点での最低の射距離と方向は分かりますが、 
そのその先どこまで飛ぶかは分かりません。 
(理論的には、その後に姿勢を変更して方向を変えたりできますが、普通はしません) 
(重力ターンもあるが) 

ある時点での予想着弾点が日本の領域だったとしても、その後も加速を継続して日本を飛び越える可能性がある 
(衛星になる可能性も)ので加速が終了しないと、法的(82条の2)には迎撃できません。 
(防衛出動が出れば別) 

加速中でも、恐れがあると解釈してミサイル発射できないことはないかも知れませんが、予想着弾点 
が日本の領域から出たら、迎撃中のミサイルを自爆させなければならなくなります。 

特にイージスで迎撃する場合は、SRBMに対するリアクションタイムの問題はありますが、現実問題としてみると、
SRBMでは日本にほとんど届かないので立法段階で考慮からはずされたのではないでしょうか。 
#right{(ミサイル防衛スレ13:325:数多久遠 ◆0rtxwIjHlI)}
**日本の上空で一発でも核爆発が起きたら電磁パルス(EMP)でMDが無力化されるんでは?
>1発目を経路の途中でわざと爆発させてEMPを起こし、本命の2発を打ち込んでくることにMDが対応できるのか? 
>検索したらこんな記事が出てきたし 
>http://www.yukan-fuji.com/archives/2008/02/post_12796.html
EMPの影響範囲が日本だけでおさまるとでも? 
日本近海上空でEMPのために核爆発なんて起こしたら、中国・ロシア・北朝鮮・韓国も
間違いなく同じような被害を受けるが? 
アメリカが太平洋上の宇宙空間で炸裂させた水爆のせいで、千数百キロ離れたハワイで
大停電が起きたんだが・・・ 
まあこの辺の国が、日本のMDを無力化するために自国の電気・通信インフラまで犠牲に
するようなイカれた国ならやりかねんけど。 
#right{(ミサイル防衛スレ13:354)}
EMP対策は当然、してる。弾道ミサイルのほうも、核電磁パルスによる兄弟殺しを 
避ける為にある程度の電磁防御は施されている。トーポリはその辺も売り。
#right{(ミサイル防衛スレ13:365)}
ヘタにEMPかますと、報復で放たれるであろう相手国弾道弾に対し無防備になるしな。 
EMP対策と言ったってレーダーが壊れなくなった、程度のものだ。 
電磁波飽和状態続いている限り自分のレーダーも使えなくなり、S-300さえもぶっ放せなくなる。 
賭けにしては危なすぎるな。
#right{(ミサイル防衛スレ13:370)}
核爆発程度で機能不全になってたら軍事衛星の意味がないだろ・・・・・ 
MILSTARとかは対障害性を高めてあった 
逆に冷戦後は、今度は「通信速度に問題がある」とか言われていたが 
#right{(ミサイル防衛スレ13:375)}
リンクされてる夕刊フジBLOGにも、「軍の装備には耐EMP対策を施した」と
書かれているみたいですね。 
EMPは特に難しいことをしなくても、しっかりとアースを取った
シェルターの中に入れておけば大丈夫です。 
露出している空中線部は、保護回路が必要です。 

民間企業のサイトですが参考に 
http://www.comcraft.co.jp/products/polyphaser/poly11.html 
#right{(ミサイル防衛スレ13:405,数多久遠 ◆0rtxwIjHlI)}
**日本のMDはノドン迎撃専門なの?
自衛隊はSM-3BLOCK2Bの配備を行う方針を既に固めてある。
これはMKVと呼ばれる多弾頭迎撃システムで、単弾頭のノドン相手には必要が無い。
つまり既に自衛隊は中国のミサイルを相手にする予定でいる。
#right(){(ミサイル防衛スレ14:832)}
**SM-3のBlock IIAってGBIくらいの射程と高度がある予定なの? 
ブロック2Bまで長距離弾道ミサイル対策は難しい 
ブロック2Aは中距離&潜水艦発射ミサイル対応予定 
まぁ長距離弾道ミサイルを何百発も持つ国なんざそうないから安心をし 


SM-3には、現在実用化試験中のブロック(Block)Iの他、オトリなどの識別能力を向上させるため、赤外線シーカーを改良。 
さらに、ロケット・モーターなども改良して、最終段階での速度を秒速4km以上に向上させ、長距離弾道ミサイルにも対応可能とする、
ブロックIIなども開発中。 

Block II 
2・3段目ロケット・モーターの直径を53cmに拡大、終末速度を向上し、迎撃範囲を広げる。 

Block IIA 
ロケット・モーターの改良により更に速度向上 
#right(){(ミサイル防衛スレ14:849,850)}
**弾道ミサイルが発射された場合にSM-3で迎撃可能な時間内に日本の領域内に着弾する軌道かどうか判別する事は可能なのでしょうか? 
結構面倒な問題ですね。 
ブースト・フェーズ/ポストブースト・フェーズが終了した時点で軌道は確定するので、落下地点も推測できます。 
そしてそれを継続的に監視追跡する能力がなければMD自体が成り立ちません。 
しかし加速の停止を観測したとしても、以降下段の切り離し上段の再加速が有るかも知れません。 
衛星打上げですと、機体構成にもよりますが最終段の加速タイミングは結構遅れるかもしれません。 
しかしテポドン2の場合ですと、日本近辺に到達するのは第一段加速終了時点くらいですので、比較的早い時点で判断が付きそうです。 
#right(){(552:136)}
**MDでは本物の弾頭とデコイをどうやって見分けるのか?
MDでICBM級のミッドコースにおけるデコイ識別が可能としているのは、微弱な空気抵抗による軌道変化を識別できるから
IRセンサによる識別もするけどそれは結構接近してから。
レーダによる軌道追尾の段階では(良く出来たデコイは)軌道要素の変化ぐらいしか識別の手段が無い。 
正しく弾頭にランデブーするためには軌道変化の段階でデコイ見分けられないといけない。 

成層圏が50kmまでぐらい、中間圏が90kmまでぐらいで、熱圏が1000kmぐらいまでだよ。

短時間で物体の運動に影響を及ぼしうるだけの密度の大気があるのはせいぜい高度100kmとかそのレベルまで。 
#right(){(ミサイル防衛スレ15:797,804,855)}**ゲリコマでMDを無力化される恐れはないの?
ゲリコマでイージスをどうにかするのは無理ですが、 
PAC-3の方は警備する方が困難です。 

陣地周辺は高射隊でも警備できますが、 
RPGなど近距離で使用される火器による攻撃を防止できるだけ。 

最大の脅威はそれをアウトレンジされるATMと対物狙撃銃 
高射隊は人数が少ないので周辺ビルまでは無理 
最低でも治安出動がでていれば陸自が警備できますが、 
それこそ無数の検問を設けなければ、完全に阻止することは無理です。 
そんな事態が予想される状況では、 
陸自もPAC-3だけ防護すれば良いはずはないので、 
実際問題として完全な防止は困難です。 

自衛隊は想定してないわけではないですが、できることには限界もあります。 
#right(){(ミサイル防衛20:数多久遠 ◆0rtxwIjHlI)}

**もし携帯式ミサイルでパイプラインを攻撃されたらどうやって防ぐのですか?
防ぐより、いかに早く直すかを考えたほうが早い。
#right(){(俺初質スレ432:496)}
防ぐとしたら、そういうテロ活動しそうな連中を、事前に組織ごと潰しておくしかないな。 
いつどこで破壊活動があるかの事前情報がないと、もしくは射程圏内に関係者以外立ち入り禁止にするか。 
妨害装置なんて無意味だし、テロリストも破壊箇所の情報仕入れて対策するだろう。
#right(){(俺初質スレ432:500)}
パイプラインを鉄道に置き換えて考えてみれば、単線でなく複線にする事で1箇所破壊されても、他のラインで輸送を継続できる。 
またはミサイル食らっても問題ないように、パイプを鉄筋コンクリートのトンネルで囲むとか、地下に設置してもいい。 
広範囲の剥き出しパイプを警備するより、確実で効果的だろう。
#right(){(俺初質スレ432:509)}
**MDとABMの違いを教えてください
最大の違いはABMが米ソの交わしたABM条約により首都防衛の為の1カ所とICBM基地の為の1カ所の 
計2カ所しか設置を認めなかったのと、(1974年からは首都防衛の1カ所のみ)弾頭数も100発までで、 
移動式基地(艦船とか人工衛星)は禁止されていましたし、ABMシステム自体も古く、そのレーダーの多くは 
ロシアに向いたものばかりで、最近の北朝鮮のテポドンをはじめとするロシア以外の弾道ミサイルの 
脅威が高まった為、イージス艦やABL等様々なプラットホームを使用できるNMDに移行することになりました。、そして洋上にフェイズドア

レイレーダーを配置する為に必要性もあり、2001年12月アメリカはABM条約を 
脱退したのです。 
まぁ条約自体抜けが多かったのもありますが(;^^ 

故にABMはレーダーを含む発射システム自体が固定されているのがABM。 
様々なプラットフォーム(艦船・航空機・人工衛星等)に対弾道ミサイル迎撃システムを持ち 
移動型レーダーをも備えるのがMD。と解釈してもよいのではないでしょうか。 
#right(){(198:918-920)}
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