「小銃全般2」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

小銃全般2 - (2011/07/13 (水) 21:25:42) の1つ前との変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

#contents ---- **半自動銃ってのあるみたいですが、この半自動ってのはどの辺が半だったんですか? 昔ながらのボルトアクションをはじめマニュアルのライフルは、一発撃って 薬莢の排出→次弾装填 が、完全に手動。 半自動あるいは普通にいう自動は… 薬莢の排出→次弾装填 が、自動化される。 ただし、次の弾の発射には、引き金を引き直さなければならない。 完全自動というと、機関銃、サブマシンガン、アサルトライフルのフルオートのモードで、 薬莢の排出→次弾装填 が自動であるのみならず、引き金を引きっぱなしで、次弾も発射される。 #right(){(40:313)} **銃の「3点バースト」はなぜ3点なんですか? 銃身が過熱しないようにだと思われ。 #right(){(44:社 聖 ◆DASHd/qA)} 各銃口の距離が近く、弾道が他銃身からの燃焼ガスの干渉で曲がるから 3点バーストは記憶モードだが。 発射の反動で銃口が大きくブレ始めるまでに、3発くらいが銃身から出るテスト結果があった #right(){(44:123)} **M16とかで脚を撃たれたら「うわー」ってこけますか? つまり、痛みや精神的ショックによる戦意喪失を除けば、 骨折あるいは腱付着部のダメージ、筋腹の大きな損傷による 四肢屈曲不能。あるいは大血管の損傷による短時間大量出血と その結果としての脳酸欠があれば、行動不能になります。 #right(){(44:671)} **500ヤード≒450mという距離の標的を狙う事ってそんなに誰でも(ある程度の鍛練で)出来ると言ったレベルのものなんでしょうか? そりゃ狙うだけならそりゃ誰にでも出来ますが、誰でも当てれるって事はありえないです。 100m程度なら数時間の訓練と銃の固定の仕方次第で誰にでも出来るだろうけど。 軍隊のスナイパーなんかだと、2,3キロ先の目標でも当たればラッキーって感じで狙撃 するらしいですよ。それに軍事スナイパーの重要な訓練は遠距離も撃てる事だけど、確実に 当てれる距離まで忍び寄る訓練も重視されますし。 #right(){(46:547)} **スナイパーが使う狙撃銃で一番射程が長い物、隠し持てるほどコンパクトだが命中率が高いもの、 >コンパクトに折り畳めて命中率の高いもの、を教えてください。 スナイパーが使う狙撃銃で一番射程が長い物:対物ライフル 隠し持てるほどコンパクトだが命中率が高いもの:拳銃 コンパクトに折り畳めて命中率の高いもの:拳銃 出来たら上にあげたそれぞれの物で市街地でもバレない音が小さくできるサイレンサー付き:自動式拳銃 コンパクトを追求するなら素直に拳銃でギリギリまで接近しる。 #right(){(50:524)} 射程が長いのは対物ライフル。代表的なのはM82A1バレット。 でも、狙撃銃を折りたたむのはどうかと。 何しろ弾薬のロットに合わせて照準を調整する代物なので、 下手に動かして照準が狂ったら、また何発も試射する必要があります。 #right(){(50:528)} **カービン銃はコンパクトだったらなんでもカービンになるんですか? 要するに、常識的にコンパクトだなと思えるサイズの小銃を、 製造者や軍の採用決定者が、カービン銃と呼びたければ、カービン銃になる、 というくらいの曖昧な定義ですな。 厳密に、このサイズではライフル、このサイズならカービンとは言えないと思います。 #right(){(51:768)} 言葉としてはカービンの定義はそれほど厳密なものではないので コンパクト化したもの、でいい。弾の種類は問わない。 SMG基本は、拳銃弾を使う機関銃と思ってればいい。 #right(){(51:769)} **小銃・突撃銃の弾倉を外すためのスイッチについて、 >1 銃の中央下部にレバーが付いているもの(64式小銃、AK、G36等) >2 銃の側面にボタンが付いているもの(M16系、89式、SCAR等) >この2種類を比較した際の長所短所を教えてください。 弾倉受けボタンは、軽く押すだけで弾倉がフリーになるので 素早い弾倉交換が可能ですが、反面何かの弾みで押されて 不意に弾倉が落下する事があります。 これは対策として、指以外で押されにくいように突起を付けて対応しています また、ボタンのある面からしか操作出来ないと言う欠点もありましたが これは左右どちらからでも操作出来るように連動させる事で対応しています。 弾倉受けレバーは、弾倉を握った手で解除する事が出来るので 確実に弾倉の着脱が出来、また左右いずれからでも操作する事が可能です またレバー本体と一本のバネで機能する為、部品数を減らす省力化にも適っています 両者のメリットデメリットは、ほぼ操作性の問題と部品点数に集約されますが 選択肢としては、更新対象である従来の装備との共通性、或いは 運用目的によって適時選択され、決められるようです。 ちなみにヘックラーウントコッホのG3系はボタンとレバーを連動させる形式で 両者の長所を良いとこ取りしたような設計となっていますが 最新のG36では、G36型ではレバー式、AR-15弾倉に対応する場合は ボタン式の弾倉受けになって居ます。 #right(){(625:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **小銃に3点スリングを付けて、タスキのように抱えて構えるのが主流のようですが、どのようなメリットがあるの? >また何年頃に何処の国が発案したのか、教えて下さい。 FA-MASは全長や重量バランスの都合で採用時から三点支持のスリングを使用していますね また現在でも通常の小銃は2点支持のスリングを使用します これは70年代から80年代に掛けて大規模な市街地テロの頻発を受けて 市街地で小銃を携帯する機会が増えた為に考え出された銃の保持方法のようです。 #right(){(312:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **ブルパップライフルは作るのが難しいそうですが、考えてみれば拳銃はほとんどがブルパップじゃないですか? ブルパップ方式は厳密には機関部が握把よりも後方に有る設計という定義なので 殆どの自動式拳銃の握把内に弾倉を収める方式とは明らかに異なります また小銃(ライフル)の弾倉は大きいのでグリップ(握把)内に納めると非常に嵩張ります #right(){(311:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **アイアンサイトの有効射程は200mまでというのは正しいのですか? 制式小銃たる自動小銃の性能要件として400m以内での単発射撃の命中精度というのがあります これが最大射程800mまでの照尺を備えた事で300mの射程でもピープ式の照尺照門で充分な精度を得られる距離と成っています #right(){(310:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **ボルトアクションライフルって木の部分で銃身を覆ってますが、あんなに覆う必要あるんでしょうか? >ハンドガードみたいにちょっとでいいのでは?そしてあのストックはなんであんなにみっちりしてるんです? >AKS74みたいな間の開いたストックの方が軽くて良いでしょうに ボルトアクションライフル以前の小銃が、そのように銃身の保護を兼ねて 銃身の周囲を覆っていました、目的は上述の通りとなっています 仰るような先台と銃床を分割するようになったのは、短機関銃のスタイルが最初で 短機関銃の設計思想に近付いた自動小銃が、カラシニコフのような 銃身の一部のみを保護する形状を選択しており、またこれは省力化と、 保持する位置を限定し、銃の動揺と抑えやすい位置を示しています。 補足すると ボルトアクション式小銃の銃床は、何も考えずにそれまでの形状を ただ踏襲していただけだったりします。 また近代化されたボルトアクション式はL96やFR-F1等のように 独立した握把と短縮された被筒または先台を備えたものもあります。 何れも連射時の銃身の過熱から射手を保護するよりも 銃身の周囲に命中精度への悪影響を排除する目的が優先され 銃身が銃床から浮いたような状態で保持されているものもあります これをフローティングバレルといいます。 そして銃身を含めた機関部と銃床との接合部の状態を微調整する ベディングと言う概念により様々な形態の銃床が考えられました。 #right(){(638:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **ブルパップライフルは機関部が後にあるから耳が悪くなるって聞きますが、実際にそんな事例があったりするの? ブルパップ式の小銃では、薬室は丁度構えた頭部に隣接する位置に来ます ですから発射の際の爆発音が直接耳に当たる為、通常のレイアウトの物に比較して より難聴になり易いようです。 #right(){(638:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **チェンバー内に弾薬が残ってる状態で弾装を交換する時は、ボルトリリースレバーに触れる必要はないのでしょうか? >ネットでリロード動画などを見ていると弾装交換する度にコッキングレバーに触れているんですがなぜだかよくわかりません... 薬室内に装填された待機状態では、弾倉交換時にボルトストップを操作する事は 基本的にはありません。 また、カラシニコフ等ボルトストップ機能の無い自動小銃では 弾倉交換時には、ほぼ薬室は空ですから、弾倉を装着すれば 必ずコッキングを行い、薬室に弾薬を装填する必要があります これはボルトストップが装備されていても、作動不良や薬室が空である場合を想定し 一発を無駄にしても確実に発射準備が出来る利点を重視して そのようにオペレーションする事もあります。 #right(){(639:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **ヒグマを瞬殺できる自動小銃をご存知ないでしょうか? 軍用の小銃であれば、一弾倉分三十発を全部命中させる事が出来れば、 ヒグマであれば殺害する事は可能です 但し、熊は素早く動く事が出来るので、一発で仕留める事が出来ないと 逆に接近されて仕舞い、返り討ちに遭う可能性が非常に高いです この場合、初弾で熊の動きを止める可能性が高いものとして H&K G3A3、AK47、M14、FN FAL、等の有名な銃が挙げられます 但し、日本国内ではこれらの自動小銃は弾薬も含めて入手は困難ですので 7.62mm以上の大口径の自動銃、M1Aくらいしかありません。 #right(){(641:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **ボルトアクションライフルにおける、ストレートボルトとターンボルトの違いとは何でしょうか? >退役軍人が「38式はストレートボルトハンドルなのでターンボルト式に慣れたアメリカ人には使いにくい」と言っていました。 ボルトハンドルが真っ直ぐの場合、閉鎖位置でもハンドル先端が 見るからに銃床から浮いている為、慣れないと閉鎖が不完全であるように その状態では射撃出来ないように射手は錯覚します。 これが屈曲していると、先端部は閉鎖位置で密着するので、 射手は一目で完全に閉鎖されている事を確認する事ができます。 これは原型であるKar98からして屈曲しているのですが、 日本の場合は製造上の理由などで真っ直ぐなのでしょうね。 逆に亜米利加ではドッグレッグと言って、操作性をより向上させた 変形ボルトハンドルが好まれる傾向があります。 #right(){(641:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **主に狙撃銃についての解説でよく見るのですが、フローティングバレルとはどういうもののことでしょうか? フローティングバレルと言うのは,銃の命中精度を高める為の構造的な特徴を指して言います これは前出の通り、銃身基部のみが機関部と最小限で接している為 発射時の振動や反動による銃身のよじれや歪みがもたらす 発砲毎の命中精度に対する撹乱要素を廃する目的を持って居ます この処置により、長射程での命中精度を高める事が可能になります。 #right(){(304:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **ドイツやアメリカ、日本でブルパップ作らないのはなんでなの? >特にアメリカはM4使うよりブルパップの方がいい気もしますが。 ブルパップ式の小銃は、その先進性も登場した頃に比べれば色褪せて来ていて 何よりスタンダードな小銃に比較して、左右に構えを変えての射撃に対応しにくくなっています 亜米利加はM16A1を採用した頃、サバイバルガンとしてブルパップ式のブッシュマスターを 一時採用する為にテストしていましたが、使い難いと言う事で結局定着しませんでした 今現在ブルパップ式の小銃を採用しているのは、英国と仏蘭西とオーストリアが制式小銃としている他 イスラエルや南阿弗利加が一部で採用している程度の普及率となっています。 またトイガン用のアクセサリは安価な構造である為、実銃に使用すると 発射の衝撃と熱に耐えられません、なので輸入可能なものに限ってですが トイガンに実銃用のアクセサリを使用すると言う逆転現象が見られます。 #right(){(643:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} ブッシュマスターがGwinn Firearms社 Bushmaster Armpistolの事なら 正確には米軍の試作銃と同じモデルではありません。 米空軍のSAC(戦略航空軍団)からの要請で、Colt社と空軍の兵器 研究所が、戦闘機パイロットの自衛用としてブルパップ銃を開発したのは 確かです。M16A1の部品、構造を流用し、使用弾、221FBで数丁の 試作銃が完成しています。しかしヴェトナム戦の終結もあり、テストは 実施されず、開発は中止されてしまいました。 この時の担当者が軍を辞め、パテントを買い取り、銃器メーカーを設立、 作動方式や操作法、使用弾の5.56 x 45化、等を施して、CMモデルとして 発売したのが所謂ブッシュマスターです。 #right(){(643:410)} **バレットやハスキンスなどの50口径の狙撃銃は、どんな部隊がどのような状況下で使用しているのでしょうか? 大口径狙撃銃の使用方法 航空機、レーダー、指揮車などを無力化する。湾岸戦争時は偵察部隊が「ついでに」BMP-1、3台を撃破。 追撃を防ぐためとも、混乱を狙ったとも言われるが、夜間で反撃されるおそれが少なかったのは事実。 12.7mmでは徹甲焼夷弾も十分効果が期待でき、機器破壊に適する。 対爆発物。浮遊機雷、露出して見えている地雷、IEDと思われるものなどを安全距離から破壊。 遠距離対人狙撃。従来の口径では800m程度が限界。.また、防弾衣などを装備した相手になると、 さらに有効距離が短くなる。.338 Lapuaの登場で改善はされたが1200mとかになると僥倖が入る。 .50では1500mでも40~60cm円のグルーピングが得られ、狙撃可能。(記録は12.7mm McMillan使用の2430m)。 対スナイパー。相手は遮蔽物、場合によっては壁の後ろにいる。通常の口径では一撃で無力化できず、 逃してしまうおそれがある。サラエボでSFORに当たったフランス軍が始め、チェチェンのロシア軍、 イラクの米軍もこれに続いた。もっともMOA自体は有効距離内なら7.62mm優位。(1MOA@.50 vs 0.50-0.25MOA@7.62) あの手の対物ライフルには重要な側面がもう一つ。 地雷処理用として工兵部隊などに導入されるケースが多く、対物ライフルの代名詞になったバレットM82も スウェーデン軍による地雷・不発弾処理器材として導入されたのが最初の大量採用例。 そのため、一見対物ライフルとは関係なさそーな米空軍も早い段階でバレットを調達しているし、三沢基地の 航空祭で展示されたこともあったりする。 >7.62mmの機関銃で問題の地点を掃射するか、軽迫撃砲でも撃った方が効率が良いと思うのですが。 対物ライフルで、爆発物による危害が及ばない程度に遠く、しかし簡単に狙って当てられる距離から直接 狙撃して起爆させるという、ある意味手抜きでありながら安全な方法です。 わざわざ手作業で無力化したり爆発物を近くに仕掛けるより、充分な威力を持つライフルで撃って起爆 させてしまう方が簡単な場合もあるので。 この方法はスウェーデン軍でのバレットの採用からものの数年で米軍や英軍にも急速に普及しましたが、 ちょうどそのタイミングで湾岸戦争が起こり、その際に狙撃銃としての知名度も上げました。 爆発させてはまずい状況であれば人間やロボットによる除去となるわけですが、もし汎用機関銃や迫撃砲に よる除去が現実的ならば、小火器としてはかなり高価な対物ライフルが大量導入されることはなかったかと。 #right(){(302:310-386)} **小銃とか突撃銃は、多少の性能を犠牲にしてでも「故障をしないこと」を優先されるものなんでしょうか? >ゴルゴ13という漫画で、カラシニコフが故障しないから最高だという描き方をされていましたので。 故障をしない、と言う要求は、永遠に達成出来ない禅問答のようなもので、 小銃と言えど機械である以上、使用すれば必ず故障します。 カラシニコフの設計思想は、故障するまでの時間を可能な限り長く取り、 また、他国の小銃に比較して短い射程内での火力と威力を重視しています。 それは、ともすれば使い捨ての兵士に使い捨ての小銃を持たせ、 兵士個々に求める能力を低く見積もり、戦術と戦略を組み立てる事になります。 逆に現代の先進国の殆どは、兵士の能力をもっと高く、高コスト高効率の戦略を取っており その中には、高精度の小銃を適時整備しながら戦闘を継続し、戦略を達成する事を求めます、 それが現代戦の特徴であります。 #right(){(647:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **初期のライフリングはどうやっていたのですか? ライフリングは15世紀に始められたと言われている。 http://firearmshistory.blogspot.com/2010/05/rifling-history.html 技法は、小さな刃が付いたカッターを、回転させながら銃身の中をくぐらせて 一本の溝を作る。くぐり終わったら、開始位置をずらせて次の溝を作り、必要な数の ライフリングを作る。ただし、一度に削れる量は少ないので、カッターの突き出しを少しずつ 増やしながら何度も繰り返して必要な深さの溝にする。 これが「フック・カッター」 http://firearmshistory.blogspot.com/2010/05/rifling-manufacturing-cut-rifling.html これは現代のものだが、昔の物も同様。銃身の径より少し小さい円筒から カッターの刃がわずかに突き出す。刃が出ない状態で一旦銃身に通し、 刃を少しだけ出してから、ゆっくり回転させながら引き戻すと浅い溝が一本掘れる仕掛け。 #right(){(653:210-211)} **対物ライフルにサイレンサーをつけた場合、やはり反動は増加するのでしょうか? アンチマテリアルライフルには大概マズルブレーキがついてるから、 それを取っ払らわないとサイレンサーは付けられない。 マズルブレーキ込みで設計されてる銃のマズルブレーキを取ったら、 反動がでかくなるだけではなく弾道が変化するとかいろいろと不具合が出る。 そもそも、アンチマテリアルライフルで狙う目標とは1000m先とかそんなんな わけで。 基本的に標的は撃たれてから発砲音を聴く事になるわけで、サイレンサーの必要性 自体が疑問。 あと、例えマズルブレーキがなくても50口径クラスの弾を撃つ銃は猛烈なマズル ブラストが起こる。 発砲時に巻き起こる土煙で位置がバレバレになるので、音よりもそっちの方が問題。 #right(){(296:107)} **狙撃銃をブルパップ型にすれば、全長を短くできるし更に銃身を長くすることも容易だと思うのですが、あまりそういったものがないのは何故なんでしょうか? ブルパップタイプの自動小銃は主に全長の短縮を目指して設計されていますが これは野戦や近接戦闘における取り回しを考慮しての事です 狙撃銃としての性能はごく一部の例外がありますがコンベンショナルなものが信頼性も高く ブルパップ形式の狙撃銃はいまだこれらを凌駕した評価は得ていません。 #right(){(296:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} WA2000というブルバップの狙撃銃があるけど、PSG-1並に高いし重たいのであまり使われてない 軍事目的には不向きだし、警察用にしても既にPSG-1やレミントンM700が使われてる #right(){(296:113)} >バレットM82A2対物銃はブルパップ式だが バーレット辺りは今現在プルーフが進んでいるのと 軍事行動では対人狙撃に通常使われない対装甲銃と言う事で除外しました。 #right(){(296:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **ペイロードライフルと呼ばれる大口径のアンチマテリアルライフルがありますが、グレネードランチャーとどこが違うのでしょうか? 20mm以上の弾丸に炸薬と信管を組み込んだ物を使用する火器を指して言います これはそれ以下の容量では運動エネルギーのみを利用する方が威力が大きい為で 空中で炸裂するエアバーストによる弾片効果を期待して開発されていました これはOICW用の長距離面制圧火器として計画されていましたが 期待された性能が出せないようで、計画は頓挫しかけていますね。 ペイロード・ライフルの設計思想は、歩兵の面制圧能力の強化です 対装甲は車両まかせで、敵歩兵に対する火力の補完を目指しています 開発に手間取っているのはM203の利便性を中々凌駕出来ない点で これは射程によって信管の調定を一瞬で設定しなければならない スマート信管の性能とコストが大きな問題としてある為といわれています。 #right(){(296:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **SAW並の火力を持たせるアサルトライフルがあるにも関わらずにSAWが使用されてるのはなぜ? >アサルトライフルの銃身はSAWほど強くないのと、銃身を素早く交換できないからなのですか? 自動小銃と分隊自動火器(SAW)の境界は曖昧ですが これはRPKやM16H-BARとMINIMIの違いを考えればそのとおりです 銃身交換が容易かそうでないかで持続発射弾数が大きく変化します 銃身を強化する=火力を維持する能力を向上する=分隊火器に近い運用が出来る程度で 飽くまで代用SAWとしての使用しか出来ないのでSAWが不用となる事は恐らく無いでしょうが 米軍ではそういった火力を発揮するのは専ら車両におまかせで、歩兵そのものの火力保持は 通常の運用においては重要視されない傾向にあります。 #right(){(296:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **ライオットガンまたはライアットガンとはどんな銃器ですか? ライオット、あるいはライアットガン「RIOT GUN」とは所謂「暴徒鎮圧用の火器」と言う意味です 一言でライアットガンといえば一般的には米国のパトロールカーに常備されている散弾銃を指します またデモ鎮圧用途には非致死性の火器全般を指して言う事も有ります これは催涙弾発射機や捕獲網投射機も含まれます。 #right(){(295:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **M16やAK等の小銃のマズルフラッシュって映画では派手に火を噴いてますが、実際あそこまで噴くものなのでしょうか? AKはともかく、M4は銃身が短いこともあってマズルフラッシュが派手なことで有名です。 そのために工夫されたフラッシュハイダー兼サプレッサーが付いていますが、 それでも発射炎は目立ちます。 他の銃でも発射炎が目立つのは同様ですが、発射炎は一瞬であり(カメラなら残像が残りますが) 少し距離が離れた場合は、たまたまそちらを見ていないとわからないこともあります。 逆に、およその位置がわかっている場合、発射炎を目印にグレネード撃ち込んだり、 重機関銃撃ち込んだりすることになります。 #right(){(293:370)} **どうして狙撃の精度はボルトアクションの方が高いんですか? 薬室の閉鎖を完全に近い形に出来るから。 その分パワーロスが少なく、可動部が少ないので隙間から燃焼エネルギーが漏れない。 また、可動部がなければ銃本体のブレも少なく、振動で照準が狂わない。 自動装填方式だと、動作部に遊びが必要になる。 この分が誤差になって命中精度に悪影響を及ぼす。 PSG-1のようなセミオート方式の場合は部品精度を極限まで高める事で、速射性と命中精度を両立している。 その分、一丁辺りが軽自動車並みの値段になってしまっているけど。 #right(){(293:421-422)} **オープンボルトとクローズドボルトって、精度にはどれぐらい差があるのでしょうか? >実用上無視できないレベルの差なんでしょうか? アサルトライフルのM-16を元に分隊自動火器に改造したH-BARモデルは、銃身冷却の都合で オープンボルト作動となっていますが、それは自動火器としての持続発射弾数の確保の為で 発射前に大質量のボルトキャリアが前進する事による動揺は自動火器にとって、 撒布界を大きくする利点よりも、命中精度に及ぼす悪影響としては 出来れば排除したいと考える大きな要素の一つです。 ですから、UZI式やスターリング式等に代表される、純粋に弾幕を張る制圧射撃のみを目的とする自動火器は、 一発一発確実に当てるべく射撃する現代の戦術思想にそぐわない事から、 オープンボルトファイアリングを採用する火器は、ほとんど第一線からは退いています。 #right(){(667:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **撃鉄によって狙撃精度も変わるものなんですか? >ゴルゴ13が撃鉄にも注文入れてたのでまじかよ、と 精密射撃に撃鉄は激しく重要。 撃鉄が重いと、引くのに力が要るので、腕の筋肉に余計な力みを生じて銃がブレる。 結果弾着がズレる。 でもあまり軽くすると暴発しやすくなるので、軍用銃とかには使えない。 競技用の精密射撃ライフルには、撃鉄を極限まで軽くしたりする。 人によっては、安全装置を外して銃を上に向けただけで自重で撃鉄が落ちるくらいまで 軽くすることも。 #right(){(293:425)} **自動小銃は1発目を槓桿を手で動かして装填しますが、しばらくたって射手が装填済みか未装填かを思い出せなくなった場合、どのように対処したらよいですか? 弾倉を抜き僅かに槓桿を操作しボルトキャリアーを後退させて弾薬の有無を確認します 時間に余裕が無い時は弾倉を差したまま弾薬を排出・再装填する事もあります #right(){(292:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} >俺はさっき初弾を装填したかな?まだ装填していなかったかな?と戸惑うような事態はあるでしょうか?  意外かもしれませんが一般的に装填動作は「命令・号令」に基づいて行いますので兵士個人が惑う場面はあまり有りません。 それほどに武器の使用は軍隊では厳格なのです。 #right(){(292:ドカン・オオカミ ◆s6tJH5.VuA)} **小銃の弾倉はどうやって残弾を確認するんですか? 弾倉の残弾数を知る手段は、残弾確認を容易にしたインジケータ付きの弾倉が 初期にはありましたが、戦闘中に残弾確認をする余裕も無く廃れ、 また透明樹脂製の弾倉が普及するまでは装填してから 「何発撃ったか」を記憶しておく他はありませんでした。 戦闘中にそんな事出来るか、と言う意見もありますが、生死が掛かって居れば人間何でも出来ます そして現代の自動小銃は、最後の一発を撃ったら遊底は後退位置で遊底受け(ボルトキャッチ)によって固定され、 直後に弾倉を交換して、ボルトキャッチリリースを押せば、素早く射撃準備が出来るように成っています。 それ以外のポンプアクション方式や、ボルトアクション方式では 両手で数える程の装弾数のものが殆どですから、 撃った数を数えるのも容易ですし、 また弾倉に実包を追加装填する事も簡単になっています。 #right(){(682:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **なんで最近のボルトアクションスナイパラーイフルや猟銃は、銃身がむき出しのが多いんでしょうか? >WW2頃までの軍用のボルトアクションライフルは銃床が長くてかっこいいのに。 昔は銃床でバレルをくるむような感じで銃身の支持剛性を上げていた。ただ、それだと銃床の狂いが モロに銃身に伝わって命中精度が落ちるから、フローティングバレルつって銃身と銃床の接触部分を 極力減らし、つまり銃身が銃床から浮いた状態で固定する構造が主流になった。 こんな感じ↓ http://taka25ban.sakura.ne.jp/m700hs.jpg ついでにストックの材質も温度や湿気で狂いが出にくい合成樹脂や複合材が使われるようになった。 #right(){(689:382)} **対物ライフルで狙撃するのは国際法違反なのですか? 条約を広義に解釈すれば、国際法違反です。 対物用の兵器で人間を狙うのがだめらしいです。 「が、確かあれは戦争においての話で、現実的には強大な威力をもつ.50弾は、 犯人の抵抗力を一瞬にして奪う(要は射殺)事が出来るため、警察特殊部隊等では採用するところが増えているそうです。」 下記を参照ください。 http://www.warbirds.jp/ansq/41/D2001446.html 「戦場でのショットガン、アンチマテリアルライフルの対人使用禁止は条約を広義に解釈したもので、 現状では自主規制に近くあまり守られていない。 違法使用と訴えられた例自体も無く、CCWで明確に禁止規定を制定しようという動きは未だ実現していない。」 下記を参照ください。 http://obiekt.seesaa.net/archives/200512-1.html #right(){(690:霞ヶ浦の住人 ◆1qAMMeUK0I)} **自動小銃はなぜ機関銃みたいに連続して撃ち続けないの? ・弾の節約、殺すなら数発で十分 (連射は実はそんなに命中しない) ・無駄弾を出さないようにする、予期せぬ長期戦・無補給に備える ・銃身の過熱からくる、各種トラブルを防ぐ為 映画やゲームの様に連射しないのは、大体この3つが大きな理由。 例外的に機関銃手の制圧射撃とか、緊急時のバースト射撃なんかあるけどね 銃の耐久性については、射撃数・メンテナンス等で寿命が伸び縮みするから (そこら辺は自動車や革靴と同じ様な所がある) ゲームの様に~発撃ったから壊れた! なんて無い。 (銃身命数とかあるけどね) #right(){(690:428)} 自動小銃は通常、半自動での仕様を前提としています、 制圧射撃や威嚇射撃など弾幕を張る必要がある場合には、 数発づつの制限点射(バースト射撃)をする事で対応します、 その理由としては前出の通り自動小銃を連続的に運用するにあたり 全自動での連続射撃が長時間継続出来無い為で、長時間持続して弾幕を張るような そのような用途は軽機関銃以上の自動火器が担う事になっています。 半自動とは、一発ずつ射撃する、所謂セミオート射撃です。 連続して発射出来るのは全自動で100発程度、最大で300発程度です、 これは銃にもよりますが、銃身の過熱による故障を避ける為にも、 また戦術的な要素から、弾薬の無駄な消費を避ける為にも、 全自動での射撃は制限点射が推奨されます。 #right(){(690:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **ライフルの木製銃床って何の木で出来てるんでしょうか? 最高級のものは紫檀やウォールナット(胡桃の木)、普及品質だとブナやナラの木が 多く使われます>木製銃床 戦局が切羽詰ってくるとある程度硬い木ならなんでも使われることも。 日本が先の大戦末期に作った銃にはそれこそ使える木はなんでも使って あったとか。 #right(){(280:759)} **自動小銃の槓桿の位置にですが、槓桿を右・上・左につけるそれぞれの長所短所を教えてください。 槓桿の位置について大きく分けて、連動式と非連動式があります AR-15(M16)やセトメ・モデロ(G3・MP5)のような非連動式は撃発毎に動作しないため 射撃姿勢の自由度が高い反面ボルトの閉鎖不良時に押し込む動作が咄嗟に出来ないという欠点があります。 また連動式は前後する部分に触れるような姿勢が取れないと言う欠点がある以外は 構造がシンプルで部品点数が少なく出来、また閉鎖不良時にも手で押し込む事が出来ます。 位置については、上方に突起している場合には左右どちらで構えていても操作できる反面 機関部上面に形状に制限を受ける事となり、アクセサリ取り付け位置が制限される為拡張性が悪くなります。 左側に装備する場合、右利きを前提とすれば非連動式しか出来ませんが 射撃準備及び弾倉交換時の装填動作が銃を構えたまま出来る利点がありますが 状況により左側に構えた時の操作性に問題があります、そのためG3系列以外えは殆ど見られません。 右側に装備した場合、普通に構えた時に顔面の反対側に成る為、射撃動作の邪魔になりませんね ところでAR-15(M16)はレシーバー上部、ボルトキャリアーの直上にあり非連動式になっています。 #right(){(279:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **7.62mm弾を使用する適当なライフルを改造し、バレル2倍に伸ばして対物ライフルにするのは無理ですか? >砲身が長くなる=弾丸が早くなる、とと理解してますが。 銃身と初速の関係は定比例する事は有りません 発射ガスの量や抜弾抗力との兼ね合いで、その銃身で最大初速が得られる銃身長というものが有ります これを理論腔長といい、銃器と弾薬の設計時に反映しています 現用の.30口径の小銃では理論腔腸よりもやや短い銃身長を設定していますが おそらく銃身長を倍増すると初速が低下するか銃身内で停弾してしまう危険性があります また仮に初速が倍増したとしても弾道が安定しなかったり着弾時に弾体が破砕したりで使い物にならないでしょう。 #right(){(277:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **折りたたみストックは、固定式のストックと比べて命中精度は劣る物なのでしょうか? 折り畳み銃床は固定式銃床と同じ角度で構えられる様に設計されています 銃剣格闘や雑な扱いで破損し易い点以外は同等とされ 近年の設計のSG550やG36では折り畳み銃床のみとなっていて 信頼性や欠点等の固定銃床との差異を埋めてしまっています。 #right(){(275:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} ----
#contents ---- **半自動銃ってのあるみたいですが、この半自動ってのはどの辺が半だったんですか? 昔ながらのボルトアクションをはじめマニュアルのライフルは、一発撃って 薬莢の排出→次弾装填 が、完全に手動。 半自動あるいは普通にいう自動は… 薬莢の排出→次弾装填 が、自動化される。 ただし、次の弾の発射には、引き金を引き直さなければならない。 完全自動というと、機関銃、サブマシンガン、アサルトライフルのフルオートのモードで、 薬莢の排出→次弾装填 が自動であるのみならず、引き金を引きっぱなしで、次弾も発射される。 #right(){(40:313)} **銃の「3点バースト」はなぜ3点なんですか? 銃身が過熱しないようにだと思われ。 #right(){(44:社 聖 ◆DASHd/qA)} 各銃口の距離が近く、弾道が他銃身からの燃焼ガスの干渉で曲がるから 3点バーストは記憶モードだが。 発射の反動で銃口が大きくブレ始めるまでに、3発くらいが銃身から出るテスト結果があった #right(){(44:123)} **M16とかで脚を撃たれたら「うわー」ってこけますか? つまり、痛みや精神的ショックによる戦意喪失を除けば、 骨折あるいは腱付着部のダメージ、筋腹の大きな損傷による 四肢屈曲不能。あるいは大血管の損傷による短時間大量出血と その結果としての脳酸欠があれば、行動不能になります。 #right(){(44:671)} **500ヤード≒450mという距離の標的を狙う事ってそんなに誰でも(ある程度の鍛練で)出来ると言ったレベルのものなんでしょうか? そりゃ狙うだけならそりゃ誰にでも出来ますが、誰でも当てれるって事はありえないです。 100m程度なら数時間の訓練と銃の固定の仕方次第で誰にでも出来るだろうけど。 軍隊のスナイパーなんかだと、2,3キロ先の目標でも当たればラッキーって感じで狙撃 するらしいですよ。それに軍事スナイパーの重要な訓練は遠距離も撃てる事だけど、確実に 当てれる距離まで忍び寄る訓練も重視されますし。 #right(){(46:547)} **スナイパーが使う狙撃銃で一番射程が長い物、隠し持てるほどコンパクトだが命中率が高いもの、 >コンパクトに折り畳めて命中率の高いもの、を教えてください。 スナイパーが使う狙撃銃で一番射程が長い物:対物ライフル 隠し持てるほどコンパクトだが命中率が高いもの:拳銃 コンパクトに折り畳めて命中率の高いもの:拳銃 出来たら上にあげたそれぞれの物で市街地でもバレない音が小さくできるサイレンサー付き:自動式拳銃 コンパクトを追求するなら素直に拳銃でギリギリまで接近しる。 #right(){(50:524)} 射程が長いのは対物ライフル。代表的なのはM82A1バレット。 でも、狙撃銃を折りたたむのはどうかと。 何しろ弾薬のロットに合わせて照準を調整する代物なので、 下手に動かして照準が狂ったら、また何発も試射する必要があります。 #right(){(50:528)} **カービン銃はコンパクトだったらなんでもカービンになるんですか? 要するに、常識的にコンパクトだなと思えるサイズの小銃を、 製造者や軍の採用決定者が、カービン銃と呼びたければ、カービン銃になる、 というくらいの曖昧な定義ですな。 厳密に、このサイズではライフル、このサイズならカービンとは言えないと思います。 #right(){(51:768)} 言葉としてはカービンの定義はそれほど厳密なものではないので コンパクト化したもの、でいい。弾の種類は問わない。 SMG基本は、拳銃弾を使う機関銃と思ってればいい。 #right(){(51:769)} **小銃・突撃銃の弾倉を外すためのスイッチについて、 >1 銃の中央下部にレバーが付いているもの(64式小銃、AK、G36等) >2 銃の側面にボタンが付いているもの(M16系、89式、SCAR等) >この2種類を比較した際の長所短所を教えてください。 弾倉受けボタンは、軽く押すだけで弾倉がフリーになるので 素早い弾倉交換が可能ですが、反面何かの弾みで押されて 不意に弾倉が落下する事があります。 これは対策として、指以外で押されにくいように突起を付けて対応しています また、ボタンのある面からしか操作出来ないと言う欠点もありましたが これは左右どちらからでも操作出来るように連動させる事で対応しています。 弾倉受けレバーは、弾倉を握った手で解除する事が出来るので 確実に弾倉の着脱が出来、また左右いずれからでも操作する事が可能です またレバー本体と一本のバネで機能する為、部品数を減らす省力化にも適っています 両者のメリットデメリットは、ほぼ操作性の問題と部品点数に集約されますが 選択肢としては、更新対象である従来の装備との共通性、或いは 運用目的によって適時選択され、決められるようです。 ちなみにヘックラーウントコッホのG3系はボタンとレバーを連動させる形式で 両者の長所を良いとこ取りしたような設計となっていますが 最新のG36では、G36型ではレバー式、AR-15弾倉に対応する場合は ボタン式の弾倉受けになって居ます。 #right(){(625:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **小銃に3点スリングを付けて、タスキのように抱えて構えるのが主流のようですが、どのようなメリットがあるの? >また何年頃に何処の国が発案したのか、教えて下さい。 FA-MASは全長や重量バランスの都合で採用時から三点支持のスリングを使用していますね また現在でも通常の小銃は2点支持のスリングを使用します これは70年代から80年代に掛けて大規模な市街地テロの頻発を受けて 市街地で小銃を携帯する機会が増えた為に考え出された銃の保持方法のようです。 #right(){(312:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **ブルパップライフルは作るのが難しいそうですが、考えてみれば拳銃はほとんどがブルパップじゃないですか? ブルパップ方式は厳密には機関部が握把よりも後方に有る設計という定義なので 殆どの自動式拳銃の握把内に弾倉を収める方式とは明らかに異なります また小銃(ライフル)の弾倉は大きいのでグリップ(握把)内に納めると非常に嵩張ります #right(){(311:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **アイアンサイトの有効射程は200mまでというのは正しいのですか? 制式小銃たる自動小銃の性能要件として400m以内での単発射撃の命中精度というのがあります これが最大射程800mまでの照尺を備えた事で300mの射程でもピープ式の照尺照門で充分な精度を得られる距離と成っています #right(){(310:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **ボルトアクションライフルって木の部分で銃身を覆ってますが、あんなに覆う必要あるんでしょうか? >ハンドガードみたいにちょっとでいいのでは?そしてあのストックはなんであんなにみっちりしてるんです? >AKS74みたいな間の開いたストックの方が軽くて良いでしょうに ボルトアクションライフル以前の小銃が、そのように銃身の保護を兼ねて 銃身の周囲を覆っていました、目的は上述の通りとなっています 仰るような先台と銃床を分割するようになったのは、短機関銃のスタイルが最初で 短機関銃の設計思想に近付いた自動小銃が、カラシニコフのような 銃身の一部のみを保護する形状を選択しており、またこれは省力化と、 保持する位置を限定し、銃の動揺と抑えやすい位置を示しています。 補足すると ボルトアクション式小銃の銃床は、何も考えずにそれまでの形状を ただ踏襲していただけだったりします。 また近代化されたボルトアクション式はL96やFR-F1等のように 独立した握把と短縮された被筒または先台を備えたものもあります。 何れも連射時の銃身の過熱から射手を保護するよりも 銃身の周囲に命中精度への悪影響を排除する目的が優先され 銃身が銃床から浮いたような状態で保持されているものもあります これをフローティングバレルといいます。 そして銃身を含めた機関部と銃床との接合部の状態を微調整する ベディングと言う概念により様々な形態の銃床が考えられました。 #right(){(638:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **ブルパップライフルは機関部が後にあるから耳が悪くなるって聞きますが、実際にそんな事例があったりするの? ブルパップ式の小銃では、薬室は丁度構えた頭部に隣接する位置に来ます ですから発射の際の爆発音が直接耳に当たる為、通常のレイアウトの物に比較して より難聴になり易いようです。 #right(){(638:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **チェンバー内に弾薬が残ってる状態で弾装を交換する時は、ボルトリリースレバーに触れる必要はないのでしょうか? >ネットでリロード動画などを見ていると弾装交換する度にコッキングレバーに触れているんですがなぜだかよくわかりません... 薬室内に装填された待機状態では、弾倉交換時にボルトストップを操作する事は 基本的にはありません。 また、カラシニコフ等ボルトストップ機能の無い自動小銃では 弾倉交換時には、ほぼ薬室は空ですから、弾倉を装着すれば 必ずコッキングを行い、薬室に弾薬を装填する必要があります これはボルトストップが装備されていても、作動不良や薬室が空である場合を想定し 一発を無駄にしても確実に発射準備が出来る利点を重視して そのようにオペレーションする事もあります。 #right(){(639:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **ヒグマを瞬殺できる自動小銃をご存知ないでしょうか? 軍用の小銃であれば、一弾倉分三十発を全部命中させる事が出来れば、 ヒグマであれば殺害する事は可能です 但し、熊は素早く動く事が出来るので、一発で仕留める事が出来ないと 逆に接近されて仕舞い、返り討ちに遭う可能性が非常に高いです この場合、初弾で熊の動きを止める可能性が高いものとして H&K G3A3、AK47、M14、FN FAL、等の有名な銃が挙げられます 但し、日本国内ではこれらの自動小銃は弾薬も含めて入手は困難ですので 7.62mm以上の大口径の自動銃、M1Aくらいしかありません。 #right(){(641:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **ボルトアクションライフルにおける、ストレートボルトとターンボルトの違いとは何でしょうか? >退役軍人が「38式はストレートボルトハンドルなのでターンボルト式に慣れたアメリカ人には使いにくい」と言っていました。 ボルトハンドルが真っ直ぐの場合、閉鎖位置でもハンドル先端が 見るからに銃床から浮いている為、慣れないと閉鎖が不完全であるように その状態では射撃出来ないように射手は錯覚します。 これが屈曲していると、先端部は閉鎖位置で密着するので、 射手は一目で完全に閉鎖されている事を確認する事ができます。 これは原型であるKar98からして屈曲しているのですが、 日本の場合は製造上の理由などで真っ直ぐなのでしょうね。 逆に亜米利加ではドッグレッグと言って、操作性をより向上させた 変形ボルトハンドルが好まれる傾向があります。 #right(){(641:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **主に狙撃銃についての解説でよく見るのですが、フローティングバレルとはどういうもののことでしょうか? フローティングバレルと言うのは,銃の命中精度を高める為の構造的な特徴を指して言います これは前出の通り、銃身基部のみが機関部と最小限で接している為 発射時の振動や反動による銃身のよじれや歪みがもたらす 発砲毎の命中精度に対する撹乱要素を廃する目的を持って居ます この処置により、長射程での命中精度を高める事が可能になります。 #right(){(304:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **ドイツやアメリカ、日本でブルパップ作らないのはなんでなの? >特にアメリカはM4使うよりブルパップの方がいい気もしますが。 ブルパップ式の小銃は、その先進性も登場した頃に比べれば色褪せて来ていて 何よりスタンダードな小銃に比較して、左右に構えを変えての射撃に対応しにくくなっています 亜米利加はM16A1を採用した頃、サバイバルガンとしてブルパップ式のブッシュマスターを 一時採用する為にテストしていましたが、使い難いと言う事で結局定着しませんでした 今現在ブルパップ式の小銃を採用しているのは、英国と仏蘭西とオーストリアが制式小銃としている他 イスラエルや南阿弗利加が一部で採用している程度の普及率となっています。 またトイガン用のアクセサリは安価な構造である為、実銃に使用すると 発射の衝撃と熱に耐えられません、なので輸入可能なものに限ってですが トイガンに実銃用のアクセサリを使用すると言う逆転現象が見られます。 #right(){(643:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} ブッシュマスターがGwinn Firearms社 Bushmaster Armpistolの事なら 正確には米軍の試作銃と同じモデルではありません。 米空軍のSAC(戦略航空軍団)からの要請で、Colt社と空軍の兵器 研究所が、戦闘機パイロットの自衛用としてブルパップ銃を開発したのは 確かです。M16A1の部品、構造を流用し、使用弾、221FBで数丁の 試作銃が完成しています。しかしヴェトナム戦の終結もあり、テストは 実施されず、開発は中止されてしまいました。 この時の担当者が軍を辞め、パテントを買い取り、銃器メーカーを設立、 作動方式や操作法、使用弾の5.56 x 45化、等を施して、CMモデルとして 発売したのが所謂ブッシュマスターです。 #right(){(643:410)} **バレットやハスキンスなどの50口径の狙撃銃は、どんな部隊がどのような状況下で使用しているのでしょうか? 大口径狙撃銃の使用方法 航空機、レーダー、指揮車などを無力化する。湾岸戦争時は偵察部隊が「ついでに」BMP-1、3台を撃破。 追撃を防ぐためとも、混乱を狙ったとも言われるが、夜間で反撃されるおそれが少なかったのは事実。 12.7mmでは徹甲焼夷弾も十分効果が期待でき、機器破壊に適する。 対爆発物。浮遊機雷、露出して見えている地雷、IEDと思われるものなどを安全距離から破壊。 遠距離対人狙撃。従来の口径では800m程度が限界。.また、防弾衣などを装備した相手になると、 さらに有効距離が短くなる。.338 Lapuaの登場で改善はされたが1200mとかになると僥倖が入る。 .50では1500mでも40~60cm円のグルーピングが得られ、狙撃可能。(記録は12.7mm McMillan使用の2430m)。 対スナイパー。相手は遮蔽物、場合によっては壁の後ろにいる。通常の口径では一撃で無力化できず、 逃してしまうおそれがある。サラエボでSFORに当たったフランス軍が始め、チェチェンのロシア軍、 イラクの米軍もこれに続いた。もっともMOA自体は有効距離内なら7.62mm優位。(1MOA@.50 vs 0.50-0.25MOA@7.62) あの手の対物ライフルには重要な側面がもう一つ。 地雷処理用として工兵部隊などに導入されるケースが多く、対物ライフルの代名詞になったバレットM82も スウェーデン軍による地雷・不発弾処理器材として導入されたのが最初の大量採用例。 そのため、一見対物ライフルとは関係なさそーな米空軍も早い段階でバレットを調達しているし、三沢基地の 航空祭で展示されたこともあったりする。 >7.62mmの機関銃で問題の地点を掃射するか、軽迫撃砲でも撃った方が効率が良いと思うのですが。 対物ライフルで、爆発物による危害が及ばない程度に遠く、しかし簡単に狙って当てられる距離から直接 狙撃して起爆させるという、ある意味手抜きでありながら安全な方法です。 わざわざ手作業で無力化したり爆発物を近くに仕掛けるより、充分な威力を持つライフルで撃って起爆 させてしまう方が簡単な場合もあるので。 この方法はスウェーデン軍でのバレットの採用からものの数年で米軍や英軍にも急速に普及しましたが、 ちょうどそのタイミングで湾岸戦争が起こり、その際に狙撃銃としての知名度も上げました。 爆発させてはまずい状況であれば人間やロボットによる除去となるわけですが、もし汎用機関銃や迫撃砲に よる除去が現実的ならば、小火器としてはかなり高価な対物ライフルが大量導入されることはなかったかと。 #right(){(302:310-386)} **小銃とか突撃銃は、多少の性能を犠牲にしてでも「故障をしないこと」を優先されるものなんでしょうか? >ゴルゴ13という漫画で、カラシニコフが故障しないから最高だという描き方をされていましたので。 故障をしない、と言う要求は、永遠に達成出来ない禅問答のようなもので、 小銃と言えど機械である以上、使用すれば必ず故障します。 カラシニコフの設計思想は、故障するまでの時間を可能な限り長く取り、 また、他国の小銃に比較して短い射程内での火力と威力を重視しています。 それは、ともすれば使い捨ての兵士に使い捨ての小銃を持たせ、 兵士個々に求める能力を低く見積もり、戦術と戦略を組み立てる事になります。 逆に現代の先進国の殆どは、兵士の能力をもっと高く、高コスト高効率の戦略を取っており その中には、高精度の小銃を適時整備しながら戦闘を継続し、戦略を達成する事を求めます、 それが現代戦の特徴であります。 #right(){(647:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **初期のライフリングはどうやっていたのですか? ライフリングは15世紀に始められたと言われている。 http://firearmshistory.blogspot.com/2010/05/rifling-history.html 技法は、小さな刃が付いたカッターを、回転させながら銃身の中をくぐらせて 一本の溝を作る。くぐり終わったら、開始位置をずらせて次の溝を作り、必要な数の ライフリングを作る。ただし、一度に削れる量は少ないので、カッターの突き出しを少しずつ 増やしながら何度も繰り返して必要な深さの溝にする。 これが「フック・カッター」 http://firearmshistory.blogspot.com/2010/05/rifling-manufacturing-cut-rifling.html これは現代のものだが、昔の物も同様。銃身の径より少し小さい円筒から カッターの刃がわずかに突き出す。刃が出ない状態で一旦銃身に通し、 刃を少しだけ出してから、ゆっくり回転させながら引き戻すと浅い溝が一本掘れる仕掛け。 #right(){(653:210-211)} **対物ライフルにサイレンサーをつけた場合、やはり反動は増加するのでしょうか? アンチマテリアルライフルには大概マズルブレーキがついてるから、 それを取っ払らわないとサイレンサーは付けられない。 マズルブレーキ込みで設計されてる銃のマズルブレーキを取ったら、 反動がでかくなるだけではなく弾道が変化するとかいろいろと不具合が出る。 そもそも、アンチマテリアルライフルで狙う目標とは1000m先とかそんなんな わけで。 基本的に標的は撃たれてから発砲音を聴く事になるわけで、サイレンサーの必要性 自体が疑問。 あと、例えマズルブレーキがなくても50口径クラスの弾を撃つ銃は猛烈なマズル ブラストが起こる。 発砲時に巻き起こる土煙で位置がバレバレになるので、音よりもそっちの方が問題。 #right(){(296:107)} **狙撃銃をブルパップ型にすれば、全長を短くできるし更に銃身を長くすることも容易だと思うのですが、あまりそういったものがないのは何故なんでしょうか? ブルパップタイプの自動小銃は主に全長の短縮を目指して設計されていますが これは野戦や近接戦闘における取り回しを考慮しての事です 狙撃銃としての性能はごく一部の例外がありますがコンベンショナルなものが信頼性も高く ブルパップ形式の狙撃銃はいまだこれらを凌駕した評価は得ていません。 #right(){(296:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} WA2000というブルバップの狙撃銃があるけど、PSG-1並に高いし重たいのであまり使われてない 軍事目的には不向きだし、警察用にしても既にPSG-1やレミントンM700が使われてる #right(){(296:113)} >バレットM82A2対物銃はブルパップ式だが バーレット辺りは今現在プルーフが進んでいるのと 軍事行動では対人狙撃に通常使われない対装甲銃と言う事で除外しました。 #right(){(296:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **ペイロードライフルと呼ばれる大口径のアンチマテリアルライフルがありますが、グレネードランチャーとどこが違うのでしょうか? 20mm以上の弾丸に炸薬と信管を組み込んだ物を使用する火器を指して言います これはそれ以下の容量では運動エネルギーのみを利用する方が威力が大きい為で 空中で炸裂するエアバーストによる弾片効果を期待して開発されていました これはOICW用の長距離面制圧火器として計画されていましたが 期待された性能が出せないようで、計画は頓挫しかけていますね。 ペイロード・ライフルの設計思想は、歩兵の面制圧能力の強化です 対装甲は車両まかせで、敵歩兵に対する火力の補完を目指しています 開発に手間取っているのはM203の利便性を中々凌駕出来ない点で これは射程によって信管の調定を一瞬で設定しなければならない スマート信管の性能とコストが大きな問題としてある為といわれています。 #right(){(296:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **SAW並の火力を持たせるアサルトライフルがあるにも関わらずにSAWが使用されてるのはなぜ? >アサルトライフルの銃身はSAWほど強くないのと、銃身を素早く交換できないからなのですか? 自動小銃と分隊自動火器(SAW)の境界は曖昧ですが これはRPKやM16H-BARとMINIMIの違いを考えればそのとおりです 銃身交換が容易かそうでないかで持続発射弾数が大きく変化します 銃身を強化する=火力を維持する能力を向上する=分隊火器に近い運用が出来る程度で 飽くまで代用SAWとしての使用しか出来ないのでSAWが不用となる事は恐らく無いでしょうが 米軍ではそういった火力を発揮するのは専ら車両におまかせで、歩兵そのものの火力保持は 通常の運用においては重要視されない傾向にあります。 #right(){(296:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **ライオットガンまたはライアットガンとはどんな銃器ですか? ライオット、あるいはライアットガン「RIOT GUN」とは所謂「暴徒鎮圧用の火器」と言う意味です 一言でライアットガンといえば一般的には米国のパトロールカーに常備されている散弾銃を指します またデモ鎮圧用途には非致死性の火器全般を指して言う事も有ります これは催涙弾発射機や捕獲網投射機も含まれます。 #right(){(295:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **M16やAK等の小銃のマズルフラッシュって映画では派手に火を噴いてますが、実際あそこまで噴くものなのでしょうか? AKはともかく、M4は銃身が短いこともあってマズルフラッシュが派手なことで有名です。 そのために工夫されたフラッシュハイダー兼サプレッサーが付いていますが、 それでも発射炎は目立ちます。 他の銃でも発射炎が目立つのは同様ですが、発射炎は一瞬であり(カメラなら残像が残りますが) 少し距離が離れた場合は、たまたまそちらを見ていないとわからないこともあります。 逆に、およその位置がわかっている場合、発射炎を目印にグレネード撃ち込んだり、 重機関銃撃ち込んだりすることになります。 #right(){(293:370)} **どうして狙撃の精度はボルトアクションの方が高いんですか? 薬室の閉鎖を完全に近い形に出来るから。 その分パワーロスが少なく、可動部が少ないので隙間から燃焼エネルギーが漏れない。 また、可動部がなければ銃本体のブレも少なく、振動で照準が狂わない。 自動装填方式だと、動作部に遊びが必要になる。 この分が誤差になって命中精度に悪影響を及ぼす。 PSG-1のようなセミオート方式の場合は部品精度を極限まで高める事で、速射性と命中精度を両立している。 その分、一丁辺りが軽自動車並みの値段になってしまっているけど。 #right(){(293:421-422)} **オープンボルトとクローズドボルトって、精度にはどれぐらい差があるのでしょうか? >実用上無視できないレベルの差なんでしょうか? アサルトライフルのM-16を元に分隊自動火器に改造したH-BARモデルは、銃身冷却の都合で オープンボルト作動となっていますが、それは自動火器としての持続発射弾数の確保の為で 発射前に大質量のボルトキャリアが前進する事による動揺は自動火器にとって、 撒布界を大きくする利点よりも、命中精度に及ぼす悪影響としては 出来れば排除したいと考える大きな要素の一つです。 ですから、UZI式やスターリング式等に代表される、純粋に弾幕を張る制圧射撃のみを目的とする自動火器は、 一発一発確実に当てるべく射撃する現代の戦術思想にそぐわない事から、 オープンボルトファイアリングを採用する火器は、ほとんど第一線からは退いています。 #right(){(667:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **撃鉄によって狙撃精度も変わるものなんですか? >ゴルゴ13が撃鉄にも注文入れてたのでまじかよ、と 精密射撃に撃鉄は激しく重要。 撃鉄が重いと、引くのに力が要るので、腕の筋肉に余計な力みを生じて銃がブレる。 結果弾着がズレる。 でもあまり軽くすると暴発しやすくなるので、軍用銃とかには使えない。 競技用の精密射撃ライフルには、撃鉄を極限まで軽くしたりする。 人によっては、安全装置を外して銃を上に向けただけで自重で撃鉄が落ちるくらいまで 軽くすることも。 #right(){(293:425)} **自動小銃は1発目を槓桿を手で動かして装填しますが、しばらくたって射手が装填済みか未装填かを思い出せなくなった場合、どのように対処したらよいですか? 弾倉を抜き僅かに槓桿を操作しボルトキャリアーを後退させて弾薬の有無を確認します 時間に余裕が無い時は弾倉を差したまま弾薬を排出・再装填する事もあります #right(){(292:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} >俺はさっき初弾を装填したかな?まだ装填していなかったかな?と戸惑うような事態はあるでしょうか?  意外かもしれませんが一般的に装填動作は「命令・号令」に基づいて行いますので兵士個人が惑う場面はあまり有りません。 それほどに武器の使用は軍隊では厳格なのです。 #right(){(292:ドカン・オオカミ ◆s6tJH5.VuA)} **小銃の弾倉はどうやって残弾を確認するんですか? 弾倉の残弾数を知る手段は、残弾確認を容易にしたインジケータ付きの弾倉が 初期にはありましたが、戦闘中に残弾確認をする余裕も無く廃れ、 また透明樹脂製の弾倉が普及するまでは装填してから 「何発撃ったか」を記憶しておく他はありませんでした。 戦闘中にそんな事出来るか、と言う意見もありますが、生死が掛かって居れば人間何でも出来ます そして現代の自動小銃は、最後の一発を撃ったら遊底は後退位置で遊底受け(ボルトキャッチ)によって固定され、 直後に弾倉を交換して、ボルトキャッチリリースを押せば、素早く射撃準備が出来るように成っています。 それ以外のポンプアクション方式や、ボルトアクション方式では 両手で数える程の装弾数のものが殆どですから、 撃った数を数えるのも容易ですし、 また弾倉に実包を追加装填する事も簡単になっています。 #right(){(682:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **なんで最近のボルトアクションスナイパラーイフルや猟銃は、銃身がむき出しのが多いんでしょうか? >WW2頃までの軍用のボルトアクションライフルは銃床が長くてかっこいいのに。 昔は銃床でバレルをくるむような感じで銃身の支持剛性を上げていた。ただ、それだと銃床の狂いが モロに銃身に伝わって命中精度が落ちるから、フローティングバレルつって銃身と銃床の接触部分を 極力減らし、つまり銃身が銃床から浮いた状態で固定する構造が主流になった。 こんな感じ↓ http://taka25ban.sakura.ne.jp/m700hs.jpg ついでにストックの材質も温度や湿気で狂いが出にくい合成樹脂や複合材が使われるようになった。 #right(){(689:382)} **対物ライフルで狙撃するのは国際法違反なのですか? 条約を広義に解釈すれば、国際法違反です。 対物用の兵器で人間を狙うのがだめらしいです。 「が、確かあれは戦争においての話で、現実的には強大な威力をもつ.50弾は、 犯人の抵抗力を一瞬にして奪う(要は射殺)事が出来るため、警察特殊部隊等では採用するところが増えているそうです。」 下記を参照ください。 http://www.warbirds.jp/ansq/41/D2001446.html 「戦場でのショットガン、アンチマテリアルライフルの対人使用禁止は条約を広義に解釈したもので、 現状では自主規制に近くあまり守られていない。 違法使用と訴えられた例自体も無く、CCWで明確に禁止規定を制定しようという動きは未だ実現していない。」 下記を参照ください。 http://obiekt.seesaa.net/archives/200512-1.html #right(){(690:霞ヶ浦の住人 ◆1qAMMeUK0I)} **自動小銃はなぜ機関銃みたいに連続して撃ち続けないの? ・弾の節約、殺すなら数発で十分 (連射は実はそんなに命中しない) ・無駄弾を出さないようにする、予期せぬ長期戦・無補給に備える ・銃身の過熱からくる、各種トラブルを防ぐ為 映画やゲームの様に連射しないのは、大体この3つが大きな理由。 例外的に機関銃手の制圧射撃とか、緊急時のバースト射撃なんかあるけどね 銃の耐久性については、射撃数・メンテナンス等で寿命が伸び縮みするから (そこら辺は自動車や革靴と同じ様な所がある) ゲームの様に~発撃ったから壊れた! なんて無い。 (銃身命数とかあるけどね) #right(){(690:428)} 自動小銃は通常、半自動での仕様を前提としています、 制圧射撃や威嚇射撃など弾幕を張る必要がある場合には、 数発づつの制限点射(バースト射撃)をする事で対応します、 その理由としては前出の通り自動小銃を連続的に運用するにあたり 全自動での連続射撃が長時間継続出来無い為で、長時間持続して弾幕を張るような そのような用途は軽機関銃以上の自動火器が担う事になっています。 半自動とは、一発ずつ射撃する、所謂セミオート射撃です。 連続して発射出来るのは全自動で100発程度、最大で300発程度です、 これは銃にもよりますが、銃身の過熱による故障を避ける為にも、 また戦術的な要素から、弾薬の無駄な消費を避ける為にも、 全自動での射撃は制限点射が推奨されます。 #right(){(690:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **ライフルの木製銃床って何の木で出来てるんでしょうか? 最高級のものは紫檀やウォールナット(胡桃の木)、普及品質だとブナやナラの木が 多く使われます>木製銃床 戦局が切羽詰ってくるとある程度硬い木ならなんでも使われることも。 日本が先の大戦末期に作った銃にはそれこそ使える木はなんでも使って あったとか。 #right(){(280:759)} **自動小銃の槓桿の位置にですが、槓桿を右・上・左につけるそれぞれの長所短所を教えてください。 槓桿の位置について大きく分けて、連動式と非連動式があります AR-15(M16)やセトメ・モデロ(G3・MP5)のような非連動式は撃発毎に動作しないため 射撃姿勢の自由度が高い反面ボルトの閉鎖不良時に押し込む動作が咄嗟に出来ないという欠点があります。 また連動式は前後する部分に触れるような姿勢が取れないと言う欠点がある以外は 構造がシンプルで部品点数が少なく出来、また閉鎖不良時にも手で押し込む事が出来ます。 位置については、上方に突起している場合には左右どちらで構えていても操作できる反面 機関部上面に形状に制限を受ける事となり、アクセサリ取り付け位置が制限される為拡張性が悪くなります。 左側に装備する場合、右利きを前提とすれば非連動式しか出来ませんが 射撃準備及び弾倉交換時の装填動作が銃を構えたまま出来る利点がありますが 状況により左側に構えた時の操作性に問題があります、そのためG3系列以外えは殆ど見られません。 右側に装備した場合、普通に構えた時に顔面の反対側に成る為、射撃動作の邪魔になりませんね ところでAR-15(M16)はレシーバー上部、ボルトキャリアーの直上にあり非連動式になっています。 #right(){(279:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **7.62mm弾を使用する適当なライフルを改造し、バレル2倍に伸ばして対物ライフルにするのは無理ですか? >砲身が長くなる=弾丸が早くなる、とと理解してますが。 銃身と初速の関係は定比例する事は有りません 発射ガスの量や抜弾抗力との兼ね合いで、その銃身で最大初速が得られる銃身長というものが有ります これを理論腔長といい、銃器と弾薬の設計時に反映しています 現用の.30口径の小銃では理論腔腸よりもやや短い銃身長を設定していますが おそらく銃身長を倍増すると初速が低下するか銃身内で停弾してしまう危険性があります また仮に初速が倍増したとしても弾道が安定しなかったり着弾時に弾体が破砕したりで使い物にならないでしょう。 #right(){(277:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **折りたたみストックは、固定式のストックと比べて命中精度は劣る物なのでしょうか? 折り畳み銃床は固定式銃床と同じ角度で構えられる様に設計されています 銃剣格闘や雑な扱いで破損し易い点以外は同等とされ 近年の設計のSG550やG36では折り畳み銃床のみとなっていて 信頼性や欠点等の固定銃床との差異を埋めてしまっています。 #right(){(275:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **小銃の旋条は理論上15世紀には生まれたにもかかわらず、19世紀半ばになるまで一般化しなかったのは何故でしょうか? ライフル銃自体は存在していたが、弾丸を回転させるには弾を銃身にしっかり食い込ませなければならず 当時の前装式の銃ではその為装填が難しかった。また、無煙火薬発明以前の火薬は大量のすすが 銃身内に残るので銃身と弾の隙間が小さい当時のライフル銃ではしっかり中を掃除をしないと暴発の危険性があった。 故に速射性に欠け、猟兵や狙撃兵等の一部に装備は限られていた。 ところが、1852年にフランス陸軍のシャルル・ミニエー大尉が発明した『ミニエー弾』によってライフル銃が 脚光を浴びる事になった。これはライフリング付きの銃身を持つ前装銃でも容易に装填できるよう、 弾頭の底に窪みを設け、ここに鉄の栓を入れたものだった。発射時に燃焼ガス圧で鉄栓が入り込んで 弾頭の周囲をスカート状に押し広げ、ライフリングに食い込ませるというアイデア。これによりライフル銃が 各国の小銃の標準になり、射程距離と命中率が飛躍的に上昇した。 #right(){(154:717)} ----

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
記事メニュー
目安箱バナー