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航空機全般 - (2022/12/14 (水) 22:39:32) の1つ前との変更点

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#CONTENTS ---- **垂直離着陸機ってのはリアル軍事では役に立つんですか? 時と場合によるんじゃないかな?米軍のように空母を保有していたり攻撃目標が味方の基地からそれほど離れていない場合は 通常の機体の方がペイロードも多いから特にVTOLが有利ということもない。 しかしフォークランド紛争のようにCTOL機を運用できる空母を持たない国にとっては役に立つのは言うまでもない。 その他にも整備されていない滑走路や路面からも離陸したり着陸したりできるという強みもあるので役に立たないことはないだろう。 #right(){(自衛隊板「スレを立てる前にまずはここで質問を」スレ:715)} **飛行機の増加タンクって、空になったら捨てちゃうんですか? 戦時では基本的に使い捨てですが、平時では特別な事情が無い限りは空でも投棄せずに持ち帰ります。 (投棄は洋上はともかく陸上では危険ですので) ただ戦時でもWW2中のドイツ空軍のように、本土防空部隊で使う増加タンクに 「拾って最寄りの警察に届けたら幾ら払います」とのペイントを施してリサイクルに努めた例もあります。 #right(){(くだらない質問はここに書け!:632)} **軍用機で使用している「IFF」って何ですか? 敵味方識別信号。応答がなければホスタイルに認定される。そして撃墜。 #right(){(くだらない質問はここに書け!:405)} **浮沈艦は良く聞くんですけど、浮沈艦の飛行機版はないのでしょうか? A-10がそれに近いかな・・・ #right(){(4:436)} **戦う飛行機は作戦機と呼ぶのだろうか? 基本的には、輸送機と練習機をのぞいた軍用機が作戦機です。 英語ではcombat aircraftに相当しますが、この単語には輸送機を含んでしまう場合もあります。 戦術偵察機ももちろんですが、給油機、電子戦機、ヘリなども 作戦機に含まれます。 #right(){(4:673)} **インテグラルタンクって何ですか。 基本的に機体作り込みの分離不能な燃料タンクと思ってください。 オプション的に付けるコンフォーマルタンクや、機外燃料タンクに対する言葉です。 #right(){(4:750)} **作戦機と戦術機の定義を教えてください。 戦術機は戦略爆撃機と後方支援用機、つまり練習機などを除く全ての機種と思っていい 具体的には攻撃機、制空用戦闘機、戦術爆撃機(戦闘爆撃機)、偵察機、電子戦機のほか C130やC17も含まれる AEW機や空中給油機も戦術機の範疇に含むケースが多い 作戦機というのは、文字通り、特定の作戦に参加する航空機のことで具体的にはあなたの疑問通りに、戦術機と重なる #right(){(8:153)} **航空機で一番多く発動機を積んだヤツってなんですか? すぐ思い付くのはB-36Dの10発。 現役ならB-52の8発。 特殊な奴ならヘリオスとかはもっと多そう。 #right(){(9:G_Tomo)} ヘリオスは、たしか14発です。 #right(){(9:723)} ドルニエDo-Xは12発かぁ。 サンダース・ロー プリンセスは10発。 #right(){(9:名無しさん@眠い人 ◆ikaJHtf2)} **AFP通信によると、アフガニスタンのタリバーン政権は22日、米国が飛ばしたとみられる無人偵察機を撃墜した、と発表した。 >アフガン・イスラム通信が、パキスタン・ペシャワル在住のタリバーン政権外交官の話として伝えた。 >同国北部のサマンガンで22日早朝、機関銃の砲火で落とした、と主張している。 >機関銃で撃ち落せるのですか?w 無人偵察機はたいていプロペラ推進でちゃちいですから、弾が届く高度で 見つかっちゃったら、けっこう落ちます。コソボでも何機も落とされてます。 #right(){(9:system)} この種の無人偵察機って、 ほとんどラジコン飛行機に毛がはえたようものだよ。 #right(){(9:487)} **現代では巡洋艦の水偵みたいなものは何故残ってないんでしょうか。無人偵察機でもセンサーを積めばかなり早期警戒は出来ると思うのですが。 ヘリコプターがあるからっしょ。 昔、無人の対潜ヘリ(DASH)ってあったけど、運用が難しくて 廃止された #right(){(9:959)} 水偵の最大の問題は、回収の困難性。 少し荒れてくると、回収出来なくなる。 そのため、母艦は回頭運動を行って静水面を作ったりと大変。 もちろん、交戦中の回収は問題外。 #right(){(10:769)} **飛行機が失速したら、立て直しできませんか?。墜落する時は、機首を下に向けて落ちるのですか? 高度があれば、墜落までに立て直しできることもあります。失速の原因、状況に よってはどうやってもダメなこともあります。 機首を下に向けて墜落すれば、対気速度も得られるし、エンジンへの給気も できますから、失速から回復しやすいでしょう。まあ、高度が低ければダメですが。 有名なF-14のフラットスピン(対策済)では文字通り、水平のままくるくる機首が回る 状態で失速、墜落します。 #right(){(12:270)} 普通の機体は出来ます。 飛行テストでも、失速やスピンからのリカバリーという項目が有ります。 トライデントなどT尾翼機が失速から回復出来ず(ディープストール)問題となりましたが、 この場合尻から落ちたようです。 #right(){(12:G_Tomo)} **同じ馬力の飛行機で、ジェットとプロペラどっちが速い? 同じ馬力、ジェットの場合は換算して推力、ならば あとは他の構成要素。重量とか空力が影響します。 #right(){(12:286)} エンジンが同じ出力だと、高速ではジェットが低速ではプロペラが推力が大きくなる。 でその上でどっちが速いかは、286氏の書いてるように機体や高度次第。 #right(){(12:G_Tomo)} **第二次大戦戦中 空母から発艦した航空機は、攻撃後、どのようにして母艦を見つけてのですか? 空母から発信された電波を受信し、その電波の発信源に向かって飛行することで帰着できる。そういう装置が装備されていた。 しかし、空母から電波を発信すると、それは敵に向かって「我が空母はここにいま~す」と教えてしまうことになる。 したがって、旧海軍ではこの装置を使わず、航空機側の推測航法に頼ることも多かったようだ。 推測航法というのは、飛行速度・飛行方位・飛行時間から自機の位置を逐次計算して図上に記しながら飛行するやり方。 この計算に基づいて空母に戻る。しかし、この方法は風などによる誤差も生じやすく、熟練を要する。 技量・経験不十分なまま推測航法をやると、自分が何処を飛んでいるのかわからなくなって帰れなくなる。 実際、そうやって洋上で孤独に果てた飛行機もあるということだ。 #right(){(13:835)} **STOVLとSTOLとVTOLの違いは何ですか? STOL→短距離離着陸  短い距離の滑走で離着陸可能 VTOL→垂直離着陸  垂直に離着陸可能 STOVL→短距離離陸-垂直着陸  短い滑走距離で離陸&垂直に着陸  (垂直離陸は不可) てな感じです #right(){(14:ちゃぎ)} STOVL>もともとハリアの運用法として一般的なSTOとVLをくっつけた言葉。 ハリアはSTOした方がペイロード増えるし、着陸時は滑走して着陸するのが危険な 機体でもあるのでVLで行われる。 #right(){(68:通りすがり)} **航続距離と戦闘行動半径の違いを教えてください。 航続距離…最適高度を最適速度で飛行するときの距離で、 外部装備の増加タンクを使用することが条件となっている。 戦闘行動が半径…アフターバーナーを使用する条件、低空を飛行する条件、 外部装備に爆弾を装備する条件を混用した場合の航続性能。 #right(){(16:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **航空機のタッチ&ゴーって何に役立つ訓練なのでしょう? 着陸(と離陸)の練習が短い間隔で練習できます。 空母艦載機の訓練じゃないの? 空母に着艦しようとしたけどアレスティングフックを つかめずに着艦に失敗しそうになったときには すぐにエンジン噴かせて上昇しないと海に落ちちゃうから そのための訓練だと思ったけど #right(){(16:66-67)} **複座の航空機の、タンデム・並列の座席配置のメリット・デメリットは何ですか。 並列複座は横に並ぶ形になりますので、乗員同士の意志疎通がスムースに行きます。 また、視界の面でも良好です。 但し、仰るとおり、前面投影面積が大きいですから、 空気抵抗は相対的に大きくレーダーの探知もされやすいです。 縦列複座は、当然の事ながら前面投影面積が小さく、空気抵抗が小さくなりますし、機体も小さくできます。 また、レーダーの探知も並列複座よりは確率が低いでしょう。 但し、後部座席の人間の視界が限定されるため、後ろの座面を高く必要があります。 余談ですが、練習機の並列、縦列ですが、英国は教官との連絡を密にするという意味から、並列複座を採用していますが、 米国の場合、教官への過度な依存を避けて、学生の独立心を養うために、縦列複座機を採用しています。 #right(){(16:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **フライング・パンケーキの様な円盤翼機っつーのはマジな話、発展させる価値がないんでしょうか? 技術的、空気力学的には、円盤翼はデルタ翼と同一視できます でも、制作の手間はデルタ翼の3倍ぐらいかかるので、だれもやりたがらないんです #right(){(16:683)} 過去色々試作されてきましたが、結局EnginePowerが足りなくて、 安定性が悪かったようなことが言われています。 円盤翼よりもフライングボディの方が発展性があるのかもしれませんね。 #right(){(16:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **複数の軍用航空機が飛行中に編隊を組むのはなぜですか。 編隊といっても、航空祭などで見られるタイトな編隊と、フルード・フォー (1,2番機と3,4番機の間隔は1マイル以上)と呼ばれるような散開した編隊があります。 いずれにせよ、フライト・リーダーとウィングマンが互いの周囲に敵機が迫っていないかを監視するような隊形をとります。 たとえば、2機が散開編隊を組んでいる場合、右側の機は左方向を、左側の機は右方向を監視することで、編隊としての死角をなくします。 また、編隊を組んでいることで、敵機が後方に入りにくいという効果があります。 例えば、敵機が単機で1番機を狙いに入った場合、後方の2番機が敵機の後方に回り込むことになります。 (もっとも視程外からのミサイル攻撃に対しては意味がありませんが。) あるいは、2機で編隊を組んで飛んでいる時に、後方から敵機に襲われた場合、2機は編隊を解いて散開し、 1機が敵機に追われる形になっている間にもう1機が敵機の後方に回り込む機動をとって逆襲します。 (シドラ湾の空中戦機動の画像があれば説明しやすいんだけど…。) それと、現代の航空戦において、単機で戦闘することは、完全に制空権を奪わない限り、少ない方でしょう。 (F-117やB-2といった完全ステルス指向の機はどうなんでしょうね。) 一見単機で飛んでいるように見えるテレビ報道があったとしても、数マイル離れた所を僚機が飛んでいるかもしれません。 #right(){(17:らむ)} 実際に編隊飛行すると空気抵抗は減る。 もっとも位置を保つ為にしょっちゅうスロットル操作するので燃料消費は逆に増えたと言う話も… #right(){(17:122)} **『巡航速度での飛行距離=最長航続距離』 なんでしょうか? そもそも巡航速度とは、航続距離または航続時間を最大とする速度を指します。 レシプロ機ではこの2つの速度はほぼ一緒ですが、ジェット機では差が大きくなります。 もっとも、わざわざジェット機で時間の方を用いるのはCAS機と対潜哨戒機くらいなものですけど。 #right(){(18:41)} **増槽って、落としたくらいで爆発するものなんでしょうか? ジェット燃料はガソリンに較べて爆発性が低いので、「爆発」というより「爆発的火災」を発生すると思われます。 地表に落下した際、摩擦熱等で引火するということなら考えられるでしょう。 もっとも搭載中のドロップ・タンクにはそんな衝撃はありませんから、内部燃料タンクと同様、そんなに危険なものではありません。 ドロップ・タンクを投棄するというのは、自機を身軽にするということで、敵ミサイルのおとりに使うということはありません。 #right(){(20:らむ ◆26Am7uFo)} **阻塞気球でどうやって敵を阻塞するんですか? 障害物として使います。気球と地上をつなぐロープは航空機にとっては致命的な トラップとなり得ます。 #right(){(22:466)} **「ハンガークイーン」って何ですか? いわゆる「共食い」のための機体の意味だと思う。 ちなみに、ハンガークイーンの本来の意味は調子が悪くていつもハンガーで整備中の 機体(呪われている機体)のことを指します。 ちなみにB-1Bは全機がハンガークイーン状態だったことが過去には良くあったそうで。 米国の核戦略大丈夫だったのか? #right(){(25:291)} **ジェットエンジンって、大雨の中を飛行して水を吸ってもパワーが減ったり故障したりしないのですか? 少々の雨ならむしろ推力が増大したりするんですが、 大雨となるとフレームアウトで墜落した機体とか有ります。 #right(){(26:731)} **第二次大戦中の軍用機のスペック表などを見ていると、最大出力はなんとなくわかるのですが、離昇出力の意味がわかりません。 離昇とか公称とか緊急とか色々あってややこしい。 ごく簡単にいうと離昇はパワーのいる離陸時に短時間しぼり出せる出力。 最大(日本だと公称出力)は、その高度である程度連続運転できる最大出力。 てところではないでしょうか。 ちなみに栄21型の当時のマニュアルだと 離昇最高出力 1,130馬力 2,750 rpm 高度公称出力 1,100PS/2,700rpm/2,850 m         980PS/2,700rpm/6,000 m みたいに書かれてます。 #right(){(27:21)} **最近の軍用機の燃料って特殊なものなのでしょうか? 民間用の航空燃料と、軍用航空燃料はそれぞれ別の規格があります。 民間用の規格燃料は、JET A-1・JET A・JET Bなどがあります。 軍用航空燃料は、JP-5・JP-4があります。 成分的にはほぼJET A-1・JET A⇔JP-5 JET B⇔JP-4 に相当します。 両者の違いは、ほぼ灯油に近いJET A/JP-5に対し、JET B/JP-4はナフサが半分程度 混じっていることです。 軍用としては、米海軍は引火点が高いJP-5を、米空軍はJP-4を主に使用していました。 しかし湾岸戦争の際には、地上の車両でも使用できるJP-8(軽油に近い)使用に 改装されています。 添加剤などやその他細かい仕様も違うため、民間用と軍用を混用する事は無いです。 ちなみに自衛隊のガスタービン艦船では軽油を使用しています。 #right(){(36:108)} **空軍(航空自衛隊)のスクランブルについて質問があるのですが、実際に、映画のようにいきなり飛行機に走っていくものなのですか? いきなり上がります。上がった後、地上から無線で命令、誘導されます。(GCI) 何しろ、命令を受けてから5分後には飛んでないといけないので。 #right(){(37:557)} **空母に搭載されている航空機は、陸、海、空どれの所属でしょうか? わずかな例外を除き、基本的に空母艦載機は海軍の航空隊に所属します。 もちろん例外もあり、例えば米海兵隊の航空機が空母や揚陸艦で展開することがあります。 また、英国では現在空軍所属のハリアーがインヴィンシブル級軽空母で 展開できるようになっています。 #right(){(39:97)} **軍用機に乗った経験は無いが、そこまで大変なもんか? じゃあ、民間機と軍用機の乗り心地の違いを教えようか? 例えば、機内与圧なんかは民間機の内部はほとんど地上と変らないけど、 戦闘機のコックピットは外気圧+1/3気圧程度にしか与圧されていないんだよ。 民間機が飛んでいる高度12000での飛行の場合、酸素量は地上の半分、外気温は氷点下。 これを解決するために酸素マスクを着用し、ぶかぶかのフライトスーツを着て狭いコックピット に押し込まれるわけだ。もちろん、それで快適になるわけでもない。 民間線は昔、子供にコックピットの中入らせてくれて、それで見たけど(今は無理だろうなあ)、 広いし与圧はされているし、自動操縦装置も副パイロットもトイレある快適な空間。仮眠だってできる。 戦闘機は与圧はあってなきが如し、しかも単独、仮眠不可、。 一度でいいから、戦闘機の展示でも見て、コックピットの中のぞいてみな? エコノミーが天国に見えるから。 #right(){(41:236)} >軍用機ではエコノミー症候群って起こらないものなのでしょうか? 戦闘機による長距離フライトの苦痛は、コパイロットなしで操縦し続ける こともありますが、何回も行う空中給油ってのもかなりつらいらしいです。 空母への着艦に比べれば楽だ、という表現があって、つまりけっこう 集中力と技量がいるみたい。それを何回もだからねえ。 ラダーなんか操作してれば、軍用機ではエコノミー症候群は案外起きない かも。しかし、長距離巡航でラダーはあまり踏まないかな。ともあれ、他に 体に悪いことはいくらでもしてるし、肥満者は身体検査で落とされるし、 エコノミー症候群は問題にならないでしょう。 #right(){(41:258)} **左右非対称の飛行機ってあるのでしょうか? Blohm und Voss Bv-141が有名かと。 この機体を設計したフォークト技師は、計画機ですが、ほかにもBv-237、P.163、 P.170などの非対称機を数多く設計しています。 なお、フォークト技師は川崎航空機に戦前招かれ、数多くの機体を設計しています。 これらはまともな機体だったのですけどね。 #right(){(43:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **飛行機のパイロットって尿意を催したらどないするんですか? カテーテルのようなチューブがついています #right(){(51:756)} **テレビで艦載機の発艦をよく見ますがフラップのみならず主翼外側のエルロンと思える装置までいっぱいに下げて発艦しています。 >あの状況でバンクはどうやって制御するんでしょうか? 離着陸時に下げれる(フラップの機能を持つ)エルロンをフラッペロンもしくはドループエルロンと言い、 艦載機では良く使われます。下げた状態で差動してロール制御を行ないます。 映像で良く見られる艦載機としてはF/A-18が有りますが、コイツの外翼部がフラッペロンです。 また後縁全部がフラップでスポイラーでロール制御を行なう機体なんてのも(F-1とか)有ります。 #right(){(63:638)} 最近の航空機は、軍民問わずロール制御にスポイラーを併用しております 落とす側の翼のスポイラーを立てることにより、揚力を減らして翼を下げます 勿論、抗力が増大してヨーイング発生からバンクが増幅してしまうでしょうが、 ジェットの出力とフライトコンピューターがあれば問題無いのでしょう #right(){(63:642)} **アメリカが作ってるというレーザー戦闘機とはどんな物なんですか? シミュレーターまで開発してますが、まだレーザー戦闘機を作ってるわけではありませんし、 そのような専用の機体を開発しているわけでも(公表している限り)ありません。 F-35のような、電力とスペースのゆとりが作れそうな機体に内蔵する、あるいは(おそらくこちらが 先行しますが)ポッドに電源(キャパシター)とセットで内蔵して運用されるものと思われます。 つまり、ミサイルや機関砲と同様、汎用のエネルギー兵器を開発して、搭載可能な機種で運用、 ということになります。 当初はエネルギー密度が低いため、対ミサイルが主目的、ついで不動目標相手の対地攻撃、 最後に難度の高い、対航空機攻撃に使われるだろうと言われています。ただ、それには高効率 固体レーザーの使用が必須と言われ、現在段階的に高出力の固体エネルギーレーザーが 開発されつつあります。 #right(){(68:system)} **空母艦載じゃない戦闘機とか爆撃機ってどうやって戦場まで行くんですか? 自軍の基地から、出撃基地まで、空中給油しながら自力で飛んでいく (米軍)場合もあれば、解体され、梱包されて出撃基地まで運び、組み 立てられる場合(大多数の国々)もあります。 #right(){(73:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} >しかし航空燃料ってすごく高そうな気がしますが、やっぱ飛んでくわけですか。補給部隊も大変ですね。 アフガンの時のB-2なんかアメリカ本土から給油しながら飛んでましたから。 燃料は普通の旅客機と大差ありませんが、それでもまあ安くはありません。 でもなによりパイロットが大変ですね。さすがにディエゴガルシアで一旦 降りてから帰っていたようです。それやこれやで無人爆撃機、という話が だんだん上がってきてるわけです。 #right(){(73:system)} **ロービジとハイビジってどういう意味なのですか? 良く目立つ派手な塗装:ハイビジ 目立たない地味な塗装:ロービジ #right(){(73:229)} **爆装した艦載機はどうなんでしょうか?安全な着艦のために海上投棄してから着艦するのでしょうか? 現在の搭載爆弾の安全装置は解除しない限り、ショックなどで爆発はしません。 WW2当時の航空爆弾の安全装置より信頼性は高くなってるのです。 #right(){(74:一等自営業 ◆JYO8gZHKO.)} >着艦重量の制限の問題はどうなってますか?燃料さえ捨てればOk? 最近の艦載機は最大着艦重量をおおきくとれるように作ってます。 ブリングバック能力(お持ち帰り能力)といって、かなり気にしてるみたいですよ。 補足。 艦載機にかぎらず、最近の軍用機は今までのものより 大きなブリングバック能力を要求されます。 #right(){(74:637)} **垂直離発着機の、通常機と比較してのメリット、デメリット等を教えて下さい。 一般的に言って ・メリット:滑走路が(殆ど)いらない。=>これの戦術的評価については諸説有る。 ・デメリット:CTOLに比べペイロードレンジが小さい。同能力では高コスト。 #right(){(76:363)} メリット 離着陸に際して長い滑走路がいらない デメリット 垂直離着陸用の機構が余計に必要 #right(){(76:364)} **現代の軍用航空機の塗装はどういった理由により決められているのですか? 簡単に言うと使用者(各国の軍)が良かれと思った塗装です。 F-1は攻撃機、比較的低空飛行が多いので上から見たとき 地上に溶け込みやすい塗装してるんですね。 #right(){(78:607)} **航空機の緊急信号がメイデーなのはなぜですか? フランス語の「助けに来て(venezm'aidey)」の後半部分を英語の綴りにしたものだから。 #right(){(79:758)} 「m'aider」=help me #right(){(79:海の人●海の砒素)} **ドイツ軍用機の識別マークについてですが、連邦軍になってからのは形状がちがってますね。 >”~クロイツ”って言うんですか?よろしくお教えくださいませ。 卍 = ハーケンクロイツ 十 = バルカンクロイツ 卍の鏡面反転記号が出せないもんで。脳内で鏡面反転してくれ。 #right(){(80:591,593)} ブンデスヴェーア時代のルフトヴァッフェについている国籍マークは、 一般に「鉄十字(Eiserne Kreuz)」と呼ばれています。読み方は、 「アイザーネ・クロイツ」といったところでしょう。 #right(){(80:605)} **ミッシングマン・フォーメーションの由来を教えてください。 missing man formation でググるといいよ 英空軍エースが"レッドバロン"へ送ったのが始まり"らしい" #right(){(81:20)} **イギリス軍のTSR1という軍用機はどういう軍用機なのでしょうか? TSRは" Tactical Strike and Reconnaissance "「戦術攻撃および偵察」の意味で、 TSR1はイングリッシュ・エレクトリック・キャンベラのことであるとされています。 キャンベラは直線翼で主翼の中間にエンジンを搭載したスタイルの中型爆撃機です。 英国最初のジェット爆撃機として開発された当機は就役後多種多様な任務に従事しました。 米国でもマーチンB-57としてライセンス生産されています。 #right(){(83:名無し軍曹)} **自衛隊とか在日米軍の飛行中隊についているコールサインはたいてい英語ですが、他国ではどういうコールサインがつけられていて、それは何語なんでしょうか? 原則的には他の国でも通常の航空管制上のコールサインは英語で表記でき るものです。航空管制上は英語を使わなければならないので。 ただし、英語の単語とは限りません。 日本の自衛隊でも、日本の単語 をアルファベット表記で使っているものがあったかと思いますが。 今のドイツ軍の飛行隊レベルの管制用コールサインもそんな感じです。 またコールサインといっても、そうした航空管制上のものと、戦闘時(訓練時) などに軍隊内で使うものとはまったく別です。 WW2はよく知らないのですが、 そのハルトマンの件は今でいうならそうした軍隊内交信用の個人コールサイン にあたるものかなぁ、と思いますので、ご指摘の自衛隊や在日米軍飛行隊の コールサイン(航空管制用)とはちょっと別の話になるかと思います。 そういう個人レベルのコールサインでは、色々なものがあると思いますよ。 現米軍でも飛行隊レベルとは別に色々あります。通常聞けることはないですが。 #right(){(83:58)} **スペースシャトルやXシリーズを除いて、一番高空を飛んだ軍用機は何ですか? 記録ではmig-25の高度12万フィート。 もちろん、水平飛行ではありませんが。 #right(){(83:869)} >エンジン全開で上昇して行って、エンジンが停止した後は弾道飛行したって事ですか? そういうことです。 #right(){(83:871)} **大気圏内で一番速い速度を出した航空機はなんでしょうか スペースシャトル #right(){(85:141)} 自力で離着陸したということではSR-71かな。 #right(){(85:142)} **偵察機と哨戒機の運用の違いがわかりません 大雑把だけど、 いるかいないか判らない敵を探すのが哨戒機 ある程度居場所のわかっている敵の様子を探るのが偵察機 #right(){(88:466)} **マニューバとは何ですか? 機動です。 #right(){(90:939)} **軍用輸送機の耐用年数について教えてください。 まず、軍用機に限らず、飛行機は耐用年数よりも、飛行時間で管理されます。 つまり、しょっちゅう飛んでる飛行機の方が、ずっと地上に置きっぱなしの 飛行機よりも傷みが早いと言うこと。 具体的に何時間飛んだらスクラップかは機種によって違うので、一概にはい えません。 C-130は、現在でも改良型の生産が続けられています。 しかし、現在飛行中の機体の中には、何十年も前に生産されたものも相当数 含まれています。 さすがに米軍では初期の生産型は退役していますが、払い下げられたりして 第2の人生をどこかの空で送っているものもあるかも。 #right(){(91:688)} **軍事で使われているロケットの固形燃料、物凄い毒性を持っているのでしょうか? ものすごい毒性はどうかと思いますが、 打ち上げ機のブースターなどに良く使われるコンポジット系の燃料の排気には、 大量の酸化アルミニウム(無煙化されたものは少ない)、窒素酸化物、塩酸が含まれています。 シャトルの発射後の射場整備には防護服が必要とのレポートが出ていた記憶が有ります。 #right(){(93:45)} 軍事でも同じ物が使われているかどうかは知りませんが、NASDAのH-IIなどで 使用されている固体ロケットブースターの推進薬は、金属アルミニウム粉末と 過塩素酸アンモニウムと末端水酸基ポリブタジエン(HTPB)のコンポジットです。 参考 http://www.isas.ac.jp/docs/ISASnews/No.233/ken-kyu.html これらの構成材料のうち、過塩素酸アンモニウムは、ラット経口でのLD50が4200mg/kg です。HTPBの毒性はわかりませんが、これは、一種のゴムですから。 以上のものが燃えると、>>45氏が書かれているように、酸化アルミニウム(アルミニウム由来) に窒素酸化物と塩化水素->塩酸(過塩素酸アンモニウム由来)と、さらに水と二酸化炭素 が発生します。あー、塩化アルミニウムが生成されるようなら、ちと危険かもしれませんね。 こいつは、ラット経口のLD50が3311mg/kgです。 わたしも防護服なしでは発射後の射場には近寄りたくなくなりました。 以上、ぐぐるさんに20分ほどお伺いを立てた結果を組み合わせてお送りしました。 #right(){(93:55)} **第二次大戦以前に国産航空機つくれた国を教えてください。 米、英、独、仏、伊、露、日 #right(){(94:521)} +蘭 #right(){(94:522)} 521-522に加えて、Argentina、Austria、Belgium、Australia、New Zealand、 Canada、Bulgaria、中華民国、Czechoslovakia、Denmark、Finland、Hungary、 Greece、Lithuania、Norway、Poland、Portugal、Romania、Spain、Sweden、 Swiss、Yugoslaviaでしょうか。 #right(){(94:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **現行の軍用航空機の中で、大天才と称されるような技術者/科学者が中心となって設計・開発が行われた機体というのは存在するのでしょうか? 米ではスカンクワークスと呼ばれるプロジェクトチームが、 極超音速機オーロラ SR-71やU-2といった黒くて特殊な 機体をいろいろつくってます #right(){(94:178)} **戦闘攻撃機と戦闘爆撃機の違いとは何でしょか? エンジンやアビオニクスの能力が低く、それ専用の機体、機器設計が必要 とされたレシプロ機や初期ジェット機の時代と異なり、マルチロール化が 進む現在の軍用機では、呼称はあまり意味を持ちません。 まあ、A-10の様に特殊な設計の物を除いて、米空軍は爆撃を行う戦闘機 でも、戦闘機で通していまし、海軍機は対地、対艦攻撃任務の機体を ”攻撃機”と呼んでいます。 戦略爆撃機と言うのは、昔は核を積んで渡洋爆撃が可能な、戦略空軍に 属する大型爆撃機を呼称していましたが、最近は大型爆撃機も戦術任務 にしか投入されていませんので、名前倒れです。 まあ、早い話が、運用者が呼びたい様に呼んでいる、って所です。 さすがにF-16を戦略爆撃機と呼称するのは、抵抗が有りますが。 #right(){(95:852)} 流行とか使用者の気分、というのが戦闘爆撃機と戦闘攻撃機の使い分けの理由でしょう 歴史的にみれば戦闘攻撃機の名称が後に登場しており、またこれは米海軍が使い始めたようです F-15EはF-105、F111の系譜を次ぐ役割を担わされているため、 あえて戦闘爆撃機と呼んでいるのではないでしょうか またF-16は小型戦闘機といえても、F/A-18はF-4ファントムとほぼ同じ大きさであり トーネードよりもやや大きいくらいですんで「小型」とは言いがたいと思います #right(){(95:889)} **戦闘機以外の機種、爆撃機や輸送機でも緊急発進はスクランブルとよばれますか? AWACSの場合スクランブルはあります。 輸送機の場合は緊急発進が必要なシチュエーション自体少ない為かそういう話は聞いた事無いです。 #right(){(96:157)} **B-747などにはウェイトとして劣化ウランが使われているというのは本当なのでしょうか? かつてはマスバランスとして用いられてましたが、タングステン等に切り替えられてきている様です。 古い機体の物を交換しているかは不明、そのままの予感。 #right(){(96:901)} **飛行機とかが危険な状態に陥ったりしたときメーデーというのはなぜなんですか 語源はフランス語 m'aider で、英語の‘help me’ にあたります。 フランス語の発音は「メデ」となります。me (ム)は英語の me (ミー) にあたります。aider (エデ)は英語の help に当たります。 英語では動詞と代名詞の語順は御存じの通りですが、 フランス語では順序が逆になります。me aider は、リエゾン(連音) して発音は「メデ」となります。  救助・避難の意味を表すフランス語の発音が、英語を母国語とする人には、 英語の Mayday に聞こえるために英語ではこのように綴ることになったのです。 #right(){(98:147)} もとはフランス語のm'aidez(私を助けて) #right(){(98:148)} 147の追加で 、フランス語の動詞 maider は主語が二人称(あなた)や 命令文(あなたという主語の省略)の時には綴りは maidez となります。 でも、発音は全く同じで「メデ」となります、 maider は何かというと動詞の原形なのです。 #right(){(98:155)} **戦闘機と爆撃機の違い(形、性能など)を教えてください。 ・爆撃用照準装置の有無 ・爆弾搭載を行うための機体構造や搭載架の強化の有無 あたりですかね。 #right(){(100:445)} **航空機(軍用機?)が初めて戦争で使われたのはいつ頃でしょうか? WW1が最初のはずです。 #right(){(104:434)} ちなみに世界初の軍用機は1909年のライト・ミリタリー・フライヤーです。 #right(){(104:439)} 1911年の伊土戦争(リビアを巡るイタリアとオスマン・トルコとの戦い)で 爆撃を行なったのが戦闘行為の最初。 偵察は、1909年の米国とメキシコとの国境紛争で使われたと記憶しているが。 #right(){(104:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} >ライト兄弟が初めて空を飛んでわずか10年余りで実戦配備できるたものなのかな。 単純に敵情を偵察するだけなら、望遠鏡積んだだけで十分です。 カメラとか無線機とか搭載する訳ではないので、自分の目で見て確認する。 5~6年経つと、ジャンプ飛行から或程度の長距離飛行が出来ていますので、 実戦配備は充分可能です。 ついでに、爆撃についても、普通に小型の大砲の砲弾に羽根を付けただけ ですので、数キロのものならば、搭載可能です。 >439は、ライトと書いていますように、米国のライト兄弟が作ったものです。 #right(){(104:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **よく爆弾が投下される映像とかで、フュルルルルルと徐々に音程が低くなる風切り音がつけられてますが、 >落下によって加速しているのに、なぜ音程が下がっていくのでしょうか? あの手の映像は音声はだいたい後入れだから。 なので、見たまま聞いたまま受け取ってはいけない。 そもそも、飛行中の航空機から撮影したら、エンジンの音と風が渦巻く音で 爆弾が風切っていく音なんてほとんど聞こえません。 #right(){(104:812)} ドップラー効果による音程の変化について勉強しなおしてください。 (航空機から見て)加速して落ちていくならドップラー効果で音程は低くなります。 時間の経過と共に観測者との距離が開くから。 (地上の人間から見て)爆弾が加速して落ちてくるならドップラー効果で音程は高くなります。 時間の経過と共に観測者との距離が詰まるので。 今度救急車が近くを通ったら観察を。 #right(){(104:813)} **現代の軍用機ってどれも大きいですよね?それを丸ごと運べる機体って何て機体なんでしょうか? 輸送機に載せる場合は、もちろんばらします #right(){(104:名無しAPG ◆yvNqrnvsYY)} 空輸する際にその完成した軍用機を直接操縦して運搬 #right(){(104:749)} **飛行機の性能を見るときに、海面上昇率とか海面上性能ってありますよね。 >なぜ、海面上では性能が変わるんでしょうか。 海面上と上空では空気の密度が大きく違うからです #right(){(105:889)} と言うよりも、海面上の大気状態を普遍的な基準として性能を評価している。 高度が変われば、最大上昇率や最大速度は変わるからね。 #right(){(105:914)} 海面上。といっても別に海の上と陸上で~という話では無く、 性能を測るためICAOが定めた標準大気表における 海面高度(海抜0m)でのカタログスペックを表記したものです。 #right(){(105:916)} **現在の戦闘機や攻撃ヘリ(空自戦闘機とかAHコブラとか)に搭載されている機関砲ですが、 >パイロットが発射ボタン(スイッチ)を押すと弾がある限り連射するフルオートでしょうか? 基本的にフルオートですが連続射撃時間に制限が有ります。 (例えばM61なら3秒、また次発まで冷却間隔が必要) #right(){(106:10)} **空母を間違えて降りた艦載機は悲惨な目にあうと聞きましたが本当ですか。 >なんでも落書きだらけにされるとか 大戦中から50年代末までにかけての慣習のようですよ 最近じゃ規制が厳しくって落書きしたら処分されます #right(){(106:24)} **(F-15などの)アレスティグフックの先端部は真鍮製ですか? どう見ても鋼鉄に見えるし、強度的に真鍮はないだろう。 プラモで真鍮線で自作とか言う話ではないのか? #right(){(106:42)} 鋼鉄製のワイアーをものすごい運動エネルギーで受けるフックが 真鍮製なわきゃないと思うが・・ F-15は知らんが、F-4のフックはインコネルX合金製。 #right(){(106:44)} **日本は回転翼機の自国開発などしないのでしょうか? OH-1もMH2000も、量産していますが。 #right(){(107:218)} **どうして用途ごとに飛行機の種類を分けなければいけなかったのでしょうか 万能機は作れないから。 #right(){(108:207)} **第二次大戦中の空母艦載機の「艦上戦闘機」「艦上攻撃機」「艦上爆撃機」には、 >どんな飛行特性の違いがあったのでしょうか? >また、どうして用途ごとに飛行機の種類を分けなければいけなかったのでしょうか? >現代戦においてはこれらはみんな「艦上戦闘機」に一本化されたと考えてよろしいでしょうか? 第二次大戦当時の艦上爆撃機というのは、急降下を行える復座の単発機で、 250~450kgの爆弾を搭載し、急降下を行うためのダイブブレーキを装着しているため、 運動性と速度は最悪で、とても戦闘機との空中戦は行えません。 また、艦上攻撃機は800kgの爆弾または魚雷を搭載し、敵艦に水平爆撃または雷撃を行う、 三座の単発機で、これまた速度は遅く鈍重、しかも急降下爆撃は行えません。 これらの攻撃用航空機を護衛し、また的の航空攻撃に対して艦隊を守るため、 各空母は艦上戦闘機と呼ばれる空母での運用が可能な単座、単発の戦闘機を搭載していたのです。 で、朝鮮戦争のころから、ジェットの時代になると航空機の運用方法が大幅に変わったため、 艦戦、艦攻、艦爆という分類は用いられなくなります。 それでも1980年代までの米空母はF4またはF14戦闘機とA7小型攻撃機およびA6中型攻撃機を搭載していました。 その後1990年代以降、F/A18という戦闘攻撃機が登場し、またF14が順次退役していくことで、 「戦闘機に一本化された」というイメージを抱かれたのだと思います。 #right(){(108:208)} 大戦時代の定義でいうと、 戦闘機:機銃などを装備し、高い機動性で敵の航空機全般を撃墜することを目的とした航空機 攻撃機:魚雷を搭載し、敵艦に側面から接近して魚雷を分離・射出する雷撃を行う航空機 爆撃機:爆弾を搭載し、敵艦の上空から爆弾を投下する爆撃を行う航空機 現在になると、 戦闘機:対空ミサイルなどを搭載するようにはなったが、仕事は大して変わらず 攻撃機:魚雷ではなく対艦ミサイルや爆弾を装備し、対地対艦両方を担当する航空機 爆撃機:大量の爆弾を抱えて上空から空襲・空爆を行う大型の航空機 また現在では、空母など運用できる機数に限りがある環境で運用されている航空機などで、 武装の交換によって戦闘機と攻撃機両方の働きが可能な戦闘攻撃機という機体がある。 爆撃機はだいぶ大型化しているが、冷戦後の現在ではもうアメリカくらいしかマトモに運用していない。 #right(){(108:209)} ちなみに>>208の説明は第二次大戦時の日本および米海軍の場合で、 英軍の場合には急降下爆撃機を装備せず、復座の戦闘機を用いたりと、 その用法が異なったりもしますので、艦戦、艦爆、艦攻という分類は、 あくまで日米の当時の空母航空隊にのみ当てはまるものだといえるでしょう。 #right(){(108:210)} 「艦上戦闘機」 :言うまでも無く空対空戦闘を行う 「艦上攻撃機」 :艦艇に対する雷撃を主に行う 「艦上爆撃機」 :爆撃(急降下爆撃)を主に行う >現代戦においてはこれらはみんな「艦上戦闘機」に一本化されたと考えてよろしいでしょうか? まあ戦闘攻撃機だけど、各種技術の進歩(余剰推力の向上によりペイロードの増大・航法アヴィオニクスの発達等)によって 1機種で済ませる事が出来るようになったということで。 #right(){(108:211)} >二次大戦中でも時期によってまちまちだったりするのでしょうか と質問する前に、自分で手を動かしてみてください。たとえば、日本海軍の開戦時の主力であった 九七艦攻と後継機の天山、そして大戦末期に現れた流星では性能が非常に異なります。 艦爆だと九九艦爆、彗星、流星という流れですね。 上からわかるとおり、日本海軍は、最終的に流星で艦攻と艦爆を統合することになります。 そして、流星艦爆の最高速度は、零戦と大して変わらなかったりするのです。 ちなみに、このような艦攻と艦爆の統合は、世界の趨勢といってもよいもので、 アメリカ海軍はスカイレーダー艦上攻撃機でそれを果たしています。 ついでに言っとくなら、日本の場合、艦上戦闘機の用途は第一に敵爆撃機の邀撃、 第二に敵観測機の観測妨害ですね、当初は。 #right(){(108:222)} 大戦中に実用化されたアメリカ軍の艦載機比較表で、△は機体の性能上可能ではないかという推定が入っています。 ||区分|水平爆撃|急降下爆撃|雷撃|>|ペイロード|h |~F4F|CENTER:戦闘機|CENTER:〇|CENTER:×|CENTER:×|CENTER:&u(){500lbs}|CENTER:250 + 250| |~F6F|CENTER:戦闘機|CENTER:〇|CENTER:△|CENTER:〇|CENTER:&u(){4,000lbs}|CENTER:2,000 + 1,000×2| |~F7F|CENTER:戦闘機|CENTER:〇|CENTER:△|CENTER:〇|CENTER:&u(){4,000lbs}|CENTER:2,000 + 1,000×2| |~F8F|CENTER:戦闘機|CENTER:〇|CENTER:△|CENTER:×|CENTER:&u(){3,600lbs}|CENTER:1,600 + 1,000×2| |~F4U/FG|CENTER:戦闘機|CENTER:〇|CENTER:〇|CENTER:×|CENTER:&u(){4,000lbs}|CENTER:1,000×3 + HVAR×8| |~SB2U|CENTER:爆撃機|CENTER:〇|CENTER:〇|CENTER:×|CENTER:&u(){2,050lbs}|CENTER:1,600 + 30×15| |~SBD|CENTER:爆撃機|CENTER:〇|CENTER:〇|CENTER:×|CENTER:&u(){2,200lbs}|CENTER:1,600 + 100×6| |~SB2C/SBW|CENTER:爆撃機|CENTER:〇|CENTER:〇|CENTER:〇|CENTER:&u(){4,000lbs}|CENTER:2,000 + 1,000×2| |~BTD|CENTER:爆撃機|CENTER:〇|CENTER:〇|CENTER:〇|CENTER:&u(){3,850lbs}|CENTER:1,600×2 + 325×2| |~TBD|CENTER:雷撃機|CENTER:〇|CENTER:×|CENTER:〇|>|CENTER:&u(){2,000lbs} (Mk.13魚雷×1)| |~TBF/TBM|CENTER:雷撃機|CENTER:〇|CENTER:△|CENTER:〇|CENTER:&u(){4,000lbs}|CENTER:2,000 + 1,000×2| |~TBU/TBY|CENTER:雷撃機|CENTER:〇|CENTER:△|CENTER:〇|CENTER:&u(){5,200lbs}|CENTER:1,600×2 + 1,000×2| 上記の様に急降下爆撃・雷撃が可能な兼用機というものは大戦中には既にあり、また開発中の機体としてはXBTK・XBTC・XBTM・XBT2D・XF8Bなどが初飛行しており兼用機というものは開発上の既定路線となっています。 戦前から開発が始まっているSB2Cでも"Multi-Role"の設計要求の元に爆弾・魚雷・爆雷・ロケット・レーダーが運用可能な航空機として完成し、戦後にはASM-N-2 Bat対艦誘導爆弾の搭載・発射試験機としても活用されています。 それでも機種統合されなかったのは、専用機の方が運用しやすかったのか、パイロット育成に支障があったのか、機種自体の運用上の不具合が起こった際のリスクを軽減させたかったのか、F6FやSB2Cの艦上運用開始から終戦まで2年未満という短期間に統合が間に合わなかったのか、など色々ありますがいずれも想像の域を出ません。 戦後すぐに就役したCV-41 USS Midwayでは飛行隊編成を従来の &u(){VF:F6F・F4U/FG} &u(){VBF:F6F・F4U/FG} &u(){VB:SB2C/SBW} &u(){VT:TBF/TBM} の&bold(){4機種4飛行隊}から &u(){VF:F4U/FG} &u(){VBF:F4U/FG} &u(){VB:SB2C/SBW} &u(){VT:SB2C/SBW} の&bold(){2機種4飛行隊}に統合されているので戦争が続いていたらこれが基本編成になったのかもしれません。 戦後は急降下爆撃と航空雷撃がロケット弾と対艦ミサイルに代わっていく過程で SB (Scout/Dive Bomber)・TB (Torpedo Bomber)・BT (Dive Bomber/Torpedo Bomber) の分類が廃止され A (Attack) に統合されていく流れかと。 航空雷撃廃止はA-1からA-7全てに核攻撃能力が付与されてるあたりにも理由があるかもしれませんが。 #right(){(108:---)} **現用ジェット機とかの表面によくある、黄色い長方形が2つ並んだ帯って何なんでしょうか? F-15JやT-4などの機種のシリアルナンバーの下辺りにあるやつのことですか? それは編隊灯と言います、実戦や訓練の時通常の航法灯では目立つので 航法灯は消しますが、それでは夜間飛行中に寮機との間隔などが わからなくなってしまうので、比較的遠距離からは視認し難い色で ぼんやりと光ります。色は黄緑色が写真等で見た限り一番近いいろだったと思います。 #right(){(108:993-994)} **人口密集地上空で航空機がフレアーを使用した場合、落ちてきたフレアーによる被害とかは心配ありませんか? 自衛のためにテロリストに打ち返したら、当たらなかった弾丸による 被害で大変な事になりますよね。 特に住宅街なんて子供がいますし....。 と言う理屈をどう判断するかって事ですな。 #right(){(108:952)} 被害はある。モノが空から落ちてくるんだから、その可能性は常に存在する。 それは当たり前のこと。 炸薬が入ってるわけじゃないし質量が無茶苦茶大きいものでもないから、大抵は被害は無いか、あっても軽微。 ただ、可能性としては何らかの被害が出る可能性も常にありうる。 #right(){(108:953)} **旋回しながら着陸するって訓練がありますが、着陸するところ(滑走路)は決まっているんだから意味ないんじゃないですか? 戦略は、地理的なものだけでなく、その時の戦況・装備・他の地域の状況・(戦闘の)目的 その他もろもろの要素が絡みあって初めて成り立ちます。 その地域の地形だけを見て、その地域の価値を論じる事などできません。 #right(){(110:69)} 通常のグライドスロープだと 飛行高度が携帯ミサイルの射高の範囲内となる地域は広大となる。 スパイラルアプローチは、空港の周辺の警備可能な領域内で降下を行う事を目的としている。 #right(){(110:70)} 着陸侵入経路の下すべてを警戒するのは大変だが(兵力が多数必要) 飛行場とその周辺だけを警戒するのならば可能。 #right(){(110:B717)} **作戦機って言うのはどこまでの機をさすのでしょうか? 作戦に含まれるもの全部。 #right(){(110:675)} **WW2の頃あって今ない機種が使われなくなった理由はこれでいいですか? >急降下爆撃機 対空防御が向上し撃墜される確率が上がったから >雷撃機 ジェットの速度では海面に落ちた衝撃で魚雷が壊れる 急降下爆撃機: 精密爆撃には誘導兵器を使うようになったから 雷撃機: 魚雷ではなくASMを使うようになったから #right(){(110:726)} いずれも、  「ASMもしくはSSMの発達により、その意義が薄れた」 と言う方がしっくり来る様な気もしますが・・・ 航空機による雷撃については、現在でも潜水艦狩りの回転翼機(あるいは固定翼哨戒機) あたりがその務めを担っていますね。 #right(){(110:ちゃぎ ◆fSfdiYoeFc)} **空中戦で敵機そのものと激突したような例はありますか? 空中戦とはちょっと違うけど、撃墜したドイツ戦闘機にぶつけられ、 真っ二つになったB-17の話はわりと有名(写真もある #right(){(110:924)} 中国戦線で樫村兵曹長が空戦で全弾撃ちきった後、体当たりでカーチス・ホークを撃墜して 主翼を半分近く失ったまま基地まで戻ってきたという例があります #right(){(110:928)} ドイツのエース、ハルトマンも自分が初めて撃墜した敵機に当たって墜落したと聞いた。 初撃墜=初墜落 #right(){(110:930)} **ゴーアラウンドというのは何でしょうか? 着陸態勢が悪いなどの理由で一旦着陸をあきらめて上昇にうつること #right(){(110:914)} **なんで航空機から爆弾を落とすと「ヒュー」って鳴るんですか? 物体が落下する際に空気を切り裂いていくと、上方に乱流が起こります。 その乱流が「ヒュー」という音(風切り音)の原因です。 #right(){(112:182)} **飛行音を極限まで減らすことに成功した軍用機って今までに存在しなんですか? 極限まで・・・・の定義によるけど、そんな機体は無い。 大気中の空気を切り裂いて進む以上、どうやっても騒音は無くせないし。 #right(){(113:867)} たとえばこれが静音飛行機の実験機。 http://www.globalsecurity.org/military/systems/aircraft/x-26.htm #right(){(113:870)} それはまあある程度高度を取ってのんびり飛んでれば、それだけ音が広がる範囲もでかい罠。 ただ、戦場でそんな飛び方はしないと思われる。 陸自の中の人の話を又聞した話なので真偽は不明だけども、演習中に陣地にいて 他の事してたら急に目の前の林からAH-1が出てきてビビッた。戦死確実。 なんてのを聞いた事がある。超低空飛行してるヘリの音は意外と聞こえない。 #right(){(113:871)} >飛行音を極限まで減らすことに成功した軍用機って 軍用グライダー。…駄目か? UH-60とかAH-64(こっちは飛んでるのは見た事無いので知らぬ)が騒音対策を真面目にやってたと思う。 あとちょっと毛色が違うが、自衛隊のU-125は出自がビジネスジェットなのでとても静か。 雪国だから装軌しか買わない、ということはありません。 雪国でも軍事的に重要な箇所が安価な装輪で行動できれば良いという面もありますが、 なにより最近のEU/NATOでは欧州として軍が動く必要があり、 他国への容易な展開が求められるからです。 #right(){(113:system)} **水平錐揉み状態には、どの様な時に陥るのでしょうか? 普通のスピン→遠心力で液体が外に移動→ヨー周りのモーメント増大→ビッチが水平に 一例。 #right(){(113:822)} **第二次大戦当時の航空機なんかには、無塗装状態の銀色の機体が多いように感じますが何故でしょう? >当時は「保護色」という考えは無かったという事でしょうか? 保護色なんてそれこそ飛行機がやっと空を飛んで 機銃を撃てるようになったころからあります。 WW2当時米軍機に無塗装状態の銀色(実際はクリアラッカーは吹いてある) が多かったのは生産性を高めるためです。(塗装した機体も多いよ) また、機体へのペイントは非常に重量がかさみますので、 性能向上のために塗装を止めたのも理由の一つでした。 現代戦は非常に短期間で終了(表面的には)しますので、戦争中の進歩は期待出来ませんが、 戦後にその教訓を取り入れて進歩する技術は多いです。 たとえば、衛星を利用した通信技術や無人機の技術は湾岸戦争で注目されて 大幅に進歩した技術の一つです。 #right(){(115:736)} 戦闘機とかが銀色なのは、味方撃ち防止じゃねーの? P-51の活躍あたりでは、ほとんど連合国が空を征しているし。 #right(){(115:758)} 高空では、実は銀色が一番目立たない・・・と聞いたことはあるけど。 理由はよく知らないけど。 #right(){(115:759)} 銀塗装は太陽を背にして攻撃する時に有利とも。 #right(){(115:760)} **CAG機とはどういう意味なのでしょうか。 CAGは多義なんで文脈がないとわかりませんけど、Carrier Air Groupの 可能性があるんじゃないですかね。 もちろん、Commander Air Group's planeの可能性もあります。 #right(){(116:375)} **輸送機を初めとする今の日本の自衛隊の航空機は何処の会社が作ってるんですか? >それから太平洋戦争中の中島飛行機とかその他色々な飛行機メーカーは今どうなってしまったのでしょうか? 大概の資料はは「マクドネルダグラス/三菱 F-*」のように、製造メーカーが書いてある筈。 基本的に、戦闘機は外国製をライセンス生産し、輸送機などは国産設計が多い。 国産は、三菱と川崎がほとんど。 戦前の航空会社は進駐軍の製作で皆解体された。 その後復活した会社(三菱、川崎等)もあれば 車名を変えて復活した(中島=富士、川西=新明和等)もあり。 基本的には皆生き残ってはいる。 #right(){(116:313)} 今はほとんど三菱重工。T-4,C-1が川崎。ヘリは富士重工。 戦前のメーカーは分割したり、合併したりで複雑だが、大まかには 三菱、川崎=そのまま、中島=富士重工、川西=新明和。 #right(){(116:314)} こんな感じ。 三菱航空機 → 西日本重工(水島など)   → 三菱造船 → 三菱重工            中日本重工(名古屋など) → 新三菱重工 → 三菱重工            東日本重工(東京など)   → 三菱日本重工 → 三菱重工 川崎航空機 → 川崎重工 → 川崎重工                      川崎航空機 → 川崎重工 川西航空機 → 明和興業 → 明和自動車(オート三輪) → ダイハツ(倒産により吸収)                      新明和工業(バイク、特殊車両) 中島飛行機 → 富士自動車(太田など栃木の機体部門) → 富士重工             富士精密(三鷹など東京の発動機部門) → プリンス自動車 → 日産自動車 立川飛行機 → 立川飛行機(本社工場)             立川飛行機(試作工場)  → 東京電気自動車 → たま電気自動車 →                たま自動車 → プリンス自動車 → 富士精密 → プリンス自動車 → 日産自動車 昭和 → 昭和飛行機 愛知 → 愛知起業 → 愛知機械工業(日産子会社) #right(){(116:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} 付け加えると 日産自動車 宇宙航空事業部 →IHIエアロスペース #right(){(116:346)} 眠い人さんの>344を1つ補足。 九州飛行機 → 九州鉄工 → 渡辺鉄工所 → 渡辺鉄工 もともと九州飛行機自体の設立は、渡辺鉄工が昭和18年に分散改称されたもの(もう片方は九州兵器)でして、 いわば「元の名前に戻った」状態です。 ちなみに、この渡辺鉄工は現在も魚雷発射管(水上発射管)などを生産しているとのことです。 #right(){(116:ちゃぎ ◆fSfdiYoeFc)} 厳密に言うと、渡辺鉄工所→九州兵器と九州飛行機に分離    九州兵器→九州鉄工→渡辺鉄工所    九州飛行機→渡辺自動車工業→(西鉄の子会社化)→あぼーん(H13年1月31日) #right(){(116:362)} **軍用機と、旅客機に使われている航空燃料の質は違うんですか? 定められた規格が違います。ジェット燃料に関しては、 民間で使用される燃料はJET-A1(JIS航空タービン燃料油1号)と呼ばれる ケロシン系(灯油型)ジェット燃料油です。 この他にJET-A(JIS航空タービン燃料油2号)という燃料もあります。 軍用機の燃料の規格としては、JP-4(JIS航空タービン燃料油3号)が主流でした。 これはワイドカット系(ガソリン、灯油混合型)と呼ばれる灯油留分と ガソリン留分がほぼ等量混合された燃料です。 始動性が高いですが、引火性も強く、米海軍では艦上での取り扱いの際の危険性を重視して JP-5と呼ばれるケロシン系の引火点が高い燃料を使用していました。 また、現在米軍ではJP-8と呼ばれるケロシン系の燃料に切り替えを行っています。 これはJP-4より比重が重く粘度が高い燃料で、車両・艦船・航空機に共通して使用できる燃料です。 #right(){(116:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **ジェット機の吸い込み事故がたまに起きてますが、超音速で飛行する戦闘機ならともかく、普通の飛行機に扇風機のような金網を取り付けないのですか? ミグ29とかSu27の初期型とかF-117にはついてますが何か 最後のは意味合いが違うけどな #right{(362:400)} それやると、空気の流量が減るしエンジンのファンブレードの直前で複雑な 空気の流れが出来るので、設計が滅茶苦茶に面倒になる。 人間を吸い込まないようにするにはエンジンの前に立たないことを徹底すれば ある程度は防げるし、鳥を吸い込んじゃうのはもうどうしようもないので半ば無視。 #right{(362:402)} **ステルス機登場以前の飛行機で、RCSの個体差によるレーダーの感度の差って実感できるほどあったんでしょうか? >この機体はレーダーに引っ掛かりやすいとか、その反対とか。 B-52のRCSの大きさは有名。 ヴァルキリー計画がポシャッたのもRCSの高さが原因の一つ。 アレがSR-71くらいのRCSだったら陽の目を見たかもしれないが。 #right{(358:839,845)} **航空機が空対空攻撃を行う際には「FOX ○」とか言いますが、空対地ないし空対艦ミサイルや誘導ないし無誘導爆弾などのコールサインってあるんですか? 対地ミサイルならRIFLE 通常爆弾ならBOMB'S AWAY クラスター爆弾ならCBU'S AWAY 誘導爆弾なら GBU'S AWAY 機銃なら GUN'S #right{(504:941)} **旧海軍の艦上攻撃機で、水平尾翼に偏流測定線が書かれている機体がありますが、あの線で何をどの様に測定するのですか 飛行機が何も目印のない洋上を飛行する場合、自分の居場所を速度・時間・方角から知ります。 しかし、まっすぐに飛んでいる「つもりの」飛行機は横風に流されます。これが偏流。 偏流で流された分を補正しないと、流された飛行機は目標にたどりつけません。よって、こまめに偏流を測定しないといけません。 この偏流の測定は、専用の偏流測定器や爆撃照準器などで海面の浮遊物の動きを見る事で行います。 海面に浮遊物がない場合、アルミの白い粉などの入った物(航法目標弾と言ったか?)を目印に落としたりする事もあるそうです。 さて、偏流測定線はどう使うのかと申しますと「目標物を落として真上を通過し、その後どの線の延長線上に目標物が現れるか」を見る事で流され具合を測るのに使います。 平面図で偏流測定線を延ばしてみると分かりますが、あれは航法操作を担当する人の席で交差します。 なお、偏流測定線は主翼(つまり前方)に描かれる事もあったそうです。 #right{(515:649)} **先の大戦での水上機は、日本が世界最先端をいっていたとのことですが、なんで他国は水上機の開発に本気で取り組まなかったんですか? 必要性があった場合は結構本気で取り組んでいる。 水上戦闘機もスピットファイアにフロートキットを装備したものがあったが、実戦運用する前に 想定戦場のノルウェーがドイツに占領されたりして必要性が無くなった結果陸上機に戻されたり。 捜索・救難・連絡用なんかの水上機は用途が用途なもんでいろんな国で結構マジメに作られた が、逆に救難用途メインの水上機や飛行艇なんて当時の日本には無い。 国情によって必要なものを必要なだけ必要な性能で作ってただけで、別に他国がマジメじゃなか ったわけじゃないのよ。 #right{(516:794)} **航空機が出す衝撃波で実際に怪我をした人はいますか?  地上近くを飛ぶ航空機のソニックブームの有名な例に、グリーネマイヤーのRB-104による速度記録の際の物が有ります。 100ft以下(最低30ft)を990mphで飛ぶRB-104のソニックブームは、コースを示す為に置かれた車のウインドウを割り、トランクの掛け金を飛ばし、 見ていた女性の目からコンタクトレンズを弾き出したそうです。 高空を飛ぶ航空機のソニックブームとしては、コンコルドが2lb/ft^2(100Pa)程度、 核兵器の衝撃波の過圧による死者が出る閾値が5PSI(35000Pa)と言われてますので、それよりはかなり低いですね。 ちなみに窓ガラスなんかはもっと低い過圧で割れます。 #right(){(350:747)} **UAVはコックピットがいらない分航空機として最適化できるそうですけれど、航空機にとって、コックピットや乗員の為の機器というのは、それほど大きいスペースを占めるものなのですか? UAVは軒並み「変な」形をしてるでしょ あれはコックピット無しという条件で最適化を行った結果 まあ論拠としてエライ人のソースを一つ転載する 軍研別冊の『軍用ロボット&先端無人兵器』より、 以下新郷美可氏(MHI名古屋航空システム製作所 航空技術部 主任技師)の記事から引用 無人航空機の機体デザインは~変化に富んでおり~このように多様な形状が許容される理由の一つには 乗員の搭乗にまつわる制約が一切ないということである。 有人航空機ではパイロットの操縦に必要な視界を得るため、機種部にコックピットを設ける必要がある。 高高度を飛行する機種であれば当然乗員区画には与圧構造と十分な空調が必要である。 またレーダーなど電波機器のアンテナ配置も乗員に有害な影響があるものであってはならない。 無人航空機ではこうした制約は全く必要ないため、機体形状の選択自由度はきわめて大きい。 また乗員の姿勢も考慮する必要がないから、垂直発信して水平飛行する方式や 長時間背面飛行を行う方式なども選択可能である #right(){(550:904)} **軍用機にも航空灯(?翼などについているランプ)は付けないといけない物なのでしょうか。 >ステルス機で航空灯をつけることはその性能を殺している気がするのですが。 ステルス機は戦闘中は点けないね。夜間の奇襲では翼端灯は消す。  F-117などは取り外し式・埋め込み式の航法灯を持っています。 戦闘時には点けないでしょう。 付けないと編隊を組んで飛べなかったり色々面倒なことになる。 だけどベトナム戦争でそれで米軍機の被害が沢山出た。 翼端灯は通常消して、低明度の編隊灯が装備されるようになった。 #right(){(349:30-32)} **ホントは新型欲しいんだけどお金無いんで、補修パーツ用にモスボール機売ってください とかあるわけですか? >あと、F-14・F4なんかの退役した機体も多数ありますけど、どうしても、ってときはこいつも復帰するって事もあるんですか? 最近だと、オーストラリア空軍が自国が保有するF-111Cに翼の構造疲労が発見されたんで、 AMARCの米空軍のモスボールしたF-111からパーツをひっぺはがして修理してたり。 エンジンなんかも流用してますね。 #right(){(555:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} A-4やF-16あたりは保管されてあったものを改修して他国へ売ったり 飛行時間に余裕があるうちに退役、保管されるので 建前上は「いざというときには実戦復帰できる状態」のものもあるが 実働部隊から完全に退役した機種は、現場の運用や整備、費用の問題もあって 実際にアメリカ軍の実戦部隊、訓練や試験に使われるのも稀で 実働部隊や訓練部隊から直に移動するものばかり 需要や役割がなくても何十年も取っておくのがアメリカ軍流らしく 軍艦も武装はいだまま係留されているものがいくつもあるが 駆逐艦あたりは戦艦のような復帰の兆しもないまま #right(){(555:520)} **航空機用のシェルターは何kg程度の航空爆弾を想定しているのでしょうか? シェルター、といっても装甲防御力のない(爆風避け用)ものもあったりするので。 分厚いコンクリに装甲板仕込んだりしたような「バンカー」と呼ばれるものは 最低防御のラインを250kg爆弾の直撃に耐えるように取っているそうだ。 これは今現在標準的な航空爆弾が250kg爆弾だかららしい。 #right(){(348:663)} それは防衛機密なんで解る人はいないし知ってる人は書けないと思うぞ。 以前防衛施設庁が反戦団体の情報公開に回答した資料によると、嘉手納に 建設されてる米軍のF-15用のシェルターが「500kg爆弾の爆発に耐える」 と書かれていたそうな。 これが直撃に耐えるという事なのか至近弾の爆風と破片に耐えるという事 なのかは不明。 まぁでも目安にはなるかと。 #right(){(348:665)} **戦闘機が加速するとき機体の周りに白い円が出来るのは何故ですか? 高速で移動する航空機の前方の大気は圧縮され、通過後の後方では 膨張する。膨張すると大気中の水蒸気が凝結して雲となる。 上昇気流で上空に上った大気が(高空は気圧が低いため)膨張して 雲が発生するのと同じ理屈。 音速未満でも発生する。 #right(){(586:417)} **音速の壁って白いですけどやっぱり視界の妨げになるんでしょうか? >http://www.ussnewjersey.org/pics/Cool%20Pix/Sonic_boom.jpg あれは音速を超えるときの衝撃波で空気中の水蒸気が一瞬で凝固したため発生するものです 視界の妨げになるという話は聞きません。 #right(){(347:359)} **各国の初のジェット戦闘機を教えて下さい >ドイツのMe262、イギリスのミーティア、アメリカのXP-? エアラコメット、 >日本の橘花は知っているのですが、イタリア、フランス、ソビエトは何ですか? ソ連の場合は、セミジェット機とでも言うべき、MiG-13(I-250)とSu-5が1945年に初飛行しています。 純ジェット機は、Yak-15が先に開発しました(Yak-3にJumo004を付けたもの)が、政治的事情で、初飛行は MiG-9と同時期になっています。 イタリアの場合は、アンブロシーニが製作したピストンエンジン練習機から発展したSagittario2が1956年に 初飛行に成功しています。 フランスはSud-OuestがSO6020-01迎撃機を1945年から設計開始し、1948年に初飛行に成功しています。 ちなみに、日本初のジェット戦闘機は、1977年のF-1になるのではないか、と思います。 橘花は特攻機ですから。 #right(){(346:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} イタリアはカプロニ・カンピーニN1なんてのもありました(1940年)。 ただ、この機体は圧縮機の作動にピストンエンジンを使用しておりました。 #right(){(346:23)} **軍用機も被雷すると思うんですが、現代の戦闘機などは電子機器の塊なのに大丈夫なんでしょうか? >雷にまつわる話などがあれば教えてください。 雷雲の中を飛行するのは禁止されてたはず。 99年8月15日にF-4EJ改一機が緊急発信途中に消息不明になって後日墜落が確認されたんだが、 原因は落雷による機器故障と言われてるよ。 69年2月に金沢の市街地に落ちたF-104も落雷が原因だったとか。 #right(){(345:223-225)} **気球というものはどの用に活用されたのでしょうか? 日本陸軍が開発した気球の兵器としての遺伝子は 北朝鮮の気球爆弾としていまもなお健在。 BC兵器の散布手段としては有効だが、迎撃され易いためGPSを使った無人であるらしい。 日本も一時期は本気で配備も考えたが、やがて気象観測に向いてる事が解ってからは もっぱらそちら側の用途に特化していく。 現在も日本中の各気象台は毎日朝夕2回 欠かさず小型気球を飛ばして観測を行うのは、その頃の名残。 そんな精密な気象観測を行なう国は日本だけ。 #right(){(戦争板初質スレ1:500)} **気球での戦闘って行われた事は無いんですか?  観測気球に対する攻撃は行われ、高射砲開発の元となった。 気球による攻撃としては風船爆弾が有名。 防御用としては阻塞気球が多用された。 #right(){(341:743)} **軍用機に旅客機のような自動操縦機能はありますか?  大抵の軍用機(輸送機・戦闘機・攻撃機)はオートパイロットくらいは備えております。 >「敵機ハケーン!」な場合は、すぐさまマニュアル操縦に切り替えですか?  多くのオートパイロットは、操縦桿に一定量以上の入力が有るとエンゲージが解ける様になってます。 (それで事故った事もある) #right(){(338:160,167)} **米軍基地で航空機がよくタッチ&ゴーの訓練をしてますが、軍用機にとって離着陸訓練は頻繁にやる必要があるもんなんですか? 一般の航空機の場合、事故の8割は離発着時に発生しており、また、マリアナ沖海戦では 米軍は着艦事故だけで航空機を80機以上失っております. それから考えるに、頻繁にやって訓練する必要性は十分あります #right(){(333:536)} **戦闘機などの落下式増漕って不要になれば投棄しますが、パラシュートとか付いてるんですか? 自然落下 >それなりの重量はあるだろうし、あんな物が降ってきたら危ないですよね 実際、沖縄で米空軍F-15のドロップタンクが落ちて幼児に直撃、死亡した例がある 落下増漕による人的、物的被害が無いワケではないけど、非常に稀。 作戦飛行で市街地など人口密集地上空を飛ぶ事は少ないから。 #right(){(330:227-232)} **飛行艇と飛行機の違いは >飛行機は陸地で離着陸をする。飛行艇は海上で離着陸をする・・であってますか? まず、海上で「離着陸」はできないな。 水上機(Seaplane)=水面に離着水可能な飛行機の総称。 飛行艇=水上機の中で機体が船型の構造で水に浮いているもの。 フロート機=水上機の中で機体の下に着陸脚代わりに付いているフロートで水に浮いているもの。 この二つは英語でもFlying boatとFloatplaneという名称で区別されている。 「紅の豚」でいえば、 ポルコが乗っているのは飛行艇。 カーチスが乗っているのはフロート機。 飛行艇の中にも引込脚と車輪が付いていて普通の滑走路に離着陸できるものもある。 #right(){(597:33)} **ジェット機の燃料は灯油に近いと聞いたことがあるのですが、本当ですか? ガソリンを混ぜる事もあるが、ほぼ灯油。 後は発火点を変えるための添加剤くらい。 ジェットは高温、」高圧化で燃焼させるので、完全燃焼しやすい。 それならば分子量が多いより重質の石油の方がジェットでは有利。 ただ、重油とかでは無理が有り過ぎるので灯油になっている。 理論上は化石燃料ならなんでもいけるそうだけどね。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%83%B3 #right(){(329:684,685)} **ヘリや航空機ではメインの操縦者が乗るのって右側ですよね? >これって何か意味があるのですか? 座席が並列の場合、回転翼機の機長席は右側、固定翼機は左側です。 回転翼機の場合は左手でコレクティブを操作する必要があるため、 視界を確保しやすい右側の座席が機長席となっています。 固定翼機の場合、着陸の際に左側に滑走路を見ながら着陸するため、 左側の視界を確保しやすい左側の座席となっています。 他に何か理由があったような気もしますが、これ以上の詳しい事を聞くには航空・船舶板が適切かと。 以下、参考。 http://homepage1.nifty.com/koyama_s/KASM_volunteer/ohanasi/007/volun007.html #right(){(327:50)} **一般的なヘリの場合テールローターの力を変えれば容易にその場で旋回できると思うのですが、CH-47やV-22はどうやってるのでしょう。  ヘリのローターは、サイクリック・ピッチ・コントロールで回転面(結果 揚力ベクトル)を傾ける機能を持ちます。(シングル・ロータでもタンデムでも) タンデム・ローターの場合は前後ローターを左右に差動しヨーコントロールします。 (サイドバイサイドの場合は、左右ローターを前後に差動) #right(){(327:210)} **いつごろから、航空機にECMやECCMが内蔵されるようになったんですか? 機体に搭載できる電子戦装備ということでしたら1942年後半頃のイギリス の爆撃機に搭載された物が最初ではないでしょうか。 電波妨害用のtinsel、レーダー・スコープ妨害用のmandrel、ドイツ側のレーダー波を 増幅して送り返すMoon Shineの三種です。 #right(){(327:544)} **レーダー警戒装置というのは、現代の軍用機ではどのくらい普及しているのでしょうか? 西側ではヴェトナム戦争の戦訓からヴェトナム戦争以後に急速に発展、 普及した。 東側でもMiG-23くらいの世代からは装備されているが、輸出バージョン の機種には省かれていたりして、MiG-23でmのレーダー警戒装置が ついてないタイプもあったりする。 一番最初のものは「どこからかレーダーの電波が当てられてます~」と教えて くれるだけ、それも特定の周波数にしか反応しない(なので事前に敵の使ってる レーダーシステムの周波数を知っておく必要がある)ものだったりしたが、 程なく方位や距離が解るものに進歩し、周波数対応も向上した。 アメリカのF-22 ラプターに装備されてる最新鋭のものは、自身が全くレーダー 波を出さなくても電波逆探知装置を使うだけで空対空ミサイル攻撃のデータと して利用できるレべルで相手の正確な方位、距離、速度が判断できるくらいの 能力があると言われている。 #right(){(326:824)} **軍用機では、不時着時にどういう姿勢を取るのでしょうか? >MASTERキートンという漫画では、元SASのキートンが飛行機で不時着する時の姿勢として >「足を座席に切断されないように胡座を組み、内臓を破裂させないように毛布を丸めて >シートベルトと腹の間に挟んでください」 というシーンがありましたが それは別に軍がどうするとは関係なく、幾多の飛行機事故で 「シートベルトによって内臓破裂を起こした(そしてそれ以外の死因が見当たらない)遺体」 「座席に座ってシートベルトを閉めたまま、膝から下を切断されている遺体」 というものがよく発見されるため、 「墜落事故の時シートベルト強く閉めて座席に普通に座っているのは実は危険なのでは?」 という疑問に対して実験を繰り返した結果得られた結論。 これが発表されると、「緊急時のサバイバル」的な内容が書かれた雑誌や本にはこぞって 「実際はこうするべき」と取り上げられるようになった ただ、航空会社はこの実験結果を「緊急時に乗客に指導するのは難しい」としてなかなか 積極的には採用せず、アメリカの保険会社が「工学的実験で証明されているなら何故に マニュアルを切り替えないのか?」と要求したりして話題になった。 「MASTERキートン」はそれをネタに取りいれたものだ。 #right(){(608:884)} **何故、空母艦上機や空母艦載機の空中給油の方式は、どれもプローブアンドドローグ方式なのですか? >フライングブーム方式で給油できる艦上空中給油機で、まともな性能をもったものが物理的に作れないからだと聞いたのですが フライングブーム式は取り外し式の構造にし辛く、ポッド式の給油装置が作りづらいので 事実上給油専用機にするしかなくなる(大型機なら輸送機兼用にすることもできなくも ないけど、専業の輸送機のような大型のものにはできない)。 空母搭載機は搭載する数を抑えるためと効率的に運用するために極力兼用機にしたいので、 「空中給油以外のことができない」フライングブーム式の給油機は総体で見ると邪魔になる。 P&D式の“バディタンカー”なら戦闘機に給油ポッドと増槽積めるだけ積んで給油機にする ことができるが、ブーム式の給油装置備えた「戦闘給油機」は作れないからね。 #right(){(615:27)} **長大な滑走路(5000米位)が有れば、戦闘機や攻撃機のペイロードは増やせるのですか? 航空機の黎明期に速度記録が飛行艇によって記録される時期が有りました。 理由は最大速度を上げるには翼面加重を大きくしなければ成りませんが 高揚力装置が未発達だった為、離陸には長大な滑走距離を必要とし、 飛行艇が陸上機より有利だったのです。 長大な滑走路が有れば高翼面加重状態の機体でも離陸出来る可能性は有りますが 脚部やタイヤへの負担は当然増す事に成ります。 #right(){(319:573)} **輸送機のように胴体の中は貨物搭載用にがらんどうな機種は、どこに燃料タンクを積んでいるのでしょうか? 大抵はその主翼内に燃料タンクがあります。 他に、貨物室の床下とか、主脚を収納するスポンソンに燃料タンクを設置する 機体もあったりします。 #right(){(314:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} 最近は一点加圧給油と言って、一箇所の給油口から全てのタンクを満たんに できるようになってる。給油口の位置は給油に都合のいい位置に設置されるのは 言うまでもない。 #right(){(314:584)} **軍用機の機体に無数にあるメンテをするためのドアは、それぞれに開けるための鍵があるのですか? ドライバーでネジ部分を回して開ける仕組みなので、特に鍵が付いてるわけではないです。 #right(){(309:丼炒飯 ◆HY/YgdSbHM)}**太平洋戦争時の艦上機と陸上機の差が良くわかりません。 基本形が陸上機で航空母艦での運用に耐えられるよう脚や翼端をたためたり改良したのが艦載機です 艦載機としての零式戦闘機ですが陸上運用も行われていますね 逆に陸上機を艦載機としては運用は特殊な場合を除いては行いません #right(){(自衛隊板初質スレ109:予備海士長 ◆u2YjtUz8MU)} **今の射出座席は失敗すると死ぬらしいですがそれの体験とかするの? >それとも操作法聞くだけ? イジェクションシートはシミュレータがあるからそれで訓練する。 一般人で後席に乗る場合も低酸素室訓練とイジェクションシート訓練は必須。 #right(){(637:637)} **胴体着陸するときってやっぱり燃料や爆弾、ミサイルは捨てるんですか? 胴体着陸のときは可燃物は全部捨てる もっとも、現代の戦闘機は基本的に胴体着陸は禁止されていて、成功してもパイロットは処分対象になる 一見不合理に見えるかも知れないが、規律違反は軍では最大の罪だ もっとも、試作機のように持って帰る意味があるのは別 例えB-52でも爆弾を全部捨てる そういう事態に備え基地(空港)のそばには投棄地域(海域)が指定されている 横田や嘉手納の場合、民間船多数が航行するルートに近接した海域が指定されているが、今とは 状況がまったく違う戦後すぐの指定が見なおされていないからだ 東京湾の投棄海域、一部は20年ぐらい前に埋め立てられて、今じゃフジテレビが建ってる #right(){(307:954-965)} **主翼や尾翼先端にある点灯する部分は何のためにあるんですか? 右翼先端:緑 左翼先端:赤 尾翼先端:白 の灯火を航空機につけるってのは、国際ルール。軍用機でも同じ。 (色が違うのは夜間でも航空機の進行方向をはっきりさせるため) アメリカのF-15についてるものが解り易いが http://www.masdf.com/eagle/light/wingtip02b.jpg 軍用機には「フォーメーションライト(編隊灯)」というものがあり (画像の”051”ってナンバーの下の長方形の部分)、 航空標識灯は目立つから消したいが、それだと編隊を組むときにお互い 見えないから困る、というときにはこれを灯ける。 このライトは蛍光塗料のように淡い光を発するので、ある程度以上離れると 見えなくなる。 本当に自機の姿を感付かれたくないときはこれも消すけど。 #right(){(306:847,851)} **軍用機は高度飛行中、積乱雲や雷雲があったら避けて飛ぶのですか? >あえて雲の中を飛行することはありますか? 基本的に、避けて飛びますが、そんな甘い事言ってられないときもあります。戦時はとくにそう。 太平洋戦争後期、ある取り残された基地要員を救い出すために、二式飛行艇が派遣されることになりました。 しかし、敵の制空権下で鈍足の二式飛行艇が、無事に行って来られるはずがない。 すでに、何機もの飛行機が消息を絶っている任務でした。 そこで、基地近くまで山脈が走っているのに気付いた機長さんは、山脈の上=(積乱雲や雷雲が常に発生していて、普通の航空機は避けて飛ぶべきところ)を飛行することにしました。 優勢な敵は、わざわざ危険を犯してまで、そんな危ない空域にはいないだろう、という読みでした。 神レベルの操縦技量を持つ機長さんは、苦労しながらも雨と雷と暴風がうずまく危険な雲の中を数時間以上飛行して(普通なら墜ちる、乱流と暴風・の上に、下は起伏の大きな山だぞ?)見事、基地要員を救出しましたとさ。 #right(){(302:794)} **WWⅡ時代の航空機の性能諸元にある「離床出力」と「最大出力」はどうちがうのですか? 日本だと「離昇出力」「公称出力」「常用出力」の3つかな。 離昇は離陸時に一分とかの短時間、なかば無理して出す出力。 公称は30分とか、ある程度連続して出せる出力。 高度○メートル、○回転、○馬力みたいに書く。 常用とか常用最大は長時間連続して出せる出力。 単に「最大」は公称か常用に相当すると思うけど…。 #right(){(44:579)} **航空機のIFFって欺瞞できるものなのでしょうか。 えっと、軍用のものは今ではSIFと呼ばれております で、それを欺瞞することは立派な戦術の一環であり、違法がどうのこうのという論議にはなじみません ただし、使用暗号(質問)は日替わりであり、また極めて解読強度の高い暗号が使われているため、 妨害以外の欺瞞、つまり敵国機になりすますことは困難です また、日替わりのキーを入れ間違えると味方に撃墜される可能性が大きくなります 湾岸戦争やユーゴなどで数件の実例がありますね(前日のキーをそのまま使用した。切り替え時間 について現地時間とGMを勘違いしたことが原因らしい) #right(){(45:803)} **レーダーに映った航空機の機種はどうやって判別するのでしょうか? >味方以外はすべてunknownですか? 二つの方法があります。一つは航空機に搭載され、自動的に作動する 敵味方識別装置(IFF)を使用するもの。こちらのレーダーが対応して おり、相手がちゃんとセットしていれば味方はわかります。それ以外は おっしゃるとおり、unknownです。 もう一つは反射波形(や時定数特性)による機種判定。サイズやエンジンの 種類、数などで機種をある程度判定できることがあります。ただ、敵と中立が 同じ機種を使っているとunknown。 あとはあらかじめ空域を定める、飛行計画書の提出などでしょう。 #right(){(48:547)} どこまで正確に機種判定ができるかは、レーダーの能力、距離、 気象、ECM状況、航空機の特性などに依るでしょう。民間空港の 管制レーダーなどでは、サイズの大小程度しかわからないそうですが 最先端の軍用レーダーではジェットエンジンの種類と回転数まで、 あるいはヘリのローター径と角度までわかると言います。 当該空域に存在する機種があらかじめ限定されており、敵と中立の 機種が明確に違っており、優秀なレーダーと良好な環境があれば、 まあ、それならレーダーで敵を判別することも可能かも知れません。 #right(){(48:554)} **航空機の実用最大高度?というのはどうやって決められているんですか? 実用上昇限度は普通1Gフライトエンベロープの上限を指します、 つまり水平飛行出来る限界です。 通常 失速限界ないしエンジンフレームアウト限界で制限されます。 #right(){(50:131)} **航空機の電子機器が年数とともに調達価格が下がると言うことはないんでしょうか? 家庭用機器や民生用ICなどは、需要の予測を立て、どんどん作り、売れ残ったら 本当に旧式化する前に価格を下げて売り切るという売り方をします。 軍用の機器は受注生産であり、生産数も少ないのでなかなか価格は下がらないのではないかと思います。 #right(){(50:203)} **飛行機雲をひくにはどれくらいの高度が必要ですか? 飛行機雲とは、飛行機がある程度気温が低く湿った空気中を飛ぶときに、 その背後の空気が膨張し気温が下がったり、機体に渦対流が発生したり、 燃料排気ガスの 水蒸気や塵など様々な原因で発生し、その場所にあった水蒸気や燃料排気ガスから供給された 水蒸気が昇華凝結して、次々と氷晶雲が発生して行く現象。 大気の湿度が高く不安定な場合に飛行機雲が発生しやすいらしい。 条件が整えばけっこう低い高度でも発生するそうですよ。 #right(){(50:509)} **高度70000フィートに到達可能な航空機って存在するのですか? 可能です。実際にF-104やF-4はその高度での迎撃を行なうためにパイロットにプレッシャー スーツ(宇宙服みたいなもの)を着せての飛行訓練をやっていました。 ロシアのMiG-25は114,000ftまで上がる事ができます。 現在は対空ミサイルの発達によりその高度まで上がる意味がなくなったので、F-15などには プレッシャースーツで機体に載りこむための支援装置がないので無理ですが… ちなみにF-15の場合、65,000ftまでは問題なく上がる事ができます。 #right(){(51:124)} 70000ftで水平飛行出来るのはSR-71とU-2くらい、現用ではU-2だけですね。(ミスティクはどうだったか) MiG-25やF-15、F-104などはズームアップでは100000ft以上到達出来ますが、 すぐ落ちてきちゃいます。 #right(){(51:136)} **飛行機のノーズアートの起源を教えてください。 うわー、ノーズアートの起源かぁ…調べようがないんじゃないかな? 第1次大戦の中期にはもう機体にいろんな部隊マークや個人マークを描いた戦闘機や 爆撃機が登場していて、これを丹念に追及していく以外、調べようがないと思うし 調べた研究者や資料はオレの知識の範囲では皆無 で、実際にノーズアートを描くのは主に絵心のある整備員。 パイロットの依頼で描いている例が多い 日本では、高名な日本画家が百式司偵のラダーに虎の絵を描いたことがあるが、これって その部隊の全機に描いたらしい(明言している資料は見たことがない) #right(){(52:671)} フランチェスコ・バラッカの"跳ね馬のエンブレム"とか機体にパーソナルマークを 描き込むのはそれこそ騎士の時代からの伝統なんでしょうが、それとは別に 飛行機の機首にペイントを施してそれを"ノーズアート"と呼ぶようになったものは まず1913年ごろにイタリアで飛行艇の機首にクジラの絵を描き込んだものがあったそうです。 その後WW1でドイツ軍機が機首のプロペラスピナーの下に口を書き込むことを始め、 それが飛行機の側面ではなく正面から見えるように描き込まれたので "ノーズアート"と呼ぶようになったとのことです。 #right(){(52:名無し軍曹)} 第一次大戦の頃からも、Personal Markとして機体にいろいろな絵を描く事が ありました。 強いて言えば、これがNoseArtの趨りと言えなくはありません。 当時、パイロットは騎士と考えられていましたから、騎士の紋章みたいな 考えがあったようです。 図案は主にパイロットが考え、描くのは整備士か絵心のある兵士でした。 日本では、機体は天皇陛下からの下賜品、また共有物だったので、そう言う ものは余り発達しませんでした。 大戦末期になって漸く解禁されましたが、初期はジャワの鹵獲機部隊が、 機首にフクちゃんの絵を描いていたくらいです。 士気向上の一環として、よほど問題がなければ、上官の許可は不要でした。 まぁ、部隊長の性格、上層部の考えにも依りますが。 #right(){(52:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **AWACSと電子偵察機くっ付けて一つの機体で2機の仕事をやる機を作るのは不可能なの? 処理すべき情報の量が膨大になってしまいますからねぇ・・・ 搭載する機器の量もさることながら、収集した情報を処理・解析する要員も搭乗させる 必要がありますので、少々大きなペイロードがあっても厳しいかと。 しかも、公海上で情報収集することが多いELINT機と、あまり前面に出てくることの無い AWACSとを同一の機体で任務を(同時進行で)こなすのは無理が大きいように思います。 あまり現実的でないのでは? #right(){(53:ちゃぎ ◆m6O6.vzjpM)} **何で飛行機の動翼は、エレボンだのフラッペロンだの安易な合成語を使うのか? 名前を同じにすると先行メーカーの特許料を払わなきゃいかんらしい(アメリカ国内法で) #right(){(53:676)} **ダッチロールってどんな現象でしょうか? http://www.jal.co.jp/jiten/dict/p069.html の図1-2-35、 http://www.yp1.yippee.ne.jp/stupidcat/s_hlg/omake.htm 等を参照されよ。 ある飛行機で垂直尾翼による方向安定に対して上反角効果が強過ぎた場合に生じる。 例えば (1)右翼を下げると右側に向かって横滑りを開始する。   ついでに(旋回するときのように)機首も右を向く。 (2)上反角効果によって水平になる。   だが方向安定が弱いのでまだ機首は右を向いている。 (3)機首はゆっくりと左に戻る。   機首を左に振るということは相対的に右翼のほうが左翼よりも速度が速い、   よって右翼のほうが揚力が大きくなって左翼が下になり、   ちょうど(1)の逆の状態になる。 (4)(1)の左右を逆にして繰り返し。 #right(){(53:959)} **ジェット機って最低時速何kmで失速しないで飛行できるのですか? F-86の着陸速度が120mph、190km/hくらい。 当然着陸速度>失速速度だから、200km/hでの飛行は楽勝。 #right(){(55:462)} F-86の失速速度はFまでが111ノット(206km/h)で、F以降はスラットがなくなり 125ノット(232km/h)だそうです。色々ぶら下げるとさらに悪くなるかと。 #right(){(55:472)} **飛行機の水平尾翼で、尾翼が丸ごと動いてピッチ調整するタイプのモノはどの機種が元祖ですか? 最初のオールフライングテイルはたぶんF-86セイバードッグ。 それプラス差動式のはF-111アードバークが最初だと思う。 #right(){(55:767)} **機関銃とか銃身交換をやってますが戦闘機とか攻撃ヘリとかの機銃は交換しないでいいんですか 歩兵の機関銃の銃身は加熱するから交換するんであって、寿命で交換 するわけじゃない。しばらくして冷えたらまた使う。 #right(){(56:30)} **落下式増槽って拾って原料としてリサイクルしたりするんですか? 基本的に捨てたら捨てっぱなしです。 南太平洋では原住民が回収して何かに利用した場合もありましたが、 金属でさえ無い場合もありましたから、再利用は難しいものがあります。 #right(){(56:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **回転翼機ってなんですか 「回転翼機」と言えば、ヘリコプターとかオートジャイロの事になります。 これに対して、一般に「飛行機」と呼ばれている航空機は「固定翼機」と言います。 #right(){(58:188)} **北朝鮮は木製の飛行機を使ってレーダーを逃れて南や日本に侵入する計画を立てているそうですが、木製だとレーダーに映らないんですか? 映らないことはないですよ。 だってエンジンは金属製ですよね。 ただ映りにくいだけ。 とは言え、集団でそう言うのが来た場合は、明らかに大きな輝点が表示 されるでしょうから、よほど腕の良いパイロットでない限り、直ぐに発見され、 撃墜されると思いますよ #right(){(61:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **ヘリをAAMやバルカンで落としたりヘリのAAMが固定翼機を落としたり実際そのような事はあるものなのでしょうか 固定翼機がガンでヘリを撃墜 → 湾岸戦争などで実例あり                 詳細不明ながらこういう例も                 http://users.accesscomm.ca/magnusfamily/azarmaz.htm  ヘリがAAMで固定翼機を撃墜 → 実例なし。というか、まず不可能 #right(){(62:630)} 携SAMなど小型IRミサイルの場合、水平撃ち出し後にミサイルが 自力で急上昇、命中するのはほぼ不可能(ブースターの能力制限) 敵がたまたまヘリと同高度以下に降りて、しかもケツをヘリに向けて くれるという幸運でもない限り、ヘリが固定翼機を撃墜するのは 困難と思われる(米海兵隊のシミュ結果。30年近く前の話だが…) #right(){(62:640)} 実際に戦闘機と戦闘ヘリで空戦をやってみたアメリカ陸軍のパイロット は「電話ボックスの中でナイフ片手に戦っているようなもので、互いに 自分の戦闘力を上手く引き出せなかった」と言ってる。 #right(){(62:667)} **飛行機の写真を見ると時々翼とかに「NO STEP」とか書いてあったりしますが、飛行機って人が踏んだぐらいで壊れたりするんでしょうか? >時速数百キロで飛んで風圧を受けたり敵と撃ち合ったりできるのに、人の重さぐらいで不具合が出るというのは不思議な気がするのですが。 一点にかかる人の体重と、広く全体にかかる風圧の違い。 踏む場所が悪ければ、簡単に壊れます。 おじい様スレで翼を素手でゴンゴン叩いただけでへし曲がったという話があった 実際、雹で地上にある飛行機が被害を受けた例もありますよ。 あと、整備員がうっかりドライバーを落としたら、そのまま機体に突き刺さったなんて話も。 #right(){(299:660-667)} **チャフは敵のレーダーの波長に応じて、アルミなどをベースとしたテープを自動裁断するタイプがあると聞きましたが? 戦闘機で最初から搭載している機は今の所ないと思うが、 機外装備用のチャフ・ポッドの中にはそういう裁断(カッター)機能つきの奴が多い。 通常の戦闘機用チャフでは数種類の長さの繊維をブレンドしたものを封入したカートリッジが使用されているが、 この裁断機能つきポッドの場合、逆探と連動で相手の使っている周波数に合わせたチャフをその場で裁断して放出するので より効果的に撹乱を行える。 #right(){(298:136)} **現代の爆撃機や輸送機には乗員分の脱出パラシュートはありますか? あります。 というかB-52とかB-1とかは射出座席です。 輸送機の類は昔の爆撃機と同じくパラシュート脱出。 http://www.sandiego-online.com/forums/aviation/bailout.shtml 参照。 B-1Aの最初の3機はF-111のようなカプセル脱出方式でしたが、 これの作動ミスのため2機目が失われ、高速度での使用は不安定ということで 個別の射出座席に変更されました。 >なぜ旅客機には人数分のパラシュートがないんでしょうね? 爆撃機みたいにあちこちに出口があり、乗員が少なく、全員訓練されていても、 実際の脱出時には機体の傾斜やらなんやらで大変でした。 http://www.303rdbg.com/bailout.html 航空機からパラシュート降下するのは訓練された人でないと無理。 素人が説明だけされて空中に飛び出したところで、ちゃんと操作できる 保証はなく、助かる確率は低い。 それに、民間旅客機は海外便だったら富士山よりも高い高度を飛んでいる。 何の装備もなくいきなり外に飛び出したら、寒さと低圧で気絶する。 それに、航路はほとんどが海の上だから、広い海域に脱出者がバラける事になる。 例え無事にパラシュートを開いて着水できても、救助が来るまでの間に遭難死する のがオチだろう。 それよりパイロットに上手に着水なり不時着してもらう方がずっと生存可能性が高い。 #right(){(296:389-400)} **「水平錐揉み」とは、どのような状態を言うのでしょうか? フラットスピンのこと。機体を地面に置いたとしよう。 それを地面に水平にそのままくるくると回転させる。 正確には機首から少し後ろあたりを中心にして回すんだけど。 失速などからこの状態に陥ると、機体の姿勢制御が 非常に困難になる。昨年落ちた韓国のF-16も これが原因ではないかといわれている。とてもいやな状態。 フラットスピンの動画 http://www.youtube.com/watch?v=xTDbet_ZpLU #right(){(661:931-932)} **戦闘機やAWACSがデータリンクによって敵機の位置情報を僚機に送る場合、互いの位置関係はレーダーにて確認しているのでしょうか? >それともGPSやINSを用いているのでしょうか? >もし前者なのであれば、もし味方機のステルス性が高い場合、相互の位置関係を把握できず、 >情報を処理できないことがあり得ると思うのですが。 前者。心配はわかるが、次のような理由で比較的問題にはなりにくい。 敵機 ← 味方の戦闘機 ← AWACSの配置が普通なので、敵機を探知できる状態なら、 より近い味方機は、敵機よりステルス性に優れていても探知しやすい。 ステルス性は前方が最優先されている。後方はノズルなどの対策できない部品があるので、 後方から「見ている」AWACSには比較的レーダー反射が帰りやすい。 フェイズドアレイレーダーの採用や処理アルゴリズムの進化でAWACSのレーダー性能も 上がっている。それは、敵ステルス機、ステルスミサイルを前方から探知できるレベルまで 上げる努力が当然なされており、味方機は上記の理由でさらに探知しやすい。 それでも、ということで、GPSで得た自機データを衛星経由でAWACSや味方機に 送るという構想もある。 #right(){(662:system ◆systemVXQ2)} **昼間の雲上飛行で利用する索星として、第一は太陽と思いますが、二位以下を教えてください。 >緯度はヨーロッパあたりで。 時刻にもよるので、1つの恒星には絞り込めませんが、代表的なのは(もっとも明るいのは)シリウスでしょう。 続いてリゲル、カペラ、アークトゥルス、ヴェガといったところかな。 SR-71では50ぐらいの恒星を自動追尾していました。 http://www.irbs.com/lists/navigation/0209/0139.html B-52にも恒星を使用した自動天測航法装置が載ってた http://www.prc68.com/I/MD1.shtml #right(){(686:system ◆systemVXQ2)} **航空機はささいなトラブルでは離陸は中止しないの? 離陸を中止しなければならない状況は様々ですが、 80ノット(約時速150km)以下の場合はどんなトラブルでも 離陸を中止します。これ以上スピードが出ている場合は、逆に停止 させる方が難しくなるため、ささやかなトラブルでは離陸を続行し、 エンジン停止などの深刻なトラブル以外は離陸を中止させないこと になっています。さらにある程度加速したあとは、たとえエンジン 1個が故障しても離陸を中止するより続行した方が安全になるの です。この速度をV1と言い、これを超えると離陸を中止しても 滑走路内で安全に止まることは出来ません。エンジンの故障で離陸 を続ける方が危険なように思われますが、旅客機はもともと エンジンが1個壊れても離陸できるように設計されており、あまり 心配はありません。 V1を超えると間もなく引き起こし速度VRとなり、この速度で 操縦桿を引いて機首を上げると、翼は揚力を増して旅客機が上昇 します。この速度をV2と言い、正常に上昇していることが高度計 や昇降計で確認されるとギア(脚)を収納します。 http://www.e-flyers.jp/mailmag/mail30.html #right(){(285:624)} **性能が向上している短射程空対空ミサイルに対しての新しい防衛手段はないの? 具体的手段としては最近増々お利口になってる曳航式デコイかな。 チャフよりはるかに機体との間隔をとれ、より長時間、安全に使用できる。 ばらまくだけのものとは欺瞞のうまさも比べ物にならない。 総合的手段としてはタイフーンで装備された防御システム(DASS)が新しい。 警報装置からESMやECM、曳航式デコイ、チャフ、フレアまで 機体全体の防御手段を総合的に一つにまとめたシステムで、 パイロットを介さず自動で適切な防御手段をとってくれる。 これによりパイロットは機体の操縦と作戦遂行に集中でき、 負担を減らせると同時に人間的な混乱やケアレスミスも回避できる 従来のチャフやフレアの自動発射を更に進化させたシステム。 #right(){(688:248)} **歩兵が小銃で戦闘機を撃墜したことってあるんでしょうか? >ヘリが相手なら対物ライフルで落とせそうな気もするのですが。 ・どっかの参謀が米軍戦闘機を小銃で打ち落とした。 「辻ーん 小銃」でググるとばしばしヒットする筈。 ・ナム戦で、低空を飛んでいた航空機がAK-47の射撃(それも集団で一斉射撃)をくらい撃墜された例あり。 ・小銃の有効射程距離くらいの低空 ・照準が出来るくらいの緩やかな機動で飛んでた ・そもそも防弾が甘い ・運 等の要素が組み合わさった上での、珍プレー好プレー的な物ですが 最近のヘリは各所に防弾を考慮されており、小銃で打ち抜くのはさらに困難でしょう。 対物ライフルなら・・・当たり所次第でしょうか? (ローター部等ならもしかして…)  素直に携帯式対空ミサイルを使用するのが無難でしょう。 #right(){(689:274)} **飛行機に増槽をつけるようになったのはいつからですか? 落下式増槽が概ね正規の装備品として軍用機で使われ出すのはWW2の前頃から 日本では日中戦争時代、欧米ではスペイン内戦の頃からです。 個々の使い始めの事例は詳しく書くと長いのでここを参考に↓ http://www.warbirds.jp/ansq/11/A2002229.html 対して非落下式の増設タンクの歴史は古く、飛行機がこの世に登場して長距離 飛行を競いだした時代から既に存在します、軍用機ではWW1の複葉爆撃機など 初歩的な戦略爆撃を行い出した頃から既に盛んに使われています。 (なんせこの頃の飛行機は中身スカスカですから、機体の空き空間にドラム缶と  配管を追加しただけで簡単に設置できます、よって現地改造の事例も少なく  ありません) WW2では主に爆弾倉を持つ機体では長距離の空輸や偵察飛行時などに非落下式の 増設タンクを爆弾倉内に搭載して航続距離を稼いでいます。 最近流行のCFT(コンフォーマルタンク)も非落下式の脱着可能な増設タンク と言えます。 #right(){(283:395)} **航空機につける識別記号をまとめているサイトってありませんでしょうか? http://www.nationalflaggen.de/flags-of-the-world/flags/keyworda.html 全般的なもの(国旗を含め)古今東西のものは此処に揃っています。 あと、航空機関係なら、この辺り。 http://www.fotw.us/flags/keyworda.html#air%20force #right(){(283:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **バードストライクってなんですか? バードストライクとは、鳥が飛行機にぶつかって、さまざまなトラブルを引き起こすことです。 アラスカでは、AWACS機などがバードストライクによって墜落した事があります。 #right(){(38:558)} **IRミサイルでもロックオン探知できますか? >スティンガーに狙われてもわかるのかな? 被ロックオンですが、レーダーであっても、低被探知レーダーではロックオンを感知させないことも あるそうです。とはいえ、最終段階まで来れば、やはり電波の強度が増すこと、追従するために 頻繁に発振することから、ロックオンを探知されることになります。IRについては噴射炎を見つけられて 「こっちの方向からなにか来る」警報が出ます。ただ、そのような警戒装置は軍用機に漏れなく付いてくる ものではなく、ある程度レベルの高い機になって始めて装備されます。又、遠方で発射され、巡航状態で まったり飛んでくるミサイルになると俄然探知しにくくなるようです。長距離IR誘導(母機の低被探知レーダー あるいは他機からのデータで発射、慣性誘導、最終段階でIRパッシブロックオン)などがこれに相当します。 いずれにせよ、探知されるタイミングが問題なのであり、命中予定に1分前に探知されるのと、5秒前に 探知されるのとではまったく話が違ってきます。逆に、同じように探知しても、ミサイルが速度・位置 エネルギーを十分残して元気満々な状態と、ようやく射程にたどり着きました状態とでも話は変わってきます。 #right(){(102:system)} **航空機が初めて戦争で使われたのはいつ頃でしょうか? 1911年の伊土戦争(リビアを巡るイタリアとオスマン・トルコとの戦い)で爆撃を 行なったのが戦闘行為の最初。 偵察は、1909年の米国とメキシコとの国境紛争で使われたと記憶しているが。 #right(){(104:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **航空自衛隊か旧日本軍の戦闘機で、バイオエタノールで飛ばせる機体はありますか? 理論的には飛ばせるがバイオエタノールは揮発性や燃焼速度の問題で 故障の原因になる。 #right(){(戦争板初質スレ5:76)} **ガスで飛ぶ航空機はなかったのでしょうか? ガスを充填してとか、それでエンジンを駆動させてと言うのならありかもしれませんね。 ガスではありませんが、ゴム製飛行機で、中に空気を充填して組立て、と言うのなら、 旧ソ連や、米国のグッドイヤーが軍用機として就役させていますし、水素ガスエンジン だったら、確か旧CISになったロシアが、Tu-155として盛んに実験をしていたかと思い ます。 電気のも実験機(NASAとかの)レベルなら確か高空を飛ぶ実験機に、ソーラーパネルを 付けてモーターを駆動させると言うものがありましたし、航空黎明期には蒸気エンジンで 飛行機を飛ばそうと考えたこともありましたね。 ガスにしても電気にしても、いずれもどうやって電力なりを蓄電、あるいは、ガスなりを 充填しておくかが問題になり、電気に付いては、重い鉛蓄電池を搭載せねばならないので、 更に不利になったかと。 ガスについても、例えば先に挙げたTu-155は、液体水素を燃料としていますが、この燃料の 取扱は極めて厄介で、なおかつ、化石燃料に比べて発熱量は大きいものの比重が小さいので、 20,000lのタンクに満タンでも、飛行時間は3時間にしかなりません。 また、製造コストが高いというのもデメリットとしてあげられます。 なお、Tu-155は液体水素、液化天然ガス、液化メタンを使った飛行実験を行なっていました。 #right(){(108:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **飛行機にレーダーがつき始めたのっていつからなんでしょうか。 航空機搭載レーダーは実験レベルでは30年代末期から(多分39年の英が最初) 実用化は42年終わりごろで、アクティブ、パッシブの分類を無視すれば英独ほぼ 同時期といってもよいのでは #right(){(111:41)} **爆撃機の機首によくコミカルな絵が描いてありますが、あーゆーペイントはアメリカ軍独特ですか? 第二次大戦の日本にも、機首に「フクちゃん」が描かれた爆撃機部隊があったりしますし、 ドイツにはミッキーマウスを描いたMesserschmittがありました。 イタリアにも鼠やらゴキブリやらを描いた機体が多数あります。 英国やフランスの機体はそんなものは無かったみたいです。 #right(){(270:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **双発機はエンジン片方だけでも離着陸できるんですか? 双発機など多エンジン機は必ずエンジン1発ダウンの状態で離陸する試験を行い これに合格しないと、つまり離陸できないと採用されません 4発機の場合は2発ダウン試験も行います #right(){(131:53)} **第二次大戦末期に全翼機Ho229が高速度を発揮したという話がありますが、朝鮮戦争において全翼機が活躍したという話は聞きません 当時の技術では全翼機は操縦、安定性に問題があり、まだ一般的な形に 一日の長がありました。(漠然とした言い方ですが。 戦後、J.K.Northropが全翼機にはまり、N-1,XB-35,YB-49 などを作って いますが試作、実験機どまりです。 実用軍用機で純全翼機はNorthropB-2待ちになると思います。 #right(){(136:368)} 全翼機は胴体が廃止されて空気抵抗が減るように見えます。 安定性その他にも問題が生じやすいですがすでに回答があるので省きます。 着陸のためにフラップをおろすと、普通は機首下げモーメントが働きます。 水平尾翼ないしカナードがあればこれを打ち消せますが、全翼機ではそうも行かないのが 普通で、フラップを付けられない、または付けられてもあまり効果がないものを用い、 大きな翼面積を与えることで安全な着陸速度を可能にします。 胴体を廃止したことによる有害空気抵抗削減と翼面積増大による有害抵抗増大 は等しいか、あるいは後者の方が大きいのが通例です。 ですから、速度性能の向上と言う形でメリットを活かすことは大抵は出来ません。 ノースロップXB-49などは似たような総重量、エンジン性能の通常形式機より低速でした。 Ho229のように搭載量が小さい機体は別ですが。 一方、胴体のある機体に比して大きな翼面積を許される、と言うことなので 機体規模の割りに翼幅を大きくしやすく、航続性能を向上させるメリットは活かしやすいです。 #right(){(136:True/False ◆ItgMVQehA6)} **直掩機とは何ですか? 爆撃機や艦船などを、直接援護するための戦闘機 援護法としては、本隊より戦闘機隊を先行させて、あらかじめ敵の戦力を削ぐなど、間接的なものもあるので、 それに対する言葉 #right(){(俺初質スレ433:320)} **爆撃機や輸送機などのキャノピーは戦闘機のように全周式にはなっておらず、前が見えるだけという感じですが、 >戦闘機のように機首の上に飛び出したような全周式の風防のあるコクピットにした方が、視界がよいのではないかと思うのですが。 視界の広さと空気抵抗の削減とどっちを優先するかという話なので、 昔の戦闘機には空気抵抗を減らすことを優先して視界を犠牲にしたデザインのもある。 多分一番すごいのがRepublic XF-103。 速度出すとキャノピーが溶けるし突起物は小さく無い方がよいと 後ろのや下の視界を確保しようと思ったらその分コックピットの背が高くなるっしょ? これの分だけ抵抗が増える となる 戦闘機以外のコックピットはあれで事足りてると理解していただければよいかと 強度はオープンカーを想像してもらえばわかると思われる #right(){(255:151-155)} 一時期、Douglasは戦闘機並みの視界のコクピットというので、突出型風防を用いたC-74とか XB-42、B-43などを製作しましたし、民間用にXB-42から発展したDC-8(傑作機じゃない方) のモックアップを作りましたが、爆撃機(XB-42、B-43)パイロットからブーイングが出た上、 モックアップを見た、民間パイロットから総スカン、更にC-74のパイロットからも居住性が悪い との指摘を受け、あえなく方針転換、DC-8やC-124では従来型に戻しています。 また、BoeingもXB-52では同じように戦闘機型のコクピット(B-47とほぼ同じ)を採用していました が、こちらも、「長距離飛行するのに、座席に縛り付けるんか、ヽ(*`Д´)ノゴルァ(意訳)」と言う意見 が出て、量産型YB-52以降は旅客機型のコクピットに戻しています。 英国のパイロットはその点我慢強く(と言うか、爆撃機の操縦士が1名というのを貫いていた)為、 Canberra爆撃機の様に並列複座から戦闘機型のキャノピーを採用しています。 #right(){(255:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **現代の航空戦が空対空ミサイルで行われるなら、例えばB747にミサイル積んでも戦えるんじゃないんでしょうか? 旅客機ではないが、長距離AAMだけを搭載したミサイリア構想は60年代はじめ ごろにあった。 こけた理由は、目標識別の問題、戦闘機の任務はミサイルによる迎撃だけでは ないこと、射程などを生かすには射点につく必要があるがそれには機動性が必要、 長距離ミサイルが外れた場合何もできなくなることなど。 対地攻撃用には、巡航ミサイルを大量に搭載した輸送機もどきでいいのではないか という議論はあるが、空対空戦闘ではそうもいかないので、そういう話は出てきて いない。 #right(){(166:593)} まず、長射程ミサイルが確実に当たって空中戦がそれで終わると言う保証、 あるいは当たらなければそれで終わりにして双方帰投というルールはありません。 第二に、長射程ミサイルを使う空中戦においてもミサイルを発射する側(戦闘機)には 速度と加減速、旋回、上昇降下の性能が不可欠です。 すなわち、敵の長射程ミサイルの射程範囲に踏みこむことなく、自らの長射程ミサイルの射程範囲に敵を捉えるための性能です。 敵の射程範囲の外を高速で迂回する能力と言い換えても良いでしょう。 長射程のAAMを搭載し発射可能な機体を「何でも良い」と考えて用意したとして、 例えばMiG-31などにマッハ2で射程範囲の外を迂回されたらどうするか? MiG-31は極端な例ですが、しばしば近距離での空戦能力を優先しているように (ロシア空軍がそんな主張をしたことは無いはずなのに)語られるSu-27も高速を維持して 大きな弧を描いての迂回機動、すなわち長射程AAM戦闘の能力を重視して設計されています。 #right(){(166:TFR ◆ItgMVQehA6)} **F=戦闘機、A=攻撃機、B=爆撃機ですが、他のアルファベットの意味は何でしょう? >X-15のXは何の略ですか?YF-17のYは何の略ですか? A:攻撃機 (Attack) C:輸送機 (Transport) D:無人航空機管制機 (Director) E:電子戦機 (Special Electronic Installation) F:戦闘機 (Fighter) G:地上設置 (Grounded) H:捜索救難機 (Search and Rescue/Medevac) J:特別試験(臨時) (Temporary Special Test) K:空中給油機 (tanKer) L:寒冷地仕様 (Cold Weather) M:多目的機 (Multi-Mission) N:特別試験(永久) (Permanent Special Test) O:観測機 (Observation) P:哨戒機 (Patrol) 海上を哨戒する機体。 Q:無人航空機(ドローン)(Drone) R:偵察機 (Reconnaissance) S:対潜機 (Antisubmarine) T:練習機 (Trainer) U:汎用機 (Utility) V:要人輸送機 (Staff) W:気象観測機 (Weather) X:実験 (Experimental) Y:試作 (Prototype) Z:計画 (Planning) #right(){(俺初質スレ710:43)} 以下Wikipediaの軍用機の命名規則_(アメリカ合衆国)を参照のこと。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%8D%E7%94%A8%E6%A9%9F%E3%81%AE%E5%91%BD%E5%90%8D%E8%A6%8F%E5%89%87_%28%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%88%E8%A1%86%E5%9B%BD%29 **世界で初めて戦車を破壊した航空機を教えてください 記録上で確認されているのはコンドル軍団のものです。 1936年7月に始まったスペイン内乱でナチスドイツはコンドル軍団と称された 空軍義勇兵部隊を送り込みましたが、この部隊J/88(第88戦闘飛行隊)には ハインケルHe51が配属されていました。 1938年1月20日、第4中隊に所属するエッケハルト・ブリーベ少尉はこの機体で、 テルエルの町から逃走を図ったロシア製T-26軽戦車に対し10kg爆弾6発を投下し、 これを破壊しています。 おそらくこれが、記録上地上攻撃機で戦車を破壊した最初の事例になると思います。 #right(){(176:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **なぜ航空機の速度の基準が高度によって変わるというマッハになったんですか? 航空機の速度は通常、対気流速度(単位はノットやkm/hなど)で表します。 音速に近づく、あるいは音速を超えるような場合は 衝撃波の発生等特殊な状況が発生するため 音速を基準としたマッハを併用します。  フライトエンヴェロープ見てもらえば判りますが、航空機の飛行可能な領域は 失速、動圧、マッハ数、エンジンフレームアウト限界などにより制約されています。 高速側は、普通 戦闘機では動圧と空力加熱(マッハ数)で、 亜音速機では動圧と臨界マッハ数で規定されます。 TAS(真速度)よりマッハ数に意味がある場合には、マッハ数で表記されるのは当然では。 (そういう事あまり考慮せず使ってる場合も確かに見られるけど) #right(){(186:82-83)} **艦載機はカタパルトやスキージャンプを用いなくても、例えば陸上の滑走路等から、短距離で離陸できるものなのですか? 軍事板に出入りしている技術者さん(TFR氏)によると、他の陸上機 (F-16とか)に比べると、劣る面も有るようです。 以下引用 286 名前:TFR ◆ItgMVQehA6 投稿日:05/01/29 18:02:05 しばしば生じる誤解ですね。 陸上機は自力のみに頼って離陸速度を獲得し、また引き起こしを行います。 ですから(良い子は実施してはいけません)地上駐機状態のF-15のテールに人間が何人かぶらさがると尻餅をつきます。 そのようなバランスに(重心位置と主脚の位置関係に)設定されています。 ロッキードが陸上機の経験だけで開発した当初のS-3なども似たようなものでした。 が、カタパルト射出を前提としている米海軍の艦載機はそうではありません。 映像でも見られるとおりにデッキを離れてから引き越します。 それが可能なだけのエネルギーをカタパルトが与えます。 で、足回りは滑走と駐機状態での安定性を優先して設定されています。F/A-18に尻餅をつかせるのは大変です。 さて、この特性は陸上の滑走路から発進するときには困ったことになります。 滑走時にテールを下げにくいということは、離陸引き起こしするには水平尾翼が同クラス陸上機のそれよりも 大きなダウンフォースを発生できないといけません。 だからと言って水平尾翼を大きくして重量と空気抵抗を増やすのは避けねばなりません。母艦運用時には離陸引き 起こし性能は要らないのですから、 不要な性能のためにハンデを負うことにしかなりません。 垂直尾翼を傾け、ラダーにも上下モーメントを発生させることでいくらか補ってはいますが、たとえばF-15などの 離陸時に比べれば離陸機首上げパワーはやっぱり劣ります #right(){(215:604)} **フライ・バイ・ワイヤはいまいちどういう風な操縦方法なのかよく分かりません。 フライ・バイ・ワイヤは入力を電気変換し機体を動かします ロッドのリンクやワイヤーで動かしているのは違います F-16の様に操縦桿がジョイスティックになっている物や ヘリのカーゴドア横のコントローラーがフライ・バイ・ワイヤです #right(){(36:予備海士長)} 通常の操縦系統(フライ・バイ・ワイヤでは無いもの、という意味で)は、操縦桿や ラダーペダルを使い、油圧系等を介して直接にラダー、エレベータ、エルロンを 操作するわけですが、FBYというのはこの操作を電気信号を介して行います。 デジタル/アナログの区分については、この信号がデジタル信号かアナログ信号 かで分類されていたかと。 #right(){(36:ちゃぎ ◆O6.vzjpM)} **AWACSや輸送機には脱出装置はついていないのでしょうか? 旅客機や輸送機を改造したタイプの機体には脱出装置はついてないのが普通。 アメリカのS-3 バイキングには全乗員(4名)分の射出座席が装備されていた。 (パイロットとコパイロット以外も射出座席)。 #right(){(718:785)} **航空機からはどれぐらいの高度で人が見えますか? 空がよく晴れた日、飛行機から肉眼で見える標準高度 一人の兵士…300m ばらばらに散った隊形…800m 一人の乗馬兵…1000m 行軍する縦隊…2000m 自動車の縦隊…3000m なお、動いているものは止まっているよりもはっきり見える。 #right(){(しょうもない知識を披露するスレ11:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **戦闘機にかかるGを戦闘機の速度と旋回率から求められますか? できます。 旋回率 = 9.8×sqrt(G^2 - 1) / 速度 #right(){(776:system ◆systemUniQ)} **一般的に軍用機のキャノピーや機体フレームというのは、どれくらいの衝撃まで耐えられるのでしょうか? 機種や時期により大きく異なる 例えば、F-16初期型ではキャノピにバードストライク(かなりの大型鳥と推定されていいる)があったが キャノピは割れなかった だが衝撃でキャノピは一瞬内側に大きくへこみパイロットを直撃、パイロットは一時失神して墜落寸前で ようやく意識を回復、着陸したという実話があったり このインシデントは鳥が飛んでいるとは想定されていない高高度で起きたためパイロットが意識を回復する 時間的余裕があり、原因が判明した #right(){(俺初質スレ50501:89)} **最初の機が空母から離陸してから最後のが発艦するまで結構時間かかるけどみんな上空で待ってるの? 甲板に並べることができるのは、甲板の半分より後ろだけに半数弱しか並べられないので、 これが一波で出せる最大数となる。 基本的に先に発艦した機体が旋回しながら、 一波分、上がって来るのを待って編隊を組んで進撃する。 #right(){(俺初質スレ50501:806)} **レーダーは水平線の向こうにあるものは捉えられませんが水平線の向こうの敵をミサイルで攻撃する場合はどうするのですか? まぁ、航空機は高度を変えられるから低空で進出して ぐいっと高度を上げて敵をレーダーに捕えて位置や運動諸元を取ったら また高度を下げて水平線に隠れるという手が使えるけどな。 危険であることには変わりないが #right(){(俺初質スレ50505:130)} ----
#CONTENTS ---- **垂直離着陸機ってのはリアル軍事では役に立つんですか? 時と場合によるんじゃないかな?米軍のように空母を保有していたり攻撃目標が味方の基地からそれほど離れていない場合は 通常の機体の方がペイロードも多いから特にVTOLが有利ということもない。 しかしフォークランド紛争のようにCTOL機を運用できる空母を持たない国にとっては役に立つのは言うまでもない。 その他にも整備されていない滑走路や路面からも離陸したり着陸したりできるという強みもあるので役に立たないことはないだろう。 #right(){(自衛隊板「スレを立てる前にまずはここで質問を」スレ:715)} **飛行機の増加タンクって、空になったら捨てちゃうんですか? 戦時では基本的に使い捨てですが、平時では特別な事情が無い限りは空でも投棄せずに持ち帰ります。 (投棄は洋上はともかく陸上では危険ですので) ただ戦時でもWW2中のドイツ空軍のように、本土防空部隊で使う増加タンクに 「拾って最寄りの警察に届けたら幾ら払います」とのペイントを施してリサイクルに努めた例もあります。 #right(){(くだらない質問はここに書け!:632)} **軍用機で使用している「IFF」って何ですか? 敵味方識別信号。応答がなければホスタイルに認定される。そして撃墜。 #right(){(くだらない質問はここに書け!:405)} **浮沈艦は良く聞くんですけど、浮沈艦の飛行機版はないのでしょうか? A-10がそれに近いかな・・・ #right(){(4:436)} **戦う飛行機は作戦機と呼ぶのだろうか? 基本的には、輸送機と練習機をのぞいた軍用機が作戦機です。 英語ではcombat aircraftに相当しますが、この単語には輸送機を含んでしまう場合もあります。 戦術偵察機ももちろんですが、給油機、電子戦機、ヘリなども 作戦機に含まれます。 #right(){(4:673)} **インテグラルタンクって何ですか。 基本的に機体作り込みの分離不能な燃料タンクと思ってください。 オプション的に付けるコンフォーマルタンクや、機外燃料タンクに対する言葉です。 #right(){(4:750)} **作戦機と戦術機の定義を教えてください。 戦術機は戦略爆撃機と後方支援用機、つまり練習機などを除く全ての機種と思っていい 具体的には攻撃機、制空用戦闘機、戦術爆撃機(戦闘爆撃機)、偵察機、電子戦機のほか C130やC17も含まれる AEW機や空中給油機も戦術機の範疇に含むケースが多い 作戦機というのは、文字通り、特定の作戦に参加する航空機のことで具体的にはあなたの疑問通りに、戦術機と重なる #right(){(8:153)} **航空機で一番多く発動機を積んだヤツってなんですか? すぐ思い付くのはB-36Dの10発。 現役ならB-52の8発。 特殊な奴ならヘリオスとかはもっと多そう。 #right(){(9:G_Tomo)} ヘリオスは、たしか14発です。 #right(){(9:723)} ドルニエDo-Xは12発かぁ。 サンダース・ロー プリンセスは10発。 #right(){(9:名無しさん@眠い人 ◆ikaJHtf2)} **AFP通信によると、アフガニスタンのタリバーン政権は22日、米国が飛ばしたとみられる無人偵察機を撃墜した、と発表した。 >アフガン・イスラム通信が、パキスタン・ペシャワル在住のタリバーン政権外交官の話として伝えた。 >同国北部のサマンガンで22日早朝、機関銃の砲火で落とした、と主張している。 >機関銃で撃ち落せるのですか?w 無人偵察機はたいていプロペラ推進でちゃちいですから、弾が届く高度で 見つかっちゃったら、けっこう落ちます。コソボでも何機も落とされてます。 #right(){(9:system)} この種の無人偵察機って、 ほとんどラジコン飛行機に毛がはえたようものだよ。 #right(){(9:487)} **現代では巡洋艦の水偵みたいなものは何故残ってないんでしょうか。無人偵察機でもセンサーを積めばかなり早期警戒は出来ると思うのですが。 ヘリコプターがあるからっしょ。 昔、無人の対潜ヘリ(DASH)ってあったけど、運用が難しくて 廃止された #right(){(9:959)} 水偵の最大の問題は、回収の困難性。 少し荒れてくると、回収出来なくなる。 そのため、母艦は回頭運動を行って静水面を作ったりと大変。 もちろん、交戦中の回収は問題外。 #right(){(10:769)} **飛行機が失速したら、立て直しできませんか?。墜落する時は、機首を下に向けて落ちるのですか? 高度があれば、墜落までに立て直しできることもあります。失速の原因、状況に よってはどうやってもダメなこともあります。 機首を下に向けて墜落すれば、対気速度も得られるし、エンジンへの給気も できますから、失速から回復しやすいでしょう。まあ、高度が低ければダメですが。 有名なF-14のフラットスピン(対策済)では文字通り、水平のままくるくる機首が回る 状態で失速、墜落します。 #right(){(12:270)} 普通の機体は出来ます。 飛行テストでも、失速やスピンからのリカバリーという項目が有ります。 トライデントなどT尾翼機が失速から回復出来ず(ディープストール)問題となりましたが、 この場合尻から落ちたようです。 #right(){(12:G_Tomo)} **同じ馬力の飛行機で、ジェットとプロペラどっちが速い? 同じ馬力、ジェットの場合は換算して推力、ならば あとは他の構成要素。重量とか空力が影響します。 #right(){(12:286)} エンジンが同じ出力だと、高速ではジェットが低速ではプロペラが推力が大きくなる。 でその上でどっちが速いかは、286氏の書いてるように機体や高度次第。 #right(){(12:G_Tomo)} **第二次大戦戦中 空母から発艦した航空機は、攻撃後、どのようにして母艦を見つけてのですか? 空母から発信された電波を受信し、その電波の発信源に向かって飛行することで帰着できる。そういう装置が装備されていた。 しかし、空母から電波を発信すると、それは敵に向かって「我が空母はここにいま~す」と教えてしまうことになる。 したがって、旧海軍ではこの装置を使わず、航空機側の推測航法に頼ることも多かったようだ。 推測航法というのは、飛行速度・飛行方位・飛行時間から自機の位置を逐次計算して図上に記しながら飛行するやり方。 この計算に基づいて空母に戻る。しかし、この方法は風などによる誤差も生じやすく、熟練を要する。 技量・経験不十分なまま推測航法をやると、自分が何処を飛んでいるのかわからなくなって帰れなくなる。 実際、そうやって洋上で孤独に果てた飛行機もあるということだ。 #right(){(13:835)} **STOVLとSTOLとVTOLの違いは何ですか? STOL→短距離離着陸  短い距離の滑走で離着陸可能 VTOL→垂直離着陸  垂直に離着陸可能 STOVL→短距離離陸-垂直着陸  短い滑走距離で離陸&垂直に着陸  (垂直離陸は不可) てな感じです #right(){(14:ちゃぎ)} STOVL>もともとハリアの運用法として一般的なSTOとVLをくっつけた言葉。 ハリアはSTOした方がペイロード増えるし、着陸時は滑走して着陸するのが危険な 機体でもあるのでVLで行われる。 #right(){(68:通りすがり)} **航続距離と戦闘行動半径の違いを教えてください。 航続距離…最適高度を最適速度で飛行するときの距離で、 外部装備の増加タンクを使用することが条件となっている。 戦闘行動が半径…アフターバーナーを使用する条件、低空を飛行する条件、 外部装備に爆弾を装備する条件を混用した場合の航続性能。 #right(){(16:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **航空機のタッチ&ゴーって何に役立つ訓練なのでしょう? 着陸(と離陸)の練習が短い間隔で練習できます。 空母艦載機の訓練じゃないの? 空母に着艦しようとしたけどアレスティングフックを つかめずに着艦に失敗しそうになったときには すぐにエンジン噴かせて上昇しないと海に落ちちゃうから そのための訓練だと思ったけど #right(){(16:66-67)} **複座の航空機の、タンデム・並列の座席配置のメリット・デメリットは何ですか。 並列複座は横に並ぶ形になりますので、乗員同士の意志疎通がスムースに行きます。 また、視界の面でも良好です。 但し、仰るとおり、前面投影面積が大きいですから、 空気抵抗は相対的に大きくレーダーの探知もされやすいです。 縦列複座は、当然の事ながら前面投影面積が小さく、空気抵抗が小さくなりますし、機体も小さくできます。 また、レーダーの探知も並列複座よりは確率が低いでしょう。 但し、後部座席の人間の視界が限定されるため、後ろの座面を高く必要があります。 余談ですが、練習機の並列、縦列ですが、英国は教官との連絡を密にするという意味から、並列複座を採用していますが、 米国の場合、教官への過度な依存を避けて、学生の独立心を養うために、縦列複座機を採用しています。 #right(){(16:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **フライング・パンケーキの様な円盤翼機っつーのはマジな話、発展させる価値がないんでしょうか? 技術的、空気力学的には、円盤翼はデルタ翼と同一視できます でも、制作の手間はデルタ翼の3倍ぐらいかかるので、だれもやりたがらないんです #right(){(16:683)} 過去色々試作されてきましたが、結局EnginePowerが足りなくて、 安定性が悪かったようなことが言われています。 円盤翼よりもフライングボディの方が発展性があるのかもしれませんね。 #right(){(16:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **複数の軍用航空機が飛行中に編隊を組むのはなぜですか。 編隊といっても、航空祭などで見られるタイトな編隊と、フルード・フォー (1,2番機と3,4番機の間隔は1マイル以上)と呼ばれるような散開した編隊があります。 いずれにせよ、フライト・リーダーとウィングマンが互いの周囲に敵機が迫っていないかを監視するような隊形をとります。 たとえば、2機が散開編隊を組んでいる場合、右側の機は左方向を、左側の機は右方向を監視することで、編隊としての死角をなくします。 また、編隊を組んでいることで、敵機が後方に入りにくいという効果があります。 例えば、敵機が単機で1番機を狙いに入った場合、後方の2番機が敵機の後方に回り込むことになります。 (もっとも視程外からのミサイル攻撃に対しては意味がありませんが。) あるいは、2機で編隊を組んで飛んでいる時に、後方から敵機に襲われた場合、2機は編隊を解いて散開し、 1機が敵機に追われる形になっている間にもう1機が敵機の後方に回り込む機動をとって逆襲します。 (シドラ湾の空中戦機動の画像があれば説明しやすいんだけど…。) それと、現代の航空戦において、単機で戦闘することは、完全に制空権を奪わない限り、少ない方でしょう。 (F-117やB-2といった完全ステルス指向の機はどうなんでしょうね。) 一見単機で飛んでいるように見えるテレビ報道があったとしても、数マイル離れた所を僚機が飛んでいるかもしれません。 #right(){(17:らむ)} 実際に編隊飛行すると空気抵抗は減る。 もっとも位置を保つ為にしょっちゅうスロットル操作するので燃料消費は逆に増えたと言う話も… #right(){(17:122)} **『巡航速度での飛行距離=最長航続距離』 なんでしょうか? そもそも巡航速度とは、航続距離または航続時間を最大とする速度を指します。 レシプロ機ではこの2つの速度はほぼ一緒ですが、ジェット機では差が大きくなります。 もっとも、わざわざジェット機で時間の方を用いるのはCAS機と対潜哨戒機くらいなものですけど。 #right(){(18:41)} **増槽って、落としたくらいで爆発するものなんでしょうか? ジェット燃料はガソリンに較べて爆発性が低いので、「爆発」というより「爆発的火災」を発生すると思われます。 地表に落下した際、摩擦熱等で引火するということなら考えられるでしょう。 もっとも搭載中のドロップ・タンクにはそんな衝撃はありませんから、内部燃料タンクと同様、そんなに危険なものではありません。 ドロップ・タンクを投棄するというのは、自機を身軽にするということで、敵ミサイルのおとりに使うということはありません。 #right(){(20:らむ ◆26Am7uFo)} **阻塞気球でどうやって敵を阻塞するんですか? 障害物として使います。気球と地上をつなぐロープは航空機にとっては致命的な トラップとなり得ます。 #right(){(22:466)} **「ハンガークイーン」って何ですか? いわゆる「共食い」のための機体の意味だと思う。 ちなみに、ハンガークイーンの本来の意味は調子が悪くていつもハンガーで整備中の 機体(呪われている機体)のことを指します。 ちなみにB-1Bは全機がハンガークイーン状態だったことが過去には良くあったそうで。 米国の核戦略大丈夫だったのか? #right(){(25:291)} **ジェットエンジンって、大雨の中を飛行して水を吸ってもパワーが減ったり故障したりしないのですか? 少々の雨ならむしろ推力が増大したりするんですが、 大雨となるとフレームアウトで墜落した機体とか有ります。 #right(){(26:731)} **第二次大戦中の軍用機のスペック表などを見ていると、最大出力はなんとなくわかるのですが、離昇出力の意味がわかりません。 離昇とか公称とか緊急とか色々あってややこしい。 ごく簡単にいうと離昇はパワーのいる離陸時に短時間しぼり出せる出力。 最大(日本だと公称出力)は、その高度である程度連続運転できる最大出力。 てところではないでしょうか。 ちなみに栄21型の当時のマニュアルだと 離昇最高出力 1,130馬力 2,750 rpm 高度公称出力 1,100PS/2,700rpm/2,850 m         980PS/2,700rpm/6,000 m みたいに書かれてます。 #right(){(27:21)} **最近の軍用機の燃料って特殊なものなのでしょうか? 民間用の航空燃料と、軍用航空燃料はそれぞれ別の規格があります。 民間用の規格燃料は、JET A-1・JET A・JET Bなどがあります。 軍用航空燃料は、JP-5・JP-4があります。 成分的にはほぼJET A-1・JET A⇔JP-5 JET B⇔JP-4 に相当します。 両者の違いは、ほぼ灯油に近いJET A/JP-5に対し、JET B/JP-4はナフサが半分程度 混じっていることです。 軍用としては、米海軍は引火点が高いJP-5を、米空軍はJP-4を主に使用していました。 しかし湾岸戦争の際には、地上の車両でも使用できるJP-8(軽油に近い)使用に 改装されています。 添加剤などやその他細かい仕様も違うため、民間用と軍用を混用する事は無いです。 ちなみに自衛隊のガスタービン艦船では軽油を使用しています。 #right(){(36:108)} **空軍(航空自衛隊)のスクランブルについて質問があるのですが、実際に、映画のようにいきなり飛行機に走っていくものなのですか? いきなり上がります。上がった後、地上から無線で命令、誘導されます。(GCI) 何しろ、命令を受けてから5分後には飛んでないといけないので。 #right(){(37:557)} **空母に搭載されている航空機は、陸、海、空どれの所属でしょうか? わずかな例外を除き、基本的に空母艦載機は海軍の航空隊に所属します。 もちろん例外もあり、例えば米海兵隊の航空機が空母や揚陸艦で展開することがあります。 また、英国では現在空軍所属のハリアーがインヴィンシブル級軽空母で 展開できるようになっています。 #right(){(39:97)} **軍用機に乗った経験は無いが、そこまで大変なもんか? じゃあ、民間機と軍用機の乗り心地の違いを教えようか? 例えば、機内与圧なんかは民間機の内部はほとんど地上と変らないけど、 戦闘機のコックピットは外気圧+1/3気圧程度にしか与圧されていないんだよ。 民間機が飛んでいる高度12000での飛行の場合、酸素量は地上の半分、外気温は氷点下。 これを解決するために酸素マスクを着用し、ぶかぶかのフライトスーツを着て狭いコックピット に押し込まれるわけだ。もちろん、それで快適になるわけでもない。 民間線は昔、子供にコックピットの中入らせてくれて、それで見たけど(今は無理だろうなあ)、 広いし与圧はされているし、自動操縦装置も副パイロットもトイレある快適な空間。仮眠だってできる。 戦闘機は与圧はあってなきが如し、しかも単独、仮眠不可、。 一度でいいから、戦闘機の展示でも見て、コックピットの中のぞいてみな? エコノミーが天国に見えるから。 #right(){(41:236)} >軍用機ではエコノミー症候群って起こらないものなのでしょうか? 戦闘機による長距離フライトの苦痛は、コパイロットなしで操縦し続ける こともありますが、何回も行う空中給油ってのもかなりつらいらしいです。 空母への着艦に比べれば楽だ、という表現があって、つまりけっこう 集中力と技量がいるみたい。それを何回もだからねえ。 ラダーなんか操作してれば、軍用機ではエコノミー症候群は案外起きない かも。しかし、長距離巡航でラダーはあまり踏まないかな。ともあれ、他に 体に悪いことはいくらでもしてるし、肥満者は身体検査で落とされるし、 エコノミー症候群は問題にならないでしょう。 #right(){(41:258)} **左右非対称の飛行機ってあるのでしょうか? Blohm und Voss Bv-141が有名かと。 この機体を設計したフォークト技師は、計画機ですが、ほかにもBv-237、P.163、 P.170などの非対称機を数多く設計しています。 なお、フォークト技師は川崎航空機に戦前招かれ、数多くの機体を設計しています。 これらはまともな機体だったのですけどね。 #right(){(43:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **飛行機のパイロットって尿意を催したらどないするんですか? カテーテルのようなチューブがついています #right(){(51:756)} **テレビで艦載機の発艦をよく見ますがフラップのみならず主翼外側のエルロンと思える装置までいっぱいに下げて発艦しています。 >あの状況でバンクはどうやって制御するんでしょうか? 離着陸時に下げれる(フラップの機能を持つ)エルロンをフラッペロンもしくはドループエルロンと言い、 艦載機では良く使われます。下げた状態で差動してロール制御を行ないます。 映像で良く見られる艦載機としてはF/A-18が有りますが、コイツの外翼部がフラッペロンです。 また後縁全部がフラップでスポイラーでロール制御を行なう機体なんてのも(F-1とか)有ります。 #right(){(63:638)} 最近の航空機は、軍民問わずロール制御にスポイラーを併用しております 落とす側の翼のスポイラーを立てることにより、揚力を減らして翼を下げます 勿論、抗力が増大してヨーイング発生からバンクが増幅してしまうでしょうが、 ジェットの出力とフライトコンピューターがあれば問題無いのでしょう #right(){(63:642)} **アメリカが作ってるというレーザー戦闘機とはどんな物なんですか? シミュレーターまで開発してますが、まだレーザー戦闘機を作ってるわけではありませんし、 そのような専用の機体を開発しているわけでも(公表している限り)ありません。 F-35のような、電力とスペースのゆとりが作れそうな機体に内蔵する、あるいは(おそらくこちらが 先行しますが)ポッドに電源(キャパシター)とセットで内蔵して運用されるものと思われます。 つまり、ミサイルや機関砲と同様、汎用のエネルギー兵器を開発して、搭載可能な機種で運用、 ということになります。 当初はエネルギー密度が低いため、対ミサイルが主目的、ついで不動目標相手の対地攻撃、 最後に難度の高い、対航空機攻撃に使われるだろうと言われています。ただ、それには高効率 固体レーザーの使用が必須と言われ、現在段階的に高出力の固体エネルギーレーザーが 開発されつつあります。 #right(){(68:system)} **空母艦載じゃない戦闘機とか爆撃機ってどうやって戦場まで行くんですか? 自軍の基地から、出撃基地まで、空中給油しながら自力で飛んでいく (米軍)場合もあれば、解体され、梱包されて出撃基地まで運び、組み 立てられる場合(大多数の国々)もあります。 #right(){(73:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} >しかし航空燃料ってすごく高そうな気がしますが、やっぱ飛んでくわけですか。補給部隊も大変ですね。 アフガンの時のB-2なんかアメリカ本土から給油しながら飛んでましたから。 燃料は普通の旅客機と大差ありませんが、それでもまあ安くはありません。 でもなによりパイロットが大変ですね。さすがにディエゴガルシアで一旦 降りてから帰っていたようです。それやこれやで無人爆撃機、という話が だんだん上がってきてるわけです。 #right(){(73:system)} **ロービジとハイビジってどういう意味なのですか? 良く目立つ派手な塗装:ハイビジ 目立たない地味な塗装:ロービジ #right(){(73:229)} **爆装した艦載機はどうなんでしょうか?安全な着艦のために海上投棄してから着艦するのでしょうか? 現在の搭載爆弾の安全装置は解除しない限り、ショックなどで爆発はしません。 WW2当時の航空爆弾の安全装置より信頼性は高くなってるのです。 #right(){(74:一等自営業 ◆JYO8gZHKO.)} >着艦重量の制限の問題はどうなってますか?燃料さえ捨てればOk? 最近の艦載機は最大着艦重量をおおきくとれるように作ってます。 ブリングバック能力(お持ち帰り能力)といって、かなり気にしてるみたいですよ。 補足。 艦載機にかぎらず、最近の軍用機は今までのものより 大きなブリングバック能力を要求されます。 #right(){(74:637)} **垂直離発着機の、通常機と比較してのメリット、デメリット等を教えて下さい。 一般的に言って ・メリット:滑走路が(殆ど)いらない。=>これの戦術的評価については諸説有る。 ・デメリット:CTOLに比べペイロードレンジが小さい。同能力では高コスト。 #right(){(76:363)} メリット 離着陸に際して長い滑走路がいらない デメリット 垂直離着陸用の機構が余計に必要 #right(){(76:364)} **現代の軍用航空機の塗装はどういった理由により決められているのですか? 簡単に言うと使用者(各国の軍)が良かれと思った塗装です。 F-1は攻撃機、比較的低空飛行が多いので上から見たとき 地上に溶け込みやすい塗装してるんですね。 #right(){(78:607)} **航空機の緊急信号がメイデーなのはなぜですか? フランス語の「助けに来て(venezm'aidey)」の後半部分を英語の綴りにしたものだから。 #right(){(79:758)} 「m'aider」=help me #right(){(79:海の人●海の砒素)} **ドイツ軍用機の識別マークについてですが、連邦軍になってからのは形状がちがってますね。 >”~クロイツ”って言うんですか?よろしくお教えくださいませ。 卍 = ハーケンクロイツ 十 = バルカンクロイツ 卍の鏡面反転記号が出せないもんで。脳内で鏡面反転してくれ。 #right(){(80:591,593)} ブンデスヴェーア時代のルフトヴァッフェについている国籍マークは、 一般に「鉄十字(Eiserne Kreuz)」と呼ばれています。読み方は、 「アイザーネ・クロイツ」といったところでしょう。 #right(){(80:605)} **ミッシングマン・フォーメーションの由来を教えてください。 missing man formation でググるといいよ 英空軍エースが"レッドバロン"へ送ったのが始まり"らしい" #right(){(81:20)} **イギリス軍のTSR1という軍用機はどういう軍用機なのでしょうか? TSRは" Tactical Strike and Reconnaissance "「戦術攻撃および偵察」の意味で、 TSR1はイングリッシュ・エレクトリック・キャンベラのことであるとされています。 キャンベラは直線翼で主翼の中間にエンジンを搭載したスタイルの中型爆撃機です。 英国最初のジェット爆撃機として開発された当機は就役後多種多様な任務に従事しました。 米国でもマーチンB-57としてライセンス生産されています。 #right(){(83:名無し軍曹)} **自衛隊とか在日米軍の飛行中隊についているコールサインはたいてい英語ですが、他国ではどういうコールサインがつけられていて、それは何語なんでしょうか? 原則的には他の国でも通常の航空管制上のコールサインは英語で表記でき るものです。航空管制上は英語を使わなければならないので。 ただし、英語の単語とは限りません。 日本の自衛隊でも、日本の単語 をアルファベット表記で使っているものがあったかと思いますが。 今のドイツ軍の飛行隊レベルの管制用コールサインもそんな感じです。 またコールサインといっても、そうした航空管制上のものと、戦闘時(訓練時) などに軍隊内で使うものとはまったく別です。 WW2はよく知らないのですが、 そのハルトマンの件は今でいうならそうした軍隊内交信用の個人コールサイン にあたるものかなぁ、と思いますので、ご指摘の自衛隊や在日米軍飛行隊の コールサイン(航空管制用)とはちょっと別の話になるかと思います。 そういう個人レベルのコールサインでは、色々なものがあると思いますよ。 現米軍でも飛行隊レベルとは別に色々あります。通常聞けることはないですが。 #right(){(83:58)} **スペースシャトルやXシリーズを除いて、一番高空を飛んだ軍用機は何ですか? 記録ではmig-25の高度12万フィート。 もちろん、水平飛行ではありませんが。 #right(){(83:869)} >エンジン全開で上昇して行って、エンジンが停止した後は弾道飛行したって事ですか? そういうことです。 #right(){(83:871)} **大気圏内で一番速い速度を出した航空機はなんでしょうか スペースシャトル #right(){(85:141)} 自力で離着陸したということではSR-71かな。 #right(){(85:142)} **偵察機と哨戒機の運用の違いがわかりません 大雑把だけど、 いるかいないか判らない敵を探すのが哨戒機 ある程度居場所のわかっている敵の様子を探るのが偵察機 #right(){(88:466)} **マニューバとは何ですか? 機動です。 #right(){(90:939)} **軍用輸送機の耐用年数について教えてください。 まず、軍用機に限らず、飛行機は耐用年数よりも、飛行時間で管理されます。 つまり、しょっちゅう飛んでる飛行機の方が、ずっと地上に置きっぱなしの 飛行機よりも傷みが早いと言うこと。 具体的に何時間飛んだらスクラップかは機種によって違うので、一概にはい えません。 C-130は、現在でも改良型の生産が続けられています。 しかし、現在飛行中の機体の中には、何十年も前に生産されたものも相当数 含まれています。 さすがに米軍では初期の生産型は退役していますが、払い下げられたりして 第2の人生をどこかの空で送っているものもあるかも。 #right(){(91:688)} **軍事で使われているロケットの固形燃料、物凄い毒性を持っているのでしょうか? ものすごい毒性はどうかと思いますが、 打ち上げ機のブースターなどに良く使われるコンポジット系の燃料の排気には、 大量の酸化アルミニウム(無煙化されたものは少ない)、窒素酸化物、塩酸が含まれています。 シャトルの発射後の射場整備には防護服が必要とのレポートが出ていた記憶が有ります。 #right(){(93:45)} 軍事でも同じ物が使われているかどうかは知りませんが、NASDAのH-IIなどで 使用されている固体ロケットブースターの推進薬は、金属アルミニウム粉末と 過塩素酸アンモニウムと末端水酸基ポリブタジエン(HTPB)のコンポジットです。 参考 http://www.isas.ac.jp/docs/ISASnews/No.233/ken-kyu.html これらの構成材料のうち、過塩素酸アンモニウムは、ラット経口でのLD50が4200mg/kg です。HTPBの毒性はわかりませんが、これは、一種のゴムですから。 以上のものが燃えると、>>45氏が書かれているように、酸化アルミニウム(アルミニウム由来) に窒素酸化物と塩化水素->塩酸(過塩素酸アンモニウム由来)と、さらに水と二酸化炭素 が発生します。あー、塩化アルミニウムが生成されるようなら、ちと危険かもしれませんね。 こいつは、ラット経口のLD50が3311mg/kgです。 わたしも防護服なしでは発射後の射場には近寄りたくなくなりました。 以上、ぐぐるさんに20分ほどお伺いを立てた結果を組み合わせてお送りしました。 #right(){(93:55)} **第二次大戦以前に国産航空機つくれた国を教えてください。 米、英、独、仏、伊、露、日 #right(){(94:521)} +蘭 #right(){(94:522)} 521-522に加えて、Argentina、Austria、Belgium、Australia、New Zealand、 Canada、Bulgaria、中華民国、Czechoslovakia、Denmark、Finland、Hungary、 Greece、Lithuania、Norway、Poland、Portugal、Romania、Spain、Sweden、 Swiss、Yugoslaviaでしょうか。 #right(){(94:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **現行の軍用航空機の中で、大天才と称されるような技術者/科学者が中心となって設計・開発が行われた機体というのは存在するのでしょうか? 米ではスカンクワークスと呼ばれるプロジェクトチームが、 極超音速機オーロラ SR-71やU-2といった黒くて特殊な 機体をいろいろつくってます #right(){(94:178)} **戦闘攻撃機と戦闘爆撃機の違いとは何でしょか? エンジンやアビオニクスの能力が低く、それ専用の機体、機器設計が必要 とされたレシプロ機や初期ジェット機の時代と異なり、マルチロール化が 進む現在の軍用機では、呼称はあまり意味を持ちません。 まあ、A-10の様に特殊な設計の物を除いて、米空軍は爆撃を行う戦闘機 でも、戦闘機で通していまし、海軍機は対地、対艦攻撃任務の機体を ”攻撃機”と呼んでいます。 戦略爆撃機と言うのは、昔は核を積んで渡洋爆撃が可能な、戦略空軍に 属する大型爆撃機を呼称していましたが、最近は大型爆撃機も戦術任務 にしか投入されていませんので、名前倒れです。 まあ、早い話が、運用者が呼びたい様に呼んでいる、って所です。 さすがにF-16を戦略爆撃機と呼称するのは、抵抗が有りますが。 #right(){(95:852)} 流行とか使用者の気分、というのが戦闘爆撃機と戦闘攻撃機の使い分けの理由でしょう 歴史的にみれば戦闘攻撃機の名称が後に登場しており、またこれは米海軍が使い始めたようです F-15EはF-105、F111の系譜を次ぐ役割を担わされているため、 あえて戦闘爆撃機と呼んでいるのではないでしょうか またF-16は小型戦闘機といえても、F/A-18はF-4ファントムとほぼ同じ大きさであり トーネードよりもやや大きいくらいですんで「小型」とは言いがたいと思います #right(){(95:889)} **戦闘機以外の機種、爆撃機や輸送機でも緊急発進はスクランブルとよばれますか? AWACSの場合スクランブルはあります。 輸送機の場合は緊急発進が必要なシチュエーション自体少ない為かそういう話は聞いた事無いです。 #right(){(96:157)} **B-747などにはウェイトとして劣化ウランが使われているというのは本当なのでしょうか? かつてはマスバランスとして用いられてましたが、タングステン等に切り替えられてきている様です。 古い機体の物を交換しているかは不明、そのままの予感。 #right(){(96:901)} **飛行機とかが危険な状態に陥ったりしたときメーデーというのはなぜなんですか 語源はフランス語 m'aider で、英語の‘help me’ にあたります。 フランス語の発音は「メデ」となります。me (ム)は英語の me (ミー) にあたります。aider (エデ)は英語の help に当たります。 英語では動詞と代名詞の語順は御存じの通りですが、 フランス語では順序が逆になります。me aider は、リエゾン(連音) して発音は「メデ」となります。  救助・避難の意味を表すフランス語の発音が、英語を母国語とする人には、 英語の Mayday に聞こえるために英語ではこのように綴ることになったのです。 #right(){(98:147)} もとはフランス語のm'aidez(私を助けて) #right(){(98:148)} 147の追加で 、フランス語の動詞 maider は主語が二人称(あなた)や 命令文(あなたという主語の省略)の時には綴りは maidez となります。 でも、発音は全く同じで「メデ」となります、 maider は何かというと動詞の原形なのです。 #right(){(98:155)} **戦闘機と爆撃機の違い(形、性能など)を教えてください。 ・爆撃用照準装置の有無 ・爆弾搭載を行うための機体構造や搭載架の強化の有無 あたりですかね。 #right(){(100:445)} **航空機(軍用機?)が初めて戦争で使われたのはいつ頃でしょうか? WW1が最初のはずです。 #right(){(104:434)} ちなみに世界初の軍用機は1909年のライト・ミリタリー・フライヤーです。 #right(){(104:439)} 1911年の伊土戦争(リビアを巡るイタリアとオスマン・トルコとの戦い)で 爆撃を行なったのが戦闘行為の最初。 偵察は、1909年の米国とメキシコとの国境紛争で使われたと記憶しているが。 #right(){(104:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} >ライト兄弟が初めて空を飛んでわずか10年余りで実戦配備できるたものなのかな。 単純に敵情を偵察するだけなら、望遠鏡積んだだけで十分です。 カメラとか無線機とか搭載する訳ではないので、自分の目で見て確認する。 5~6年経つと、ジャンプ飛行から或程度の長距離飛行が出来ていますので、 実戦配備は充分可能です。 ついでに、爆撃についても、普通に小型の大砲の砲弾に羽根を付けただけ ですので、数キロのものならば、搭載可能です。 >439は、ライトと書いていますように、米国のライト兄弟が作ったものです。 #right(){(104:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **よく爆弾が投下される映像とかで、フュルルルルルと徐々に音程が低くなる風切り音がつけられてますが、 >落下によって加速しているのに、なぜ音程が下がっていくのでしょうか? あの手の映像は音声はだいたい後入れだから。 なので、見たまま聞いたまま受け取ってはいけない。 そもそも、飛行中の航空機から撮影したら、エンジンの音と風が渦巻く音で 爆弾が風切っていく音なんてほとんど聞こえません。 #right(){(104:812)} ドップラー効果による音程の変化について勉強しなおしてください。 (航空機から見て)加速して落ちていくならドップラー効果で音程は低くなります。 時間の経過と共に観測者との距離が開くから。 (地上の人間から見て)爆弾が加速して落ちてくるならドップラー効果で音程は高くなります。 時間の経過と共に観測者との距離が詰まるので。 今度救急車が近くを通ったら観察を。 #right(){(104:813)} **現代の軍用機ってどれも大きいですよね?それを丸ごと運べる機体って何て機体なんでしょうか? 輸送機に載せる場合は、もちろんばらします #right(){(104:名無しAPG ◆yvNqrnvsYY)} 空輸する際にその完成した軍用機を直接操縦して運搬 #right(){(104:749)} **飛行機の性能を見るときに、海面上昇率とか海面上性能ってありますよね。 >なぜ、海面上では性能が変わるんでしょうか。 海面上と上空では空気の密度が大きく違うからです #right(){(105:889)} と言うよりも、海面上の大気状態を普遍的な基準として性能を評価している。 高度が変われば、最大上昇率や最大速度は変わるからね。 #right(){(105:914)} 海面上。といっても別に海の上と陸上で~という話では無く、 性能を測るためICAOが定めた標準大気表における 海面高度(海抜0m)でのカタログスペックを表記したものです。 #right(){(105:916)} **現在の戦闘機や攻撃ヘリ(空自戦闘機とかAHコブラとか)に搭載されている機関砲ですが、 >パイロットが発射ボタン(スイッチ)を押すと弾がある限り連射するフルオートでしょうか? 基本的にフルオートですが連続射撃時間に制限が有ります。 (例えばM61なら3秒、また次発まで冷却間隔が必要) #right(){(106:10)} **空母を間違えて降りた艦載機は悲惨な目にあうと聞きましたが本当ですか。 >なんでも落書きだらけにされるとか 大戦中から50年代末までにかけての慣習のようですよ 最近じゃ規制が厳しくって落書きしたら処分されます #right(){(106:24)} **(F-15などの)アレスティグフックの先端部は真鍮製ですか? どう見ても鋼鉄に見えるし、強度的に真鍮はないだろう。 プラモで真鍮線で自作とか言う話ではないのか? #right(){(106:42)} 鋼鉄製のワイアーをものすごい運動エネルギーで受けるフックが 真鍮製なわきゃないと思うが・・ F-15は知らんが、F-4のフックはインコネルX合金製。 #right(){(106:44)} **日本は回転翼機の自国開発などしないのでしょうか? OH-1もMH2000も、量産していますが。 #right(){(107:218)} **どうして用途ごとに飛行機の種類を分けなければいけなかったのでしょうか 万能機は作れないから。 #right(){(108:207)} **第二次大戦中の空母艦載機の「艦上戦闘機」「艦上攻撃機」「艦上爆撃機」には、 >どんな飛行特性の違いがあったのでしょうか? >また、どうして用途ごとに飛行機の種類を分けなければいけなかったのでしょうか? >現代戦においてはこれらはみんな「艦上戦闘機」に一本化されたと考えてよろしいでしょうか? 第二次大戦当時の艦上爆撃機というのは、急降下を行える復座の単発機で、 250~450kgの爆弾を搭載し、急降下を行うためのダイブブレーキを装着しているため、 運動性と速度は最悪で、とても戦闘機との空中戦は行えません。 また、艦上攻撃機は800kgの爆弾または魚雷を搭載し、敵艦に水平爆撃または雷撃を行う、 三座の単発機で、これまた速度は遅く鈍重、しかも急降下爆撃は行えません。 これらの攻撃用航空機を護衛し、また的の航空攻撃に対して艦隊を守るため、 各空母は艦上戦闘機と呼ばれる空母での運用が可能な単座、単発の戦闘機を搭載していたのです。 で、朝鮮戦争のころから、ジェットの時代になると航空機の運用方法が大幅に変わったため、 艦戦、艦攻、艦爆という分類は用いられなくなります。 それでも1980年代までの米空母はF4またはF14戦闘機とA7小型攻撃機およびA6中型攻撃機を搭載していました。 その後1990年代以降、F/A18という戦闘攻撃機が登場し、またF14が順次退役していくことで、 「戦闘機に一本化された」というイメージを抱かれたのだと思います。 #right(){(108:208)} 大戦時代の定義でいうと、 戦闘機:機銃などを装備し、高い機動性で敵の航空機全般を撃墜することを目的とした航空機 攻撃機:魚雷を搭載し、敵艦に側面から接近して魚雷を分離・射出する雷撃を行う航空機 爆撃機:爆弾を搭載し、敵艦の上空から爆弾を投下する爆撃を行う航空機 現在になると、 戦闘機:対空ミサイルなどを搭載するようにはなったが、仕事は大して変わらず 攻撃機:魚雷ではなく対艦ミサイルや爆弾を装備し、対地対艦両方を担当する航空機 爆撃機:大量の爆弾を抱えて上空から空襲・空爆を行う大型の航空機 また現在では、空母など運用できる機数に限りがある環境で運用されている航空機などで、 武装の交換によって戦闘機と攻撃機両方の働きが可能な戦闘攻撃機という機体がある。 爆撃機はだいぶ大型化しているが、冷戦後の現在ではもうアメリカくらいしかマトモに運用していない。 #right(){(108:209)} ちなみに>>208の説明は第二次大戦時の日本および米海軍の場合で、 英軍の場合には急降下爆撃機を装備せず、復座の戦闘機を用いたりと、 その用法が異なったりもしますので、艦戦、艦爆、艦攻という分類は、 あくまで日米の当時の空母航空隊にのみ当てはまるものだといえるでしょう。 #right(){(108:210)} 「艦上戦闘機」 :言うまでも無く空対空戦闘を行う 「艦上攻撃機」 :艦艇に対する雷撃を主に行う 「艦上爆撃機」 :爆撃(急降下爆撃)を主に行う >現代戦においてはこれらはみんな「艦上戦闘機」に一本化されたと考えてよろしいでしょうか? まあ戦闘攻撃機だけど、各種技術の進歩(余剰推力の向上によりペイロードの増大・航法アヴィオニクスの発達等)によって 1機種で済ませる事が出来るようになったということで。 #right(){(108:211)} >二次大戦中でも時期によってまちまちだったりするのでしょうか と質問する前に、自分で手を動かしてみてください。たとえば、日本海軍の開戦時の主力であった 九七艦攻と後継機の天山、そして大戦末期に現れた流星では性能が非常に異なります。 艦爆だと九九艦爆、彗星、流星という流れですね。 上からわかるとおり、日本海軍は、最終的に流星で艦攻と艦爆を統合することになります。 そして、流星艦爆の最高速度は、零戦と大して変わらなかったりするのです。 ちなみに、このような艦攻と艦爆の統合は、世界の趨勢といってもよいもので、 アメリカ海軍はスカイレーダー艦上攻撃機でそれを果たしています。 ついでに言っとくなら、日本の場合、艦上戦闘機の用途は第一に敵爆撃機の邀撃、 第二に敵観測機の観測妨害ですね、当初は。 #right(){(108:222)} 大戦中に実用化されたアメリカ軍の艦載機比較表で、△は機体の性能上可能ではないかという推定が入っています。 ||区分|水平爆撃|急降下爆撃|雷撃|>|ペイロード|h |~F4F|CENTER:戦闘機|CENTER:〇|CENTER:×|CENTER:×|CENTER:&u(){500lbs}|CENTER:250 + 250| |~F6F|CENTER:戦闘機|CENTER:〇|CENTER:△|CENTER:〇|CENTER:&u(){4,000lbs}|CENTER:2,000 + 1,000×2| |~F7F|CENTER:戦闘機|CENTER:〇|CENTER:△|CENTER:〇|CENTER:&u(){4,000lbs}|CENTER:2,000 + 1,000×2| |~F8F|CENTER:戦闘機|CENTER:〇|CENTER:△|CENTER:×|CENTER:&u(){3,600lbs}|CENTER:1,600 + 1,000×2| |~F4U/FG|CENTER:戦闘機|CENTER:〇|CENTER:〇|CENTER:×|CENTER:&u(){4,000lbs}|CENTER:1,000×3 + HVAR×8| |~SB2U|CENTER:爆撃機|CENTER:〇|CENTER:〇|CENTER:×|CENTER:&u(){2,050lbs}|CENTER:1,600 + 30×15| |~SBD|CENTER:爆撃機|CENTER:〇|CENTER:〇|CENTER:×|CENTER:&u(){2,200lbs}|CENTER:1,600 + 100×6| |~SB2C/SBW|CENTER:爆撃機|CENTER:〇|CENTER:〇|CENTER:〇|CENTER:&u(){4,000lbs}|CENTER:2,000 + 1,000×2| |~BTD|CENTER:爆撃機|CENTER:〇|CENTER:〇|CENTER:〇|CENTER:&u(){3,850lbs}|CENTER:1,600×2 + 325×2| |~TBD|CENTER:雷撃機|CENTER:〇|CENTER:×|CENTER:〇|>|CENTER:&u(){2,000lbs} (Mk.13魚雷×1)| |~TBF/TBM|CENTER:雷撃機|CENTER:〇|CENTER:△|CENTER:〇|CENTER:&u(){4,000lbs}|CENTER:2,000 + 1,000×2| |~TBU/TBY|CENTER:雷撃機|CENTER:〇|CENTER:△|CENTER:〇|CENTER:&u(){5,200lbs}|CENTER:1,600×2 + 1,000×2| 上記の様に急降下爆撃・雷撃が可能な兼用機というものは大戦中には既にあり、また開発中の機体としてはXBTK・XBTC・XBTM・XBT2D・XF8Bなどが初飛行しており兼用機というものは開発上の既定路線となっています。 戦前から開発が始まっているSB2Cでも"Multi-Role"の設計要求の元に爆弾・魚雷・爆雷・ロケット・レーダーが運用可能な航空機として完成し、戦後にはASM-N-2 Bat対艦誘導爆弾の搭載・発射試験機としても活用されています。 それでも機種統合されなかったのは、専用機の方が運用しやすかったのか、パイロット育成に支障があったのか、機種自体の運用上の不具合が起こった際のリスクを軽減させたかったのか、F6FやSB2Cの艦上運用開始から終戦まで2年未満という短期間に統合が間に合わなかったのか、など色々ありますがいずれも想像の域を出ません。 戦後すぐに就役したCV-41 USS Midwayでは飛行隊編成を従来の &u(){VF:F6F・F4U/FG} &u(){VBF:F6F・F4U/FG} &u(){VB:SB2C/SBW} &u(){VT:TBF/TBM} の&bold(){4機種4飛行隊}から &u(){VF:F4U/FG} &u(){VBF:F4U/FG} &u(){VB:SB2C/SBW} &u(){VT:SB2C/SBW} の&bold(){2機種4飛行隊}に統合されているので戦争が続いていたらこれが基本編成になったのかもしれません。 戦後は急降下爆撃と航空雷撃がロケット弾と対艦ミサイルに代わっていく過程で SB (Scout/Dive Bomber)・TB (Torpedo Bomber)・BT (Dive Bomber/Torpedo Bomber) の分類が廃止され A (Attack) に統合されていく流れかと。 航空雷撃廃止はA-1からA-7全てに核攻撃能力が付与されてるあたりにも理由があるかもしれませんが。 #right(){(108:---)} **現用ジェット機とかの表面によくある、黄色い長方形が2つ並んだ帯って何なんでしょうか? F-15JやT-4などの機種のシリアルナンバーの下辺りにあるやつのことですか? それは編隊灯と言います、実戦や訓練の時通常の航法灯では目立つので 航法灯は消しますが、それでは夜間飛行中に寮機との間隔などが わからなくなってしまうので、比較的遠距離からは視認し難い色で ぼんやりと光ります。色は黄緑色が写真等で見た限り一番近いいろだったと思います。 #right(){(108:993-994)} **人口密集地上空で航空機がフレアーを使用した場合、落ちてきたフレアーによる被害とかは心配ありませんか? 自衛のためにテロリストに打ち返したら、当たらなかった弾丸による 被害で大変な事になりますよね。 特に住宅街なんて子供がいますし....。 と言う理屈をどう判断するかって事ですな。 #right(){(108:952)} 被害はある。モノが空から落ちてくるんだから、その可能性は常に存在する。 それは当たり前のこと。 炸薬が入ってるわけじゃないし質量が無茶苦茶大きいものでもないから、大抵は被害は無いか、あっても軽微。 ただ、可能性としては何らかの被害が出る可能性も常にありうる。 #right(){(108:953)} **旋回しながら着陸するって訓練がありますが、着陸するところ(滑走路)は決まっているんだから意味ないんじゃないですか? 戦略は、地理的なものだけでなく、その時の戦況・装備・他の地域の状況・(戦闘の)目的 その他もろもろの要素が絡みあって初めて成り立ちます。 その地域の地形だけを見て、その地域の価値を論じる事などできません。 #right(){(110:69)} 通常のグライドスロープだと 飛行高度が携帯ミサイルの射高の範囲内となる地域は広大となる。 スパイラルアプローチは、空港の周辺の警備可能な領域内で降下を行う事を目的としている。 #right(){(110:70)} 着陸侵入経路の下すべてを警戒するのは大変だが(兵力が多数必要) 飛行場とその周辺だけを警戒するのならば可能。 #right(){(110:B717)} **作戦機って言うのはどこまでの機をさすのでしょうか? 作戦に含まれるもの全部。 #right(){(110:675)} **WW2の頃あって今ない機種が使われなくなった理由はこれでいいですか? >急降下爆撃機 対空防御が向上し撃墜される確率が上がったから >雷撃機 ジェットの速度では海面に落ちた衝撃で魚雷が壊れる 急降下爆撃機: 精密爆撃には誘導兵器を使うようになったから 雷撃機: 魚雷ではなくASMを使うようになったから #right(){(110:726)} いずれも、  「ASMもしくはSSMの発達により、その意義が薄れた」 と言う方がしっくり来る様な気もしますが・・・ 航空機による雷撃については、現在でも潜水艦狩りの回転翼機(あるいは固定翼哨戒機) あたりがその務めを担っていますね。 #right(){(110:ちゃぎ ◆fSfdiYoeFc)} **空中戦で敵機そのものと激突したような例はありますか? 空中戦とはちょっと違うけど、撃墜したドイツ戦闘機にぶつけられ、 真っ二つになったB-17の話はわりと有名(写真もある #right(){(110:924)} 中国戦線で樫村兵曹長が空戦で全弾撃ちきった後、体当たりでカーチス・ホークを撃墜して 主翼を半分近く失ったまま基地まで戻ってきたという例があります #right(){(110:928)} ドイツのエース、ハルトマンも自分が初めて撃墜した敵機に当たって墜落したと聞いた。 初撃墜=初墜落 #right(){(110:930)} **ゴーアラウンドというのは何でしょうか? 着陸態勢が悪いなどの理由で一旦着陸をあきらめて上昇にうつること #right(){(110:914)} **なんで航空機から爆弾を落とすと「ヒュー」って鳴るんですか? 物体が落下する際に空気を切り裂いていくと、上方に乱流が起こります。 その乱流が「ヒュー」という音(風切り音)の原因です。 #right(){(112:182)} **飛行音を極限まで減らすことに成功した軍用機って今までに存在しなんですか? 極限まで・・・・の定義によるけど、そんな機体は無い。 大気中の空気を切り裂いて進む以上、どうやっても騒音は無くせないし。 #right(){(113:867)} たとえばこれが静音飛行機の実験機。 http://www.globalsecurity.org/military/systems/aircraft/x-26.htm #right(){(113:870)} それはまあある程度高度を取ってのんびり飛んでれば、それだけ音が広がる範囲もでかい罠。 ただ、戦場でそんな飛び方はしないと思われる。 陸自の中の人の話を又聞した話なので真偽は不明だけども、演習中に陣地にいて 他の事してたら急に目の前の林からAH-1が出てきてビビッた。戦死確実。 なんてのを聞いた事がある。超低空飛行してるヘリの音は意外と聞こえない。 #right(){(113:871)} >飛行音を極限まで減らすことに成功した軍用機って 軍用グライダー。…駄目か? UH-60とかAH-64(こっちは飛んでるのは見た事無いので知らぬ)が騒音対策を真面目にやってたと思う。 あとちょっと毛色が違うが、自衛隊のU-125は出自がビジネスジェットなのでとても静か。 雪国だから装軌しか買わない、ということはありません。 雪国でも軍事的に重要な箇所が安価な装輪で行動できれば良いという面もありますが、 なにより最近のEU/NATOでは欧州として軍が動く必要があり、 他国への容易な展開が求められるからです。 #right(){(113:system)} **水平錐揉み状態には、どの様な時に陥るのでしょうか? 普通のスピン→遠心力で液体が外に移動→ヨー周りのモーメント増大→ビッチが水平に 一例。 #right(){(113:822)} **第二次大戦当時の航空機なんかには、無塗装状態の銀色の機体が多いように感じますが何故でしょう? >当時は「保護色」という考えは無かったという事でしょうか? 保護色なんてそれこそ飛行機がやっと空を飛んで 機銃を撃てるようになったころからあります。 WW2当時米軍機に無塗装状態の銀色(実際はクリアラッカーは吹いてある) が多かったのは生産性を高めるためです。(塗装した機体も多いよ) また、機体へのペイントは非常に重量がかさみますので、 性能向上のために塗装を止めたのも理由の一つでした。 現代戦は非常に短期間で終了(表面的には)しますので、戦争中の進歩は期待出来ませんが、 戦後にその教訓を取り入れて進歩する技術は多いです。 たとえば、衛星を利用した通信技術や無人機の技術は湾岸戦争で注目されて 大幅に進歩した技術の一つです。 #right(){(115:736)} 戦闘機とかが銀色なのは、味方撃ち防止じゃねーの? P-51の活躍あたりでは、ほとんど連合国が空を征しているし。 #right(){(115:758)} 高空では、実は銀色が一番目立たない・・・と聞いたことはあるけど。 理由はよく知らないけど。 #right(){(115:759)} 銀塗装は太陽を背にして攻撃する時に有利とも。 #right(){(115:760)} **CAG機とはどういう意味なのでしょうか。 CAGは多義なんで文脈がないとわかりませんけど、Carrier Air Groupの 可能性があるんじゃないですかね。 もちろん、Commander Air Group's planeの可能性もあります。 #right(){(116:375)} **輸送機を初めとする今の日本の自衛隊の航空機は何処の会社が作ってるんですか? >それから太平洋戦争中の中島飛行機とかその他色々な飛行機メーカーは今どうなってしまったのでしょうか? 大概の資料はは「マクドネルダグラス/三菱 F-*」のように、製造メーカーが書いてある筈。 基本的に、戦闘機は外国製をライセンス生産し、輸送機などは国産設計が多い。 国産は、三菱と川崎がほとんど。 戦前の航空会社は進駐軍の製作で皆解体された。 その後復活した会社(三菱、川崎等)もあれば 車名を変えて復活した(中島=富士、川西=新明和等)もあり。 基本的には皆生き残ってはいる。 #right(){(116:313)} 今はほとんど三菱重工。T-4,C-1が川崎。ヘリは富士重工。 戦前のメーカーは分割したり、合併したりで複雑だが、大まかには 三菱、川崎=そのまま、中島=富士重工、川西=新明和。 #right(){(116:314)} こんな感じ。 三菱航空機 → 西日本重工(水島など)   → 三菱造船 → 三菱重工            中日本重工(名古屋など) → 新三菱重工 → 三菱重工            東日本重工(東京など)   → 三菱日本重工 → 三菱重工 川崎航空機 → 川崎重工 → 川崎重工                      川崎航空機 → 川崎重工 川西航空機 → 明和興業 → 明和自動車(オート三輪) → ダイハツ(倒産により吸収)                      新明和工業(バイク、特殊車両) 中島飛行機 → 富士自動車(太田など栃木の機体部門) → 富士重工             富士精密(三鷹など東京の発動機部門) → プリンス自動車 → 日産自動車 立川飛行機 → 立川飛行機(本社工場)             立川飛行機(試作工場)  → 東京電気自動車 → たま電気自動車 →                たま自動車 → プリンス自動車 → 富士精密 → プリンス自動車 → 日産自動車 昭和 → 昭和飛行機 愛知 → 愛知起業 → 愛知機械工業(日産子会社) #right(){(116:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} 付け加えると 日産自動車 宇宙航空事業部 →IHIエアロスペース #right(){(116:346)} 眠い人さんの>344を1つ補足。 九州飛行機 → 九州鉄工 → 渡辺鉄工所 → 渡辺鉄工 もともと九州飛行機自体の設立は、渡辺鉄工が昭和18年に分散改称されたもの(もう片方は九州兵器)でして、 いわば「元の名前に戻った」状態です。 ちなみに、この渡辺鉄工は現在も魚雷発射管(水上発射管)などを生産しているとのことです。 #right(){(116:ちゃぎ ◆fSfdiYoeFc)} 厳密に言うと、渡辺鉄工所→九州兵器と九州飛行機に分離    九州兵器→九州鉄工→渡辺鉄工所    九州飛行機→渡辺自動車工業→(西鉄の子会社化)→あぼーん(H13年1月31日) #right(){(116:362)} **軍用機と、旅客機に使われている航空燃料の質は違うんですか? 定められた規格が違います。ジェット燃料に関しては、 民間で使用される燃料はJET-A1(JIS航空タービン燃料油1号)と呼ばれる ケロシン系(灯油型)ジェット燃料油です。 この他にJET-A(JIS航空タービン燃料油2号)という燃料もあります。 軍用機の燃料の規格としては、JP-4(JIS航空タービン燃料油3号)が主流でした。 これはワイドカット系(ガソリン、灯油混合型)と呼ばれる灯油留分と ガソリン留分がほぼ等量混合された燃料です。 始動性が高いですが、引火性も強く、米海軍では艦上での取り扱いの際の危険性を重視して JP-5と呼ばれるケロシン系の引火点が高い燃料を使用していました。 また、現在米軍ではJP-8と呼ばれるケロシン系の燃料に切り替えを行っています。 これはJP-4より比重が重く粘度が高い燃料で、車両・艦船・航空機に共通して使用できる燃料です。 #right(){(116:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} >艦船に使われているガスタービンの燃料は何をつかっているの? 艦艇用の軽油を使用します。 また、上記のように米海軍ではJP-8をガスタービン燃料として使用しています。 #right(){(116:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **ジェット機の吸い込み事故がたまに起きてますが、超音速で飛行する戦闘機ならともかく、普通の飛行機に扇風機のような金網を取り付けないのですか? ミグ29とかSu27の初期型とかF-117にはついてますが何か 最後のは意味合いが違うけどな #right{(362:400)} それやると、空気の流量が減るしエンジンのファンブレードの直前で複雑な 空気の流れが出来るので、設計が滅茶苦茶に面倒になる。 人間を吸い込まないようにするにはエンジンの前に立たないことを徹底すれば ある程度は防げるし、鳥を吸い込んじゃうのはもうどうしようもないので半ば無視。 #right{(362:402)} **ステルス機登場以前の飛行機で、RCSの個体差によるレーダーの感度の差って実感できるほどあったんでしょうか? >この機体はレーダーに引っ掛かりやすいとか、その反対とか。 B-52のRCSの大きさは有名。 ヴァルキリー計画がポシャッたのもRCSの高さが原因の一つ。 アレがSR-71くらいのRCSだったら陽の目を見たかもしれないが。 #right{(358:839,845)} **航空機が空対空攻撃を行う際には「FOX ○」とか言いますが、空対地ないし空対艦ミサイルや誘導ないし無誘導爆弾などのコールサインってあるんですか? 対地ミサイルならRIFLE 通常爆弾ならBOMB'S AWAY クラスター爆弾ならCBU'S AWAY 誘導爆弾なら GBU'S AWAY 機銃なら GUN'S #right{(504:941)} **旧海軍の艦上攻撃機で、水平尾翼に偏流測定線が書かれている機体がありますが、あの線で何をどの様に測定するのですか 飛行機が何も目印のない洋上を飛行する場合、自分の居場所を速度・時間・方角から知ります。 しかし、まっすぐに飛んでいる「つもりの」飛行機は横風に流されます。これが偏流。 偏流で流された分を補正しないと、流された飛行機は目標にたどりつけません。よって、こまめに偏流を測定しないといけません。 この偏流の測定は、専用の偏流測定器や爆撃照準器などで海面の浮遊物の動きを見る事で行います。 海面に浮遊物がない場合、アルミの白い粉などの入った物(航法目標弾と言ったか?)を目印に落としたりする事もあるそうです。 さて、偏流測定線はどう使うのかと申しますと「目標物を落として真上を通過し、その後どの線の延長線上に目標物が現れるか」を見る事で流され具合を測るのに使います。 平面図で偏流測定線を延ばしてみると分かりますが、あれは航法操作を担当する人の席で交差します。 なお、偏流測定線は主翼(つまり前方)に描かれる事もあったそうです。 #right{(515:649)} **先の大戦での水上機は、日本が世界最先端をいっていたとのことですが、なんで他国は水上機の開発に本気で取り組まなかったんですか? 必要性があった場合は結構本気で取り組んでいる。 水上戦闘機もスピットファイアにフロートキットを装備したものがあったが、実戦運用する前に 想定戦場のノルウェーがドイツに占領されたりして必要性が無くなった結果陸上機に戻されたり。 捜索・救難・連絡用なんかの水上機は用途が用途なもんでいろんな国で結構マジメに作られた が、逆に救難用途メインの水上機や飛行艇なんて当時の日本には無い。 国情によって必要なものを必要なだけ必要な性能で作ってただけで、別に他国がマジメじゃなか ったわけじゃないのよ。 #right{(516:794)} **航空機が出す衝撃波で実際に怪我をした人はいますか?  地上近くを飛ぶ航空機のソニックブームの有名な例に、グリーネマイヤーのRB-104による速度記録の際の物が有ります。 100ft以下(最低30ft)を990mphで飛ぶRB-104のソニックブームは、コースを示す為に置かれた車のウインドウを割り、トランクの掛け金を飛ばし、 見ていた女性の目からコンタクトレンズを弾き出したそうです。 高空を飛ぶ航空機のソニックブームとしては、コンコルドが2lb/ft^2(100Pa)程度、 核兵器の衝撃波の過圧による死者が出る閾値が5PSI(35000Pa)と言われてますので、それよりはかなり低いですね。 ちなみに窓ガラスなんかはもっと低い過圧で割れます。 #right(){(350:747)} **UAVはコックピットがいらない分航空機として最適化できるそうですけれど、航空機にとって、コックピットや乗員の為の機器というのは、それほど大きいスペースを占めるものなのですか? UAVは軒並み「変な」形をしてるでしょ あれはコックピット無しという条件で最適化を行った結果 まあ論拠としてエライ人のソースを一つ転載する 軍研別冊の『軍用ロボット&先端無人兵器』より、 以下新郷美可氏(MHI名古屋航空システム製作所 航空技術部 主任技師)の記事から引用 無人航空機の機体デザインは~変化に富んでおり~このように多様な形状が許容される理由の一つには 乗員の搭乗にまつわる制約が一切ないということである。 有人航空機ではパイロットの操縦に必要な視界を得るため、機種部にコックピットを設ける必要がある。 高高度を飛行する機種であれば当然乗員区画には与圧構造と十分な空調が必要である。 またレーダーなど電波機器のアンテナ配置も乗員に有害な影響があるものであってはならない。 無人航空機ではこうした制約は全く必要ないため、機体形状の選択自由度はきわめて大きい。 また乗員の姿勢も考慮する必要がないから、垂直発信して水平飛行する方式や 長時間背面飛行を行う方式なども選択可能である #right(){(550:904)} **軍用機にも航空灯(?翼などについているランプ)は付けないといけない物なのでしょうか。 >ステルス機で航空灯をつけることはその性能を殺している気がするのですが。 ステルス機は戦闘中は点けないね。夜間の奇襲では翼端灯は消す。  F-117などは取り外し式・埋め込み式の航法灯を持っています。 戦闘時には点けないでしょう。 付けないと編隊を組んで飛べなかったり色々面倒なことになる。 だけどベトナム戦争でそれで米軍機の被害が沢山出た。 翼端灯は通常消して、低明度の編隊灯が装備されるようになった。 #right(){(349:30-32)} **ホントは新型欲しいんだけどお金無いんで、補修パーツ用にモスボール機売ってください とかあるわけですか? >あと、F-14・F4なんかの退役した機体も多数ありますけど、どうしても、ってときはこいつも復帰するって事もあるんですか? 最近だと、オーストラリア空軍が自国が保有するF-111Cに翼の構造疲労が発見されたんで、 AMARCの米空軍のモスボールしたF-111からパーツをひっぺはがして修理してたり。 エンジンなんかも流用してますね。 #right(){(555:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} A-4やF-16あたりは保管されてあったものを改修して他国へ売ったり 飛行時間に余裕があるうちに退役、保管されるので 建前上は「いざというときには実戦復帰できる状態」のものもあるが 実働部隊から完全に退役した機種は、現場の運用や整備、費用の問題もあって 実際にアメリカ軍の実戦部隊、訓練や試験に使われるのも稀で 実働部隊や訓練部隊から直に移動するものばかり 需要や役割がなくても何十年も取っておくのがアメリカ軍流らしく 軍艦も武装はいだまま係留されているものがいくつもあるが 駆逐艦あたりは戦艦のような復帰の兆しもないまま #right(){(555:520)} **航空機用のシェルターは何kg程度の航空爆弾を想定しているのでしょうか? シェルター、といっても装甲防御力のない(爆風避け用)ものもあったりするので。 分厚いコンクリに装甲板仕込んだりしたような「バンカー」と呼ばれるものは 最低防御のラインを250kg爆弾の直撃に耐えるように取っているそうだ。 これは今現在標準的な航空爆弾が250kg爆弾だかららしい。 #right(){(348:663)} それは防衛機密なんで解る人はいないし知ってる人は書けないと思うぞ。 以前防衛施設庁が反戦団体の情報公開に回答した資料によると、嘉手納に 建設されてる米軍のF-15用のシェルターが「500kg爆弾の爆発に耐える」 と書かれていたそうな。 これが直撃に耐えるという事なのか至近弾の爆風と破片に耐えるという事 なのかは不明。 まぁでも目安にはなるかと。 #right(){(348:665)} **戦闘機が加速するとき機体の周りに白い円が出来るのは何故ですか? 高速で移動する航空機の前方の大気は圧縮され、通過後の後方では 膨張する。膨張すると大気中の水蒸気が凝結して雲となる。 上昇気流で上空に上った大気が(高空は気圧が低いため)膨張して 雲が発生するのと同じ理屈。 音速未満でも発生する。 #right(){(586:417)} **音速の壁って白いですけどやっぱり視界の妨げになるんでしょうか? >http://www.ussnewjersey.org/pics/Cool%20Pix/Sonic_boom.jpg あれは音速を超えるときの衝撃波で空気中の水蒸気が一瞬で凝固したため発生するものです 視界の妨げになるという話は聞きません。 #right(){(347:359)} **各国の初のジェット戦闘機を教えて下さい >ドイツのMe262、イギリスのミーティア、アメリカのXP-? エアラコメット、 >日本の橘花は知っているのですが、イタリア、フランス、ソビエトは何ですか? ソ連の場合は、セミジェット機とでも言うべき、MiG-13(I-250)とSu-5が1945年に初飛行しています。 純ジェット機は、Yak-15が先に開発しました(Yak-3にJumo004を付けたもの)が、政治的事情で、初飛行は MiG-9と同時期になっています。 イタリアの場合は、アンブロシーニが製作したピストンエンジン練習機から発展したSagittario2が1956年に 初飛行に成功しています。 フランスはSud-OuestがSO6020-01迎撃機を1945年から設計開始し、1948年に初飛行に成功しています。 ちなみに、日本初のジェット戦闘機は、1977年のF-1になるのではないか、と思います。 橘花は特攻機ですから。 #right(){(346:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} イタリアはカプロニ・カンピーニN1なんてのもありました(1940年)。 ただ、この機体は圧縮機の作動にピストンエンジンを使用しておりました。 #right(){(346:23)} **軍用機も被雷すると思うんですが、現代の戦闘機などは電子機器の塊なのに大丈夫なんでしょうか? >雷にまつわる話などがあれば教えてください。 雷雲の中を飛行するのは禁止されてたはず。 99年8月15日にF-4EJ改一機が緊急発信途中に消息不明になって後日墜落が確認されたんだが、 原因は落雷による機器故障と言われてるよ。 69年2月に金沢の市街地に落ちたF-104も落雷が原因だったとか。 #right(){(345:223-225)} **気球というものはどの用に活用されたのでしょうか? 日本陸軍が開発した気球の兵器としての遺伝子は 北朝鮮の気球爆弾としていまもなお健在。 BC兵器の散布手段としては有効だが、迎撃され易いためGPSを使った無人であるらしい。 日本も一時期は本気で配備も考えたが、やがて気象観測に向いてる事が解ってからは もっぱらそちら側の用途に特化していく。 現在も日本中の各気象台は毎日朝夕2回 欠かさず小型気球を飛ばして観測を行うのは、その頃の名残。 そんな精密な気象観測を行なう国は日本だけ。 #right(){(戦争板初質スレ1:500)} **気球での戦闘って行われた事は無いんですか?  観測気球に対する攻撃は行われ、高射砲開発の元となった。 気球による攻撃としては風船爆弾が有名。 防御用としては阻塞気球が多用された。 #right(){(341:743)} **軍用機に旅客機のような自動操縦機能はありますか?  大抵の軍用機(輸送機・戦闘機・攻撃機)はオートパイロットくらいは備えております。 >「敵機ハケーン!」な場合は、すぐさまマニュアル操縦に切り替えですか?  多くのオートパイロットは、操縦桿に一定量以上の入力が有るとエンゲージが解ける様になってます。 (それで事故った事もある) #right(){(338:160,167)} **米軍基地で航空機がよくタッチ&ゴーの訓練をしてますが、軍用機にとって離着陸訓練は頻繁にやる必要があるもんなんですか? 一般の航空機の場合、事故の8割は離発着時に発生しており、また、マリアナ沖海戦では 米軍は着艦事故だけで航空機を80機以上失っております. それから考えるに、頻繁にやって訓練する必要性は十分あります #right(){(333:536)} **戦闘機などの落下式増漕って不要になれば投棄しますが、パラシュートとか付いてるんですか? 自然落下 >それなりの重量はあるだろうし、あんな物が降ってきたら危ないですよね 実際、沖縄で米空軍F-15のドロップタンクが落ちて幼児に直撃、死亡した例がある 落下増漕による人的、物的被害が無いワケではないけど、非常に稀。 作戦飛行で市街地など人口密集地上空を飛ぶ事は少ないから。 #right(){(330:227-232)} **飛行艇と飛行機の違いは >飛行機は陸地で離着陸をする。飛行艇は海上で離着陸をする・・であってますか? まず、海上で「離着陸」はできないな。 水上機(Seaplane)=水面に離着水可能な飛行機の総称。 飛行艇=水上機の中で機体が船型の構造で水に浮いているもの。 フロート機=水上機の中で機体の下に着陸脚代わりに付いているフロートで水に浮いているもの。 この二つは英語でもFlying boatとFloatplaneという名称で区別されている。 「紅の豚」でいえば、 ポルコが乗っているのは飛行艇。 カーチスが乗っているのはフロート機。 飛行艇の中にも引込脚と車輪が付いていて普通の滑走路に離着陸できるものもある。 #right(){(597:33)} **ジェット機の燃料は灯油に近いと聞いたことがあるのですが、本当ですか? ガソリンを混ぜる事もあるが、ほぼ灯油。 後は発火点を変えるための添加剤くらい。 ジェットは高温、」高圧化で燃焼させるので、完全燃焼しやすい。 それならば分子量が多いより重質の石油の方がジェットでは有利。 ただ、重油とかでは無理が有り過ぎるので灯油になっている。 理論上は化石燃料ならなんでもいけるそうだけどね。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%83%B3 #right(){(329:684,685)} **ヘリや航空機ではメインの操縦者が乗るのって右側ですよね? >これって何か意味があるのですか? 座席が並列の場合、回転翼機の機長席は右側、固定翼機は左側です。 回転翼機の場合は左手でコレクティブを操作する必要があるため、 視界を確保しやすい右側の座席が機長席となっています。 固定翼機の場合、着陸の際に左側に滑走路を見ながら着陸するため、 左側の視界を確保しやすい左側の座席となっています。 他に何か理由があったような気もしますが、これ以上の詳しい事を聞くには航空・船舶板が適切かと。 以下、参考。 http://homepage1.nifty.com/koyama_s/KASM_volunteer/ohanasi/007/volun007.html #right(){(327:50)} **一般的なヘリの場合テールローターの力を変えれば容易にその場で旋回できると思うのですが、CH-47やV-22はどうやってるのでしょう。  ヘリのローターは、サイクリック・ピッチ・コントロールで回転面(結果 揚力ベクトル)を傾ける機能を持ちます。(シングル・ロータでもタンデムでも) タンデム・ローターの場合は前後ローターを左右に差動しヨーコントロールします。 (サイドバイサイドの場合は、左右ローターを前後に差動) #right(){(327:210)} **いつごろから、航空機にECMやECCMが内蔵されるようになったんですか? 機体に搭載できる電子戦装備ということでしたら1942年後半頃のイギリス の爆撃機に搭載された物が最初ではないでしょうか。 電波妨害用のtinsel、レーダー・スコープ妨害用のmandrel、ドイツ側のレーダー波を 増幅して送り返すMoon Shineの三種です。 #right(){(327:544)} **レーダー警戒装置というのは、現代の軍用機ではどのくらい普及しているのでしょうか? 西側ではヴェトナム戦争の戦訓からヴェトナム戦争以後に急速に発展、 普及した。 東側でもMiG-23くらいの世代からは装備されているが、輸出バージョン の機種には省かれていたりして、MiG-23でmのレーダー警戒装置が ついてないタイプもあったりする。 一番最初のものは「どこからかレーダーの電波が当てられてます~」と教えて くれるだけ、それも特定の周波数にしか反応しない(なので事前に敵の使ってる レーダーシステムの周波数を知っておく必要がある)ものだったりしたが、 程なく方位や距離が解るものに進歩し、周波数対応も向上した。 アメリカのF-22 ラプターに装備されてる最新鋭のものは、自身が全くレーダー 波を出さなくても電波逆探知装置を使うだけで空対空ミサイル攻撃のデータと して利用できるレべルで相手の正確な方位、距離、速度が判断できるくらいの 能力があると言われている。 #right(){(326:824)} **軍用機では、不時着時にどういう姿勢を取るのでしょうか? >MASTERキートンという漫画では、元SASのキートンが飛行機で不時着する時の姿勢として >「足を座席に切断されないように胡座を組み、内臓を破裂させないように毛布を丸めて >シートベルトと腹の間に挟んでください」 というシーンがありましたが それは別に軍がどうするとは関係なく、幾多の飛行機事故で 「シートベルトによって内臓破裂を起こした(そしてそれ以外の死因が見当たらない)遺体」 「座席に座ってシートベルトを閉めたまま、膝から下を切断されている遺体」 というものがよく発見されるため、 「墜落事故の時シートベルト強く閉めて座席に普通に座っているのは実は危険なのでは?」 という疑問に対して実験を繰り返した結果得られた結論。 これが発表されると、「緊急時のサバイバル」的な内容が書かれた雑誌や本にはこぞって 「実際はこうするべき」と取り上げられるようになった ただ、航空会社はこの実験結果を「緊急時に乗客に指導するのは難しい」としてなかなか 積極的には採用せず、アメリカの保険会社が「工学的実験で証明されているなら何故に マニュアルを切り替えないのか?」と要求したりして話題になった。 「MASTERキートン」はそれをネタに取りいれたものだ。 #right(){(608:884)} **何故、空母艦上機や空母艦載機の空中給油の方式は、どれもプローブアンドドローグ方式なのですか? >フライングブーム方式で給油できる艦上空中給油機で、まともな性能をもったものが物理的に作れないからだと聞いたのですが フライングブーム式は取り外し式の構造にし辛く、ポッド式の給油装置が作りづらいので 事実上給油専用機にするしかなくなる(大型機なら輸送機兼用にすることもできなくも ないけど、専業の輸送機のような大型のものにはできない)。 空母搭載機は搭載する数を抑えるためと効率的に運用するために極力兼用機にしたいので、 「空中給油以外のことができない」フライングブーム式の給油機は総体で見ると邪魔になる。 P&D式の“バディタンカー”なら戦闘機に給油ポッドと増槽積めるだけ積んで給油機にする ことができるが、ブーム式の給油装置備えた「戦闘給油機」は作れないからね。 #right(){(615:27)} **長大な滑走路(5000米位)が有れば、戦闘機や攻撃機のペイロードは増やせるのですか? 航空機の黎明期に速度記録が飛行艇によって記録される時期が有りました。 理由は最大速度を上げるには翼面加重を大きくしなければ成りませんが 高揚力装置が未発達だった為、離陸には長大な滑走距離を必要とし、 飛行艇が陸上機より有利だったのです。 長大な滑走路が有れば高翼面加重状態の機体でも離陸出来る可能性は有りますが 脚部やタイヤへの負担は当然増す事に成ります。 #right(){(319:573)} **輸送機のように胴体の中は貨物搭載用にがらんどうな機種は、どこに燃料タンクを積んでいるのでしょうか? 大抵はその主翼内に燃料タンクがあります。 他に、貨物室の床下とか、主脚を収納するスポンソンに燃料タンクを設置する 機体もあったりします。 #right(){(314:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} 最近は一点加圧給油と言って、一箇所の給油口から全てのタンクを満たんに できるようになってる。給油口の位置は給油に都合のいい位置に設置されるのは 言うまでもない。 #right(){(314:584)} **軍用機の機体に無数にあるメンテをするためのドアは、それぞれに開けるための鍵があるのですか? ドライバーでネジ部分を回して開ける仕組みなので、特に鍵が付いてるわけではないです。 #right(){(309:丼炒飯 ◆HY/YgdSbHM)}**太平洋戦争時の艦上機と陸上機の差が良くわかりません。 基本形が陸上機で航空母艦での運用に耐えられるよう脚や翼端をたためたり改良したのが艦載機です 艦載機としての零式戦闘機ですが陸上運用も行われていますね 逆に陸上機を艦載機としては運用は特殊な場合を除いては行いません #right(){(自衛隊板初質スレ109:予備海士長 ◆u2YjtUz8MU)} **今の射出座席は失敗すると死ぬらしいですがそれの体験とかするの? >それとも操作法聞くだけ? イジェクションシートはシミュレータがあるからそれで訓練する。 一般人で後席に乗る場合も低酸素室訓練とイジェクションシート訓練は必須。 #right(){(637:637)} **胴体着陸するときってやっぱり燃料や爆弾、ミサイルは捨てるんですか? 胴体着陸のときは可燃物は全部捨てる もっとも、現代の戦闘機は基本的に胴体着陸は禁止されていて、成功してもパイロットは処分対象になる 一見不合理に見えるかも知れないが、規律違反は軍では最大の罪だ もっとも、試作機のように持って帰る意味があるのは別 例えB-52でも爆弾を全部捨てる そういう事態に備え基地(空港)のそばには投棄地域(海域)が指定されている 横田や嘉手納の場合、民間船多数が航行するルートに近接した海域が指定されているが、今とは 状況がまったく違う戦後すぐの指定が見なおされていないからだ 東京湾の投棄海域、一部は20年ぐらい前に埋め立てられて、今じゃフジテレビが建ってる #right(){(307:954-965)} **主翼や尾翼先端にある点灯する部分は何のためにあるんですか? 右翼先端:緑 左翼先端:赤 尾翼先端:白 の灯火を航空機につけるってのは、国際ルール。軍用機でも同じ。 (色が違うのは夜間でも航空機の進行方向をはっきりさせるため) アメリカのF-15についてるものが解り易いが http://www.masdf.com/eagle/light/wingtip02b.jpg 軍用機には「フォーメーションライト(編隊灯)」というものがあり (画像の”051”ってナンバーの下の長方形の部分)、 航空標識灯は目立つから消したいが、それだと編隊を組むときにお互い 見えないから困る、というときにはこれを灯ける。 このライトは蛍光塗料のように淡い光を発するので、ある程度以上離れると 見えなくなる。 本当に自機の姿を感付かれたくないときはこれも消すけど。 #right(){(306:847,851)} **軍用機は高度飛行中、積乱雲や雷雲があったら避けて飛ぶのですか? >あえて雲の中を飛行することはありますか? 基本的に、避けて飛びますが、そんな甘い事言ってられないときもあります。戦時はとくにそう。 太平洋戦争後期、ある取り残された基地要員を救い出すために、二式飛行艇が派遣されることになりました。 しかし、敵の制空権下で鈍足の二式飛行艇が、無事に行って来られるはずがない。 すでに、何機もの飛行機が消息を絶っている任務でした。 そこで、基地近くまで山脈が走っているのに気付いた機長さんは、山脈の上=(積乱雲や雷雲が常に発生していて、普通の航空機は避けて飛ぶべきところ)を飛行することにしました。 優勢な敵は、わざわざ危険を犯してまで、そんな危ない空域にはいないだろう、という読みでした。 神レベルの操縦技量を持つ機長さんは、苦労しながらも雨と雷と暴風がうずまく危険な雲の中を数時間以上飛行して(普通なら墜ちる、乱流と暴風・の上に、下は起伏の大きな山だぞ?)見事、基地要員を救出しましたとさ。 #right(){(302:794)} **WWⅡ時代の航空機の性能諸元にある「離床出力」と「最大出力」はどうちがうのですか? 日本だと「離昇出力」「公称出力」「常用出力」の3つかな。 離昇は離陸時に一分とかの短時間、なかば無理して出す出力。 公称は30分とか、ある程度連続して出せる出力。 高度○メートル、○回転、○馬力みたいに書く。 常用とか常用最大は長時間連続して出せる出力。 単に「最大」は公称か常用に相当すると思うけど…。 #right(){(44:579)} **航空機のIFFって欺瞞できるものなのでしょうか。 えっと、軍用のものは今ではSIFと呼ばれております で、それを欺瞞することは立派な戦術の一環であり、違法がどうのこうのという論議にはなじみません ただし、使用暗号(質問)は日替わりであり、また極めて解読強度の高い暗号が使われているため、 妨害以外の欺瞞、つまり敵国機になりすますことは困難です また、日替わりのキーを入れ間違えると味方に撃墜される可能性が大きくなります 湾岸戦争やユーゴなどで数件の実例がありますね(前日のキーをそのまま使用した。切り替え時間 について現地時間とGMを勘違いしたことが原因らしい) #right(){(45:803)} **レーダーに映った航空機の機種はどうやって判別するのでしょうか? >味方以外はすべてunknownですか? 二つの方法があります。一つは航空機に搭載され、自動的に作動する 敵味方識別装置(IFF)を使用するもの。こちらのレーダーが対応して おり、相手がちゃんとセットしていれば味方はわかります。それ以外は おっしゃるとおり、unknownです。 もう一つは反射波形(や時定数特性)による機種判定。サイズやエンジンの 種類、数などで機種をある程度判定できることがあります。ただ、敵と中立が 同じ機種を使っているとunknown。 あとはあらかじめ空域を定める、飛行計画書の提出などでしょう。 #right(){(48:547)} どこまで正確に機種判定ができるかは、レーダーの能力、距離、 気象、ECM状況、航空機の特性などに依るでしょう。民間空港の 管制レーダーなどでは、サイズの大小程度しかわからないそうですが 最先端の軍用レーダーではジェットエンジンの種類と回転数まで、 あるいはヘリのローター径と角度までわかると言います。 当該空域に存在する機種があらかじめ限定されており、敵と中立の 機種が明確に違っており、優秀なレーダーと良好な環境があれば、 まあ、それならレーダーで敵を判別することも可能かも知れません。 #right(){(48:554)} **航空機の実用最大高度?というのはどうやって決められているんですか? 実用上昇限度は普通1Gフライトエンベロープの上限を指します、 つまり水平飛行出来る限界です。 通常 失速限界ないしエンジンフレームアウト限界で制限されます。 #right(){(50:131)} **航空機の電子機器が年数とともに調達価格が下がると言うことはないんでしょうか? 家庭用機器や民生用ICなどは、需要の予測を立て、どんどん作り、売れ残ったら 本当に旧式化する前に価格を下げて売り切るという売り方をします。 軍用の機器は受注生産であり、生産数も少ないのでなかなか価格は下がらないのではないかと思います。 #right(){(50:203)} **飛行機雲をひくにはどれくらいの高度が必要ですか? 飛行機雲とは、飛行機がある程度気温が低く湿った空気中を飛ぶときに、 その背後の空気が膨張し気温が下がったり、機体に渦対流が発生したり、 燃料排気ガスの 水蒸気や塵など様々な原因で発生し、その場所にあった水蒸気や燃料排気ガスから供給された 水蒸気が昇華凝結して、次々と氷晶雲が発生して行く現象。 大気の湿度が高く不安定な場合に飛行機雲が発生しやすいらしい。 条件が整えばけっこう低い高度でも発生するそうですよ。 #right(){(50:509)} **高度70000フィートに到達可能な航空機って存在するのですか? 可能です。実際にF-104やF-4はその高度での迎撃を行なうためにパイロットにプレッシャー スーツ(宇宙服みたいなもの)を着せての飛行訓練をやっていました。 ロシアのMiG-25は114,000ftまで上がる事ができます。 現在は対空ミサイルの発達によりその高度まで上がる意味がなくなったので、F-15などには プレッシャースーツで機体に載りこむための支援装置がないので無理ですが… ちなみにF-15の場合、65,000ftまでは問題なく上がる事ができます。 #right(){(51:124)} 70000ftで水平飛行出来るのはSR-71とU-2くらい、現用ではU-2だけですね。(ミスティクはどうだったか) MiG-25やF-15、F-104などはズームアップでは100000ft以上到達出来ますが、 すぐ落ちてきちゃいます。 #right(){(51:136)} **飛行機のノーズアートの起源を教えてください。 うわー、ノーズアートの起源かぁ…調べようがないんじゃないかな? 第1次大戦の中期にはもう機体にいろんな部隊マークや個人マークを描いた戦闘機や 爆撃機が登場していて、これを丹念に追及していく以外、調べようがないと思うし 調べた研究者や資料はオレの知識の範囲では皆無 で、実際にノーズアートを描くのは主に絵心のある整備員。 パイロットの依頼で描いている例が多い 日本では、高名な日本画家が百式司偵のラダーに虎の絵を描いたことがあるが、これって その部隊の全機に描いたらしい(明言している資料は見たことがない) #right(){(52:671)} フランチェスコ・バラッカの"跳ね馬のエンブレム"とか機体にパーソナルマークを 描き込むのはそれこそ騎士の時代からの伝統なんでしょうが、それとは別に 飛行機の機首にペイントを施してそれを"ノーズアート"と呼ぶようになったものは まず1913年ごろにイタリアで飛行艇の機首にクジラの絵を描き込んだものがあったそうです。 その後WW1でドイツ軍機が機首のプロペラスピナーの下に口を書き込むことを始め、 それが飛行機の側面ではなく正面から見えるように描き込まれたので "ノーズアート"と呼ぶようになったとのことです。 #right(){(52:名無し軍曹)} 第一次大戦の頃からも、Personal Markとして機体にいろいろな絵を描く事が ありました。 強いて言えば、これがNoseArtの趨りと言えなくはありません。 当時、パイロットは騎士と考えられていましたから、騎士の紋章みたいな 考えがあったようです。 図案は主にパイロットが考え、描くのは整備士か絵心のある兵士でした。 日本では、機体は天皇陛下からの下賜品、また共有物だったので、そう言う ものは余り発達しませんでした。 大戦末期になって漸く解禁されましたが、初期はジャワの鹵獲機部隊が、 機首にフクちゃんの絵を描いていたくらいです。 士気向上の一環として、よほど問題がなければ、上官の許可は不要でした。 まぁ、部隊長の性格、上層部の考えにも依りますが。 #right(){(52:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **AWACSと電子偵察機くっ付けて一つの機体で2機の仕事をやる機を作るのは不可能なの? 処理すべき情報の量が膨大になってしまいますからねぇ・・・ 搭載する機器の量もさることながら、収集した情報を処理・解析する要員も搭乗させる 必要がありますので、少々大きなペイロードがあっても厳しいかと。 しかも、公海上で情報収集することが多いELINT機と、あまり前面に出てくることの無い AWACSとを同一の機体で任務を(同時進行で)こなすのは無理が大きいように思います。 あまり現実的でないのでは? #right(){(53:ちゃぎ ◆m6O6.vzjpM)} **何で飛行機の動翼は、エレボンだのフラッペロンだの安易な合成語を使うのか? 名前を同じにすると先行メーカーの特許料を払わなきゃいかんらしい(アメリカ国内法で) #right(){(53:676)} **ダッチロールってどんな現象でしょうか? http://www.jal.co.jp/jiten/dict/p069.html の図1-2-35、 http://www.yp1.yippee.ne.jp/stupidcat/s_hlg/omake.htm 等を参照されよ。 ある飛行機で垂直尾翼による方向安定に対して上反角効果が強過ぎた場合に生じる。 例えば (1)右翼を下げると右側に向かって横滑りを開始する。   ついでに(旋回するときのように)機首も右を向く。 (2)上反角効果によって水平になる。   だが方向安定が弱いのでまだ機首は右を向いている。 (3)機首はゆっくりと左に戻る。   機首を左に振るということは相対的に右翼のほうが左翼よりも速度が速い、   よって右翼のほうが揚力が大きくなって左翼が下になり、   ちょうど(1)の逆の状態になる。 (4)(1)の左右を逆にして繰り返し。 #right(){(53:959)} **ジェット機って最低時速何kmで失速しないで飛行できるのですか? F-86の着陸速度が120mph、190km/hくらい。 当然着陸速度>失速速度だから、200km/hでの飛行は楽勝。 #right(){(55:462)} F-86の失速速度はFまでが111ノット(206km/h)で、F以降はスラットがなくなり 125ノット(232km/h)だそうです。色々ぶら下げるとさらに悪くなるかと。 #right(){(55:472)} **飛行機の水平尾翼で、尾翼が丸ごと動いてピッチ調整するタイプのモノはどの機種が元祖ですか? 最初のオールフライングテイルはたぶんF-86セイバードッグ。 それプラス差動式のはF-111アードバークが最初だと思う。 #right(){(55:767)} **機関銃とか銃身交換をやってますが戦闘機とか攻撃ヘリとかの機銃は交換しないでいいんですか 歩兵の機関銃の銃身は加熱するから交換するんであって、寿命で交換 するわけじゃない。しばらくして冷えたらまた使う。 #right(){(56:30)} **落下式増槽って拾って原料としてリサイクルしたりするんですか? 基本的に捨てたら捨てっぱなしです。 南太平洋では原住民が回収して何かに利用した場合もありましたが、 金属でさえ無い場合もありましたから、再利用は難しいものがあります。 #right(){(56:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **回転翼機ってなんですか 「回転翼機」と言えば、ヘリコプターとかオートジャイロの事になります。 これに対して、一般に「飛行機」と呼ばれている航空機は「固定翼機」と言います。 #right(){(58:188)} **北朝鮮は木製の飛行機を使ってレーダーを逃れて南や日本に侵入する計画を立てているそうですが、木製だとレーダーに映らないんですか? 映らないことはないですよ。 だってエンジンは金属製ですよね。 ただ映りにくいだけ。 とは言え、集団でそう言うのが来た場合は、明らかに大きな輝点が表示 されるでしょうから、よほど腕の良いパイロットでない限り、直ぐに発見され、 撃墜されると思いますよ #right(){(61:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **ヘリをAAMやバルカンで落としたりヘリのAAMが固定翼機を落としたり実際そのような事はあるものなのでしょうか 固定翼機がガンでヘリを撃墜 → 湾岸戦争などで実例あり                 詳細不明ながらこういう例も                 http://users.accesscomm.ca/magnusfamily/azarmaz.htm  ヘリがAAMで固定翼機を撃墜 → 実例なし。というか、まず不可能 #right(){(62:630)} 携SAMなど小型IRミサイルの場合、水平撃ち出し後にミサイルが 自力で急上昇、命中するのはほぼ不可能(ブースターの能力制限) 敵がたまたまヘリと同高度以下に降りて、しかもケツをヘリに向けて くれるという幸運でもない限り、ヘリが固定翼機を撃墜するのは 困難と思われる(米海兵隊のシミュ結果。30年近く前の話だが…) #right(){(62:640)} 実際に戦闘機と戦闘ヘリで空戦をやってみたアメリカ陸軍のパイロット は「電話ボックスの中でナイフ片手に戦っているようなもので、互いに 自分の戦闘力を上手く引き出せなかった」と言ってる。 #right(){(62:667)} **飛行機の写真を見ると時々翼とかに「NO STEP」とか書いてあったりしますが、飛行機って人が踏んだぐらいで壊れたりするんでしょうか? >時速数百キロで飛んで風圧を受けたり敵と撃ち合ったりできるのに、人の重さぐらいで不具合が出るというのは不思議な気がするのですが。 一点にかかる人の体重と、広く全体にかかる風圧の違い。 踏む場所が悪ければ、簡単に壊れます。 おじい様スレで翼を素手でゴンゴン叩いただけでへし曲がったという話があった 実際、雹で地上にある飛行機が被害を受けた例もありますよ。 あと、整備員がうっかりドライバーを落としたら、そのまま機体に突き刺さったなんて話も。 #right(){(299:660-667)} **チャフは敵のレーダーの波長に応じて、アルミなどをベースとしたテープを自動裁断するタイプがあると聞きましたが? 戦闘機で最初から搭載している機は今の所ないと思うが、 機外装備用のチャフ・ポッドの中にはそういう裁断(カッター)機能つきの奴が多い。 通常の戦闘機用チャフでは数種類の長さの繊維をブレンドしたものを封入したカートリッジが使用されているが、 この裁断機能つきポッドの場合、逆探と連動で相手の使っている周波数に合わせたチャフをその場で裁断して放出するので より効果的に撹乱を行える。 #right(){(298:136)} **現代の爆撃機や輸送機には乗員分の脱出パラシュートはありますか? あります。 というかB-52とかB-1とかは射出座席です。 輸送機の類は昔の爆撃機と同じくパラシュート脱出。 http://www.sandiego-online.com/forums/aviation/bailout.shtml 参照。 B-1Aの最初の3機はF-111のようなカプセル脱出方式でしたが、 これの作動ミスのため2機目が失われ、高速度での使用は不安定ということで 個別の射出座席に変更されました。 >なぜ旅客機には人数分のパラシュートがないんでしょうね? 爆撃機みたいにあちこちに出口があり、乗員が少なく、全員訓練されていても、 実際の脱出時には機体の傾斜やらなんやらで大変でした。 http://www.303rdbg.com/bailout.html 航空機からパラシュート降下するのは訓練された人でないと無理。 素人が説明だけされて空中に飛び出したところで、ちゃんと操作できる 保証はなく、助かる確率は低い。 それに、民間旅客機は海外便だったら富士山よりも高い高度を飛んでいる。 何の装備もなくいきなり外に飛び出したら、寒さと低圧で気絶する。 それに、航路はほとんどが海の上だから、広い海域に脱出者がバラける事になる。 例え無事にパラシュートを開いて着水できても、救助が来るまでの間に遭難死する のがオチだろう。 それよりパイロットに上手に着水なり不時着してもらう方がずっと生存可能性が高い。 #right(){(296:389-400)} **「水平錐揉み」とは、どのような状態を言うのでしょうか? フラットスピンのこと。機体を地面に置いたとしよう。 それを地面に水平にそのままくるくると回転させる。 正確には機首から少し後ろあたりを中心にして回すんだけど。 失速などからこの状態に陥ると、機体の姿勢制御が 非常に困難になる。昨年落ちた韓国のF-16も これが原因ではないかといわれている。とてもいやな状態。 フラットスピンの動画 http://www.youtube.com/watch?v=xTDbet_ZpLU #right(){(661:931-932)} **戦闘機やAWACSがデータリンクによって敵機の位置情報を僚機に送る場合、互いの位置関係はレーダーにて確認しているのでしょうか? >それともGPSやINSを用いているのでしょうか? >もし前者なのであれば、もし味方機のステルス性が高い場合、相互の位置関係を把握できず、 >情報を処理できないことがあり得ると思うのですが。 前者。心配はわかるが、次のような理由で比較的問題にはなりにくい。 敵機 ← 味方の戦闘機 ← AWACSの配置が普通なので、敵機を探知できる状態なら、 より近い味方機は、敵機よりステルス性に優れていても探知しやすい。 ステルス性は前方が最優先されている。後方はノズルなどの対策できない部品があるので、 後方から「見ている」AWACSには比較的レーダー反射が帰りやすい。 フェイズドアレイレーダーの採用や処理アルゴリズムの進化でAWACSのレーダー性能も 上がっている。それは、敵ステルス機、ステルスミサイルを前方から探知できるレベルまで 上げる努力が当然なされており、味方機は上記の理由でさらに探知しやすい。 それでも、ということで、GPSで得た自機データを衛星経由でAWACSや味方機に 送るという構想もある。 #right(){(662:system ◆systemVXQ2)} **昼間の雲上飛行で利用する索星として、第一は太陽と思いますが、二位以下を教えてください。 >緯度はヨーロッパあたりで。 時刻にもよるので、1つの恒星には絞り込めませんが、代表的なのは(もっとも明るいのは)シリウスでしょう。 続いてリゲル、カペラ、アークトゥルス、ヴェガといったところかな。 SR-71では50ぐらいの恒星を自動追尾していました。 http://www.irbs.com/lists/navigation/0209/0139.html B-52にも恒星を使用した自動天測航法装置が載ってた http://www.prc68.com/I/MD1.shtml #right(){(686:system ◆systemVXQ2)} **航空機はささいなトラブルでは離陸は中止しないの? 離陸を中止しなければならない状況は様々ですが、 80ノット(約時速150km)以下の場合はどんなトラブルでも 離陸を中止します。これ以上スピードが出ている場合は、逆に停止 させる方が難しくなるため、ささやかなトラブルでは離陸を続行し、 エンジン停止などの深刻なトラブル以外は離陸を中止させないこと になっています。さらにある程度加速したあとは、たとえエンジン 1個が故障しても離陸を中止するより続行した方が安全になるの です。この速度をV1と言い、これを超えると離陸を中止しても 滑走路内で安全に止まることは出来ません。エンジンの故障で離陸 を続ける方が危険なように思われますが、旅客機はもともと エンジンが1個壊れても離陸できるように設計されており、あまり 心配はありません。 V1を超えると間もなく引き起こし速度VRとなり、この速度で 操縦桿を引いて機首を上げると、翼は揚力を増して旅客機が上昇 します。この速度をV2と言い、正常に上昇していることが高度計 や昇降計で確認されるとギア(脚)を収納します。 http://www.e-flyers.jp/mailmag/mail30.html #right(){(285:624)} **性能が向上している短射程空対空ミサイルに対しての新しい防衛手段はないの? 具体的手段としては最近増々お利口になってる曳航式デコイかな。 チャフよりはるかに機体との間隔をとれ、より長時間、安全に使用できる。 ばらまくだけのものとは欺瞞のうまさも比べ物にならない。 総合的手段としてはタイフーンで装備された防御システム(DASS)が新しい。 警報装置からESMやECM、曳航式デコイ、チャフ、フレアまで 機体全体の防御手段を総合的に一つにまとめたシステムで、 パイロットを介さず自動で適切な防御手段をとってくれる。 これによりパイロットは機体の操縦と作戦遂行に集中でき、 負担を減らせると同時に人間的な混乱やケアレスミスも回避できる 従来のチャフやフレアの自動発射を更に進化させたシステム。 #right(){(688:248)} **歩兵が小銃で戦闘機を撃墜したことってあるんでしょうか? >ヘリが相手なら対物ライフルで落とせそうな気もするのですが。 ・どっかの参謀が米軍戦闘機を小銃で打ち落とした。 「辻ーん 小銃」でググるとばしばしヒットする筈。 ・ナム戦で、低空を飛んでいた航空機がAK-47の射撃(それも集団で一斉射撃)をくらい撃墜された例あり。 ・小銃の有効射程距離くらいの低空 ・照準が出来るくらいの緩やかな機動で飛んでた ・そもそも防弾が甘い ・運 等の要素が組み合わさった上での、珍プレー好プレー的な物ですが 最近のヘリは各所に防弾を考慮されており、小銃で打ち抜くのはさらに困難でしょう。 対物ライフルなら・・・当たり所次第でしょうか? (ローター部等ならもしかして…)  素直に携帯式対空ミサイルを使用するのが無難でしょう。 #right(){(689:274)} **飛行機に増槽をつけるようになったのはいつからですか? 落下式増槽が概ね正規の装備品として軍用機で使われ出すのはWW2の前頃から 日本では日中戦争時代、欧米ではスペイン内戦の頃からです。 個々の使い始めの事例は詳しく書くと長いのでここを参考に↓ http://www.warbirds.jp/ansq/11/A2002229.html 対して非落下式の増設タンクの歴史は古く、飛行機がこの世に登場して長距離 飛行を競いだした時代から既に存在します、軍用機ではWW1の複葉爆撃機など 初歩的な戦略爆撃を行い出した頃から既に盛んに使われています。 (なんせこの頃の飛行機は中身スカスカですから、機体の空き空間にドラム缶と  配管を追加しただけで簡単に設置できます、よって現地改造の事例も少なく  ありません) WW2では主に爆弾倉を持つ機体では長距離の空輸や偵察飛行時などに非落下式の 増設タンクを爆弾倉内に搭載して航続距離を稼いでいます。 最近流行のCFT(コンフォーマルタンク)も非落下式の脱着可能な増設タンク と言えます。 #right(){(283:395)} **航空機につける識別記号をまとめているサイトってありませんでしょうか? http://www.nationalflaggen.de/flags-of-the-world/flags/keyworda.html 全般的なもの(国旗を含め)古今東西のものは此処に揃っています。 あと、航空機関係なら、この辺り。 http://www.fotw.us/flags/keyworda.html#air%20force #right(){(283:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **バードストライクってなんですか? バードストライクとは、鳥が飛行機にぶつかって、さまざまなトラブルを引き起こすことです。 アラスカでは、AWACS機などがバードストライクによって墜落した事があります。 #right(){(38:558)} **IRミサイルでもロックオン探知できますか? >スティンガーに狙われてもわかるのかな? 被ロックオンですが、レーダーであっても、低被探知レーダーではロックオンを感知させないことも あるそうです。とはいえ、最終段階まで来れば、やはり電波の強度が増すこと、追従するために 頻繁に発振することから、ロックオンを探知されることになります。IRについては噴射炎を見つけられて 「こっちの方向からなにか来る」警報が出ます。ただ、そのような警戒装置は軍用機に漏れなく付いてくる ものではなく、ある程度レベルの高い機になって始めて装備されます。又、遠方で発射され、巡航状態で まったり飛んでくるミサイルになると俄然探知しにくくなるようです。長距離IR誘導(母機の低被探知レーダー あるいは他機からのデータで発射、慣性誘導、最終段階でIRパッシブロックオン)などがこれに相当します。 いずれにせよ、探知されるタイミングが問題なのであり、命中予定に1分前に探知されるのと、5秒前に 探知されるのとではまったく話が違ってきます。逆に、同じように探知しても、ミサイルが速度・位置 エネルギーを十分残して元気満々な状態と、ようやく射程にたどり着きました状態とでも話は変わってきます。 #right(){(102:system)} **航空機が初めて戦争で使われたのはいつ頃でしょうか? 1911年の伊土戦争(リビアを巡るイタリアとオスマン・トルコとの戦い)で爆撃を 行なったのが戦闘行為の最初。 偵察は、1909年の米国とメキシコとの国境紛争で使われたと記憶しているが。 #right(){(104:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **航空自衛隊か旧日本軍の戦闘機で、バイオエタノールで飛ばせる機体はありますか? 理論的には飛ばせるがバイオエタノールは揮発性や燃焼速度の問題で 故障の原因になる。 #right(){(戦争板初質スレ5:76)} **ガスで飛ぶ航空機はなかったのでしょうか? ガスを充填してとか、それでエンジンを駆動させてと言うのならありかもしれませんね。 ガスではありませんが、ゴム製飛行機で、中に空気を充填して組立て、と言うのなら、 旧ソ連や、米国のグッドイヤーが軍用機として就役させていますし、水素ガスエンジン だったら、確か旧CISになったロシアが、Tu-155として盛んに実験をしていたかと思い ます。 電気のも実験機(NASAとかの)レベルなら確か高空を飛ぶ実験機に、ソーラーパネルを 付けてモーターを駆動させると言うものがありましたし、航空黎明期には蒸気エンジンで 飛行機を飛ばそうと考えたこともありましたね。 ガスにしても電気にしても、いずれもどうやって電力なりを蓄電、あるいは、ガスなりを 充填しておくかが問題になり、電気に付いては、重い鉛蓄電池を搭載せねばならないので、 更に不利になったかと。 ガスについても、例えば先に挙げたTu-155は、液体水素を燃料としていますが、この燃料の 取扱は極めて厄介で、なおかつ、化石燃料に比べて発熱量は大きいものの比重が小さいので、 20,000lのタンクに満タンでも、飛行時間は3時間にしかなりません。 また、製造コストが高いというのもデメリットとしてあげられます。 なお、Tu-155は液体水素、液化天然ガス、液化メタンを使った飛行実験を行なっていました。 #right(){(108:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **飛行機にレーダーがつき始めたのっていつからなんでしょうか。 航空機搭載レーダーは実験レベルでは30年代末期から(多分39年の英が最初) 実用化は42年終わりごろで、アクティブ、パッシブの分類を無視すれば英独ほぼ 同時期といってもよいのでは #right(){(111:41)} **爆撃機の機首によくコミカルな絵が描いてありますが、あーゆーペイントはアメリカ軍独特ですか? 第二次大戦の日本にも、機首に「フクちゃん」が描かれた爆撃機部隊があったりしますし、 ドイツにはミッキーマウスを描いたMesserschmittがありました。 イタリアにも鼠やらゴキブリやらを描いた機体が多数あります。 英国やフランスの機体はそんなものは無かったみたいです。 #right(){(270:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **双発機はエンジン片方だけでも離着陸できるんですか? 双発機など多エンジン機は必ずエンジン1発ダウンの状態で離陸する試験を行い これに合格しないと、つまり離陸できないと採用されません 4発機の場合は2発ダウン試験も行います #right(){(131:53)} **第二次大戦末期に全翼機Ho229が高速度を発揮したという話がありますが、朝鮮戦争において全翼機が活躍したという話は聞きません 当時の技術では全翼機は操縦、安定性に問題があり、まだ一般的な形に 一日の長がありました。(漠然とした言い方ですが。 戦後、J.K.Northropが全翼機にはまり、N-1,XB-35,YB-49 などを作って いますが試作、実験機どまりです。 実用軍用機で純全翼機はNorthropB-2待ちになると思います。 #right(){(136:368)} 全翼機は胴体が廃止されて空気抵抗が減るように見えます。 安定性その他にも問題が生じやすいですがすでに回答があるので省きます。 着陸のためにフラップをおろすと、普通は機首下げモーメントが働きます。 水平尾翼ないしカナードがあればこれを打ち消せますが、全翼機ではそうも行かないのが 普通で、フラップを付けられない、または付けられてもあまり効果がないものを用い、 大きな翼面積を与えることで安全な着陸速度を可能にします。 胴体を廃止したことによる有害空気抵抗削減と翼面積増大による有害抵抗増大 は等しいか、あるいは後者の方が大きいのが通例です。 ですから、速度性能の向上と言う形でメリットを活かすことは大抵は出来ません。 ノースロップXB-49などは似たような総重量、エンジン性能の通常形式機より低速でした。 Ho229のように搭載量が小さい機体は別ですが。 一方、胴体のある機体に比して大きな翼面積を許される、と言うことなので 機体規模の割りに翼幅を大きくしやすく、航続性能を向上させるメリットは活かしやすいです。 #right(){(136:True/False ◆ItgMVQehA6)} **直掩機とは何ですか? 爆撃機や艦船などを、直接援護するための戦闘機 援護法としては、本隊より戦闘機隊を先行させて、あらかじめ敵の戦力を削ぐなど、間接的なものもあるので、 それに対する言葉 #right(){(俺初質スレ433:320)} **爆撃機や輸送機などのキャノピーは戦闘機のように全周式にはなっておらず、前が見えるだけという感じですが、 >戦闘機のように機首の上に飛び出したような全周式の風防のあるコクピットにした方が、視界がよいのではないかと思うのですが。 視界の広さと空気抵抗の削減とどっちを優先するかという話なので、 昔の戦闘機には空気抵抗を減らすことを優先して視界を犠牲にしたデザインのもある。 多分一番すごいのがRepublic XF-103。 速度出すとキャノピーが溶けるし突起物は小さく無い方がよいと 後ろのや下の視界を確保しようと思ったらその分コックピットの背が高くなるっしょ? これの分だけ抵抗が増える となる 戦闘機以外のコックピットはあれで事足りてると理解していただければよいかと 強度はオープンカーを想像してもらえばわかると思われる #right(){(255:151-155)} 一時期、Douglasは戦闘機並みの視界のコクピットというので、突出型風防を用いたC-74とか XB-42、B-43などを製作しましたし、民間用にXB-42から発展したDC-8(傑作機じゃない方) のモックアップを作りましたが、爆撃機(XB-42、B-43)パイロットからブーイングが出た上、 モックアップを見た、民間パイロットから総スカン、更にC-74のパイロットからも居住性が悪い との指摘を受け、あえなく方針転換、DC-8やC-124では従来型に戻しています。 また、BoeingもXB-52では同じように戦闘機型のコクピット(B-47とほぼ同じ)を採用していました が、こちらも、「長距離飛行するのに、座席に縛り付けるんか、ヽ(*`Д´)ノゴルァ(意訳)」と言う意見 が出て、量産型YB-52以降は旅客機型のコクピットに戻しています。 英国のパイロットはその点我慢強く(と言うか、爆撃機の操縦士が1名というのを貫いていた)為、 Canberra爆撃機の様に並列複座から戦闘機型のキャノピーを採用しています。 #right(){(255:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **現代の航空戦が空対空ミサイルで行われるなら、例えばB747にミサイル積んでも戦えるんじゃないんでしょうか? 旅客機ではないが、長距離AAMだけを搭載したミサイリア構想は60年代はじめ ごろにあった。 こけた理由は、目標識別の問題、戦闘機の任務はミサイルによる迎撃だけでは ないこと、射程などを生かすには射点につく必要があるがそれには機動性が必要、 長距離ミサイルが外れた場合何もできなくなることなど。 対地攻撃用には、巡航ミサイルを大量に搭載した輸送機もどきでいいのではないか という議論はあるが、空対空戦闘ではそうもいかないので、そういう話は出てきて いない。 #right(){(166:593)} まず、長射程ミサイルが確実に当たって空中戦がそれで終わると言う保証、 あるいは当たらなければそれで終わりにして双方帰投というルールはありません。 第二に、長射程ミサイルを使う空中戦においてもミサイルを発射する側(戦闘機)には 速度と加減速、旋回、上昇降下の性能が不可欠です。 すなわち、敵の長射程ミサイルの射程範囲に踏みこむことなく、自らの長射程ミサイルの射程範囲に敵を捉えるための性能です。 敵の射程範囲の外を高速で迂回する能力と言い換えても良いでしょう。 長射程のAAMを搭載し発射可能な機体を「何でも良い」と考えて用意したとして、 例えばMiG-31などにマッハ2で射程範囲の外を迂回されたらどうするか? MiG-31は極端な例ですが、しばしば近距離での空戦能力を優先しているように (ロシア空軍がそんな主張をしたことは無いはずなのに)語られるSu-27も高速を維持して 大きな弧を描いての迂回機動、すなわち長射程AAM戦闘の能力を重視して設計されています。 #right(){(166:TFR ◆ItgMVQehA6)} **F=戦闘機、A=攻撃機、B=爆撃機ですが、他のアルファベットの意味は何でしょう? >X-15のXは何の略ですか?YF-17のYは何の略ですか? A:攻撃機 (Attack) C:輸送機 (Transport) D:無人航空機管制機 (Director) E:電子戦機 (Special Electronic Installation) F:戦闘機 (Fighter) G:地上設置 (Grounded) H:捜索救難機 (Search and Rescue/Medevac) J:特別試験(臨時) (Temporary Special Test) K:空中給油機 (tanKer) L:寒冷地仕様 (Cold Weather) M:多目的機 (Multi-Mission) N:特別試験(永久) (Permanent Special Test) O:観測機 (Observation) P:哨戒機 (Patrol) 海上を哨戒する機体。 Q:無人航空機(ドローン)(Drone) R:偵察機 (Reconnaissance) S:対潜機 (Antisubmarine) T:練習機 (Trainer) U:汎用機 (Utility) V:要人輸送機 (Staff) W:気象観測機 (Weather) X:実験 (Experimental) Y:試作 (Prototype) Z:計画 (Planning) #right(){(俺初質スレ710:43)} 以下Wikipediaの軍用機の命名規則_(アメリカ合衆国)を参照のこと。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%8D%E7%94%A8%E6%A9%9F%E3%81%AE%E5%91%BD%E5%90%8D%E8%A6%8F%E5%89%87_%28%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%88%E8%A1%86%E5%9B%BD%29 **世界で初めて戦車を破壊した航空機を教えてください 記録上で確認されているのはコンドル軍団のものです。 1936年7月に始まったスペイン内乱でナチスドイツはコンドル軍団と称された 空軍義勇兵部隊を送り込みましたが、この部隊J/88(第88戦闘飛行隊)には ハインケルHe51が配属されていました。 1938年1月20日、第4中隊に所属するエッケハルト・ブリーベ少尉はこの機体で、 テルエルの町から逃走を図ったロシア製T-26軽戦車に対し10kg爆弾6発を投下し、 これを破壊しています。 おそらくこれが、記録上地上攻撃機で戦車を破壊した最初の事例になると思います。 #right(){(176:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **なぜ航空機の速度の基準が高度によって変わるというマッハになったんですか? 航空機の速度は通常、対気流速度(単位はノットやkm/hなど)で表します。 音速に近づく、あるいは音速を超えるような場合は 衝撃波の発生等特殊な状況が発生するため 音速を基準としたマッハを併用します。  フライトエンヴェロープ見てもらえば判りますが、航空機の飛行可能な領域は 失速、動圧、マッハ数、エンジンフレームアウト限界などにより制約されています。 高速側は、普通 戦闘機では動圧と空力加熱(マッハ数)で、 亜音速機では動圧と臨界マッハ数で規定されます。 TAS(真速度)よりマッハ数に意味がある場合には、マッハ数で表記されるのは当然では。 (そういう事あまり考慮せず使ってる場合も確かに見られるけど) #right(){(186:82-83)} **艦載機はカタパルトやスキージャンプを用いなくても、例えば陸上の滑走路等から、短距離で離陸できるものなのですか? 軍事板に出入りしている技術者さん(TFR氏)によると、他の陸上機 (F-16とか)に比べると、劣る面も有るようです。 以下引用 286 名前:TFR ◆ItgMVQehA6 投稿日:05/01/29 18:02:05 しばしば生じる誤解ですね。 陸上機は自力のみに頼って離陸速度を獲得し、また引き起こしを行います。 ですから(良い子は実施してはいけません)地上駐機状態のF-15のテールに人間が何人かぶらさがると尻餅をつきます。 そのようなバランスに(重心位置と主脚の位置関係に)設定されています。 ロッキードが陸上機の経験だけで開発した当初のS-3なども似たようなものでした。 が、カタパルト射出を前提としている米海軍の艦載機はそうではありません。 映像でも見られるとおりにデッキを離れてから引き越します。 それが可能なだけのエネルギーをカタパルトが与えます。 で、足回りは滑走と駐機状態での安定性を優先して設定されています。F/A-18に尻餅をつかせるのは大変です。 さて、この特性は陸上の滑走路から発進するときには困ったことになります。 滑走時にテールを下げにくいということは、離陸引き起こしするには水平尾翼が同クラス陸上機のそれよりも 大きなダウンフォースを発生できないといけません。 だからと言って水平尾翼を大きくして重量と空気抵抗を増やすのは避けねばなりません。母艦運用時には離陸引き 起こし性能は要らないのですから、 不要な性能のためにハンデを負うことにしかなりません。 垂直尾翼を傾け、ラダーにも上下モーメントを発生させることでいくらか補ってはいますが、たとえばF-15などの 離陸時に比べれば離陸機首上げパワーはやっぱり劣ります #right(){(215:604)} **フライ・バイ・ワイヤはいまいちどういう風な操縦方法なのかよく分かりません。 フライ・バイ・ワイヤは入力を電気変換し機体を動かします ロッドのリンクやワイヤーで動かしているのは違います F-16の様に操縦桿がジョイスティックになっている物や ヘリのカーゴドア横のコントローラーがフライ・バイ・ワイヤです #right(){(36:予備海士長)} 通常の操縦系統(フライ・バイ・ワイヤでは無いもの、という意味で)は、操縦桿や ラダーペダルを使い、油圧系等を介して直接にラダー、エレベータ、エルロンを 操作するわけですが、FBYというのはこの操作を電気信号を介して行います。 デジタル/アナログの区分については、この信号がデジタル信号かアナログ信号 かで分類されていたかと。 #right(){(36:ちゃぎ ◆O6.vzjpM)} **AWACSや輸送機には脱出装置はついていないのでしょうか? 旅客機や輸送機を改造したタイプの機体には脱出装置はついてないのが普通。 アメリカのS-3 バイキングには全乗員(4名)分の射出座席が装備されていた。 (パイロットとコパイロット以外も射出座席)。 #right(){(718:785)} **航空機からはどれぐらいの高度で人が見えますか? 空がよく晴れた日、飛行機から肉眼で見える標準高度 一人の兵士…300m ばらばらに散った隊形…800m 一人の乗馬兵…1000m 行軍する縦隊…2000m 自動車の縦隊…3000m なお、動いているものは止まっているよりもはっきり見える。 #right(){(しょうもない知識を披露するスレ11:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **戦闘機にかかるGを戦闘機の速度と旋回率から求められますか? できます。 旋回率 = 9.8×sqrt(G^2 - 1) / 速度 #right(){(776:system ◆systemUniQ)} **一般的に軍用機のキャノピーや機体フレームというのは、どれくらいの衝撃まで耐えられるのでしょうか? 機種や時期により大きく異なる 例えば、F-16初期型ではキャノピにバードストライク(かなりの大型鳥と推定されていいる)があったが キャノピは割れなかった だが衝撃でキャノピは一瞬内側に大きくへこみパイロットを直撃、パイロットは一時失神して墜落寸前で ようやく意識を回復、着陸したという実話があったり このインシデントは鳥が飛んでいるとは想定されていない高高度で起きたためパイロットが意識を回復する 時間的余裕があり、原因が判明した #right(){(俺初質スレ50501:89)} **最初の機が空母から離陸してから最後のが発艦するまで結構時間かかるけどみんな上空で待ってるの? 甲板に並べることができるのは、甲板の半分より後ろだけに半数弱しか並べられないので、 これが一波で出せる最大数となる。 基本的に先に発艦した機体が旋回しながら、 一波分、上がって来るのを待って編隊を組んで進撃する。 #right(){(俺初質スレ50501:806)} **レーダーは水平線の向こうにあるものは捉えられませんが水平線の向こうの敵をミサイルで攻撃する場合はどうするのですか? まぁ、航空機は高度を変えられるから低空で進出して ぐいっと高度を上げて敵をレーダーに捕えて位置や運動諸元を取ったら また高度を下げて水平線に隠れるという手が使えるけどな。 危険であることには変わりないが #right(){(俺初質スレ50505:130)} ----

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