「戦闘機全般2」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
戦闘機全般2」を以下のとおり復元します。
#contents
----
**垂直離陸ができる戦闘機って何でしたっけ?
F-35Bを挙げとこう。
#right(){(42:599)}
垂直離着陸が出来るのは今のところ、ハリアーとYak-38、Yak-141だけ。

一応試作機とか垂直離着陸が何とかというレベルで逝けば、XFV-1、Yak-36、
ケストレル、EFW-614だっけかな、ドイツの奴とかMirageIIIVなどなど試作機に
なると有象無象は結構ありますけど。
#right(){(42:眠い人 ◆ikaJHtf2)}

**無人戦闘機はなぜまだ実現してないんでしょうかね?
対戦闘機戦闘ならいまでもコスト次第で実用化できます
ただ戦闘機に割り振られる戦術要件が年々増えているため
それらを全て無人で行うことは、ソフト開発だけ見ても大変なことになります
つまり無人機がより高価であることが最大の理由でしょう
これをクリアできたら一気に配備されると思われ

ちなみに無人化は陸戦兵器のが難しいですs
#right(){(43:937)}
現在「無人でドッグファイトできる戦闘機」が実現しないのは、人工知能が十分に
発達していない、というだけの理由からです
#right(){(43:941)} 

**戦闘機などに搭載されてる「FCS」とは、どのような部品なのでしょうか?
部品と言うよりシステムです。
例えば、ライフルにある照門と照星は単純なFCSです、これに人間の目と脳で照準を合わせ射撃するわけです。
敵を発見し、評価し、分析し、攻撃方法を選択し、攻撃を命中させるシステムがFCSです。
#right(){(46:244)}

**ジェット戦闘機がパラシュート使って着陸するシーンを写真などで見かけます。
>あのパラシュート、戦闘機には標準で付いている物なのですか?
機種によっては付いていないものもあります。 

普通は付いてません。
付いてるのは滑走路が制動距離に余裕が無いところで運用する
事等が予想されてる機体のみです。
民間機と違って積雪があっても着陸しなければならない事があるので。
#right(){(46:427,428)}

**戦闘機に戦車と同様な大型砲を積み、遠距離から戦車などを狙撃することは不可能ですか?
戦車から戦車を撃つのと戦闘機から戦車を撃つのでは、その相対速度が段違いなので同一に
論じる事は出来ません。戦闘機に大型砲を積んで戦車のように狙撃する。と言うコンセプトの
実行は難しいでしょう。
#right(){(46:982)}
ドイツ空軍が似たようなことをやっています
米空軍もA-10攻撃機を作っています。

どちらも40mmクラスの機関砲なんですが
105mm戦車砲クラスで狙撃するのは不可能です
重量が重すぎるし、反動に機体が耐えられるとも思えません
それに、戦車の上面装甲は薄いため、威力が過剰です。

(そー言えばソ連空軍が大口径の無反動装備した戦闘機作っていたような・・・)
#right(){(46:983)}
砲自体が重いだよ。一発当りの威力を挙げようとするとまた重くなるし、
ロケット弾の方が軽い割に強力だったりする。
砲は弾を撃ち尽くしても重い砲身が残っているし。
建物相手ならちゃんと当れば爆弾の方が重さの割に威力がある。
AC130が積んでいるのは曲射砲なので割と軽いが、初速は低いはず。
#right(){(46:984)}
まず、直撃させなくても至近弾で無力化できれば良いことを理解してね。
ロケット弾は意外に精度高いし、運動エネルギーが破壊力に加わる。
一発砲弾を撃つためにでかい砲を積むより、数発のロケット弾の方が効果的。
複数にダメージ与える可能性あるし。
#right(){(46:986)}

**戦闘機の機関砲に可動砲塔が原則としてないのはなぜでしょうか。
有りましたよ、レシプロ時代にコクピット後部に7.7mm×4の旋回機銃座を付けた
「ホッカー・ストッパー」と言う機体が。
詳しくは、岡部ださく著、「世界の駄っ作機」(大日本絵画社刊)に載っているの
ですが、旋回機銃で射界が広くても、動力銃座がつけば機体が重くなるし、空気
抵抗で速度も遅くなる。射手が撃ちたい位置にパイロットが機体を持っていくのも
大変なので、損になる事が多く、実際、Bf-109に全滅に近い損害を受け、第一線から退いてしまいました。
さらにジェット機時代になると、速度が段違いに速くなりますので、旋回機銃で
ノロノロと狙いを付けている時間が有りません。それよりもミサイルなどのスタンド
オフ兵器の誘導装置の性能を上げる方が、遥かに効率的です。
(A-10の場合は機体の進行方向上ですので、比較的狙いがつけ易いですし)
#right(){(47:665)}
一時期旧ソ連系のメーカーが対地攻撃用のオプションで、ポッドタイプのものを開発していたようです。
しかし一般化されていないのは現状の通りです。

空対空として用いるのは、昔の爆撃機の銃座からの射撃は当てるのが非常に困難であったことからもわかるように、
あまり効果的ではありません(無尽蔵に弾があれば別だけど)
それでも納得できなければ「デファイアント」「駄作機」のキーワードでググって見りゃあ一発かと。
むかーしから同じ事を考える人はいるもんです、はい。
#right(){(47:666)}

**一般人が戦闘機に乗せてもらってドックファイトやったりしたら気を失いますか
えー軽度のアクロバットが3G(通常の3倍)
宙返り5G
空中戦6G~
ってかんじだったと思いますが、普通の人が耐えられるのは
4Gぐらいまででしょう
(ジェットコースターが最大3G強ぐらいでこれぐらいなら楽しい)
あとはあなたの体格、筋力、循環器しだいですが、気を失わなくても
相当にしんどいので私は乗りたくないです。
#right(){(48:機甲自転車)}
操縦技術は置いといて昔あF1ドライバーのネルソン・ピケがブラジル空軍の戦闘機に便乗した際、
各種の特殊飛行をしてもピンピンしていたそうですから、1シーターのレースカーなどに乗って
体を鍛えれば大丈夫かもしれません。
内臓や体各所へのGに疑似体験(横向きだけですけど)できます。
#right(){(48:79)}

**一番機銃数もってる戦闘機は?
単座機ならHurricaneMk.Iの7.7mm×12、多座機ならB-17とB-24の護衛機型
が一番持っていたか、と。
#right(){(50:眠い人 ◆gQikaJHtf2)}

**全天候迎撃機ってなんですか?
航法装備を充実させて、悪天候や夜間でも飛行/戦闘可能な戦闘機が「全天候戦闘機」
もちろん、レーダーは大いに威力を発揮するから、不可欠な装備ではあるけれど。
しかし、レーダーなどカケラもない大戦中の
Fw190D-9の一部のタイプも分類上は「全天候戦闘機」とされている
#right(){(51:450)}
手元の資料によると、
全天候戦闘機=レーダーによる索敵能力と、レーダーによる自動照準能力を持つ機体
となっている。

 レーダーホーミングミサイルが運用できるのが全天候戦闘機、レーダーが装備されていても
レーダーホーミングのミサイルが運用できない(赤外線ホーミングミサイルか
機関砲のみ)ものが制限天候戦闘機、ということらしい(現代の分類ではね

F-16A+/Cは全天候戦闘機だけど、F-16Aは制限天候戦闘機・・・ということかな。
#right(){(51:451)}

**F-15とかの艦上戦闘機じゃない戦闘機は空母から発進できないんですか?
出来ません。いちいち基地まで帰るか、空中給油をして滞空時間を延ばすなりの
事は出来ますが、最終的には基地に帰って再出撃しないといけません。
#right(){(51:682)}
陸上機には前輪にフックがないからカタパルト発進できない
脚が頑丈に作ってないから着艦の衝撃に何度も耐えられない
アレスティングフックはあることはあるが着艦には使うことはない

という理由で陸の鳥は陸から離れて暮らせないのです
#right(){(51:683)}
本来3,000メートル級滑走路から運用する戦闘機を300メートルそこそこの空母で
使おうと言うこと自体が「非常識」で、それを可能にするためにとんでもないコ
ストがかかっています。ですから空母を持つことの意義そのものをしっかりと定
義できなければいけませんし、戦闘機の機能にしてもパイロットの訓練にしても
各軍のドクトリンに従わねばなりません。与太やついでで持たせるには、空母へ
の発着というのはあまりに高度なシステムなのです。
#right(){(51:ふみ)}
F-15の離陸滑走は通常は500mでしかありませんし(ブレーキリリースから高度15mに達するまで)
爆弾満載のEでも800m(同条件)といわれていますよ
F-15が空母運用できないのは、何度も言われていますが主脚強度が空母着艦の衝撃に耐えないからです
#right(){(51:737)}

**空軍機の制動フックって、いつ使いますか?
例えば機体に大きな損傷があって、正常な着陸ができないと考えられるとき
使用訓練はパイロット1人につき年1~2回程度はやっているようですよ
#right(){(52:76)}

**NCTRって何?
Non Cooperative Target Recognitionの略
 AWACSや他の作戦機との情報共有無しに、自機のセンサーで得られる情報のみ
で標的の識別をする能力。

 単に敵味方を識別するだけの物から(広義ではIFFシステムもこれに含まれる)
レーダー情報を解析して標的の機種まで割り出す高級なものまである。今話題に
出したのは高級な方のNCTR能力。これには特定の機種がレーダー上でどんな特徴
を示すかという情報が必要不可欠なので、実戦経験の多いアメリカが断然有利
なのです。日本もスクランブルは頻繁に経験しているようなので、それなりの情報の
蓄積はあるでしょうが、、、 
#right(){(53:577)} 

**戦闘機(特にF-15)がファイナルアプローチでエアブレーキを全開にしている写真をよく見かけますが、あれは一体どんな理由からでしょうか?
タッチダウン後なら減速の為全開するのが普通ですが、
アプローチ中ならスピードコントロールの為でしょう。
エアブレーキは極力他に影響が出ない位置を選んでますので、杞憂ではないでしょうか。
#right(){(53:520)}
エアブレーキの必要性

ジェットエンジンは一旦回転が落ちるとレスポンスが悪くなりますから、
エンジンの回転を保ったままスピードを殺す目的があると思います。
設置位置は慎重に考えられ、空力バランスの中心に置かれます。
#right(){(53:522)}
懸念なさるのはもっともなのですが、あれは安全性を高めるための措置です。
つまり、ターボファンエンジンの応答性は非常に鈍いものですので、
エアブレーキを開かずにスロットル操作で減速した状態から
着陸やりなおしを行う(再度加速する)のは困難です。

エアブレーキを開きつつ、エンジン出力を保っておけば
エアブレーキを閉じるだけで再加速できます。

ただし、F-15の場合にはエアブレーキ開状態では
乱流は垂直尾翼の間を通ることで
振動荷重を与えてしまい、構造疲労を早めます

従って、ある程度熟練した操縦者が乗っている場合に限り
「エアブレーキを開かず、スロットル操作で減速してのアプローチ」
が許されます。
空自基地をウォッチする時など、参考になれば幸いです。
#right(){(53:True/False ◆ItgMVQehA6)}

**戦闘機の被ロックオン警報機って、どうしてロックオンされたことを探知するのでしょう
戦闘機のレーダーはたいてい一つ、機首にあります。
レーダーは指向性のある電波をスイープ(上下左右に振る)させて相手を探すわけですが、
そのスイープさせるやり方が色々あります。
大雑把に言って空対空戦闘の場合、攻撃側は
・普段は大きく電波のビームを振って空対空目標を捜索するモードを使う
 (目標側にレーダー警報器があればレーダー波が間欠的に当たっていることがわかる)。
・パイロットが空対空目標を見つけ、選択し、それを追いかける。
・パイロットはHUDなり照準器の中に目標を入れるようにする。この時、
 HUDに見える範囲だけレーダービームを振るようなモードにする
 (目標側にレーダー警報機があればさっきよりも早いピッチでレーダー警報器が鳴り始める。
 ここで目標側は自分がロックオンされたことが判る)。
 IRミサイルを発射するときでもでも相手の大気速度や距離は重要(それらが正しい範囲内にないと
 IRミサイルが届かなかったり近すぎて自分が被害を受ける)なので多くの場合レーダーを使いますし、
 ガンファイトでも同様です。
#right(){(54:596)}

**戦闘機搭載機銃弾に遅発信管型ってあったんでしょうか?
英国のイスパノスイザ20mmやドイツのMG151/20あたりは遅発信管を装備した
徹甲焼夷弾や榴弾を使用していました。
MG151/20のM-Geschoss と呼ばれる短遅延信管付き20mm榴弾は、輸入した日本で
「我が国の技術では真似ることすらできない」と言われたそうですよ。 
#right(){(56:720)}

**戦後、史上最も多数の戦闘機が対決激突したのは?
第二次大戦後なら、朝鮮戦争だ
50機対50機、なんて規模の戦いがある
で、きみの知りたいことはおそらくエアエースホームページにすべて掲載されてるぞ
http://users.accesscomm.ca/magnusfamily/airaces1.htm
#right(){(307:203)}
**最近の戦闘機ってなんでエンジンのパワーが違うのに最高速度があんまり変わらないんでしょうか?
>みんなマッハ2ぐらいになってます。でも、エンジンの推力を見ると、約7トン単発から約18トン双発ぐらいまであります
>なんでこんなにエンジンのパワーが違うのに最高速度があんまり変わらないんでしょうか?
基本的には、
>単にマッハ2以上の速度をあまり必要としていないので、機体の形状やエアインテークの構造などを、 
>低速での機動を有利にするように設計してる為でしょうか? 
で正解。
マッハ2以上の最高速度のメリットが少ない、出せても実戦で使えないって事で、
出す為の工夫(大きなのはインテークと耐熱)にコストを払ってない。

マッハ2あたりに達すると空気抵抗がすさまじくなって
というか、空気抵抗は速度の二乗に比例するので、
マッハ1→マッハ2で4倍にもなるわけだ。さらにマッハ3だとマッハ1の9倍…

ちなみにマッハ3を越える航空機と言えばご存じSR-71だが、
そこまで行くと空気摩擦で機体表面がごっつい温度になるため、
熱膨張を考慮した設計やら専用塗料やら必要になる。
整備性も劣悪なため、結局90年代に退役したしね。

F-16の様な単純なトンネル状のインテイクでは、マッハ2付近に達すると吸入効率が悪化してエンジン出力が維持できなくなる。
これを避けるにはF-15の様な複雑な可変式インテイクが必要になる。
F-16はその辺を割り切って簡略化してある。

また、最大速度の数値というのは結構いい加減だったりもする。
F-16やF/A-18の最大速度は以前はマッハ1.6とする資料が多かったが、最近ではマッハ2とされている。用は「マッハ2級」という事。
#right(){(307:118-122)}
**戦闘機って電子機器が壊れて操縦ができなくなったら、脱出装置も作動しなくなりますか? 
「電子機器」と一言で言っても、一系統のみで機体のFCSから操縦制御からやってる訳じゃない。
「操縦系統の電子機器」という事なら、油圧制御の前世代の機材より抗湛性は高い。
F-4やF-14,F-15といった機体は操舵系統は油圧なので
電子機器が落ちててもエンジンと油圧(含配管系統)が生きてれば操縦は可能。

F-16以降のFBWを導入した機体の場合、制御系の電算機(複数系統)がダウンしても
操縦桿の操作を直接的に入力して飛行は継続できる。

脱出装置の操作機構は最終的にほぼ機械式。銃の引き金引けばタマが出るのと同じ。
#right(){(306:900)}
**戦略戦闘機とは何ですか?
戦略戦闘機は戦略空軍(SAC)が存在した50年代、B-36を護衛する
長距離戦闘機のことを指した名称だ。
具体的にはF-84GとF-84F、F-101Aのうち、SACに所属した機が該当する。
同じF-84GやF-84Fでも、戦術空軍所属機は戦術戦闘機に分類された。
#right(){(305:240)}
**何故、戦闘攻撃機や戦闘爆撃機なのですか?攻撃戦闘機や爆撃戦闘機は存在しないのですか?
昔はありました。
攻撃戦闘機とか爆撃戦闘偵察機とか。

ただ、今は戦闘機の任務の方が中心で、境界も曖昧になって廃れていっています。
#right(){(305:眠い人 ◆gQikaJHtf2)}
**映画で後ろにミサイルを発射できる戦闘機が出てたのですが、そんなもん実際にあるのでしょうか?
実用段階ではありませんが、よくある「前向きに撃って後ろ向きに方向転換」ではなく、
本気で「後ろに発射」ミサイルです。実験写真付き。
>それってミサイル速度が戦闘機の速度より大きいとか小さいとかを
実際にやってみただけなんじゃないのか?

内容と写真の噴煙の向き見ればわかるだろうけど、ベクタードスラストを利用して、
後ろ向きのまま逆噴射で減速、対気速度0となってからさらに後方に向かって加速、
という機動をしている。文章を見る限り、超音速でもやったらしい。

ロシアの流体力学センスはすごいよ。
#right(){(302:90-121)}
**戦闘機同士の模擬戦ってかなり話題にあがりますが(例えばロック岩崎) 、戦闘機と艦船・対空兵器の模擬戦って話題になるほどあまり行われていないのですか? 
やるの大変だからね・・・。 

一応、訓練支援機に標的を曳航させてそれを標的に射撃訓練することは普通にやってるし 
電子戦機を相手役にして電子妨害戦闘の訓練することも普通にやっているよ。 

米海軍では大規模演習の時は 
・電子戦機 
・複座練習機 
・戦闘機 
がチームを組んで、「戦闘機に護衛された対艦ミサイル搭載大型爆撃機」による 
対空母攻撃の模擬戦闘訓練が行われたりもする。 
複座の練習機は電子戦機と密な編隊を組んで飛び、「ミサイル発射」に成功したと 
判定されたら、空母に向かって対艦ミサイルの飛行を模倣した飛行をして、空母の側は 
それを撃ち落とすか回避する、という訓練をする。 
#right(){(645:816)}
**ミサイルのみの戦闘機はスクランブルした際に領空侵犯機に対して「威嚇射撃」ができないんでは?
米のF94C、F101、F102、F106はミサイルやロケットで「警告射撃」やってるって
迎撃機にガンは必要ない
今のF16やカナダのF/A18もガンは下ろしている
日本でもスクランブルが意味を持ったのはミサイル搭載をはじめてからだしな
>ソースは?
西村直紀の本探せ
F-94CやらF-102やらがアラスカでソ連機をロケット弾(ジーニではない)や
ファルコンで「警告射撃」、撃墜した例が出てる。50年代後半から60年代に
かけての話だが
#right(){(299:175-187)}
**なんで戦闘機は後部から煙幕を出せないんですか?
>敵機に後ろにつかれて、機銃攻撃を受けてるときなんか煙幕を出せれば非常に有効では?
現代戦に於いて単なる煙幕はレーダーも防げないし赤外線探知の妨害もできないので、
ミサイル対策にならず、ほとんど役に立ちません。

実用的装備例はないと思いますけども。
アクロチームのスモークみれば分かると思いますが、航空機は高速で飛んでいるため、
煙幕はあまり太さをもてません。ので、煙幕を避けて上方か下方から機銃を撃てばいいので。

旧ソ連軍には戦闘機から発射する煙幕展開用ロケット弾があった
同シリーズにチャフ展開用、フレア展開用があった
でももちろん前方に撃つんで、後方に流す煙幕は使ってないんだな
#right(){(298:983-993)}
**戦闘機のアフターバーナーの炎の所に出来る丸い輪っかみたいなのってどういう仕組みで発生しているのか教えてつかーさい 
ショック・ダイヤモンドでググってみて。 
簡単に言えば超音速排気中の衝撃波の反射、衝撃波の発生原因は外気との干渉。 
#right(){(655:843)}
**後方警戒レーダーは自らレーダー照射を行い索敵を行う物なのですか?
今のところ索敵能力のある戦闘機用後方警戒レーダーは存在しない 
米軍のF-15の後方警戒レーダーはAIM-120の、空自のはAAM-4のアクティブ弾頭の転用といわれており 
探知距離は4kmとも10kmともされ、パッシブタイプより相当に短いらしい 


英語だ。英語で考えるんだ。 

TEWS:Tactical Electric Warfare System=戦術電子戦システム 
TWS:Threat Warning System=脅威警戒システム 
RWR:Radar Warning Receiver=レーダー波警戒装置 

等々。後方と言う文字はどこにも出てこない。敢えて言うなら、 
Su-35/37に搭載されている(と言われている)後方警戒レーダー 
が、本当に真後ろに向けてレーダー波を出す代物。
#right(){(296:262-268)}
**最近のヨーロッパの機種はでΔ翼、カナード機が多いのはなんで? 
7・80年代において、次世代高機動戦闘機としてはクローズドカプルデルタが最も有力だと考えられてたから。 
タイフーン・ラファール等は70年代末に計画が始まり、紆余曲折の後80年代中頃には基本形態が固まった。 
アメリカも同様の形態をHAIMAT等でリサーチしていたが、80年代中頃ATF計画が実証段階に入った頃には 
(F-117等を既に飛ばしており)ステルス性が次世代戦闘機のキーテクノロジーとなるとして、よりステルス性を重視したYF-22/23のような形態が選択され、 
アロー翼・前進翼等と共にクローズドカプルデルタも放棄された。 
#right(){(660:303)}
**現在の戦闘機では機内燃料や増槽などの使用燃料の切替は自動で行われているのでしょうか?
>坂井三郎氏の著書で「離陸時は機内の燃料を使用し、離陸後増槽に切り替える」と書かれていたので
自動ではない。基本的にパイロットが切り替える。
戦闘機の様な比較的小型の軍用機でも、ミッションを行う場合はフライトプランの作成を行う。
その作成の過程で燃料関連の諸々の行動も決定される。
離陸時の燃料搭載量、増槽や機外装備に応じた速度や航続性能の変化、航法、空中給油のタイミング等など。

これらに応じて増槽や複数の機内タンクのどれを使用するか、予め決められている場合が多い。
#right(){(293:405)}
**空自はF4の後継機種選定に苦慮していますが、日本以外のF4運用国もやはり後継機種選定には苦慮しているのでしょうか? 
F-4に限らず、数の多いF-5なんかでも後継機種問題が未だにあちこちで続いている。 
最新型戦闘機の高価格化と、冷戦終結に伴う必要性の低下、それに加えて、 
西側では経済の停滞による軍事予算の継続的な低減と、テロ対策に金が食われることなどが響いて、 
「予算内で、数をそろえられて、期限に間に合い、しかも必要性が納得してもらえる」戦闘機がない。 

最近でも、スイスのF-5後継機種選定問題が予算不足で据え置きになったところ。 
当分の間飛ばし続けることになりそう。F-4については、トルコ、韓国が100機以上抱え込んでおり、 
日本がそれに次ぐ感じ。韓国のはF-15Kで代替中だが、予算的に全部置き換えられるか疑問だし、 
トルコもJSFとか言ってるけど、これまたそんな予算があるのかどうか。 
#right(){(668:system ◆systemVXQ2)}
**戦闘機の機関砲には3点バーストとかあるんですか?
>フルオートだけだとあっという間に弾切れになるよう思うのですが
統計的に戦闘機の空中戦で、機銃を撃てるタイミングは5秒前後らしいです

1000発の20mm機関砲を、6000発/分で撃つとすると
発射初めのロスは無視して、1秒に100発だから10秒引き金を引ける。
そんだけ撃てれば十分らしい。
#right(){(289:611)}
**歴史的に戦闘機にウィングレットやウィングチップがついてる機体がないのはどうしてでしょうか
ウィングレットはアスペクト比が比較的大きな翼にしか効果がなく、考案された 
1970年代初頭においてはマッハ2級に達していた戦闘機にアスペクト比の 
大きな翼はそぐわなくなっていた。 
#right(){(685:448)}
**アフターバーナーなしの水平飛行で音速を突破可能な戦闘機は90年代まで存在しなかったんでしょうか?
ジェットエンジン装備で超音速巡航できる実用戦闘機はラプターが最初だが 
単純にアフターバナーなしで水平飛行中に音速突破した航空機は 
液体ロケットエンジンを搭載したアメリカのX-1。 
最初にジェットエンジンのみで超音速水平飛行に挑戦したのは 
同じくアメリカのX-3で搭載されたエンジンはJ34-WE17で 
アフターバナーはついていない。 
が、この機体は事実上失敗していて、エンジン出力のでの超音速を達成できず 
降下中にようやくマッハ1.1をなんとか達成しただけといわれている。 
#right(){(687:484)}
**実際に配備された3人以上搭乗するジェット戦闘機は存在しますか?
残念ながら、乗員3人以上が搭乗するジェット戦闘機はありません。
Sud-Ouest S.O.4050 Vautourも複座、Yakovlev Yak-25/28も複座、Tu-28も複座です。
#right(){(276:眠い人 ◆gQikaJHtf2)}
**戦闘機無用論というのがあったそうですが
1950年代の終りから60年代初頭に掛けて、地対空ミサイルが究極的に発達するため、 
戦闘機などは無用の長物だと言われた時代がありました。 

これは米国の主張で、この考えを具体化したものとして、Boeing IM-99 Bomarcが開発 
され、それを真に受けて、英国やカナダでは自国で開発していた戦闘機を中止、あるいは 
縮小してしまいましたが、後にそのIM-99はとんだ食わせ物だったことが判り、英国は 
F-4Kを、カナダはCF-101を購入せざるを得なくなり、英米関係の緊張、カナダ内部の 
政治問題と化しています。 

この様に各国とも痛い目にあっているので、無人戦闘機で構成された飛行隊というのは 
かなりの確率で主流たり得ないのではないかと思います。 
#right(){(113:眠い人 ◆gQikaJHtf2)}
**戦闘爆撃機は敵の迎撃戦闘機と戦いながら地表施設を爆撃することはよくあるんですか? 
戦闘爆撃機が迎撃戦闘機を叩き落しながら侵攻し地上攻撃を行うなんて事は実際問題できません。 
(それに近い事を湾岸戦争でF/A-18がやった事が有りますが、これは彼我の能力差が大きかったから出来た事) 
基本的には迎撃を受けた場合は爆装を捨て対応しますので、ミッションキルとなります。 
そなら無い様に迎撃を受ける可能性がある場合は、CAPなり護衛機戦闘機なりを配置します。 
戦闘爆撃機は、爆撃に特化したF-111なんかを除けば基本的にドッグファイトも可能です。 
#right(){(263:787)}
**カナードと言う発想の機体も朝鮮戦争では使われませんでしたよね? 
>これらには何か致命的な問題があったんでしょうか?
カナード形式機には大きくわけて 

揚力を分担する「揚力 カナード」と、揚力を負担せずピッチ制御のみ行う「制御カナード」があります。 
震電は前者です。 
いずれの形式においても、通常形式の機体(縦静安定がプラスのもの)では不可欠に近い 
水平尾翼ダウンフォースが無くなり、揚力が増します。 

言いかえると主翼を小さく出来て空気抵抗が減ります。これがメリットです。 

が、揚力カナード機は全翼機と同じ欠点、主翼のフラップその他制御翼面の 
生み出すモーメントを打ち消す能力が通常形式機よりも低いと言う欠点があります。 
震電の場合、ファウラーフラップを採用できなかった理由のひとつになっています。 

よって、主翼面積を増やす(元の木阿弥)か、同規模の通常形式機よりも高い着陸速度を 
受け入れるかということになってしまいます。 

制御カナード機は通常形式機と同等のピッチモーメント制御能力を与えることが出来ます。 
が、縦の静安定はゼロかマイナスになってしまいます。動的制御を前提としないかぎり、 
高度を維持して飛ぶことが出来ません。 
#right(){(136:True/False ◆ItgMVQehA6)}
**欧州戦闘機にデルタやカナード付デルタが多いのはなぜなのでしょう 
尾翼のいらない三角翼機は、尾翼のある後退翼機や切欠き三角翼機に比べて、 
構造的に軽量で部品点数や工数が比較的に少なく安価に作れるなどの特長があり、 
できるだけ調達価格を抑えたい欧州諸国では半世紀近く前から人気があります。 
欠点としては、尾翼付きの機体に比べて低速時に迎え角を大きくとらねばならないため 
機首上げ姿勢の角度が大きくて下方視界があまり良くないので着陸が少し難しいのと、 
地上の目標をパイロットが目視で探して攻撃するような任務には使いにくいことでしょう。 
カナード付きデルタ翼機のカナードには、尾翼の代わりにこの欠点を補う役割もあります。 
しかし、カナードを付けるではデルタの特長を相殺してしまうので結構苦心しているようです。 

米空軍が、迎撃専用の戦闘機であるF-102やF-106にはデルタ翼を採用しながら、 
それ以外の機種には現在までデルタ翼機を採用していない理由は、米空軍と 
欧州諸国の空軍の戦闘機に対する設計思想の違いが原因です。 
仮想敵国と国境を接していることの多い欧州空軍は、戦闘機の迎撃性能を主に重視し、 
海外に遠征して戦う米空軍は、様々な任務を幅広くこなせる万能性を戦闘機に求めた 
のです。 
この万能性という点で、米空軍はデルタ翼機に満足できなかったのです。
#right(){(151:845-848)}
**戦闘機の航法装置について教えてください 
米軍および同盟国用の外部からの航法支援としてはTACANという無線航法方法があり、 
1955年ごろに実用化され現在も使われている。LORANも使われてるな。 
VORも当然使われている。 
50年代末くらいまでは、昔ながらのジャイロコンパスと航法計算機で計算する方法、 
TACANなどの併用が一般的。コンピュータを導入して自動化が始まったのもこの頃。 

60年代に入った頃には、自機から発する電波のドップラー偏移を測定して対地ベクトルを計算する 
ドップラー航法装置が実用化したり、戦闘機サイズの機体にも慣性航法装置が搭載され始めている。 
センチュリーシリーズやミラージュなんかだな。 
60年代末頃には地形回避レーダーやマッピング装置などと連携し始め、F-111やA-6のような 
高度に自動化された航法システムと攻撃システムを搭載した機体が出現している。ただまだ高度・高価 
な装備だった。 
70年代からは慣性航法装置はあって当然の装備となり、航法と攻撃システムが一体化している。 
F-14、F-15、F-16、F-18、トーネードなんかがその世代。 
21世紀になってGPSの装備が進んでいるといったところか。ただGPSの利用はアメリカのシステムに 
依存するのを嫌って採用してないラファールのような機体もある。 
#right(){(169:706)}
**ロールカップリングとは何ですか?
カップリング発散とも言います。 
テキストで説明するのはちょっと難しいのですがロール運動を想像してみてください。 
たとえば10度機首上げから90度ロールしたときには機体は10度の横滑り状態になっています。 
実際にはもっとややこしくなりますが……この際、単純化して考えることにします。 
当然のことながら、この横滑りを打ち消す力を垂直尾翼が発生し、機首は横方向に振られます。 
慣性モーメントが大きくなりがちな超音速機では、この動きの慣性も結構大きくなります。 
さて、機首を振る動きを伴いながらロールは継続しています。 
するとどうなるか? 
ロールと首振りが合成され、機首は「の」の字を書くように螺旋を描きます。 
さらに回って270度になった時、首振りの力はさっきと逆になります。 
理想的にはこのとき螺旋運動は収まることになりますが、もちろん慣性というものがありますのでそうは行きません。 
結局、機首は螺旋を描きつづけます。 
これはどんな機体でも、たいていは気にならないほどですが常に機首は螺旋を描いています。 
それが続くとどうなるか? 
ぐるぐると機首が描く螺旋は大きくなります。 
尾翼容積が足りない場合には機体はこの拡大を押さえられなくなり、やがて垂直尾翼が失速すると機体は90度の首振りに至ります。 
超音速で真横を向けばどれほど頑丈な機体であろうとも即座に風圧によって真っ二つにへし折られてしまいます。 
ノースアメリカンF-100はまさにこうして主任テストパイロットを殺しました。 
#right(){(233:681)}

**二次元ノズルってどう言う物なんでしょう?
>ラプターについているヤツですよね? 
 2次元ノズルという言葉は、使われ始めた頃と最近ではやや意味が変質しているようなので注意が必要と思います。
元々2次元ノズルは2次元インテークに倣った言葉です。
超音速機のインテークとノズルは、気流の圧力/温度と運動エネルギーを変換するという意味で機能的に類似したところがあり、
インテークが、それまでの軸対称を矩形にし圧縮方向を1軸にすることで(A-5、MiG-25、F-15等の2次元可変インテーク)、
超音速時の衝撃波位置・スロート面積のコントロール(更に迎角変化への対応も)を容易にしたように、
ノズルも矩形化することで、可変CDノズルの機構を簡易化し更に推力変更も可能にするという事で生まれたのが、2次元(推力変更)ノズルです。
しかし圧力容器であるノズルを矩形にするには重量面等でデメリットも有ったようです。
 その後F-15ACTIVEに軸対象で可変機構と1軸でなく自由に推力変更を可能にするノズルがテストされ、
これが前身の2次元ノズルに対し3次元ノズルと称されました。
(F-15ACTIVEの前身であるF-15S/MTDには2次元推力変更ノズルが付けられていました)
以降、1軸推力変更ノズルを矩形/軸対称の別なく2次元ノズルとする記述を雑誌などでも見ます。
(個人的には違和感がありますね)
ちなみに70年代末のHiMAT計画(無人高機動実験機)では、後期フェーズで2次元推力変更ノズルの装着も計画され、
その中にはヨーのコントロールも行なえる物も計画されていたと記憶します。(計画どまり) 
#right(){(189:279)}
**ロール操縦は、F-15のようにエルロンのみで行うタイプとF-4のようにスポイラーと組み合わせて行うタイプがありますが 
>スポイラーを組み合わせるメリット・デメリットについて教えて下さい 
近年の戦術機の場合、横の操縦はエルロンと水平尾翼差動(高速時)の併用が一般的ですが、 
エルロンの使用に下記の様な何らかの問題がある場合、スポイラーの併用ないし全面的な採用がなされています。 
・エルロンリバーサル、アドバース・ヨーといったエルロン由来の悪癖を起こさない(ある場合では是正する)為。 
・低速性能を良くする為、後縁は出来るだけフラップにしてエルロンを小さくしたい(場合によっては無くしたい)、
もしくはエルロンをドループ化、結果横操縦の利きは悪化、スポイラー追加。 
つう訳でスポイラーのメリット(というか役割)は、エルロンに頼らず横操縦を強化する事。 
デメリットとしては、 
・使用時の揚力減少 
・利きのリニアリティ 
・背面(ネガティブG)時の利き 
といった点が挙げられる。 
その点T-2/F-1なんかのスポイラーはかなり工夫してある。 
#right(){(722:357)}
----

復元してよろしいですか?

記事メニュー
目安箱バナー