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薬剤」を以下のとおり復元します。
#CONTENTS
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**戦闘における麻薬の有用性はあるのですか?
麻薬は恐怖感を麻痺させる効果がありますから、単純な自殺的戦闘には有用です。
つまりテロリズムには良いかも知れません。

同時に、周囲への警戒や洞察も麻痺しますから、複雑な軍事行動には邪魔です。
複雑なテロにも不向きですから、市場で自爆するならともかく、協同してビルに
旅客機で突っ込むような戦闘にも邪魔でしょう。

現代の武器は、ほとんどがそれなりの知識がないと使えず、訓練に基づいた正しい
扱いをしないと当たりません。現代の戦闘で麻薬が有用なシーンはないと言っていいでしょう。

もちろん、負傷者の鎮痛には大変有用です。 
#right(){(10:601-602)}

**ぶすっと刺すタイプのモルヒネは今でも使われているのですか?
自衛隊では医務官しか使えません
有事に使える様にしようという動きがあった気がしますが
#right(){(33:919)}

**出血する銃痕に白い粉末をかけていますが、あの粉末は何ですか?
サルファ剤、いわゆる抗菌剤です。
#right(){(47:344)}

**放射能汚染されたときに薬みたいの飲めば被害が押さえられるって聞いたけどほんとですか
抑えられるだけですが、本当です。
これは、『放射性物質を体内に取り込んでしまうことの防止』のために有効。
体内被曝といいまして、十年二十年かけてじわじわと体内を破壊して行く為、
直接放射線を浴びるより被害が大きくなることが結構あります。
#right(){(51:大渦よりの何某か。)}
体内被爆するのを抑えるための薬。
沃素を過剰にして、余分の放射性沃素を排出させてしまうためのものなので、
放射能汚染されてからでは遅い。ぜったいに放射性沃素を摂取するまえに飲まねばならない。
#right(){(51:12)}
放射性物質汚染とヨード

国内で買えます。甲状腺障害の治療用などに販売されていますから。まあ
ヨードの多い食品などをばかすか食ってもいいわけですが。ただし、なにも
ないのに摂取しすぎると、これも病気の原因になりますからご注意。さらに
放射性ヨードは確かに蓄積しやすいですが、核汚染があった場合、他にも
さまざまな核種がばらまかれているし、放射線も増えているはずなので、
ヨード剤飲んで無敵、にはなりません。
#right(){(51:16)}

**「バンド・オブ・ブラザース」戦闘中のシーンで、負傷した兵士の傷口になにか粉のような物をかけていたんですが、何なのでしょう?
酸化ナトリウムと炭酸ナトリウムの混合粉末じゃないかな?火傷用の
#right(){(51:81)}


**ドイツ軍は昼夜問わず強行軍で歩兵を歩かせるために覚せい剤を配ったっていうけど、
>第二次世界大戦において覚せい剤って幅広く使われてたもんなんですか?
パイロットから夜間警備兵から軍需工場に至るまでそりゃあ幅広く使われていましたとも。

日本も使ってますた
ヒロポンでぐぐってみよう

当時、アンフェタミンの副作用は重大なものとして認識されていなかったので、
特別な薬品でなく、薬局でも買えるような薬だったのですよ。
なので、世界的に使われています。

ドイツ、英国、日本、米でも少し。
米は今ではとっても気に入ってて、絶対禁止するなと論陣張ってます。
http://www.airpower.maxwell.af.mil/airchronicles/apj/apj97/spr97/cornum.html

ただし、いまはアンフェタミンよりも中毒性や依存性の少ないリタリン
とかの新薬があるからね。昔ながらの覚醒剤の使用量はかなり減ってる。
#right(){(356:670-680)}

**戦地の野戦病院には抗生剤はなかったの?
>戦闘による外傷は汚染創であることがほとんどであり、創部の洗浄や郭清では不十分です。 
>ぜひ抗生剤で感染予防や感染した場合の制御を行いたいところですが、その手の医学書は全然なかったのです。 
>もしかして感染症になったら体力のない人はすぐあぼーんだったのかなあ?

抗生物質の一番手であるペニシリンが実用化されたのは戦時中。 
米国と英国が合同で行った巨大プロジェクトによって大量生産ができるようになった。 
抗菌剤はサルファ剤などが戦前(1930年代)にあったが、ペニシリンに比べ様々な欠点があったようで 
抗生物質の実用化後はあまり使われなくなった。 
日本軍にサルファ剤があったかどうかは不明だが、あったとしても常に医薬品不足に悩むような状況なので 
前線ではあまり使われなかったと思われる。 

細かい話だが、ペニシリンの発見は1928年。1929年は発表の年。 
またサルファ剤は抗菌物質ではあるが抗生物質ではない。
#right(){(493:129)}

**旧日本軍や米軍で違法薬物の人気はどんなもんだったのでしょうか 
日本は阿片。あと、圧倒的に人気だったのはヒロポン(覚醒剤)。 

米軍で人気のある違法薬物は圧倒的に覚醒剤。 
ただ、これは「覚醒剤」と兵士本人に知らせず軍が使いまくるもので、自覚的に覚醒剤に手を出す兵士は少ない。 
第2次大戦に関して言えば、米軍で深刻だったのは何よりもアルコール中毒(依存症)で、次がモルヒネ中毒。 
あとは性病。 
>アルコール中毒ってビール? 
いやそんなもんじゃなく、アルコール度数の強い酒をがぶ飲みするものが続出していた。 
更に、後方の兵舎から前線の塹壕まで、密造酒作るのが大流行してた。 
前線では、糧食にある桃の缶詰(と本に書いてあったけど米軍のレーションにそんなものが 
あったという資料知らない・・・)を発酵させて手製の蒸留装置(墜落した飛行機の部品 
パクって来て作るのがセオリーだったとか)でブランデー造るのが流行った。 
この密造ブランデー、酒に弱い人だと「水筒のキャップ一杯飲んだだけ」で倒れるような 
シロモノで、愛称も「ガツンと一発」(英語で何というのか忘れた)という名前がついてたほど。 
これを水筒に常に入れて常に飲んでるような兵士が普通にいたそうである。 
#right{(523:195-197)}

**作戦行動中、死ぬほど眠くなったらどうすんの?なんかいいクスリとか飲めるんですか? 
先の大戦において、旧陸軍に限らず、旧海軍の軍人、軍需工場に勤務の作業員、あるいは対空監視員などなどが 
「特殊製剤」と称する各種ビタミン剤、覚せい剤(麻薬と区別)を投与されていました。 
たとえば、「疲労回復」「集中力」のためには覚醒剤が投与されましたが、これは既回答にあるように有名な物に 
「ヒロポン」(主剤は塩酸フェニルメチルアミノプロパン)がありました。名前の由来は飲むと疲労がポンと消えるというもの。 
勤務前1時間に服用することなど、使用回数や限度が定められていましたが、頻度が重なるにつれその副作用に苦しむ 
ようになったのでした。 
  
「夜目が効く」効果を狙ったものでは「み号剤」があります。これは魚から抽出したビタミンB2を主剤としており、使用前24 
時間に服用とされていました。 
#right(){(575:848)}
**テロリストとかスパイの口を割らせるのに、麻薬使って廃人にしちゃうってのは駄目ですかね? 
それやってもあまり効果が出なかったと、CIAの報告書に記されてる。 

それはむしろ口割らないために自分でモルヒネ注射を打つというような応用がされてるよ。 
3日もヘロヘロなら後はまあしゃべっても良いかって判断なのか、チューブ定量打つと死んじゃうのかは知りませんけど。 

逆に、麻薬でヘロヘロだと言ってる事がホントかウソか分からん。 

LSDとか使ったらしいよ。 
LSDは「ラリって真実を言っちゃった」と「スーパーパワーを持ったと思いこんで何があっても口を割らなかった」といったふうに、 
全く予測できな過ぎる効果のために結局使い物にならなかったらしい。 
#right(){(582:172-176)}
**ナチスドイツは、抗菌薬としてサルファ剤を開発していますよね? 
>しかし、天然ペニシリンのほうが殺菌力、抗菌スペクトルともに、効き目が強いはずです。 
>どうしてペニシリンを開発しようとしなかったんですか? 
ここにペニシリンの発見と実用化に関する簡単な紹介がある。
http://www.k2.dion.ne.jp/~drkimura/ko.htm 
どうやら、最初の発見者であるフレミングの業績は、ほとんど学会の注目を浴びていなかったようだ。 
1929年に発見しているのに、ほとんど忘れられてしまい、 
1940年にようやくフロリーとチェインが精製し、動物実験。 
41年に、アメリカの製薬会社と契約して治験ができ、実用化に至った。 
大量生産に至ったのも43年だと言うんじゃね。 
発見したのも、精製から実用化のキーマンになったのもイギリス人だ。 
イギリス、アメリカでもこんな具合じゃあ、当時の敵国であるドイツでは、 
全くと言っていいほど注目されなかったんじゃないかね。
#right(){(593:284)}
**戦争映画とかでモルヒネを注射している場面がありますが、叫んでいたのが注射一本でヘヴン状態になるように本当に痛くなくなるのですか? 
モルヒネおよび麻薬類似薬は、投与法によって薬理効果が微妙に違って来る場合がある。 
bolus投与(静脈注射や筋肉注射)の場合は、急速に血中濃度が上昇するため、脳内の受容体が一気に飽和状態となり、この時に多幸感(一種のヘヴン状態)を感じる事ができる。 
一方末期がんの場合にはよく持続投与と言う方法がとられ、これだと脳内の受容体がゆっくり飽和され、多幸感は殆ど感じる事が無いようだ。 
質問に戻るが、痛みと言うヤツは結構複雑で、その時の心理状態で疼痛閾値が変化するため、多幸感があると痛みを感じ難くなる事もあるだろう。 
モルヒネの注射では多幸感と同時に鎮痛効果も得られる為、緊急時の鎮痛薬としては(依存症の問題はあるが)優れものと言える。 
それやこれやで、モルヒネの注射は総合的に痛みを感じ難くする効果があり、かつ比較的手軽に扱える上コストも安いので、戦場の様な場面で頻用されるのだと思う。 
蛇足だが、この多幸感と言うヤツがくせ者で、薬剤依存の入り口になる訳よ。 
俺はそんな使い方した事無いので知らないが、他の先生の話だと、患者さんはえも言われぬ心地よさを感じ、その心地よさを引き続き体感したいが為に依存症へまっしぐら、となるらしい。 
#right(){(626:315)}
**自白を促すために映画とかで変な薬?みたいなの注射してますがあれって何ですか
いろいろあるわけですが、バルビタールとその誘導体がモデルです。
要するに睡眠剤ですが、アルコール同様、自制心を失わせるので
上手な量を上手に使用し、上手に誘導すれば抑制していた真実をしゃべることがあります。

しかし、そのような場合にしゃべるように訓練された虚偽をしゃべることもあれば
まったくのでたらめを適当にわめくこともあります。要するに酔っぱらいの戯言なので。

そこまで承知で、内容や反応から真実を読み取っていくわけです。完全黙秘よりはマシということで。
不思議な薬を注射するといきなり本当のことをぺらぺらしゃべるわけではありません。
#right(){(297:58)}
**観閲式で防医大生がベルトに救急箱を下げていますが、その中には何が入っているのですか?
以下コピペ

マジレスすると 
・ブラシ 
制服のブラッシング用 
・予備の白手 
・輪ゴム 
白手を縛る 
・KIWI 
・デジカメ 
記念撮影用 
・おやつに飲み物 
行進前後に一息 
などなど。 
箱が膨らまなかったり行進時にカタカタ言わなければおk
#right(){(自衛隊板初質スレ110:予備海士長A ◆0J1td6g0Ec)}
**ベトナム戦争時、米軍やベトコンは、ジャングルに潜む毒蛇等の対策として、血清の接種等を兵士達に義務付けたんでしょうか?
蛇毒に対して血清を事前に投与しても効果はありません。
最悪の場合アナフィラキシーショックが起きます。
解放戦線や北ベトナム軍の側は全く何もやってません。
せいぜい民間療法のレベルです。

風土病ならともかく、毒蛇、毒蟲にかんして種類ごとに毒の種類が違う上、予防的な血清は
存在しませんので、そんなもの義務付けれません。

タバコの煙でいぶしたり、浸した水につけたりしてタバコの匂いをジャケットにつけます。
蛇はタバコの匂いを嫌うので蛇避けに効果的です。
#right(){(292:935-940)}
**特攻隊員で、ヒロポンを打ってから出撃したという例はありますか? 
あってもおかしくないと、想像します。 
ヒロポンは当時は合法でした。 
出撃に疲れた搭乗員に医師が処方していました。 
軍需工場で、生産力向上のため、工員に支給していました。 

「黒鳥少尉の場合、投与は軍医によってされていた。 
薬投与は部隊員全員にはなされず、試験的に一部搭乗員にされていた。 
(横空は新兵器等の試験の役目も負っていた) 
薬について軍医からの具体的な説明はなかった。 
暗視力向上ができる、魚に含まれる成分とだけ伝えられた。 
戦後、元軍医がヒロポンであったことを打ち明け、黒鳥氏に謝罪した。」 

下記、特攻隊に投与されたヒロポンについてを参照ください。 
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/6091591.html 
#right(){(683:霞ヶ浦住人 ◆1qAMMeUK0I)}
>黒島少尉というのは特攻隊員だったのですか?
黒鳥氏は横須賀空で月光の搭乗員としてB-29多数を撃墜したナイトエース。 
ペアの倉本氏とともに「暗視ホルモン」を打たれた。 
その詳細は渡辺洋二氏の「重い飛行機雲」の中で明らかにされているが、 
同氏の聞き取り取材によれば横空で他に打たれた人は判明せず、この二人だけ 
が特に選ばれた可能性が高いとしてる。 
横空は実戦機のテストをしてるので、薬剤も「兵器」の一つとしての実戦テスト 
で有った事は間違いないとしてる。 
#right(){(683:536)}

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