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#contents ---- **ビーム兵器の類を光学兵器と呼ぶのは適当なのでしょうか?光線兵器または電磁波兵器でしょうか まとめてdirected energy weapon、指向性エネルギー兵器と呼ぶのが 正確です。レーザーについては光学兵器と読んででいいでしょう。 #right(){(7:213)} **レールガンってなんですか? レールガンは火薬の爆発力の替わりに、強力な電流による電磁誘導力で、弾丸を 加速する装置です。火薬ガスよりも高速に加速でき、小さな弾体で大きな貫通力、 破壊力を発揮できるという長所がありますが、瞬時に強力な電流を流す必要が あるため、電流を貯蔵し、発電するために非現実的なサイズが必要になります。 火薬の方がはるかにエネルギー貯蔵効率がよいのです。 また、実用にはレールの消耗、弾体の設計、電磁ノイズの処理など問題が山積 しており、今のところ研究室レベルの小型実験装置(でも電源は巨大)にとどまっています。 #right(){(10:system)} **韓国アニメなんですが今日放送した第1話でいきなりECMを撒き散らすだけで敵を粉砕してました(w ECMって直接攻撃手段だったのでしょうか? 電波を強くすれば、直接攻撃手段にはなるね。 「象の檻」で黒こげになったり、九州とか東北、北陸の電車の架線に近づいて 黒こげになることも多いし。 #right(){(11:名無しさん@眠い人 ◆ikaJHtf2)} 電磁波兵器によるハードキルは、マイクロウェーブ兵器などとして開発中です。 ただし、電子回路をハードキルするレベルにとどまります。おそらく敵が全員 ノイズ防御に弱い自爆装置を積んでいたのでしょう。 ちなみに、ECMは電子的対抗手段、ですから攻撃手段ではありません。 #right(){(11:17)} **レーザーとビームって、どう違うのですか? ビーム(beam)は、目に見える見えないを問わず、光・電磁波・荷電粒子の束などを意味します。 ちなみにマクドナルドやコンパニオンのおねーさんの微笑み光線もこのbeamという単語を使います。(マジで) レーザー(LASER)は "Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation" の頭文字を取ったもので、「誘導放射による光の増幅」という意味です。 で、正しくはレーザーを起こす機械をレーザー発振器、そこから出る光線をレーザー光線、またはレーザービームと呼びます。 もっとも、最近は「発振器」も「ビーム」も略されてしまって全部ひっくるめて「レーザー」ですけど。 つまりレーザーはビームの一種であって、別物ではないのです。 #right(){(くだらない質問はここに書け!:名指しさん)} **レールガンが実用化されるのは何年くらい後ですか? 実用砲では今のところ、米海軍が研究開発中のものが一番早そうだ 実験砲の進捗しだいだが、おそらく2020年ごろになる 参考までに。 レールガンの発射試験を実施、米海軍研究施設 http://www.afpbb.com/article/politics/2344425/2577746 米海軍が開発中の電磁レールガンはマッハ5-7の速度で弾丸を発射し、200カイリ先の標的を攻撃可能。 >銃器も後にレールガンになるのですか? まずないね。 銃器をレールガンにするというのは、ちょっとした発電施設並の電力を生み出せるパワーパックを 「 人 間 が 携 帯 で き る レ ベ ル ま で 小 型 ・ 軽 量 化 」 しなければならないという巨大すぎるネックがある。 また、銃器にそんな大破壊力は必要ないし、かえって有害ですらある。 あまりに大きな破壊力は、標的以外にも危害を及ぼすわけね。 #right(){(初心者スレ471)} **携行型レーザー銃は、各国で実用化はされないんでしょうか? >弾も必要ないし、弾道も直線ですから命中率も高いし、いいことづくめだと思うのですが・・・。 殺傷を目的とするような高出力レーザーは高価過ぎ、またパワープラントが重すぎ 実用化出来ず、眼球を沸騰させるだけみたいなレーザーは人道的な観点でお蔵入り。 レーザーポインターで目を狙うと言うのは考えらました。 非人道的だとか言われて実用化されてません。 #right{(初心者スレ496:92)} **フォークランド戦争でイギリス軍が、アルゼンチン軍の戦闘機パイロットを失明させる兵器を使用したと聞いたことがあるのですが あー、それは英海軍の駆逐艦が搭載していたGSA-8Aシー・アーチャー光学方位盤ですわ。 レーザーを使って火器管制を行うんで、対空砲が向けられたパイロットがレーザーを浴びて 失明したと。そんな話です。 #right{(358:662:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} 英国が敵兵を失明させる目的でレーザー光を使用した事は公然の秘密で、 パイロット失明以降それは問題化しました 今現在、照準用途以外または、人体に向けて照射する事は国際条約だかで規制されています。 #right{(358:663:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} dazzling、つまり眩惑する、まぶしがらせて一瞬視機能を奪う、というものと 恒久的な失明を作る、blindingとは違います。 エネルギー的にも100倍は少なくとも。ごっちゃにしないように。 つまり「一時的に失明させる」と「失明させる」は、「一時的に戦闘能力を失わせる」と「死亡させる」ぐらいに違います。 もっとも "eye safe laser" が現在のレーザー照準装置の基本仕様になっていることを見ればわかるとおり、 下手すると中心視野を永久に奪ったり、一時的に全視野を失わせることは可能です。副作用として。 #right{(358:675)} **ZM-87 小型レーザー兵器 なにこれ? いわゆる非殺傷兵器の一種。指向性レーダーを使用して、「一時的に」照射された兵員を 盲目化させたり方向感覚を失わせて戦闘力を奪う事を目的として開発された。 レーザー光により永久的に相手の視力を奪う兵器は1995年になって国際条約で禁止されてたので、 以後はこの規制を避けるためレーザー光の出力は「一時的」に視力を奪う程度に制限されている。 概説 ttp://en.wikipedia.org/wiki/Dazzler_(weapon) ただし、ZM-87は国際条約による制限以前に開発された事もあり、永久的に視力を奪うだけの出力を備えていた。 そのため現在では生産を終了しているとの事。 ttp://www.forecastinternational.com/archive/eo/eo12338.htm ttp://www.dingxianghua.com/book/HTML/1583/62753.htm #right(){(J10や87式や99式等について語る:52)} **映画でSWATがテロ組織を制圧する際に緑色の直径20cm位のライトを犯人に向けていましたが、何なのでしょう? スタンガンの親戚で「マイオトロン」と言う、人間の行動力を奪う効果がある 非殺傷武器があります、これは特殊な周波数の光などの刺激で無力化するもので これを元にした架空の無力化装備であると思われます。 ちなみに音を利用したものは戦中から研究されていて、実用化されたものは シーシェパードのテロリストに対して使用され効果をあげたようです #right(){(580:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **電磁パルス兵器の各国の進展具合はどのレベルなのですか? 電磁パルス兵器は、High-Power Microwave (HPM)兵器として、特に米英が開発に力を入れています。 すでに実験段階に達していますが、安定した効果がなかなか得られていないようです。 AESAのようなレーダーをHPM兵器として使用する研究も熱心に行われています。 発射母機自体を破壊しないためには厳重なシールドが必要であり、この対策がなかなか大変なようです。 したがってUAVあるいはミサイルに搭載する事が検討されています。 HPM high-power microwave でググるといろいろ面白いものがヒットします。 #right(){(319:300)} **電磁パルス兵器とはどんな効果があるのでしょうか? 電磁パルス兵器といってもさまざまですが、現在開発され、試験が行われているのは 電子回路に高圧パルスを発生させて電子回路を破壊するものです。 核兵器もそうですし、爆発を用いたEMP発生装置(今では主流はずれてる)、 キャパシターを用いた発生装置、AESAを電磁パルス兵器として利用するなどいろいろあります。 EMPよりもう少し帯域広め、持続時間長めのHigh Power Microwave(HPW) weaponと呼ばれるものが 実用化に一番近いようです。 対象としてもっとも効果的なのはレーダー。なにしろ電波を待っているわけなので。 SAMサイト、レーダー誘導ミサイルなどが標的として考えられています。 さらに高出力にして車両の電装破壊による不動化、コンピューターや通信関係の破壊、 航法装置を破壊することによる航空機、船舶への攻撃。 波長と出力によっては人間にも十分有効とされます。一種のてんかん状態(笑)を作り出し、 意識喪失による無力化を狙います。十分大きな出力であれば中枢神経破壊による死亡もあり得るらしい。 対人、しかも致死目的の使用についてはよく知らんので他のソースを探してください。 #right(){(297:252-257)} **日本軍の研究してた殺人光線について詳しく 旧日本軍が研究していたのは殺人光線じゃなくて殺人電波。 出力の高い極超短波が生体に悪影響を及ぼすのを発見して、 これを兵器として使えないかと四苦八苦したが結局そのまま終戦。 一応理屈としては間違っていないが、まともに運用できる兵器にするのは大変だよなぁ… ちなみに現代の高出力レーダーの発信器の前に人がうっかり立つと余裕で死ねる。 #right(){(294:472)} **現状ではSF的レーザー銃はどれくらい実用化されているのですか? 非人道的って事で実際に用いられてないけど、レーザー照射で相手の網膜を焼き切るライフルならある。 通常の狙撃は実弾にかかる引力や空気抵抗やその他要因(温度・湿度・風等)を全て計算しないと出来ないけど、 レーザーは光なので、屈折する何か(ガラスや蒸気等)さえなければ必ず直線で進むので、殆ど訓練せず使えてしまう。 ただまぁ人が携帯できるレーザー兵器と言えばその程度で、破壊力で言えばまだまだ。 #right(){(戦争板初質スレ4:264)} **パルスウェーブを使ったマイオトロンって効果あります? パルスウエーブを使っていた物に、エアテイザーが有りますね。一時日本にも輸入されていました→銃刀法違反として回収 で、実際ためした感想では、痛みには耐えられるが、パルスウエーブは利き方が違い、自分で自分の体を制御できなくなる感じでした。 スタンガンは慣れると結構耐えられます。 #right(){(114:剣恒光 ◆yl213OWCWU)} **レーザー兵器の開発はなぜ難しいの? レーザー兵器の実用化については多くの技術的ハードルがあります。効率の良い高出力レーザービームの 発生自体、もちろん高度な技術を必要としますが、それ以外にも、長距離では乱流による光速の乱れに 対する補正光学が必要となり、照準装置との整合性も要求されます。小型化には発光ダイオード励起による 固体レーザーの大出力化が必須ともいわれています。一方、大出力では励起媒体の発熱が問題となり、 連射能力を得るためには複数のレーザーシステムを使用する、励起媒体を迅速に交換できるシステムにする、 などの工夫が必要なようです。 現在米海軍が開発中のレーザーは10kジュールのレーザーバーストを発射する小型の発射機を複数配列し、 連射することで、15cm厚の鉄を1秒間で穿孔できる性能を目指しています。ひとつのモジュールの長さは約1m。 重量は数キログラムで、数平方メートルのサイズの中に120個を配列するシステムが考えられています。 また、スタンダードミサイルの弾頭にこのようなレーザーを84基搭載し、これによって弾道ミサイル防御を 行うアイデアもあります。もちろん、小型艦艇の防御用にも使用できるとしています。 #right(){(123:system ◆systemVXQ2)} **大戦中日本が研究していたレーザー兵器は他の国は研究もしなかったのでしょうか? 大戦末期のドイツが、沢山の鏡で太陽光を集中させて敵機を撃墜する「太陽砲」という兵器を開発しようとしていたという話はある。 そのほか L字型の筒の中で爆発を起こし、その衝撃波で敵機を撃墜する「風砲」 地面に埋めた筒の中で緩燃爆発を起こして小規模な旋風を発生させて敵機を撃墜する「竜巻砲」 反射鏡で爆発音を集束照射して敵兵を殺傷する「音響砲」 などわけのわからん超兵器が研究されてるが、当然のことながらひとつも物にならなかった。 なお日本が研究していたマイクロ波兵器「勢号」は敵機を直接破壊するのではなく、 マイクロ波でエンジンなどの電気系統を焼ききる事を目標としていたそうだ。 #right(){(226:310)} ----
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