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戦車全般2 - (2011/01/29 (土) 21:29:54) の編集履歴(バックアップ)



戦車ってハッチを全閉したら中は真っ暗闇ですか?

車内灯はあった気が・・・。うろ覚えなので明言は避けるけど。
ただ、今の戦車はディスプレイや様々な照準のデータとかの光があるんで真っ暗は無いと思うよ。

WW2の戦車の戦記なんか見てると、当時は真っ暗だったみたい。
車内等も一発の砲弾の衝撃で割れちゃったり、元から壊れてたりであんまり機能はしてなかったはず。

WWIIでも初期の戦車だと、バイザーから外光が結構入ってきます。
でも後期になると装甲強化のためバイザーはなくなってしまうので、
車内灯がなければ真っ暗みたいですね。
(31:733,736)

第一次世界大戦?の時に「キャタピラの横に砲身が付いている戦車」の名前が知りたいです。

菱型の戦車の事かな?
一般的にはそのまま「菱形戦車」と呼びます。正式にはMark(マーク)シリーズと呼びます。
そのまま改修、開発が進むにしたがってマークⅠ・・Ⅱと進んでいきます。

当時は塹壕戦が主な戦闘でした。相手の塹壕を迂回しようと塹壕を互いにひたすら掘りあって
戦線が膠着していました。戦車はその相手側の塹壕を蹂躙するために開発されました。当時は
戦車砲を積んだ戦車同士が撃ち合うなんて戦闘は、当然想定されてなかったんですね。
(32:432)

戦車は歩兵を随伴しないで戦場に行った場合敵歩兵に弱いと聞いたのですが、対戦車兵器も持ってない歩兵にも弱いのですか?

歩兵と言っても、武装はライフル銃だけではありません。
必要は発明の母、手榴弾をキャタピラにかますだけで、移動は出来なくなりますし、
火炎瓶だけでもあれば、戦車を焼くことが出来ます。
(34:眠い人 ◆ikaJHtf2)
戦場では歩兵側も必死で「対戦車兵器」を自作します。
歩兵がいなければロケットやミサイルはもちろん、
地雷、火炎瓶、棒地雷(棒に手榴弾付けただけとか)、
手製爆雷、ありとあらゆる攻撃にされされると思ったほうが
いいです。機動力を生かして交戦を避ける事はできても、
歩兵は恐慌状態にでもならない限り死角だらけの戦車のキャタピラ
やエンジン部に肉薄攻撃を仕掛けることは難しくないと思われます
(34:機甲自転車)

戦車のディーゼルエンジンについて質問ですが、水冷式と空冷式がありますがそれぞれメリットとデメリットを教えていただけますか?

空冷式のメリット
 ・水が要らないと言うこと。
  砂漠地帯、ツンドラなど水の確保が難しい所では空冷は有利。
 ・構造が簡単。
  故障率が低いかどうかまでは、余り触れないけど、構造は比較的簡単に
  作れます。
 ・被弾に強い
  冷却ユニットがない分、被弾してもそんなにダメージは大きくない。
空冷式のデメリット
 ・騒音
  静粛性が要求される奇襲時に音が大きいと意味がない。
 ・容積
  コンパクトには出来るけど、大出力になるとそれだけ冷却フィンなどが大きく
  なるので、結果的に大きくなるのは否めない。
 ・開口部の大きさ
  冷却するために必要な空気の流入量を多くしないといけないので、エンジンの
  冷却用開口部が大きくなる。
  即ち、防弾性に問題が出るか、と。

液冷式のメリット
 空冷と逆です。
 ・大きな出力でも比較的コンパクトなエンジンが出来る。
 ・騒音も比較的静か。
液冷式のデメリット
 ・水を使った冷却装置が必要である。
  従って、常に水の確保が必要で、水のでない地域だと補給物資が増える。
 ・冷却ユニットの脆弱性の問題。
  冷却ユニットが被弾すると途端にエンジンがoverheatする。
 ・冷却ユニットがある分、整備が複雑になる。
  従って、整備に要する時間が増え、稼働時間が少なくなります。
  (最近はパワーパック利用でその辺は改善されていると思うけど)
(34:眠い人 ◆ikaJHtf2)

戦車の戦車長が死んだ場合、だれが戦車長の代わりになるんですか?

戦車長の場合は、基本的には、階級順、先任順で代理を勤めることになるでしょう。

装填手に関しては…誰かが、としか言いようが無いでしょうねえ。

もっとも、小銃弾や機関銃弾が、車内で跳ね回ったというのでもない限り、
車輌内部で、乗員がダメージを受けるというのならば、
車輌自体が何らかの深刻なダメージを受けいて、
戦闘継続不可能なことが多いんでは?
(35:934)

戦車って歩兵を踏み潰しちゃったりしないんですか?

戦車の視界は限られていますので、踏みつぶすことも多々あったようです。
特にパニックった時は酷かったようですね。
(37:眠い人 ◆ikaJHtf2)

戦車の行軍中の写真見るとよく運転手がハッチから頭出してるけど、あの状態が正常なポジションなのかな?

戦車の中にいると視界はゼロに近いので、安全に行軍するときには
操縦手がハッチから顔を出さないといけません
演習の時は、戦車の外に兵士がしがみついて、トランシーバーで
操縦手に進路を指示しています

で、実戦のときはどうすんのかなぁ、といつも思ってるんですけどね
(37:815)

戦車はキャタピラをゴムにすれば公道を走れると聞いたのですが本当でしょうか?

一応そういうことになってはいます。
ですが、90式くらいの重量になると現実的には相当厳しいとのこと。
映画ガメラ2において、90式がアスファルト道路(撮影の為に演習地に作られたセット)
を走っているシーンがありますが、ゴム履かせた状態でアスファルトが削られて塵が舞ってます。
74式は公道を走っているのが見かけられるようですが。
(39:606)

戦車って何であんなに燃費が悪いのですか?

何十トンもある車体を不整地でもぐいぐい走らせ、トップスピードも時速100kmにも
なろうかという性能のエンジンを信頼性を確保しつつ作れば、どうしてもその程度の燃
費にはなっちゃいます。
(41:434)

初期の方のⅡ号戦車の車体後部に自転車をつんである写真を見たのですが、こういう例ってどのくらいありますか?

1980年代にも、M60A3の砲塔後部にオフロードバイクを載せると言う
アイディアがあった。アメリカ陸軍の雑誌に載っていた。
無線封止下での連絡用らしい。

M3騎兵偵察車にバイクを積むかどうかで、もめたこともあったらしい。
(41:446-447)

戦車が砲弾を跳ね返したとき、本当に「衝撃はすさまじい」「釣り鐘の中にいるよう」なんでしょうか

何百メートルも離れたところから厚さ数センチの鋼板をぶち抜くほどの運動エネルギーです、
「柔らかい」木の棒をたかだか一メートルほど振り上げて鋳物を叩いた程度のエネルギーと一緒にされたら困ります。

……ですが、実を言うと釣鐘は円形の断面をしてるので、音波が干渉しあって中心ではさほど五月蝿くはなかったりします。
まあ、戦車の場合形が形ですからそうした効果もあまり見込めないでしょうし、
何より音を発生させるエネルギーの桁が違うので、五月蝿くて当然です。
実際、砲弾の貫通は防いでも、
与えられた運動エネルギーに耐えられず装甲板の裏側が剥離して乗員を傷つけたり、
構造が歪んで砲塔の旋回が不可能になったり、という被害が出ることは珍しくありません。
10kgの物体を1㎞毎秒もの速度でぶつけられたエネルギーを鉄の構造体で耐えることは、
そうそう簡単なことではないのです。
(42:247)

戦車を後輪駆動にするメリットには、どういうものがあるのですか。

一般的な戦車のリアエンジン・後輪駆動の場合、
駆動系(エンジン・トランスミッション)を一個所に纏めて内部容積を有効に利用でき、
結果的に(同じ装甲でも)重量を押さえる事が出来ます。
(42:809)

戦車を活用しにくい地形とはどんなところなのでしょうか?

山岳地帯とかに弱いです(これは車両全般に言える)

とにかく戦車最大の弱点は視界が極端に狭いこと。
容易く近寄られて必殺の一撃を食らってしまう。

高低差が激しいところ、というのも間違いではない。
視界の点でもそうだし、機動性が大きく制限されるからこれまた近寄られやすい。
(43:352-353)

戦車に雷が落ちる事ってあるんですか?

ないとは言いませんが、雷が落ちるメカニズムを考えてもらえれば
普通戦車にわざわざ落ちることはあんまりありません。

戦車より背の高いものの方に普通は優先的に落雷しますからね。
普通の立ち木が一本でもあれば、そちらに落ちる確率のほうがはるかに大。
(43:766)

機関銃をたくさん搭載していた戦車って、最高何丁くらいなのかな。

M2中戦車が機関銃8挺で一番多いはず
(44:602)

戦車の砲塔はとくにこれといった固定がされておらずただ車体の上に載せてあるだけの車種も珍しくないって本当ですか?

別にがっちりと固定してある必要も無いですし、戦車が逆さまになってまで戦闘を
継続する状況って考えられないでしょう?
固定の定義がわかりませんが、ひっくり返しても砲塔が落っこちない戦車も珍しい
と思います。戦艦の砲塔だってそうだし。
(44:913)

全周視界を持った戦車が開発されたら歩兵を随伴させずに戦うこともありえますが?

全方位見えるからって戦車自体の対歩兵能力が向上するわけでもなし…。
歩兵随伴させないで複数の敵兵に肉迫されたら結局手も足も出ないと思う。

戦車砲の内側の間合いに入り込まれたら打つ手がほとんど
無くなるのは、全周囲見えててもおんなじじゃない?
備え付けの銃器だって全方位・全角度をフォローするの大変だし、
肉迫してきた歩兵が十人二十人といたらもう手に負えないのでは…。

戦車に歩兵を随伴させる必要があるのは、昔も今も変わらないよ。
(45:276)

現代の戦車戦は、歩兵を交えずに戦車だけ同士の戦いになるのですか?

昔、タルってイスラエルのおっさんがそういうことをして大成功したあと、大失敗しました。

対戦車ミサイルが発達したとき、ちーとやばい目にあったんです。

歩兵は戦闘車で連れてきて、敵歩兵が脅威になるようなら味方の歩兵に助けてもらいます。
(45:270)

戦車って市街地でも有効ですか?

イラク戦争で市街戦における戦車の有効性が実証されました
装甲は歩兵の盾となり、戦車砲は高くコントロールしやすい制圧力をもちます
(601:モッティ ◆uSDglizB3o)
戦車をはじめとする装甲戦闘車両は、敵脅威に対する攻撃力と防御力と機動力を兼ね備えた
戦闘単位として「完成された」兵器です。
これなくして作戦目的を達成するのは極めて困難で
高価な戦車であっても、費用対効果で言えば最も安価に済みます。
(601:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)
戦車の利点についてはすでに書かれているのだけど、
市街地の内部で使える対戦車兵器というのは案外、種類が限られている。
また、市街地という複雑に入り組んだ地形は何よりもそこに住民が多数住んでいることからくる
様々な問題があるし、陣地としてみると、切れ目がなく隠れるところが多く、視野が遮られ、しかも、
鉄筋コンクリートは銃弾を止める。よって、守るにも攻めるにも野戦と比べてはるかに多数の兵を
必要とする。

戦車は市街地で盾になるというか、このような市街地各所に陣地を築き立てこもる相手に対して
陣地自体を見て、(装甲で守られているから敵の銃火を冒せる)、戦車砲を直接向けて狙いをつけて、
壁をぶちやぶって(120mm砲弾の威力)、中の敵兵を殺傷する、あるいはその威力でもって敵兵に
陣地を放棄するのを強いる。

確かに歩兵は市街地のような地形であっても、利用して陣地に作り変えることができるが、それでも
戦車ほどに敵火を冒すことはできず、戦車ほど早く走れず、戦車ほど威力のある砲を携えていない。

したがって、既に書かれているように戦車や砲、航空、工兵といった様々な部隊と協力しあって
互いの弱点を補い、長所を生かしあって攻めるのが陸上戦闘では普通ということになる。

よって、どのような状況であれ各種の部隊が協同するのが良いということになる。
(601:388)

なぜ重戦車は廃れたのですか?

まず、重戦車が廃れた理由なのだが、各国様々な思惑の上で戦車を開発しているので、一つの理由では語れない。
旧ソ連は第二次大戦中のドイツ戦車へ対抗して開発した、JS3・JS4と言う重戦車を戦後も運用していた。
一説には、戦車にスターリンの名前をつけたために、スターリンの在任中は常に強力な新型を開発し続けなければ
ならない状況にあったと言う。
最終的には、JS4の改良版として、JS3の設計を取り入れたT10を運用する。
が、フルシチョフ政権下でミサイル万能論が台頭したことや、成形炸薬弾の改良(BMP-1の低圧砲ですら、西側の主
だった戦車を撃破可能になった)などで重戦車は不要と判断されるようになった。
その後、ミサイル万能論の衰退もあって通常タイプの戦車は発展継承された。

西側については、M26・M46などの中戦車やセンチュリオンの総合性能が必要レベルに達しているとの判断で一旦
は重戦車を不要と考えるようになっていた。
が、英国の駐ソ連大使館からJS3を過大評価した情報が入ったことから、対抗上、重戦車(M103とコンカラー)を
開発・配備し続けた。
その後、米国ではさらにソ連戦車の性能を誤解し、もはや通常の戦車では対抗出来ないと判断して、ミサイルも
発射可能な主砲を装備した戦車の開発に傾倒する。 (M103は海兵隊に回された後、御役御免)
イギリスはコンカラーとセンチュリオンを統合する新戦車チーフテンを開発して、更新した。

なお、イギリスのセンチュリオンは重巡航戦車、戦後は砲戦車。 コンカラーは重砲戦車であり、イギリスは
中戦車と言うカテゴリーの戦車は運用していない。
アメリカ・西ドイツは開発に失敗して採用することは無かったがMBT70(米での名称)と言うMBTを開発して既存
の戦車を更新しようとしており、こちらもMBTを作ろうとしている。
ちなみにイギリスの砲戦車は「GUN TANK」を和訳した結果だったりする。
実はガンタンクは実用化されてるんだぜ!! と言うのは間違いじゃない。
(603:902)

FCSが発達した現代戦車において、乗員――特に戦車長と砲手に求められるスキルは、それぞれどんなものなのでしょうか?

FCSが発達してても戦車操縦の基本となる教練は普通に行われる
自動操縦とか機械が補佐してくれるからといっても、航空機パイロットが航空力学とかを
しっかり勉強しなければならないのと同じ
なので、「基礎」となるべき部分は大昔の戦車操縦の教習とあまり変わっていない
(現在はそれに、電子機器の使い方とかが加わるだけ)
特に、照準器の見方や距離修正の仕方、ミル(シュトリヒ)の計算の仕方なんかは必須
(FCSが故障するなどして自働計算無しで、手動で射撃とかする場合に必要になるだろう)
ちなみに戦車兵(陸自の機甲科)は戦車長・砲手・操縦手・装填手、全員が全く同じように
戦車の操縦と戦闘に関わる全部の教科は全く同じように受ける
なので、戦車長のやり方をしらない砲手とか、操縦の仕方がわからない戦車長なんてのはいない
誰がポジションを交代してもちゃんとやれるように訓練される

で、現在の戦車の操縦方法なんだが、万一戦車を奪ったり盗んだりして悪用されると困るんで
詳細な操縦や操作の仕方は普通、一般には公開されない(一部分的には知れる事もあるが…)
特に操縦手が戦車をどうやってエンジン始動させ、前進後退方向転換・超信地旋回とか
行うかに付いては秘匿されている
(しかし、旧世代戦車の操縦と建設重機の操縦はほぼ共通だったりするので、建機の操縦の
免許持ってる人は古い戦車を動かす事も出来ないわけじゃなかったりする)

少なくとも日本国内に関しては、自衛隊は90式戦車や74式戦車の操縦方法について
詳しすぎる事は教えてくれない(知ってる人も多分、言わない 良識がある限り)
海外では別かもしれないが…
あと、旧世代の戦車の操縦方法とかについては結構マニュアルが(再版されるなどして)出回ってる事があるので
知れたりもするけど
(604:155)

歩兵が直接戦車の上に乗って移動するのって、正式な移動手段として考慮されてたんでしょうか?

日本陸軍の用語では「跨乗」という。
用語があるくらいだから、当然考慮はしてた。

基本的にはトラックやAPCが無い時の代用です
タンクデサントもこの代用処置を国家単位で行った物と考えることが可能です
ただし、戦車ではありませんが突撃砲の随伴歩兵などは車上に搭乗して移動する事になっていたようです

これは停車中に部隊の兵士が登って記念撮影してるとこで移動するために載せてるんじゃない。

戦車上に人を載せて移動することは普通は推奨されず禁止される場合もあった。
操縦手や車長の視界を妨げるし、砲塔の旋回も危なくてできないから砲撃のじゃまになる。
なにより戦闘になれば敵は戦車めがけていろんなものを撃ってくるから載ってる人の命が危ない。

ソ連で戦車に人を載せたのはドイツのハーフトラックのような戦場を移動できる兵員輸送車がなかったから。
そのかわり損害は出ても戦車とともに迅速に兵力を投入できるし、戦車への敵歩兵の肉薄攻撃を阻止することができる。
(608:474-475)

戦車が森林の中で戦う事ってあまり無いの?

ベトナム戦争みたいなのは歩兵ばっかで戦う事になるって事?
第二次大戦の「アルデンヌの森の戦い」がドイツ軍の奇襲になったのは
フランスが「あのような森林地帯を戦車が通行することは不可能である」と信じていたから…
というのが一般に言われるが、実際はそんなことはなくて、フランス軍も森林地帯に戦車部隊が
通れるような道路があるのは分かっていた。
ただ一歩道を外れれば通行困難で、戦車一台ならともかく、歩兵や砲兵、補給トラックを
連ねた軍団が通過しようとすれば
大渋滞を引き起こすし、守る方からすれば道をトーチカでちょっと塞げば守れる。
つまり攻めるドイツ側にとっては圧倒的に不利で、まさか攻めてはこまい、と思っていたから。

一方ベトナム戦争では北ベトナム軍や解放戦線が未開のジャングルを根拠地として戦ったので、
米軍も歩兵や航空機主体で戦わざるをえなかった。
そうじゃない場合(ジャングル以外の平地や市街戦)では両軍とも戦車を使ってる。

つまり、戦車が未開のジャングルや森をばりばり踏み分けて戦闘することは、まあ有り得ないけど、
道路や集落なんかを含めた「森林地帯」で戦車が戦闘することはあり得る。
(321:631)

戦車が敵戦車を体当たりで撃破した事は有るのですか?

WW2初期のフィリピン戦で、95式軽戦車がM3スチュアートを体当たりで横転させ、勝利を収めた例があります。
探せば他にもあるでしょう。
(317:903,909)

戦車ってどうやって目標が敵か味方か判別してるんですか?

米軍では敵味方識別装置(IFF)の精度を上げて誤射を減らそうとしていますが
これは湾岸戦争での味方撃ちによる戦車の損害が思いのほか多かったからです
それまでは戦車長が目視で識別していたのでもっと誤射が頻発していました
独逸あたりでは五号戦車がT-34系の特徴に良く似ていたため六号戦車に撃破されるという事もありました。
(313:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)

菱形戦車はなぜなくなったのでしょうか?

ルノーFT17
http://ww1.m78.com/topix-2/renault%20ft17.html
第一次大戦末期に、このようなより効率的な形態の戦車が誕生したためです。

菱形戦車は塹壕線を突破するために超壕能力と超堤力を重視し、車体の全周を囲む履帯を備え、
武装として、塹壕内の敵を掃討するために車体側面のスポンゾン(張り出し)に機関銃や砲を搭載
していました。
しかし、実戦に投入してみると、サスペンションが備わっていないため、走破性と速度は低く、車内
からの視界は悪く、武装も死角が多いため、歩兵の肉薄攻撃に対応できないという欠点が明らか
になりました。
これに対し、ルノーFT17のような砲塔型は、砲塔を旋回させることで、どの方向から迫る敵にも対応
でき、視界も確保しやすく、またきちんとしたサスペンションが備わっていた事で走行性能も高く、
以降の戦車の基本的な形となった訳です。
(632:924)

装輪式戦車は全然人気が無いのは何故でしょうか?

市街地だろうが荒れ地だろうがガンガン進んでいくのが戦車の嗜み。
圧倒的な重装甲と強力すぎる火力でほぼ無敵モードな最前線の兵器。
きれいに舗装された道路に特化した戦車なんて、最前線で使えなくて意味がない。

装軌戦車・・・戦場の花形、陸戦の王者、主力戦車などのメジャーなイメージ
装輪戦車・・・輸送性・軽量性重視、主力戦車の補間などマイナーなイメージ
(304:595-596)

キャタピラの幅が広いと良いことが多いと思うのですが、デメリットは存在しないのでしょうか?

幅の広い履帯(キャタピラの漢字表記、尚”キャタピラ”というのは
登録商標(一般名詞なら”トラック”と呼ぶ)は面積が広い分大きい
わけで、その分重くなる。
当然ながら廻すのによりパワーがいる。
そして、幅が広くて路面と接してる部分が多いだけ抵抗も多く受けるので、
やっぱり動かすのによりパワーがいる。

あと、履帯の幅が広くなるということはそれだけ最大占有幅も広がるわけで。
貨車で運んだり船に載せたりする時により多くのスペースを食う。
貨車やトレーラーに載せると、荷台から履帯がはみ出してしまうことも・・・。
そうなるとホーム脇やトンネルを通れなくなったり対向車とすれ違ったりする
ことが出来なくなったりするという不具合も出る。

ドイツのティーゲルⅠはそのせいで輸送する時は履帯を取り替えなくては
ならなかった(当然、超重労働)。

どのくらいの幅が適切なのかは車体重量や速度性能といった面から逆算して
決める。ただアメリカの戦車みたいに「他の車両と共用させたいのでこの規格
で作るように」と、履帯の方が先行して決まってるという例もあるが。
(302:54)

戦車の上部機銃って、戦闘で常に使うようなものではないのでしょうか?

戦闘中でも砲塔だけで処理できる状況であれば、わざわざハッチを開けたりはしないのが普通ですか?
あれは、対空用とかになってる。まあ車長が、周囲警戒のときに使う程度で、
戦車戦とかだと使っても主砲同軸に設置されてる機銃を使う程度。

イスラエル戦車など、わざわざ7.62mm二挺に増設(+砲身上に12.7mm)されているものが多い。
RPGなど、比較的近くに迫った歩兵制圧用。身をさらしてでも周囲の警戒優先だったので。
最近の対ゲリラ・市街戦向きのイスラエル軍車輌だと、身をさらさなくても車内から操作できる
武装のもの(全部じゃないが)が増えてきてるけど。

T-54にはついていた対空機銃は、T-55・T-62の初期型では「ジェット機相手では無駄」と廃止されたが、
それがヘリの登場により復活。今の攻撃ヘリほど遠距離から攻撃できず、また防御力も劣っていたので
12.7mmでも有効だった。現代のヘリに対しても全く無効というわけでもないし。

ちょっとこの辺は誤解が多いところだけど、戦車の場合、歩兵への対処は自由に旋回できる
主砲塔に積まれた同時期機銃で十分と判断されているらしく、RWSを搭載している戦車の例
は極めて少ない。
実際にイラクで活動している米軍のM1エイブラムスや、イスラエル軍のメルカバMk4の写真
を確認していただければ分かると思うけど。
リモートウエポンシステムは、戦車よりむしろ、砲塔を持たない装甲車や軽車両などに積まれて
いる例が多いようです。

すでに書かれている通りだと思うのですが、念のため戦車に砲塔内部から
操作できるリモコン機銃(カメラ付)が搭載されている例。英陸軍のチャレンジャー2戦車
で砲塔上にみえるのがそうです。動画自体はイラクで沢山HESHを実射する機会が
得られた話。
(645:16-89)

戦車のフタが壊れて開かなくなったらどうやって出るんでしょうか

フタって、上部ハッチの事か?
閉まらない、って事はあっても開かない事はまず無いが……
一応別の脱出口はある
(自衛隊板初質スレ109:834)

ガスタービンはディーゼルに比べてスタートダッシュが速いと聞きましたが

「物による」「解釈による」
戦車用のディーゼルは過給してる。その面で排気タービンがおいしく動いてくれる領域までの加速が悪い物もある。
機械式でカバーすればこの点は改善されるが製造・整備面で問題が出てくる。容積的にも。
だから、軽い戦車に過給していない大排気量の内燃機関を使った場合はなかなか加速が良かったりする。

ガスタービンがスタートダッシュが良いと言っても、燃料を馬鹿食いさせながらアイドリングさせて居る場合に。と言う但し書きがつく。
(と言いつつ停止状態から始動させるのも、ガスタービンの方が早かったりもするけどね。寒冷地は特に。)
(294:134)

戦車の砲口にライフル弾が進入するとどうなりますか?

砲身に銃弾が飛び込んでも爆発しないのは、砲弾の場合、
発射されてから信管が作動するようになっているから。

(663:752)

戦車は何台一組で運用されるとか決まりありますか?

普通、戦車部隊は
3~5輌で小隊
数個小隊+本部1~2輌で中隊
数個中隊+本部1~2輌で大隊
という風になっている

軍によるが、例えば米軍だとM1A1が4輌で1個小隊になる。2輌ずつがペアで行動するので、
空軍の戦闘機運用にも似ている。

1輌だと、攻撃している間周囲が警戒できないとか、被弾時にカバーしてもらえないとか、
いろいろ問題が起きるし、野営時などには交代で見張りなどもする必要があるから、
1個小隊が行動単位になる。複数運用だと、攻撃している間に僚車が次の標的を
探すこともできるので、2輌の戦車は1輌だけの4倍働くと言われる。
(664:293-294)

戦車が登場した頃の対戦車戦術を教えてください。

野砲の直接射撃や肉薄攻撃。
後は普通の小銃をでかくしただけの対戦車ライフル。
因みにこのライフルは反動を軽減する機構が付いてなくて、ほぼ確実に肩を外すので
「2発しか撃てない」と評されていた。

対戦車濠、対戦車柵といったものも使われました。
当初の戦車は機関銃弾程度の防御力だったので、機関銃弾でも大口径高初速の徹甲弾だと
貫通することができました。大型手榴弾、集合手榴弾という手も効きました。
(294:761-762)

戦車の野戦整備って誰がどのようなことをするんですか?

整備兵みたいなのが随行したりして装甲を取り替えたりするんでしょうか?
国によって異なると思うが。戦車兵が履帯を取り替えたり、砲の掃除をしたり。
整備部隊は後方から付いていって脱落した戦車を拾い上げていく。

戦車は非常に故障率が高い兵器。
なので、故障したらちゃんと回収して修理しないと
(もちろん、戦車兵が自力で修理できるならその場で修理する)
あっという間に凄い数の車両損失数になる。
(撤退戦だと回収する余裕がないために損失がふくれあがる)
(294:772-783)

戦車自体は動くのに、戦車兵が何らかの原因で足りなくなった場合はどうするんですか?

中隊本部から派遣したり他の故障車の乗員からスワップしたり手はいくつもある。
そこをうまくやりくりするのが中隊長のお仕事。
(294:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)

戦車の砲撃で顔を出した車長や周りの歩兵は爆風と砲炎にやられないのでしょうか?

当然やられる。
アメリカ軍かどっかの「歩兵は戦車の近くのこのエリアにいるとこういう風に危険」
っていう図がネットのどこかにあったはずだけど。

なので、砲戦が始まる前に歩兵は戦車から速やかに離れるのが鉄則。
まぁ「随伴歩兵」っつーても市街戦でもなければそんなにぴったりくっついているわけでもないが。
(除くタンクデサント)
車長は状況によりけりだが、本格的な戦車戦なんかの場合には、
とても頭を出している余裕なんてない。
(294:878)

スウェーデンのSタンクみたいな、砲塔のない戦車が流行らなかったのは何故なんでしょうか?

Sタンク(Strv103)は、“砲塔がない”というよりは”砲塔しかない”、「砲塔にエンジンとキャタピラが付いている」という
コンセプトの設計なんだけどまぁそれはそれとして。

あの手の構造の「無砲塔戦車」は、移動目標に対応し辛く自分が移動しながらの砲撃(行進間射撃)ができない、っていう欠点がある。
なので、戦車の火器管制装置が進歩して「移動目標射撃ができて当たり前」的な流れになってくると顧みられないことに。

また、砲塔がなく車高が低い、のは敵弾に当たり辛いし発見もされ難いけど、自分も周りがよく見えなくなるし見通しが効かない、という
デメリットがある。
戦闘の基本である「敵より先に発見し、敵より先に撃つ」が難しくなるわけだ。
そういう面でも不利なので、やはり「魅力がない」存在とされるようになった。
そういった欠点は技術の進歩でカバーできたと思うのですが。
移動目標に照準すると、移動先を計算して照準してくれるとか、
視界に関してはカメラ式にして高く伸ばせるアームの先に付けるとか…。
根本的には、車高が低くて砲塔も小さい、という方が、防御的には有利なのですよね?
小型砲塔の欠点として「即応砲弾を搭載するスペースが減ってしまう」ってのも大きい
戦車の砲弾は車体各所に分散して搭載されてるのが常だが、
砲に装填してすぐ使えるのは砲塔内部に積んでる奴のみ
それ以外のは、戦闘中に取り出している暇が無い

というわけで、砲弾切れになってしまうと困るので、砲弾搭載スペースは余裕があった方がいい
ただでさえ、現用戦車の主砲は大型化して120ミリ前後なのが主流だし、つまり砲弾も大きく
搭載スペースを圧迫するわけだしね

あと無砲塔戦車は、いくらカメラとかがついてても砲の向きを変えるには
車体ごと変えなきゃならないって不便さがどうしようもないからなあ


無砲塔式にして火器管制装置でフォロー、というのは、1970年代、冷戦の絶頂期に既にドイツがVT-1/2という
無砲塔戦車で完成させている。
これは「目標を定めて後は火器管制装置に任せれば、車体(砲身=砲口)が目標にドンピシャで合った時に
自動的に発砲してくれる」という優れたものだったが、よく考えなくても判るとおり、
逆説的に「自分自身(車体)が動いてないと照準が合わない」という根本的欠点があった。

無砲塔式はそのコンパクトさ(VT戦車は小さくもコンパクトでもないけどね)が売りの一つで、
地形障害に身を隠すことに優れている(ただし、上にあるように地形障害による「障害」も大きく受ける)のに、
自分から開けた場所に出て走り回らないと移動目標に十分に対応できないわけだ。

これが砲塔式の戦車なら、多少目立ちやすく発見されやすい代わり、砲塔動かすだけで移動目標に
簡単(でもないけども)に対処できる。

ということで、高度な火器管制装置を要するわりには優位性がない。
むしろ、「その火器管制装置砲塔式の戦車に積めば更に便利じゃね?」ということになって、
無砲塔式の優位性やメリットは全否定、ということになった。
(675:194-199)

戦車の同軸機銃って銃身過熱した場合、車内から銃身交換する事は可能ですか?

大概は出来る。
一旦マウントから外さないと銃身が外せないやつもあるが・・・。
戦車用の車載機銃は長時間射撃と耐久性を考慮して、頻繁に交換しなくも
いいように銃身が肉厚に作ってある。その分重くなるけど人が持ち歩かないのでOK.
(288:753)

戦車の野戦整備って具体的に何をするんでしょうか?

戦車は「壊れる為に動いてる」なんて言われるくらい無理の多いメカ
なので、走ってるだけで各所がイカれる。

戦車に限らず重機の類は動かしたら必ずオイルフィルターの清掃と各所の
グリスアップが必要。それも1箇所や2箇所ではない(最近の重機は比較的
メンテフリーになったがモノによっては百ヶ所くらいあるぞ)。

戦車の場合は切れたキャタピラを繋いだりエンジンの煤を取ったり、トランス
ミッション調整したりといった作業が加わる。
これに加えて戦闘後は主砲砲身を清掃したり空薬莢捨てたり機銃のメンテナンス
したりしなきゃならん。
あと当然弾薬と燃料の補給。戦場だと手回しポンプで燃料入れなきゃならなかったり
する。数百リットルをね・・・。
とても一人では出来ません。

アメリカのM1A2エイブラムスの場合、戦闘行動時は稼動状態にもって行くのに
一日当たり25マンアワー(1マンアワーとは人間一人が1時間働く事)は最低必要
と言われる。
つまり一人でやったら一日動かすのに丸一日整備しなきゃならんわけだ。
(288:796)

ディーゼルの戦車はガソリンエンジン搭載のそれと比べて発火しにくいと言われますが、どの程度のものなんでしょうか?

軽油といえども、エンジン回して加熱されていたらすぐ火が付きそうなんですが……
引火の話だと思いますが。
引火点はガソリンは-40℃、寒冷地でも火が付きますが、軽油は50℃以上、
あらかじめ加熱してやらないと発火しません。被弾時火災の危険性は全く違います。
(684:system ◆systemVXQ2)
火のついたマッチを落とした程度では燃えないが、榴弾の爆発や搭載した砲弾の誘爆の温度では着火する。
実際にT-34以降の戦車でも炎上した例は多いわけで。
(684:493)

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