「サブマシンガン」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

サブマシンガン - (2013/01/14 (月) 01:44:28) のソース

#contents
----

**ステンってどこの国の銃ですか?ステンレスと関係ありますか?
ステンは第2次大戦時のイギリス短機関銃(サブマシンガン)
で大量生産を前提にした簡素な(安っぽいとも言う)銃です。
「STEN」は、開発者であるシェパードの「S」とタービンの「T」、
そしてエンフィールド造兵廠の「EN」をとった物。
ステンレス(stainless steel=さびない鋼)とは関係ありません。
#right(){(36:機甲自転車,209)}
**SMGの定義がよくわかりません
サブ・マシンガン(SMG)は、拳銃弾を使用することが大前提。
拳銃弾を使用し、かつ、フルオートマチックで連射のできる構造であれば、SMGです。
#right(){(51:768)}

**HK社のサブマシンガン SMGⅠおよびSMGⅡなんですが、これらは試作機なのでしょうか?
H&K SMG I, SMG II

SMG I,IIは米特殊部隊用に開発されましたが、結局、MP5Nの方が
採用され、ムダになりました。数十丁が手作り試作品として作られたようです。

http://remtek.com/arms/hk/mil/ump/ump45.htm
http://www.hkweaponsystems.com/hkproducts/hkprodmain.html
#right(){(54:92)}

**「荒鷲の要塞」でクリント兄貴がシュマイザーの両手撃ちをやっていたのですが、実際可能ですか?
シュマイザーことMP38は意外に軽量なのですが 
如何せん握把から先が全部オモリなので 
狙ったところに当てるのは困難だと思われますが 
撃つだけならどうと言うことはありません 

シュマイザーと言うのは英国がMP38の情報を取得した時のコードネーム 
これが何故か固有の名称として定着した、と言うのが真相 
シュマイザー氏本人は別の銃器を設計していたとかw 
#right(){(310:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s )}
**UMPってどういう目的で開発されたんでしょうか?
>HKの洗練されたラインナップの中で未だに存在意義が分からない 
UMPの設計思想は簡潔に言うと「MP5シリーズの廉価版」です 
樹脂のレシーバーにオープンボルトファイアリングで低価格と実用性の両立を目指しましたが 
MP-5には遠く及ばないようです、もっとも近距離での制圧火力としての機能は十分の持ち合わせています 

また昨今はSMG(短機関銃)のは威力不足であるという運用する側の認識があります 
トミーガンは簡潔に野戦での近距離制圧火力を目指したものなので 
比較対象としては公正さに欠けると言うのが個人的見解です。 
#right(){(316:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)}
**機関拳銃と短機関銃の違いを教えてください 
機関拳銃とはマシンピストルの直訳ですが、主に自動拳銃を基本として全自動あるいは制限点射機構を付加したものです 
H&K VP70 BERRETTA M93R Glock18 MAUSER M712 スチェッキンAPS等が該当します 
短機関銃とはサブマシンガンの訳語の一つで短銃(拳銃)弾薬をしようする自動火器のことです 
これは主に肩付け火器(ショルダーウエポン)として設計されていますがストック等が折り畳みあるいは脱着式が主流です 
IMI UZI H&K MP5 Thompson M1921 等が該当し、拳銃弾を使用する点以外は基本的に異なるカテゴリーと見なされます。 
#right(){(316:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)}
**MP5は殺傷力不足になってしまったので小銃弾を使うカービンに切り替えられつつあるという話ですが、小銃弾が貫通しやすい件は解決されているのですか? 
>あるいは多少の貫通より相手を即死される方を重視したんですか? 
殺傷能力が不足する条件というのが 
相手が抗弾装備を身に着けている状況にほぼ限られます 
ですから警察活動に於いては状況によって使い分けますが 
軍事行動においては最低限度の能力を求めると弾薬の互換性も考慮した場合 
合理的な装備というのが小銃弾を使う短縮小銃になるという事です 
また所謂個人防御火器(PDW)に就いては前出の理由により威力と弾薬の互換性で不利になります 
したがってごく限られた条件下でしか使えないので短機関銃の一種として考えられていますが 
拳銃型モデルと同時に導入した場合、警察任務であれば活躍の余地があるのではないでしょうか。 
#right(){(320:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)}
**ステン短機関銃のもつところが横についているのは何故でしょうか。 
ステンガンの横に付いているのは弾倉受け部分であって握る為のものでは有りません 
が、丁度握り易いところにあるので、握っても作動不良を起こしにくいように造ってあります 
その形状になった理由ですが、お察しの通り伏せて構えるときに邪魔にならない様にですが 
独逸のMP-18や日本の百式等、当時主流の設計思想でもありました。 
#right(){(329:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)}
**東側には西側のMP5に相当するような特殊部隊向けの高性能のサブマシンガンってないんですか? 
旧ワルシャワパクト、所謂東側諸国では、MP5の相当する火器としてAK74の短縮型であるAK74SUやそのコピー等 
5.45mm×39を使用する短縮小銃を主に使用しています 
これは9mm×19を使用する自動火器もありますが、制式小銃と同じ弾薬を使用する火器の方が運用上のメリットが大きいからで 
元々AKシリーズは短機関銃の射程を強化した運用思想である事から、短機関銃としての用途にも充分使えるのです。
#right{(524:803:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)}
**先進国の軍隊や準軍事組織で短機関銃が廃れたのは、威力低い9㎜拳銃弾を使用する為に、ボディーアーマーを着た敵兵に有効なダメージを与える事が難しいからでしょうか? 
抗弾装備の普及により、拳銃弾を使用する火器の有効性が薄れた事と 
複数の弾薬を補給するデメリットを解消する目的で 
所謂短機関銃は正面装備からは消えつつあります 
ただ、近距離での取り回しと火力は有用である事から 
通常の小銃弾を使用する短縮小銃を採用し、携行する弾薬の統一と 
必要な近接火力の確保を両立させています 
これは同時に、近接戦闘火器が制式小銃と同じ操作法である点から 
近接戦闘の訓練期間短縮も達成されています。 
>5.56㎜NATO弾が撃てるサブマシンガンやピストルでも開発するんですか?
従来の短機関銃(サブマシンガン)に近い寸法に短縮した自動小銃を使います 
また拳銃に関しては、小銃弾と拳銃弾の中間的な威力を持つ近接防御火器 
所謂PDW用弾薬を使用する拳銃がありますが、この近接防御火器は 
サブマシンガンとしては中途半端な存在であり、PDWと拳銃がワンセットでないと 
採用する意味が無い為、また専用弾薬が高価であった為実際には普及していません、 
また仮に「抗弾装備に対応可能な拳銃」を主体として売り込んだのであれば 
逆に法執行部門において採用が進んだ可能性があったと思われます。 
#right(){(641:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)}
**ステン短機関銃の評価はどんなものですか?
究極的な省力化の結果、数だけは揃える事が出来た点 
省力化の余り信頼性は大いに犠牲になった点 
オープンボルト式撃発機構の為、操作は簡単、単純にして明快な点 
省力化を優先した設計の為、見た目が悪く「ステンチガン」と揶揄された点 
以上がステン式の常識的な特徴です 

戦時下でしかも大量に失った装備の代替として兎に角早く 
兎に角大量に調達する目的には適ったものである、と言う評価も 
これを抜かしてはステンガンを語れない点も無視してはいけません 
さらに言えば、ステン式はランチェスターSMGやスターリング式の代替でもあります。 
#right(){(643:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s*一部修正)}
**スターリングは、ランチェスターの発展型であって、ステンとは系統が別ですか?
そもそもの短機関銃の原型たるMP‐18が、何を参考にして作られたか 
と言う原点からのお話になりますが、そもそも軽機関銃の原型たる 
ごく初期の中機関銃に独逸のMG-15ソロートン機関銃があります 
これはサドルマガジンと言う、そでまでのルイス式やデグチョリョフ式から発展した 
コンパクト化された形状を踏襲したMP-18ベルグマン式が最初の短機関銃でした 
その設計思想はまさに「拳銃弾を使用する機関銃」であり 
箱型の弾倉を左側に差し込む形式は、サドルマガジンの特徴である 
銃の上下のサイズを小さくし、塹壕戦等の伏せ撃ちに有利な形式です 
独逸はこれをMP38として発展させ、野外戦闘における近接戦闘にも 
適合するようなスタイルを確立、後に突撃銃へと発展する事となります 
一方の英国は、ベルグマンと同様の形状を選択し「拳銃弾を使う機関銃」と言う 
当初の設計思想を継承し、これはスターリング式まで変わって居ません 
要するに両者の違いは設計思想ではなく運用思想の違いによって生じており 
参考にしたのは内部構造と生産性の高さだけであった、と言う事になります。 
#right(){(643:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)}
**Gera"t Potsdamの使用目的は何ですか? 
ゲレートポツダム式は、兎に角生産性の高いものを求めた結果 
究極の省力化を達成したステン式の模倣です 
後方撹乱などはそのメリットを生かした二次的な使用法に過ぎません 
開発の理由はステン式の時の英国と同じく、兎に角早く数を揃える事です。 
もはやこの時点で独逸は、自国のそれまでの運用思想を投げ出してでも 
兎に角火力を揃えて本土決戦に備えようとしたのです。 
#right(){(643:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)}
**第二次大戦時の英国の短機関銃の弾は英国の軍用拳銃の弾と違い、どうして9mmパラベラムになったのでしょうか
英国の制式拳銃がそれまで回転式のエンフィールド式であった為 
短機関銃用に新たに新弾薬を導入する必要がありましたが 
9mmルガー(パラベラム)弾を選択したのは、他国がすでに導入しており 
補給の利便を優先してそうなったようです。 
>「他国がすでに導入しており 」とは、どこの国ですか? 
9mmルガーは当時既に拳銃弾として普及していました 
独逸に占領された地域では当然、9mmルガーを生産させられていた訳です 
鹵獲した弾薬を使用する事は勿論、今後の事も考え9mmルガー弾を使用しました 
特に独逸から奪還された工場では、今度は連合国向けに9mmルガーを生産したのです 
各国が当時使用していた短機関銃と拳銃を調べればわかる事です 
ちなみに英軍は1940年にハイパワーピストルを制式拳銃として採用しており 
当初より9mmルガーの導入は決まっていたようなものです。 
#right(){(643:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)}
**ソ連の短機関銃PPSh-41バラライカを持った歩兵は、銃弾を何発携行していたんですか? 
71発入りドラム弾倉の場合、銃に一個と腰のケースに一個、計142発。 
35発入り箱形弾倉の場合、銃に一個と腰のケースに三個、計140発。 
#right(){(646:544)}
**対テロ戦の主役としてサブマシンガンが台頭してきた理由ってなんでしょう?
テロリストはボディーアーマーの類を着けていることがなかったので
貫通力が高いアサルトライフルの類は、付随的な被害を引き起こしやすい
と考えられてきたからです。
簡単にいえばテロリストの身体を突き抜けた銃弾が勢いを保ったまま飛んで行き
後ろの人質に当たるのでは、という風に考えられていたわけですね。
そのため、貫通力の低い拳銃弾を使用するサブマシンガンが好まれる傾向がありました。
最近はボディーアーマーも出回ってきたため、
貫通力の強いM-4カービンなんかの採用が増えているとか。

サブマシンガン、と言うのをここではちょっと古めのMP5という前提にしてみる。
コンパクトな割に連射が利く、と言うのは、あくまで第二次世界大戦時代やUZI等が重宝
されていた時代の話。テロリスト対策では、弾をあらぬ方向にばら撒くのは、
人質を殺してしまいかねないし、CQB(屋内かつ近距離での戦闘)には
向かない。
なので、元々は使えなかったところに、単発時にかなりの命中精度を誇る
MP5が登場した。拳銃より強力かつ高精度、それでいて小銃よりも狭い屋内で
取り回しがいい。ということで、テロリスト対策向けに広まった。

けど、MP5の場合は9mmパラベラム弾を使っていた関係で、威力が頭打ち
になってきたので、防弾装備したテロリスト相手に、最近ではもっと強力な
銃を使うところも出てきている。その一方で、小口径徹甲弾を使うサブマシンガン
のFN P90も、一応のソリューションだったりする。採用例少ないらしいけど。

P90は元々は軍隊でアサルトライフルを装備していない部隊向けに開発された商品。
「万が一前線が抜かれた時でもボディーアーマー貫通能力があるからサブマシンガンよりずっと安心」というウリ
#right(){(301:449-462)}
**ゲオルギ・シュパーギンのロシアでの知名度は? 
PPShシュパーギン式短機関銃は、当時最も有効な近接戦闘用火器として重宝されました、 
またこの近距離の火力を重視した武器は、そのままカラシニコフの設計思想へと発展し、 
ソビエト/露西亜の戦術思想に色濃く反映しています。 
ある意味ミハイル・カラシニコフよりも知名度は高いかも知れません。 
#right(){(651:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)}
**ジャングルならサブマシンガンが有利なのに日本軍はなぜまともに配備しなかったの? 
旧日本軍は、少数のベルグマンを輸入し「べ式機関短銃」として運用し、その結果 
近距離での火力が有効である事を確認し、百式機関短銃を開発しています。 
配備に当り問題視されたのは、自動火器の有効性よりも、それを生かす為の兵站の確立が困難だった点で 
それでも空挺部隊や海軍陸戦隊など、少ないながらも有効に使えるよう集中配備して運用していました。 
このように戦術上必要とされながらも、大量配備を断念した兵器は枚挙に暇がありません。 
#right(){(652:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)}
**ステンガンや百式短機関銃は何故マガジンが横に付いているのですか? 
ステン式や百式は、単純にベルグマン式の模倣レイアウトですが、 
そもそもベルグマン式のレイアウトは、ベルト装弾式の機関銃の構造を 
箱型弾倉で設計せしめたものです。 

それは銃の、特に下方向の弾倉の出っ張りを忌避した為に 
このようなレイアウトを取らざるを得なかった事から来たもので、 
M1921トムソン短機関銃の試作銃においては、ベルトリンク給弾のものがあった事からも、 
その設計思想が明らかに機関銃を縮小化したものであることがわかります。 
>それはベルクマン式がそうであってステンや百式はそうじゃないだろ 
模倣と言うよりも、ベルグマン式の機能と設計思想を「大幅に取り入れた」設計である事は事実です、 
そうでなければトムソン式や自動小銃ですがBARやその他のように弾倉を配置していたでしょう。 

これらに、時代が進んでより個人装備として進化したMP38と同様、 
自動火器の運用思想・設計思想の変化を見る事が出来ます。 

まさに、低威力の拳銃弾を使用する個人装備としての自動火器、と言う設計思想で、 
後の自動小銃へとつながる進化の鎖と言えるでしょう。 
#right(){(654:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)}
**機関拳銃、機関短銃、短機関銃、マシーネンピストーレ、サブマシンガン……この辺の区別がよく分かりません
とりあえず、それらは「拳銃弾を使う手持ち式機関銃」のこと、
”定義”というならそのまま「拳銃弾を使用する手持ち式機関銃」となる。
もっともアメリカなんかはM-16の短銃身折り畳みストック型を「サブマシンガン」の
カテゴリーに入れてたりしたが。

機関拳銃=自衛隊用語
機関短銃=ドイツ語の直訳
短機関銃=英語の意訳
マシーネンピストーレ=ドイツ語(英語読みだとマシンピストル)
サブマシンガン=英語

ただし機関短銃(マシンピストル)は全自動機能のある自動拳銃を指すこともある。
最近は
PDW=パーソナルデフェンスウェポン という呼び名も。

FN P90やH&K MP7などは特にこの「PDW」と呼ばれることが多い。
 これらの銃は従来のものとは違って使用する弾は拳銃弾ではないが、使用する弾は基本的に
貫通力を高めただけで拳銃弾と同じく遠距離での使用をあまり考えておらず、これらの弾を
使用する火器も接近戦を主目的にしているので、同じカテゴリに入る。
#right(){(297:783)}
**サブマシンガンで軍や警察用として採用され評価の高い銃を教えてください。
サブマシンガン(短機関銃)で警察用として評価が高いのはH&KのMP5シリーズですね 
軍用としてはUZIとそのコピー、発展型が耐久性が高く評価が高いです 
軍と警察では要求される性能が微妙に異なるので、精度の高いMP5は警察用 
耐久性・整備性が高いUZIは軍用としてそれぞれ評価されています。 
#right{(505:653:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)}

**トンプソンは音がタイプライターっぽいからシカゴタイプライターと呼ばれたという説があるみたいですが本当ですか? 
>あとドラムマガジンがマガジン内の弾の数以外に普通のマガジンに勝っている要素はありますか? 
トムソン式短機関銃、所謂トミーガンは、最初期型のM1921では、 
ブリッシュ閂子と呼ばれるレートリデューサとカッツコンペンセイターを装備しており、 
その上比較的低速な.45ACP弾を、6kgもある重い銃から発射します、 
その為指切りによる制限点射が容易で、その断続した発射音がタイプライターの様だと、 
ギャングと捜査当局との撃ち合いで良く耳にする事からシカゴ・タイプライターと呼ばれ 
その後警察関係から、軍での制式採用へと至りました、それがM1928A1です。 
本銃はその重量から来る低反動と低発射速度による軽快な射撃が特徴となっています。 

また、鼓胴型弾倉が箱型弾倉に優位のある特徴は、装弾数以外には殆ど見出せません、 
敢えて挙げるとするなら、大きく重い為に射撃時の銃の動揺を抑え、 
銃を安定した架台等に委託して射撃する場合には、目標に命中させ易く成るくらいでしょうか。 
#right(){(659:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)}
**なんでサブ”マシンガン”って言うわけ? 
>狭い意味ではアサルトライフルはマシンガンじゃないんだろ? 
「Submachinegun」サブマシンガンは補助口径自動火器を意味し、 
予備とか補助の意味で「sub」と言う語が附属します。 

つまりサイドアームの一種として当初想定されて開発、配備されていました。 
また、所謂突撃銃、アサルトライフルは、自動小銃と短機関銃の中間的な威力を持ち、 
中距離以内における、全自動射撃による弾幕射撃・制圧射撃が、それ一つで可能な火器なので、 
戦後の戦術思想である「歩兵単独の継続射撃能力の強化および制圧火力の確保」を目指し、 
正式小銃として、機関銃と自動小銃の機能を統合し、短機関銃の軽便性を付与した物、 
つまり軽機関銃よりも軽便な火器であることから、機関銃の類とは区別されており、 
さらに自動小銃と軽機関銃の中間的な存在として、L86やAUG-HBERやMINIMI等を差して 
分隊自動火器「Squad Automatic Weapon」軽支援火器「Light Support Weapon」 
分隊支援火器「Squad Support Werapon」として、別にカテゴリー訳されています。 
これらの特徴は、突撃銃を強化し持続発射弾数と射程を拡張したもので、 
一部の部品を共有したり、弾倉をそのまま流用出来るものもあります。 
#right(){(669:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)}
**発射速度の速いイングラムですが、弾装をロングバナナ式にするかドラム式にすれば弾がすぐ無くなる欠点が解消されますか? 
イングラム等の小型で高発射速度の火器は、小型であるが故に、 
発射速度が増大する傾向がありあます。 

ですから、レートリデューサ(遅延機構)を追加し、発射速度を抑え、 
適切な発射速度にすれば、それらも問題は解消されますが、 
遊底解放位置で射撃開始する機構である以上、根本的な解決策には成りません、 
どうしても小型短機関銃が必要な場合、素直に、遊底閉鎖式のMP-9や 
グロック18C等を選択する方が余程合理的である、と言えますが、 
射撃時に必ず制限点射をするようにしたり、 
バレルジャケット型の減音器等をバラストとして装備する事で、 
ある程度問題は解消されています。 
#right(){(669:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)}
**サブマシンガンがカービンやコンパクトライフルに比べて有利な部分ってありますか?
>破壊力が小さいので二次被害も小さいとか? 
拳銃弾を使用する短機関銃(サブマシンガン)の利点は、二次被害が起こりにくい点は、 
仰る通りの利点ですが、携行弾数は、小銃弾とさほど変わりません。 
もう一つの利点は、警察活動で使用する場合、拳銃と弾薬を共有可能な事で、 
弾薬調達の複雑化を避けられる、と言うもので、軍用の場合は逆に、短縮小銃を使用する事で、 
小銃弾が有れば運用出来る、と言う利点が生じます。 
#right(){(671:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)}
**MP5って撃つたびに部品が摩耗するから定期的に交換しなきゃならないというのは本当ですか?
MP-5とその原型のG3は、プレス製のレシーバーに、 
バレルを固定する為のトラニオンと言う部品を使用しています。 

この接合部が一定の発射弾数で磨耗限界に達する為、 
トラニオンの交換と、レシーバーのリサイジング、つまり寸法の修正をする様に成っています。 

これは銃の基幹部品を定期的に交換する事を意味し、他の構造の自動小銃に比較して、 
頻繁に行わなければ成らない事から、他の銃よりも性能維持にあたり手間が掛かると言われています。 

勿論、他のシステムも定期的に、磨耗する消耗部品を交換する事は必要です。 
#right(){(673:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)}
**「サブマシンガン」の名前の由来を教えて下さい。
元々サブマシンガンには補助口径機関銃という意味合いもあります
従って分隊火器たる機関銃を補助する装備、と言う意味で米国ではサブマシンガンと呼称され
独逸においては拳銃の機能を強化した火器、という運用思想からマシーネンピストーレ(機関拳銃)と呼称していました
日本においては独逸の運用思想に影響されつつ、戦中には機関短銃と呼称し、戦後米軍の影響下においては
これを短機関銃と呼び慣らしていましたが、最近の新装備においては機関拳銃と言う「拳銃に毛が生えた火器」として
警察用および対ゲリラ戦用の装備としてMP5(9mm機関拳銃)の運用をしています
また想定される敵勢力が自動小銃での武装及び防弾装備をも充実させている、という米軍の戦訓を受けて、
室内戦闘においては自動小銃を用いるようにはなっていますが・・・。
#right(){(279:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)}
**グリースガンの米軍での評価は?
信頼性が高く、トンプソンより軽量なのでおおむね高評価 
ただ作りがチープすぎという文句もあったようだ
#right(){(俺初質スレ432:217)}
MP38、MP40のほうがいいという評価。
#right(){(俺初質スレ432:218)}
**日本の警察が採用しているMP5とフランスの警察が採用しているMP5は、発射機構が違うと聞いたのですが本当ですか?
9mm機関拳銃はフランス向け仕様にB&Tのローマウントを付属しているので基本的にフランス仕様と同じ
MP5のバーストレシーバーが法執行向けでは標準的なオプションとなっていて寧ろバースト無し(ネイビータイプ)が少数派となる
A2/SEFレシーバーはフルオート化の改造が容易なので民間向けには絶版だったと記憶している。
#right(){(261:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)}
**SMGのエアバッファーとコイルバネってどう違うの? 
>MP40ファイアリング・ピンはボルトに固定されていないって命中率のため? 
エアバッファは空気を圧力を利用した緩衝装置で、射撃時の衝撃を 
機関部の最後部で受け止める役割を持ちます。 
リコイルスプリングは遊底(ボルト)複座ばねとして機能するものです。 

撃針を固定しない理由としては、オープンボルト式の欠点である、 
銃床方向から衝撃を与えると暴発する危険性を減じる事や 
撃発時期の調整、雷管破裂事故の防止等があります。 
#right(){(705:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)}

----
記事メニュー
目安箱バナー