「ハイジャックをやっつけろ!」はチャージマン研!第37話。DVDでは40話。 伝説の冒頭36秒尺かせぎ、
超展開、それでも余る尺はバリカンオチ、とナッククォリティ全開の回である。
タイトルがジュラル視点(ハイジャック=
革命野郎)と研視点(ハイジャック=
ジュラル星人)というダブルミーニングである珍しい回でもある。
よく間違われるが、タイトルは「やっけろ!」ではなく「やっつけろ!」である(やっけろ!は
第44話の方だけである)
チャー研史上最強最悪の冒頭耐久36秒尺のばしの後、おばあちゃん家から帰路の飛行機内でくつろぐ研・キャロン・ママ。そこに突如現れるハイジャック犯…ピンクのシャツに青いスーツ(通称・ジュラルカラー)を纏って「はいはいジュラルジュラル」…と思ってしまっては並のアニメ。
革命野郎のハイジャック犯の前に現れる1人の
牧師さん。革命野郎はこの牧師さんに目からビームで殺られてしまう…実は泉一家と革命野郎
以外の全乗客がジュラル星人で、研達の命を狙うために飛行機のチケットを全部押さえたという用意周到ぶりがジュラル星人がジュラル星人である証でもある。
まあそんな事を言っても、結局ジュラルは虐殺され、飛行機は爆破され無事に帰宅。冒頭であれだけ尺をのばしたのに、やっぱり最後もバリカンオチで
余らせた尺を消化することに。せっかくの
超展開が台無しだ。
ジュラル星人達は『(泉一家が乗る予定の飛行機の)チケットを全部押さえた』と言及しているが、計算違いの革命野郎を除く第三者が該当する飛行機の便のチケットを阻止した訳であり、これを踏まえると航空会社の中の人にもジュラル星人が潜んでいると考えるのが自然である。
ハイジャック犯が行き先を変更させようとコックピットへ入った途端、このハイジャック犯は外へ追い出されている。このことから推測するに、パイロット等のコックピット内もジュラル星人である点が示唆されている。しかし乗員もジュラル星人であると仮定すると、「チケットを全部押さえてな!」という言葉の
キチガイさが低減してしまうのが残念な点である。
逆に、パイロットや客室乗務員等乗員が「人間」であった場合、ジュラル乗客と共に飛行機ごと爆破処理した際に、無関係の人間を殺してしまっている。一応正義の味方を名乗っている以上、人間は殺すわけがないのだが…、「
逝け!パイロット!」の空耳を踏まえると、研が人間を見殺しにしている例はいくつか散見されることから、パイロットや客室乗務員が人間である可能性は捨て切れない。
研が呼んでもないのに、
スカイロッドが飛行機側面に体当たりをかましてきた。第48話「孤島の対決」において、
「声が出ないとスカイロッドも呼べない」という設定があるにも関わらず、勝手にやってきたというわけ…いや、チャー研において「設定」を考察するだけ無駄な行為ではあるが…
ハイジャック犯は牧師さんによって退治され、研とジュラル星人の対決も粛々と
アルファガンで狙い撃ちしているわけで、この飛行機が炎上・爆発した原因は明らかに「
スカイロッドが飛行機に激突した」からである。乗客全員がジュラル星人だった、という超展開を(短い時間で)解決する為とは言え、研の裁量(?)で飛行機1機を爆破して許されるものなのか疑問が残る。しかもこれが
原子力ジェットだったら…考えただけで怖ろしいものである。
余談の範囲になるが、爆発寸前の飛行機からスカイロッドで脱出して飛行場に戻って来たら、パパ達は「ハイジャックの知らせ」をニュースで聞いたことになっている。エジプトまでひとっ飛びのスカイロッドの速度よりも速くハイジャックの情報を得る為には、パイロット等の乗員が地上管制官へと連絡したわけで…以上を踏まえると、
パイロット等の乗員は「人間」であった可能性が極めて高い。
ちなみに
絵コンテには操縦士がジュラル星人だということがはっきり描かれているが、×印が付いている為本編ではカットされている。
最終更新:2017年07月18日 23:36