スカイロッド 地底に突っこめ!


「スカイロッド 地底に突っこめ!」は「チャージマン研!」第34話(DVDでは第31話)である。

主な登場人物


あらすじ

空を行く一機のヘリコプター。その乗員はパイロットと研、そして生足吉阪博士である。
今日は山間部に建設中の、砂鉄工業のコンビナート工場群を見学に来たらしい。
これまで電源確保が不可能だった山間部で地熱発電の実用化に成功した事を「日本の大いなる飛躍」と語る吉阪博士。
その時、大きな爆発音が響いた。

吉阪博士が驚く研に説明して言うには地下で核爆発を起こし、その熱を地中に保存して蒸気タービンのエネルギー源としているらしい。
ところが続け様に異様に激しい爆発音が。「まさか、核爆発を連続させるなど、そんな馬鹿な事は…」と戸惑う吉阪博士。
一度だって十分に馬鹿な事だ

研達が急いで着陸しようとすると何者かによって工場の一つが爆破された。立ち込める爆煙にヘリパイは工場付近への着陸を諦め、
近くの山頂に降りる事に。眼下に映る工場群へ被曝を気にせず走って駆けつける研と吉阪博士。
そこでは数多くの建設作業員達が無残な姿で息絶えていた。生き残った静岡弁が流暢な作業員達の話によれば、
爆発の前に気味の悪い男達が地底現場に入って行き、下の作業員がその男達によって閉じ込められているという。

一方地下では謎の男達が拳銃を構えて作業員達を監禁していた。男達の正体は勿論ジュラル星人。
コンビナートまで来た目的は「地球を支配する為に人類の文明を全て破壊する事」だという。抵抗する作業員を前に
ジュラル星人が取り出したのは、どう見ても7本束ねたダイナマイトにしか見えない核以上に大きな爆発を起こす(らしい)爆弾
作業員ごと坑道を爆破しようとジュラル星人が爆弾の導火線に着火し、引き上げようとした所へ坑道をぶち破って現れる研(inスカイロッド)。
戦闘の末ジュラル星人はあえなく駆除され、研が導火線の火を踏み消して作業員達の危機も救われた。
それよりも放射能の心配をすべきだろう

ありがとー!、ありがとー!」とお礼を言う作業員の声を背にヘリで帰途に着く研と吉阪博士。
研は工場のもたらす公害を心配するが、吉阪博士によれば工場廃液は処理タンクで消滅できるらしい。
だから放射能の心配を先にすべきだろう
「鳥さん達、この放射能まみれの山で安心して住めるんだよー!」と呼びかける研。ところが、”返事”とばかりに
フンを額に落とされ、研は「あれ~?何だか…エヘヘヘ…」より目気味なウザ顔で苦笑するのだった。

概要

チャー研放送当時の核や原子力という存在は、危険物というよりもむしろ
「明るい未来の夢のエネルギー」であるという認識が強かった事が良く分かるエピソードである。

100年後の日本では、山間部で水力発電をする事も、送電線を引く事も出来ない割に、
何故か核爆発のバカでかい熱量を保存する事は出来るようになっているらしい。
もっとも、現実世界では各国での度重なる原発事故により、放射能の危険性が重視されるようになったのだが…。

ちなみに次の話である第35話「頭の中にダイナマイト」で「核より威力のある」ダイナマイトが、
その次の第36話「戦慄!悪魔の病院」で工場廃液が再登場する。
もしかしたら、ナックはこれらのエピソードの伏線としてこの放送順にしたのではないかと噂されております。
最終更新:2017年07月19日 02:14