.
― エントランス「円環の間」 ―
村野さやか「―――………やっぱり、繋がらない…(27層の戦闘を終えてからというもの、スマホで綴理に何度も連絡を入れるが一向に繋がる気配がない) 」
徒町小鈴「さやか先輩…!(慌てて駆け寄ってくる)はぁ…はぁ……ダメです、綴理先輩…見つからないです…。他の先輩方にも事情を伝えて、一緒に探してもらっている最中なんですが…… 」
村野さやか「……そう、ですか……(27層はクリア扱いとなった。それならば、先んじて脱落した綴理もすぐに復活するはずだった。しかし、何処を探しても彼女の姿はなく、不安が募り始めていく―――)……じゃあ、次の階層からは綴理先輩抜きで、二人で挑みましょう。その内、きっとあの人も戻ってきてくれるはずです。 」
徒町小鈴「わかりました…!徒町、今度こそMIP取って…綴理先輩に褒めてもらうように頑張ります…! 」
村野さやか「はいっ、その意気ですよ…! ………。 (頼れる後輩をひとり持ち、朗らかに微笑む。だが、自分にとってただ一人の先輩である綴理なき今、その笑顔には陰りがあった――――) 」
トランセンド(NPC)「ほいっ、これが頼まれていた「過去のレッドプレイヤーの一覧表」ねん (8枚ほどの用紙似た花えられた資料を何者かに差し出す) 」
浮世英寿「助かった、恩に着るよ(トランセンドに向けて端末を向けると、彼女の端末に多額のチャオスを送金し、束ねられた資料を受け取る)…… …… ………なるほどな…流石「情報屋」だな。知りたかった情報がここまで集約されているとは、驚きだ。 」
トランセンド(NPC)「いえいえ~ん♪ま、脱落者の数は相当多くて集めるのは一苦労だけど…その中から、『運営』に強制退場されたプレイヤー…つまるところの『レッドプレイヤー』をピックアップすることなら全然だよ。そういう輩はむしろ絞られて当然だからね。……で、そこのマーカーで囲ったプレイヤーたちが――― 」
浮世英寿「27層に乱入してきた
『プランダラ』のメンバー…ということか。(顔写真をはじめ、退場理由や戦績などの詳細な情報が記載されたプランダラのメンバーをひとりひとり確認する)……レッドプレイヤーの全員が必ずしも所属しているわけではない…が、奴らの中でも悪逆非道に走った害悪が、この「プランダラ」にヘッドハンティングされているみたいだな…。こいつらが他の階層に現れたという情報は? 」
トランセンド(NPC)「それは今のところないみたいよん。あの27層がはじめて。だから、『運営』も対処に大幅に遅れてしまった。
エリノラちゃんの権限が効かなかったことも含めて、まだまだ得体の知れない連中だよ。だけど、こんな情報を知ってどうするの?こんな連中に関わったってロクなことにならないと思うよ。ゲームとは関係のない一件だし、討伐したところでチャオスが貰えるわけでもないでしょ? 」
浮世英寿「そうだな…だが、放置したところでまた乱入してきたらゲームどころではなくなってくる。連中の実力も極めて高い…奴らにステータスの概念があるのかどうかは定かじゃねえが、明らかにここにいるプレイヤーとの実力の差がありすぎる印象はあった。グレイヴ(バトルフィールド)に侵入してくることも含め、なんらかのチート行為を行っている可能性は高い。正攻法で撃退するのは困難を極める。だったら、奴らの情報を少しでも入手し、迎撃の策を練るべきだ。情報屋、また何か連中に関与していそうな情報があれば教えてくれ。その為のチャオスは常に構えておく。 」
トランセンド(NPC)「そう……まあ、一理あるねん。プレイヤーがゲームをクリアしてくれないと、ウチらNPCも存在意義を失うからね。ういういっ、任せてちょ~よ!大スター様のお得意様になれてウチも鼻が高いからね。(ウインクをひとつ残して颯爽と立ち去っていった) 」
ツムリ「英寿様…(ちょうどトランセンドと入れ違いになるように現れる) まもなく第30層の攻略が始まるそうです。 3度目となるボス戦…張り切っていきましよう! 」
浮世英寿「ああ、そうだな。まずは、この「ゲーム」をクリアするという目的を忘れないようにしないとな。(ツムリへ不敵な笑みで応えると転移クリスタルのある方角へと歩いていく―――) 」
― 第30層「邪魔」 ―
― バトルフィールド:結晶円盤 天候:無 ―
エリノラ「(転移クリスタルから攻略組を引き連れて、20層と似た構造の広大なバトルフィールドへと誘う―――)―――……さあ、いよいよ第30層の攻略だよ!今回のボスは更に強いのが待ち構えているみたいだからね…!だから、今回は大勢のPTを交えた「合同レイドバトル」を展開するよ!他のパーティと協力して、強大なボスに立ち向かおうー! 」
ニル「あぅぅ……こ、こんなにたくさんのプレイヤーと一緒に…… あ、足引っ張らないように頑張らないと……!(周囲のメンバーを見て緊張のあまりがちがちに震えている) 」
フレイミス「っしゃ…!気持ち切り替えて、目の前の「目標」に挑むとするか。(ガチン、と両手腕の手甲をこすり合わせる) 」
浮世英寿「フッ…みんな張り切ってるな。だが、MIPを取るのは俺だ。(他のパーティを他所目に、自信満々の不敵な笑みをひとつ浮かべる) 」
ムスカ「ハッハッハッ…!言葉を慎みたまえ、君たちはラピュタ王の前にいるのだ!!(私がムスカ大佐だ!!とオーディエンスの画面越しにこれ見よがしに自己主張している) 」
メノア「ちょっ…何この人口密度…!?邪魔すぎなんですけど…!まあ…お陰でこいつらを囮に比較的安全に解析に集中できるのかもしれないけれど……(ラップトップを脇に抱えて現れる) 」
草加雅人「………フン…(なれ合いなど不要と言い張るように何もない場所へそっぽを向いている) 」
村野さやか「小鈴さん、準備はいいですね…?気を付けて挑みましょう…!(結局、綴理先輩から連絡はなし、か……いったい、何処にいるのでしょうか……) 」
ネモ「合同でレイドバトル、か……今までこういうのはなかったから、ちょっと新鮮かも。他の伐刀者も一緒にいたりして…?(周囲をきょろきょろと見渡す) 」
ブラックホール「カカカーッ、やることは変わらないんだ、肩の力を抜きな。むしろこう考えるのはどうだ?こんなにいっぱいいるんだから、自分一人の責任はそう大きくないってな(ニルの近くでトントンと小さくジャンプしながら語り掛ける) 」
肆々玖「結局チャオスってのはどう使えばいいんだ……?(ボスの湧き待ち、手持ち無沙汰気味にボヤいている) 」
ニル「は、はいっ…!そ、そうですね…(ブラックホールに励まされながら苦い笑みを零す)……?(あの人、も…確か、伐刀者だったような…?さっき見た試合にいた…)(遠目にネモの姿を拝む) あっ (そんな時、ちょうど付近に肆々玖がいたのを目撃する)……こ、こんにちは……!今回は、一緒なんですね…よろしく、お願いします…!(彼にぺこりとお辞儀する) 」
ブラックホール「なんだ、ゲームも結構進んできたってのに知らないのかお前?チャオスってのは、アレだ、買い物とかで……買い物とかで……(肆々玖にレクチャーしようとするが、彼もあまりよく分かっていない様子) 」
肆々玖「ん……どうやらそうらしいな。(軽く礼)緊張はするなよ、何が起こったって―――"まあ、別にいいか"だ。死なない限り次は廻ってくる。(グッグッ、と拳を握っては開いてを繰り返している)ああ、そもそも俺が好きでやりだしたんじゃなくて"いいからやれ"って半強制的に始めたせいで正直全然わかってなくてな……最近まで餃子だと思ってたぐらいだ。(天然ボケか?) 」
ニル「はいっ…!(肆々玖の口癖に関心を示す様に小さく頷いた)…ちゃ、餃子(チャオズ)……?(デフォ顔で小首を傾げる) そういえば私も…ちゃんと自分の為に使った記憶があまりないような…(墨田の一件でしょっちゅうパシリ役を強いられていたため) 」
エリノラ「うんうん…みんな意気込みはいい感じみたいだね――――?(ふと何かを察したかのようにわざとらしくあらぬ方向へ振り返る)………"来るよ"……!(緊張感を含んだ一声を放つ) 」
――――― ズ ゴ ゴ ゴ ゴ ッ ! ! ! (何もない広大なステージに揺れが発生。その振動は徐々に、強くなっていく――――――)
ディアボロス「――――― ズ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ … ッ … … ! ! ! ! ! (奈落の底から地響きと共に出現する巨大な影。露わとなった正体は、二足立ちの巨竜。その巨大な体躯に余り、上半身のみが攻略組の前に曝け出され、圧倒的な威圧感を放っていた。見る者を戦慄させる四つの赤い眼、悪魔の如き白い角、屈強な黒い肉体、広大なステージの両端にまで届く勢いの両翼… 現実世界に存在してはならない絶望の権化が、彼らの前に立ちはだかる――――!) 」
今日のボス(オーディエンス):自分とほぼ同じ名前の怪物にビビって失神
ネモ「――――ッ!?(地響きと共に現れた巨竜を仰ぎ見、想像以上の迫力に顔が引きつった) デカ…ッ……!?これ…20層のボスとスケールが違過ぎる…っ…!! 」
徒町小鈴「はいっ!徒町準備万端です!(さやかの隣で息巻いている) 」
メノア「は、ははは…… なるほどね…確かに、このデカさだと通常のPTだけでの攻略は難しそう… だから今回は合同での攻略になる…ということね……っ……(あまりの迫力に息を呑む) 」
ヒロ「ニルちゃん…また戦うことになるなんてな(ニルの後ろから現れる) 」
日野下花帆「合同PTか〜、ワクワクするね!さやかちゃん!(手で大回転拍手しながら) 」
ブラックホール「『ディアボロス』……悪魔か……カカカカ、どっちが本物の悪魔か試してみようじゃねえかーーーっ 」
村野さやか「呑気にしてる場合じゃありませんよ~~~~!これ、流石に今までとスケールが違過ぎますって!!💦(花帆にツッコミを入れながら眼前のディアボロスを見上げて狼狽する) 」
肆々玖「龍……いや"竜"か。資料で見たことはあるが、なるほど……これは人類の敵にもなるか。 」
サソリ「……もう始まってるのか。さて、今回はどのチョイスで行くか…… 」
大沢瑠璃乃「(ディアボロスのデカさに圧倒されて段ボールに隠れている) 」
浮世英寿「ほーゥ… そう来たか… 合同レイドバトルの相手には不足なしなボスキャラだな。(圧倒的な存在感を放つ相手を前にしても余裕の笑みを崩さず、デザイアドライバーを装着。いつでも変身できる態勢へシフトする) 」
ニル「 ぴ ゃ あ っ ? ! (予想外の外観をしたボスを前に視界がぐちゃぐちゃになるほどのデフォ涙目になり、恐怖のあまり思わずブラックホールの背中に回り込んでしまった) 」
ムスカ「素晴らしい…!最高のショーだと思わんかね!?見ろ!!我々が(ボスからして)ゴミのようだ!!!(あまりの迫力に大佐は錯乱している!) 」
草加雅人「 …フン…相手が誰だろうと排除するだけだ――― ガ チ ャ ン ッ (カイザギアを腰に装着) ピロリ、ピロリ、ピロリ♪ \ Standing By… / (カイザフォンに変身コード「913」を入力し、ENTERを押す) ――― 変身!(カイザフォンをカイザギアに装填) 」
草加雅人 → 仮面ライザーカイザ「 \ Complete / (仮面ライダーカイザへと変身を遂げる) 」
メトロ(オーディエンス)「ものすごく強そうなボス…!ネモちゃん、ファイトですよー!(エントランスから見守っている) 」
フレイミス「これは…共闘不可避な相手になりそうだな。ヒーローに相応しい怪獣だ。(何処から攻め崩すべきなのか、巨大な相手を前に冷静に分析を図ろうとする) 」
森ノ宮「……成程な、合同レイドバトルってなんだその響きとは思ったが……こういう化け物とやる訳か……でけぇな、しかし……(ディアボロスの威光をただ見上げ) 」
笠間「ま、だから"合同レイド"って事なんじゃないっすか!!いやあ、意外とありそうでなかった共闘シーンっすよ、一丁活躍しようじゃないっすか!(バシーン、と森ノ宮の背を叩き、その隣に立ってディアボロスを見上げ)……とは言った物の、でけぇっすねえ…… 」
ディアボロス「 ゴ ガ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ッ゛ ! ! ! ! (怨嗟の如き咆哮を上げ、自らの存在を誇張するように黒き巨竜は両腕と翼を広げて、ついに攻略組に牙を剥き始めた――――) 」
安養寺姫芽「あぁ〜、るりちゃん先輩〜!箱にこもってる場合じゃないですよ〜!(瑠璃乃の段ボールをゆさゆさと揺らしている 」
エリノラ「…………(緊張感が迸るパーティ一同に一瞥を与え、すぐにいつもの表情に改まる) さァ、はじまるよ!第30層ボス戦…まもなく、開戦だよ!! 」
3… 2… 1… ―――――― > > > BATTLE START < < <
――― Vs. 【☢ EVENT BOSS☢】 深潭に淀む祖竜『 ディアボロス 』 ―――
百生吟子「そんな呑気にしてる場合?花帆先輩…こんな大きい敵だからこそこんな合同レイドでやってるわけで………(花帆を呆れたように見ながら) 」
ディアボロス「 グ ゥ ゥ ォ ォ ォ オ ン … ッ … … ――――― ! ! ! ! (開戦の合図と共に、巨竜がついにその剛腕を振り抜いた。巨拳は隕石の如き勢いで地上の攻略組へと迫る――――!) 」
フレイミス「来るぞッ…全員散れッ!!(受け止めることもままならないであろう巨大な拳を前に、全員に聞こえるように声を張り上げる。拳の影に包まれる中、甲冑をガチャリと鳴らして勢いよく駆けだした) ッ ッ ッ ッ ! ! ! (タイミングよくディアボロスの振り抜かれた拳の上へと飛び乗り、そのまま腕を伝って駆け上がっていく) 」
浮世英寿 → 仮面ライダーギーツ「 変 身 ! ( DUAL ON / \ GET READY FOR 「BOOST」 & 「MAGNUM」 / \ READY FIGHT / )(すぐさまマグナムバックルとブーストバックルをドライバーに装填し、仮面ライダーギーツ・マグナムブーストフォームへと変身。脚部のマフラー部から火を吹かし、バイクに迫る速度で疾走してフレイミスと同様にディアボロスの拳へと跳び移り、追跡するように駆け上る) 」
ネモ「(来た――――)――― 灯せ、《 イグニーズ 》 !( シ ュ ホ ゙ ォ ア ッ … ! ! )(黒刀「カンデラ」の鞘より鍔が離れ、鞘内部に酸素が吸い込まれていくと共に酸素と結合し高熱を帯びた赤黒い刃が振り抜かれた) ッ ! ! (身軽な動作で疾走。ディアボロスの拳から逃れるように迂回する) 」
日野下花帆「スケールが大きいからこそワクワクするんだよ!よーし、いくぞー!フラワー!(拳から飛び退き、コルトパイソンを連射する) 」
ムスカ「奴を撃ち落とせ!!(バキュン、バキュゥンッ!!)(対格差のある敵を前に無謀と分かっていながらも拳銃を発砲させて迎え撃つ) 」
安養寺姫芽「わわっ、来た……ご機嫌に勝ちに行くぜぇ〜!!!(スイッチが入ったかのようにアサルトライフルを構え、サバゲーさながらにディアボロスの拳を転がって回避。そのまま狙いを定めて連射) 」
肆々玖「さて……お手並み拝見だな、"暁の祈祷<ルエゴ・アルバ>"……"フェーズ:1<プリメロ>"。(戦闘態勢に入り、輝く曙色の闘気を纏いながら攻撃を回避、気配を押し殺してディアボロスの後ろへ旋回してゆく) 」
ブラックホール「今更ビビるな!!立派な悪魔になれんぞ!!(自らの背後に隠れたニルにそう言い放つと、ディアボロスの腕を見上げ、それを躱すように飛び上がり)悪魔をなめるな!!このトカゲ野郎ーーーッ!!(そのまま飛び掛かり、その巨体に蹴りかかる) 」
フレイミス「 ダ ダ ダ ダ ダ ッ (まずは奴の視界を潰す――――)(腕を駆けあがる最中、自分に続くギーツへ「頭部を狙うぞ」とアイコンタクトを送る) バ ッ ――――― “エア・ドライヴ”ッ!!(ディアボロスの肩にまでさしかかろうとしたところで大跳躍し、その大きな頭部…眼球部へ目掛けて加速飛び蹴りをぶちかます) 」
仮面ライダーギーツ「―――― ブォンッ、ブォンッ、ブォォォオオオンッ!!(フレイミスの視線、その意図を汲み取るとドライバーに装填されたブーストバックルを捻る。下半身の赤い装甲、その脚部が燃え盛るように熱を帯びた) は ぁ ぁ ぁ あ あ あ ー ー ー ー ー ッ ! ! ! (フレイミスと同タイミングで飛び上がり、ディアボロスの頭部へライダーキックを炸裂させた) 」
ディアボロス「ズガン、ボギャン、キィンッ…!(地上から援護射撃を行うプレイヤーたちに巨竜はうざったそうに首を振るう。だが、そこに――――)――――― ド グ ゥ ァ ア ア ン ッ ! ! ! (フレイミスとギーツのダブルキックが顔面部へ、ブラックホールの蹴りが腹部へと盛大に炸裂。これは流石に効いたのか、見悶えるように首を大きく振り回し、その巨体が大きく仰け反っていく――――) 」
ディアボロス「―――― ズ ギ ャ ア ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ン ッ ! ! ! ! ! ! (体勢を崩した巨竜が背中から壁へ盛大に激突。衝突箇所に大きな亀裂を刻み、その巨体が大きく傾倒し…… 地上のバトルフィールドの半分を埋め尽くす勢いでうつ伏せに倒れ込んだのだった―――――) 」
森ノ宮「あの図体で殴って来やがるか、流石に怖いが……有難いな、パンチの対応は慣れてる……!!(飛来する拳に向かって敢えて突っ込み……素早いサイドステップで左側に回避。そのまま伸びた手に向けて……)胡桃!!合わせろよ……!(振り向き様、『気』を纏った強烈な回し蹴りを腕に向かって叩き込む!!) 」
フレイミス「よしッ…!地上に突っ伏した!これで攻撃を与えやすくなる…!(ギーツと共に地上へと華麗に降り立ち、攻撃に身を乗り出そうとするが……)………?(ふと、何かの違和感を覚えて静止した) 」
笠間「了解、逆から一発……ッ!!(森ノ宮とは逆方向に拳を避け、ディアボロスの腕に動揺に蹴りを放ち……)……っしゃぁ!!一斉攻撃がめっちゃ聞いてますよ!!もう倒れたっす!! ……いや、もう倒れた?ちょっと違う気がするっすね…… 」
ディアボロス「―――――――――――(ここから巨竜は起き上がり、反撃に出ようと―――――"しなかった"。いや…ステージに墜落してからの数秒間、収まる地響きと共に沈黙が流れ出すが…竜は起き上がろうともしなければ目覚める気配もなかった。攻略組の油断を誘っているのか…?否、"違う"。竜は…そのままぴくりと動くもなく、結晶体のように粉々に砕け散ったのだった――――――) 」
フレイミス「 は? 」
メノア「 え? 」
ニル「 ふぇ? 」
村野さやか「 えっ? 」
ネモ「 あぇ? 」
大沢瑠璃乃「……なーんかあっけなくね? 」
仮面ライダーカイザ「………これは……どういう、ことなのかなァ…? 」
ムスカ「なんなのだ、これは!?一体何がどうなっている!? 」
笠間「………え? ……甲ちゃん、甲ちゃん……私たちのレアな共闘シーン終わっちゃったっすけど……(困惑をあらわにしながらディアボロスの残骸を指さし) 」
森ノ宮「…………まあ、俺達のも含め、攻略組の攻撃はクリーンヒットしてたように見えたからな………そういう、事も、あるんじゃねえか……?? 」
肆々玖「……(本来なら両手を上げて喜ぶべき状況だが、決して戦闘態勢は解かない)何か、おかしいだろ。これは絶対に、何かが……俺の直感が告げている。(第六感とも言うべき何かが告げるその感覚に、状況の変化へ気を配る) 」
徒町小鈴「あんなに弱いモンスターなはずはないんだけど… 」
エリノラ「…… …… …… 」
エリノラ「――――― ゲームクリア~~~~~~!!!(わーっ♪と黄色い歓声を上げながら両腕を高らかに振ってプレイヤーの勝利を祝福する) 」
仮面ライダーギーツ「………――――― は ? (エリノラの勝利宣言に、ギーツを始め誰もが唖然とした) 」
ブラックホール「な……なんだと!? ありえない……こんなあっさりとボスを倒せるなんて……確かにオレたちの攻撃はクリーンヒットした……だが……これまでのボスがこんなにあっさり倒せた試しはない……!! 」
エリノラ「 すごい!すごいよ、みんな!!まさか…あのディアボロスの「隠し弱点」を初手から引き当てるなんて、思ってもみなかった…!!う~ん…実はエリノラちゃんがこっそり用意していた救済処置だったんだけど、タネ明かしするまえにやられちゃうなんて…これはお手上げだなぁ~……(大げさなリアクションで「やれやれ」と自嘲気味に笑う) 」
ニル「えっ…?あっ……?そ、そうだったの……っ!?そ、それって…とっても、運が良かった…ってことなのかな……?(ボスキャラに恐怖していたこともあり、それが瞬殺された喜びにほっと胸を撫で下ろす) 」
ブラックホール「か……隠し弱点だと~~~~っ!?(エリノラの語る内容に、さすがの彼も動揺を隠せず)隠し弱点……オレたちがそれを意図せず突いてしまったというのか~~~っ……だが……にしてもおかしい……あっけなさすぎる……救済措置にしても…… 」
不動遊星(オーディエンス)「まるで意味が解らんぞ!!! 」
サソリ「……ありえねえ……レイドボスが瞬殺だと?呆れたな……傀儡を出す暇もなかった 」
百生吟子「…………(倒されたディアボロスが砕け散った位置を訝しむような目で見ている)本当にこれで終わり?まだ何かあるような気がするんだけど… 」
フレイミス「あ、ありえねぇ……マジでそんなことがあんのかよ……(さすがに動揺隠しきれず顔が引きつってしまう) 確かにこれなら20層……いや、最初に戦った10層ボスよりもあっさりとした決着になっちまったな… 」
エリノラ「や、やだなぁ~…みんな…!本当に終わりだよ…?コホンッ…とにかく…!ドッキリとかじゃなく、これで本当の勝ち!むしろ、私の方がびっくりしちゃったな…!あははは…!本当にすごいよ!おめでとう…!それじゃあ、ボーナスリザルトの発表と行こうか!今回のリザルトは―――― 」
森ノ宮「………まあ、お疲れさん。結果的に楽に超えられて助かったよ、苦戦するとその分消耗しちまうしな……("案内人"の彼女が、あんな白々しい反応をするとはな……真意はともかくとして、目的は恐らく……) 」
笠間「え、えっ……マジで終わりなんだ……ま、とりあえず……勝ててよかったー! 」
コ ツ ン ―――――― コ ツ ン ――――――(だが、その瞬間――― 思いもしない勝利をもぎ取った彼らに待ったをかけるように…新たな足音が広大な空間に反響する。足音の主はちょうど攻略組の向かい側から出でて、ゆっくりと歩み迫っているのが見えた―――)
大沢瑠璃乃「なーんか怪しい気がするんだよな〜… この前の奴らみたいなのがなんか裏で操ってたりしないよね? 」
肆々玖「……露骨すぎる。(そう呟き、猜疑に満ちた目で睨む)何を、隠している……? 」
ブラックホール「……ああ、怪しすぎるよな~~~っ(顔のない首が、ゆっくりと、足音の方に向く)……やっぱり何かあるんだな。何者だ? 」
安養寺姫芽「やっぱ物足りないな〜………やっぱりなんか来ましたね〜(足音を聞いて) 」
エリノラ「待って待って、みんな…そんなに心配しなくても、勝ちは勝ちなんだからさ―――――!?(ふと、足音のする方角へと振り返る。そして、少女の顔から血の気が引いたように愕然と豹変してしまった)……ぁ………あ……っ……―――――(歩み寄る者の姿に見覚えがあるのだろう。心の底から戦慄するような表情へと崩れていく―――) 」
×××「――――― コ ツ ン … ッ … ! (彼らの前に現れた人物… それは、奇妙な仮面に素顔を隠した謎の人物であった) 」
フレイミス「……誰だ、お前……?(エリノラを挟んで向かい側からやってきた謎の人物を見据える) 」
日野下花帆「まさかの隠しボス!?(足音に向けて銃を向ける) 」
エリノラ「―――――――『 ゲームマスター 』……っ……!(本人が名乗るよりも先に、フレイミスの問いかけに応えるように震える声音を上げた) 」
フレイミス「――――――!(エリノラに告げられた正体を耳にし、目の色が険しく変わった)………こいつが……この「ゲーム」を取り仕切っている存在…… 」
サソリ「……運営自ら登場かよ。どういう風の吹き回しだ…… 」
×××「……―――――― パ チ ン ッ (『ゲームマスター』と呼ばれる人物は、静かな挙動で片腕を上げ…指を鳴らした) 」
バ チ ュ ―――――――――― ン (ゲームマスターなる人物が指を鳴らしたその直後、エントランスの映像クリスタルをはじめ、全国に同時配信されている「
カオスファンタズマ」を映す映像が一斉に途絶えた―――――)
メトロ(オーディエンス)「ふぇ…っ…!?(急に途絶え、砂嵐に切り替わった映像に驚く)映像が…消えちゃった…!?な、なんで……!?それに、さっきの人…えっ、なになに…っ…!どど、どうなってるの……っ…?? 」
ジーン(オーディエンス)「…………(幻影の巨塔の何処かに存在する、オーディエンスのVIPルーム。そこに居座る少年は、ただ神妙な目つきで砂嵐に切り替わった映像を睨んでいた―――) 」
難波(オーディエンス)「あ、あれ!?消えたやん!!ちょっと、配信!!配信トラブル!!森ノ宮さんと胡桃ちゃんがなんか活躍してんのに!! 」
はたけカカシ(オーディエンス)「こんな感じの状況前にも見たな 」
メディ(NPC)「……第30層を映していた映像クリスタルの通信が…消失……?(動揺でざわついているエントランスの中で、彼らと同じく砂嵐の映像を前に目を丸くしていた) 」
メノア「…『ゲームマスター』って……えっ、まさか…こいつが……例の『運営』側の人間……!?(映像クリスタルの通信が一斉シャットダウン…?まさか、こいつの仕業……?) 」
日野下花帆「……えっ!?まさかゲームマスターが裏ボス!?(違 」
×××「 パ サ ァ ―――――― (オーディエンスの視線を完全にシャットダウンした後、静かにマスクを脱ぎ取った―――――) 」
百生吟子「花帆先輩、その手の本の読み過ぎ………いくらなんでもこんな早くにゲームマスターがボスとして出てくるわけないって。 」
××× → ギロリ「 失望したぞ、エリノラ (自ら正体を明かしたゲームマスター。その素顔は厳格に満ちた表情を浮かべる白いスーツを着込んだ男だった――――) 」
――――――――― " ゲームマスター " 『 ギロリ 』
仮面ライダーギーツ「――――――『 ギロリ 』 ! ? (素顔を晒したゲームマスターの正体に見覚えがあるのか、食い入るように驚愕を露わにした) 」
ブラックホール「どうしたキツネ野郎~ッ、知り合いか!? 」
ギロリ「 久しぶりだな…「浮世英寿」。まさかお前までこの世界に誘われていたとはな… ゲームにエントリーした時点でお前の存在を知った時は驚いたが……今はそんなことはどうでもいい。(知り合いのギーツから、すぐにエリノラへ睨みを利かせる) 」
仮面ライダーギーツ「……ああ……ちょっとした、知り合いだ… (今は深く語る時ではないと察し、手短にブラックホールに応える。ギロリの視線が自分ではなく、エリノラに向けられたことでこれ以上余計な口出しはするべきではないと察したのだろう) 」
エリノラ「ぁ……あ…っ…… (素顔を曝け出したゲームマスター「ギロリ」の鋭い眼光を前に酷く委縮する)……ち、違うんです、ゲームマスター…!これは……これは、"プレイヤー《彼ら》のために"やったことで…っ……!(必死な形相で訴えかけようとする) 」
肆々玖「……これが、"俺達のため"?……こんな、味気もない接待が、なのか。(声色から失望が滲む。呆気なさ過ぎる決着に、今の状況。何をされたか察するにはそう難くない) 」
ギロリ「エリノラ…まさかお前が、私が用意したボスキャラに"大幅な下方修正(デチューン)"を施していたとはな。 本来ここのボスは、複数PTの合同共闘によって、はじめて撃破できる設定だった。それを…たった小数の弱小攻撃で倒せるようにHPを瀕死寸前まで削っていたとはな。 」
ニル「えっ……!?(ボスの下方修正…それを施したのが紛れもないエリノラ本人だと知り、驚きの眼差しを彼女に向けた) 」
ブラックホール「……やっぱり、オマエが細工してたのか、案内人の嬢ちゃん……だが何故?こんな下手な接待みたいなマネされても俺たちは困るぜ 」
森ノ宮「……やっぱりか、妙だと思ったが………案の定、俺達にあの階層をあっさりクリアさせる為の仕込み、って所か……(そりゃ、バレるだろうな……もう少し上手くやらないとだろうに。しかし、何故だ……?動機が分からねえな……) 」
笠間「え?あっ……本当にそういう感じだったんすか!? 」
大沢瑠璃乃「やっぱりね~。あっさりクリアできるわけないと思ったもん… 」
エリノラ「……っ……(ギロリに図星を突かれたことで視線を逸らすが、すぐに向き直る)違うの、みんな… 私はただ…プレイヤーのみんなに、一刻も早く第30層を踏破してほしかった…!プレイヤーのみんなが30層をクリアした時…この層に外部からの侵入を完全にシャットアウトする強固なファイアウォールを設置する予定だったの…!これ以上…『プランダラ』のような連中に、みんなのゲームを妨害されたくなかったから…っ……だから―――――!! 」
ギロリ「―――― 余計なことをし過ぎだ!(エリノラの反論を一喝する) 言ったはずだ、お前はただ「プレイヤーを導くだけの存在」だと。お前に課したGM権限はその役目を種とするためのものだ。奴らの対処は既に『 粛正班《デバッガー》 』に回してある。お前が出る必要はない。 」
エリノラ「 でもっ――――― 」
ギロリ「エリノラ…どうやらお前は「自我」を持ち過ぎたようだな。ここまで思考ルーチンが飛躍するとは想定外だった。ゲームマスターの私に背くとは……このままでは暴走の一途を辿りかねない… よって、今からここで、お前に"13度目の初期化"を行う!それが終われば30層のボス戦を仕切り直し、ゲームを再開する。(悠然と、しかして厳かな佇まいでエリノラへと歩み迫る――――) 」
エリノラ「 ひ ッ ――――― (ギロリが宣言した「初期化」――― そのワードに、黒髪の少女は今まで見せたことのなかった絶望感を露わにしてしまう) 」
ヒロ「…初期化…?彼女を…どうする気だ…!? 」
肆々玖「あんた、それはそこまでしてする必要のある事なのか?(エリノラとギロリの間に割って入る)……俺には、過剰な刑罰に思えるが。 」
ニル「 バ ッ ! (突如、エリノラとギロリの間に割って入る)……あ、の……っ…え、と……(厳かな眼光を放つギロリを前にびくびくとしていたが、ここまでエリノラに何度も助けられた音を返すためだと自分に言い聞かせ、涙目ながらも意を決してギロリと向き合った)……じ、事情は…いろいろ、あると思います…… でも、エリノラちゃんに罰を与えるのは…待ってください……!エリノラちゃんは、悪気があって、こんなことをしたわけじゃない…から……(尻すぼみになりながらも、彼女の為に勇気を振り絞って説得を試みる) 」
ヒロ「…!(ニルの様子を見て彼女の横に立つ)…おそれるな。 」
ブラックホール「ああ。何より……運営側のいざこざを観衆の面前で……プレイヤーの前でやるべきくだりとは思えねねえなあ~~~っ、運営サマよ?( 肆々玖に続き、腕を組みながらギロリの前に立ちはだかる) 」
ギロリ「……退け。お前たちプレイヤーには関係のないことだ。(依然として鋭い眼光の輝きが鎮まることはない) 」
フレイミス「……あんたらの事情に首を突っ込むつもりはない。だが…―――(エリノラに一瞥を与えすぐにギロリへ振り返る)……大の大人が、か弱き少女を脅すもんじゃねえ。さっきのボス戦の再戦なら俺たちも受け入れる。だが、エリノラへの処罰は改めてほしい。 」
肆々玖「関係あるだろ。運営の不始末って言うなら……そもそも"あいつら<プランダラ>"が手を出してきたのは、根本的にそっちの責任なんじゃないのか?(射抜かれるような眼光に、一切の物怖じ無く言い返す)それとも"肩書<ゲームマスター>"というのは飾りで、プレイヤーの前で手前の不始末から来る内輪揉めを見せびらかすのが仕事なのか。 」
仮面ライダーギーツ「相変わらず厳格だな、ギロリ。「デザイアグランプリ」にいた時と変わらないな。悪いが、ここの連中はお前が思っている以上に意思は固い。こうなったら俺たちは退かねえぞ。 」
笠間「関係ないも何も、こんなの目の前で見せられて放っとけるわけないじゃないっすか……!(エリノラを庇う様に、彼女の前に立ち)ねえ、そうっすよね!? 」
森ノ宮「(軽くため息を吐き、笠間達と並んでエリノラを庇う様に立ちはだかり)……まあ、そういうこったな。そこのあんちゃんが言う通り、そっちの不始末だろう?これ以上内輪もめで酷いもん見たくないんだよ、俺たちは 」
ブラックホール「オレたちだってな~っ、運営の不手際なんか見たくもねえし放っておきたいんだよ。それをわざわざプレイヤーのいる場所で見せびらかしてるのはオマエたちだ。違うか? 」
ルドゥラ「…小娘の不祥事はわかった。それが運営にとっても不都合なのもな。────だが、俺にとってその小娘がどうなろうと知ったことではない!(ガツンとその辺の岩を蹴る)……ギロリとか言ったな? 小娘の初期化はいつまでかかる? いつからゲームをスタートできる?(半ばイラついたようではあるがほかのメンバーとは違い、エリノラに対しての思い入れはないようだ。ある意味では運営側にとっては望ましいプレイヤー像なのかもしれないが…) 」
ネモ「右に同意。さっきから黙って聞いていればすっごい不愉快…!エリノラちゃんは、ボクたちのためにいろいろ考えながら、少しでもゲームをよくしようと頑張ってくれたんだよ…!?ボクたちはずっと傍で見てきたからわかる…でも、あんたは画面越しに監視していただけなんでしょ?どっちが信用に足りるかなんて、一目瞭然なんだけど! 」
肆々玖「いや……俺は特に言い分に間違いが無いなら止めるつもりは無かった。(笠間の同意に若干目を逸らして答える)……でも、"まあ、別にいいか"―――で済ませられる範疇じゃないだけの間違いがどっちにもあった、だから一方的に捲し立てるなら俺は放って置けないな。 」
村野さやか「…私たちに関係のないことだしても、反論する権利は誰にだってあるはずです…!エリノラさんの考えを否定する前に、もう少し彼女に寄り添ってあげられないのですか…?同じ『運営』の人間なのに、どうして…! 」
ヒロ「そうやって画面越しに見ていて………なんとかしようと奔走していたエリノラちゃんを処分して、それで済むと思っているのかい? 」
エリノラ「……! みんな…… (自分を庇ってくれるプレイヤーに、少女の瞳が感情的に潤んだ――――) 」
肆々玖「一応言っとくけど、歯応えのある戦闘の機会奪われた事は程々に恨んでるから。次やったらゲンコツな。(それはそれとして釘を刺す。声色から察するにまあまあがっかりしていたらしい) 」
安養寺姫芽「…そうやって権力を振りかざすのがゲームマスターのやり方なんですねー……(冷ややかな目でギロリを見ながら)ゲームを楽しんでいる人の邪魔をする連中に対する対策をするために色々考えていたエリノラさんにお仕置きして、それを庇おうとする私たちを退場させて………そこには何が残るんですかねぇ? 」
日野下花帆「……そんなのダメだよ(ギロリの言葉を聞き)そんなことじゃまるで……気に入らないものを排除する暴君だよ!ゲームマスターなんかじゃない! 」
徒町小鈴「エリノラさんの思い、無駄にしたくありません……!やったことはたとえいけないことでも……徒町たちを思ってやってくれたことを無碍にするような真似はしたくありません!(アイテムの刀を構えようとする) 」
大沢瑠璃乃「……綴理パイセンの行方もわからないまま排除される訳には行かねーっしょ。ねぇ、さやかちゃん(さやかの方を振り向き) 」
ギロリ「………――――(エリノラを庇い徹底抗議に乗り出すプレイヤーを前に、男は辟易して小さく溜息を吐いた) 愚か者共が…貴様等も、所詮はあの連中と同じ…このゲームの均衡を崩す不穏分子。これ以上、ゲームマスター《 私 》に歯向かうというのなら…――――エリノラを初期化する前に、"まずはお前たちの強制退場"を執行する! \ VISION DRIVER / (近未来を彷彿とさせる黒いドライバー『 ヴィジョンドライバー 』――― 懐から取り出したそれを、腰へ装着した) 」
エリノラ「うぅ…ごめんね……――――!(肆々玖に謝る一方で、ギロリが手に取った『ドライバー』に目を見張った) あれは…『 ヴィジョンドライバー 』…ッ!気を付けて…あれは、ただの変身ベルトなんかじゃない…!この「カオスファンタズマ」に纏わるあらゆるシステム管理を担うデバイス…!ゲームマスターだけが持つことを許された…"最高権限"そのものだよ…!! 」
ギロリ「 パ サ リ ――――― \ GLARE, LOG IN / (右手に嵌められた白い手袋を脱ぎ捨てると、ドライバー上部の生体認証装置に、曝け出された親指の指紋認証を行うことでドライバーが起動する) ス チ ャ リ (直後、右側のスロットから「プロビデンスカード」を取り出し、見せつけるように構えだした) 」
ギロリ「―――――――――― 変 身 ――――――――――( \ INSTALL / )(そのカードを、ドライバー右側の窪みにスキャンした) 」
ギロリ → 仮面ライダーグレア「 \ DOMINATE A SYSTEM / \ GLARE / (周囲に開かれた疑似ブラックホールから引き寄せたダークマターがクリーンエネルギーに変換され、装甲として装着される。それによって顕現された、ゲームマスターという最高権威を具現した存在――― 仮面ライダー『グレア』へと変身を遂げた) 」
仮面ライダーグレア「 ゲームマスターの名において貴様等に言い渡す――――― 全 員 退 場 だ ッ ! ! 」
――― Vs. 【☢ STORY BOSS☢】 ゲームマスター 『 仮面ライダーグレア 』 ―――
百生吟子「…‥ゲームマスターがボス……攻撃より権限の行使が恐ろしいだろうね……(武器を構え) 」
フレイミス「(吟子が発言した通り、敵はこのゲームを取り仕切るゲームマスター。即ち、攻撃云々よりもGM権限を警戒すべきだと理解し、手甲をガチャリと音を立てながら拳を引き抜く) 強ぇ相手だとわかっているなら――――初めから全力で叩くッ!!(――― シ ュ ダ ァ ン ッ ! ! )(腕の装甲から蒸気が吹き出させ、ジェット噴射の加速を帯びた状態でグレアへと殴り掛かった) 」
ネモ「 『 017 』 ―――― ガ チ ャ ン ッ ! (手にしている鞘の上部先端がから仕込み刃が展開し、二刀流態勢へ) やれるもんなら―――― やってみなよッ!!(ズァンッ、ズァンッ、ズァンッ―――― ジ ャ キ ィ イ ン ッ ! ! )(刀と、刃を剥きだした鞘による二刀流の剣舞を振り回しながらグレアへと斬りかかっていく) 」
仮面ライダーカイザ「――――フンッ!!!(跳躍接近で一気に距離を詰めてからのカイザブレイガンを振り下ろし、グレアの頭部から斬り下ろそうと迫る) 」
仮面ライダーグレア「―――――(三方向から迫る矛先に対し、微動だにせずその場を維持するように佇む。攻撃の切っ先が自身に迫ろうとした、その瞬間―――)――――― バ ヂ ィ゛ ン゛ ッ゛ ! ! ! (強力な斥力による反発が発生し、指先一つ動かすこともなくフレイミス、ネモ、カイザの三人を一斉に吹き飛ばした) 」
フレイミス&ネモ&仮面ライダーカイザ『 ッ゛ ! ! ? (息の合った三人同時攻撃に、死角はなかった。だが、グレアの得体の知れない力がそれらを悉く弾き飛ばし、三人諸共無様に吹き飛ばされてしまった)』
ムスカ「何をしている!?奴を食い止めろッ!!(バキュン、バキュゥンッ!!)(グレアに向けて射撃で牽制を試みる) 」
村野さやか「はい…!先輩方無き今、私たちが戦うしかありません…!みなさん、行きましょう!!(蓮ノ空の面々を鼓舞するように突撃号令を出すと、自身は先人切って日本刀を手に駆け出していく) や ぁ ぁ あ あ あ っ ! (フレイミスたちが弾かれた直後なら隙も生じるはずと読み、すかさずグレアへ刃を振り抜いた) 」
仮面ライダーギーツ「 は ッ ! (バキュンバキュンバキュンッ!!!)(マグナムシューターを携えてムスカと共にグレアへの射撃牽制を行う) 」
ブラックホール「カーカカカ、わざわざプレイヤーと同じ
リングに上がってきてくれるのは気遣いか?あんなチンケなボス戦じゃ不完全燃焼だっただろう、ってな……その通りだよーーーーっ!!せめてアンタに楽しませてもらうぜ!!(素早くグレアに飛び掛かり、華麗な延髄斬りを叩き込もうとする) 」
エリノラ「………(まさか…ゲームマスターと戦うことになるなんて… でも、このままじゃみんなに勝ち目はない……!)(中立の立場を担う『運営』側として、戦う前からプレイヤー側の勝機は望み薄だと判断し、苦い表情を浮かべる。解決策を見出そうと思考を巡らせた結果――――)―――― メノアちゃん!確か、魔導機士だったよね…!? 」
メノア「えっ…?あ、うん…そうだけど……(「それがなに?」と怪訝そうに目をぱちくりさせる) 」
エリノラ「 よく聞いて (ギロリに聞こえないよう、囁くようにメノアに告げ始める) GM権限には、"威権順位"っていうのがあるの。私とギロリは同じGM権限を持っていても、ヴィジョンドライバーを所有している彼の方が、権限が強い。たとえ私のGM権限をもってしても、彼によって上書きされて無効化されてしまうってことなの…! 」
エリノラ「GM権限を持つ相手に、プレイヤーの君たちじゃ勝つことは絶対に不可能… だけど…!私の権限を上手く利用すれば、"ギロリとの威権順位を一時的に逆転させられる"可能性だってある!(そう言うと掌中に生み出した小さな結晶を出現させ、それを、メノアが保持するメモリチップに酷似した形状として形作った) 」
エリノラ「私のGM権限を、一時的にメノアちゃんに譲渡する…!みんながギロリを引き付けている間に、メノアちゃんはその「威権チップ」に、ヴィジョンドライバーへのウイルスプログラムを即興で作ってほしい…!チップにはヴィジョンドライバーの内部構造を記した詳細なデータがある… それを基に、ギロリのGM権限を弱体化するプログラムを作成してほしいの…! 」
メノア「ちょ…っ、いきなりそんなことを…っ!?いくらなんでも唐突過ぎるわよ…!あの人たちが戦っている間に、敵のデータを解析して…その上、弱体化プログラムを作れって言われたって―――― 」
エリノラ「お願い…これは、メノアちゃんにしか頼めないこと… キミが、みんなのために陰からバックアップして支えていた、優秀なサポーターだった…。そんなキミだから、お願いしたい… メノアちゃんにしかできないことだから…!無理も承知だとわかってる…だけど、このままだとここにいるみんなが、ゲームマスターによって理不尽な脱落を迎えちゃう…!そんなことは…絶対に望まないこと… お願い、メノアちゃん…っ…!!(必死な形相で懇願する) 」
メノア「………(エリノラの発言から、前線でグレアに果敢にも立ち向かう面々の姿チラついてしまう)~~~~~~っ!!!ああんっ、もうっ…!わかったわよ!!だけど…失敗したら恨まないでよねっ!(エリノラから威権チップをふんだくるように受け取ると、端から脇に抱えていたラップトップを起動し、USBポートにチップを装填した) ウイルスプログラム作成工程に入るわよ!なるはやで制作するから、意地でも食い止めなさいよねっ!(キーを素早く叩くと共に画面いっぱいに開かれたウィンドウに数字の羅列が高速スクロールされていく) 」
エリノラ「大丈夫…メノアちゃんは失敗したりなんかしない…!私、信じてるから。みんなのことも。ここにいるみんなが、いつか、本当に「幻影の巨塔」を登り切ってくれることも―――――(そして、プレイヤーへの信頼に満ちた眼差しを、今度は前線で戦う面々に向けた) 」
サソリ「……メノアとか言ったか。ならこいつも使え(前の試合で使用した、『プロフェッサー』の人形を口寄せし、メノアに預けるように操演)流石にそのノートでワンオペは堪えるだろ。そいつには充分な性能のスパコンが入ってる。手を貸してやる。オレじゃなく、その「博士」がな(そう言うと、サソリの指先に連動して、『プロフェッサー』が親指を立てた) 」
ニル「わ、私も行きます…っ!(固有霊装「エトセトラ」を構えだすとブラックホールへ続くように前進していく)――― や ぁ ぁ あ っ ! (接近の最中に一回転を加え、遠心力を付けた回転斬りを叩き込む) 」
メノア「アンタ……!(いつか共闘したことのあるサソリの介入に驚きの眼差しを向けるが…)……!なかなかハイカラなもの持ってるじゃない!これなら作業効率は2倍…いえ、20倍に跳ね上がるわ!ありがと!よろしくね、「博士」…!(サソリが手繰る『プロフェッサー』へ不敵な笑みを送りつつ、その傀儡を自身のラップトップにコードで直結。爆速のUIを確保したことを確信すると作業へ移行する) 」
仮面ライダーグレア「ガション、ガション、ガション…――――(起動兵器のような無機質な足音を響かせながらゆっくりと前進。その際にムスカとギーツの銃撃を受けてもものともせず、威圧的に歩を進めていく) ガ ッ ―――― グルンッ、ズギャアァアアンッ!!(延髄斬りを繰り出そうとするブラックホールの右足を寸での所で掴み、怪力を発揮して軽々と頭上を振り回して地面に叩きつけた) ギ ィ ン ッ ――― ド ゴ ォ ア ッ ! (ニルとさやかの斬撃を易々と受け止め、 振り抜かれた左腕で反撃のカウンターパンチを見舞殴り飛ばした) 」
村野さやか「ぅ…っ……!?(殴り飛ばされて転がるように転倒する)はぁ……はぁ…… 綴理先輩のためにも……こんなところで、脱落するわけにはいきません…っ……!(刀を杖代わりに立ち上がる) 」
ニル「あぅ…ッ…!? っ……!(グレアの反撃に殴り飛ばされるが、すぐに態勢を整え直さんと滑るように着地する) 」
仮面ライダーギーツ「―――― ギロリッ!!(ブォンブォンブォォォオオンッ!!!)(バイク音をとどろかせながら、火を吹かす脚部で急接近しつつグレアへ豪快な回し蹴りを繰り出していく) デザグラのゲームマスターだったお前が何故こんなところにいるのか疑問だが、いずれにしてもその傲慢さは本当に変わらないな!これがお前の望んだ「ゲーム」か!?笑えねえ冗談ならやめろッ!!(ドッガガガッ、ギッ、ガガガッ!!!)(尚も連続的な蹴りを絶え間なく叩き込んでいく) 」
仮面ライダーグレア「ギーツ…ッ…!どこまでも私の邪魔をしてくれる…!デザイアグランプリだろうと、このカオスファンタズマだろうと…私はあくまで公平な「ゲーム」を望むだけだ!すべてのプレイヤーが、お前たちのように気楽な連中ばかりではない。頼れる味方を見出せず、なけなしの資源(アイテム)を駆使し、無様にも敗北し、それでも諦めず這い上がろうとする者たちにも勝つためのチャンスはある。その平等は…覆されてはならないのだッ!!(ギーツの蹴り技を両腕で華麗に弾き捌き、憤慨の籠った声音を上げると共に間隙を縫うような殴打を叩き込んだ) 」
ブラックホール「ぐっ!!(掴まれた足を始点に力任せに振り回されるも、地面に叩きつけられる瞬間に地面の影に潜る)パワーは中々のものだが、超人レスラーをやるにはテクニックが足りないな!セパレート・シャドウ!!(そのままブラックホールが潜り込んだ影が分裂、グレアの周囲を取り囲み)8メンブラックホールキック!!(そこから合計で八人のブラックホールが出現、次々と蹴りかかる) 」
仮面ライダーギーツ「 ぐ ッ゛ … ! (グレアに殴り飛ばされるも華麗に回転を加えながら着地する)出る杭は打たれるというが…抜きんでた勝者だけを"また"陥れようとするのか!デザグラで俺を退場させようとした、あの時のように…!それが果たして「平等」だと言い張れるのか!?(バババババギュンッ!)(すかさずマグナムシューターによる射撃で反撃に出る) 」
仮面ライダーグレア「ドッガガガガガッ…―――(分裂したブラックホールに包囲されながらタコ殴りにされるが…)――― フ ン ッ ! ! (両腕を広げると共に波動のように広がる稲妻を纏う衝撃波が、ブラックホールの分裂体や本体もすべてまとめて吹き飛ばした) ワンサイドゲームは多くのプレイヤーやオーディエンスを落胆させる。優劣の中に"逆転"があるからこそ、誰でも勝利する機会は存在し、そうしてゲームは盛り上がる…!お前たちはエリノラの加護を受け過ぎた… その不平等を、他のプレイヤーが見逃していると思っていたのか!?(銃撃に微動だにせず、ギーツに突きつけた掌から衝撃波を放つ) 」
肆々玖「公平なゲーム……平等な機会……それを謳ってる割には、この前の”乱入者<ふぐあい>”に対する詫びも公的発表も無しか?あんたの掲げる平等ってのは"自分のためだけの"都合のいい平等だな。(影のように、完全に押し殺された気配からの淀みない不意打ちの拳を放ち―――)そこの審判ちゃんが先走ってパアにされた今回のボス戦に不平等と文句がある、ってのは認めるけどな……俺もちょっと怒ってる。だがそれで必要以上の高慢ちきが覆る程じゃない。(一撃離脱。己の居場所を掴ませぬよう再び気配を消し、味方の内へ紛れる) 」
仮面ライダーギーツ「チッ……!(衝撃波に吹き飛ばされまいと踏み込んで耐え抜く) 見誤るな…!ここにいる奴らが、何も選ばれた存在なんかじゃない!誰もが初めは、同じスタートラインに立っていた。あるいは遅れて駆け上ってきた者だっている。力も、知恵も、運も…それらがなくたって、「願い」を信じる自分の心に従って、ここまで上り詰めてきたんだ!そいつらの「願い」を…踏みにじろうとするなッ!!」
ブラックホール「確かに一理ある……あの案内人の嬢ちゃんのやった贔屓は正直オレも気に入らなかった……(吹き飛ばされたブラックホールたちが皆影へと溶けていき、再び複数出現)だがな……だからといってあんなところを見せられて黙ってるのも癪に障るだろうがよーっ(グレアの影からもブラックホールが出現。背後から羽交い絞めにする) 」
仮面ライダーグレア「 黙 れ ッ ! ! ( ド ォ゛ ゥ゛ ッ゛ ! ! )(ギーツと肆々玖に激昂を飛ばしながら、全身に搭載された円形の「デフレクトピット」から張られる電磁偏向シールドで肆々玖の拳を防ぎきった) ぬんッ!! (背後から羽交い絞めを試みるブラックホールへ、それをものともしない怪力を再び発揮し、上半身を前のめりに屈折させて彼を再度地面へ叩きつける) 」
仮面ライダーグレア「 貴様等もプランダラも…「願い」に到達することはない!それは『 ロギア 』の意思ではないッ!!( バ ッ ――― ド ピ ピ ピ ピ ュ ン ッ ! ! ! )(胸部、両肩、両膝の五ヵ所に装着された制御装置「ヒュプノレイ」が分離。浮遊した5つのヒュプノレイはプレイヤー陣へ次々とビームを撃ち出すオールレンジ攻撃を展開する) 」
ピュピュピュンッ―――― ズギャァンッ!!ボギャアァァアンッ!!ズガァンッ!ドギャアァァァアアアアンッ!!!(グレアが齎したオールレンジ攻撃により、バトルフィールドの至る箇所で爆炎が巻き起こる。ゲームマスターとの戦いは、かつてない熾烈な激戦へと移行する――――)
フレイミス「(『 ロギア 』―――――?)(爆炎が絶え間なく轟き続ける最中、聞き慣れない単語を耳に眉を潜める。ビームや爆炎がギリギリ当たらないように身を屈めて常に目を光らせながら反撃の機会を伺う) 」
ネモ「ッ…―――『019』、『036』!(分離した先端刃を柄頭に装着した刀と、仕込み刀上下を展開した鞘をそれぞれ両手に握りしめる)―― 亀ガ抱ク型《テストード》 !(ガギギギィンッ!!)(両刃を持つ二刀を器用に回転させながら、四方八方から迫るビームへどの方角からでも対処できる、全方位に及ぶ鮮やかな乱舞でこれらを退けていく) ああ言えばこう言う…嫌いなタイプだよ…ッ! 」
ムスカ「これが『運営』とやらの科学力か…まったく、末恐ろしいものだよ…!だが、ラピュタの科学力を侮ってもらっては困る!700年の歳月が生み出した大いなる力で、抗ってみせよう!(そう言うと首からぶら下げていた「飛行石」をこれ見よがしに手に取った)―――― 見せてあげよう、ラピュタの雷を!!死 ねェァ゛ッ゛!!!(飛行石のお発光と共に頭上に光輪の如き稲妻が迸り、グレアが飛ばしたヒュプノレイを迎撃しつつ、ビームを相殺していく) 」
仮面ライダーカイザ「くッ……ぐぅ…ッ!!ぐああぁぁあああッ!!(オールレンジ攻撃を一身に浴び、無様にスーツから火花を散らしながらやれていく) 」
村野のさやか「小鈴さん、危ないッ―――― きゃああぁっ!!(交錯するビームから後輩の小鈴を庇い、その背に被弾してダメージを負う) 」
メノア「カタカタカタカタ、カタタタンッ カタタタン、カタンタッ (サソリが手繰る傀儡に守られながら、安全圏内でグレアに悟られないよう作業に集中する。だがあまり悠長にしていられるほどの時間はなく、少女の表情には焦燥感が募りに募り、冷や汗が頬を伝っている) 」
ブラックホール「またわけのわからないことを……(地面に叩きつけられたブラックホールが再び影に溶け込み、ヒュプノレイの砲撃を掻い潜りながら距離を取り)上等だ……オレのフェイバリット……吸引ブラックホールを受けてみろーーーっ(再度出現。顔の穴からフィールド全体を吸い込むような引力が、ヒュプノレイとグレアを吸い込まんと強力に作用する) 」
サソリ「…………(要するに目的は時間稼ぎだ。アイツらみたいに体力を消耗する趣味はねえ)ファイアワークス、ウェアウルフ。「博士」の護衛をしてやれ(再び口寄せを行う。かつて使用した大筒人形と、人狼を模した造形の人形。後者は深く腰を落とし、地面に手を付ける) 」
徒町小鈴「っ!さやか先輩!!(刀を構え)ビーム……こんな範囲の広いもの………弾き切れるでしょうか…! 」
ルドゥラ「ガァン、キィンズガァ!!(グレアの重なる猛攻の中、果敢に挑むも彼の間合いにすら入れない。しまいには…)ズォオ!! ……ぬぉおおおお!!?(連なる秩序の流星。その勢いをくぐることができず)ズザザザサ────。 くそ、こんなことで、俺は………俺はッッ!!(叫ぶ。睨む。また進む) 」
オンドゥライダーブレイド「ルドゥラザァン!(突如ルドゥラを羽交い締めにするように止め)モウヤメデクダダァイ!(彼がこれ以上傷つかないように必死になって止める。このゲーム中いくつもの層で彼に付きまとうオンドゥライダーだが、その必死さは過去一のもの)イマノアダダジャ、ヴェ! ガデナイダァ!オヂツイベグダサァイ! 」
ルドゥラ「はなせぇ!いい加減にしろ貴様ぁ!! 」
仮面ライダーグレア「 ギ ュ ル リ ――――― (ブラックホール自身が、その身で体現するかのように齎す吸引力に本体諸共吸い込まれ、その身体が大きく歪みだす。しかし―――)――――― リ ル ュ ギ (吸い込まれたと思われた田崎、すぐにその事象が逆再生されたように何事もなく復帰したのだった) 甘いな、お前たちプレイヤーのスキルはすべてGM権限の支配下にある。貴様等のいかなる能力も攻撃も――――私には通用しないッ!!( ド グ ゥ ァ ア ア ン ッ ! ! )(ブラックホールの腹部に強く拳をめり込ませて盛大に殴り飛ばした) 」
ニル「 あ っ ―――― ! (殴り飛ばされたブラックホールを見ると咄嗟に彼を背中から受け止めるように身を乗り出した) う ぅ ぅ ぅ … ッ … ! ! ( ズ ギ ャ ギ ャ ギ ャ ァ ー … ッ … ! ! )(反動を押し殺すように両足を踏ん張り、なんとか彼を受け止めきることに成功した)はぁ…はぁ……大丈夫、ですか…っ……!? 」
ルドゥラ「いい加減に、しろぉお!!(ブレイドを振り払い、再度進む。魔力も技術もほとんど失ってなお挑む)力だ…このオレに、この電脳世界を食らいつくほどの力をッ!!(渇望とともにグレアに斬りかかろうとする) 」
仮面ライダーグレア「愚かな… お前のようなソロプレイヤーには個人的に一目を置いていたが、歯向かうというのなら是非もない。貴様もここで脱落(お)ちろッ!!( ドピュピュピュピュンッ―――― ズ ギ ャ ア ア ァ ァ ア ア ア ア ン ! ! ! )(孤高を貫くルドゥラに指先を突きつけ、射撃命令に従うヒュプノレイが彼一人に対し慈悲の無い射撃を次々と撃ちこんでいく) 」
ルドゥラ「────ッ(避け切れない。身体が動かない。攻撃態勢からの回避行動及び迎撃態勢がとれない。あまりにも無力。その実感の中でも)チャキ(居合による刃の引き抜きを行おうとした。そのとき────) 」
オンドゥライダーブレイド「ルドゥラザァァァ!(なんとここでルドゥラにタックル。迫りくるビームの群れはそのままブレイドへと。そして) 」
オンドゥライダーブレイド「ヴェェェェァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!(※1カメ)) 」
オンドゥライダーブレイド「ヴェェェェァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!(※2カメ) 」
オンドゥライダーブレイド「ヴェェェェァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!(※3カメ) 」
オンドゥライダーブレイド「ヴェェェェァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!(※4カメ) 」
ブラックホール「くっ……すまない嬢ちゃん……オレの吸引ブラックホールが効かねえとは……「スキルはGM権限の支配下」ってだけあって、小細工は通用しそうにないな……(ニルに支えられ、体勢を立て直し)ありがとな、オレは平気だ…… 」
オンドゥライダーブレイド「……ぁ、……ぁあ………(凄まじい量のダメージがアーマーを無慈悲に貫いた。スローモーションのように前のめりに膝をつき、変身が解かれていく) 」
ルドゥラ「……き、きさ、ま?(ブレイドが庇ったことで事なきを得る。だが、理解できなかった。なぜこの男は自分を助けるようなことを?────いや、そもそもなぜいつも気にかけるように付きまとってきたのか) 」
ケン・ジャキ「(オンドゥライダーブレイドの変身者。その素顔はどこにでもいるような若い男だった)……る、ルドゥラサァン、怪我はありませんか?(茫然としているルドゥラに微笑みかけるように。だが、そのダメージは著しく倒れ伏したまま動けないでいた) 」
ケン・ジャキ「よが・・った。俺、アンタの役に、立てたんですね?(その身体は徐々に崩れていっていた。最初は微量な変化、しかし、それは手足そして体全体におよんでいく) 」
ルドゥラ「貴様………一体なんだ? いや、誰なんだ?(ケン・ジャキに歩み寄りジッと見下ろす。バックではプレイヤーたちが戦っている。本来戦場でこんな余裕のあることはできない。だがそれでも知りたかった。この男が自分に命をかけた理由を) 」
ケン・ジャキ「クス、きっと、アンタは、覚えちゃいない。戦場で一緒に戦った…剣士なんだ。でもアンタはきっと、覚えちゃいない。オデハ、アンタに、憧れてた……アンタみたいに、強くなりたいって。でも…………このゲームじゃ、アンタは、すごく制限されてる。俺は、それが、我慢ならなかった………(もう右足は完全に消失していた。それでも男は笑いながら続ける) 」
ケン・ジャキ「……こ、これをッ!(最後の力を振り絞り1枚の『カード』を取り出す)………俺じゃ使いこなせなかった。でも、もしかしたら、アンタなら………【切り札】を……(寒気と恐怖で震える手でカードをルドゥラに手渡した。その目には最後までついていけなかった悲しみ。そして託す思いと覚悟。あのふざけた行動がウソのように今では一種の気高ささえある) 」
ルドゥラ「………(手に取ったカードにはバケモノとも神ともつかないなにかしろの生命体が描かれていた。すくなくともこの塔で販売されているアイテムなどではない。だが、不思議な力を感じる)弔いの言葉はないぞ?俺はそんなもの知らん。 」
ケン・ジャキ「──── ニ カ ッ(最期は屈託なく笑んでみせた。本当にどこにでもいるような青少年のように、そして)────サ ァ ァ ァ ァ ァ ア ァ ァ ア …(砂のように消えた。なだらかに滑らかに、苦しむことなく) 」
大沢瑠璃乃「さやかちゃんっ!(ビームを喰らったさやかに向けて)こいつぅ!!(グレアめがけてレールガンを放つ) 」
肆々玖「言うに事欠いて"黙れ"とは―――語るに落ちたな。(乱発されるビームを"盾<エスクード>"に変化させた闘気で受け止める)仮にも平等を掲げておきながら、"願いに辿り着けない"なんて―――お前はほんの一瞬で随分と矛盾だらけだ。手前の不祥事への弁明もなければ、誠実さも欠如……あんたに向いてるのは万人が求める遊びを運営する誠実な支配人じゃない、虚飾の上っ面で固めたペテン師だ。(スキルは用いない。単純な経験により培われた隠密技術から為す急襲、背後への一撃を放つ) 」
仮面ライダーグレア「 バ シ ュ ゥ ウ ン ッ (瑠璃乃の放ったレールガンを胸で受け止め、微動だにしない強靭なボディから儚げに白い蒸気が噴き出す) 言ったはずだ。エリノラの加護を受け過ぎた貴様等に、もはやプレイヤーとしての権利はない。貴様等は全員退場し、永久に「カオスファンタズマ」を追放される身に成り下がる!(背後に一撃を受けて火花を散らしながらも、余裕に両腕を広げて応える。GM権限を誇る以上、プレイヤーのステータスなどもはや無意味だと誇張するように―――)……無駄な抵抗はやめろ。貴様等では勝つことなど不可能―――――(歪に、マスクの内側で眼光が揺らめく―――) 」
仮面ライダーグレア「 その身に思い知るといい―――――― ゲームマスターに挑むということが、どれほど愚行な行為だということをッ!!! ( バ シ ュ ッ ! ! ! ! ! )(浮遊する5つのヒュプノレイがグレアの指示に従い、複雑軌道を描きながら扇状に飛んでいく―――) 」
――――――――― ガ ギ ョ゛ ン゛ ッ゛ ! ! ! ! ! (5基のヒュプノレイが、無作為に選出した「5人のプレイヤー」の頭上に移動したと思われた次の瞬間、それらがヘルメットのように彼・彼女たちの頭部に嵌められてしまい、強烈な衝撃がその肉体と精神を蝕んだのだった――――)
ネモ「な…っ、今度は何を仕掛けて――――― ぎ ぃ゛ ッ゛ ! ? (ヒュプノレイの一基が自身の頭にかぶさり、全身に迸る稲妻に体の自由が奪われてしまう) き ゃ゛ あ゛ ぁ゛ あ゛ ッ゛ ! ! ! (全身を蝕む衝撃に激しく痙攣し、絶叫する。意識が飛びかける程の衝撃をその身に浴びてしまい、身体が前のめりに崩れる――――) 」
ネモ(洗脳)「―――――― チ ャ キ リ ッ (すぐに身を起こしたと思われた次の瞬間、その手に固有霊装「カンデラ」を握り直し――――)――――― ズ バ ァ ッ ! ! ! (グレア…ではなく、傍にいた肆々玖へと振り返り、味方であるはずの彼に無言で斬りかかった) 」
仮面ライダーギーツ「――――!?(グレアが行ったその戦法に過去の彼との戦闘がフラッシュバックする)しまった…"洗脳"…ッ!奴のGM権限でプレイヤーを支配する能力…!! 」
フレイミス「…… チ ッ …!(味方が強制的に敵に回る厄介な能力を前に、グレアに対する嫌悪感を剥きだしたような舌打ちをかます) やりたい放題だな…ゲームマスターってのはよッ…!! (グレアに向かって駆け出していく) 」
ルドゥラ「────ザッ、ザッ、(グレアの洗脳により阿鼻叫喚となる中、カードを携え再びグレアの前に)…知らぬバカが託したものだ。ならば俺は、これを使おう。(そうしてカードを掲げ自身に取り込むように)────ド ク ン!(直後に全身を巡る鼓動めいた衝撃)う、ご、あ………あぁ……(肉体の変化に気がつく。体の奥が熱く燃えがるような感覚に、そして…)ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!(絶叫とともにバグめいた色合いの液体じみた膜が覆い始める) 」
肆々玖「無駄かどうか、不可能かどうかはあんたが決める事じゃない、俺達が決める事だ。(素早く後退し、飛来するヒュプノレイをレジストする)心に付け入る術なんて、伐刀者として対策をしない訳が―――(”盾<エスクード>”を展開し、咄嗟にネモの斬撃を受け止める)……まいったな、"俺は"って但し書きが付いてしまった。 」
ルドゥラ(???)「ゴポゴポ、ゴポゴポゴポ、ジュパァァア!!────ゼイ、ゼイ、ゼイ(それはこの電子の海で生まれ『堕ちた』。全身刺々しくもどこか異形の生命体じみたアーマーに身を包んだルドゥラ・ヤマト。呼吸も荒く千鳥足でバランスがとれていない、だが)────ピタ(すぐに止まりゆっくりと直立不動へ)フゥゥゥゥウウウウウ……(なにを語るでもなくひと呼吸した後)………ピッ、ピッ、(グレアだけでなく、同じくプレイヤーも数えるように指を動かし始める) 」
村野さやか「そんな…っ…味方を操るなんて、卑怯です―――――ッ!?(そんな最中、グロテスクな音を立てながら変貌を遂げたルドゥラと目が合ってしまった) 」
日野下花帆「………さやかちゃんっ!(ルドゥラの様子を見て察したのか彼女の手を引き、飛び退かせようとする) 」
ルドゥラ「(???→アンデッド・ゲーマー)…………(ピッと指をさした先の存在『村野さやか』。その体勢のままジッと彼女のほうを見続ける。じっと、じっと、じっと、じっと……)────(だが次の瞬間、一瞬にして姿を消した。初めからそこに存在していなかったかのように。次の気配を露わにしたとき────)ザシュ!(何かを切り裂く音が周囲に響き渡る)…………────(村野さやかの背後、すでに抜き身、残心。このワードの示すことはひとつ。────彼女の腕を、『切り落とした』) 」
村野さやか「 ひ ッ (目線が会った瞬間に全身に走った身の毛もよだつ戦慄。足がすくんで動くこともままならない中で花帆に引き寄せられるが――――)――――― ザ シ ュ ウ ッ ! ! ! ( ! ! ? )(目の前を、自分の「腕」が回転しながら吹き飛んでいく。その光景に瞳孔が縮小し、スローモーションの中で静かに絶句する。ゲームの中のアバター体であるため痛みは伴わず、流血することはない。だが、日常では決して経験し得なかった衝撃的な体感は、ただの一般人の少女にはあまりにも衝撃が強すぎた――――) 」
ルドゥラ(アンデッド・ゲーマー)「────ボトン、ヒュン、カチン(少女の腕が落下し、それを感じ取ったルドゥラは静かに納刀する。そして)クルッ!(勢いよく腕の方をみる)あ、あぁぁあ…………("うまそう"。今までに感じたことのない衝動。斬りたてのみずみずしい若い人間の腕が、これまで食ってきたメシよりも遥かにうまそうな食べ物に見える。衝動、衝動、衝動……抑えることができない。腹がすく。喉が渇く。口が、いや、全細胞全神経があれを求めている、そして────) 」
ルドゥラ(アンデッド・ゲーマー)「グワァアア!!(獣のような雄たけびを上げ、その腕に食らいつく。両手でつかみ鋭い歯で砕いていく。うまい、おいしい、もっと満たしたい。食べるごとに自身の肉体も変化していている。刺々しい見た目はさらに禍々しく。肉体もより戦闘に特化した筋肉質なものへと変わっていった。食べる、食べる、無心に…………"本人の目の前で") 」
笠間「(接近戦で尚、グレアの猛攻を何とから逃れていたが……)……いや、これ、一人脱落したし、これしかも変なのが、出ッ……!!(頭上から飛来するヒュプノレイ、それが避けられない事を悟り……両手でなんとかガードを行おうとした、その瞬間―――) 」
.>>落ち着くんだ!!大丈夫!!君はまだ死んでいない!!<<(さやかの耳方へたくましく、安心感のある男の声が響く!! そう、あの象徴たるシルエットは……!!)
スピードワゴン(幻影)「ああ!!あのハルクのような肉体!ソーのような逞しさ!キャプテンアメリカのようなカリスマ性!アイアンマンのようなユーモア!!その全てを兼ね備えたヒーロー!!あ、あいつはァァァァーーーー!!オールm……… 」
ダークライト(幻影)「 >> 私 が 来 た << 」
森ノ宮「(笠間と同様、グレアとの接近戦の距離を保ちつつ、何とか攻撃を捌きつつ反撃の機会を伺っていた、が)………ばッ………下がれ、胡桃ッ!!(プランタラ、その異様さと危険性を直感的に察知し……笠間の腕を強引に引っ張り込んで自身の真後ろへと引き倒し)くそっ、逃ゲッ…………――――(ヒュプノレイが覆い被さるように頭部を覆う。ばちん、と音を立てて全身に稲妻が走り、激しく痙攣したかと思えば……その場でがくり、と膝を着く。)が ぁ っ……――――(幾許かの時間が経った後、再び立ち上がったその表情は、明らかに元の人物の"それ"とは異なっていた―――)…… 」
徒町小鈴「さ、さやか先輩!!!! 」
笠間「えっ、ちょっ、甲ちゃん……?大丈、夫……っすか、それ……っ(真っ青になった顔面。明らかな動揺を隠せない様子で、倒れたままの状態で森ノ宮へと手を伸ばす) 」
森ノ宮(ヒュプノレイ)「…………(ゆっくりと笠間へと振り向き、伸ばされた手を左手で掴む。そして――――)―――――――グッ………ゴ ッ シ ャ ァ !(笠間の手を自分の身体側に強く引き、その身体を強引に引き寄せた所で……彼女の顔面に右拳を叩き込み、後頭部から地面へと叩き付ける) 」
笠間「はっ……!?(掴まれた時、微かに安堵したその顔に拳がめり込み)…………(後頭部から地面に叩き付けられ、衝撃と困惑で茫然としながらも尚、本能的に顔を守る様に両手を目の前に上げて森ノ宮を見上げ)は……え……なん……嫌…… 」
森ノ宮(ヒュプノレイ)「―――――(笠間の手を蹴りで払い除け、ただ無慈悲に再び拳を振り下ろす) 」
安養寺姫芽「やったなぁ!!??(アサルトライフルから麻酔銃に切り替え、ルドゥラに向けて連射する) 」
ブラックホール「!! 下がれ嬢ちゃん!!(ニルを下がらせるようにして、チョップで襲い掛かるヒュプノレイを弾き)どうやらコイツに憑りつかれると操られてしまうようだな……それに、あの剣士急に暴れ出しやがって……!!何もかもメチャクチャじゃねえか~~~っ 」
村野さやか「(腕が、切断された―――自分の身に起きたその悲劇を目にするだけでも少女にとっては凄惨な事実であるにもかかわらず) ひ ッ ? ? ! (その腕を、捕食される。本人の、目の前で。それがどれほど戦慄に値するかなど言うまでもない。もはや失神してしまいたいほどに目を背けたい現実に、少女の思考は錯乱に狂い始める――――) 」
ニル「そ、そんな…っ…――――― !?(味方が次々と洗脳されていく光景に絶句し足がすくむ中、ブラックホールの一声でびくりと反応するように我に返る。気付いた時にはこちらに迫ろうとしていたヒュプノレイを捌くブラックホールに庇われたことに気づいた―――) 」
ヒュプノレイ「 ヒ ュ オ ッ ―――― (動乱の最中、一基のヒュプノレイがニルの頭上に迫り、彼女の頭部に覆いかぶさろうとしていた―――――) 」
仮面ライダーカイザ「――――― ガ ギ ィ イ イ ン ッ ! ! ! (笠間に無慈悲の拳が迫ろうとする寸での所でブレードを振り抜き、森ノ宮の攻撃を受け止めた)……良くないなァ…そういうのは……ッ!!(笠間を庇うようにブレードを振るって森ノ宮を斬り払う) ……見ただろう。あれがゲームマスターの能力…いや、権限という奴だ。ああなってしまえば俺たちの人権は失い、奴の傀儡になる…!(背後の笠間に言い聞かせながら常に森ノ宮と距離感を維持させるように睨み合う) 」
ネモ(洗脳)「グググッ…―――ガギィィインッ!!(肆々玖の盾をそのまま強引に斬り払う)ギャルルルッ、ガギィギィンギャギィンッ!!ザギィン、ガギィンッ、ザギャァンッ!!!(縦回転を加えた接近からの苛烈な連続斬り。呼吸する間も許されない程に肉体に強制的な負荷をかけた尋常ではない連撃で肆々玖を攻め崩していく) 」
フレイミス「……状況は芳しくない…ッ……(こちらの攻撃を無効化し、挙句の果てに頼れる味方さえも手駒に変換される。グレアを注視していたが、未だなお浮遊するヒュプノレイや洗脳された味方、さらに追い打ちをかけるように現れたイレギュラーなルドゥラといい、四方八方全域に目配せしなければならない状況に追い込まれ、いよいよ余裕がなくなってきた) 」
ムスカ(洗脳)「 あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛~~~~ッ゛!!!!目がぁぁぁ…目がぁぁぁぁぁああああああああ~~~~~~~~ッ!!!!!(油断していたところにヒュプノレイに頭部を覆われ、身体と意識の自由が奪われてしまう)…… ム ク リ … ―――――ダキュン、ダキュン、ダキュンッ!!!(前のめりに崩れた態勢から身を起こすと、蓮ノ空の面々へ発砲を行った) 」
エリノラ「あ……ああぁ…っ……!?(一人、また一人と洗脳されていくプレイヤーに顔が青ざめていく)ま、不味い…不味いよ、メノアちゃん!!プレイヤーのほとんどがギロリのGM権限に乗っ取られてしまったよ…っ!!(作業中のメノアの肩を掴んでぶんぶん揺さぶる) 」
ルドゥラ(アンデッド・ゲーマー)「スラ・・(安養寺姫芽の連射に反応。すかさず抜刀し風車のように回す。弾いているのではなく)スン(なんと弾丸を地面に滑らかna) 」
メノア「だっ、ちょ…っ…?!わかってる!わかってるから邪魔しないで…!!(エリノラに催促されながらも歯ぎしりしながらもプログラミングに必死に勤しんでいる)……っ……(なんとかドライバーの解析は完了した…とは言ったものの…味方の数が減ると必然的にこちらに矛先が向いてくることになる…!このままじゃウイルスプログラムの制作に支障が―――――)――――?(ふと、何かを思い出す――――) 」
――― " 私のGM権限を、一時的にメノアちゃんに譲渡する…! " ―――
メノア「――――………!(今…私にGM権限があるというのなら…他にも「何か」ができるはず…!?)(エリノラの言葉を思い出すと作成を一時中断し威権チップのファイルに内蔵された無数の権限データを閲覧。その中から目を泳がせるように何かの項目を探し出す―――) 」
ルドゥラ(アンデッド・ゲーマー)「スラ・・(安養寺姫芽の連射に反応。すかさず抜刀し風車のように回す。弾いているのではなく)スン(なんと弾丸を地面に規則正しく並べ立てる。そして)ギャイン!(テニスのアンダーストロークか、ゴルフのショットか。それにもにた動きで全弾を安養寺姫芽に撃ち返す) 」
ルドゥラ(アンデッド・ゲーマー)「ガジガジガジ…(口にあたる部分から手首より上がダランと出ている。咀嚼するたびに彼の中でなにかが満たされていく。このゲームで失われたままだった自身の欠けた力が、パズルのピースのようにはめ込まれていく)ズルン、ゴクン(そして一気飲み、『食事』を終えた)……ふぅ、ふぅ、ふぅ(手をワキワキさせながら自身の感覚を再認識する。────本調子ではないが、戦える。そんな気分が沸き起こってならない) 」
仮面ライダーグレア「なんだ…プレイヤーのアバターデータを取り込んで…自身のステータスに還元している…?そんな設定データは身に覚えがない。(ルドゥラの様子を訝しむように見つめる) 」
日野下花帆「さやかちゃんっ!見ちゃだめ!これ以上見たら…!(さやかの目を手で覆い、ルドゥラから遠ざける) 」
ルドゥラ(アンデッド・ゲーマー)「フゥゥゥゥウウウウウ……(ギロリとグレアの方を見)ぬんっ!!(拳を『空間』に打ち付け『破壊』する)ギギギギギ……!(砕けたテクスチャがガラス片のように弾けるやそれが彼の周囲に収束。そして)螺旋状の槍のように鋭くなっていき)ン˝ン˝ラ˝ァアア!!(現実世界で自分が使っていた幻影剣のようにグレアに飛ばす) 」
安養寺姫芽「おっとぉぅ!!??私がこの手のゲームをどれだけやってると思ってるんですか〜!!??(カッと目を見開き、ルドゥラが打ち返した銃弾をアサルトライフルで撃ち返すなり避けるなりしていく) 」
仮面ライダーグレア「 ス … ――――― バ ギ ャ ア ァ ア ン ッ ! ! ! (ゆっくりと掌を前方へとかざし、幻影剣が触れようとする寸前に斥力で破裂させる。が、その余波の衝撃に若干吹き飛ばされかける) ……! (いや、ステータス依存による火力ではない…ッ?この男…あのわずかな間にいったい何が起きたというのだ…?)(豹変したルドゥラの変貌に、仮面の内側で眉を潜める) 」
ルドゥラ(アンデッド・ゲーマー)「はは、ハハハハ、ハハハハハ(嗤う。戦える。この力があればこのゲームを制覇できる。そんな高揚した気分に支配されそうになり、居合の構えをとる、だが…………)ぬぐっ! クソ! 暴れるな! これは、俺の力だっ! ────黙っていろぉおお!!(突如うずくまるようにして叫びだす。何度も拳を頭に打ち付け、平静を保とうとする)ガァァア、クソ、まだ俺の、俺自身の力が足りないとでもいうのか? 俺の、精神の力がッ!!(憤怒の雄叫びが周囲に響くやまたしても空間に穴があく。そこは電子の乱流。たとえ運営と言えど無暗に踏み込めない0と1の混沌危険区域。そこへ)ハァ!!(自ら飛び込こんだ) 」
男は乱流の空間へと消えていく。まるで嵐の海のど真ん中にその身を投げるように
だがさらなる力を求める為に、その死すら生ぬるい苦行に突っ込むことすら厭わなかった
電子の乱流は無と正数だけでなく、ときおり虚数空間現象による空間断絶も引き起こす
一度でも喰らえばダメージという生ぬるいレベルの傷では済まない。それでも男は狂気の道へ進んだ―――
ブラックホール「(状況の変化が急激すぎる!!) 」
ブラックホール「(あの剣士はどっかに消えちまったし、あの様子を見るに何かの「バグ」が起きてやがる……!!) 」
ブラックホール「(いや、それよりあの洗脳装置も……)しまった!!(同時に複数の事象に対して思考を巡らせる中、ニルの頭上に迫るヒュプノレイを発見してしまう)(割り込んで弾き飛ばす……いや間に合わない!!やろうとすれば乱暴な手段になっちまう、なら……) 」
ブラックホール「屈め嬢ちゃん~~~~ッ!!!(瞬時に状況判断。ニルの頭上に迫るヒュプノレイに視線を向け、吸引ブラックホールを発動。引力を使い、強引に自分の方へヒュプノレイの軌道を変える) 」
シャチ「(オーディエンス)皆さんの様子が変ですね・・・?」パンダ「(オーディエンス)これってさ、イレギュラーなバグでも起きたんじゃないかな?」 」
ヒュプノレイ「―――――― ガ ギ ョ ン ッ (吸引された洗脳装置がニルではなく、ブラックホールの頭部へとその軌道を変え――――彼に装置が、装着されてしまった) 」
ニル「 ふ ぇ っ ――――― ! ! ? (ブラックホールの喚起に振り返ると、そこで目にした光景に驚愕で瞳孔が縮小する―――――) 」
仮面ライダーグレア「……!(虚数空間への狭間へと身を投げ出したルドゥラに目を見張るが、それ以上追跡しようとはせず睨むように目を細めてその消失を見逃した)………これもエリノラの権限によるものか…?いや、奴の権限に空間を操作することなど…ましてや、今のは…―――――(得体の知れない現象西港を巡らせようとするが――――) 」
仮面ライダーギーツ「―――― ヒ ュ バ ッ ! (佇むグレアの背後へ旋回する) よそ見するなよ。 (バキュン、バキュンッ!!)(背面に向けて射撃を行う) 」
ブラックホール「……離れろ、嬢ちゃん……オレの身体が……まだ自由効いてる内に……(頭を押さえ、ヒュプノレイに抵抗しようと頭を抑えるが) 」
ブラックホール(洗脳)「ぐっ……(次の瞬間、頭に覆いかぶさったヒュプノレイがヘルメット状にフィットし)──ブ ン(機械的な双眸が、点灯する) 」
ヒロ「…!(ブラックホールの様子を見てニルの手を掴む)今は離れるんだ…!!(ブラックホールからニルを遠ざけ、バットを構える) 」
肆々玖「―――ガギッ、ガガガガッ!(苛烈な攻め手、肉体への負担を厭わないそれを冷静に観察しながら防御に徹し―――)精神支配されてもこれだけの出力……だが、精細はない。攻め一辺倒だな。(急激に手にした盾をネモに向かって蹴りつけ、シールドバッシュを行う形で突き放す!)これから少し酷い事をする、恨むなよ。(そして突き飛ばした盾の裏にびったりと張り付き、飛び出す形で意表を突いて肉薄―――)”迷妄<ペサディリャ>”。(無詠唱。血流による詠唱表現により予備動作なしで放たれる"トラウマの想起"を引き起こす幻術魔術が催眠下で抵抗力の落ちたネモへと放たれる―――) 」
森ノ宮「………(カイザの切り払いを『気』で強化した左腕で防御。距離を開けられながらも、意に介した様子もなく再び構えを取り) 」
笠間「………なっ、権限って、そんな………っ……!(森ノ宮の他、ヒュプノレイを受けた他の面々へと眼を向け)………だ、だったら……どうするって言うんですか、あの全部ぶっ壊せば戻るんすか…!? 」
ニル「えっ…ぁ……?!そ、そんな…――――― っ゛ ! ! ? (ヒロに遠ざける最中、洗脳装置によって冷徹な兵器と成り代わったブラックホールの変貌に言葉を失い、少女はひどく絶句する)……ブラックホール…さん……っ……!(あまりのショックに、思わず口元を手で覆ってしまう) 」
ネモ(洗脳)「――― ド グ ゥ ァ ア ッ ! ! (シールドバッシュによる激突によって大きいな怯みを曝け出し―――)―――― ッ゛ ! ! ? ? (肆々玖の詠唱と共に、血液が逆流するかの如くトラウマが一気に脳の記憶領域に流れ込み、全身が激しく痙攣する)……ぁ……ァ゛……あ…ッ゛……?!(黒刀を握ったまま頭部を押さえつけて身悶える。それでも…) ブォンッ、ブォンッ、ブォオンッ!! (トラウマに抗うかのように大振りの薙ぎ払いを繰り出し、更に荒々しい反撃に乗り出す) 」
仮面ライダーカイザ「……あの洗脳装置もライダーシステムの一部…つまり、GM権限の息がかかっているのだとしたら、今の俺たちに破壊は不可能だ。だが、洗脳装置がアバターに与えられる信号には限界があるはずだ。つまり…力押しにはなるが、結局のところ直接攻撃で洗脳したアイツらを倒すしかない、ということだ…!(森ノ宮に注視しながら笠間に)躊躇うなよ…でないと、お前までやられるぞ…!(そう告げるとカイザブレイガンからビームソードを伸ばし、森ノ宮へ二段斬りをしかけていく) 」
肆々玖「精神の疲弊は"心"を武器にする伐刀者最大の弱点だ。あんたは催眠の影響をあっさり受けていた……だから通じると思った、悪いな下に見て。(荒々しい攻撃には威力はあるが、しかし精度は無く。暗殺者上がりの軽快な動きを捉えるに能わず―――)……ちょっと寝ててくれ、後で起こす―――【避雷<ヒライ>】・"覚醒流<レボルシオン>"!!(一際大きく闘気を拳に纏わせ、ネモの身体へと放つ―――その闘気は"覚醒流"……別名"エンドリ"、即ち肉体のリミッターを外す電撃魔術が込められている。必要以上に肉体付加のかかった今それが発動すれば過負荷による完全疲弊は免れない) 」
フレイミス「ガギィン、ギャギィンッ―――!(蓮ノ空の少女たちに迫るムスカの凶弾へと割り込み、手甲で弾く) ……辛ぇな…アレを破壊することも叶わず、限界が来るまで押し通すなんてな…!(そのままムスカへと殴り掛かっていく) 」
ネモ(洗脳)「 バ ヂ ―――― ! ! ? ―――― ン゛ ッ゛ (肆々玖の拳から迸る鋭い稲妻…それが槍のように全身を貫通し、全神経が完全麻痺する。圧倒的な負荷がかかった今、洗脳によって攻撃一辺倒となり耐性が欠如した少女にその重圧が加わり――――)――――― ト サ ァ … … ! (―――地面へと傾倒。頭部からヒュプノレイが抜け落ち、気を失ったまま静かに横たわった) 」
仮面ライダーグレア「浮世英寿…ッ…!(ギーツの射撃を背面に受けながらも微動だにせず振り返る。その際、ネモから抜け落ちたヒュプノレイの一基が自身の装甲へ戻るように再装着された)……フン、もう朽ちたか。役立たずめ。(横たわったネモに一瞥を与える) 」
森ノ宮(ヒュプノレイ)「――――トン、トン(後方へのステップを繰り返し、カイザブレイガンによる二段斬りを回避。反撃の為に前進、と見せ掛け……)ヒュン ッ ! (チャオスで購入していた小太刀を抜き、弾丸の様な速度でカイザの頭部目掛けて投擲) 」
笠間「………わっ、かり、ましたよ………!!だったら、思いっ切り蹴っ飛ばしてやる……!!(ぱしん、と自らの頬を叩き、立ち上がって跳躍。森ノ宮を頭上から急襲に掛かる)さっきの分、返してやる…! 」
肆々玖「……にしたって、あんたはすんなり効きすぎだ。これが終わったら禅でもするべきだな。(横たわったネモの身体に闘気を纏わせ、手を出されぬよう戦闘フィールドの端までスライドさせ突き放す)狼狽えるな!お前を守るためにあいつは庇ったんだ、あんたは無抵抗でいてその厚意すら台無しにするつもりか!(咄嗟に戦況判断、抵抗する者がいない洗脳されたブラックホールの前に素早く割って入る)……ところでそこの……ちびっこの方の名前、何だ!呼ぼうと思って聞いてない事に気付いた!(……それはそれとして今聞く事なのだろうか。) 」
仮面ライダーカイザ「ッ――――!?(反射的に首を傾けて小太刀をを受け流す) ッ…殺る気だな…!(ダキュン、ダキュンッ!)(今度は笠間の援護に入るようにガンモードに切り替え、後方から森ノ宮に対する射撃を行う) 」
ニル「ぇ、あっ…――――!(肆々玖の喝にびくりと跳ね上がる。だが、その発言はもっともである。この戦闘が始まってから…いや、思い返せば最初に出会った時から、こんな自分を気にかけてくれた。種族は違えど、人間よりも人間らしいブラックホールの男気に支えられていたことを、今になって気づき始める―――)――――――― ニル……「ニル」ですっ…!(意思を固めたようにブラックホールと相対しながら肆々玖に名乗る) 」
肆々玖「ならばニル、お前が今するべき事を考え、現実から目を離すな!伐刀者は"心"が武器だ。その厚意に、恩に報いるならあいつを助けられるだけの……ニルの強さを見せてやれ!(同じ力を持つ者としての激励、叱咤。自立するだけの導線を目の前へと敷き、背を押す)俺は肆々玖だ。あいつに後で言わせてやりゃいい、"助けてよかった"ってな。 」
仮面ライダーグレア「……?(そんな中、ずっとステージの端で固まっていたエリノラとメノア、そして彼女たちを守るように陣形を保つサソリの傀儡人形たちに気づく)……何かを仕掛けようとしているのか…?妙な真似はさせん…!(厳かな足取りでその方角へとついに進みだす―――) 」
メノア「("ある"…何処かに必ず、"ある"はず……!相手のGM権限に対抗出来得る、「何か」が……!)――――― ! ! (検索する中、ある一つのフォルダを目撃する。そのフォルダ名は―――――) 」
―――――― 『 March_of_Fantasma 』 ――――――
メノア「――――――?(『 マーチ・オブ・ファンタズマ 』……?)……えーいっ、もうなんでもいいわっ!使えるもんはとことん使ってやるわよっ!!(偶然目に留まった圧縮フォルダ名。その中に何があるのか知る由もないが、まるで何かに引き込まれるようにそのフォルダを凍結し、実行を起動した―――) 」
パ キ パ キ パ キ パ キ パ キ ャ ァ … ッ … ―――――― ! !(メノアが実行した、謎のフォルダに格納されたデータ。それが現実空間に反映されるかのように、何もない空間に無数の結晶残滓が次々と張り付くように出現する。結晶残滓は幾つもの塊を創り出し、それらはやがて…人の形を模した様な輪郭に洗練されていった――――)
長曾我部元親(幻影)「――――― よォ、早い再会だなァ…… 『兄弟』。(形成されていく結晶体から生み出されたのは、幻影体《ファンタズマン》だった。本来ボスエリアには出現しないはずの彼らが、そこに形成されたのだ。かつて下の階層で敵対していた幻影体が次々と生み出される中、その一体である西海の鬼は肆々玖に対し友好的な笑みを浮かべた)――――― 野郎どもォ!! 戦 の 時 だ ァ ッ ! ! ! !(手に握られた碇槍を高らかに突き上げ、他の幻影体たちを鼓舞した) 」
メノア「え……えっ…??ええええぇぇぇええええーーーーーっ!?!?!?(次々と生み出されていく幻影組に仰天する) なにこれなにこれッ!?こんなの聞いてないんだけど!ていうか私がやったのこれ!? (生み出される幻影組をあわわて指し示しながらエリノラに尋ねる) 」
タチャンカ(幻影)「皆は俺が死んだと言う。だがそれは違う。俺は生まれ変わったんだ (DP-28軽機関銃を構え、颯爽と現れる) 」
エリノラ「……!!(呼び出された幻影組にはっと顔を上げる) メノアちゃん…ひょっとして、"招集権限"を使ったの…っ!?(こちらも驚いた眼差しでメノアと向き合う)……これ、本来は緊急事態に備えて用意された、私だけが持つ唯一の特権だよ…!すごい…どうしてわかったの!?一発でこの権限を実行するなんて、すごいよ…!! 」
肆々玖「……これは―――何だよ、我慢できなくて結局こっちまで来たのか。だが……あんたは心強い。(一時は背を委ねた相手、その一声にこちらもにやりと笑う) 」
ニル「……――――― は い ッ ! ! (その激励に、少女の足に縋りつく躊躇いが振り払われる。小さな手で固有霊装を力強く握りしめて、洗脳装置に覆われたブラックホールの頭部に対し、視線を逸らすことなく見つめ続けた)……もう、助けられてばかりじゃ…いけない…っ。私でも……(「ううん」と首を振る)――――私"が"助けなくちゃいけないんだッ!!!( ダ ッ ―――― ツ ァ リ リ リ リ リ ッ ! ! )(覚悟を決めた疾走。剣先を地に付け小さな火花を散らしながらブラックホールへと肉薄していく) 」
仮面ライダーグレア「――――― ! ? (これは…ッ、まさか……エリノラの……!?)(至る箇所に出現する幻影組に動揺を示し、エリノラのいる方角へ睨みつける)……面倒なことをしてくれたな…ッ…!(エリノラを捕らえようと接近を再開する) 」
ブラックホール(洗脳)「……カ……カ……カ……(まるで漏れ出すように、正気だったころの笑い声が途切れ途切れで発せられる。自らの前に立ちふさがった 肆々玖とニルに近づき)ッ!!(空中に飛び上がり、空中で方向転換。二人を吹き飛ばすように鋭く飛び膝蹴りを放つ) 」
メノア「ししし知らないわよそんなこと言われても!!なんか目についたから実行プログラムを解凍しただけで…・・って、驚いてる場合じゃなかったわ!手札が増えた今のうちに制作を再開させないと…!(カタタタッ、カタッ、カタタタンッ)(再びキーを高速的に叩き込んでプログラム制作に切り替える) 」
見観子(幻影)「……はいはいあれでしょ、どうせ火消しのお仕事なんでしょ……あーめんど、休日出勤手当くださいよ~……(猛烈にイヤそうな顔をしながら、ぬるっと現れる)……何となく、今回は私が事の一端を担ってる気がしてましてね、何となくですよ。だから放っておけ、お……お、け……ゲェーッ!?
"449号"!?(ところが肆々玖を見て腰を抜かした) 」
タチャンカ(幻影)「(エリノラに迫るグレアに向け、DP-28軽機関銃を連射する)作業に集中白。心配いらない、タチャンカ様が居る! ダダダダダダダダダ!!! 」
.>> 一つ問おう!!横暴なる運営には何が必要だと思う!? <<(ああ、再びその場にたくましい声が響く!あの件は既にダークライでやった!!ということは、この、象徴のシルエットは、今度こそ……!!)
ニル「(―――― ! ! ) ガ ギ ィ゛ ン゛ ッ゛ ! ! ! (ブラックホールの特徴的な"笑み"を見逃さなかった。まるでそれが、彼自身が自分に与えてくれた「洗脳による攻撃の予備動作」だと判断し、回り込むように着地したブラックホールの膝蹴りへ即座に反応するように剣を振るい、大きな反響音を響かせながらパリィする)―――― ッ ! ! (すかさず空間を突き抜けるような走行からその懐へと迫り、剣の切っ先-――を、すぐに柄の頭(かしら)に転換させて打突をその腹部に叩き込もうとする) 」
肆々玖「そういうあんたは"異端の創像者"……いや、俺もう足抜けしたから、あんたは狙わないよ。それよりそこのプログラミングしてる子を助けてやってくれ、結構マズい。(そんな戦々恐々とする見観子を適当に流す)兄弟、”あの子<エリノラ達>”守ってやってくれ、あれがこっちの大将首だから。……ところでどっちが兄と弟なんだ?(迫るグレアの妨害を頼みつつ、それは今気にする事なのだろうか) 」
森ノ宮(ヒュプノレイ)「――――ガッ、……ブ ン ッ!(彼女の一瞬の躊躇を察してか、上から迫る笠間の攻撃を掴み……力任せに振り回し、カイザブレイガンの盾にしながらその身体をカイザ目掛けて投げ飛ばす!) 」
アーニャ(幻影)「やったやった!今度こそアーニャの好きなオールマイーーーーー 」
ダークマイト(幻影)「そう、破壊だ!!ダークマイト伝説の幕開けだァ!!!!!!!(やっぱりな♂) 」
.>> あ れ は ホ ム ン ク ル ス <<
肆々玖「―――"わかりやすい"な。(敢えてわざとやっているであろう予備動作に合わせ、ブラックホールの膝蹴りを最低限の動作で回避。からの……)ふんッ!(ニルと挟み込むように、闘気を纏う拳を反対側から振り抜く) 」
長曾我部元親(幻影)「へっ…(兄弟云々の)細ぇことは気ぃすんな!よっしゃ…!そういうことなら任せろ…!(肆々玖に応えるように粋な笑みを浮かべて横切っていく) こっちの大将首討ち取りたきゃあなあ――――まずはこの鬼の首をとってみやがれッ!!!(タチャンカと共にグレアへと突撃していく) 」
アーニャ(幻影)「(もうええねんて)(だるだるだるだるだるだるだるだるだる)(ダークマイトの登場にずっこける) 」
仮面ライダーカイザ「チッ…!(笠間をキャッチするように後退る) 」
見観子(幻影)「んもーほんっとこの暗殺者可愛げねーですね!知ってますけど……というか嫌なこと思い出しちゃってすごいナイーブ……八つ当たりです、これからやる事全部八つ当たりです、天気悪いのもぜんぶあの大阪のおばちゃんみたいなキツい紫頭のせいです!(苛立ち混じりに手を掲げ―――)"陥没"。(グレア本人―――ではなく、”その周囲”の地面を思い切り抉り取る)何となく状況把握はしてますよ、”あなた本人への攻撃”は効かなくても地形破壊は有効でしょ?違う? 」
笠間「う、わッーーーー!!で、もッ……甘いんじゃないっすかぁ!?(投げ飛ばされながらも……手が離れる寸前、森ノ宮の腕に強烈な爪先蹴りを放つ)……っだぁ!?(そのままカイザに向かって投げ飛ばされ) 」
ムスカ(洗脳)「――――――!?(フレイミスの突撃に反応できず、そのまま豪快に殴り飛ばされてしまう。当たり所が悪かったのか、激突した箇所で運よくヒュプノレイが抜け落ち、洗脳から解かれる)あああぁぁぁぁぁぁ~~~~~……!(グルグル目で気絶している) 」
ブラックホール(洗脳)「カッ……!!(飛び膝蹴りを弾かれ、大きく後退。そこに叩き込まれる叩き込まれる一対の打撃を受け大きく身体を曲げるも)………カカ……(無数の闘いを潜り抜けた超人レスラー、悪魔超人ブラックホールにとって、この程度の打撃などダメージの内にも入らない)カカカ……カ!!(再び、わざとらしく笑い声が響く。素早く影に入り込み、ニルの背後に向けて影が走る。目にも止まらぬ速さで回り込んだ影から人型が生えて、この姿勢は、ドラゴンスープレックス!) 」
村野さやか「………(狭間の向こうへと消えていくルドゥラ。彼が消えたことで少しずつ恐怖が遠のいていくように回復し、心を落ち着かせる)………『綴理先輩』のお陰で…何とか正気を保つことができました……(かつての冒険譚を思い出す。目の前で人が死ぬことも、最愛の人を失う経験もした。その経験が今の自分を形作ったのか、ルドゥラに腕を落とされたことやそれが捕食された程度では発狂するに至らない。その強さを保持し、よろめきながらも立ち上がる)……小鈴さん…みなさん!私たちも負けてはいられませんよ!(各々に使命を持つ仲間たちに触発され、片手で刀を握り直す) 」
安養寺姫芽「これは負けるわけにはいきませんねー!!(さやかに鼓舞されるようにアサルトライフルを構え)一気に行きますよー! 」
ダークマイト(幻影)「これが象徴の拳!!BOLOGNA SMASH!!(そう叫ぶと猛スピードでグレアへと突っ込み、黄金の拳を錬成。まるで日本の子供たちの多くが通るあの「アンパンのヒーロー」の必殺技の如く拳を回すとピンと伸ばし、移動の勢いを乗せて殴り掛かる) 」
ニル「―――――(消える姿に動揺はしない。肆々玖が過去に送ってくれた助言を頼りに目をつむり、その場で静止する。その時が来るのを待ち構えるように。そして――――)―――――!(―――"来た"。背後に感じる殺気…強靭な肉体で繰り出そうとするプロレス技を気配のみで感じ取り、即座に身を屈んでまずはその拘束から逃れようとする) 」
うちはミハリ(洗脳?)「お前はこっちでPPPね(なぜかアーニャの前に現れる) 」
仮面ライダーグレア「キュンキュン、チュンッ…!(タチャンカの銃撃を受けながらも一歩も退くことなく前進する)だが、無駄なことだ…ッ!プレイヤーもファンタズマンも、ゲームマスターの私に攻撃は届かな―――― ッ ! ? (長曾我部とダークマイトの近接攻撃にさえ歯牙にもかけない佇まいだったが、その時だった。見観子の狙い通り、自分自身ではなく…その足元が崩されて驚愕する) ふざけた真似を…ッ!データの分際で、私に抗うなッ!! (ドピュピュピンンッ!!)(洗脳の役目を終えて再装着されたヒュプノレイが再び飛び出すと、今度は三基からなるビームで幻影組を退けていく) 」
肆々玖「いい判断を―――するようになったな!(冷静な判断と反射を見せるニルの感覚を信じ、その動きから逆算したブラックホールの位置めがけて―――)”双短剣<ドス・フィロ>”ッ!(闘気により形成した短剣を素早く交差させる) 」
森ノ宮(ヒュプノレイ)「(蹴りが腕に直撃し、ダメージからか左手をぶら下げた体勢になるが……)……ーーー(カイザが怯んだのを見てか、ステップで一気にカイザとの距離を詰め、カイザと笠間の両方を巻き込む軌道で回し蹴りを放つ) 」
見観子(幻影)「ほら見たことかーっ!完璧なんてですねぇ、無駄なんてものはですねぇ、そうそう簡単にあり得ないんですよーっばーかばーか!そんな簡単に完全無欠が実現できたら魔術師ってのは魔法で四苦八苦してねーし私は魔女認定されてねーんですよ舐めんな魔術知らずの田舎っぺー!(フラストレーションを発散するように、グレアの足元を狙った地形破壊を繰り返しひたすら遅延する)地形~!地形ですよぉ~!こいつ自分の干渉は防げるけど足元とかの地形破壊防げねーですからぁ~!(そして堂々とグレアの対処不能な攻撃手段を大声で仲間内に喧伝する)……ぜーっ、ぜーっ……あ゛ー、ちょっと喉いたい……。(そして叫んだから喉を痛めた) 」
ジョニー・ブラック(プランダラ)「―――ヒィヒイヒヒヒヒヒ…!!とんでもねえことになってますねェ…ねぇ、ヘッド?どうするぅ~~~?今のうちにぃ~~…どさくさに紛れてエリノラちゃんをとっ捕まえるというのはさぁ~~~~?(30層における激戦の光景、それを映す映像だけが光源となっている真っ暗な空間の中で、他のメンバーと共に見物していた) 」
PoH(プランダラ)「まぁ待て。今回は厄介なゲームマスターがいやがる…下手な真似はしねえほうがいい。それに…(映像に映るエリノラに視線を向ける)……あいつの持つ権限とやらも、もう少し見ておきてえしなァ……(フードの内側でニタニタと嗤う) 」
イーリア(プランダラ)「……ギロリ(射殺すような眼光が周囲を牽制する)例え幻影でもみーちゃんに手ェ出すなら、幾らアンタ等でも容赦しないから。(―――その言葉の裏は、逆に"彼女が絡まないならどうなっても構わない"とでも言いたげだ。そのスタンスは加入当初から一貫し続けていた) 」
ポトリヴィット(プランダラ)「さっさととっ捕まえちまいたいところだけどなぁ……ま、あのくだらねぇゲームマスターがみっともなく膝ついてからでもいいだろ、バカ共とわざわざ戦ってやる意味もねぇや(ジョニーの後ろで見物しながら) 」
フレイミス「―――― ド グ ァ ン ッ ! (ムスカの洗脳を解いた直後、森ノ宮の特攻に待ったをかけるように瞬間的に割り込むと共に彼の回し蹴りに対し同様の蹴り技で相殺する) 場があったまってきたんだ。目覚めるにはちょうどいい頃合いだぜ、おっさん。(そのまま森ノ宮の脚を圧倒し、怯んだ隙を狙うかのような右フックを顔面部へ叩き込む) 」
タチャンカ(幻影)「(冷静に照準を切り替え、ヒュプノレイに掃射を開始するが……)承知した、地形だな…!!(ビームを転がって避けると共にグレネードランチャーへと持ち替え、グレアの足元に爆発性の榴弾を発射)つまり、こいつか…! 」
長曾我部元親(幻影)「ほーゥ…!そいつぁ良い…!おぅらぁッ!!!( ボ ゴ ォ ゥ ン ッ ! ! ! )(ビームを前転で回避しつつ、焔を纏った碇槍で地面を叩き潰し、その亀裂の果てにグレアの足元に更なる崩壊を誘う) 」
ブラックホール(洗脳)「!!(瞬時に屈まれ、ドラゴンスープレックスのセットアップに失敗。すぐさま飛び込む短剣の斬撃を受け足を引きずりながら吹き飛ぶも、ブラックホールは怯まない)カ……カ!!(絞り出すように笑う。彼の名を体現するフェイバリット。吸引ブラックホールを二人に向け、次の瞬間引力の嵐が吹き荒れる────) 」
メノア「カタタタンッ、タンタンッ、カタンタンタンッ(もう少し…あともう少しで、完成する――――ッ!)(尋常ではない冷や汗を流しながら、常人は目で追いつけないほどのブラインドタッチで複雑なコードを書き込んでいる) 」
ダークマイト(幻影)「そう!!狙いはこっちさ!!(個性”錬金”!媒体となる金属を使い、ありとあらゆる物質を操作・変形させることができる!!つまり……)そらそらそらァ!!(ダークマイトの拳が地面に触れる!地面がまるで生き物の如く変形しヒュプノレイの攻撃を防ぎ、弾き、そしてグレアの足場ごと変形し、足元を崩し、呑み込むように動く!) 」
ミラーリン「ニャーーーーン!!!!!なんだか勝てそうな流れだから戻ってきたとかそんなことはないにゃ!!え!!?そのスキンダサいって!!?!?!?ふざけんなおいやってやるよオラ!!!にゃ。 ねっさやかちゃん!!!!あ!!?!?なにその目!?私は正真正銘星空輪だ!!?!?!決して洗脳されたプレイヤーとかじゃないし!!!にゃ。 」
ブラックホール(洗脳)「カ……(────────ことは、なかった。吸引ブラックホールの起点となる、彼を象徴する顔の穴は……今まさに、マスク状に変形したヒュプノレイに、物理的に塞がれている) 」
ペットショップ(幻影)「キィーーーーーーーー!!(出現するなり口から冷気を掃射。ヒュノプレイの足元を狙い、行動を封じようとする) キィーーーー!!)(追い打ちに氷柱ミサイルを広範囲に吐き出す) 」
ミラーリン「 ┣" グ シ ャ ア ――――z_____ッ!!!!! (氷柱に粉砕され再起不能(リタイア) 消滅する寸前吹っ飛んだ腕がさやかの前に転がり) グッ (サムズアップしてから完全消滅した) 」
村野さやか「ええぇ……(ミラーリンの一連の流れに白目…) 」
肆々玖「―――これは、こいつの十八番か……!(拙いな、と表情を歪めるが―――)……成る程これは、どうやら敵に救われたらしいな。(拍子抜けだが考えてもみれば当然の結果に、素早く攻撃に移る)こんな形で敗れる四次元殺法は、見たくはなかったが……なッ!(隙だらけのブラックホールの肉体へ闘気を叩き込み―――)【避雷<ヒライ>】・"覚醒流<レボルシオン>"!!(ネモ相手にそうしたように、タフならば肉体そのものを機能停止させればいい。迸る電流が肉体のリミッターを強制的に破壊・限界突破による疲弊を誘発する) 」
ペットショップ(幻影)「・・・・・・・・。(あ、やべ。プレイヤー普通にキルしちゃった) まあええか。 」
ニル「――――― ! (疑似的なブラックホールを生み出そうとするその挙動に身構えるが、何事も起きない様子に目を丸くする。そして、その原因が洗脳装置にあるとすぐに理解したのか、今が勝機と踏んで果敢にも飛び出していく――――)―――――(少女は、臆病だった。誰かに依存し、その背中に隠れることしかできなかった。だが、今はもうそんな面影はない。そうなったのは―――――) 」
" カカカカ、言うようになったじゃねえか。いいぜ、オヤジさんを救う夢、叶えろよ。オマエなら立派な……悪魔になれるさ! "
ニル「―――― ちょっとだけ、痛くしますよッ!!!(―――彼女自身が"悪魔"になろうとしているからなのかもしれない。ブラックホールの頭部を覆うヒュプノレイ目掛けて、躊躇すらも振り抜く勢いで豪快な一太刀を叩き込み、そして…彼の背後へ華麗に降り立った――――) 」
森ノ宮(ヒュプノレイ)「(完全に視界外から現れたフレイミスに蹴りを圧倒され、怯みながらも反撃の拳を振り上げる、が………)―――――(ヒュプノレイに意識を奪われたが故のラグか、フレイミスの拳を見事に顔面に叩き込まれ……その場に力なく倒れ込む) 」
フレイミス「 ガ ッ (倒れ込んだ森ノ宮へすぐに駆け寄ると半場強引に彼からヒュプノレイを剥ぎ取り、彼を開放すして装置を投げ捨てた)……悪かったな。あとで俺のチャオスやるから許してくれ。 」
笠間「うおっ……!!あ、援護ありがとうございまっす…!いい加減、しっかりして下さいよ……!!(倒れ込む森ノ宮をキャッチし……渾身の右拳を森ノ宮に叩き込む!)これはァ!!さっきの分!!! ボ ゴ ォ ッ!!! 」
徒町小鈴「あれもアイドルなのでしょうか!!!!(ミラーリンを見てさやかに)お任せください、徒町がさやか先輩の片腕となって見せます! 」
五条悟(オーディエンスあれもアイドルなのでしょうか!!!!) んなわけねえだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!「() 」
ブラックホール(洗脳)「カ…カ……!!(四次元殺法、此処に敗れたり。いや、そもそも……この戦いの土俵に、四次元殺法は乗ってはいなかった。ボディと頭部に同時に渾身の一撃が叩き込まれる。内部からの引力による圧もあり、罅の入るヒュプノレイを、身体に残る電気信号を抑えながら、崩れ落ちる)……カカ!!(……悪魔はただでは死なない。崩れ落ちる身体をそのまま自らの影に溶け込ませ、そのまま潜り込み……影が、分裂する。ヒュプノレイが最後の一手に選んだのは、今までも見せて来た影を媒体にした分身、セパレート・シャドウ) 」
エリノラ「メノアちゃん!急いで急いでっ!ファンタズマンのみんなが足止めしてくれるとはいえ、確実にこっちに来ているから…!(またしてもメノアゆさゆさする) 」
メノア「あともうちょっとなんだから大人しくしててって!!!! あっ (エリノラに揺さぶられた時、操作を誤ってしまった) 」
ビスッ (音速に等しく指が踊るメノアは気づく余地がなかった。一瞬のタイプミスで副産物的コードが発生し、それが"膨大なバフエネルギー"を生成、 宛もなく出力され……) バシュッッ ギューーーーーン(それがあらぬ方向へ、光の玉となって飛んでいたことを……)
アントニオ猪木(幻影)「元気ですかぁー!!!元気があれば何でもできるー!!!!!(幻影アーニャとミハリに闘魂注入) 」
メノア「あともうちょっとなんだから大人しくしててって!!!! あっ (エリノラに揺さぶられた時、誤って変なファイルを開いてそこに格納された「バフ譲渡」の権限を実行してしまう――――) 」
ブラックホール(洗脳)「ッ……!!!(分裂した影から、無数の実体が飛び出す。そう、ブラックホールを完全に模した影が彼らに襲い掛かるように飛び出す────) 」
ブラックホール「「「「「カカカカーーーーーッ(──もう一度言おう。悪魔は、ただでは死なない。)」」」」 」
┣"ッ ┣"ッ ┣"ッ ┣"ッ ┣"ッ ┣"ッ ┣"ッ ┣"ッ ┣"ッ ┣"ッ ┣"ッ (その時不思議なことが起こった!!放出されたエネルギーはフィールドの遮蔽物の裏へ!!人知れず溢れたエネルギーに過ぎなかったそれがなにかに触れた瞬間、"奴"を呼び起こした!! その地響き、その鼓動!!国士無双、天地鳴動の力が目覚め、唯我独尊を成すと知るだろう!! )
ルシフェル(オーディエンス)「話潮潮★ あれは今から36万ロックマン…… ふっへっへっへ(笑) まあいい(諦) まあ、すごいやつだったよ(丸投げ) 」
スピードワゴン(オーディエンス)「こ、今度はなんだァーーー!?ダークライもいる、ダークマイトももういる!! な、なのに!!あの象徴的シルエット……ま、まさか今度こそ……!!!!! 」
ブラックホール「そ の 技 を …… 待っていたぞ!!(影から飛び出すのは、ブラックホールを完全に再現した分身。そう、「ブラックホールを」。分身が再現する範疇に、ヒュプノレイは、含まれていない。正気のブラックホールが、影から無数に飛び出し)自分に言うのも変だがな……悪魔を嘗めるなよ!!この目玉野郎!!(ヒュプノレイを装着した自分の不意を完全に突いた動作。空中、一瞬にしてセットアップは完了し) 」
アーニャ(幻影)「やった!!!今度という今度こそ!!!オールマ――――(ミハリとアントニオにボコされながらも期待の眼差しを浮かべる) 」
伝説の超コンラード「(オールマイト、いや、それ以上に影が濃く筋骨隆々大男が、サンライズ(後光)と共に現れる) ┣"ッ ┣"ッ ┣"ッ ┣"ッ ┣"ッ ┣"ッ ┣"ッ ┣"ッ ┣"ッ ┣"ッ ┣"ッ (ナンバー1ヒーロー…… エンペラー:コンラード・ボルトーレ。 その鳴動、エンペラーエンジン。彼が臨戦態勢に入り、敵の死が必定とされた時に聞く死の宣告である……!) 気 を つ け ろ ……(なんかサポートに徹してたらすげーバフが流れてきてめっちゃステータスが跳ね上がっちゃった……どうしよ……がんばろ……) 」
ブラックホール「フォーディメンションキル!!(変形型ピラミッドドライバー。彼のフィニッシャーたるフォーディメンションキルが、彼自身に叩き込まれる。脳天から地面に叩きつけられたブラックホールの頭を覆っていた……ヒュプノレイが、勢いよく音を立て砕け散った) 」
アーニャ(幻影)「( 誰 だ よ お 前 )(だるだるだるだるだるだるだるだるだるだるだるだるだるだるだるだるだるだるだる) 」
ダークマイト(幻影)「……おお……!!(伝説の超コンラードを見て、まるで感動したかのようにわなわなと手を振るわせ)まるで……まるでオールマイトのようだ……!!まるでオールマイトの如き画風!!そうか、あなたも……あなたもまた、新たなる象徴になろうというのかァ!!!!素晴らしい!!!!あなたも私と共に新たなる象徴に……いや……オールマイトすら超える象徴に、プルスウルトラしようではないかァーーーーーー!!!!!(変なテンションで伝説の超コンラードに語り掛ける) 」
ニル「 … … ! ! (別たれた影から「本物」が出でて、洗脳された彼自身を屠るという予想外にして大どんでん返しの復活劇に驚嘆しながらも、その瞳に嬉々たる輝きが灯った) よかった……"助かった"…! (安堵に満ちた柔和な笑みが零れだした) 」
見観子(幻影)「……(極めて混沌とした状況にひたすらジト目が深まってゆく)あの、ツッコミませんからね。私死んでもこの状況ツッコミ役に回りませんからね。 」
ネモ「んんんん~~~~…っ……うるさいなぁ…もう……(ダークマイトとコンラードのやかましい語らいによって目が覚める)……ぁれ……?なんでボク、寝ていたんだろう……?ていうか、なんか…えっ……いたっ…き、筋肉痛…?な、なんで……??(いたたたと喚きながら立ち上がる) 」
ブラックホール「カッ……!!(ボロボロになったブラックホール本体、砕け散ったヒュプノレイの下から素顔が露わになり)……ああ……助けられちまったな……嬢ちゃん……それに……お前も……(ニルと、肆々玖を次々と見て)……へっ……悪魔が人助けした挙句に……人に助けられちまうとは……名に傷が……ついちまう…… 」
伝説の超コンラード「 ┣"ッ ┣"ッ ┣"ッ ┣"ッ …・・・・・・・ ニコッ!!!! (ガッチガチに強張った結果)歯をこれでもかと見せつける良い笑顔でダークマイトに微笑み返す) (な、なんか操作しなくてもアバターが勝手に動くようになってる……もうなんなの……こわいよ~~~………) 」
ムスカ「よく眠れたかな?(と、自分に言い聞かせる寝言をほざきながら目覚める) はっはっはっ…!生憎だがね、私はあの石頭の少年(多分パズーのことだと思われる)より頑丈なのだよ!見たまえ!ラピュタ王の復活を!! 」
肆々玖「分身は洗脳されていない、成る程考えたな。よく帰ってきた。(にっ、と笑う)これもあんたの頑張りあっての事だ、よくやったよニル。けど、まだ終わりじゃない……分かるな?(そして、元凶であるグレアを見据える) 」
ブラックホール「……ありがとな(そう言いつつも、表情の見えないその顔で、確かに、笑った気がした) 」
大沢瑠璃乃「ここはお墓です。ルリとあなたの(電池切れになったのかムスカの戯言に淡々と突っ込む) 」
仮面ライダーギーツ「ああ、そうだな。(肆々玖へ続く様に彼らの傍に近寄りつつグレアを見据える)これで全員目が覚めたようだな。それに…―――――― もうすぐだ (背後のメノアへ視線を向ける) 」
ダークマイト(幻影)「おおおおおお!!!!素晴らしい!!!!!その笑顔まさにマイトスマイル!!!!!!オールマイトの生き写しのようだァーーーーー!!!!!!(ググイとコンラードの元に近寄り、肩を抱き寄せると)では行こう名も知らない英雄(ヒーロー)よ!!私と共に力を合わせかの者の暴虐を打ち破るのだァーーーー!!!!!私と共に……ミラノ・スマッシュをあの男に撃ち込んでやるぞォーーーーー!!!!!(そう言ってコンラードを無理矢理引っ張りながら戦場へと猛スピードで舞い戻ろうとする) 」
肆々玖「あんたは随分と寝相が悪かったよ、後で良い枕でも買っておけ。しんどいならもう少し寝ていてもいいぞ。(起き上がったネモに皮肉交じりの一言)たまにはいいじゃないか、悪魔は契約が必要なんだろ。こいつはその子からの駄賃って事にしておけば。(顔がなくとも心は通ずる、軽く笑いかけ)俺は肆々玖だ、最後まで立てるか?悪魔超人。 」
森ノ宮「(笠間とフレイミスの攻撃で完全にダウンし、ヒュプノレイを外される)……………色々と、すまん 」
ブラックホール「………カーカカカ、肆々玖だな!?覚えたぜ、名前……もちろんだ。オレは七人の悪魔超人の中で一番……タフネスだからな!!(そう言うと、むくりと立ち上がり、未だ潰えぬ闘志を表すように、人差し指を立て天に掲げた) 」
仮面ライダーグレア「 ちィ゛……――――― 貴 様 ァ ッ ! ! ( バ ギ ュ゛ ゥ゛ ウ゛ ウ゛ ン゛ ッ゛ ! ! ! )(陥没した地面から勢いよく跳び上がると空中で静止し、そこから全方位に広がる波動のような衝撃を放つ。その波動は幻影組だけに影響を及ぼし、データ構造を成している彼らを教説消滅させるGM権限であった) 」
長曾我部元親(幻影)「 づ ッ゛ ――――― ! ? (グレアの放つ波動によって吹き飛ばされると、その身体が元の結晶体に成り果てようとしていた)……へへっ、どいやらここまでのようだが……"十分"だ…!後は託したぜ…『 兄弟 』―――――(肆々玖たちへ不敵な笑みを残し、幻影体の体は結晶のように砕け散った) 」
ペットショップ(幻影)「キィーーーーー!!(攻略組への激昂を送り、グレアの放つ波動によって塵に消える。 まあ……) キュイ……(対して活躍、しなかったけどね!!) 」
ニル「……! は い っ ♪ (ブラックホールの感謝に、少女は恥じらいの無い笑顔をようやく見せた―――)……!(そんな最中、復帰したグレアを見据えて再度権を構え直す。戦いはまだ、終わっていない―――) 」
見観子(幻影)「ぎゃーっ!結局やっぱり貧乏くじ~~~っ!(パリーン、と呆気なく砕けてゆく) 」
クロサワーダイアモンド(幻影)「さやかちゃん!!がんばるエメラルドよーーーー!!(お前いつからいたんだ。 そんなことを考えるヒマもなく消滅!!アメジスト!!) 」
ダークマイト(幻影)「ぬううおおおおおお!!!!!これはたまらん……!!!名も知らぬヒーローよ……後は任せたぞォォォォォォ!!!!!(最後までテンション高めに、最後の最後力を振り絞ってコンラードにオールマイトを模したスーパーマイティマッスルスーツを錬成し託して消滅していく) 」
タチャンカ(幻影)「クソっ……!!(浮かぶグレアを軽機関銃で撃とうとするが、当然意味もなく波動を受け)……また会おう、友よ……(それだけ言い残し、波動によって砕け散る) 」
伝説の超コンラード「・・・・・・・・。 ニコッッッ(去りゆく友を(引きつった笑みを)で送る!!)(えー……なんかスキンがめっちゃアメコミになってる……なんなのこれ、こわいよ~~………) 」
メノア「( ッ タ ー ー ー ー ン ! )――――― で き た っ ! ! ! (書き上げたプログラムコードを「威権利チップ」にエクスポートすると、顔いっぱいに張り付いた冷や汗を弾き飛ばさん勢いの満面の笑みを浮かべながらそのチップを両手を高らかに掲げ挙げた) あとはこれを―――― ガ チ ャ ン ッ (そのチップを、自身の武装の一つである黄金槍のスロットに装填。その槍にデータが自動インストールされるように小さな起動音が鳴り響く)……待たせたわね…っ!できたわよ、『 GM権限脆弱化プログラム 』…!こいつをあの「ドライバー」に一刺ししてやれば、奴のGM権限を一時的にシャットアウできるわ! 」
エリノラ「やったーーーー!!よく頑張ったね、メノアちゃん!!(喜びのあまりメノアの横腹へダイブするように抱き着く)ぃよ~~~し……ここから反撃開始だよ、みんな!!(ビシィとグレアへ指を突きつける) 」
ネモ「 は ぇ ? ? ? (洗脳されていたためか肆々玖の言葉の意図が全く理解できずアホみたいな顔で傾げている)……!できたんだね…!じゃあ、ようやく…!!(カンデラを構え直す) 」
肆々玖「(散ってゆく長宗我部達、完成した逆転の切り札を見据え―――)ああ、託された。何度でも、お前達の想いを託され、俺は頂上まで連れて行く。 」
サソリ「やっとか。お疲れさん、「博士」(メノアの近くにいたプロフェッサーを引き戻し)結局オレたちの出番はほぼなかったな。せっかくウェアウルフとファイアワークスを出したんだが……せっかくだから、オレに預けてみるか? 」
笠間「…………本っ当に……っすよ……でも、庇ってくれてありがとうっす、甲ちゃん。だから、また頑張りましょ(倒れた森ノ宮に手を伸ばし) 」
メノア「ちょ…っ…たっく……そそっかしいんだからもう…(やれやれとエリノラをあやしながら苦笑いを零す) やだっ!!!!!私が汗水たらしてつくったやつなの!!!!渡さないからね!!!! (サソリに対して謎の意地を張る) 」
森ノ宮「(正直朧気にしか覚えてないんだが、多分……何か、やらかしたんだろうな……)(笠間の手を取り、立ち上がってグレアに向き直り)そうだな、一仕事するか…… 」
サソリ「ハハハ、そうかいそうかい。だったら……(指を払う。プロフェッサー、ウェアウルフ、ファイアワークスの三体の傀儡が、メノアの周囲を固め)……守ってやるから、責任もってアレに撃ち込めよ 」
フレイミス「気にすんな。仲間を助けるのは、当たり前のことだろ?(森ノ宮へ小さな笑みを送りつつ、メノアが完成させたチップに目を通す) 切り札の一枚はここぞというところで切らねえとな。敵もそれを警戒するはずだ。 」
肆々玖「たっぷり時間をかけて守ったんだ、当てられませんでしたとかそういうオチは無しで頼むよ。(冗談で言っているのか本気で言っているのか表情変化が薄くて分かりにくい!) 」
伝説の超コンラード「(皆さん、がんばってくだ) 砕"……!! ┣"ッ ┣"ッ ┣"ッ ┣"ッ 」
仮面ライダーグレア「……そうか…あの戦いの合間に、そんなものを…―――― だ が (ゲームマスターはフンが藍の籠ったオーラを放ちながら地に悠然と降り立つ) その『切り札』とやらが私に届くことはない。エリノラよりも威権のある私に届くことなど…絶対にありえないからだッ!!(振り上げた片腕…それを地に突き立てるように振り下ろす――――) 」
――――― ボ グ ァ ァ ァ ァ ア ア ア ア ア ア ア ン ッ ! ! ! ! ! (グレアが齎した謎の力により、幻影組によって乱れた地盤が、バトルフィールド一気に倒壊。攻略組もゲームマスターも、全員が重力に従うままに無数の残骸と共に無限奈落の底へと落下し始める―――――!!)
仮面ライダーグレア「 最 後 の 「 ゲ ー ム 」を は じ め よ う か (共に落下し征く攻略組に、ゲームマスターは両腕を広げて「かかってこい」と最後の戦いの開戦を促した――――) 」
エリノラ「(崩壊するステージに驚きながらも、彼らを最初から最後まで導こうとした案内人の少女は…落下する最中でもゲームマスターへ抗うような強い眼差しを突き付けた) みんな ――――― 勝 つ よ ! (その高らかな勝利宣言が、彼らの戦意に火をつけた) 」
???「……怯えているのかい?コンラード……(その時、コンラードの心の中に、優しくも逞しい声が響く……) 」
伝説の超コンラード「 フッ……(伝説の超ほくそ笑み)(誰ぇ!?誰なのォ!?こわいよー!!) 」
森ノ宮「そうだな、助け合いの精神って奴は忘れないで居たいもんだ……っとぉ……!(フレイミスに軽いジェスチャーを返した直後、崩壊するバトルフィールドに足を取られ)……はあ、成程な、落ちながらって事か……! 」
フレイミス「 ああ、乗ってやるさ。アンタが手掛けたゲームなら―――― 「ゲーム」として勝ってやるッ ! ! (甲冑から蒸気が噴き出し、飛行するように落下空間の中で残骸を潜り抜けながらグレアへと飛び出していく) 」
仮面ライダーギーツ「 いくぞ…ここからが―――――― "ハイライト"だッ!!(共に落下しゆく中、マグナムシューターを手に銃撃を繰り出しながら残骸を足場に迫っていく) 」
サソリ「第三陣形……全展開(フルキャスト)!!(左腕をレールガンに変形させるプロフェッサー、腕部のガントレットから刃を展開するウェアウルフ、大筒を構えるファイアワークス。────そして……) 」
笠間「わっとと……!!(崩れる足場に驚きながらも、持ち前の身軽さで残骸を次々に飛び回ってグレアへと向かっていき)勿論っす、"勝つ"しかないでしょう……!! 」
ニル「 きゃああぁっ!? (ボゴン、と大きな音を立てて崩れるエリア。運よく残骸の上の飛び乗れたが、やはり臆病になりかけて足がすくむ。だが…)―――― もう、めげない…っ… 絶対…絶対に、「願い」を叶えたいから…っ…!!(意を決し、残骸を蹴り上げて宙へと乗り出す。重力に従うままに落ちる中で、唇をかみしめながらも権を握りしめて接近する) 」
ムスカ「ええぇ…!?(間の抜けた顔で落下するが…) はっはっはっ…!!我々と勝負するかね!? (大佐は不安定な空中でもグレアへと拳銃を突き付けて高らかに笑う) 」
肆々玖「いつまでも道楽気分なのはあんただけだよ。”席<ゲーム>”に着け、俺たちにルールを押し付けるだけのくだらない茶番はお仕舞いだ。(無詠唱、足先から疾風が吹き荒れ推進力を得ながら突撃してゆき残骸に紛れ、一瞬でその気配を抹消する)―――きっちり引きずり降ろしてやる。(味方の攻撃に紛れながら、的確に防御が困難なタイミングに合わせ横合いに急襲し短剣を振り抜く!) 」
インサージェント『 ブ オ ン (槍状に変形させた雷遁チャクラを腕部ごと振り回して構える、インサージェント。四機の傀儡がサソリの操演を持って、落下する中でも、文字通り、『一糸乱れず』、固める)』
仮面ライダーカイザ「まったく…本当に良くないなァ…こういうのは……!(辟易とため息をつきながらもカイザブレイガンを手繰り寄せて残骸を足場にグレアへ狙いを定める) 」
ネモ「わっ、と…!?仕切り直しって感じだね…でも、もう油断しないよ…!『 017 』―――― "鳥ガ翔ブ型《コルニクス》" !(右手に刀、左手に仕込み刃が展開した鞘が握られ、二刀流態勢にシフトする。その姿はまさに翼を携えた鳥の如く、両腕を羽搏かせるように動かして宙を制し、グレアへと迫る) 」
ブラックホール「好都合だ。この三次元的空間の中で……四次元殺法の恐ろしさを教えてやる~~~~~っ!!!(いきなりの吸引ブラックホール。グレアの足場になりうる瓦礫の欠片が、ブラックホールの引力で乱れる!!) 」
???「……大丈夫、怯えなくても大丈夫さ。私は知っている。君の弱さも。怖くて逃げだしたい気持ちも。自分は前衛に出るタイプじゃないと、悩んでいることは知っている。君に力がない事……でもな!! 」
村野さやか「ひゃっ…!?……っ…!(片腕を失ったまま落下しながらも、フィギュアスケートで鍛え抜かれたバランス感覚で残骸の上に維持するように立つ) 望むところです…行きますよ、みなさん!!(蓮ノ空の面々に突撃号令を下し、刀を手に飛び上がっていく) 」
森ノ宮「どいつもこいつも身軽で羨ましいもんだ、だが……!!(ぐっ、と一瞬屈み込んだ後、大ジャンプで一気にグレアへと向かって跳び……すれ違う様に交錯し、すれ違い様に蹴りを叩き込む!) 」
メノア「もうこんな目に遭うのは懲り懲りなの!ささっと片付けるわよッ!!(落下する残骸の間隙へ、黄金槍を携えたまま身を乗り出していく。サソリの傀儡で自身の姿を潜ませ、確実にグレアとの距離を詰めようと迫る) 」
???「そんな弱くて臆病な君が!軍人として、大人として、責務を果たそうと身体を張り続けたことを知っている!!!こんなゲームでなくとも、君は修羅場に立ち続けたことを知っている!!弱くて、臆病で、温和で……まるで荒事には向かないような君が!!戦い続けた!!私は錬金され、君の身体に定着することでそれを知り、大きく心を動かされた!!力のない君だからこそだ!!(コンラードの脳裏に、声から浮かび上がるイメージが現れる。その男はまるで骸骨のようにやせ細り、頬もやせこけた貧弱そうな男。はっきり言って見た目だけで言えば、普段のコンラードよりも弱く見えるだろう。だが、その目は深い影に覆われ、その先の瞳は力強く…) 」
仮面ライダーグレア「―――― 来 い ッ ! ! (初手、飛びかかってくるフレイミスをチョップで叩き落とし、ギーツの銃撃を左腕で弾き返す)グルンッ―――ボゴォンッ!(向かってくる笠間には手元の残骸を投げ飛ばす)ガギィンッ!!!(ニルと肆々玖、ネモの三方向から来る斬撃を素手で捌く) ッ…!?小賢しい…! (足元を焼失させるブラックホールを睨みつけるとその方角へビームを放つ)ギッ、ガァンッ!!(さやかの斬撃を手繰り寄せた瓦礫で防御し、森ノ宮の擦れ違いざまの蹴りには肘打ちで衝突し衝撃を緩和させる) 」
フレイミス / 仮面ライダーギーツ『ぐぅ…ッ――――!(グレアのチョップに叩き落とされていくが…)――― そらよッ! / あんがとなッ!! (すぐに反応したギーツがフレイミスの落下先へ逸早く移動。瓦礫の上逆立ちした状態で両足を頭上へと突き出し、それに飛び乗ったフレイミスが足台に高く跳躍する)――― どぉらァッ!!(真下からグレアへブーストを賭けたアッパーカットによる奇襲を仕掛ける)』
笠間「ちょっとばかし、手ぬるいんじゃないっすかぁ!?――――よいっしょぉ!!ド ガ ァ ッ !!(空中で身を翻し、オーバーヘッドキックの様な形で残骸をグレア目掛けて蹴り返す!) 」
ムスカ / 仮面ライダーカイザ『もっと撃ち込んで牽制したらどうだい!? / 私に指図するのかね!?面白い!!(憎み口を叩き合いながらもお互いに銃撃を繰り出してグレアを牽制する)』
ブラックホール「カカカカーーーッ!!(ビームを避けるように影から影へと、素早くグレアへと接近し)これでも食らいやがれ~~~~っ(ビームの逆光で出来た影が毒蛇のようにグレアに巻き付き、そのままそれがブラックホールに変化。コブラツイストを仕掛けようとする) 」
日野下花帆「わっ!?(落下するもすぐさま残骸を掴む)よーし!いっくよー!フラワー!!(コルトパイソン片手にさやかに続いて飛び上がる) 」
ネモ / ニル『はあああぁぁーーッ!! / やああぁぁあーーッ!!( ザギィン、ザギィィイインッ!! )(二人同時に残骸から飛び上がり、お互いに交差するように斬撃を×状に刻んでいく)』
肆々玖「防戦一方になったな、最初の頃の威勢はどうした……?小狡いなんて言うなよ、手段は選ばない。(猛烈な速度でグレアの周囲を乱反射し、グレア―――ではなく”足場になる瓦礫”を片っ端から粉砕してゆく!)……成る程な、思いついたぞ悪魔超人―――【暁の祈祷<ルエゴ・アルバ>】、光度抑制解放ッ!!(今まで抑え込んでいた霊装の"輝き"を解き放ち、周囲が光で満ちる―――"影が強くなる"!) 」
村野さやか&徒町小鈴『小鈴さん、行きますよ! / はいっ、さやか先輩!!(互いに頷き合ってグレアへと挟み撃ちを仕掛けるように、各々の武器を振り抜いた)』
百生吟子「行きます!(刀を構え、グレアに向けて振り抜く) 」
大沢瑠璃乃「いっくぞー!(レールガンをグレアに向けて放つ) 」
仮面ライダーグレア「 ッ゛!? (真下からすぐに復帰するように飛び出したフレイミスのアッパーカットが直撃して怯む) ち ィ … ッ、鬱陶しい…!!(カイザとムスカの銃撃に妨害される中、笠間に蹴り飛ばされた残骸への対応に遅れるが寸での所で殴って粉砕する) なにッ?! (残骸の死角によってブラックホールの対応ができず、コブラツイストによって拘束される)貴様…ッ……!!?(身動きの取れない中、ネモとニルの斬撃を叩き込まれ、怯んだところで肆々玖に再び足元を崩されてさらに落下する) その程度…ッ!!(ドルケストラの二人の攻撃を両手で受け止めるが…)チィッ!(吟子の振るう斬撃、瑠璃乃のレールガンを受けて 」
安養寺姫芽「瑠璃ちゃん先輩に続けー!!(残骸という残骸を飛び上がりながらグレアに迫り、アサルトライフルで襲撃) 」
日野下花帆「まだだよー!!(吟子に続いて至近距離からグレアに射撃) 」
ヒロ「行くぞ!!(ビームソードをグレア目掛けて振り抜く) 」
森ノ宮「ぐっ、止めたか…だが……胡桃!奴の対応が遅れ始めてる……合わせるぞ…!(両手の平を広げて、大きく身を引いて振り被り……)来い!やるぞ! 」
メノア「タンッ――タンッ――――タンッ――――――!(攻略組の止めどない連続攻撃によって怯み続けるグレアを見据え、狙いの的としている『ヴィジョンドライバー』を見据える――――)―――― こ こ だ ぁ ッ ! ! (黄金槍で狙いを定め、一点集中の突貫姿勢で飛び出し、ドライバー目掛けて槍を振り抜こうとする――――!) 」
仮面ライダーグレア「ッ…!(ヒロの斬撃、姫芽と花帆の銃撃に視線が眩むも…)―――――!させるかッ!!!( ガ ギ ィ ィ イ ン ッ ! ! )(メノアの狙いを読んでいたのか、迫りくる彼女の黄金槍、その切っ先を強く蹴り抜いた) 」
メノア「 し ま っ ―――――――! ! ? (確実に決まると思われた黄金槍による刺突。それが弾かれ、メノアの手から黄金槍がすりぬけ、スローモーションの中でゆっくりと残骸に紛れて回転落下していく――――) 」
笠間「了解っす!ヘリで逃げてく人追い掛けた時ぶりっすね!!(再び瓦礫を足場に跳躍し、"森ノ宮の手の平"に着地。そのまま屈み込み……) 」
伝説の超コンラード「(う"わ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"体調悪ゥゥゥウゥゥい!!絶対私より大丈夫じゃないって!!あの!!本当お越しいただいたところ恐縮なんですけど見てるこっちが別の意味で怖いから!!!!) ギュウウウウウウウウウン ポポポポポポポポポポ ポ ー ピ ー !! (精神世界で青ざめ素っ頓狂な悲鳴を上げるも、アバターは勝手に戦闘を開始。 Z戦士さながらの空中高速移動をしつつ、ラッシュの如く張り手を突き出し、 イレイザーキャノンをグミ打ち、 ホーミングレーザーの弾幕となってグレアへ襲いかかる) 」
伝説の超コンラード「 ドギュオッッ (落下するメノアへ気弾を発射! それが被弾すると同時に……) ブォンッッ (気弾が泡状のバリアへ変異、彼女を保護する) 」
森ノ宮/笠間『一人ピンチだ、行くぜ……ぶち抜け!東雲流、"外式"……『狐雷砲』ッ!!(森ノ宮が両掌に笠間を乗せたまま、一気に両腕を突き出すと同時に……笠間が渾身の力を込めて跳躍。莫大なエネルギーによって射出された笠間が、常軌を逸した速度でグレアに跳び蹴りを放つ!) 」
肆々玖「いいや―――ッ、まだだああぁッ!!(落下するメノアを見て咄嗟に黄金槍を中空でキャッチ、そのままぐるんと姿勢を捻り―――)吹き荒べ、【野分<ノワキ>】ぃッ!!(闘気と突風の魔術、二重の推進力で高速突撃―――真っ直ぐにグレアのドライバーへとその手に握り締めた黄金槍を突き出す!) 」
メノア「 きゃんっ ―――――― ? (残骸へ墜落しようとするその寸前、コンラードが投擲した気弾…それが弾けて形成されたバリアに保護されて事なきを得る)…えっ…え……?なにこれ…?なんか知らないけど、助かった…!あっ…!でも「槍」が……!! 」
???「だが、そんな君だからこそ!!私は君に、力を貸したいと……君の出来ることを増やしてやりたいと思ったのだ!!(瘦せこけた男は力強く言う。目の前に広がる光景をコンラードに見せ)見たまえ!!今、君は戦える!!無意識に動く身体を、完璧に制御した時……生まれるパワーは凄まじいはずだ!!だから…… 」
ブラックホール「かませーーーッ、肆々玖~~~ッ!!(コブラツイストを極め、自分ごとグレアを影に飲み込む。足を取り、自分の領域へ呑み込む四次元レスリングの真骨頂!)」
???→オールマイトAI「私と共に、さらに向こうへ行こう!!コンラード!!(はっきりと姿を見せる。コンラードの後を押すのは、ダークマイトがイメージから構築したオールマイトのAI。錬成したスーツを通じて、コンラードに語り掛けていたのだ) 」
仮面ライダーグレア「 ド ッ グ ァ ア ア ン ッ ! ! (森ノ宮と笠間、両者が同時に繰り出した跳び蹴りを両手で受け止めにかかった。だが、その選択は誤りだった―――)貴様等、いい加減に諦めr―――― ッ゛ ! ! ! ? ? (攻撃を防ぐために使った両腕。つまり、自ら無防備を曝け出してしまったということは、ドライバーを守る術が一時的に失ったということだ。メノアから肆々玖へと主導権が移った黄金槍――威権チップがインストールされた――が、自身の腰に装着されたヴィジョンドライバーに突き刺さり―――――)」
仮面ライダーグレア「 ン゛ ガ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ッ゛ ! ! ! ! ? ? ( バ リ バ ジ バ リ バ リ バ ギ バ ジ バ ギ ィ ッ ! ! ! )(ドライバーを中心に盛大に迸る赤黒い稲妻。今まで発したことのない絶叫を上げながら全身に張り巡らされた稲妻に感電する中でグレアの体の表面に虚数が点滅するように浮かび上がっていく)」
仮面ライダーグレア「(私のGM権限が……エリノラの威権と"逆転した"だと…ッ…?!)(すぐにマスク越しに浮かび上がるインターフェースに現れたアラートメッセージに驚愕を隠し切れなかった)―――だが…ッ…!!素人の付け焼き刃如きで書き上げたプログラムコードなど、すぐに上書きしてやる…ッ!!(ドライバー上部の指紋認証部に親指を添えようとする――――) 」
フレイミス / ネモ『させるねーよッ!!! / させないッ!!!(指紋認証を行おうとするグレアへ同時に飛びかかり、フレイミスは加速を加えたストレートナックルを、ネモは燃え盛る斬撃で擦れ違いざまに繰り出した)』
仮面ライダーグレア「 ぐはァ…ッ゛……!? (フレイミスとネモの同時攻撃を受けたことで衝撃が迸る。GM権限が…「プレイヤーによる攻撃の無効化」が機能しないことに気づき、ここでようやく危機感が走る――――!) 」
エリノラ「効いてる…っ…?効いてる……ッ!!メノアちゃんのウイルスプログラム、成功したんだ…!!(グレアの豹変ぶりに口角が上がる) 」
森ノ宮「よし、効いてるぞ……!!理屈はともかく、ダメージは通る…!胡桃!!そのまま、上からだ!もう一発行くぞ!(グレアを挟んで上空に居る笠間へと合図を出し、右拳に『気』を集中させて構える) 」
ウェアウルフ&インサージェント『 ブ ン ッ / ザ ン (さらに続き、力いっぱいウェアウルフがインサージェントを放り投げる。さらにその勢いを乗せて光の槍を構えたインサージェントが……グレアの後頭部を貫く) 」
メノア「あ、あ…危なかったぁぁぁぁああ~~~~~!!!(心底ほっとしている) あ、あたりまえよ!私はただの素人じゃないのよ!?魔導機士…侮らないでよねっ!! 」
ブラックホール「よくやった!!(思惑が成功したことを悟ると、グレアを拘束する姿勢を変え、抱かかえるようにしてから反り返り)ドラゴン・スープレックスーーーッ!!!(後頭部から瓦礫に、グレアを叩きつける!!) 」
ニル「やった…!(肆々玖の行動によって槍が無事にグレアへ炸裂したのを見届けてほっとする。だが、それも束の間。ここからが正念場だと我に返ると―――)―――― っ や あ ! (発火機能を発動し刃が燃え盛る。高熱を帯びた剣でグレアへ縦一文字に刃を振り抜いた) 」
伝説の超コンラード「(や……厄介オタクがすげえAIを錬成しちゃってるぅぅぅぅ~~~~!!!??!?) キュインッッ(DB的瞬間移動、グレアへ肉薄し) シュババッババババッッッシュババッバババッバッッッ(DB的浮遊しながら拳、蹴りを交えた連打を仕掛ける) 」
笠間「(防御態勢を取ったグレアに直撃はせずとも、勢いは保ったままでグレアとすれ違う様に上空へと突き抜け)―――っと、直撃はならず……あっ、効いてる!?よっしゃ、もう一丁…!(グレアの遥か上空にて、瓦礫を足場に着地。右脚に焔を纏わせ、今度はグレアに向かって上空から高速で"落下"。その勢いを存分に乗せ、炎を纏った右脚でグレアの脳天めがけて踵落としを放つ!) 」
肆々玖「―――やっと、攻撃が通ったな。(残骸に着地し、呼吸を整える)賭けろよ三流運営、チップは命だ。もうあんただけに都合のいいイカサマも出来ない、ここからが本当の"真剣勝負"だ。(立場逆転―――グレアを見下し、黄金槍を突きつけて再び正面きって突撃する) 」
森ノ宮「―――――東雲流、"外式"……『火鳥墜とし』ッ!!(笠間とタイミングを合わせて跳躍、グレアの真下から笠間の蹴りと同時に渾身の右正拳突きを放つ) 」
仮面ライダーグレア「貴様等ァ…ッ゛…!!!(憤慨の籠った声音を上げてヒュプノレイ全基を分離させ、全方位にオールレンジ攻撃を仕掛けていく。その際にインサージェントが突き出した光の槍を素手で受け止めて保温タイ語と投げ払うが…) ぐゥ゛ッ!!! (ボゴォンッ!!)(ブラックホールにより後頭部に瓦礫が強打する)ぐぁ―――ぎッ―ぐぅ―――――ちぃッ!!(ニルの斬撃に装甲から火花を散らし、笠間の踵押しを左腕で受け止めにかかり、コンラードと真っ向からラッシュを穿ち合い、肆々玖の突撃を跳躍回避する。だが…)―――ッ゛!!?( ド グ ゥ ォ オ オ オ ン ッ ! ! ! )(そこに、森ノ宮渾身の正拳突きが腹部に炸裂し、残骸を突き抜けながら真っ逆さまに落下していく) 」
オールマイトAI「いきなり言われても困るだろう。だが、既に知っているはずだ。力を、どう使うべきか。……連打で相手に反撃する隙を与えるな!!そして……相手の隙が出来た瞬間に……!!100%を超えた一撃を叩き込め!!(オールマイトが語り掛ける。あくまでダークマイトがイメージから構築した虚像にしか過ぎないが、パチモンクソ野郎のダークマイトもまた、オールマイトへの憧れは本物。本物にも勝るとも劣らない説得力で、彼の背中を押す!) 」
仮面ライダーギーツ「 形勢逆転だな…!さァ…―――― 打ち上げと行くか!! ( カチリ…バキュンッ ! ブォンッ、ブォォンッ ! ! )(マグナムバックルのリボルバーを回転させ、トリガーを引き、ブーストバックルのハンドルを2回捻る) \ MAGNUM BOOST GRAND VICTORY / (全身に紅蓮を纏いながら跳び上がり、ヒュプノレイのビームや残骸さえも貫かん勢いで眼下のグレアへと肉薄し―――)―――― は あ あ あ あ あ あ あ あ あ ァ ー ー ー ー ー ッ ! ! ! (ギーツのライダークレストを描いた強力なライダーキックを炸裂させた) 」
仮面ライダーカイザ「君はここまでということで…――――いいのかなぁ?( \ Exceed Charge / )ギャイン、ギャイン、ギャィィインッ ! ! ! (カイザブレイガンよりエネルギーネットを放ち、吹き飛んだグレアを拘束する)―――― はああぁぁあッ!!(ブレードを立てたまま突撃し、すれ違いざまに×状に斬り捨てる“カイザスラッシュ”を繰り出した) 」
ネモ「これで…決めるッ!!『005』!!( ズ ボ ォ ア ァ ン ッ ! ! )(一度納刀しコードを音声入力し、熱を帯びた鞘刀の隙間から溢れんばかりの火炎が放出され、それは黒刀を激しく熱して、鞘の中で炎刀と成す―――)―――― “威烈” ( ザ ッ ギ ィ ィ ィ ィ ィ イ イ イ イ イ イ ン ッ ! ! ! ! )(勢いをつけた振り下ろしによって繰り出される高火力の居合抜きで、グレアを焼き斬った―――) 」
ニル「 や あ あ ぁ ぁ ぁ ぁ あ あ あ あ あ ー ー ー ー ッ ! ! ! (ネモには劣るものの、今の自分が成せる最大火力を込めた燃ゆる刃を突き出し、突き立てるように残骸を貫きながら真下のグレアへと突撃していく) 」
ムスカ「お遊びは終わりだ!!今度こそ受けるがいい…ラピュタの雷(いかずち)をッ!!! 死゛ ね゛ ェ゛ ァ゛ ッ゛ ! ! ! (首からぶら下げた飛行石を目一杯発光させ、背後に形作った稲妻の光輪から凄まじい電撃波を放った) 」
サソリ「二段目!!!! 」
肆々玖「あんたの手札はどうやら尽きたらしいな―――それじゃあ、これでゲームセットだ。(ぐるり、と肉体を回転させ遠心力を加えながら)―――無駄じゃなかったろ、俺達の抵抗。(黄金槍をグレアへ向けて思い切り投擲する) 」
フレイミス「シフト・チェンジ!モード「集中型(ドリル)」ッ!!!( ギ ュ イ イ イ イ イ ン ッ ! ! )(右足の装甲がドリルのような突貫形態に変形し、激しい回転を帯び始める) テメェに示してやるぜ…――― 俺 た ち の 在 り 方 を ッ ! ! ! (流星が如く勢いよく落下し、全重力と遠心力を加えた最高出力の突貫をお見舞いする) 」
ウェアウルフ&プロフェッサー『グオ ッ バッ/ カッキィイ―――ンン (サソリの号令に反応し、右腕を巨大斧に変形させたプロフェッサー。その上に乗ったウェアウルフが、振るわれる大斧の遠心力を受けて加速、拳をグレアに叩きつけんとすると同時に────)』
エリノラ&メノア『 い っ け ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ッ ! ! ! ! 』
伝説の超コンラード「(いいいいいい、いきなりそんなワンフォーオーられても!?ええい、ナントカナレー!!!!!) バッ ┣"ギュウウウウウウンシュインシュインシュイン(両腕を前に突き出し、眼光が炎となって一層輝きを増す!!そのオーラ、朝焼けのごとく山吹色!! その絶技こそ破滅の魔物を葬りし最強の技!!その名も……) ┣" ギュ オ ッ (黄金、ひたすらに黄金。全てを極光にかき消し浄化する原初の炎を、極大光線として撃ち出す)(――――その名も!!コンラード流奥義『超真空気功黄金回転天上天下界王神拳爆裂波』!! 信じる心が奇跡を呼び起こした!!) 」
インサージェント&ファイアワークス『ダンッ / ズオンッッッ(──ファイアワークスの起こした爆炎に乗って、インサージェントは再び光の矢となる。回転を加えながら、ウェアウルフと共に、全力をグレアへ叩きつける……!!) 」
村野さやか&徒町小鈴『これで、終わらせますッ! / 徒町とさやか先輩の限定ユニット技です!!(片腕を失ったさやかの代わりに自分の手を添える小鈴。三つの手が握る刀…その切っ先をグレアへと突き出し――――)―――― やああああああぁぁぁぁぁーーーーッ!!!(急落下し、トドメの刺突を炸裂させる)』
オールマイトAI「……ああ、それでいい。ケツの穴引き締めて……心の中でこう叫べ!!(これは奇跡ではないと言わんばかりに、これは君が勝ち取った必然であると言わんばかりに。極大光線を見届けて、彼もまた叫ぶ) 」
.>> LASTELM SMASH ! ! ! <<
ファイアワークス&プロフェッサー『……ガィ ンッ!!(前衛を見送った二体が、自らの武器を構える。レールガンと、大筒を構え。ダメ押しに、砲撃を叩き込む) 」
森ノ宮/笠間「もう一発だ!!噴射頼む、胡桃!/了解、追い討ち一発……!!(笠間が後方に向かって足を延ばし、炎を噴射。その推進力を以て、森ノ宮と笠間、二人で落下するグレアを追い……)『彗星』ッ!!(二人同時に、グレア目掛けて拳を振り下ろす―――) 」
日野下花帆「いっけー!!!!(グレアめがけて飛び込み、コルトパイソンを連射する) 」
百生吟子「行きますっ!(花帆の連射に続くようにグレアに斬り込む) 」
大沢瑠璃乃「トドメだぁー!!!(レールガンをグレアに放つ) 」
安養寺姫芽「ルリちゃん先輩につづけー!!(レールガンの発射と同時に飛び出し、アサルトライフルをグレアに放つ) 」
ヒロ「でやぁぁぁぁぁあ!!!!(ビームソードでグレアに突撃) 」
仮面ライダーグレア「 グ ア゛ ア゛ァ゛ ア゛ ァ゛ ァ゛ ァ ゛ ア゛ ア゛ ァ゛ ッ゛ ! ! ! ! 」
何故、だ……何故だ、『 エリノラ 』……ッ……?これがお前の望むことなのか……?"本当にこれでいいのか"…ッ……?
これが……『 ロギア 』の導き出した結論なのか…ッ……!?エリノラ……お前、は……――――――
仮面ライダーグレア「――――――――――(「ゲーム」における絶対存在『 ゲームマスター 』が、操られるべきプレイヤーによって逆転されるという前代未聞の結末(エンディング)を迎え…その席から転落するように奈落へと堕ちていく――――――) 」
― 第30層 ―
無限に続こうとしていた奈落に、ようやく足場が見えてきた
エリノラの権限によって墜落することなく華麗に着地した面々が降り立ったのは、最初の第30層
崩壊したはずのエリアが何事もなく修復されており、その中心地にてゲームマスターの男が倒れ込んでいた――――
仮面ライダーグレア「―――――……ハァ……ハァ………ッ………!(マスクの内側で荒い呼吸を繰り返しながら、ゆっくりと身を起こし、降り立った攻略組の面々を静かに睨みつけた) 」
サソリ「ククク……どんな、気分だ? 」
エリノラ「………(頼れる攻略組…いや、「仲間」たちと降り立ち、やや哀し気な眼差しでグレアと向き合う)………ごめんね、『ゲームマスター』。でも…私、わからないんだ。何度も、何度も、"リセット"される度に……自分が本当は何者だったのかななんて。でも、なんとなくだけど…これだけはわかるんだ… 」
エリノラ「 私は彼らを導く この『 幻影の巨塔 』の天辺まで たとえどんなことが起ころうとも… 」
肆々玖「スタッ―――(何事もなく着地し、刺さる視線に視線を返す)……別にあんたが、最初から穏当な手段で処理を進めていたなら……"誠意と敬意があったなら"俺は多分あんたの側に付いていたよ。でもな、あんたは逸りすぎたんだ。(向こうの言い分も完全に否定はしない。戦う機会をフイにされたのはやっぱりそこそこ恨んでいるらしい)とか何とか言っても、結局決め手は"気に入らないから"だったんだがな。(が、結局は心象の問題だ)……成り行きとはいえ俺達はゲームマスターに手を出しちまったな、果たしてどうなる事やら。 」
ブラックホール「カーカカカ、いいじゃないか、『神殺し』。悪魔らしくないか? 」
伝説の超コンラード「ス……(超必殺技を売った反動で右腕が仰け反り、拳を高く掲げたような立ち姿に……) フワアアアア……(そおしてどこからともなく要項が差し込み、勝利のスタンディングをしているかのような構図に)(ふっつーに運営殴っちゃったんだよね、これサ終しない?大丈夫?) 」
森ノ宮「(正直、やらかした気がするが……まあ、一番腹の立つ真似された訳だし、黙っとくか)……ま、単に一種の抗議って奴だろ。規模がデカくなっただけだ 」
肆々玖「おいおい、勝手にこっちまで神殺しの悪魔にしないでくれよ超人。俺はせいぜいしがない学生魔導騎士なんだぜ……いや、そうなると神殺しの学生魔導騎士か、妙な箔が付いたもんだ。(苦笑い混じりに冗談をかます。相応にテンションが上がっていたのか、普段より表情変化が大きい)けど―――そうだな、行雲流水……”まあ、別にいいか”。なるようになる。(いつもの口癖を呟いて、すっと前を向く) 」
笠間「(あっ、そうか……実質的に運営のトップぶっ飛ばしちゃった感じになるのか……今更だけど……)……甲ちゃん、私より怒ってますね 」
仮面ライダーグレア「(決意表明を示すエリノラと、そんな彼女を後押すプレイヤーの面々を見据えて、それでも腑に落ちないと首を振るう)……エリノラ……それでも私は、決して認めない…ッ……これはもう、「ゲーム」ではな―――― 」
×××「 フ ワ ァ ―――――― ! (グレアの発言を遮るように、何処からともなく、両者の間に割り込むように「その人物」は現れた。スカウターを彷彿とさせるオーバーテクノロジーデバイスを右耳に装着した、菫髪をした青年と思わしき人物。白い制服に紺色のマントをふわりとはためかせ、グレアへと踵を返した)……そう…これはもう、「ゲーム」ではない。だが…それはそれとして――――― 」
×××「 これ以上、大切な「プレイヤー」に傷をつけてもらっては困る (ギロリとは異なる落ち着いた声音で言い放つと共に、グレアに向けて静かに掌を突き出した) 」
仮面ライダーグレア → ギロリ「 ジ ジ ッ ―――― ! ! ? ―――― バ ジ ュ ン ッ (目の前に佇む青年によるものか、破損したヴィジョンドライバーの機能が一時停止してしまい、それに伴って変身が強制解除される。さらに追い打ちをかけるかのように…自らの体にノイズが走り、消滅化が進行しようとしていた―――) 」
ギロリ「待て…ッ……!!『プランダラ』はすぐそこまで迫っている…ッ…!奴らに『 ロギア 』を狙われては、この『巨塔』は終わりだ…!!私が仕切らないで…一体誰がやるというんだ…ッ…!!?(猛然と切羽詰まった表情で青年の胸倉を掴もうとするが、ノイズと化したその手は青年の身体をすり抜けてしまった) 」
×××「 貴方の代わりなど、いくらでもいる (消えゆくギロリに、青年は目を細めながら冷徹に、言い放った) 」
ギロリ「 ッ゛ ―――――――――――――――― (最後に青年に抵抗を示そうとするが、それも叶わず、ゲームマスター"だった"男は跡形もなくノイズに紛れて消滅したのだった―――――) 」
カ タ ン ッ … ――――――――― (ギロリが消滅したことによって、彼が装着していたヴィジョンドライバーがその場所へ垂直に落下した)
仮面ライダーギーツ → 浮世英寿「………(変身を解除した後、ギロリと…新たに表れた謎の青年のやり取りを静観していた)……何が起きている……? 」
×××「 ス ―――――(ギロリが遺したヴィジョンドライバーを静かに拾い上げると、エリノラたちの方へとついに振り返った) 」
エリノラ「―――――!?(消滅したギロリ…そして、それを齎したであろう謎の青年の姿に見覚えがあるのか、少女は静かに驚嘆した)……あ、『貴方』は…―――――― 」
×××「……諸君、見苦しいものをお見せしてしまったね。そして、今回の一件…代わって私が深くお詫び申し上げる。本当に、すまなかった。(片腕を広げ、上半身を折り込んで深く頭(こうべ)を垂れる) 」
ニル「……え、と……エリノラちゃん……あの人は……?(何らかの反応を示すエリノラの顔色を窺う) 」
肆々玖「……いやちょっと待てよ。例えどんな事が起ころうともって今多分カメラ目線のキメ顔で言ったかもしれないけど、今回みたいなお楽しみをオシャカにするのだけはもうしないでくれよ。(スッと素に戻りながらエリノラにツッコミを入れようとして―――)……知り合いなのか審判。まさかまた戦う必要があるとは言わないよな?(現れた謎の青年を見やり、俄に警戒を滲ませる) 」
エリノラ「 ギ ク ゥ ッ !(肆々玖のツッコミにデフォ顔で冷や汗を垂らす)………多分、大丈夫だよ。『あの人』がプレイヤーの前に現れることなんて滅多にないことだから… 『あの人』はね―――――(その名を口にしようとするが―――) 」
×××「 シ ィ ー … … (口元に人差し指を添え、エリノラの発言を遮る) 私から、自己紹介をしよう。はじめまして、プレイヤー諸君。私の名は―――――― 」
××× → 月村サトシ「 『 月村サトシ 』 ―――――― "ゲームマスター"だ 」
――――――――― " ゲームマスター " 『 月村サトシ 』
エリノラ「……月村さん……(ギロリに代わって現れたもう一人の人物を前に、意外そうな眼差しで向き合う) 」
仮面ライダーカイザ → 草加雅人「(変身を解除するや否や月村を睨みつけるように見やる)…「ゲームマスター」だと…?一人だけではないのか……!? 」
月村サトシ「 ええ。彼も私も、同じ『 ゲームマスター 』。本来ゲームマスターとは、そのゲームの数だけ存在する。この「幻影の巨塔」においても層ごとに担当するゲームマスターが決まっている。彼は下層、私は中層…上層ともなればそこに相応しいゲームマスターが、独自のゲームを構えてプレイヤーを待ち構えているように… 」
月村サトシ「……今回のギロリの件に関しては、重ねてお詫び申し上げたい。なにしろ彼はゲームマスターの中でも堅物な男でね… ほんの僅かな懸念点も徹底的に除去しなければ気が済まない男だ。結果、君たちには多大な迷惑をかけてしまった。本当に、申し訳ない。 」
月村サトシ「だが…彼の言い分にも一つだけ、正しかったことがある。それは―――――(コツ、コツと足音を立てながら歩み寄っていく) 」
月村サトシ「 エリノラ君 君は一度"初期化"する必要がある ( コ ツ ン ――――と、エリノラの額を人差し指で軽く小突いた) 」
エリノラ「 ぁ (月村に額を小突かれた瞬間、目の焦点が中央へ引き寄せられるように向き、瞼が重そうに閉ざされていく。傾倒しかけるが転倒に至らず、よろよろと退きながらも瞳を閉ざしたまま俯き、そのまま静止する―――) 」
エリノラ「――――――― パ チ (しばらく経つとその瞳が開かれる。俯いた態勢、誰も視認できない最中に瞳の瞳孔…その最奥で細微なインターフェースが次々と再起動するかのように開かれ、『 E.L.I.N.O.R.A. 』のデジタルコードが浮かび上がった) 」
エリノラ「……私は…『 エリノラ 』……エリ、ノラ……―――――(ゆっくりと身を起こしたと思えば、虚ろめいた瞳を浮かべながら自分の名前をうわごとのように呟く。まるで何かに誘われるかの如く攻略組の元を離れるように移動。月村さえも横切り、エリアの最奥へと彷徨うように消えていった―――――) 」
ニル「…え、エリノラちゃん……っ…?(様子が一変した挙句どこかへ立ち去っていくエリノラの背をおどおどしながら見送る) 」
月村サトシ「案ずることはない。初期化とはいえ、記憶領域に一時的なブロックルーチンをかけただけだ。プランダラの一件…そして今回の一件といい、彼女にのしかかった精神的ストレスは相当なものだ。ギロリの指摘した通り、30層ボスを独断で下方修正したように…今後更に予想外な行動に出る可能性も否めない。それを防ぐために彼女の思考ルーチンにセーフティをかけただけだ。君たちのことは忘れちゃいない。 」
月村サトシ「ただこれまでの騒動…彼女にとって苦痛な記憶だけを封じただけだ。今は安静にさせてあげてほしい。なに、次に目覚めればもう一度君たちを導く案内人《ナビゲータ》としてその役目を果たす。 」
フレイミス「………(歩き去るエリノラを他所目に月村の言葉を聞いて複雑な顔を浮かべる。肯定とも否定とも取れない、そんな形容しがたい表情を) 」
ブラックホール「……つまりこれからはアンタが運営ってことか?で、オレたちが上層に到達した暁にはさらにまた別の奴が出てくると…… 」
メノア「奴はゲームマスターの中でも最弱…とかいうやつ……??噓でしょ……あんなに必死こいて抵抗したのに…(ゲーっと舌を出しながら) 」
村野さやか「………それが、今のエリノラさんの為になるというのでしたら……(と言って引き下がるように目を伏せる) 」
月村サトシ「さあ、それよりも… 事態が事態だったとはいえ、君たちはゲームマスターの一人に戦いを挑んでしまった。これは由々しき事態だ。君たちも、それなりに腹を括っていることだろうが…――――― 私としては大いにエキサイティングな「ゲーム」だった!(攻略組に対し憤りを示すかと思えば、むしろその逆…やや興奮気味に、何処か喜ばしい気持ちを表す様に両腕を広げた) 」
月村サトシ「君たちの処遇については大いに目を瞑ることとしよう。それも『運営』の意向で"たった今"決まった。 君たちは…―――― "何も見なかった"。 それで今回の件について幕引きとしようじゃないか。幸い、ギロリの計らいか…この一件はオーディエンスや他のパーティメンバーには公にされていない。故に、今回の一件は他言無用で頼むよ。(口元に人差し指を添えて「内緒」の意を示す) 」
浮世英寿「………いろいろ思うところはあるが、ここは互いに身を引くのが先決だろうな。事の顛末が他の連中に知れ渡れば騒ぎどころの話じゃなくなる。運営もゲームの続行が困難になり、俺たちもゲームに挑めなくなるからな。(ニルをはじめとする「願い」のために奮闘するプレイヤーのことが過り、慎重を謳うように目を細める) 」
サソリ「……月村サトシ……だと……?(何かに気付いたような顔を浮かべ、考え込む) 」
肆々玖「……あんたの導き出した答えが互いにとって穏当であった事に感謝するよ、あいつも……いや"見知らぬ誰かさん"もこれぐらい柔軟なら良かったんだが。(脱力し、霊装を解いた)これで今回みたいに戦う機会がパアにされるってことは……なくなると考えても?だったら一つだけこっちも質問する機会を頂きたい、構わないか。 」
月村サトシ「 ああ、構わないよ (比較的穏やかな表情で肆々玖に) 」
肆々玖「"見知らぬ誰かさん"が言っていたんだ、"願いに到達する事はない"と大っぴらにな。それに関連して気になる単語も一つある、"ロギア"とやらについてだ……勿論都合の悪い事は答えなくていい、そっちが見過ごしてくれるとは言えルールを踏み躙った側だからな。(出来る範疇で構わない、といった風に語る。譲歩がある以上、極めて理性的だ) 」
月村サトシ「………(その質問内容に挙がった『ロギア』という単語に、青年の表情にも何処か一瞬だけ険しさが垣間見えたが、すぐに鼻を鳴らすように目を伏せた) 安心したまえ。従来通り、君たちが第100層に辿り着けばその「願い」は叶えられる。そして、『ロギア』の意味も、そこで明かされるだろう(真実は君たち自身の目で確かめてみてほしい―――ゲームマスターらしい返答を含んだような眼差しで応える) 」
ニル「……!(「願い」が叶う…その事実を聞いて少女はまず安心したようにほっと胸を撫で下ろした) 」
肆々玖「……その態度と解答を最大限の譲歩として受け取っておくよ、ありがとう。(敬意に敬意を、礼を以て返す)しかしトントン拍子だな、本当に……最初からこうならどれだけ話が早かった事か。今言ったって詮無き事だが。 」
月村サトシ「さて…今後の件についてだが、現時点での私の判断にはなるが、先んじて君たちには伝えておこう。 まず、君たちを含めて…この第30層は「システムエラーにより踏破が不可能になった」こととし、全プレイヤー、全パーティの再始動(リスタート)を第31層からとする!もちろん、全員に対して相応のチャオスの補填も行おう。 」
月村サトシ「そして君たちが懸念している『プランダラ』についても、既に"対策案"を講じている。君たちプレイヤーが安心してゲームに臨み、そしてプランダラを打破するための"とっておきの対策"をね。後日、全プレイヤーにもその詳細を発表しよう。 」
ムスカ「はっはっはっ…話が分かるでないか!(愉快気に笑う) 」
ネモ「えっ、本当…!?それにしても…随分思い切ったことをするんだね… まさか全プレイヤーがここで足並みそろうことになるなんて… 」
フレイミス「……話が分かる上に仕事が早いな…。俺としては「あの連中」のことが気がかりだったからな。 」
森ノ宮「……結局、何かとトラブルが起こってたってこったな………全員への補填と対応ってのは妥当だわな(……願い、な…何が出て来るやら) 」
月村サトシ「…さて……今回の一件についてご了承いただいたところで、お詫びついでにもうひとつ…君たちに明かしておこう。我々、『 運営 』のことを―――――― パ チ ン ッ (その場で踵を返し、呼応略組に背を向けた状態で指を鳴らした―――) 」
肆々玖「正直その解答はあると期待していたが、予想通りの内容で助かるよ。これでまた"強奪者<プランダラ>"への対策なしと言われたらどうしようかと。(お手上げ、といった風におどける)しかしそれは中々開き直った対処だな、これなら不満を最小限にも抑えられるだろう。 」
―――――――――― ギ ュ オ ン ッ (長時間砂嵐だった映像クリスタルの画面、そして全国のオーディエンスが利用している配信端末の回線が復帰。すべてのオーディエンスに、月村の姿が写し出された)
メトロ(オーディエンス)「あっ…!復旧した―――――?(ようやく映像が復旧したと思って画面を見上げるが、そこにいた月村という見慣れない人物に首を傾げる) 」
テツヤ(NPC)「おっ、どうやら直ったようだな―――――?(エントランスからその様子を見ていたが、他の面々と同じ反応で首を傾げる) 」
ウェルド(オーディエンス)「ついに出てきましたね、
『運営』…… 」
ツムリ(オーディエンス)「……!(ずっと30層の英寿のことが気がかりだったのか、映像が復旧したことでまずは安堵したように胸を撫で下ろすが…)………あのお方は……―――― 」
トランセンド(NPC)「こりゃあとんでもない情報が解禁されそうだねぇん……♪(待ってましたと言わんばりに舌なめずりしながらカメラ型ガジェット「シネマガン」を起動し、映像クリスタルに映る月村の姿を録画に収めようとする) 」
肆々玖「……そういえば、結局チャオスってどう使えばいいんだ。(まだわかってないのかコイツ) 」
笠間「……何の発表なのか分からないですけど、やっぱり『運営』って単なるゲームメーカーじゃ絶対ないっすよね……本当にすごい所に首突っこんだ気がするっす… 」
月村サトシ「 「カオスファンタズマ」を楽しんでくれているプレイヤー、オーディエンス、スポンサー諸君!私は、ゲームマスターの「月村サトシ」。今回は映像クリスタルに障害が発生し、皆様に多大なご心配をおかけしてしまい、大変申し訳ございませんでした。たった今、第30層のボス戦にて深刻なエラーが発生したことを確認し、全プレイヤーはゲームへの攻略を一時的に中断することになりました。重ねてお詫びを申し上げます。 」
なんだ…なんだなんだ…?どういうことだ…? 深刻なエラーだってよ…何が起こったんだろうな… ダレアノイケメン!?キライジャナイワッッッッ!!!!!!! ゲームマスター…!?そんな奴がいたの…!? (巨塔内のエントランス、そして全世界各地で配信を見ている誰もが困惑の渦に包まれた)
月村サトシ「つきましては今回、我々『運営』が事態の解明を追及し、迅速に対応… 次なる「ゲーム」に向けた大掛かりな修正…いえ…――――― "アップデート"を行うことを決定する!」
アサギ(オーディエンス)「…あ、アップデート……!?いやなにそれ…聞いてないんすけど……(驚きのあまりメガネがズレる) 」
ヒロ「アップデート………?(訝しむような顔で)一体、どんな情報が飛び出してくるってんだ…? 」
難波(オーディエンス)「えぅ、アップデート?そんなさっくりできるもんなん……? 」
クラウス(オーディエンス)「(オーディエンスルームにてみなと同じくその映像を見ていた。どよめく感情がエントランスや各ルームにてうずまく中)あぁ、これはいったい…………(バイザーの奥で動揺の色を浮かべていた) 」
月村サトシ「突然の発表となりましたことを許していただきたい。しかし、この一件に伴い、全プレイヤーは第30層を踏破した扱いとし、次回、第31層より全プレイヤーのリスタートを決行!補填内容、並びに、次の「ゲーム」についての詳細は後日発表いたします。その為、大変申し訳ございませんが…全プレイヤーはカオスファンタズマの攻略を一時中断!『運営』の発表があるまで待機をお願いします。 」
テリー・ボガード(オーディエンス)「Oh……なんてこった、リスタートと中断か……オンラインゲームの辛い所だよな、こういう所は 」
月村サトシ「 今後とも、『カオスファンタズマ』をよろしくお願いいたします。そして…今回の一件で『我々』に不信感を抱くプレイヤー、オーディエンスもそう少なくはないでしょう… そんな方々の為に、この機会に『我々』の全貌を、今この場において初公開いたしましょう! 」
月村サトシ「 我々は、あらゆる次元を巻き込み「ゲーム」で楽しいひと時を創る巨大企業 『 OMNIBUS《 オムニバス 》 』 」
フレイミス「………!(月村の発表で明かされた『運営』の真名に息を呑む) 」
月村サトシ「長年の歳月を経て完成させたこの「カオスファンタズマ」には、様々な世界、様々な時空の垣根を越えて集った多くの優秀なスタッフがその制作に携わっております。ここで、『 オムニバス 』の優秀なスタッフたちをご覧に入れましょう! 」
映像を目にしている者たちを促すように、ゲームマスターを映す画面から新たな画面へと切り替わる――――
檀黎斗「ヴェハッ、ヴェヘヘ…ッ、ヴェーーーハハハハハハッ!!!!ンンンンアイデアが溢れ出るッ!!!!止まらない衝動ッッッッ!!!!アァァァァ……私の…神の才能が恐ろしいッッッッッッ!!!!!!!(コンピュータを前に狂喜乱舞に回る。そんな狂人が生み出したのだろう…コンピュータの画面には今後登場するであろう幻影体《ファンタズマン》のデータが網羅されていた――――) 」
――――――――― " ゲームデザイナー " 『 檀黎斗 』
銀狼「これじゃー盛り上がりに欠けるというか、刺激が足んないんだよねー。もっと盛大にやろうよ。でないと、「脚本家」たちに失礼じゃない?(部下と思わしき研究員にズバズバとダメ出しする少女は、大きなスクリーンに映し出されたスペクトラムアナライザをチューニングしつつ新たなサウンドを手掛けようとしていた―――) 」
――――――――― " サウンドクリエイター " 『 銀狼 』
山野淳一郎「65層のグレイヴに不具合が検出…?では、「強化ダンボール」の再展開を前提に1から調整を開始しよう。「テストプレイヤー」を一人投入し、実践でどれほどの影響が発生するか試してみよう。(一方、開発施設と思わしき無機質な一室では、眼鏡をかけた男性が他の研究員らに的確な指示を下していた―――) 」
――――――――― " システムエンジニア " 『 山野淳一郎 』
メノア「これって……―――――― ! (次々と明かされる『運営』の職員と思わしき人物。同業者として、彼・彼女たちが手掛けようとしている未知なるシステムに食い入るように目を見張った) 」
ReNa「――――――(広域なサイバー空間にて、自身を取り巻くように展開される幾つものホログラムウインドウを起用に操作する少女が浮かんでいた。電子ボードを彷彿とさせるデバイスを頭部に身に着けた無表情の少女によって生み出される様々なプログラムが可視化され、頭上にてシステムの塊として構築されていく――――) 」
――――――――― " ゲームプログラマー " 『 ReNa《 リナ 》 』
メディ(NPC)「――――!?(画面に映し出された「
天王寺璃奈」……にそっくりな少女『ReNa』に驚愕を覚える) 今のは…璃奈様……?ですが、そんな話は伺っていないはず……それに……―――― 」
ルシオン「こちら『ルシオン』です。依頼されていた第61層から69層までの幻影体《ファンタズマン》のモデル、並びにグレイヴのテクスチャを完成させたのでそちらに納品しました。ご査収ください。(スマートフォンを片手に開発関係者に連絡を送っている黒縁眼鏡をかけ青年。その背後のテーブル上に置かれたタブレットには、まだ見ぬ「敵」の3Dモデルなどが事細かく描写されていた―――) 」
――――――――― " グラフィックデザイナー " 『 ルシオン・シグニフィカーティ 』
ニル「―――――?(一瞬写し出された『ルシオン』の顔に、少女は首を傾げた。どこかで見覚えのある様な既視感…しかし、それはすぐに「気のせいか」と判断される―――) 」
ニャイ「 『プランダラ』の下っ端の始末、完了―――― (あるバトルエリアにて、他プレイヤーの妨害に現れたであろうプランダラの機械生命体の残骸を取り巻く様に佇む猫耳の少女。チェシャ猫を彷彿とさせる可愛らしい衣装とは裏腹に、長い袖から生え出でた獰猛な鉤爪が不気味に輝いていた――――) 」
――――――――― " 粛正班《 デバッガー 》 " 『 ニャイ 』
浮世英寿「――――!?(今の奴は……!)(かつて、ロウレクストとの戦いの中で対峙した「パンクジャック」…その正体である謎の少女『ニャイ』の姿がフラッシュバックし、なぜ彼女がここにいるのかと動揺を隠しきれなかった) 」
パックス「月村さんが発表をはじめたようですね。では、いよいよ実装に移りましょうか… "新たなイベント" を―――― 」
――――――――― " ゲームプランナー " 『 パックス・マテライト 』
マックス「果たして攻略組《プレイヤー》は次の「ゲーム」をクリアすることができるのでしょうか…見ものですね――――(パックスとマックス…瓜二つの姿をした双子は能面のような気味の悪い表情にうっすらと笑みを零した―――) 」
――――――――― " ゲームプランナー " 『 マックス・マテライト 』
月村サトシ「 その他にも、多くのスタッフが現在進行形でこの「ゲーム」の開発作業に勤しんでおります。……いかがでしょう。『我々』のことはご理解いただけたでしょうか?
『 オムニバス 』は、多くの皆さまのご参加をこれからもお待ちしております。 」
月村サトシ「 改めて――――――――― 」
―――――― ようこそ、『 カオスファンタズマ 』へ ――――――
――――――――?????
―――――――― MARS【峻厳】 ――――――――
オラクル「――――― ず あ ッッッ!!!(左腕から溢れ出す光が、周囲を囲む機体を薙ぎ払う。倒れ込んだ残骸を強引に踏みつぶし、バイザーの奥の瞳を光らせながら、雨天の中光のラインに彩られたビルを見上げる)……糞どもが。この私に……いいや!!我々に中指を立てるような真似を……いいか、これは襲撃ではない!!報復行為であり、お前達への報いだ!! 」
──CHRONOS(機械の眼が見上げる先には、月の支配者。特徴的な電子フォントで書かれた月の神の名が、人工雨に晒されながら煌めいていた)
オラクル「……フー……こちらコードネーム『オーディーン』。現地に到着した。これよりクロノス社本社に突入する。『密航』の手がかりを掴む 」
――――― ギ ィ ン!!(大きく音を立てて、彼の背に折りたたまれていた翼が自由を取り戻す。蒼い光を伴って、重厚な巨体を漆黒の中へと飛び立たせた)
―――――― クロノス社襲撃 170,000c
オラクル「……(何か来る)(勢いよく壁を破りながら対象に侵入。巨大な通気口内を進行中に……) 」
インビット「──── ガ ォ ン !!!!(急襲。辛うじて人型を保った異形の機体が、此処は自らの縄張りだと主張するように、侵入者の前に立ちはだかる) 」
オラクル「……密航くらい見逃してくれると、助かるのだがな!! 」
MAIN SYSTEM ―――――――― COMBAT MODE ACTIVE
―――――― To be continued…… PROJECT PHANTASMA.
最終更新:2025年05月03日 21:01