因縁の対決
神聖ローマ帝国がイザベラに宣戦布告!
「属国化かしら。まあ、ある程度は予想範囲内だけれど」
「いえ、違うようです。普通の参戦要請に応じた模様かと」
「あら…。もう何のメリットもないのに、滅亡間際の小国を助けにくるとは……
この男、意外と賞賛すべきところはあるのかもしれないわね。
でも、これでアウグの方のローマを生かしておく理由はなくなったわ」
同ターン。既に首都ローマには主力軍が隣接している。
首都ローマでは、騎士や長弓兵が城を盾に必死で守ろうとするが、カノンで全てを粉砕し突入する。
「目標、『前方!』死刑執行!」
「誰だよお前!ウチはアメリカじゃないよ!帰れよ!」
勝率98%越えのマスケットがやられる波乱もあるも、ローマ占領。
パルテノン、アンコールワット、チェチェン、ノートルダム、
ファロス灯台、システィナ礼拝堂などをGET。
小国のわりになかなかいい遺産群だ。
「隣が国を傾けて軍拡やってるときに、遺産作ってちゃいけないって鬼畜な人がいってた」
「陛下も隣が不穏な状況で、空中庭園やアレク作ってたじゃないですか…」
「さて、ローマ首都は片付いたわ。残りも一思いに……ってああ!
北の新首都になった都市に向かって先発させた負傷回復兵たちの先に神聖ローマのスタックが!
先に防御度削っておけば楽と軽く発進させたのがまずかった!」
「敵もなかなかのタイミングで仕掛けてきます。こちらの軍はローマ領に1歩踏み込んでおり
このターンではネアポリスに戻ることができません。向こうは道路を利用して追撃可能です。
また、視界外におそらく追撃の騎士がいるでしょう。
「トレブもいるしスタック量も多いし……、弾幕から来られたら
流石に溶けるかもしれないわよ!?ど、どうしよう」
「ここは覚悟を決めるしかありません。どっちにしろ退却できないのですから、留まる方がよいでしょう。
幸い、カノンに副次は通りませんし、防御体制なら次ターン衛生兵Ⅲでの回復も可能です。
後続が来るまで持ちこたえるのです。
方陣を組め! 各マスケット隊は戦闘術1.ないし2の昇進を付与! 防御射撃の体勢をとれ!」
祈るような気持ちでEnter。しばしのラグの後…
「あれ……?横を素通りしたわよ?」
「はて……何がしたかったんでしょう。向こうの孤立都市に集結させるつもりだったとか」
「ともかくこの瞬間を逃す手はないわ。未昇進カノンに弾幕3を付与!都市3でも元気なカノンは
全砲門開け!後にマスケッター突撃! 後続参入の騎士も衛生Ⅲ大将軍も突入せよ!」
都市に篭った敵への都市3に比べて勝率は落ちるものの、やはりカノンの3段階目の昇進は強烈である。
カノンを何門か失うもののシャルルマーニュの遊軍主力を完膚なきまで叩き潰した。
「やったわね」
「あのまま突っこんでもカノンを崩しきれないと見たのかもしれません。やはり胸甲騎兵が出るまでは
カノンはそれまでのユニットと次元が違います」
「シャルルマーニュ……あなたの敗因はただひとつ。それはカノンに先制攻撃を許したことよ」
カノンの強さは副次の強さでもある。たとえ相手が全員体力MAX、最初の1門が勝率65%弱だとしても、
2門目は70%越え、3門から先はメッタ打ちで全生還ということも往々にして起こりえる。
ここがライフルRとの大きな違いでもある。
お供トレブの弾幕で削れる量と生還率はそれこそ比較にもならない。
ローマ帝国の落日
首都方面にはカノン・グレネーダーを続々配備。備えと増援用のスタック編成を兼ねる。
「首都にスタックがくると思ったけど、国境に兵が増える気配がないわね」
「それまでギルと戦争してましたからね。そろそろ和平期間も終わりますし、空にはできないでしょう」
「ならば、ローマ侵攻の時に使ったあの砂漠都市を逆に制圧しましょう。ローマ方面への
安全な道を確保するのよ」
首都方面で新しく編成したスタックで難なく南の飛び地の都市を制圧。
(画像は少し後の物)
「どう見てもクズ都市です。本当にありがとうございました」
「でも、ここを破壊して同じトコにギルに新しく建てられてもね……。
負担だけで痛いけど一時接収するわ」
スペイン側に分断されていたローマ(元祖)の都市はシャルルの宣戦の前ターンに
予備戦力で占領済み。
ローマ西の岬の都市も程なく落ち、ローマの都市は残すところ新首都のみとなる。
ヒンズーの宗主動く
数ターン後のギルの外交画面では、既に手一杯の文字。10Gせびりの和平がまだ続いてるので
こちらに襲い掛かる方針ということはありえない。ブルもハンニバルもヒンズー教徒、
ギルとキュロスとは悪くない関係。となれば敵は一つだ。
AD1430、ギルガメッシュがシャルルマーニュに宣戦布告!
同ターン、ウルム(シャルルマーニュ)がシュメールに占領!
「やはりきたわね。ギルは南方に主力があるようだから、すぐに神聖ローマの首都が
落ちるということはなさそうだけれど」
「結果的にギル軍とギル領が、シャルルスタックがこちらの領内に侵入し辛い防波堤になってくれましたね」
「私たちも急ぐわよ。グレネーダーがまだ首都方面で編成中なため、合流できてないから
胸甲が怖いけれど…勢いで押しましょう」
「各個で合流するより主力軍が首都に着く方が早いですからね。
次か、次の次の戦いで役にたってくれるでしょう。
幸い、3.17で側面攻撃のダメージが大幅に下がった感があります。胸甲騎兵が出てきても
衛生兵Ⅲがいれば前ほど苦労はしないかもしれません」
そして、元気な後続と合流したスペイン遊軍はローマ最後の都市を占領し、
AD1450、ローマ帝国(元祖)滅亡。シャルルを誘っただけで何の見せ場もなく散った。
ローマ西の岬都市の方を攻略した軍も、もはや敵の影響下に阻まれることなく、道路を伝い先発軍を追う。
スペイン軍が目指すは、まずは神聖ローマ西の港町。次いで神聖ローマ首都攻略を臨む。
そして、次ターン AD1460。
「なんかシャルルの怒りが解除されてるわよ」
「…降伏の文字が見えます。ギル参戦で心が折れたのかと」
「ありえん!(-5) 仏教聖都でもある首都が目の前だっていうのに!戦争継続よ」
「しかし、陛下。ここからギル領まで入り組んだ神聖ローマを滅亡させるのは骨が折れます。
こちらが先に動かねば、シャルルがギルに降る可能性もありますし、
何よりあそこまで敵領深くに位置する首都を落として、誰が警備するのですか」
「それは……徴兵マスケットとかで」
「住民の反発が強すぎます。あの位置で反乱を抑え、維持となると5体やそこらではききません。
それだけの量があれば首都方面遊軍スタックの補強として、第2主力にまで格上げができます。
また、首都を攻撃すれば我が軍も傷つき進軍も止まりますし、シャルル軍は降伏後の戦力を持ちません。
どうぞ、御勘案を。陛下」
「うぬぬぬ……」
「陛下」
「……わかったわよ。今ターンにて降伏を受諾する。
その代わり多少無茶を言ってもヒンズーに改宗させなさい。
勝手に仏教に戻しても強引に再改宗させる。それが最低条件よ」
「ご英断に感謝します、陛下。」
シャルルマーニュ降伏。イザベラより先に仏教を創始した男の最後だ。
ヒンズーに改宗させたことにより、ギルとの感情も多少改善。本当に多少だが。
「陛下の采配によって、主力は最大戦力を保ったまま次の行動に移れます。如何致しますか」
「当然、北方の小勢力、大キュロスを討つわ。あいつ、シャルルがギルに宣戦したとき、
いっしょに巻き込んでやろうと高い技術あげたのに、宣戦のそぶりも見せないんですもの!」
「大キュロスのAIは、ほんと要請通りませんからねえ」
北伐の時来たり
「主力、並びに後詰スタック配置完了しました。」
「よし宣戦布告よ! 全軍集中突撃!」
AD1510。イザベラは大キュロスに宣戦を布告。後顧の憂いなく一同に集結したスペイン軍が猛攻をしかける。
決して低くない水準のキュロス軍だが、20門を楽に越えるカノンの前には敵ではない。
「1都市陥落ですぐ降伏なら受け入れるわ。まだギル軍には胸甲騎兵が出ていない。
これは時間との勝負よ」
「制圧。降伏は……しませんね。徹底抗戦の構えです」
「そぉう……。ならば、泣いて全裸でごめんなさいするまで砲撃してあげるわ。
尻子玉が出掛かった所で許してあげる。
軍を2手にわけ、片方は維持及び回復。北からの反攻に備える。主力の残りは首都制圧に向かう!」
ペルシャ首都制圧。遺産はストーンヘンジ、シェダゴン・パヤ、タージマハルであった。
「キュロスがごめんなさいしてきました」
「遅いわ。もう片方の第2軍が同時に新首都に横付けているもの。砲撃開始!」
新首都もあっさり陥落。残すは完全にカス氷土の1都市だけだ。
「じゃあ許してあげる。勿論ヒンズーに改宗してもらうわよ」
AD1545、大キュロス陥落。尻子玉はどうやら寸前で守りきったようだ。
降伏前の態度は当然激怒。
これで西部方面は方がついた。いよいよ、ギルガメッシュとの決戦の日が近づく。