一方その頃
「ねえ、研究ルートの方はどうなっているのかしら」
「とりあえず、シャルル戦前までは、親しみで全部横流してくれる
ハンニバルに合わせて進めておりました。活版、化学や自由主義などのリードを材料に、
ナショナリズム、天文学や憲法をこちらも何ターンかビーカーを入れることでバランスを取り入手。
その後は科学的手法から共産主義に向かっています」
「ちょ、財政赤字で共産主義56ターンとか見えるんだけど!?何この鈍化は!?」
「戦争中ということもありますが、アレクと僧院の陳腐化がやはり大きいですね……。
蓄えもありますが、拡大する国土に維持費がおいついてません。
ファロスのあるローマを制圧したことで少しはマシになりましたが、焼け石に水です」
「それとハンニバルに潜らせていたスパイはどうしたのよ!?
銀行制度ぐらいすぐ盗んで来れると思ったのに!?
交易路もあるのに全然さっぱり盗める気配がないからローマ戦中に大キュロスから交換しちゃったわよ!」
「やはり距離が遠すぎるのが問題ですかね……。銀行制度をこらえずに入手してしまったので
次に盗めそうなのはポイント的に経済学あたりでしょうか。
城塞が陳腐化しますが……あ、また一人捕まりました」
「ぐぬぬぬ、もういいわ!水源に毒でも流して帰ってらっしゃい!帰ってきたらすぐにギルの防諜よ!」
「イザベラ様は本当に頭の良いお方……(どくどくどく)」
「で、どうするの。維持費でカノンが溶けましたとかになっては、
ちょとこれsyれならんでしょ……?」
「各地では神権制度から組織宗教に移し、天文台や銀行の建設を急いでいます。
ハンニバルから交換した憲法があるので代議制を採用、コルドバに待機科学者でアカデミーも立て
また科学者祭りでなんとか共産主義完了までしのぎましょう」
「うう、遅いけど仕方がないわ……ギルの君主制態度ボーナスも消えちゃったし、不安だけど。
あとあのクズ都市はさっさとシャルルに返しておきましょう」
ここで神イベント、金山の収入などもあり、なんとか共産主義完成。
「きた!国有化きた!助けてれーにん!即採用!工房の食料アップで配置を増やし、
一気に施設建設を完了させて復興させるわ!特に平原工房の多いコルドバの出力が大幅アップよ!」
「本当にコルドバはいい都市になりましたねえ。ハンマー持たせても優秀ですし
後で製鉄所もここにたてましょう」
ここらで大キュロス戦決着。用心にまで落ち込んだギルとの対戦はもう不可避の状態だ。
「朗報ですよ、シャルルマーニュが職業軍人を放出してくれるそうです」
「いいわ!鋼鉄をあげて獲得しなさい!どうせ化学も持たないギルには渡らないし。
あ、でもまだ大キュロスにはあげちゃだめよ」
これによって、ついにスペインのUU,コンキスタドールが解禁。
戦闘力12、先制無効、地形防御可能、対白兵50%という、ライフル前の最強ユニットだ。
長槍にだって昇進つければもう一方的には負けない。
「手が空いた都市から順次生産開始!旧ローマ領は兵舎後、ローマ(都市)は生産力高いから
兵舎と厩舎後開始!」
一方、ギルの主力は南方に留まったまま。質・数としてはこちらの主力に及ばないが
このまま西方面にいかれて暴れられると、マスケ1~2体しか置いていないせっかくの
豊かな旧ローマ領が蹂躙されてしまう。
主力は首都攻撃とすぐ近くの北部都市に向かわせたいので、対処に周る遊軍と、
なんとかこちらの首都近辺で不慮の防衛に回す戦力を整えておきたい。
「いまいち戦力の集まりが悪いわね……。また徴兵でもしようかしら」
「ですが陛下、先ほど単独で国有化に変えたばかりなのであと数ターンは宗教志向でも不可能です」
「むむむ……」
そんな頃。
・コルドバの城塞が敵スパイによって破壊されました。
「まず間違いなくギルよね…。戦争になれば遊軍が来るかもしれないし、直しておきたいわ。
復旧にはどのぐらいかかる?」
「科学者を一旦解雇することになりますが2ターンで可能です」
「そう。ならばおやりなさい」
修復後数ターン
・コルドバの城塞が敵スパイによって破壊されました。
「あのハンニバルから戻らせたスパイは何をやってたのよ!?」
「ちゃんと防諜はしましたよ。見つかって捕まって、スパイが厄介事の-1も付けましたが。
まあ、今回は1ターンで復旧可能です」
「ぐぬぬぬぬ、もういいわ!さっさと直したら生産を製鉄所に変更して
一気に未来の出力をあげなさい!」
なんとかそれでもコンキスタドールも生産ラインに乗り、国有化のおかげで財政も立ち直ったスペイン。
どうにか開戦準備は整えられてきた。主力は既にギル首都を目指せる位置にて待機。
「確かに軍の集まりは悪いですが、士官持ちのモアイ都市や
育ってきた他都市、ローマの出力もそこそこ高いおかげでなんとか……っておいィィ!
何で英雄+士官学校持ちの首都でクレムリン作ってんのぉぉ!?」
「いや、石持ちだし、今は官僚制だし。割引欲しいしぃ。ハンニバルも狙ってくるから先にと。
そんなかからないわよ」
「そりゃ首都ですからね!ていうか、作らなきゃ毎ターン、
コンキスタか3段階カノン吐き出せたでしょう!?」
「たまには夢やロマンを追い求めたくなる時もある」
「覇権をかけた戦前にやらないでください……」
実は本当にプレイ中は何も考えずにクレムリンをぽちり。
プレイレポを書く今の段階になって反省している。深く。
1570.第2都市バルセロナで、こつこつと貯まった偉人ポイントにより科学者が誕生。
共産主義の大スパイと合わせ、黄金期を発動。決戦に向けて大きく加速する。
その頂点を戴く者
AD1585。決戦の火蓋は落とされた。
「気を取り直して、さあいよいよ行くわよ。
ギルガメッシュ、貴殿の首は柱に吊るされるのがお似合いだ!」
「ここが天王山ですよ」
まずは南方の飛び地。2つ都市があり主力級が集まっているが片方に、シャルルの攻撃を要請。
「ギル軍の遊軍主力は、本国へ戻ろうとするみたいね。ローマ方面に向かったら徴兵制に
移行しなければいけなかったけど。首都・及び金山都市に駐留していた予備戦力に通達!
首都北東山間部にて集結、横を抜けていくギル軍を待機殲滅せよ!」
「同時に各地にて待機中及び生産されるコンキスタドールも合流!側面攻撃をかける!」
コンキスタドールでもトレブシェットに側面をかけられるようになったため、コンキスタは
野戦の場合、先にカノンを一発でも打ち込めば、後はかなりの確率で攻撃を通らせることができる。
もし本土に帰らず町を強襲された場合でも、足の速いコンキスタの追撃でトレブを無効化させられれば
後は各地に立てた城壁とUBの城塞がここで生きてくるのだ。
そして先に作ったボンバーマン達と新編成の予備隊で遊軍主力殲滅。
一方、シャルルが文化で剥き出しだった南方都市の片方を制圧。
小さな活躍とはいえ、神聖ローマと泥沼戦をやらなかった甲斐があったというものだ。
「ローマ側にいかれてた場合でも、足止め中に主力が首都を落とすわ!指を咥えて見ているがいい!」
次いで、沃土を追われ、エスキモーと化したペルシャ軍に北部都市への攻撃要請。
彼らも生存をかけ、強力なスタックでギルガメッシュに対峙してくれる。
こちらの遊軍も同時に北の都市に向かい、敵の本土遊撃部隊をひきつける役割を担う。
主力はヒンズーの聖都でもあるシュメール首都に肉薄する。
まさに鉄壁の守りにシュメール市民の必死の抵抗。だがスペインもこの戦いに負けるわけにはいかない。
カノンで防御度を吹き飛ばし、都市3カノンでもういいと言われるまで突撃し、その後ろで
幾多の戦いを潜り抜けてきた歴戦の主力・マスケット兵、彼らを見守ってきた騎士、
そして紀元前から従軍してる剣豪がその時を待っていた。
この戦いが惑星の雌雄を決するのだ。
マドリッドに暮らすヒンズー教徒と仏教徒、そしてスペインで創始された道教と儒教の信者を守るため
力を貸してくれ、イザベラ菩薩!
「勝利!儒教の礼のパワーと、道教の陰陽パワーを合わせたイザ子の必殺技!その名も」
「そこまでです」
ついに大宗教の雄、屈服。ただの騎士や、弓や槍の旧時代ユニットばかりでは新鋭に太刀打ちはできなかった。
「ヒンズー教に改宗させる手間はいらないわね。よく頑張ったわ」
諜報部の情報によれば、火薬の研究完了まであと1ターンだった。
既にギルは職業軍人を持っており、騎士スタックが胸甲騎兵に変わっていれば
こちらもかなりの苦戦を強いられただろう。だがその1ターンが届かないのがシド星であり、
届かせないのがプレイヤーの腕の奮いどころなのだ。
(途中で止めちゃったけど、必殺技の名前、何だったんだろう……?)