最後の牛追い祭り
残るはハンニバルとブルのみ。シュメールから直接伺えるブル領を狙う。
「負傷兵は旧ギル首都で回復して、ギル戦の本土の備えに散らばった防衛兵を召還。
戦力を旧ギル首都・コルドバの2箇所に集結。
スタック再編成したら行くわよ。南方のコンキスタ達も集結するように」
そしてAD1615、開戦。次ターン、こちらのカノン主体の主力は
首都西の都市、ボヴァティーポイントを落とし、次いでようやく整ったボンバーマン中隊を含む
コルドバ方面の第2軍がスペインと接するマウンドシティーを陥落。
だがまだ屈しないブルに向け、スペインの新戦力コンキスタドール大隊が移動力を活かし、
まだ防備の整わないその奥地に向け牙を剥く。
「防御度など関係ないわ。その俊足と力で持って全てを撃滅せよ。コンキスタドール突撃!」
「ウラー!」
陥落。ここでブルの闘志も潰える。
今回は座牛の割には何気に高水準の技術を誇り、バチカン持ちでもあった。
そして伝説へ
「残りはハンニバルだけね」
「主力は回復次第いつでも動けます。後は完全に消化試合ですが、仕上げに往かれますか」
「……いいわ。もうこれで戦いは終わりにしましょう。あの髭ダルマ、用心はならなかったけど
私に悪いことは一つもしなかったもの。あとは文化を広げて陸地面積の条件を満たしましょう」
「はっ……。では全軍に通達します。戦いは終わった。主力部隊は3手にわかれ、旧シュメール首都並びに
ブル西部都市、南西部都市の治安維持にそれぞれ分かれよ。コンキスタ大隊はそのまま駐留待機。
繰り返す、戦いは終わった……」
同ターン、イザベラは表現の自由並びに信仰の自由を選択。研究を0に落とし、文化スライダーを限界まで上げる。
生産物も全都市で文化を選択。混乱から立ち直った都市も次々に文化を広げていく。そして──
クイーン・イザベラ(BC4000~)
5000年以上の長きにわたって、スペイン及びこの惑星の発展に貢献した人物。
ヒンズーと仏教の対立に心を痛めながら、両陣営に歩み寄り解決の糸口を目指すも
頑迷な諸国達を前に決心を固め、遂に統一への道を歩みだす。
対立した仏教の宗主をも許し、やがては全土を席捲したヒンズー、その頂点の宗主となるも
宗教によりお互いが憎みあった過去を思い、誰にも先駆けて表現の自由、信仰の自由を取り入れた。
世界の慈母イザベラ。この名は遠く未来まで刻まれていくことであろう。
だが、本人は至って気さくな人間であり、身近な人間にはとりとめのないことも話したという。
・部外秘 超極秘
「仏教が創始できなかったので、ついカッとなって制覇した。相手は誰でもよかった。
今は違うシド星に向かっている」
「とある科学相、記す……(我慢して、血涙でサイン)」
城塞使ってカノンR ~とある科学相の憂鬱~ 完
「お疲れ様でした。感想などありましたらお待ちしております」