へっぽこ副王のRFC攻略もなんとか3回目を迎えました。今回はフランスでのプレイになります。
プレイヤー各国の史実勝利条件を目指すのに有利と思われる要素を考え、
提案しながら今回はプレイしていきたいと思います。
いつもながらのセーブロードプレイ&ツッコミどころ満載ですがそこはご容赦願います。
また今回の話も歴史ifによるフィクションです。史実とは関係ありません。
難易度副王600BCシナリオで中国から引継ぎ、本命フランスに移ります。
←最初にRFCの特徴を紹介している「アラビア編」はこちら。
←次ににRFCの細かい特徴を紹介している「マヤ編」はこちら。
建国前の巻「ヌーヴェル・キュイジーヌ・シノワーズ」
「美味礼讃」
ナポレオン統治下のフランス、パリにブリア=サヴァランという裁判官がいた。
彼は法律家であり、三部会に席を連ねた政治家でもあったが、
何にもまして「美味礼讃」を著した食通として有名であった。
世界を回り新しい料理を見てはそれを食し、哲学的考察をすすめ、その本にまとめた。
ある日の事、彼は今まで聞いた事もない料理がマルセイユにあるのを耳にし向かった。
「ここが中国の料理を出すという店か。いったいどんな料理が出るのか楽しみだ。」
「あら、これは美食家として名高いブリア=サヴァランさんね。あなたの活躍はよく耳にしますわ。
初めまして、私はカトリーヌ・ド・メディシス。同じ美食家としてお会いできて光栄ですわ。」
「私の他にしかも女性の美食家がいたとは。こちらこそよろしく。ここはあなたのお店ですか?
中国の珍しい料理が食べれると聞いてパリから飛んできた次第です。」
「そうですわ。中華料理は初めてのようですわね。最近中国から帰ってきてお店を開きましたの。
イタリア料理の店など何店か出店してましたが、中華料理のお店の第一号店をここに出しました。
どうぞごゆっくりお食事を楽しんでいってくださいね。」
「新しい星を発見するよりも新しい料理を発見するほうが人間を幸せにするものです。
是非ともその料理、楽しみたいものですな。中華料理についてお話を伺ってもよろしいですか?」
「そうですわねぇ…。まずは昔の中国の美食家の話からいたしましょうか。」
600AD、中国文明が興った。その1ターン後には儒教道教の聖都である南の曲阜と
南西の西安が初期拡大イベントにより中国領となり国教を儒教に改宗した。
その後、軍は南に展開し兵士がほとんどいない中国大陸の独立都市を次々攻略し、
660AD、最南端の広州を占領した。
「昔、中国で興った唐という国のお話です。唐は一時政治が混乱したとき女帝が政権を握りました。
その政権を打倒し混乱を収めたのが玄宗皇帝です。彼の后の楊貴妃は絶世の美女だったそうです。
さらに彼女は私達と同じく美食家でもあって、ライチという果物が大好きだったそうです。」
「話には聞いた事がある果物ですな。中国の南の広州が特産だったかと…。」
「よくご存知で。唐の混乱を収め領土を回復する際に真っ先に首都から南に遠征したのは
そのライチを手に入れるために彼女が玄宗にお願いしたからだといわれています。
唐の軍勢は瞬く間に途中の各都市を攻略していきました。」
「なるほど。一気に拡大していったんですな。まあ独立都市は兵もほとんどいなかったから
当然の事でしょうな。いわば国内統一戦といったところでしょうか。」
「そうですわね。これから国内をどう発展させていくかの方が問題だったみたいですわ。」
600ADシナリオでの中国の史実勝利条件で一番厳しいと思われるのは、
「紀元1000 年までに大儒学院を2 か所、道教パゴダを2か所建設する」である。
これを達成するためには建国してからわずか40ターン以内に儒教寺院と道教寺院を8都市に、
さらにこの時期のハンマーとしてはかなり重い大聖堂を4つ建てるという難題である。
世界の2大料理の融合
「玄宗皇帝は、宗教による国内統治を進めていったみたいですわ。
610年に聖都曲阜が支配下に入ってすぐ国教を儒教に定めた他に
道教、仏教を国内の各都市に広めていきました。」
「それにしてもどうやってそんな短期間に複数の宗教を広めていったんですか?
まず宣教師を作成できる僧院を建ててなおかつ宣教師を作るとなると、
かなりのハンマーが必要になるのではないですか?」
「彼は、真っ先に一神教を研究して宗教の組織化を採用したらしいですわ。
その前に奴隷制を採用していましたから各都市で奴隷消費で宣教師を作成したそうです。
「ふむふむ。そうやって僧院を作る手間を省いたという事ですな。」
「それと国教が広まった都市では建造物の生産コストが25%減になりますから、
各宗教の寺院や大聖堂も建てやすくなっていたみたいですわね。」
指導者の志向がないRFCでは各志向による特定建造物の作成速度アップはもちろんない。
となれば宗教の組織化の恩恵は有効で序盤から採用すべきものであった。
その恩恵と奴隷消費で中国の各都市には次々と寺院が建立されていった。
「しかしそれでも計画的に宣教師や寺院は作成しなければいけなかったのでしょうな。
一つ順番を間違えただけで1000年までには間に合わなくなりそうですな。」
「聖都曲阜と西安は支配下に入ったときにすでに寺院は建っていますから、
そこを中心に宣教師を作成していったみたいです。その他の都市は食料の確保を
最優先にし次に寺院を建てていったそうです。」
「首都の北京、西安、そして新たに建てた都市大連と昆明はハンマーが充実してますな。
そこに宣教師を優先して派遣していったのですな?」
「そうですわね。大聖堂建設には基礎ハンマーが重要ですから奴隷消費できるとはいえ、
ハンマーが多い都市を選んでいったそうですわ。さらにそれらの都市には森林もあるので、
伐採ハンマーも利用していたらしいです。」
「それで1000年までに大聖堂を建てきっっていくわけですな、なるほど。
ところで本題の料理のお話のほうもお伺いしたいんですが…。」
「あらあら、すっかり歴史のお話になってしまいましたわね。ごめんなさいね。
私はね、この中華料理とフランス料理を融合して新しい料理を作る事が夢なんです。
名づけてヌーヴェル・キュイジーヌ・シノワーズ。中国の宗教文化とフランスのキリスト教文化の
融合と同じようにそれらの食文化を融合させていきたいと思っていますのよ。」
「それは壮大な計画ですな。私も楽しみにしたいと思います。おお料理が来ましたな。
では食べながらそのお話を詳しくお聞かせいただけますかな。」
710AD、仏教がすでに広まっていた広州に儒教、道教が広まった。
これにより中国で初の3宗教が混在する都市が誕生したことになる。
そして750AD。ヨーロッパではフランスが誕生した。そこにもそれら3宗教が広まる事になる。
カトリーヌの夢は現実のものとなっていくのであった。彼女の料理の話はその後も続いた。
花のある都、パリ
「さて料理の話も済んだところで我がフランスも実は女性が活躍している事はご存知でした?
唐の玄宗皇帝の楊貴妃のように女性が歴史を動かしていったのですよ。」
「ほほー。フランク王国のシャルルマーニュやブルボン朝のルイ14世、そして現在の皇帝の
ナポレオン殿も例外ではなかったというのですか?」
「そうですわ。『歴史の影に女あり』といいますが明らかに表立っての活躍だと思いますわ。」
「そういえばカトリーヌさんも女性ですな美食家の世界で活躍されていくのでしょうなぁ。
そうすれば歴史に残る人物となるのも間違いはありませんな。あはは。」
「うふふ、わたくしはそうなるかどうかは知りませんけど。そうなれればよいですわね。
次はパリに出店する予定ですわ。そうなれば私の名も少しは知れるかもしれませんわね。」
「パリといえば世界一の文化都市の『花の都』。パリを制せば世界一の名店となることでしょう。
それに今やフランスは北アメリカにも領土を広げる大帝国。世界進出も可能ですなぁ。」
「ですわね。フランスのノートルダム大聖堂や自由の女神像などの建築物も
世界遺産として登録されるみたいですし世界に誇る文化力だと思いますわ。」
今回プレイするフランスの史実勝利条件は次の3つ。
①紀元1700 年の時点でパリを世界一の文化都市にする ②紀元1760 年までにケベック、ハドソン湾、ルイジアナに植民する ③紀元1900 年までにノートルダム大聖堂、自由の女神、エッフェル塔を建設する
彼女らの時代であるナポレオン統治下のフランスはすでに2つの条件を満たしていて
フランス黄金期が創出されている真っ只中であった。
「さて今回のRFCレポは中世の巻ではシャルルマーニュ、ルネサンスの巻ではルイ14世、
工業化時代の巻ではナポレオン、現代の巻ではド・ゴールさんたちが指導者になります。
そして彼らの参謀としてそれぞれ新しく女性がついて歴史ifを彩ります。」
「そういえばカトリーヌさんは史実ではこの時代の人ではありませんが、
それらの女性の方々も時代を超えて活躍されるんですかね?」
「そうですわ。彼女達がどのような歴史を作っていくのか楽しみですわね。
もちろん誰が登場するのかはここではヒ・ミ・ツですが、史実のフランスで活躍した
女性の方々ばかりですわ。読者の皆さんも考えてみてくださいね。
出てくる4人を当てられたらちょっといいことがあるかもですわ。」
「コメント欄のところに4人の女性の名前を予想して書いてみて下さい、
回答の締め切りは次回のレポがアップされるまで。皆さんのコメントお待ちしてます。」
750AD、首都パリが建設された。
イギリスと違ってフランスの指導者はむさ苦しいオヤジ達である。
そんなフランスの「花の都」パリにどのような可憐な花が咲き、
彼らの治世をサポートしていくのであろうか。
今回のフランスの花
カトリーヌ・ド・メディシス(1519-1589)
「(フランスの)国民たちもわたしを愛してくれますように。わたしが祖国を忘れるように、
わたしがイタリア女だということを忘れてくれますように。」
フランス王アンリ2世の王妃。メディチ家の出で、仏王フランソワ2世、シャルル9世、アンリ3世の母。
1533年、ローマ教皇とフランス王の間で縁組交渉がまとまり、アンリ2世と結婚する。
夫の死後は摂政として30年間政治を担ったが、その治世下でサン・バルテルミの虐殺が起きている。
それらユグノー戦争による内乱に悩まされた為か、占星術に傾倒しノストラダムスらを重用している。
フランスに嫁いだ際にイタリアより伴った料理人がもたらした料理がフランス料理の源流とされる。
今回のRFCまとめ(作者未プレイの文明も多数含んでいますので参考程度にご覧下さい。)
今回のレポでは各文明の3つの史実勝利条件の中で難しいと思われるものを
各文明でピックアップし大まかにカテゴリー別にまとめて、
その達成を目指すのに有利と思われる要素を提案してみたいと思います。
施設・遺産建設重視型(エジプト・インド・中国・バビロニア・ギリシャ・マヤ・フランス)
エジプト:紀元250年までに、ピラミッド、アレクサンドリア図書館、ファロス灯台を建設する
インド:仏教とヒンズー教を興す・少なくとも5つの宗教を興す
中国:紀元1000年までに大儒学院を2 か所、道教パゴダを2か所建設する
バビロニア:筆記、法律、君主政治を最初に発見する
ギリシャ:文学、演劇、哲学を最初に発見する・紀元50 年までにアポロ神殿、
パルテノン神殿、ロードス島の巨神像、アルテミス神殿を建設する
マヤ:紀元900 年までにククルカン神殿を建設する
フランス:紀元1900 年までにノートルダム大聖堂、自由の女神、エッフェル塔を建設する
古代4文明は技術獲得にアポロジャンプが最も有効です。
宗教創始や技術一番乗りにおいて、他文明に後れを取らないようにする事が肝心です。
エジプト、ギリシャ、マヤ、フランスは先発文明やテクノロジーが先行している後発文明との
遺産建設競争になります。(フランスはオランダ、アメリカと争う場合があります。)
遺産建設を有利に運ぶため奴隷消費都市やハンマー都市を確保していきましょう。
有効な社会制度はまず「世襲政治+奴隷制」。奴隷消費の不幸による安定度低下は
馬鹿になりません。幸福の確保のため世襲政治の採用を検討しましょう。
次に「宗教の組織化」。建造物のハンマーコスト25%ダウンは比較的有効です。
特に600ADシナリオの中国では必須の社会制度となることでしょう。
また大技術者による緊急建設も有効なので状況によっては「平和主義」の採用も
検討する価値はあると思います。
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