現代の巻 後編「パリは萌えているか?」
対仏大同盟崩壊
対仏大同盟の危機を乗り越えるべく東欧戦線には3将軍が攻撃に向かった。
ルクレール率いる対ドイツ主力軍は1963ADベルリンを電撃侵攻で占領。
ビスマルク政権はモスクワに逃れた。もう1つの大コンデ公率いるドイツ侵攻軍は
オーフスを落とすとバルカン半島へ迂回しブタペストを陥落させ、カルパティア山脈を越える。
一方ダヴー率いるギリシャ方面軍は首都アテネ・アナヴァリン、
そして1966ADにはイスタンブールを陥落させギリシャを滅ぼすと、
その東にアドリアノープルを建設し、そのまま南からドイツ領に侵攻して行った。
「ふん、意外とたわいないな。やっとパンツァーが一台出てきただけか。
もちろんその1台はこのガンシップに餌食になるのだがな。」
「しかし、レジスタンスとは怖いものじゃな。わしの時代は傭兵の時代だったから
ここまで市民が一丸となって抵抗することはなかったからのぉ。油断はできんな。」
「まあ黒海から地中海艦隊航空母艦からの戦闘機爆撃もあるから何とかなるだろう。
このままドイツの旧ロシア領に攻め込むぞ!ロシアではないから冬将軍も怖くはないわ。」
「首都ベルリンと各都市陥落で安定度はガタ落ち。ドイツ滅亡はもうすぐだ。
さあ3軍団共にに各方面を同時進行していきましょうぞ。」
ジャンヌ率いるポルトガル侵攻軍の西部戦線はイベリア半島の駐留軍は少なく、
余裕の侵攻作戦だと思われた。しかし、長年の平和で人口を増やしていった各都市は
陥落後に大量のレジスタンスが発生。その殲滅にてこずっていた。
さらにポルトガルの大国であるがゆえの脅威がジャンヌの軍を襲う事になる。
「ジャンヌ将軍応答願います、報告です!中東のポルトガル輸送艦隊が兵員を乗せ
イベリア半島に向かっております!」
「何ですって!わかりました。それではボルドーの東大西洋艦隊に連絡を取ってください。
それと地中海艦隊の一部もこちらに廻すようお願いします。相手は多いとはいえ輸送艦。
各艦隊の戦艦の弾幕攻撃でまとめて沈めていきましょう。それと機甲師団の方々、
レジスタンスに無理に攻撃しないよう私とスタックを組んで随時回復していってください。」
「了解。ただちに隊列を組みなおします。」
「ポルトガル軍が上陸する前に都市を落とさないと…。作戦変更して首都を先に落として
ポルトガルの安定度を下げたのが功を奏せばいいのですが。それでも間にあわそうなら
一気に攻略していくしかなさそう…。爆撃機の援護もさらに増強させていきましょうか。」
ジャンヌの作戦は功を奏しポルトガル艦隊は壊滅。その上陸を阻んだ。
1968ADにはイベリア半島最後の都市カディスを攻略破壊し、ポルトガルは
海外領土のみとなり安定度が一気に低下。1973ADに都市独立により滅亡した。
属国ドイツもその前の1970ADには滅亡し、ここに対仏大同盟は崩壊した。
同じ1970AD、ノヴゴロド郊外にジャンヌ・ダルクの名を取ったジャンヌブルグを建設。
そこで今後の軍事方針について会議が行われた。
本当の黒幕とパリ空襲
「各将軍誠にご苦労であった。ここまで圧倒的に軍を進められるとは思わなかった。
さてポルトガルが滅びたとはいえ、まだ敵対勢力は存在する。ここで各部隊再編成を行う。
まずはルクレール。お前はこの大同盟の元凶インカを攻撃するためブラジルに渡ってくれ。
今のところ南アメリカ駐留部隊が北から攻めている筈だ。そこを南から挟み撃ちにしてくれ。」
「かしこまりました。地中海艦隊をお借りしブラジルに向かいます。」
「次に大コンデ公。貴殿にはインカの属国ヴァイキングを攻撃していただきたい。
東大西洋艦隊及び北海艦隊を廻すのでアーヘン付近から北上し西から攻めていただく。
それと1都市だけ北欧統治の拠点として建設していただきたい。オスロ付近が良いだろう。」
「承知。艦隊と航空機もお借りするぞ。空軍の力、計り知れないものがある。
陸海空三位一体の戦術ご覧に入れて見せよう。」
「そしてダヴー殿。貴殿には旧ドイツ領のロシア方面独立都市の平定をお願いする。
ここジャンヌブルグの領土を確保し、東の欧州防衛線を確定していただく。」
「任せておけ。独立都市なんぞ物の数ではないわ。なんならシベリアも平定し
モンゴルにでも攻め入ってやろうか?わっはっは。」
「最後にジャンヌ。そなたは広州に渡り、中国を滅ぼしてきてくれ。
モンゴルとは和平するつもりでいる。その後日本と挟撃すればそう難しい事はないだろう。」
「かしこまりました。ただポルトガル戦での被害が多大なのでいったんボルドーで休ませます。
回復増強後直ちに向かいますので、その間にモンゴルとの交渉をお済ませ下さい。」
「わかった。では各軍前線に移動し、準備が整い次第攻撃を開始してくれ。
全軍、よろしく頼んだぞ。フランスに栄光あれ!」
ジャンヌブルグ軍事会議の結果4将軍は世界規模の軍事展開を見せる。
対仏大同盟の結成を促したインカを始めとする対仏の世界各国は、
フランスの名将達の前に風前の灯であった。1970AD、フランスはモンゴルと和平。
ジャンヌ・ダルクは中国遠征用の大艦隊建造完了をパリで待っていた。
しかし、フランス側の同盟国イギリスが1980ADにインカと突如和平を結んでしまう。
翌年再度宣戦要請をするべくテレビ電話会議が行われた。
「チャーチル殿、先の戦争の際はありがとうございました。しかし、未だ世界各地に残党勢力が
残っております。再度国連軍の一員としてご参加いただければと。
ちなみになぜ今回はテレビ電話会談なのです?私の方からそちらにお伺いしましたのに。」
「テレビ電話を通してのみでしか伝えられない件があるのですよ。
実はインカへの再参戦の件ですが申し訳ないがイギリスは参加いたしかねる。
ご存分に世界をお切り取り下さい。まあ安定度が続けばの話ですがなぁ…。くっくっく。」
「えっ?それは一体どういう事ですかな?共にヨーロッパ共同体として力を会わせていく筈では?
確かに我が領土は広がりを見せ安定度は下がりつつありますが。」
「今更考えても手遅れですぞ、ポルトガル、ドイツ領を占領してしまったのが失敗でしたな。
もちろんインカに仕掛けさせたのも私ですがね。それでフランスを肥大化させ安定度を下げ
都市独立により滅亡。そこをイギリスが戴き世界のリーダーに。今の所、私のシナリオ通りです。
そうですなぁ、もってもあと10年が良い所でしょうな。」
「何ですと?しかしフランスはそれごときでは滅びませんぞ。経済は安定してますからな。」
「いいでしょう。一つヒントを差し上げましょう。我がイギリスはもうじきマンハッタン計画が
完成します。核兵器が諸外国で製造されればどうなるのか…もうおわかりですかな?
ではせいぜい世界征服に邁進なさればよろしい。ああ一つ言っておきますが、
我が国に攻め込んでも無駄ですぞ、最新鋭の機械化歩兵がお相手する事になりますからな。」
「くっ!国連で核拡散防止条約に反対していたのはその為だったのか。
今の獲得票の状況では他国の核兵器製造前に可決されるのもほぼ無理…。
チャーチルめ!謀りおったな!その前にお前を何としてでも滅ぼしてやる!」
「ふっふっふ、無駄ですな。そういえば隣におられるのはジャンヌ・ダルク将軍ですな。
先の戦争では見事な働きをされたそうで。しかし、たかが女一人に頼る事となるとは
大帝国フランスも堕ちたものですな。世界各国に散っている方面軍を呼び戻した方がいいのでは?
まあ滅亡までに間に合えばの話ですがな。ではこれで会議は終わりです、お元気で。」
「ちょ、ちょっと待て!…。くそっ、回線が切られたか…。フランスの安定度は今どうなっておる?」
「只今『不安定』状態でさらに下降し『崩壊』状態になるのも目の前です。
ただ今都市を独立させてもそれが原因で安定度は下降しいずれにせよ滅亡の可能性が…。
それに各方面軍が孤立してしましますのでそれは出来ない状態ではありますが。
ここはイギリスに戦争を仕掛け滅亡させマンハッタン計画を阻止するしか方法はないかと。」
「何と!これはまずい。至急各方面軍と連絡を取る。3将軍!方面軍の状況はどうだ?」
「只今我が軍はインカのブエノスアイレス、モンテビデオを落としインカ領内の奥におります。
南アメリカ艦隊と連携しすぐに戻りますのでインカと講和を結んでくだされ!」
「いいえ、インカは対仏大同盟の元凶。そこを滅ぼさない限り状況は打開できません。
それにここから遠すぎますのでルクレール将軍はそのまま侵攻を続けてください。」
「わしの方は、ヴァイキングの首都ベルゲンを落とし、オスロ建設はもうすぐじゃ。
そうなれば北欧方面軍のわしがイギリスに向かうとしよう。一番近いしのぉ。」
「いいえ、大コンデ公がイギリスに向かえば海上でヴァイキングとの挟み撃ちに遭います。
やはりそのまま進軍をお続け下さい。そして北欧の拠点オスロの建設を急いでください。」
「こっちは旧ロシアの首都モスクワを陥落破壊しているぞ。ならば俺が戻る。
相手は独立都市、今攻撃している都市を占領すれば挟み撃ちには遭わん。
任せてくれイギリスなんぞ俺の手にかかれば…。」
「いいえ、安定度に響くジャンヌブルグへの文化流入を避けるのが最優先です。
それに独立都市圏内から抜け出すのは時間がかかります。
ヘルシンキ、ヤロスラヴリの陥落を急いでジャンヌブルグの安定度を確保してください。」
「おい、ジャンヌよ。それではお前の軍しか出撃できないではないか。
まさか単独でイギリスに攻め込む気ではないだろうな?」
「報告!イギリス空軍がパリ空爆の準備をしている模様!まもなく攻撃が開始されます!」
「なんですって!?わかりました。私が陣頭指揮を取ります。
至急中国攻撃用の航空母艦の戦闘機を迎撃体勢に。
パリの移動式SAMも迎撃体制をとらせてください。
閣下、我が軍は中国攻撃作戦を変更しイギリス攻撃に向かいます。」
「待て、ジャンヌ!それは無謀だぞ。各都市で製造中の増援を待つのだ!」
「いいえ。現状、一刻も早い攻撃が必要です。お許し下さい。
それになぜだかイギリスはどうしても私が戦わなければいけない相手のような
気がしてならないのです。閣下は大技術者を使い、更なる安定度の低下を防ぐために
オリンピックスタジアムの建設で黄金時代を発生させてください。」
1981AD、フランスはイギリスの策謀の思惑を知ると長年の同盟を破り、宣戦布告。
イギリス空軍はパリへ空爆に向かったが、フランス陸空軍はすべて迎撃、撃墜させ、
ジャンヌ軍はあっという間にイギリス領内に進軍した。
チャーチルはこの素早いジャンヌ軍の対応を知るとこう漏らしたと言う。
「パリは萌えているのか、この女将軍に…?」
史実、ジャンヌ・ダルクはイギリスとの百年戦争に散ったフランスの英雄である。
時代を超えた宿命の対決、英仏戦争がここに幕が切って落とされるのである。
第二の奇跡とフランスの女神達
「ジャンヌ、応答してくれ。お前の事だろうから何か策はあると思うのだが、
相手は機械化歩兵を中心に最新鋭の軍備を整えているぞ。一体どうするんだ?」
「戦車部隊は緊急で現代機甲部隊にUGしてありますので何とかなるかと。
それよりも問題は、安定度です。このままロンドンを占領しますが、
文化押しにより安定度の低下は必須。その前に1つでも多くイギリスの都市を
落とせればよいのですが…。」
「よし。ならばフランス本土から爆撃機で援護する。」
「それはおやめ下さい。移動式SAMなどの餌食になるだけです。
陸海軍のみで何とかして見せます。閣下は安定度状況の監視をお願いします。」
「くっ…。ドーバー海峡をはさんで目と鼻の先なのに何もできんとは。
すまんジャンヌ頼んだぞ、必ず生きて帰って来い!これは命令だ。」
「神がそう望むのならきっと…。ではロンドンの総攻撃を開始します。
全軍ロンドンのイギリス軍に突撃体制を!Suivez-moi !(フォロー・ミー!)」
ジャンヌの進軍は素早かった。1982ADにはロンドン、エセクターが陥落。
1986ADにはインヴァネスを陥落させブリテン島から駆逐した。
その姿はまるでドラクロワの「民衆を導く自由の女神」の様であった。
しかしフランスの安定度はとうとう「崩壊」状態となり、1985ADマグリブの2都市
アルジェールとチュニスがカルタゴ領として独立してしまうのであった。
「ふははは!言ったであろう、イギリスを攻めても無駄であると。
さてさてカルタゴの次は南米か?中国か?それとも北米か?」
「落ち着け!落ち着くんだ。カルタゴ領の駐留兵は至急都市を奪還せよ。
地中海艦隊はその援護に回るのだ。…くそっ!本当に、本当にフランスは滅ぶのかぁ!?」
「ハァハァ…。さすがに我が軍の疲労度も限界に来ていますね。無理な侵攻はできませんね。
一刻も早く攻略したいのですが…。時間がもうあまりないようです…。
神よ!どうかもう一度、もう一度フランスに希望の光をお与え下さい!」
「(ジャンヌ。よく頑張りましたね。ではもう一度だけ力を貸しましょう。ただしこれが最後です。
あなたはもうすでにフランスの女神。あなたに力を与えてくれるのも時代の女神達です。
共に力をあわせなさい。それがフランスを勝利に導くのです…。)」
「さあ、ジャンヌ・ダルク。私達が力を貸すざまーす。まずは私からいくざまーすよ。
大芸術家たちよロンドンに文化爆弾を投下するざまーす。」
「なんだと!?ロンドンの都市範囲が広がったのか?ロンドンの都市反乱が収まったか。
だがそれごときの安定度回復ではまだまだたりんぞ、黄金期もあと2ターン終わる。
そうすれば一気に安定度が下がり、都市反乱でジ・エンドだ、ふはははは。」
「ならばこれならどうよ?大商人、大芸術家とともに黄金時代を再びフランスに、
もたらすのよ!それー!」
「くっ、小癪な。しかしまだまだそれでも足りんわ!安定度は未だイギリスの方が上。
アイルランドのイギリス国民よもう一粘りだ。もうしばらく耐えるのだ!」
「あらあら、他人の国の安定度心配するより、自国の安定度を心配した方がいいんじゃないの?
いきますよ、スパイポイント消費でイギリスを体制変革!官僚制を打破する革命を起こすのよ!」
「なんだと革命だと!?しかも安定度保持の鍵である官僚制を変えてしまうとは…!
まずい、安定度が一気に下がってしまったではないか。くそっ、くそー!」
「(さあジャンヌ。あなたも力を見せるのです。イギリスに止めをさしておあげなさい。)」
「(私の力…。いったいそれは何なのでしょう…?はっ!わかったわ!)
閣下、応答願います!聞こえますか?至急ボルドー、パリの爆撃機をステルス爆撃機に
UGさせて空爆を開始してください!時間がありません、お願いします!」
「お、おお。わかった至急そのようにする!これでSAMも怖くはないわ!
ジャンヌ頑張ってくれ!頼んだぞ!」
「ぐぉぉ…、ここアイルランドにまで爆撃が!イギリスもこれまでか…。
しかし、フランス滅亡の…可能性はまだある。世界の対仏各国よ…、
絶対に…フランスを…倒してくれ…。ぐはっ…。」
フランスに時代を超え聖女達が舞い降りた。4人の聖女の力、第二の奇跡である。
1988ADイギリスは都市独立により滅亡。その独立都市も占領されることとなる。
一方、北欧方面軍も1986ADにヴァイキングを滅亡させ最後の都市ハンメルフェストを破壊。
マグリブでは駐留軍がカルタゴ領全都市を奪還し1988ADカルタゴを滅亡させた。
ここにフランスは全ヨーロッパを統一するのであった。
「やった、やったぞ!何とか乗り越えたぞ!残るはインカか…。ルクレール、状況を報告してくれ。」
「ははっ。只今我が軍はインカの首都クスコを落とし最後の都市トゥクメに進軍中です。
しかしどうも様子が変なのです。インカ軍はどこかに撤退する準備をしております。」
「トゥクメは放棄するぞ。占領した旧イギリス領ブリッジタウンに逃れ再起を図るのじゃ。
フランス軍のルクレールはまだ気付いておらぬ。急げ、急ぐのじゃ。」
「させるかボケがぁー!!メキシコ湾の西北大西洋艦隊、ブリッジタウンを至急占領せよ!」
「なんじゃと!?ブリッジタウンが陥落しただと?
このままでは、このままではインカは滅んでしまう…。」
「往生際が悪いですぞ、カパック殿。ここは潔く覚悟を決めなされ!」
「わしはただイギリスにそそのかされただけなのじゃ。頼むこの通りだ!助けてくれぃ!
そ、そうじゃ。イ、インカは降伏致しますぞ。きっとフランスの力となりましょうぞ…。」
「今更遅いです。対仏大同盟を仕掛けた罪は大きいですぞ。おさらばです。
全軍トゥクメに総攻撃せよ!」
1988AD、イギリス滅亡に乗じ、カリブ海のイギリス領を獲得したインカであったが。
即座にフランスは艦隊を派遣し占領。逃げ場を完全に失ったインカは、
1989AD、トゥクメを落とされ滅亡した。すでにインカの属国の中国は独立し、
1989ADフランスがモンゴルと防衛協定を結んだ事により無力化し、
対仏大同盟の残党勢力はここに消滅する事となった。
「これで、終わったのだな?これで世界に平和が訪れたのであるのだな?」
「いいえ、最後の大仕事があります閣下。それは核兵器を根絶し世界政府を樹立する事です。
もちろんフランスがリーダーシップを取る事になります。さあ国連会議にご出席ください。」
「残念だが、それはお断りする。」
「え?今何とおっしゃられました?」
「断ると申し上げた。世界政府の長にはジャンヌ、あなたになっていただきたい。
私はヨーロッパ地域のまとめ役として全面的に世界政府を援助していくつもりだ。
属国日本のある作家はこう言っている。『元始、女性は太陽であった。』と…。
今その太陽はジャンヌ、あなたであるべきだ。これからの世界に光を与えてくれ。」
1990AD、国連事務総長に就任したジャンヌは、核拡散防止条約の決議案を提出し、
翌年にその案は全世界の過半数を占め可決された。
世界の核による脅威は1発も投下される事無く消滅したのである。
のちに国連は世界政府として世界各国をまとめ上げ成立する事となり、
初代大統領にジャンヌ・ダルクが当選し、政権を担う事となった。
フランスの女神は、世界の女神となり全世界を平和に導くのであった。
━ 完 ━
今回のフランスの花
マリアンヌ
「自由、平等、博愛」の象徴
フランス共和国を象徴する女性像、もしくはフランス共和国の擬人化されたイメージである。
ドラクロワの「民衆を率いる自由の女神」等に代表される「自由の女神」として知られる。
フランス革命の際にサン・キュロットの象徴とされたフリジア帽と呼ばれる帽子をかぶっている。
フランスのユーロ硬貨・切手・国璽などに描かれたり、庁舎などの公的施設にその彫像が
設置されるなどして、共和制及び自由の象徴として国民に親しまれている。
おわりに
いかがでしたでしょうか?今回は史実勝利+文化勝利を目指し半スパイ経済でプレイしてみました。
さらに安定度が低い地域が密集するヨーロッパ統一にも挑戦してみました。
特筆すべきは、まずは西欧諸国にスパイポイントを割り振る事によりフランス以外の大航海時代の
到来を遅らせた事です。特に技術大国になりうるイギリス、オランダに多くつぎ込み本来研究力に
割り振るべきゴールドを諜報力に割り振らせ天文学の獲得を遅らせ、
早い段階で多くのフランスの海外領土を確保できました。
次に文化勝利にあたっては、中国領を取りキリスト教以外の3宗教の大聖堂を
建設できたことです。よくてユダヤ・イスラム教しか広まらないフランスにとって安定度が確保できる
広州が唯一の他宗教の拡大拠点の候補であったからです。
最後に文化爆弾による都市圏拡大によりわずかな数の都市で領土を広げられた事です。
ブラジル全域を2都市のみで確保しポルトガルを締め出せたことや、広大なヨーロッパ全土を
フランス4都市以外ではわずか9都市で確保する事により、
安定度の急落を遅らせることができ歴史的領土外地域をも治める事ができました。
(あくまでも遅らせるだけなので実は1995年には都市反乱でパリ1都市だけになってしまいますがw)
これは全方面同時侵攻により一気に落としたことも功を奏したと思います。
安定度を最大限確保すれば歴史的領土外に攻め込んでみるという選択もありうるという事です。
大帝国を築きたいと思っているプレイヤーの方は試してみてはいかがでしょうか?
今回のRFCまとめ(作者未プレイの文明も多数含んでいますので参考程度にご覧下さい。)
各国共通要素
安定度の確保。これはRFC全文明の共通課題です。
重要な要素としては安定度確保できる建造物を建てる事です。
初期段階では裁判所と幸福施設、後半は公安局または諜報機関の建設がその代表でしょう。
また他文明文化の流入も安定度に大きく影響を与えますので密集しているのであれば
文化増幅施設も忘れずに建てていきましょう。
遺産としては紫禁城、夏宮は直接安定度が上がる重要な建造物です。
特に領土を拡大させている場合は必須の建造物になることでしょう。
また後半で社会制度変更をする場合は無政府状態を抑えられるコルゴバードのキリスト像は
安定度下降を大きく防げますので建ててみるのもいいかもしれません。
そして最大の課題はGNP(特にゴールド)を常に上昇させる事。人口の段階的増加でもいいですし
領土を常に拡大させていく事でも達成する事ができます。宗教、企業の拡大でもいいでしょう。
社会制度は相性のいいものを選んでいく事が重要です。
典型例としては序盤の中世における「世襲統治+主従制+奴隷制」です。
相互作用と時代ボーナスで安定度がかなり確保できるはずです。
後半は「普通選挙+表現の自由+奴隷解放」のペナルティー無効化社会制度の採用や。
「警察国家+国民国家+国有化or重商主義」の相互作用ボーナスを狙っていきましょう。
それと忘れてはならないのが属領統治制度。プレイスタイルに合ったものを採用すれば
安定度の確保に大きく貢献してくれるはずです。
恒久安定度をマイナスになるべくしないで可能な限りプラスにしていく事が重要です。
(´・ω・`)へっぽこ作者「今回のプレイは文化勝利を狙うなら文化圏による領土拡大の方法で
安定度の低下を極力防げないか?というところから始まりました。初スパイ経済プレイという事で
そっちの方はうまくいったかどうかはわからないですがある程度の成果は出ているかと思います。
アラビア編・マヤ編・フランス編でいちお『RFCのまとめ』解説は大体網羅できたと思います。
すべてお読みいただいてRFC副王での攻略の助けにしていただければ幸いです。
私以外の多くの皆さんがRFCレポをアップしていただくことを切に願っております。
いつもどおり長文・駄文・へっぽこ文が多い中、最後まで読んで頂きありがとうございました。」
RFCに関する詳しい情報はこちらから
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