プレイレポ/マルチ/BTSパンゲア160Tで大スパイを大活躍させてみた
↑の続きである。
黄色作戦―ファル・ゲルブ―
時は流れAD1410年(132T)インカのライフリング完成まで@5T。
インカのライフリング開発完了は間近である!
世界各地に張り巡らされた諜報網でその情報をつかんだドイツ第三帝国対外諜報部は
インカのライフリング開発完了直後に銀行制度、火薬、活版印刷、共通規格、ライフリングを盗み出す作戦をフリードリッヒ大王に提案。
フリードリッヒ大王はこの作戦を即日承認。
作戦名は黄色作戦(ファル・ゲルブ)と名付けられた。
この作戦では少なくとも2名の大スパイが犠牲となることが前提となっており、それ以外にも多くの諜報員の犠牲が予想された。
作戦の承認に伴い、4名の大スパイと16名の諜報員が密かに国境線を越える。
目的地マチュピチュに到達後、彼らは潜入工作員として50年(5T)の間、情報収集に徹することとなる。
インカ領内で作戦計画の発動を待つドイツ第三帝国諜報員達
136Tインカのライフリングが開発完了。
138T機は熟した。命令が下される
黄色作戦発動!
2名の大スパイがその命をマチュピチュに散らす。同時に50年もの間、本国からの指示をただひたすらに待ち続けていた諜報員達が一斉に活動を開始。
2名の仲間を失いながらも諜報員達は火薬、活版印刷、銀行制度、共通規格、ライフリングの秘密を同T中に持ち帰る。
諜報員達の活動は終わらない。次の10年の間に哲学、教育そして研究が終わったばかりの工学までをも奪い取る。
この時点を以ってフリードリッヒ大王は作戦の終了を宣言。
インカ領内の全ての諜報員に撤退命令が下される。
黄色作戦の成果
獲得ビーカー・・・9082P。必要とした諜報・・・4073P。カパックの恨み・・・プライスレス
貯めておいたお金でメイスを一気にライフルへとUG。
UGしたライフル兵で滅亡回避の見通しが立つ。しかし、このままライフルへのUGを続けるだけでは勝てない。
残る大スパイは2人。
この時点でのエネルギー
ま・・・まだ勝てん! 今のおれの軍隊では今のドイツの科学では・・・・・・ やつには勝てん!
赤色作戦―ファル・ロト―
対外諜報部は続いてローマを対象とした新たなる作戦計画を提案。
フリードリッヒ大王は即日承認。作戦名は赤色作戦(ファル・ロト)と名付けられる。
赤色作戦の目的は化学、鋼鉄、軍事科学、盗み出せる技術の全て。
最終戦争は近い。黄色作戦の英雄達も羽を休める暇もなく、即座に東のローマへ向けて移動を開始する。
帝国本土では彼らが持ち帰るであろう新技術に期待を寄せつつ、全土でトレブジェットと金銭の生産に励む。
ローマへのゲルマン民族大移動の図。
144T黄金期用に専門家を配置していた第二都市で大科学者が誕生。予定通り黄金期発動。
148T赤色作戦発動
大スパイ2名と諜報員4名が犠牲となったが、化学、 鋼鉄、軍事科学、 ナショナリズム、 羅針盤、 騎乗、 弓術を盗みだす。
盗んだビーカー7323。使った諜報4142。世界の驚き・・・プライスレス
ビーカー諜報比がカパックに比べて悪いのは距離と、一部技術は5T分の滞在ボーナスを受けずに盗んだためである。
即座に本土で生産済みの全てのトレブジェットがカノンへとUG。あまった資金は旧式ユニットのライフルUGに回される。
この瞬間、2T後に鋼鉄の研究を完了させたアメリカに逆転されるまで、ドイツの技術スコアは世界のトップに。
我がドイツの科学力はァァァァァァァアアア 世界一ィィィイイイイ
栄華を極めしドイツ第三帝国
2度にわたる技術窃盗でドイツは世界二位の技術大国と成った。そしてパクリにパクった最新技術に基づいて再編成された軍隊は世界一の実力を備えるまでに至る。
それにしてもこのドイツ、新兵器とかそういうものをまったく開発していない。代わりに必要と思えるものは全てパクる。リアルのドイツとは大違いである。
ほぼ垂直に上昇して一位になるエネルギーの図
スコアもセルゲイブブカもびっくりの大ジャンプを二回遂げたおかげで上位陣に肉薄。黄色作戦決行前は450もあったトップとのスコア差は150まで詰めることができた。
スコア
空気文明、餌文明から一転して世界情勢を変えうるほどの軍事力、技術力、スコアを保有するに至ったドイツ。
ビーカー出力がもっとも高いときでも100に届くかどうか、という文明だったとはとても思えない大躍進である。
バルバロッサ作戦
当初の予定ではジリ貧文明の独立を守るための戦略が、気がつけば世界有数の大国である。
こうなれば次なる目標は勝利しかない。
トップのアメリカは位置的にどうしようもないが、周りの国が叩くだろう。最も侵攻に適した近隣諸国は・・・
フリードリッヒ大王はヴィザンチンへの電撃的侵攻作戦を計画。
作戦名は同じ名をもち、名君と謳われたかつての神聖ローマの皇帝、フリードリッヒ1世の赤髭にあやかってバルバロッサ(赤髭)作戦と名付けられた。
作戦目的はヴィザンチン領土の併合。世界最強のドイツ軍によってヴィザンチンの都市を速やかに制圧。全世界にドイツ第三帝国のその名を知らしめるのだ!
なんと完璧な作戦計画だ!作戦の成功と帝国の繁栄は確実だ!
迎えた150T。世界に吹き荒れる宣戦布告と和平。インカもアメリカと和平。
ってちょっと待て。事実上唯一の隣国インカが和平をしてしまったら、どこがアメリカを止めるのだ。
とはいえ、我がドイツもローマからの宣戦和平の打診を了承する。
152Tヴィザンチンに宣戦布告。ライフルカノンのスタックがテッサロニカに向けて進撃する。
くらぇッ 新しい攻城兵器 カノン砲ゥゥゥゥゥゥゥゥ!!
43体のユニットで飽和防御を行うテッサロニカ。
おかしい。前のTに11体も倒したはずなんだが。ライフルの数が少ないのはユスティのやけくそ突撃とカパックの宣戦を警戒して、都市防衛に戦力を回しているため。
こうして改めて見ると、少なすぎる・・・。
まだテッサロニカは片付かないのかーっ! 早くアドリアノープルまで行かねばッ!! やかましィィィィ コレだけの数! 1Tや2Tで始末できるかァァァァ
155Tローマもヴィザンチンに宣戦。ドイツ軍が攻略中のテッサロニカに主力部隊を横付けする。
どう考えても、漁夫の利狙いである。ローマとは宣戦和平を行っているため、テッサロニカを占領されてしまうと、奪い返すことができない。
T終了間際とT開始直後に一気にテッサロニカ防衛部隊を倒し、ローマ部隊が介入する前に占領するしかない。
158Tどうにかテッサロニカ占領。スコア2位に躍り出る。トップアメリカとの差は63。@1都市落とせれば首位か・・・?
同Tワイナカパックがユスティに宣戦。コンスタンティノープルにユニットを横付け。
159T目開始直後の状態。傷ついたライフル二体と防衛兵力0のコンスタンティノープル。
すぐ左にインカライフルの大スタックが見える。周辺には多数のキュロス胸甲騎兵。
159Tライフル2体の別働隊がコンスタンティノープルを占領。瞬間的に首位に躍り出る!
しかし、ワイナカパックの主力はコンスタンティノープルに横付けされており、キュロスの胸甲騎兵もユスティ領内に多数見える。
どう考えても守れない。焼くか占領するか5秒くらい本気で悩む。
結果、一応占領する。直後にキュロスが宣戦布告。コンスタンティノープルはキュロスに奪われる。
ローマの騎士スタックが手薄になっていたアドリアノープルを占領。ヴィザンチン滅亡。~ローマが二位浮上。ドイツは三位に後退。
キュロス、かぁ。直前のプレイで滅ぼした報いなのだろうか。
アメリカは良立地である。この砂漠と山岳に湖では攻めにくい
最後は誰からもまともに攻められなかったアメリカが勝利。
ああ、直前のプレイも含めて同じ人に2連敗してる・・・。
そう、すまない。結局は負けレポなんだ・・・。
スコア、GNP、エネルギー、諜報の推移である。
開発した技術
漁業、青銅器、車輪、陶器、筆記、神秘主義、瞑想、聖職、法律、鉄器、畜産、君主政治、農業、石工術、多神教、一神教
数学、官吏、建築、鋳金、機械、通貨、帆走、暦、アルファベット、封建制、ギルド、紙、美学、演劇、文学
合計ビーカー6534
盗んだ技術
火薬、活版印刷、銀行制度、共通規格、ライフリング、哲学、教育、工学
化学、 鋼鉄、軍事科学、 ナショナリズム、 羅針盤、 騎乗、 弓術
合計ビーカー16405
盗んだ技術>>>自前の技術である
この戦略について
実は、このプレイレポ以前にもメフメドとペリクで大スパイ経済を試みたことがあるが、そのときはあまり上手くいかなかった。
メフメドの際は3人の大スパイによって鋳金から軍事科学と鋼鉄までを盗み、グレネ23カノン10のスタックを作ることができた。
しかし、自国防衛には十分な兵力でも、正攻法で外征できるほどの軍隊ではなかった。
このとき軍隊が揃わなかった原因の一つは旧世代過ぎて高コストな斧やカタパなどのユニットからUGを行っていたためである。
また、都市改善に乏しく、都市の性能が低かったのも原因の一つである。
ペリクの際は終盤に一気に技術を盗むのではなく、中盤からスパイで小刻みに技術を盗むことを試みた。
これなら都市改善も立てられるし、都市の性能も上がる。
ところが中盤からのスパイ攻勢は相手国の警戒を生む。
最初に生産したスパイが最初に相手国に足を踏み入れた次のTに名前付で捕まるなどの不運にも見舞われ
結果的に相手国防諜員の大活躍によって大量のスパイが殉職。多くのハンマーが無為に失われた。
そのうえ中盤でのスパイハンマーは都市自体のハンマー出力が乏しいため相対的に後半のそれよりも重い。
また、相手国がGNPぶっちぎりすぎの科学大国で終盤は軍事力にも余裕があったため
ラスト28Tで世界に先駆けて宣戦され、ライフル14カノン10象4のスタックに攻め込まれるわ
おかげでスパイの滞在ボーナスつく前に技術を盗む羽目になるわ、スパイの数が足りなくて鋼鉄だけでライフル盗めないわ
大ポカで鉄の確保に失敗するわで
結果的にお情けで滅亡回避となる始末であった。
それらの失敗から得られた結論は自力開発を続け、最終戦争のタイミングに合わせて盗み出すのが結局はベストらしいということだった。
―利点と欠点―
・技術が人任せ。
スパイの性質上、盗む技術は近場の文明である。もしもその文明のGNPがとんでもなく低かったら、盗みようがない。
半島で封鎖された場合などに起こりうる悲劇である。
また、周辺文明が胸甲ルートやカノンルートに向けて一直線に研究し、自分は資源がなかった場合、もうどうしようもない。
ただし、これは利点にもなる。今回のように複数の文明が別の技術ルートに進んだ場合、両方のイイトコどりをできる。
・諜報P盛りだくさん
今回のゲームでは100T目に全ての文明の研究開発状況が見えた。当然グラフも見えている。
大スパイなどの探索や都市視界でライバル文明の位置関係、資源、国土、主力兵科、ユニットの配備状況。さまざまなものが見放題である。
この戦略をとったプレイヤーは情報弱者になることはありえない。
潜在的なトップも何もかもを知り放題である。これは精神的にも戦略的にも非常に有利である。
それにしても、大スパイの力でそれなりに戦えるだろうとは思っていたが、自分自身今回のゲームでは予想以上に善戦できてしまった。
それらの理由を自分なりに考えてみると、以下の通りである。
―予想以上に善戦できてしまった理由―
・どの文明もエネルギーが低水準で推移していた。
これが非常に大きい。確かに一度はエネルギートップとなったが、それでも50万にぎりぎり届かない程度の水準であり、終盤トップのエネルギーとしてはかなり低い。
損耗していないエネルギートップのワシントンでさえ終了間際で50万台中盤であった。
普通、終盤のエネルギートップは70万前後は保有しているから、稀に見る低エネルギーによる最終戦争であった。
・哲学志向であった。
これも非常に大きい。偉人誕生が非常に早い。前Pに添付した図を見ればわかるとおり、14T間隔で大スパイが4人生まれている。
・二つの隣国がそれぞれ別ルートの研究をしていた。
これにより、ライフルカノングレネを生産できるようになった。
・食料資源に恵まれた。
建設した全ての都市において、最低一つは食料資源の供給を受けられた。これでスパイ雇用の負担がだいぶ軽減された。
なければ草原2タイルに畑を作るところである。小屋2つが建たないロスより、大スパイ一人が生まれないロスのほうがはるかに大きい。
・隣の文明が餌。
ヴィザンチンおいしかったです。
今回は中々のゲーム展開であったが、揃ったエネルギーは通常ならば中堅~中堅上位程度のエネルギーかと思われる。
力押しで何もかも吹っ飛ばせるほどの軍隊ではないので、結局のところは策を弄して、上手く立ち回らない限り勝利は見えない。
もっとも、自力研究の道を選んでいた場合、この立地ではおそらく勝利争いには絡めなかっただろう。
しかし、大スパイの強力さは充分に伝わったのではないだろうか。
1/6追記
筆者は、サラディン戦記などを作成なさった「スパイ経済の人」ではありません。
本文中にその旨の記載がなく、一部の方を誤解させてしまったようで、申し訳ありません。
コメント
ご意見、ご感想などをお聞かせください。
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いいレポでした、おつかれー --
- グラフがもろ階段状w --
- 誤字その他細かい修正と自力開発技術、盗んだ技術を追加しました。 -- takatsuka
- とても面白かったです。乙 --
- 面白かったですwおつかれさま~ --
- 何というアイディア賞。素晴らしい。 --
- なんという諜報グラフw 面白かったです! --
- おもしろかったです。貴方の配信見てみたいなぁ --
- 好評だったようで、頑張って書いた甲斐がありました。配信は回線がそこまで太くないんで、難しいですね。
機会があればやってみたいところですが。 -- takatsuka
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これはいい良レポ --
- ペリクプレイの際、インドのアショーカでご一緒した者です。レポ乙です。スパイプレイの真髄を見させてもらいました。 ペリクプレイ…一人目の偉人を科学者にしていたのが気になるところです。 --
- 配信で見たくなるようなプレイだなww --
- ペリクプレイで最初の偉人を大科学者にしたのは哲学ジャンプによる平和主義を狙ったためです。~ 前提技術の数学とアルファベットの研究が結構重いこと、延々と採用し続けるには平和主義は維持費が高すぎることから、~哲学ジャンプ平和主義は使えないようだ、というのが結論です。 -- takatsuka
- スパイ経済の人かな? おもしろかったです。やはり、リアル友好度の --
- 低下がネックかな。マルチの時は技術盗まれた時点で敵視確実ですからね。AI相手と比べると運用が難しいですね。 --
- ↑最初に、「最後までお付き合いいただければ幸い」が入っていないからスパイ経済の人とは違うと思われ --
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