2010/5/16のペリク鯖バックアップ

技術取引の条件

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技術取引の条件

AIとの技術取引における阻害要因を総括。BtSv3.13準拠。
参考スレ(civilization fanatics')
http://forums.civfanatics.com/showthread.php?t=206578 (We fear you are becoming too advanced.)
http://forums.civfanatics.com/showthread.php?t=244799 (AI Attitude Reference Visuals)


拒否の原因

通常、交渉する2文明のどちらかがアルファベットの技術を持っていれば相互に技術の受け渡しが可能。ただしAI側の阻害要因によって技術名が赤字になり取引不能になる場合がある。以下、阻害要因の解説。なおFanatics'抄訳/AIの態度も併せて参照されたし。

最悪の敵-"We will never trade with you, our worst enemy!!!"

全てのAIは最悪の敵国を1つ設定する。プレイヤーがそのAIにとって最悪の敵であればいかなる取引も不可能である。

  • 最悪の敵の仕組み
    AIは最も関係の悪い相手を"worst enemy"「最悪の敵」とみなす。なお態度が「警戒」未満の相手がいなければ最悪の敵は設定されない。

遺産の建造-"We have our reasons."

世界遺産の建造を進めている場合その必要技術を秘匿する。

そこまでの関係に達していない-"We just don't like you enough."

AI指導者は取引の種類ごとに必要な態度値が設定されている。AIの態度/取引に必要な態度を参照。
例えばマンサ=ムサは「苛立」でも技術交換の可能性があるが、シャカは「満足」に達して初めて交渉卓に着く。

まだ手放したくない-"We don't want to start trading away this technology just yet."

AI指導者は多かれ少なかれ、技術を独占ないし寡占しようとする。ある技術を知る文明の割合が一定未満の場合、その技術は独占(寡占)状態にあるとみなされ、秘匿される。

  • 独占(寡占)とみなす割合(以下「 必要既知率 」とする)は指導者ごとに設定されている。(CIV4LeaderHeadInfos.xml <iTechTradeKnownPercent>)
    必要既知率が高い指導者ほど秘密主義であるといえる。
  • 分母となるのはそのAIと接触がある文明の総数で、そのAI文明自身は含まない。
パカル2世の必要既知率は50%。
7文明が存在し、パカルがその全てと接触済みの場合、パカルが技術を手放すのは彼の国を含め4文明がそれを入手した後である。彼から見てライバルの3/6が入手した技術は秘密でなくなるわけだ。
  • この制限は関係が「友好」になれば回避される。
  • 経験上、条件は完全ではない。放出に積極的な指導者がなかなか技術を出してくれなかったり、消極的な指導者がすぐに手放したりする事もあり更に研究が必要。

進みすぎている-"We fear you are becoming too advanced."

研究ではなく、取引によっていくつもの技術を入手していると、「進みすぎている」とAIに警戒され、技術を秘匿してしまう。

  • 取引によって他国から技術を1つ手に入れるたびに、接触のあるAI文明のそれぞれがプレイヤーに対する 警戒度 (MEMORY_RECEIVED_TECH_FROM_ANY)を1つ増加させる。
    • 取引相手国自身の警戒度も増える。
    • プレイヤーと接触がない文明の警戒度は増えない。(取引相手国とは接触があるがプレイヤーとは接触がない、という文明は警戒度を増加させない)
    • 取引相手は問わない。1つの文明から5つの技術を入手しても、5つの文明から1つずつ入手しても同じである。
      --取引の形態は問わない。技術同士の交換、ゴールドによる購入、AIからの一方的な献上、などなど、すべて同様に警戒度は増加する。
    • 停戦合意や属国化に付随する取引であっても同様。
    • 技術を渡したり売ったりしても、警戒度は増えない。あくまで技術を手に入れることがトリガーである。
  • あるAIの 警戒度 が上限を超えると「進みすぎている」とみなされ、そのAIはプレイヤーに対してそれ以上技術を渡そうとしなくなる。
    --警戒度の上限は指導者ごとに設定されている。(難易度によるボーナスあり。詳しくは下記の表を参照)
  • 警戒度は毎ターン5%の確率で1つ減少する。
    • 制限にかかることを計算するのは容易だが、いつ制限が解けるかを予想するのは難しい。
  • この制限は次のどちらかが満たされると回避される。
    1. 関係が「友好」に達している。
    2. 取引当事者の両方がスコア順位で下半分に属する。
      • 文明の総数が奇数の場合は切り上げ。たとえば7文明が存在するゲームなら、4位以下が下半分になる。
      • 未知の文明および滅亡した文明も分母に含める。
    • 制限回避下にあっても、警戒度の計算は通常通り行われる。従って友好な相手と繰り返し技術を交換していると、友好でなくなった途端に技術取引を拒否されることになる。
  • スパイによる窃盗は取引ではないので警戒度に影響しない。

AI同士の取引

以上プレイヤーの視点で説明してきたが、これらの制限はすべてAI同士でも同様に機能していると思われる。


早見表

以下の表は、Fanatics'抄訳/AIの態度から技術交換条件に関する部分を抜き出して清書したものです。Fanatics'の訳者氏および元記事の筆者であるoedali氏に感謝します。Thanks for all civilization fanatics' members.
(元記事はページ冒頭のAI Attitude Reference Visuals)

拒否条件一覧

以下の表は、上記の

  • "We just don't like you enough."(必要な態度)
  • "We don't want to start trading away this technology just yet."(必要既知率)
  • "We fear you are becoming too advanced."(警戒度の上限)

以上の3つの制限についてまとめたものである。

AI指導者 必要な態度 必要既知率 警戒度の上限
(難易度で変化)
Leader Required attitude
for tech trade
Required % of
players w/ tech
"Too advanced"
likelihood
(changes with rank)
Alexander (アレクサンダー) 警戒 30 5
Asoka (アショーカ) 警戒 20 10
Augustus(アウグストゥス) 警戒 40 15
Bismarck (ビスマルク) 警戒 70 5
Boudica (ブーディカ) 警戒 30 10
Brennus (ブレヌス) 警戒 40 5
Catherine (エカテリーナ) なし 20 15
Charlemagne (カール大帝) 警戒 30 15
Churchill (チャーチル) 警戒 30 15
Cyrus (大キュロス) 警戒 30 10
Darius I (ダリウス1世) 警戒 30 10
De Gaulle (ド・ゴール) 警戒 40 10
Elizabeth (エリザベス) 苛立 40 15
Frederick (フリードリヒ) 苛立 30 10
Gandhi (ガンジー) なし 20 15
Genghis Khan (チンギス・ハーン) 警戒 40 5
Gilgamesh (ギルガメシュ) 苛立 20 15
Hammurabi (ハンムラビ) 警戒 40 10
Hannibal (ハンニバル) 警戒 30 10
Hatshepsut (ハトシェプスト) 苛立 30 10
Huayna Capac (ワイナ・カパク) 警戒 30 5
Isabella (イザベル) 警戒 60 5
Joao II (ジョアン2世) 警戒 40 15
Julius Caesar (ユリウス・カエサル) 警戒 40 5
Justinian I (ユスティニアヌス1世) 苛立 30 15
Kublai Khan (フビライ・ハーン) 苛立 30 10
Lincoln (リンカーン) 苛立 30 10
Louis XIV (ルイ14世) 警戒 30 5
Mansa Musa (マンサ・ムサ) 苛立 0 20
Mao Zedong (毛沢東) 警戒 50 5
Mehmed II (メフメド2世) 警戒 40 5
Montezuma (モンテズマ) 警戒 50 5
Napoleon (ナポレオン) 警戒 60 10
Pacal II (パカル2世) 警戒 50 5
Pericles (ペリクレス) 苛立 10 15
Peter (ピョートル) 苛立 10 15
Qin Shi Huang (始皇帝) 警戒 30 5
Ragnar (ラグナル) 満足 30 5
Ramasses II (ラムセス2世) 警戒 60 15
Roosevelt (ルーズベルト) 警戒 30 15
Saladin (サラディン) 警戒 40 10
Shaka (シャカ) 満足 50 5
Sitting Bull (シッティング・ブル) 警戒 80 5
Stalin (スターリン) 満足 80 5
Suleiman (スレイマン) 警戒 40 10
Suryavarman II (スーリヤヴァルマン2世) 警戒 50 10
Tokugawa (徳川家康) 満足 100 5
Victoria (ヴィクトリア) 警戒 30 10
Wang Kon (王建) 警戒 20 10
Washington (ワシントン) 警戒 30 10
Willem van Oranje (オラニエ公ウィレム) 苛立 15 15
Zara Yaqob (ザラ・ヤコブ) 苛立 30 10

警戒度の上限の難易度ボーナス

上表の「警戒度の上限」に難易度ボーナスを加えた数値が、その指導者の最終的な警戒度上限となる。

Settler Chieftain Warlord Noble Prince Monarch Emperor Immortal Deity
開拓者 酋長 将軍 貴族 王子 国王 皇帝 不死 天帝
+100% +90% +80% +70% +60% +50% +40% +30% +20%

例題集

例1
難易度は開拓者とする。マンサ・ムサの警戒度の上限は20。難易度ボーナス+100%を受けるので、最終的な警戒度上限は40。40個までは問題なく取引で技術を得ることができる。
例2
難易度は天帝とする。パカル2世の警戒度の上限は5。難易度ボーナス+20%を受けるので、最終的な警戒度上限は6。必要な態度は警戒。必要既知率は50%。
  1. プレイヤーに対する2世の態度が警戒以上
  2. 2世のプレイヤーに対する警戒度が6以下
  3. 2世から見て50%以上の文明に既に広まっている技術
  • 以上の条件をすべて満たしたとき、取引で技術を要求することができる。
例3
徳川の必要既知率は100。これはつまり、徳川はすべての技術を秘匿することを意味する。徳川から技術を得るためには、態度を友好まで軟化させ、秘匿制限を回避するしかない。労多くして功少なしである。

XMLでの定義

MOD/作成情報/指導者の編集を参照。

設定ファイル:

\Assets\XML\Civilizations\CIV4LeaderHeadInfos.xml

警戒度の上限:

<iNoTechTradeThreshold>

必要既知率:

<iTechTradeKnownPercent>

警戒度減少率:

<MemoryDecay>
	<MemoryType>MEMORY_RECEIVED_TECH_FROM_ANY</MemoryType>
	<iMemoryRand>20</iMemoryRand>
</MemoryDecay>

設定ファイル:

\Assets\XML\GameInfo\CIV4HandicapInfo.xml

難易度による警戒度上限へのボーナス:

<iNoTechTradeModifier>

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