コンペロリショタバトルロワイアル@ ウィキ

かけ違えた世界で

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だれでも歓迎! 編集
声が響く。
冷たい、冷たい声だった。


「全く、大言壮語にも程があるでありんすねぇ──」


語る少女は、シャルティア・ブラッドフォールン。
ナザリック地下大墳墓第一、第二、第三階層の「墳墓」に配置された、序列第一位の階層守護者。
序列第一位の数字が示す通り、彼女は直接戦闘ではナザリックの中でもハイエンドとも呼べるNPCだ。
曰く、ナザリックの階層守護者の中でも総合力最強。
だが、ナザリックの中で最強格だからと言って、このバトルロワイアルでも最強とは限らない。
事実彼女はゲーム開始早々、優しき魔界の王と、魔王討伐者の魔法使いに不覚を取り、
代償として片腕を喪っている。
だがそれは、決して彼女が弱者である事を意味しない。


「片腕のない私ひとりに四人がかりで勝てないお前らが、どうやって私を一切の抵抗も許さず拉致した、海馬乃亜に勝つと?」


一言で言って。
野比のび太、ニンフ、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン、雪華綺晶の四人は、運が無かった。
恩讐に塗れた魔女との死闘を切り抜け、僅かな小休止のあと。
有無もわからぬ艦船の類を求め、港を訪れて。
そこで出会ったのがシャルティアだったのだから。

シャルティアにとっては、一日に三度しか使えぬ時間逆行のスキルをすべて使い、金色龍の魔法によるダメージを漸く復調させた直後の事だった。
何しろこの会場では魅了など精神操作や回復系のスキル・魔法が著しく制限されている。
時間逆行を用いても、欠損した右腕には効果が見られなかった。
《リジェネート/生命力持続回復》の魔法は効果こそあったものの、普段なら腕の欠損程度数秒で治してしまう筈の吸血鬼の回復力が、此処では本当に亀の歩みかと思う程遅い。
恐らく純粋なダメージの回復ではない、欠損からの回復は、このバトルロワイアルではより重いペナルティが課せられているのだろう。




(全く乃亜の奴は余計なことをしてくれやがって……クソが)


リジェネ魔法により亡くした腕も回復しつつあるが、以前戦闘には使えないまま。
その上、回復を優先した事によりシャルティアは今迄他の参加者に出会えていない。
これでは敬愛するペペロンチーノから賜りし装備の手がかりを得る事すらできない。
エルフたちの追撃を避けるために大幅に移動したのはいいものの、こんな端のエリアに来る人間はいるものか…
そう考えていた所に現れた一団。
丁度いいジュースが四人歩いてきた。


(態々自分からジュースになりに来るとは…優秀な“ジハンキ”でありんす)


立ち振る舞いは、あの金髪のガキやエルフの魔法使い程戦闘に長けている様には見えない。
金髪のガキの様な鍛え上げた肉体も、エルフの様な戦術眼も無いように思えた。
念のため<<魔力の精髄>>の魔法を用いて魔力の多寡も計ってみたものの…あのエルフより遥かに劣る魔力のゆらぎしか確認できなかった。
とは言え念には念を押して、シャルティアは先ずは穏便に接触する事に決めた。
カルマ値-450を誇る彼女が下等生物に恭しく名乗り、その際に失った片腕をじろじろと見られ、
眼鏡の小僧に憐れまれるような視線を向けられた時は血液が一瞬で沸騰しそうになったものの、何とか堪えた。
その後愚にもつかない雲をつかむ様な乃亜の打倒と、脱出案を聞かされて。
乗るか反るかを答える前に、シャルティアは一つの質問をした。


真紅の鮮血鎧と、スポイトランスと言う槍を知らないか?と。


前提として、シャルティアは馬鹿ではない。
ナザリック総合力最強NPCの称号は、馬鹿には務まる筈もない。
だが、腹芸に慣れているという訳でもなかった。
そんな彼女でも一目でわかるほど、白髪の少女と眼鏡の少年の反応は分かりやすいもので。
その反応を以て、シャルティアは知っていると判断した。



そして───爆発した。




のび太たち一行にとっての不幸は。
シャルティアがゲーム開始早々に交戦したようなガッシュ・ベルの様な──
白兵戦においてシャルティアを止めるに足る戦士がいなかった事だ。
シャルティアは先ず、翼の生えた少女──ニンフを狙った。
理由は単純、スポイトランスの名前を出した瞬間、のび太とイリヤの視線がニンフの方に向いたからだ。
ならば持っているとすればニンフだろう、そうシャルティアは判断した。
残像すら残る速度で、一瞬でシャルティアはニンフに肉薄する。
その五指と人外の膂力で以て、天使の機能を永遠に停止させにかかる。
ニンフは唐突に訪れた死の予感に対して翼を広げるが、既に間合いに入られているため迎撃する事が出来ない。
イリヤも魔法少女の姿に転身するものの、対応には既に間に合わない。
銃の腕と経験値以外はただの人間であるのび太は、反応すらできなかった。


───皆様、下がって下さい!!


そんな中、唯一的確に動くことができたのは、雪華綺晶だった。
媒介(ミーディアム)と契約したローゼンメイデンとして力を全力で行使。
視界が埋まるほどの白き茨をシャルティアに半分巻き付け、もう半分をニンフの眼前に壁の様に生やす。
現在の雪華綺晶が可能な、全力の防御と妨害だった。
しかし、それが完了したからとてシャルティアが止まるとは=で結べない。


「──生っちょろいんだよッッ!!!」


シャルティアが吠える。
常人なら皮が割ける程度では済まない茨の轍を、片腕で引きちぎって。
そして、渾身の力で以て茨の楯に包まれたニンフをぶん殴った。


「が───!?」


もし、戦闘機能を搭載したエンジェロイドであれば。
イカロスやアストレアならば茨によって威力の落ちた拳ならば十分対応できただろう。
だが、電算機能を主体とするエンジェロイドであるニンフにとってシャルティアのその拳は痛打である事に変わりはなかった。
茨の上から鳩尾に拳が突き刺さり、ニンフの華奢な体がガクリと膝を付く。
地面を這いずる羽虫を見る視線で見つめてから、シャルティアは即座にニンフのランドセルを強引にもぎ取った。
粗雑に手を突き入れ、中をまさぐって、金銀財宝を掘り当てた探鉱士のような表情を浮かべる。
にんまりと笑顔を浮かべながら、それを引きずり出す。
ニンフたち四人が誰も振るえぬと死蔵されかけていたそれは、一本の槍だった。
柄の先に宝玉が据え付けられ、そこから青銅色の穂先を伸ばす、突撃槍。
相手のHPを削り取る神器(ゴッズ)アイテム、スポイトランスであった。






「クソ耳長に片腕を吹き飛ばされた時は厄日だと思った物でありんすが…
これもペペロンチーノ様の導き!不肖シャルティア・ブラッドフォールン、
下奴共に奪い取られた、至高の御方より賜ったこの槍、見事取り戻してみせんした!!!」



無駄に高揚したテンションで、取り戻した槍に頬ずりをして。
シャルティアは喜びに浸る。
そして、その数秒後の事だった。


「───さて、汚い手でスポイトランスに触れたお返しをしないと、ね?」


卑劣にも自身から至高の御方より賜った武装をかすめ取っていた下等生物たちの駆除にかかったのは。
シャルティアにとって、何処とも知れぬ馬の骨がこのランスに触れた事は、万死に当たる所業でしかなかった。
未だ鳩尾に突き刺さった痛打から立ち直れぬニンフ目掛けて、ランスを振り下ろす。
それが成されれば、ニンフの頭はザクロの様に弾け、それで終わり。


「斬撃(シュナイデン)!!」


だからその前に、イリヤは絶体絶命のニンフを救う手を打った。
全力で魔力を研ぎ澄ませ、刃の様に振るう、黒化英霊にすら有効打となる一手。
それは見事、シャルティアに命中した。
だが、しかし──


「くだらない」


イリヤの全力の斬撃を、シャルティアは素手で殴ることによって迎撃していた。
まるで、攻撃こそ最大の防御とでもいうかのように。
当然、彼女の拳もただでは済まない。
すまないのは確かだが…薄い切り傷が一文入っただけだった。
それも吸血鬼の高速再生により、早戻しの様に癒着する。
傷が完全に癒着するよりも早く、シャルティアは跳んだ。



『イリヤ様!目の前の相手は死徒!それも正規の英霊、三騎士に匹敵する───』


サファイアの警告が、イリヤの耳朶に響く。
沈着な彼女に似合わぬ、逼迫した様子の警告だった。
そして、それは正しかった。
跳んだシャルティアの速度は、全速力で後方へ後退するイリヤのそれよりも余程俊敏だったのだから。
恐ろしい程に整った目鼻がはっきり見える距離まであっという間に詰められて。
ぞくり、と。
イリヤの身体を、悪寒が包んだ。


「く──砲射(フォイア)!!」

「こんなもん効くか」


苦し紛れに撃った魔砲は、槍の一撃に叩き潰される。
否、それだけに留まらない。
魔砲の一撃を蹴散らしてなお、振り下ろされた槍の一撃の速度は落ちない。
そのままスポイトランスを叩き込まれ───ベキゴキ、と。
自分の身体から鳴ってはいけない音が鳴るのを、イリヤは聞いた。
口から鮮血を噴き零して、吹き飛んでいく。


「マスター!!」


雪華綺晶は悲鳴の様な声を上げて、茨を作成し、後方に吹き飛ばされるイリヤを救う。
だが、それは雪華綺晶本人の意識と、能力をイリヤに割くという事であり。
必然、雪華綺晶本人は無防備な状態となる。


「さっき邪魔したの、お前だよな?」


雪華綺晶の顔に影が差し、影の方向を見てみれば、シャルティアが槍を振り上げていた。


(不味い、力を、でも、もう。間に合わな………)


雪華綺晶よりも大きい槍の一撃を受ければ、簡単にボディは粉砕されるだろう。
だが、今から対応した所で、回避も迎撃も不可能。
スローモーションになった世界の中で、雪華綺晶は死刑執行を司る青銅の処刑槍をただ見つめて。




――――超々超音波振動子(パラダイス=ソング)!!



突撃槍が雪華綺晶を叩き潰す前のその刹那、音波砲が、シャルティアに命中する。
ここで初めて苦悶を含んだ表情を見せたシャルティアが、音波砲の出所を睨む。


「心配した恩を仇で返してくれたわね…かかって来なさい、化け物!!」


鳩尾のダメージから復帰したニンフが、憤怒を目に込めてシャルティアを見据える。
そして、その背のマスティマを羽ばたかせ、天空へと飛翔する。
シャルティアはそれを無感情に見つめて、周囲を睥睨する。
恐らく仲間に襲い掛からぬようヘイトを集めたのだろう。
空中に飛び上がったのが証拠だ。
ここで敢えて地上の仲間をブチ殺してやるのはいい意趣返しとなるだろうが…


「…その通り。私は残酷で冷酷で非道で――そいで可憐な化物でありんす」


───その誘い、乗ってやる。
自身の飛行スキルを展開。
背に生えた翼で、シャルティアもまた天空へと羽ばたく。
天使を叩き落し、制空権を握るために。







「イリヤ!イリヤ!しっかりして!!」

『イリヤ様、今治癒促進の効果を最大まで引き上げます。動かないで下さい』

「マスター…しっかりして下さい。マスター……」


ニンフがシャルティアを引き付けている間に、のび太たちは吹き飛ばされたイリヤの元へと集っていた。
一様にその表情は暗く、涙を浮かべている。
イリヤの状態は、傍目から見ても劣悪な物だった。
槍の殴打を受けた鎖骨は完全に折れ、この様子だと肋骨も折れて肺に刺さっているかもしれない。
意識はある様だったが目は虚ろで、口の端から血泡を吹いている。
闘う事はおろか、歩く事すら現状ではままならない。
だが、イリヤは猛烈な痛みに苛まれる中で理解していた。


(今…私が倒れてたら……)


間違いなく、全滅する。
ニンフが今は引き付けてくれているが、あとどれほど保つものか。
それに、シャルティアという女がその気になってイリヤ達の方に向かってくれば、それだけで詰む。
状況は、絶望的だった。
故に、少女は決断する。
ごほごほと、血が混じった咳をしながら、サファイアに命じる。


「サファイア…あのカード、使う、から……」

『!?、イリヤ様それは、しかし───』


現状で唯一の希望。
それはシャルティアと出会う前、情報交換の折にニンフが持っていた物を与えられた一枚のクラスカードだった。


『…確かにあれを使えばイリヤ様の状態も、この状況も打破できるかもしれません。ですが……』

「…うん、分かってる。でも…使わなきゃ、どうしようも、ないでしょ?」


強力なカードだ。
戦闘能力で言えば三騎士に勝るか、それすら超えるかもしれない。
だがしかし、他のクラスカードと違い、それの使用にはリスクが伴う。
そしてそのリスクの性質を鑑みれば、乃亜が何らかの調整を行っていても不思議ではなかった。


『……承知しました。イリヤ様。使用しましょう。のび太様たちは、早急な避難をお願いします』

「そんな!ぼ、僕も残るよ。イリヤを置いては──!」

「お願い…のび太さん達がいると、多分巻き込んじゃう、から……」



食い下がるのび太に、文字通り血反吐を吐いてイリヤは懇願する。
その凄絶な表情を見て、のび太も決断せざる得なかった。
多くの冒険を繰り広げてきたのび太だからこそ分かる。
現状では愚図でのろまな自分ができる事は何もない、ということを。
時間はもうほとんど残されていない、これ以上イリヤを困らせる訳にはいかない。
のび太は僅かに顔を伏せた後、決然とした表情で告げた。



「……うん、分かった。ニンフと、雪華綺晶の事は僕に任せて」


その苦渋と決意に満ちた表情を見て。
イリヤは穏やかにほほ笑んだ。
そして、口ずさむ様に言葉を漏らす。



「───ありがとう」






――――超々超音波振動子(パラダイス=ソング)!!



シナプス謹製のエンジェロイドの音波兵器が夜天を切り裂く。
常人であれば、喰らえば即死は免れない攻撃だ。
だがしかし、相対する者は常人ではない。
もうその技は一度見たと言わんばかりの冷めた表情で。
シャルティア・ブラッドフォールンはひらりと身を躱した。
ニンフにとっては最高速度で空を駆けまわり。
狙いすました一撃を、吸血姫は苦も無く回避してのけた。



「大きな口を叩くなら───」


バカの一つ覚えの様に同じ技を撃って来る所から、あのエルフの様な隠し札はないと判断。
ならばこれ以上時間をかける理由も無い。
その手のスポイトランスに、力を籠めて。
吶喊。
ニンフにとっては瞬きの如き時間で、シャルティアは肉薄する。


「この如何ともしがたい実力の差を!少しは埋めてから叩け!!」


ニンフができた事は、咄嗟に翼を畳んで身を守る事だけだった。
卵の殻で包む様に防御姿勢に入ったニンフを、関係ないとその手の槍を叩きつけた。
轟音と衝撃が、翼を伝ってニンフを襲う。
ただの一撃で、ニンフは地へと隕石の様に叩き落された。


「こ、の……ビチグソ、が……」

「糞はお前らだろ」


乃亜の仕組んだハンデと隻腕の影響で、ニンフへのダメージは致命傷ではなかった。
だが、問題ない。致命傷にならぬ事はすでに織り込み済み。
次で仕留める。その意志の元、シャルティアは地上のニンフの元へ急降下する。
その、瞬間の事だった。



───夢幻召喚(インストール)



突如として、強大な魔力を彼女が感じ取ったのは。
ニンフへの追撃もいったん中断し、其方の方を確認する。
すると、そこに立っていたのは先ほど槍で叩き潰したはずの少女だった。
死にぞこないだった筈の少女は、何らかの回復魔法を使ったのか完全に息を吹き返している様子だった。
いで立ちすら、先ほどまでと大きく変わっている。
猛獣の皮でできていると見られる胸当てに、雄々しい腰巻をスカートの様に優雅に揺らし。
長大な斧剣をその手に握りしめて、シャルティアを射すくめていた。
もし、そのままニンフを貫けば、その時には自分が貴方を粉砕している。
シャルティアをしてそう思わせるだけの風格を、今のイリヤは纏っていた。



「…ふん、少しは骨の在りそうな姿に変わった様でありんすねぇッ」


標的をイリヤへと変更。
その手の突撃槍を、先ほどよりもなお速い速度で振り下ろす。
それは数十秒前までのイリヤならば反応すらできず倒されていたであろう一撃だった。
だが、今回は───


「───!?」


それは武器の衝突と言うよりは、大型車両が正面衝突した時の音に似ていた。
スポイトランスは、受け止められていた。
イリヤが握った斧剣によって。
押し込もうと力を籠める。それも、さきほど魔力砲を打ち破った時と同じだ。
しかし、突撃槍はびくともしない。
隻腕でなければ押し切る事も可能だったかもしれないが…現状では一秒ごとに押し戻される有様だった。
シャルティアが、目を見開いて、この時初めて後退する。



(なるほど…この小娘、<<完璧なる戦士>>の類の魔法を隠し持っていたか)


パーフェクトウォリアーという、彼女の主であるアインズ・ウール・ゴウンも使用した魔法がある。
これは使用中魔法が使えなくなるのと引き換えに、使用者の魔法詠唱者としてのレベルをそっくりそのまま戦士レベルへと移し替える魔法だ。
ついさっき目の前のイリヤとかいう小娘は魔力で作られた砲撃を行ってきた所から、魔法詠唱者(マジックキャスター)と推定できる。
その上で<<完全なる戦士>>に類するスキルを持っていたとするなら、この変貌も説明がついた。
冷静に洞察するシャルティアの前へと、イリヤが急発進する。



「せぇえええええいッッッ!!!」



裂帛の気合を込めて放たれる豪打は、今の隻腕のシャルティアには十分に脅威と成る威力を秘めていた。
そのまま荒れ狂う大河の様に、獲物の喉笛を狙う猛獣の様に、怒涛の連打を放つ。
一打ごとに人間の形をした存在が奏でているとは思えない轟音が響き、空気が揺れる。



「ちっ───!」


シャルティアの攻勢が、完全に止まる。
攻勢から、守勢へと攻守が変わる。
隻腕と言う状況の悪さと、敵手の猛攻により、攻め手に出れない状況に陥った。
やむなく彼女は<<転移>>の魔法を使用。イリヤ達とは大きく距離を取り態勢の立て直しを測る。
結果、開かれた戦端に、僅かな凪の時間が訪れた。
それを利用して、イリヤは背後のニンフに語り掛ける。


「……ニンフさん。立てますか?」

「……えぇ、マスティマにダメージがあるから暫く飛べそうにはないけどね。
でも、アンタのお陰で何とか走る事は出来そう」

「そうですか。じゃあのび太さんを連れて、逃げてください」

「断るって、言いたいところだけど……」


やはり、ニンフにとっても協力者を置いていくのは抵抗があるのか。
二つ返事とはいかなかった。
いかなかったものの…ニンフも状況は理解していた。
イリヤは、自分が渡したクラスカードとやらを使ったのだろう。
狂戦士(バーサーカー)と銘打たれたそのカード。
内包された英霊は、ギリシャ神話最強と呼び声高い大英雄、ヘラクレス。
間違いなく、数あるクラスカードの中でも最強格のカードだった。
だが、何時だって大いなる力には大いなるリスクが伴うもの。
バーサーカーのクラスカードには、『狂化』という爆弾が仕掛けられていた。
使用者の理性を徐々に奪い、見境なく暴れまわる、文字通りの狂戦士に変えてしまうリスクが。


「……っ!お願い…っ!思っテたよリ、狂化するスピードが、早そうなノ…っ!!」


側頭部を抑えて、イリヤが絞り出すように言葉を紡ぐ。
乃亜の手によって、やはり調整が加えられていたらしい。
特に、狂化の浸食速度に対しては。
このままでは、敵味方の区別がつかず見境なく暴れまわる事になる。
それだけは、絶対に避けなければならない事だった。



「ニンフ!行こう!」


横合いから、のび太がニンフの手を取る。
彼は、既に決断した様子だった。
それに導かれるように、ニンフも腹を決める。
イリヤに自分達を襲わせるわけにはいかない。
天使は、駆けだした。


「雪華綺晶、アンタも一緒に───!!」


雪華綺晶も、連れて行こうとニンフは手を伸ばす。
だが、彼女がその手を取ることは無かった。
静かに首を振って、彼女は静かに宣言した。


「私も、マスターと此処に残ります」

「何言ってんの!?此処はイリヤに任せて──」

「そうだよ、雪華綺晶ちゃん!私の事は良いから───っ!?」


当然ニンフとイリヤが食って掛かる。
しかし、そこでイリヤは違和感に気づいた。
先ほどまであった、意識が混濁していく感覚が明確に薄れた。


「狂化が精神的な作用をするなら…マスターと契約している私が抑え込みます」


そう、彼女は薔薇乙女(ローゼン・メイデン)。
それも、少し前まで絶大な力を誇った精神(アストラル)体であった末妹だ。
活動期間は他の姉妹に比べれば短くとも、契約者の精神に彼女ほど精通した者はいない。
その彼女であれば、狂化を一時的に抑え込むことも、可能なのかもしれない。


『…確かに雪華綺晶様の力は、今のイリヤ様に作用している様です』


斧剣と化したサファイアが、現況を正確に伝える。
彼女の視点から言っても、雪華綺晶の能力はイリヤに正しく作用している様子だった。
だが、それはあくまで現況の話。
狂化が進んだ場合、どうなるかは分からない。
現状ではイリヤには、雪華綺晶を守れる自信がない。
それでも。




「マスター…どうか」


譲れない、と言った表情で。
雪華綺晶は訴えかけてくる。
このまま、悩んでいる時間はない。
眼前のシャルティアを睨んだまま、イリヤは静かに雪華綺晶に告げた。


「……分かった、でも、大分後ろまで下がって、隠れてて」

「っ!はい……っ!!」

「……っ!!イリヤ!雪華綺晶!船が使えなかった時の、例の場所で落ち合うわよ!!」


態勢は定まった。
例の場所、というのはニンフたちがあらかじめ決めておいたルートの事だ。
即ち、海馬コーポレーションの近辺。
こうしてどこか具体的な場所を言わなければ、シャルティアに追って来られる心配も無い。
そこを目指してニンフ、のび太、雪華綺晶の三人は、そのままイリヤに背を向けて駆けだす。
だが、それを見逃すシャルティアではなかった。


───《ヴァーミリオンノヴァ/朱の新星》


ニンフたち三人を五度は殺して余りある業火が、殺意を纏い放たれる。
それは、のび太たちがゲーム開始直後に交戦したリーゼロッテの放つ魔法に勝るとも劣らぬ威力をしていた。
だが、それを見たシャルティアの表情は落胆。


───《マキシマイズマジック/魔法最強化》を使って、これか。


乃亜の課したハンデは、シャルティアを密かに苛立たせる。
彼女はイリヤ達が話している間、指を咥えて待っていたわけではなく。
その間に、自身に魔法の威力を高めるバフをかけていた。
だが、その効力は普段の物と比べると著しく零落しており。
それ故に、敵手も彼女の想定通り対応してきた。




「───ハァッ!!」


先ほどのシャルティアの真似をするかのように。
上段からニンフたちの元へ迫る業火に斧剣を叩きつけて。
そのまま地面に突き刺し、即席の盾とする。
そして、それだけに留まらない。
あろうことか彼女は絶死の業火に向けて斧剣を盾に、突き進み始めたではないか。
当然、無傷では済まない。
至る所に火傷を負うものの、どれも重症には至らず彼女はシャルティアの眼前まで距離を詰めた。


「───やぁああああああッッッ!!!!」


咆哮と共に、斧剣を振り上げる。
下段からの突き上げ、スピードは先ほどよりも早い。
ドン!!!という轟音が、二人の間で響く。
ビリビリと衝撃が伝い、二人はそのまま数拍の間打ちあう。
強い、とイリヤは感じた。
片手にも拘らずこの強さ、驚嘆に値する。
だが、これほどまでの強さがあって、どうして。
イリヤには分からなかった。
鈍く重い音を立てて双方の武器をぶつけ合った後、シャルティアを睨みながらイリヤは尋ねる。


「どうして。どうして、貴方は殺し合いに……私達を殺そうとするの」


確かに、怒りを含んだ問いかけだった。
同時に、淡い期待もそこには込められていた。
もしかしたら、同じ乃亜の被害者同士、分かり合える部分もあるかもしれない。
だが、シャルティアの返答はそんな彼女の期待を打ち砕く残酷な物だった。


「私の忠誠の証に汚い手で触れたからに決まっているでしょう。それに元より……
ナザリックに奉ろわぬ人間なんて、栄養補給の下等生物(ジュース)でしかありんせん。
美味しいジュースって、無意識のうちに何本も飲んでしまうものでしょう?」




くすくす、と。
お前は飲まないのか?と嘲弄を含んだ笑みを、シャルティアは浮かべる。
それを見た瞬間、斧剣を握る手に更に力が籠められる。
シャルティアはのび太達を逃がすつもりは無いだろう。
誰かが、殿を務めきる必要があった。


───マスター、マスター…ご無事ですか?ニンフさん達は既に離れられました。
───私も、力が届くギリギリの距離で、隠れています。


イリヤの脳内に、契約の指輪を通して雪華綺晶の声が響く。
ローゼンメイデン達は全員離れていても契約者と念話が可能なのか。
それとも、少し前まで精神体と言っていた雪華綺晶が特別なのか。
それはイリヤには分からなかったが、三人は既に安全な場所まで離れる事ができたらしい。
思考も今の所クリアだ。見境なく暴れまわるのは避けられるだろう。
つまり、あと残る問題は、目の前のシャルティアを撃退するだけ、ということ。


「──よく、分かった。貴女を、のび太さんたちの所へは行かせない!」

「数分後も同じ言葉を吐けたら、褒めてやる」


言葉と共に、二人の少女が駆けだす。
激突する突撃槍と斧剣。
夜の闇を、星の瞬きの様な閃光が迸ったのは、直後の事だった。




【一日目/黎明/D-8 港内】

【シャルティア・ブラッドフォールン@オーバーロード】
[状態]:怒り(大)、右腕欠損、魔力消費(小)
[装備]:スポイトランス@オーバーロード
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:優勝する
1:真紅の全身鎧を見つけ出し奪還する。
2:汚い手で至高の御方から賜りし槍に触れた奴らを誅伐する。
3:自分以外の100レベルプレイヤーと100レベルNPCの存在を警戒する。
4:武装を取り戻し次第、エルフに借りを返す。
[備考]
アインズ戦直後からの参戦です。
魔法の威力や効果等が制限により弱体化しています。
その他スキル等の制限に関しては後続の書き手様にお任せします。

【雪華綺晶@ローゼンメイデン】
[状態]:健康、イリヤと契約。
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品0~1
[思考・状況]
基本方針:真紅お姉様の意志を継ぎ。殺し合いに反抗する。
1:殺し合いに反抗する。
2:イリヤを守る。
3:彼(乃亜)は、皆人と同じ……?
[備考]
※YJ版原作最終話にて、目覚める直前から参戦です。
※イリヤと媒介(ミーディアム)としての契約を交わしました。
※Nのフィールドへの立ち入りは制限されています。
※真紅のボディを使用しており、既にアストラル体でないため、原作よりもパワーダウンしています。
※乃亜の正体が鳥海皆人のように、誰かに産み落とされた幻像であるかもしれないと予想しています。
※この会場は乃亜の精神世界であると考察しています。
のび太、ニンフ、イリヤとの情報交換で、【そらのおとしもの、Fate/Kaleid liner プリズマ☆イリヤ、ローゼンメイデン、ドラえもん】の世界観について大まかな情報を共有しました

【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
[状態]:全身に火傷(治癒中)、夢幻召喚中、雪華綺晶と契約。
[装備]:カレイドステッキ・サファイア@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3、クラスカード『アサシン』Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ、クラスカード『バーサーカー』Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
[思考・状況]
基本方針:殺し合いから脱出して、美遊を助けに行く。
1:殺し合いを止める。目の前のシャルティアからのび太さん達を守る。
2:雪華綺晶ちゃんとサファイアを守る。
3:リップ君は止めたい。
4:みんなと協力する
[備考]
※ドライ!!!四巻以降から参戦です。
※雪華綺晶と媒介(ミーディアム)としての契約を交わしました。
※クラスカードは一度使用すると二時間使用不能となります。
のび太、ニンフ、雪華綺晶との情報交換で、【そらのおとしもの、Fate/Kaleid liner プリズマ☆イリヤ、ローゼンメイデン、ドラえもん】の世界観について大まかな情報を共有しました
※バーサーカーのクラスカードを夢幻召喚しています。雪華綺晶の能力で狂化の影響を抑え込んでいますが、それがどれほど保つかは後続の書き手にお任せします。








吸血姫と狂戦士と化した少女の衝突。
その身を不可視と化すマントを羽織って、一部始終を見ていた二つの影があった。


「……予想通り別れたわね。さ、逃げた方を追いましょ。リップ君」


褐色の少女、クロエ・フォン・アインツベルンは、魂を分けた片割れの奮戦する様を見て、同行者である眼帯の少年にそう告げた。
眼帯の少年、リップ=トリスタンはそんな彼女の決定に、腑に落ちない表情で尋ねる。


「……いいのか、アレ。君の妹だろ?放って置いて」


リップ自身、何を以ていいのか、と尋ねているのかはっきりしなかったけれど。
それでも、聞いておかなければならない事だと思った。
迷う心で戦えば躊躇が生まれる。そして、躊躇は戦場では命取りを生む。
だから、はっきりさせておきたかった。
そんな思いから湧いた彼の問いかけに、クロは肩を竦めて。



「いいのよ。私が目指すのは優勝だもん。あの子とはどうあっても一緒にいけないし、
………敵のあの子と行くつもりもないわ」



───ただ、元の生活に戻りたい…かな。
この殺し合いに招かれる直前に、イリヤが言った言葉が、クロの脳裏に木霊する。
多分、そんなつもりでは無かったのであろう。ほんの些細な、言葉。
でもそれは、クロエ・フォン・アインツベルンにとって、魂を分けた片割れとの決定的な断絶を象徴する言葉だった。
その言葉の意味するところは、イリヤが魔術の世界と関わって起きた出会いの否定だから。
だから、クロにはその言葉が許せないし、受け入れられない。


「…そうか」


リップはそんな同行者の言葉を憮然とした表情で受け止めて。
それ以上は何も言わなかった。
彼にとっては、クロも最後には殺しあう相手なのだから。
何か言える筈も無かった。

本来の歴史なら、彼女達は母の手によって仲裁され。
そのすぐ後に、姉妹二人の手で引き寄せた奇跡によって和解するはずだった。
だが、このバトル・ロワイアルに彼女達の母がやって来ることは無い。
故に此処に、姉妹は静かに袂を別つ。
…全ては掛け違えた世界の話だった。




「ニ…ニンフ…待ってよぉ~!!」

「何でアンタさっきまで戦ってた私より足遅いのよ!!」


海馬コーポレーションを目指し、ニンフとのび太は夜の街を走っていた。
……尤も、のび太の体力はお世辞にも多いとは言えない。
エンジェロイドとは言え女の子であるニンフについていくのがやっとの有様だ。
そしてニンフもマスティマがまだ片翼が折れたままだ。飛行するのには使えない。

「だって…僕…かけっこは大抵いつもビリで………」


滝のように汗を流すのび太のその手には拳銃が握られている。
ニンフが護身用にと渡した支給品だった。
だが、その重さも体力のないのび太にとっては過酷なモノで。
結果、彼はぜぇぜぇと肩で息をしていた。
その様を見て、ニンフはイリヤのお陰でシャルティアと距離を取る事は出来た。
少し息を整えるまで休憩しよう…そう考えた矢先の事だった。


「ニンフ、危ないッ!!」


のび太が、血相を変えて、ニンフを突然押し倒したのは。


「うっ!ぐぅ~~、い、痛い……!」

「の…のび太!?」


のび太の左肩は、切り裂かれていた。
傷はそう深くない。だが、血が滲んでいる。
呻きながら彼は傷を抑えようとするが、手が傷に触れる直前で停止してしまう。
ニンフは夢中で起き上がり。まさかと動揺した。
この現象には、聞き覚えがあったから。
だとするならば最悪の相手だ。歯噛みしながら、攻撃が飛来したと思われる方を睨む。
するとそこには、想定した通りの少年が立っていた。




「……全く、小さい体だと感覚がつかめないな」


のび太の左肩を見てぼやくのは金髪に、眼帯が特徴的な少年。
不治(アンリペア)の否定者、リップ=トリスタン。
そして、それだけではない。
そして、その傍らに立つ、イリヤに似た、褐色の少女。
だが、その表情はイリヤが浮かべるそれよりも遥かに冷たい物だった。


「悪いけど、ぞろぞろ徒党を組まれても面倒なのよね」


冷たい眼差しと、冷たい声色で、褐色の少女は静かに剣を抜いた。
のび太が、痛みに涙を浮かべながら、その手の拳銃を握り締める。
ニンフが、臨戦態勢を取る。
そんな二人に向けてリップは静かにほほ笑みながら言葉を紡いだ。
彼は悪として、二人の対主催に宣言する。


「イリヤから、話は聞いてるだろ?」


───お前に付けられたその傷は、俺が死ぬまで治らない




【一日目/黎明/E-8】

【野比のび太@ドラえもん 】
[状態]:健康、強い決意、疲労(中)、左肩に不治の傷(小)
[装備]:ワルサーP38(8/8)予備弾倉×3
[道具]:基本支給品、量子変換器@そらのおとしもの、ラヴMAXグレード@ToLOVEる-ダークネス-
[思考・状況]基本方針:殺し合いを止める。生きて帰る
1:もしかしてこの殺し合い、ギガゾンビが関わってる?
2:みんなには死んでほしくない
3:魔法がちょっとパワーアップした、やった!
[備考]
※いくつかの劇場版を経験しています。
※チンカラホイと唱えると、スカート程度の重さを浮かせることができます。
「やったぜ!!」BYドラえもん
※四次元ランドセルの存在から、この殺し合いに未来人(おそらくギガゾンビ)が関わってると考察しています
※ニンフ、イリヤ、雪華綺晶との情報交換で、【そらのおとしもの、Fate/Kaleid liner プリズマ☆イリヤ、ローゼンメイデン、ドラえもん】の世界観について大まかな情報を共有しました
※魔法がちょっとだけ進化しました(パンツ程度の重さのものなら自由に動かせる)。
※左肩に不治の傷をつけられました。直ちに命に別状はありませんが時間経過で失血死します。

【ニンフ@そらのおとしもの】
[状態]:全身にダメージ(中)、羽なし(再生中)、羽がないことによる能力低下、マスティマ損傷
[装備]:万里飛翔「マスティマ」@アカメが斬る
[道具]:基本支給品、ベッキー・ブラックベルの首輪、ロキシー・ミグルディアの首輪
[思考・状況]基本方針:殺し合いをぶっ壊して、元の世界に帰る
1:リンリン(名前は知らない)はぐちゃぐちゃにしてやりたい
2:目の前の二人に対処する。
3:元の世界のトモキ達が心配、生きててほしいけど……。
4:この殺し合いにもしあいつ(元マスター)関わってるとしたら厄介かも。
5:のび太のそれ、ほとんどお願いじゃないの……。でも、言われなくてもその「命令」は果たす。
6:首輪の解析も進めたいけど、今の状態じゃ調べようにも調べきれないわね。
[備考]
※原作19巻「虚無!!」にて、守形が死亡した直後からの参戦です。
※SPY×FAMILY世界を、ベッキー視点から聞き出しました。ベッキーを別世界の人間ではと推測しています。
※制限とは別に、羽がなくなった事で能力が低下しています。ただし「デストラクト・ポーション」の影響で時間は掛かるも徐々に回復しつつあります
※この殺し合いの背後に空のマスターが関わってるかもしれないと、及びこの会場はシナプスのような浮遊大陸なのでは?と考察しています
※のび太、イリヤ、雪華綺晶との情報交換で、【そらのおとしもの、Fate/Kaleid liner プリズマ☆イリヤ、ローゼンメイデン、ドラえもん】の世界観について大まかな情報を共有しました
※シャルティアの攻撃によりマスティマが損傷しています。飛行には使えませんが、攻撃には使用できる程度の損傷具合です。




【リップ=トリスタン@アンデッドアンラック】
[状態]:掌に切り傷、右頬へのダメージ(中)、
[装備]:走刃脚(ブレードランナー)、ひらりマント@ドラえもん
[道具]:基本支給品一式×2、ランダム支給品2~4(アーカードの物も含む)、エボニー&アイボリー@Devil May Cry、アーカードの首輪。
[思考・状況]
基本方針:優勝し、ラトラの元へと帰る。
1:殺し合いに乗る。ただし、必要以上のリスクは犯さない。
2:目の前の二人を殺す。
3:クロエと組む。ただし不要になれば切り捨てる。
4:願いを叶える、か…本当かねぇ。
5:もし本当に、イリヤがこの殺し合いを打破する手段を見つけたら…?
[備考]
※参戦時期は6巻、アンデッドアンラック戦終了後、秋(オータム)戦直前です。
※古代遺物(アーティファクト)『ライフ・イズ・ストレンジ』の効果により、子供の姿になっています。

【クロエ・フォン・アインツベルン@Fate/kaleid liner プリズマ イリヤ ツヴァイ!】
[状態]:健康、若干自暴自棄気味
[装備]:賢者の石@鋼の錬金術師
[道具]:基本支給品、透明マント@ハリーポッターシリーズ、ランダム支給品0~1
[思考・状況]
基本方針:優勝して、これから先も生きていける身体を願う
1:目の前の二人に死んでもらう。
2:リップ君と組む。できるだけ序盤は自分の負担を抑えられるようにしたい。
3:魔力供給役の女の子が欲しいわね…殺し合いに乗ってる子でいい子いないかな。
3:ニケ君には…ほんの少しだけ期待してるわ。少しだけね。
[備考]
※ツヴァイ第二巻「それは、つまり」終了直後より参戦です。
※魔力が枯渇すれば消滅します。



035:YOASOBI 投下順に読む 037:選択
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032:君がいてくれるなら 野比のび太 056:BATTLE ROYALE 命尽き果てるまで戦い続ける者たち
ニンフ
雪華綺晶 039注意一秒死は一瞬
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン 41:勝ち負けは一瞬で決まる
085(候補作採用話):未知との遭遇 シャルティア・ブラッドフォールン
003:俺が死ぬまで治らない リップ=トリスタン 056:BATTLE ROYALE 命尽き果てるまで戦い続ける者たち
クロエ・フォン・アインツベルン

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