コンペロリショタバトルロワイアル@ ウィキ

懐かし面影 探してる

最終更新:

Bot(ページ名リンク)

- view
だれでも歓迎! 編集
「うーん、貴方の体…大分頑丈に出来ているのね。掠っただけなのと、元から大した毒じゃないのかもしれないけど、この処置でほぼ治ったと思うわ」

「ありがとうございます。ルサルカさん」

矢で傷付けられた腕を、魔術で処置したルサルカ・シュヴェーゲリンは温和にほほ笑む。
その治療を受けていたキウルは一安心し、溜息を吐きながら彼女に礼を言った。

「すまなかったな。キウル君、僕としたことが少々、暴勇な行いだったよ。
 紳士として反省しなければ」
「いえ、ディオさんも…みなの安全を守ろうとしての事ですし」

わざとらしく謝るディオ・ブランドーに、キウルは何の疑いもなく赦した素振りを見せる。

この三人が出会ったのはほんの十数分前だった。
藤木茂の襲撃に合い、その応戦を任せた海馬モクバとドロテアから別れて数分後の別エリアにて、息を荒げて走っていた赤髪の少女ルサルカと遭遇した。
お互いに危険人物から逃げてきたこと、殺し合いには乗っていないことを確認し、キウルの傷の治療をルサルカから申し出たことで、警戒を解かれ友好的な関係を築く事となる。

「それにしても、不思議な魔術を使う子が居たのね。影を使って、相手を子供にする魔術か」
「ええ…奇怪な法術でしたね」

(若返りの力か…駄目ね、魂の劣化を止めるようなものじゃない)

ドロテアと同じく、不老不死を求めるルサルカだが、彼女は藤木の扱うセト神には然程興味を惹かれなかった。
理由としては肉体の劣化は、既に自分の収めた魔術の範疇で食い止める事が出来る。
だが、ルサルカの世界特有の現象である魂の劣化を避ける術がなく、だからこそ不死でこそないが、不老であるにも関わらず黄金錬成や、殺し合いの場に来てからはドラゴンボールにすら縋ろうとしているのだ。
肉体の老化を止めるだけであるのなら、ルサルカにはあまり意味のある能力ではない。

(さっきからこの女…やけに奴の能力について聞いてくるじゃあないか……こいつはきな臭いな)

キウルの治療を眺めながら、ディオはルサルカに対し怪訝な心情だった。
先ほどの襲撃者の能力について詳細な説明を求められたのもそうだが、直感的にドロテアに似たものを感じ取ったのだ。
人当たりは全然ドロテアよりも良いので、そこまで悪感情は抱かないが、信用はあまりできない。

「よし、腕も動く…何とか戦えそうです」

矢を数本、試し打ちで放ってみるが、全てがほぼ狙い通りの位置に突き刺さる。
キウルは腕の調子を試運転し、以前の状態から殆ど違和感を覚えない事を確認した。

「大した腕前ね」

あくまで、ただの人間にしては。
そう心の中で付け加えながら、ルサルカは打算的にキウルを評価する。
エイヴィヒカイトの霊的な防御力が消えた今、ルサルカにとってはキウルも利用価値のある人材だ。特に先ほど交戦したガムテを相手にした時、キウルに遠中距離を任せる事が出来れば、あの内臓に干渉する一撃必殺技を喰らう確率を下げられる。

「よし、キウル…モクバ達の所へ戻ろうじゃないか。安心してくれ、今度は無謀な真似はしないよ」
「―――いえ、ディオさん…その前に誰か来ます」
「なんだって?」
「モクバさん達じゃありません。あれは……」

キウルがディオとルサルカを庇うように弓矢に手を掛け前に出る。
月明りに照らされ、その人影が露わになる。
三人の前に居たのは、育ちの良さそうな少年と気丈そうな、ルサルカと同じ赤い髪の少女だった。


―――


「なるほど、俊國さんとエリスさん……ですか」


新たに合流した二人組の自己紹介を聞き終わり、キウルは確認するようにその名を口にする。

「よろしく頼むわよ! ふん!」

「エリスさん、あまり鼻息を立てるのは宜しくないですよ」

「ふん! う、五月蠅いわね!!」

エリスという少女は、何か気に入らないのか素っ気なくも怒気の籠った声を上げる。
対して俊國という少年はそれを宥めようとする。

(チッ、このエリスという女…見ていて腹正しいじゃあないか)

ディオはエリスの態度に対し、反感を抱いていた。
喧嘩になるのが目に見えているので口にはしないが、こう悪戯に周囲に敵意を撒き散らすのは頭に来る。

(……こ、こんな感じで良いよね?)

もっとも、その当人はむしろ周りから向けられる視線に怯えていたのだが。

磯野カツオがモチノキデパートを発ってから早数分、俊國と名乗る少年と出会ってから行動を共にしてから、更に数十分後にキウル、ディオ、ルサルカと遭遇した。
計四人の参加者と出会って会話をしながら、未だにその正体を疑われることなくエリス・ボレアス・グレイラットに成りすませているのは、帝具の力を借りているにしても、カツオの演技力が高いことの裏付けにもなる。
徐々にだがコツを掴み、それなりに自然体でエリスの性格をトレース出来るようにもなっていた。多少大袈裟になり、俊國に指摘されることはあるが。

「……ディオさん達は船を使って、地図の外に出るとどうなるか確認しようとしていると」
「そうなんだ。流石に対策はしてあるだろうが、施設として用意した以上試す価値はあると思ってね」

ディオの考察を聞きながら、俊國に擬態していた鬼舞辻無惨も関心は地図外の水平線上へと向けられる。
間違いなく、乃亜から何かの干渉を受ける。だが、この島の中で最も外部に近い空間でもある。
調査をする価値はあるだろう。

「その前に、不思議な鎧を着た男に襲われてしまって、私とディオさんは先に避難してきたんです」
「ふん! それは災難ね!!」
「……もし、よろしければ…私がそのモクバさん達の様子を見てきましょうか?」
「それって、どういう意味かしら俊國君?」

目を細め、訝しげにルサルカが口を開く。

「モクバさん達が心配なのは分かります。しかし、島の調査も早めにした方が良い。
 そこで、先にディオさん達が港に向かい……そうですね、一時間程そこで待って、それでも合流出来なければ、そのまま船を使い出航するというのは如何でしょう?
 こう見えて、エリスさんは腕に自信があるそうですし、私もいざという時は戦えます。
 ですから、モクバさんの事は任せていただけませんか?」

無惨の本音は、海の調査はしたいが夜明けも近く、海のど真ん中で日が昇れば逃げ場など何処にもない。絶対に船になど乗ってたまるものか。禰豆子も探さなくてはならない。
しかし、太陽を避け朝と昼間をやり過ごし、半日待ってから調査するのでも行動が遅い。
だから、代わりに人間のお前たちが調査しろ。多少の面倒ごとは引き受けてやる。
それを要約し、不都合な本音を覆い隠しての提案だ。

「そうだな……あまり、のんびりしている場合でもない。モクバ達を任せられるのなら、先に出航してもいいだろう。
 ルサルカ、君は船の操縦に明るいか?」

「……貴女達、二人だけよりはマシかもね。いいわ、付き合ってあげる」

またルサルカも、この島がどういった空間であるか気にもなっていた。
最悪の場合は優勝しても良いが、脱出の算段も考えておきたい。
時間のある内に、潰せる限りの仮説や考察は検証していった方が良い。後の選択肢の数が増えるに越した事はない。

「よし、僕とキウルとルサルカは港に向かい一時間程待ってから出航。
 モクバ達とは合流出来れば港に来てもらい、駄目そうなら陸を調査して貰おう」

ディオにとっても、悪くはない話だ。
タイムロスを減らしたうえで、モクバ達への助太刀と海の調査が、ほぼ同時に出来るのに越した事はない。
船の操縦にも、明るそうに見えたモクバ抜きで船を出すのは些か心配だが、ルサルカも幼い容姿に見合わず豊富な知識を有している。
ディオも聡明だし、多少は本で読んだ知識もある。二人で頭を使えば、多少の航海くらいなら出来るかもしれない。
取り合えず、港まで向かって船を見付け、自分達だけで操縦できるか検討する。
本当にどうしようもなさそうなら、別の操縦できそうな参加者を探すか、モクバとの再合流を目指せば良いだけだ。
あと、無惨を信用できるかは別だが、仮に二人が殺されてもドロテアなら胸がスカッとする。

「モクバは首輪を外せる技術者みたいだ。この僕でも驚くほどの…あいてぃ? と呼ぶらしいが、機械なんかのそういった知識に精通している。
 何より乃亜の親族だ。
 本人も知らない、重要な情報を握っているかもしれない」

ただし、ドロテアのクソッタレならともかく、モクバに万が一があっては困る。
有益さをアピールしながら、無惨の様子を伺う。
ディオの勘が正しければ、無惨も目的は生存の優先だ。可能であれば殺し合いからの脱出をし、乃亜を始末したいと考えているはず。
利用価値のあるモクバを早々死なせはしないと考えたい。ドロテアのクソッタレなら殺して欲しいところだが。

(やれる限り、布石は打ったぞ。少なくともモクバだけは殺すなよ。
 あいつ、僕達が海を調査すると言った時に何か思いついていたからな……)

最初に出会った時、モクバが何かに勘付いたのをディオは当然見逃していない。
強さはともかく、奴を生かしておくのはメリットの方が大きい。

(え? 僕、戦わなきゃいけないの)

その中で一人、カツオだけは頭を抱えていた。

『私はエリス・ボレアス・グレイラットよ! 殺し合いに乗っているのなら潰すわよ!』

(俊國君と会った時、あんなこと言わなきゃよかったなあ)

無惨がモクバ達の助太刀に行く頭数に、勝手に数えられている事にカツオは激しく焦る。
初対面の時、エリスのフリをするのに必死で戦えるような事を言ってしまったのが完全に裏目に出てしまった。

「あの…私は……」
「どうしました。エリスさん? ボレアス・グレイラット邸も近くにありますし、モクバさん達を見付けてから、そちらに向かうのが良いと私は思うのですが。
 海に出てる間に、その施設が禁止エリアになっているかもしれませんよ? 貴女のご実家なのでしょう?」
(勝手に決めないでよぉ~)

何故か分からないが、既に無惨の中では行先を勝手に決められてしまっていた。
それも当然だ。無惨は可能な限り、鬼であることは隠し人間の俊國として振舞いたい。
ゆえに、代わりに戦闘を行えるエリスを、何としても同行させたい。

(嫌だよ、本物のエリスが居たらどうすればいいんだ……)

カツオからしたらたまったものではない。
モクバ達を襲った相手と戦うかもしれないのも嫌だし、名前からしてエリスの自宅の施設で本物のエリスと遭遇するのも勘弁だ。何発殴られるか、怖くて仕方ない。

「ほ…本物の実家な訳がないもの……興味ないのよね! 私は…そう、乃亜の苗字と同じ海馬コーポレーションが気になるから! 一人で行かせてもらうわ!!」

「では、尚のこと一緒に行きましょう。
 モクバさん達と無事合流出来て、もし船の出航に間に合わなかったのなら全員で向かえば、一人より戦力も生存率も上がります。
 ここで断る理由なんて、何処にもないと思いますが?」

(し、しまったぁ~。ここから離れたい一心で適当なこと言ったけど、ディオさん達と一緒に船に乗るって言っとけばよかった……!)

やけにしつこく喰らい付いてくる無惨を避けきれず、カツオの同行はほぼ強制的に決定されてしまった。

「エリスさん…モクバさん達をよろしくお願いしますね」
「い、いや…ま…まかせなさい……!」
「そうだ! エリスさんは武器は何をお使いに? 徒手で大丈夫でしょうか」
「……剣、かしら」
「剣……」

何か思い当たったようで、キウルはランドセルを漁りだした。

「あまり見慣れぬ剣ですが…かなりの業物だと思います。
 エリスさん、お受け取り下さい」

「え、あ…ありがとう……」

キウルの手に握られたのは一本の西洋の剣。
それはグリフィンドールの剣であった。
小鬼が作成し、ホグワーツの創始者のひとりであるゴドリック・グリフィンドールが所有した1000年以上の神秘を重ねた最上級の剣だ。

「これ…相当な名剣よ」

その高い神秘を目にし、ルサルカも心底感心するほどだ。キウルの見立て通り業物の刀剣である事に相違はない。
あらゆる錆や腐食などの剣にとって不利な効果を受け付けず、殺傷力を高める力を取り込む。炎や雷などの付与物は存在しないが、何より斬るという剣としての性能をより特化させた性質を持つ。
単純な格であれば、聖遺物にも匹敵するだろう。

(困るんだよなあ…僕にこんなもの扱えるわけないじゃないか)

使い手が全く釣り合いの取れないカツオでさえなければ、これ以上に強力な武器はそうもないのだが。
キウルは満面の笑みで、何の悪気もなく剣を渡し、押し付けられたような形で渋々カツオは受け取る。
だが、こんなもので何をしろというのだ。戦えない自分が持っていても豚に小判とはこのこと。
ああ、今すぐ変身を解いて戦えない事を白状した方が良いのではないか?
普段なら、あまりしない発想だが命の掛かった現状では、余計な嘘は自分の首を絞める事になる。元の生活と違って、サザエに追い掛け回されて叱られるだけでは済まない。

「あの実は」
「僕達も港に書置きを残しておくつもりだが、もしも君達がモクバ達と合流出来たのなら伝言を頼みたい。
 一時間港で待つ。もし間に合わないようなら先に出航する。その場合の合流地点だが―――」
「承知しました。出会えればそのように伝えます。…では行きましょうかエリスさん」
「ちょ、ちょっと…」

カツオにとって命の掛かった告白は中断され、話を勝手に纏められディオ達はその場を立ち去ってしまった。

(特殊な鎧に身を包んだ男か……)

カツオの困惑と焦りなど知りもせず、無惨はディオ達から得た情報を脳内で再整理していた。
海の調査は奴等に任せるとする。自分が行うには危険が多い。
それはそうと、もうじき夜明けだ。至急、太陽の光を避ける術を手にしなければならない。

(この妙な道具を使えば、夜の闇を再現することが叶うが)

忌々しい死神の武具の他に、妙な豆電球が一つ支給されていた。
夜ランプと呼ばれる未来の世界で開発された秘密道具の一つ。
その効果は名の通り、ランプの周囲数mを夜へと変える。それは無惨にとって、太陽が照らす日光の中に闇の結界を作りだすことに他ならない。
問題は、稼働時間が6時間しかないと説明書に記されていたこと。
移動時にしか使用できず、やはり朝と昼間も基本は何処かに潜伏しなくてはならない。
計画的に利用すれば、さほど問題はないが乃亜の性格に歪み方を鑑みれば、油断は出来ない。
また無惨が不利なように、ルールを変更する可能性もある。
さらにもう一点、日光を遮断できるのがいいが昼間に自身の周囲だけ夜になっているなど、悪目立ちすること、この上ない。
確実に遭遇した参加者に警戒されるだろう。

(自分達を襲ったという男の着ていた鎧…特殊なもののようであるとディオは言っていたな。あるいはそれを纏えば)

無惨がモクバ達の救援を引き受けたのは、早く海の調査を行わせたいのが一つ。
そして、もう一つ藤木が纏った鎧の存在だ。
去り際、ドロテアがあの防御性能は一筋縄ではいかないと口にしたのをディオは覚えていた。
それを無惨に伝えたことで、無惨の中でも鎧への興味が沸く。

(その高い防御性能……日光すらも遮断はしないだろうか?)

日光を一時的にだが凌ぐ術は手にはしている。
ゆえに、無理をする必要はなく。あくまで遭遇できれば。余裕があればだが。
その鎧を手に出来れば、日光から逃れられるかもしれない手段をもう一つ抑える事ができる。
保険はいくらあっても良いだろう。禰豆子の捜索もあるが、多少の寄り道をする価値はある。

(私の名前が無惨か俊國か分かっていれば、場合によっては禰豆子の名を出し別参加者に探させられたものを…だが無惨の名で名簿に乗ってあり、更に柱が居た場合が厄介だ。迂闊に禰豆子のことは話せぬ)

乃亜への不平不満が腸を煮えくり返しそうになるが、それを抑える。
仮に無惨の名で呼ばれたのだとしても、別参加者に友好的に接したのだ。後でいくらでも良い訳は出来るだろう。
もし、モクバ達を救出できたのなら、信用はそれだけ上げられる。そういった思惑もあって引き受けたのだ。

(……まあいい。精々、エリスよ…その剣を私の為に振るえ)

自分の前を歩く赤髪の少女を見て、無惨は何処までも身勝手に思案を巡らせた。


(ど…何処かで逃げよう。冗談じゃないよ。どうして僕が戦うんだ? モクバって人を助けに行くって俊國君から言いだしたんなら、自分で戦うべきじゃないか!!)

カツオの中では不安と恐怖、そして無惨の一方的に決定に不満を募らせていた。
その結果、彼が決定したのは無惨からの逃亡だ。
このまま無惨と同行しても戦闘を押し付けられ、高確率で死んでしまう。
無惨から一時的に離れ、変身を解いてエリスとは他人のフリをするか、そのまま無惨から逃亡するしかない。
とにかく、エリスであることを辞めなくては、何を任されるか分かったものではない。

(トイレに行くって言って逃げようか…その時にマルフォイに化けるとか)

そしてカツオも、無惨もまだ気づいてはいない。
カツオの支給されたガイアファンデーションの制限により、新たに付与された使用者の出会った参加者の名前が説明書に浮かぶという能力。

(早く、何とか逃げないとなぁ……)

そこには俊國の本当の名前。鬼舞辻無惨の名が記されている事に。



【E-2/1日目/黎明】

【磯野カツオ@サザエさん】
[状態]:ダメージ(小) 悲しみ(大)、エリスに変身中
[装備]:変幻自在ガイアファンデーション@アカメが斬る、グリフィンドールの剣@ハリーポッターシリ-ズ
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品2、タブレット@コンペLSロワ
[思考・状況]
基本方針:中島のことを両親に伝えるためにも死にたくない。
0:俊國(無惨)から何としてでも逃げる
1:生き残ることを模索する
2:エリスとして行動しつつ、ガイアファンデーションの幅を広げる
3:ゲームに乗ったマルフォイには注意する
[備考]
ガイアファンデーションの効果でエリスに変身しています。
持ち前の人間観察でマルフォイとエリスの人となり(性格・口調)を推測しました。
じっくり丁寧に変身をしたため、次回以降は素早く変身できるようになりました。
少なくとも、「カツオのための反省室」「早すぎた年賀状」は経験しています。
ガイアファンデーションの説明書に無惨の名前が載っています。


【鬼舞辻無惨(俊國)@鬼滅の刃】
[状態]:健康、俊國の姿、乃亜に対する激しい怒り。警戒(大)。
[装備]:捩花@BLEACH
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1(確認済み)、夜ランプ@ドラえもん(使用可能時間、残り6時間)
[思考・状況]基本方針:手段を問わず生還する。
0:海の調査をディオ達に任せ、モクバ達の救援に向かう(居なければ無視して深入りはしない)。可能なら襲撃者(藤木)の鎧を奪う。
1:もし居れば、禰豆子を最優先で探索し喰らう。死ぬな、禰豆子!
2:脱出するにせよ、優勝するにせよ、乃亜は確実に息の根を止めてやる。
3:首輪の解除を試す為にも回収出来るならしておきたい所だ。
4:禰豆子だけならともかく、柱(無一郎)が居る可能性もあるのでなるべく慎重に動きたい。
5:何にせよ次の放送までは俊國として振る舞う。
6:何故私に不利になりそうな状況ばかりになるのだ…!!
7:エリス(カツオ)の言うように、海馬コーポレーションを調べる価値はあるか?
8:戦闘は全てエリス(カツオ)に任せる。
[備考]
参戦時期は原作127話で「よくやった半天狗!!」と言った直後、給仕を殺害する前です。
日光を浴びるとどうなるかは後続にお任せします。無惨当人は浴びると変わら死ぬと考えています。
また鬼化等に制限があるかどうかも後続にお任せします。
容姿は俊國のまま固定です。

※ディオから無惨に頼んだモクバ達への伝言
  先に港に行き、一時間モクバ達を待っていること。
  間に合わなそうなら、先に船を使い海の調査に向かう。
  その場合の再合流場所は、後の書き手さんにお任せします。


【グリフィンドールの剣@ハリーポッターシリ-ズ】
キウルに支給。
ゴドリック・グリフィンドールの依頼により、当時の小鬼の王ラグヌック1世によって鍛えられた剣。
剣としてあらゆる不利なものを受け付けない(錆びないし汚れない)。
そして、自らより強いものだけを吸収するという性能を持つ。
原作ではこの剣を使いハリーがバジリスクを撃破し、その時バジリスクの毒を吸収し、後にネビルがお辞儀(ヴォルデモート)の分霊箱を破壊した。


【夜ランプ@ドラえもん】
ランプを点ける事でその周囲数mを夜に変える。
計6時間の使用で使用不可とする。



(俊國とエリスが、海馬コーポレーションを見に行くのなら丁度いいわね)

無惨とカツオと別れ、ディオとキウルと共にルサルカは港へと向かう。
その道中、ルサルカは安堵から小さく溜息を吐いていた。

(シュライバーは多分、東の方角に向かっている…代わりにあの二人に調べて貰って生きて再会できたらラッキーぐらいに思っておけばいいわ。
 私の魔眼も制限のせいか上手く働かないけど、俊國はかなりの強いオーラが見えたし、そう簡単には死なないでしょう)

ルサルカの推測では、東はかなりの激戦区だ。あのシュライバーが居るのであれば、それが地獄に変わらない理由はない。
もしエリスの言うように海馬コーポレーションを調べに向かうのであれば、ルサルカにとっては願ってもない話だ。

(シュライバーの話を一切してないし、シュライバーは私をアンナと呼ぶ。
 仮にシュライバーと俊國達が遭遇して拷問されても、そこから私を連想して辿り着く事はほとんどない筈よ)

都合よく無惨達が動いてくれたことにルサルカは小さく笑みを浮かべた。

「―――それで私には兄上が二人いまして」

「……」
「……」

港に着くまでの間、無言のままなのも気まずい。
誰が言い出したわけでもないが、身の上話が始まり、ディオとルサルカは適当にそれっぽい事を話した後、キウルが長々と話を始め、ディオ達がそれを聞く流れになってしまっていた。
分かったのは、キウルの知り合いではネコネ、アンジュ、シノノンという少女達が殺し合いに居るかもしれないこと。
それはそうと、本人は隠しているつもりだがネコネの事が好きなこと。
だが、全く振り向いて貰えないのだろう。
これだから、童貞は。

(……とても無駄な情報が、絶え間なく頭に入ってくるわね)

恐らく、気を遣って場の空気を良くしようと気張っているのだろうが、殺し合いに関係のない情報も多く、聞いてて面倒にもなってくる。
キウルの住む特異な世界に、多少の関心はあるが当のキウルが語る内容が内輪の話ばかりなのだから、そちらの好奇心もあまり満たせない。

「―――お兄さん二人に置いて行かれて、可哀そうねキウル君」

だから、少し退屈しのぎに意地悪をしたくなった。

「身勝手なお兄さん達よね。勝手にいなくなって」

キウルが尊敬しているであろうオシュトルとハクを、貶すような言い方をして。
彼の可愛らしい顔がどう怒りを表すか、見てみたくなった。

「……ええ、そうですね。勝手かもしれません。
 ですが、理不尽ですけど…その役目をお二人から引き継いでしまいましたから…大役ですし、未だ未熟ですけど。
いずれ私が天寿を全うし、お二人と向こうで再会した時、胸を張って一人前の漢として、誇れるように努めたいんです」
「なに、言ってるのよ…会える訳、ないじゃない……死んだ人間には追い付けないわ」

不味い。信用を得て利用するはずが、口が滑り過ぎた。
ルサルカは後悔する。
だが何故、急にこんな事が口から洩れたのか、ルサルカも分からないでいた。
エイヴィヒカイトの鎧が剥がれ、死が更に身近になったからか?
死が近づいたからこそ、死への逃避が更に躊躇になったのだろうか。

「いえ、きっと会えますよ。その時まで、少しでもお二人の大きな背に近づけるよう精進したいんです」
「死ねば終わりなの。だから―――」

私は永遠になりたくて。
■■の愛する永遠の刹那に。

それを口にすることはなかったが。
改めて、自分が感情的になっていることをルサルカは思い知らされた。
そして、忘却の底から吹き出した想いを自分でもよく分からずにいた。


「ルサルカさん…差し出がましいようですが……その先を追い求めるのは、やめた方が良い」

「……は?」

ルサルカの異変を感じ取ったキウルは、少し俯きながら重々しく言葉を紡ぐ。

「私も本当に詳しい事は分からないのですが、そう願った人達を見てきました……」

誰も言葉にしはしないが、キウルはルサルカが言いかけた意図を汲み取っていた。
彼女が望むのが、死のない永遠であることを。

「彼らは、確かに死ななくはなりました…でも―――」

ある時は。赤い液体のような人格も何もない存在に
ある時は死人が変質し、虫や魚の不気味な部分を入れ混ぜたような醜い不死の化け物となり。
それらに共通するのは。
理の外に触れた、触れさせられてしまった人であること。

「とても人とは思えない、醜悪な存在と成り果ててしまいました」

キウルはハクを中心に引き起こされた一連の騒動に関わりはしたが、核心に近かったわけではない。
それでも神(ウィツァルネミテア)が人の願いを叶えた、数々の惨劇を目の当たりにしてきた。

「ルサルカさんは良い人だと、私は信じてます。だから、そうなってほしくはありません」

それらはキウルが見てきた存在だ。
タタリという人の成れの果ても。
そしてウォシスが仮面の力により、人々をノロイへと変えた惨状も。
だから、ルサルカの願いは非常に危ういものではないかと、キウルは憂いていた。

「……おかしなこと、言うのね」

「あの、私は―――」

「もう、その辺にしよう。死生観は人それぞれじゃないかな」

話を聞いていたディオも気分が悪くなり、たまらず口を挟んだ。
ディオとて手段さえあれば、今すぐに不老不死になりたいとは思うだろう。
後の別の未来においては石仮面を使用し、日光を除けば不老不死の吸血鬼となったのだから。
心の奥底では、ディオもまた永遠への憧れはある。
それを、まさかキウルの口から、こんなおぞましい形で否定されるとは思いもよらなかった。

(キウルの奴め、気味の悪い話をしやがって……! それに、ルサルカの何処が良い人なんだ。その目は節穴なんじゃあないか?)

三人は気まずそうに、重々しい雰囲気のまま港へと歩を進めた。



【E-2/1日目/黎明】

【ディオ・ブランドー@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]精神的疲労(中)、疲労(中)、敏感状態、服は半乾き、怒り、幼児化(あと10分くらい)
[装備]バシルーラの杖[残り回数4回]@トルネコの大冒険3(キウルの支給品)
[道具]基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:手段を問わず生き残る。優勝か脱出かは問わない。
0:港へ行き、船を見付けて一時間程モクバ達を待つ。一時間以内に合流出来ないのなら先に船を出す(出せれば)。
1:キウルを利用し上手く立ち回る。
2:先ほどの金髪の痴女に警戒。奴は絶対に許さない。
3:ジョジョが巻き込まれていればこの機に殺す。
4:キウルの不死の化け物の話に嫌悪感。
[備考]
※参戦時期はダニーを殺した後


【キウル@うたわれるもの 二人の白皇】
[状態]精神的疲労(大)、疲労(大)、敏感状態、服は半乾き、軽い麻痺状態(治療済み)
[装備]弓矢@現実(ディオの支給品)
[道具]基本支給品、ランダム支給品0~1 闇の基本支給品、闇のランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:殺し合いからの脱出
0:港へ行く。
1:ディオを護る。
2:先ほどの金髪の少女に警戒
3:ネコネさんたち、巻き込まれてないといいけれど...
4:ルサルカさんが心配。
[備考]
※参戦時期は二人の白皇本編終了後


【ルサルカ・シュヴェーゲリン@Dies Irae】
[状態]:ダメージ(小)、シュライバーに対する恐怖、キウルの話を聞いた動揺(中)
[装備]:血の伯爵夫人@Dies Irae
[道具]:基本支給品、仙豆×2@ドラゴンボールZ
[思考・状況]基本方針:今は様子見。
0:港へ向かうディオ達に同行する。
1:シュライバーから逃げる。可能なら悟飯を利用し潰し合わせる。
2:ドラゴンボールに興味。悟飯の世界に居る、悟空やヤムチャといった強者は生還後も利用できるかも。
3:ガムテからも逃げる。
4:キウルの不死の化け物の話に嫌悪感。
5:俊國(無惨)が海馬コーポレーションを調べて生きて再会できたならラッキーね。
[備考]
※少なくともマリィルート以外からの参戦です。
※創造は一度の使用で、12時間使用不可。停止能力も一定以上の力で、ゴリ押されると突破されます。
 形成は連発可能ですが物理攻撃でも、拷問器具は破壊可能となっています。
※悟飯からセル編時点でのZ戦士の話を聞いています。
※ルサルカの魔眼も制限されており、かなり曖昧にしか働きません。
※情報交換の中で、シュライバーの事は一切話していません。


046:星に願いを 投下順に読む 048:踊るフジキング
時系列順に読む
043:ビギナーズラックの嚆矢 ディオ・ブランドー 067:暗い水底の精霊達
キウル
021:追い付けない キミはいつでも ルサルカ・シュヴェーゲリン
025:命を守るための戦い 鬼舞辻無惨(俊國) 051:「藤木、友達を失くす」の巻
022:hemligheter får män att bli 磯野カツオ

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
ウィキ募集バナー