サンジャイ・ラオ(Sanjay Rao、宇宙暦768年 -)は自由惑星同盟の軍人。原作登場人物である。男性。

外見

髪の量がやたらと多く、冴えない風貌。

略歴

1 前世

 自由惑星同盟軍少佐、第二艦隊幕僚チーム員。宇宙歴795年9月4日から9月11日の惑星レグニッツァ上空の戦い、第四次ティアマト会戦、宇宙歴796年2月のアスターテ星域会戦を潜りあい、同会戦において次席幕僚・ヤン・ウェンリー准将を補佐する。諸惑星の自由の決定後は第一三艦隊に移籍。ヤン艦隊設立と同時に中佐に昇進し分艦隊参謀として元・第二艦隊所属のダスティ・アッテンボロー准将の片腕として活躍(50話)。最終的にバーラト自治政府軍参謀次長を務めている。(13話)

2 逆行後

 宇宙暦793年頃、憲兵司令官クレメンス・ドーソン少将の副官を務めている。エリヤの副官就任と同時に更迭された。この時の階級は大尉。(13話)その後、レグニツァの悲劇までパエッタ大将の作戦参謀を務めていた。
 宇宙暦796年12月頃、第三六機動部隊作戦部長となり、通称チーム・フィリップスの一員となる。(50話)その後、平時においては部隊訓練、戦時においては作戦立案や部隊運用の責任者として参謀長チュン・ウー・チェン大佐らと共に戦下手のエリヤを支えた。
 「神々の黄昏(ラグナロック)」作戦中の宇宙暦798年、これまでの功績が認められ、宇宙軍中佐に昇進。(60話)また、エリヤの前世と同じで常識人らしく、ヤン・ファミリーとは別の方向にズレているチーム・フィリップスメンバーに苦労しているようだ。(66話)
 第二次ヴァルハラ会戦中、ラインハルトの救援に現れたビッテンフェルト艦隊を「鉄壁のような艦隊」と評した。
 宇宙暦801年、エリヤが中将に昇進した上で首都防衛軍司令官に就任すると、再び作戦部長を務めた。この時の階級は宇宙軍大佐、良識派体制でも良い待遇を受けていたらしい。(78話)首都防衛軍のクーデター対策司令部ではかつて首都防衛軍がハイネセン六月危機を収拾した際にアルバネーゼ元中将らが立案した『午睡計画』を元にクーデター対策計画を立案した。(77話)民主政治再建会議のクーデター鎮圧後、宇宙軍准将に昇進した。(86話)
 宇宙暦802年2月頃、第一辺境総軍作戦部長に就任。この時までに宇宙軍少将に昇進している。エリヤを嫌う人間が多い士官学校788年度卒業生の中では、数少ない親フィリップス派だった。(95話)イゼルローン総軍との演習や移動要塞を用いた帝国軍の侵攻に際しても、エリヤを支え続けた。同年の第九次イゼルローン要塞攻防戦中、ヤン派との軋轢が増すと、エリヤに対してヤン・ウェンリーに取り成しを依頼するよう提案した。(107話)同攻防戦を通じて、作戦部長としてエリヤを支えた。(109話)

人柄

 作戦参謀らしく、合理主義の信奉者である。(76話)エリヤ曰く「戦記に登場するラオ参謀は大人しいのに、チーム・フィリップスのラオ作戦部長は口が悪い。同一人物とは思えないほど」らしい。(106話)

座乗艦

  • 第三六機動部隊旗艦「アシャンティ」(少佐:第三六機動部隊作戦部長として乗艦)
  帝国領侵攻作戦「神々の黄昏(ラグナロック)作戦」(第56話 - 64話)
  • フラインスハイム星域軍*1 前方展開部隊旗艦「ヴァイマール」(中佐:フラインスハイム星域軍前方展開部隊作戦部長として乗艦)
  帝国領撤退戦 - 第二次ヴァルハラ会戦(第64話 - 69話)
  • 第一辺境総軍旗艦「ゲティスバーグ」(少将:第一辺境総軍作戦部長として乗艦)
  通常勤務(第96話 - )
最終更新:2024年05月11日 15:07

*1 ホーランド機動集団の正式名称