レミ・シュライネン(宇宙暦?年 - 宇宙歴796年)とは宇宙海賊。オリジナルキャラクターである。

略歴

 エル・ファシル海賊五大組織の一つガミ・ガミイ自由艦隊の首領を務めていた。現在は「ガミ・ガミイ」と名乗っている。
 海賊となる前は、自由惑星同盟軍第二艦隊副司令官を務め(41話)、少将まで昇進した自由惑星同盟の軍人であった。(35話)当時から戦略家として名高く、論文集を二冊も出し、年度別模範戦例集でも取り上げられていた。孫子理論を信奉するなど、戦史にも精通している。(44話)

 宇宙歴795年2月には軍縮により弱体化したとはいえアスターテ星域軍の即応部隊を破り(30話)、同年6月には第七方面軍即応部隊副司令官の猛将ラルフ・カールセン准将とすら痛み分けに持ち込んでいる。(36話)
 宇宙歴796年7月7日エル・ファシル海賊討伐を目的とするエル・ファシル統合任務部隊エル・ファシル方面軍ゲベル・バルカルの戦いで返り討ちにした。その直後、発表されたエル・ファシル革命政府の声明で第二位の革命政府副主席兼革命政府軍総司令官として紹介された。(43話)エル・ファシル革命政府構想の発案者である「ポール・アップストーン少佐*1」ことパウル・フォン・オーベルシュタイン大佐が所属するヴィリー・ヒルパート・グループ首領ヴィリー・ヒルパートをさしおいて軍事部門のトップに就任したことから、エル・ファシル革命政府内で最高の名将とみなされていたと推測される。エリヤ・フィリップス代将も(ゴールデンバウム朝銀河帝国を除く)「反同盟勢力最高の名将」との評価を与えている。(46話)

 しかし、エル・ファシル方面軍の指揮を引き継いだヤン・ウェンリー准将の前に次々と繰り出した策はことごとく見破られ、苦境に陥る。やむなく、エル・ファシル星系への侵攻という強硬策をとらざるを得なくなったが、それはヤン准将の虎口に飛び込むも同然だった。
 7月17日エル・ファシル星域会戦においてヤン准将の巧みな策謀により配下の艦隊を四つに分断される事態に陥り、二分の一以下の敵軍にその一つ一つを包囲殲滅されていった。(45話)シュライネン自身も第八一二独立任務戦隊司令スカーレット・ジャスパー代将に旗艦を撃沈されて戦死した。(46話)

座乗艦

  • ガミ・ガミイ自由艦隊艦艦「スナーリング・オールドマン」*2(階級なし:ガミ・ガミイ自由艦隊艦艦首領として乗艦)
  通常営業(第35話 - 42話)
  • エル・ファシル革命政府軍艦艦 同上 (階級なし:エル・ファシル革命政府軍総司令官として乗艦)
  エル・ファシル七月危機(第42話 - 44話)
最終更新:2017年11月17日 23:38

*1 トップストーンともされている(45話)がObersteinを英訳したUpstoneが正しいと判断した

*2 原文に当時からこの艦に乗っていた記載はない。あくまで推測