イアン・ホーウッド(宇宙暦750年頃 - )は自由惑星同盟の軍人。原作登場人物である。男性。

1 略歴

1-1 前世

 自由惑星同盟軍少将、第三艦隊参謀長。首都防衛軍司令官ゴットリープ・フォン・ファイフェル提督の義弟であり、同盟の名門ファイフェル家と姻戚関係にある。
宇宙歴792年末、司令官・ラザール・ロボス中将の大将昇進と宇宙艦隊司令長官就任に会わせて宇宙艦隊副参謀長に就任。
宇宙歴793年の第三次タンムーズ星域会戦勝利後、イーストン・ムーアと共に中将に昇進し第七艦隊司令官に就任する。
宇宙歴794年10月から12月の第六次イゼルローン要塞攻防戦に参戦。
宇宙歴796年10月10日の帝国領侵攻作戦・諸惑星の自由において第1戦・アムリッツァ前哨戦においてドヴェルグ星域にてキルヒアイス艦隊に降伏した。

1-2 逆行後

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 後の首都防衛軍司令官ゴットリープ・フォン・ファイフェル提督の義弟であり、同盟の名門ファイフェル家と姻戚関係にある。アレクサンドル・ビュコック提督の副官となるクリストフ・フォン・ファイフェルは義理の甥。(29話)

 宇宙暦791年にイゼルローン方面辺境奪回を目的として行われた対帝国反攻作戦「自由の夜明け」作戦に第三艦隊司令官兼エル・ファシル方面軍司令官ラザール・ロボス大将の下で参謀長として従軍。階級は少将。(11話)また、作戦終了後、パエッタルフェーブムーアら共に中将に昇進した。(12話)
 宇宙歴794年まで宇宙艦隊副参謀長を務めていたが、第三次タンムーズ星域会戦の勝利後、第七艦隊司令官に就任する。ロボス派である。(13話)同年の第六次イゼルローン遠征軍では第七艦隊を率いて第一陣を担った。
 宇宙歴798年の「神々の黄昏(ラグナロック)」作戦では第三統合軍集団司令官を務めた。(55話)第一段作戦「フィンブルの冬」では二月七日から一四日までの一週間でメルカッツ艦隊と三度戦い、いずれも勝利した。(57話)第一次ヴァルハラ会戦では同盟軍左翼を指揮した。(58話)同年、大将待遇の中将として宇宙艦隊副司令長官に就任した。第二段作戦「ギャラルホルンの叫び」では第一統合軍集団と共にリンダーホーフ元帥をジーゲンアルプシュタットで撃破し、ノイマルクトで決定的勝利を収めた。(60話)
 帝都オーディン陥落後、反体制側支援を目的とする「エガリテ作戦」ではヨトゥンヘイム戦線を担当する。得意とする機動戦でヨトゥンヘイム総管区の帝国側惑星を次々と攻め落とす。しかし、進軍が早すぎたために二週間で攻勢限界に達し、反体制派に補給物資を与えた後、戦線を整理するために後退した。(61話)
 宇宙歴799年、正式に宇宙軍大将に昇進する。(63話)
 同年3月末、第三次ビブリス会戦において、第三統合軍集団最強を誇るヘプバーン高速集団が敗れる。同盟軍第三統合軍集団の敗退が始まる。
 同年4月頃、ラインハルト・フォン・ローエングラム元帥率いる帝国軍国内艦隊とヨトゥンヘイム戦線で戦闘し、第五次ビブリス会戦キルヒハイン会戦で敗れた。(66話)
 同月下旬、第二統合軍集団から第八艦隊の援軍を得て、国内艦隊とブローネ会戦で戦うが敗れる。(66話)第二次ヴァルハラ会戦では最右翼を担う第二統合軍集団の左側に布陣した。撤退戦で戦力の四割と勇将ヘプバーン中将を失ったが、名将の名に恥じない戦いぶりを見せ、リンダーホーフ軍に痛打を与えた。(67話)
 作戦終了後、ヨトゥンヘイムでラインハルトに三連敗し、第三地上軍第八地上軍を降伏に至らしめた責任を問われて、失脚に追い込まれた。(71話)
 宇宙歴802年にはサジタリウス安全保障研究所理事を務めている。同年の第九次イゼルローン要塞攻防戦におけるエリヤ・フィリップス上級大将の采配を冷静に分析し、その誤りを指摘した。その内容は概ね第一辺境総軍の幕僚チームと一致している。(113話)

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3 能力

ラザール・ロボス元帥のもとで作戦参謀として活躍した一流の作戦家で、艦隊を素早く動かすことにかけては右に出る者がいない。その配下には、「グリフォン」の異名で知られる若き天才ウィレム・ホーランド少将を筆頭に、機動戦に長けた指揮官が名を連ねている。(24話)

4 座乗艦

  • 第三統合軍集団旗艦「ケツァルコアトル」(中将:第三統合軍集団司令官として乗艦)*1
  帝国領侵攻作戦「神々の黄昏(ラグナロック)作戦」(第56話 - 69話)


公職
先代:
グスタフ・フェルディーン   
    自由惑星同盟宇宙軍    
第七艦隊司令官
宇宙歴793年12月~宇宙歴799年?月
次代:
第三艦隊に統合される   
先代:
新設         
    自由惑星同盟軍    
第三統合軍集団司令官
宇宙歴798年1月 - 宇宙歴799年?月
次代:
解散         
最終更新:2025年04月11日 14:37

*1 原文に記載はない。あくまで推測