クルト・フォン・シュターデン(宇宙暦?年 - )は銀河帝国の貴族軍人。原作登場人物である。男性

略歴

前世

 戦術理論の知識が豊富だが、現場・現実より理論を優先する傾向がある帝国軍将官。階級は中将。
 宇宙歴796年2月、アスターテ星域の会戦において、ローエングラム上級大将指揮下の艦隊司令官として参加。大将へ昇進する。
 宇宙歴797年、リップシュタット戦役で貴族連合軍に参加。アルテナ星域の戦いでミッターマイヤーに敗北する。

新版

 宇宙歴797年銀河帝国がブラウンシュヴァイク派リッテンハイム派リヒテンラーデ派の三つに分かれた際には、ブラウンシュヴァイク派と協調する姿勢を見せ、同年2月4日リヒテンラーデ=リッテンハイム連合エルウィン=ヨーゼフ帝擁立に対する、討伐軍の総参謀長に任じられている。この時点で宇宙艦隊総参謀長に就任している。階級は上級大将。なお、司令官はブラウンシュヴァイク公爵が任じられている。(51話)その後も銀河帝国継承戦争におけるブラウンシュヴァイク派の軍事戦略担当者として名が挙げられており、宇宙艦隊総参謀長を務めている。(52話)ミュッケンベルガー元帥の参謀長としてはグライフス元帥の後任になる。

 自由惑星同盟による帝国領侵攻作戦「神々の黄昏(ラグナロック)」作戦ではブラウンシュヴァイク派の重鎮としてブラウンシュヴァイク軍全軍の采配を行い、苦戦しながらもウランフ大将及びヤン・ウェンリー大将を撤退に追い込む。第二次ヴァルハラ会戦では、ミュッケンベルガー元帥指揮下で戦っていたものと思われる。
 戦後、元帥に昇進し、帝国軍における九つの総軍の一つを率いていた。 (87話)
 宇宙歴802年時点で、首都防衛軍司令官副官代理ユリエ・ハラボフ大佐が尊敬する人物を以下のように表現している。
ハラボフ中佐の言葉を信じるならば、オーベルシュタイン提督のように冷徹で、ラインハルトのように勇敢で、メルカッツ元帥のように重厚で、シュターデン元帥のように理性的らしい。(95話)
同盟軍において、ローエングラム大元帥、メルカッツ元帥、オーベルシュタイン大将と同格の名将と評価されているらしい。ウランフ、ヤンという二大名将を退けたためか破格の評価である。

 同年年2月ローエングラム大元帥のクーデターにより門閥派は壊滅したが、ブラウンシュヴァイク公爵に「理屈が多すぎる」と嫌われたおかげで、粛清を逃れた。
 宇宙歴803年時点で閑職の大本営幕僚総監を務めているが、実権をまったく持っていない。(116話)
 宇宙歴803年10月、ローエングラム大元帥のクーデター救国軍事会議のクーデター)後も、大本営幕僚総監の地位を維持している。(117話)

能力

 同盟軍第三六機動部隊司令官エリヤ・フィリップス准将から「正統派の戦略家」との評価を受けている。(52話)必要な戦力を計算し、十分な兵站を整え、予備を適切に投入するなどの幕僚業務は完璧にこなす。(64話)
 ホーランド機動集団前方展開部隊チュン・ウー・チェン参謀長からも以下のように評価されている。
シュターデン総参謀長は理屈倒れと言われます。裏返してみると、理屈が通用する場面では強いのでしょう(66話)

人柄

 見識ではなく、意志力に欠ける。自分の判断に自信が持てないので、理論に縋ってしまい、「理屈倒れ」と評される。(感想返し
最終更新:2020年06月19日 15:31