大変な事になった。
口から漏れたのはゲーム開始直後と同じ台詞。
タブレットを持つのとは反対の手で頭を掻く青年、野原しんのすけは眉間に皺を寄せる。
口から漏れたのはゲーム開始直後と同じ台詞。
タブレットを持つのとは反対の手で頭を掻く青年、野原しんのすけは眉間に皺を寄せる。
視線の先には、ゲームへ参加させられた者達の名がズラリと並ぶ画面。
これを生きて見れるという事は即ち、しんのすけが本選への参加を認められた事実に他ならない。
運が良いのか檀黎斗の放送が始まるまでに、危険人物との遭遇は避けられた。
悪趣味を通り越して残酷趣味としか言いようのない運試しゲームにも生き残り、まずは当初抱いた危惧が本当か否かを確認すべく名簿アプリを起動。
民家、と言うよりは廃屋と言った方が正しいだろうカビと埃まみれの一軒家に身を隠し、画面にズラリと並んだ名前を見やる。
これを生きて見れるという事は即ち、しんのすけが本選への参加を認められた事実に他ならない。
運が良いのか檀黎斗の放送が始まるまでに、危険人物との遭遇は避けられた。
悪趣味を通り越して残酷趣味としか言いようのない運試しゲームにも生き残り、まずは当初抱いた危惧が本当か否かを確認すべく名簿アプリを起動。
民家、と言うよりは廃屋と言った方が正しいだろうカビと埃まみれの一軒家に身を隠し、画面にズラリと並んだ名前を見やる。
結論から言うと、最も心配していた金有タミコの名前は無かった。
愛する女が殺し合いに不参加なのは間違いなく朗報。
更に付け加えるなら過去の、より正確に言うならば5歳の頃のしんのすけも不参加と見て良いだろう。
名簿に記載された「野原しんのすけ」は一つだけ、つまり今こうして名簿を見ている自分の事を指す。
もし過去と現在のしんのすけがそれぞれ参加している場合、名簿にあった「保登心愛」や「海馬瀬人」のように二つ名前が記載されているのではないか。
というのがしんのすけの考えだった。
「保登心愛」と「海馬瀬人」がどういった人物なのかは知らないが、タミコが5歳の自分とかすかべ防衛隊を未来の世界に連れて来たように、違う時間からそれぞれ参加させられているのかもしれない。
若しくは違う世界、所謂パラレルワールドから二人の「保登心愛」や「海馬瀬人」が参加している可能性もまた否定はできない。
嘗て野原一家は元々住んでいた「アクション仮面がテレビの中のヒーローとして存在する世界」から、「アクション仮面が現実のヒーローとして存在する世界」へ迷い込んだ事がある。
これらの経験が影響し、同じ名が二つ載っている理由へある程度の推測を立てられた。
愛する女が殺し合いに不参加なのは間違いなく朗報。
更に付け加えるなら過去の、より正確に言うならば5歳の頃のしんのすけも不参加と見て良いだろう。
名簿に記載された「野原しんのすけ」は一つだけ、つまり今こうして名簿を見ている自分の事を指す。
もし過去と現在のしんのすけがそれぞれ参加している場合、名簿にあった「保登心愛」や「海馬瀬人」のように二つ名前が記載されているのではないか。
というのがしんのすけの考えだった。
「保登心愛」と「海馬瀬人」がどういった人物なのかは知らないが、タミコが5歳の自分とかすかべ防衛隊を未来の世界に連れて来たように、違う時間からそれぞれ参加させられているのかもしれない。
若しくは違う世界、所謂パラレルワールドから二人の「保登心愛」や「海馬瀬人」が参加している可能性もまた否定はできない。
嘗て野原一家は元々住んでいた「アクション仮面がテレビの中のヒーローとして存在する世界」から、「アクション仮面が現実のヒーローとして存在する世界」へ迷い込んだ事がある。
これらの経験が影響し、同じ名が二つ載っている理由へある程度の推測を立てられた。
とはいえしんのすけにとっては顔も知らない人物より、優先しなくてはならない者達がいるのだが。
「ネネちゃんとボーちゃんもいるのか……」
かすかべ防衛隊のメンバーでもあり、幼稚園時代からの大切な友人達。
名簿上でも本名ではなくボーちゃんな事に関してのツッコミは置いておいて、これまたしんのすけに新たな問題が付きつけられる。
二人は一体何時の時代から参加しているのかと。
大人であっても動揺するような事態だ、子どもの頃の二人ではより危険が大きいに決まっている。
体力や状況の把握力は当然大人の方が上。
だからなるべく大人の時の方が、自分が合流するまでに二人が無事でいられる確率が高いだろう。
それにボーちゃんの場合、自分と同年代の頃ならば博士と呼ぶに相応しい能力で首輪を解除出来るかもしれない。
尤も損得勘定抜きに急いで探したいのは嘘では無いし、そもそも殺し合いなんぞに参加しているの自体を全く歓迎していないが。
名簿上でも本名ではなくボーちゃんな事に関してのツッコミは置いておいて、これまたしんのすけに新たな問題が付きつけられる。
二人は一体何時の時代から参加しているのかと。
大人であっても動揺するような事態だ、子どもの頃の二人ではより危険が大きいに決まっている。
体力や状況の把握力は当然大人の方が上。
だからなるべく大人の時の方が、自分が合流するまでに二人が無事でいられる確率が高いだろう。
それにボーちゃんの場合、自分と同年代の頃ならば博士と呼ぶに相応しい能力で首輪を解除出来るかもしれない。
尤も損得勘定抜きに急いで探したいのは嘘では無いし、そもそも殺し合いなんぞに参加しているの自体を全く歓迎していないが。
そこまで考え、思わず苦い想いとなる。
数々の大冒険を経験して来たかすかべ防衛隊なら大丈夫、と5歳の頃の自分なら胸を張って言えただろう。
だが大人となった今のしんのすけは、そこまでお気楽には考えられない。
心根こそ昔と変わらなくとも、何もかも幼少時と同じにはいかなかったのが現実である。
隕石の衝突という大災害が原因で起きた、深刻な日本の電量不足。
金有電機の支配下で豪勢な生活を享受する人々と、春日部市で極貧生活を強いられるその他多数の国民。
荒廃した未来の日本での生活は、しんのすけと言えど何時までも能天気でいられるものではなかった。
数々の大冒険を経験して来たかすかべ防衛隊なら大丈夫、と5歳の頃の自分なら胸を張って言えただろう。
だが大人となった今のしんのすけは、そこまでお気楽には考えられない。
心根こそ昔と変わらなくとも、何もかも幼少時と同じにはいかなかったのが現実である。
隕石の衝突という大災害が原因で起きた、深刻な日本の電量不足。
金有電機の支配下で豪勢な生活を享受する人々と、春日部市で極貧生活を強いられるその他多数の国民。
荒廃した未来の日本での生活は、しんのすけと言えど何時までも能天気でいられるものではなかった。
「……なーんて、ウジウジしてるのはオラらしくないな」
幼少時代のふっくらしたものとは違う、引き締まり精悍になった頬を軽く叩く。
野原しんのすけの長所とは他人に媚びず、周りの不安を吹き飛ばすマイペースさ。
それを見失ってはネネやボーちゃんと再会した時余計な心配を抱かせてしまうし、しんのすけ好みのおねえさん達だって笑顔にはなれない。
切り替える為にも、ナイーブになりかけた思考をリセット。
と、名簿上にある三人目の知っている名に視線をやり、うへーと言わんばかりに舌を出した。
野原しんのすけの長所とは他人に媚びず、周りの不安を吹き飛ばすマイペースさ。
それを見失ってはネネやボーちゃんと再会した時余計な心配を抱かせてしまうし、しんのすけ好みのおねえさん達だって笑顔にはなれない。
切り替える為にも、ナイーブになりかけた思考をリセット。
と、名簿上にある三人目の知っている名に視線をやり、うへーと言わんばかりに舌を出した。
パラダイスキング。
シロテナガザルを使って大人達を誘拐した自称王様の怪人物。
アクション仮面と共に事件を解決した時の事は、大人になった今でも大切な記憶として覚えている。
あの男の事だ、きっと嬉々として殺し合いに乗るに違いない。
加えて王国を崩壊させたしんのすけが参加していると知り、復讐の機会を虎視眈々と狙っている筈だ。
シロテナガザルを使って大人達を誘拐した自称王様の怪人物。
アクション仮面と共に事件を解決した時の事は、大人になった今でも大切な記憶として覚えている。
あの男の事だ、きっと嬉々として殺し合いに乗るに違いない。
加えて王国を崩壊させたしんのすけが参加していると知り、復讐の機会を虎視眈々と狙っている筈だ。
「どうせ追っかけられるなら、美人のおねえさん達にして欲しいもんだぜ」
半分本気交じりの冗談を口にしつつタブレットを仕舞い、デイパックから別の物を取り出す。
自分の身を、何より助けを求める人々を守る為の武器として握るのはカードケースのようにも見える小箱。
説明書で使い方は確認済み。
一般人ならふざけていると思うだろう支給品の力も、しんのすけはストンと受け入れられる。
ミライマンと共に挑んだ怪獣退治で、野原一家は似たような力を手にし戦った。
何より、しんのすけはこういったアイテムを使って「変身」する戦士を二名程知っているのだ。
自分の身を、何より助けを求める人々を守る為の武器として握るのはカードケースのようにも見える小箱。
説明書で使い方は確認済み。
一般人ならふざけていると思うだろう支給品の力も、しんのすけはストンと受け入れられる。
ミライマンと共に挑んだ怪獣退治で、野原一家は似たような力を手にし戦った。
何より、しんのすけはこういったアイテムを使って「変身」する戦士を二名程知っているのだ。
罅の入ったガラス窓に小箱を翳すと、腰には銀のベルトが装着される。
不謹慎だがこういった現象に高揚感を覚えてしまうのは、やはり男の性故か。
彼にとって一番のヒーローは今も昔もアクション仮面だが、それはそれというもの。
小箱を勢い良くベルト中央のバックルに装填した。
不謹慎だがこういった現象に高揚感を覚えてしまうのは、やはり男の性故か。
彼にとって一番のヒーローは今も昔もアクション仮面だが、それはそれというもの。
小箱を勢い良くベルト中央のバックルに装填した。
「変身!」
掛け声と共にしんのすけの全身は黒い装甲に覆われた。
所々に白いラインが入り、額に刻まれるはアルファベットのV。
姿こそ嘗てしんのすけが出会った者達と違うものの、仮面ライダーと呼ばれる戦士の特徴は兼ね備えた姿だ。
所々に白いラインが入り、額に刻まれるはアルファベットのV。
姿こそ嘗てしんのすけが出会った者達と違うものの、仮面ライダーと呼ばれる戦士の特徴は兼ね備えた姿だ。
尤も、正確にはコレは仮面ライダーではない。
変身に使用した道具こそ、ゲームにおいて万丈龍我に支給されたカードデッキと酷似している。
元々カードデッキはライダーバトルを仕組んだ神崎士郎によって開発されたものだが、しんのすけの支給品のデッキに限っては製作者が違う。
しんのすけが変身した戦士の名はオルタナティブ・ゼロ。
香川英行という男が神崎士郎の研究を参考に生み出した、疑似的なライダー。
故にミラーモンスターと契約し力を行使する点は同じでも、ライダーバトルの正式な参加者ではない。
変身に使用した道具こそ、ゲームにおいて万丈龍我に支給されたカードデッキと酷似している。
元々カードデッキはライダーバトルを仕組んだ神崎士郎によって開発されたものだが、しんのすけの支給品のデッキに限っては製作者が違う。
しんのすけが変身した戦士の名はオルタナティブ・ゼロ。
香川英行という男が神崎士郎の研究を参考に生み出した、疑似的なライダー。
故にミラーモンスターと契約し力を行使する点は同じでも、ライダーバトルの正式な参加者ではない。
「おぉ!いや~懐かしいな~こういうの!まぁでもオラ的にはしん王のデザインのが好みだけど」
カードデッキを使う「龍騎の世界」の事情を知らないしんのすけにしてみれば、これもまた仮面ライダーなのだろうと考えるのも無理はない。
重要なのは身体能力が大幅に強化され、仲間の捜索やいざ襲われた時の対処に役立つこと。
重要なのは身体能力が大幅に強化され、仲間の捜索やいざ襲われた時の対処に役立つこと。
デイパックを担ぎ廃屋から意気揚々と出る。
まずはどこから探そうかと思案しながら歩き出そうとし、
まずはどこから探そうかと思案しながら歩き出そうとし、
「ねえ」
不意に聞こえた声に反応すると、
「あなた個人を怨んではいないんだけど」
頭上から巨大な光が迫り、
「死んで」
一瞬でしんのすけを呑み込んだ。
○
失敗したかもしれない。
黒い鎧を着たような参加者が跡形もなく消え去った後で、ルナは反省する。
高威力の魔法で一気に片を付ける戦法。
ゲーム開始直後、丸眼鏡の青年との戦闘中に受けた不意打ちを真似してみた。
相手に抵抗を許す事無く仕留められたのは成功、相手の持っていた支給品まで消してしまったのは失敗だ。
黒い鎧を着たような参加者が跡形もなく消え去った後で、ルナは反省する。
高威力の魔法で一気に片を付ける戦法。
ゲーム開始直後、丸眼鏡の青年との戦闘中に受けた不意打ちを真似してみた。
相手に抵抗を許す事無く仕留められたのは成功、相手の持っていた支給品まで消してしまったのは失敗だ。
乱入者が放った炎は自分の知る魔法ではなく、丸眼鏡の青年のとも違うようだった。
となると自分達のとはまた別の力の使い手が参加している、或いは支給品の効果なのかもしれない。
現に放送で金髪の男に殺された少女は、カードを使ってモンスターを召喚していた。
自分が使う召喚魔法とは別の方法で魔物を使役する道具、ということなのだろう。
丸眼鏡の青年や強力な炎を放った者のような一筋縄ではいかない連中がゴロゴロいるなら、今後は支給品を始めとして使えるモノは全て使うべきかもしれない。
初っ端から失敗してしまったが。
となると自分達のとはまた別の力の使い手が参加している、或いは支給品の効果なのかもしれない。
現に放送で金髪の男に殺された少女は、カードを使ってモンスターを召喚していた。
自分が使う召喚魔法とは別の方法で魔物を使役する道具、ということなのだろう。
丸眼鏡の青年や強力な炎を放った者のような一筋縄ではいかない連中がゴロゴロいるなら、今後は支給品を始めとして使えるモノは全て使うべきかもしれない。
初っ端から失敗してしまったが。
やってしまったものはしょうがない、次は気を付ければ良い。
溜息を一つだけ零し踵を返す。
溜息を一つだけ零し踵を返す。
放送に思う所が皆無では無いが、方針を変える程の何かも無かった。
名簿を確認しても知っている名が一つも無かったのは、果たして良い事だったのか自分でも判断し切れない。
丸眼鏡の青年に言った通り。
復讐を成し遂げる、その為に優勝する。
それを願う相手が魔王だろうと神様だろうと、どっちだって構わない。
きっと丸眼鏡の青年もそうすると、同じ復讐に生きる者として何となく分かった。
彼の復讐相手がゲームに参加しているのか、その場合彼はどうなるのか少しばかり気にはなるが。
名簿を確認しても知っている名が一つも無かったのは、果たして良い事だったのか自分でも判断し切れない。
丸眼鏡の青年に言った通り。
復讐を成し遂げる、その為に優勝する。
それを願う相手が魔王だろうと神様だろうと、どっちだって構わない。
きっと丸眼鏡の青年もそうすると、同じ復讐に生きる者として何となく分かった。
彼の復讐相手がゲームに参加しているのか、その場合彼はどうなるのか少しばかり気にはなるが。
「神様、か……」
尊大な態度と、エキセントリックな言動をしていた自称神。
アレが本物の神様なのか、神を名乗るただの人間なのかは分からないし然して興味も無い。
アレが本物の神様なのか、神を名乗るただの人間なのかは分からないし然して興味も無い。
だけど
「嫌いよ」
村を焼かれた時に何もしてくれず
「嫌い」
殺された皆を生き返らせてもくれず
「大嫌い」
コローソと二人で森を駆け回ったあの頃のままでいさせてくれなかった神様なんて、死んでしまえばいいのに。
◆◆◆
「いやぁ~、間一髪だった…」
ルナが立ち去った事で、そこにあるのは崩壊した廃屋だけ。
その筈がどこからか呑気な声がしたかと思えば、地面に散らばるガラスの破片から黒い鎧が姿を現わした。
その筈がどこからか呑気な声がしたかと思えば、地面に散らばるガラスの破片から黒い鎧が姿を現わした。
声の主は勿論、オルタナティブ・ゼロに変身したしんのすけ。
五体満足であり、傷の一つも負った様子は見当たらない。
当然だ、ルナが放った魔力の塊はしんのすけに掠りもしていなかったのだから。
五体満足であり、傷の一つも負った様子は見当たらない。
当然だ、ルナが放った魔力の塊はしんのすけに掠りもしていなかったのだから。
オルタナティブ・ゼロは神崎士郎が開発したカードデッキと、基本的なシステムは同じ。
龍騎達と同じようにミラーワールドへの侵入も可能となっている。
魔法が直撃する正にその時、しんのすけは咄嗟にガラス窓からミラーワールドへ避難し難を逃れた。
尤も、「龍騎の世界」出身の仮面ライダーの能力にも制限が施されていたのだろう。
ミラーワールドに侵入してからそう間を置かず、首輪が警告音を発し始めたのだ。
疑似ライダーのオルタナティブ・ゼロは正規のライダーよりミラーワールドにいられる時間が少ないとはいえ、流石にここまでではない。
基本的に参加者の中でミラーワールドへの侵入が可能なのはカードデッキを支給された者と、ライダー世界の法則を無視出来る門矢士のみ。
これもまたある程度の公平さを考えゲームバランスを調整した結果である。
龍騎達と同じようにミラーワールドへの侵入も可能となっている。
魔法が直撃する正にその時、しんのすけは咄嗟にガラス窓からミラーワールドへ避難し難を逃れた。
尤も、「龍騎の世界」出身の仮面ライダーの能力にも制限が施されていたのだろう。
ミラーワールドに侵入してからそう間を置かず、首輪が警告音を発し始めたのだ。
疑似ライダーのオルタナティブ・ゼロは正規のライダーよりミラーワールドにいられる時間が少ないとはいえ、流石にここまでではない。
基本的に参加者の中でミラーワールドへの侵入が可能なのはカードデッキを支給された者と、ライダー世界の法則を無視出来る門矢士のみ。
これもまたある程度の公平さを考えゲームバランスを調整した結果である。
「さて、ヒヤヒヤしたけど助かった所で、今の娘を追いますか」
ざっと見回しても姿は見えないが、まだ遠くへは行っていないと睨む。
ならば、変身した今の自分なら十分間に合う筈だ。
少女を追いかける理由に、殺し合いに乗っているだろう危険人物を止める為というのは勿論ある。
だけどそれだけではない。
ほんの一瞬だけど、ミラーワールドからしんのすけは確かに見た。
立ち去ろうとする少女の顔に影があるのを。
それを見てしまっては無視など出来ない、放っては置けない。
檀黎斗の放送で殺された者達、怯える少女や力尽きるヒーローを見ている事しか出来なかった不甲斐ない自分を仮面で隠し、しんのすけは行く。
ならば、変身した今の自分なら十分間に合う筈だ。
少女を追いかける理由に、殺し合いに乗っているだろう危険人物を止める為というのは勿論ある。
だけどそれだけではない。
ほんの一瞬だけど、ミラーワールドからしんのすけは確かに見た。
立ち去ろうとする少女の顔に影があるのを。
それを見てしまっては無視など出来ない、放っては置けない。
檀黎斗の放送で殺された者達、怯える少女や力尽きるヒーローを見ている事しか出来なかった不甲斐ない自分を仮面で隠し、しんのすけは行く。
「困ってる女の子一人おたすけできないような奴じゃあ、タミコに引っ叩かれちまうからな」
昔と同じくらい無邪気で、無鉄砲で、おバカなままではいられない。
それでも変わらない、変えてしまってはいけないものがある。
困ってる人をおたすけする。
いつだって、どの時代であっても宿り続けるそれこそが、野原しんのすけの原動力だ。
それでも変わらない、変えてしまってはいけないものがある。
困ってる人をおたすけする。
いつだって、どの時代であっても宿り続けるそれこそが、野原しんのすけの原動力だ。
【C-2/一日目/深夜】
【野原しんのすけ(大人)@クレヨンしんちゃん】
[状態]:健康、オルタナティブ・ゼロに変身中
[装備]:オルタナティブ・ゼロのデッキ@仮面ライダー龍騎
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]:
基本行動方針:困っている人をおたすけする
1:攻撃してきた女の子(ルナ)を追う
2:協力してくれる人と並行してネネちゃんとボーちゃんを探す
3:パラダイスキングを警戒
[備考]
※参戦時期は「映画 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁」本編終了後
※少なくとも「オラの花嫁」より前の映画の出来事は経験しています
[状態]:健康、オルタナティブ・ゼロに変身中
[装備]:オルタナティブ・ゼロのデッキ@仮面ライダー龍騎
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]:
基本行動方針:困っている人をおたすけする
1:攻撃してきた女の子(ルナ)を追う
2:協力してくれる人と並行してネネちゃんとボーちゃんを探す
3:パラダイスキングを警戒
[備考]
※参戦時期は「映画 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁」本編終了後
※少なくとも「オラの花嫁」より前の映画の出来事は経験しています
【ルナ@コローソの唄】
[状態]:火傷(小)、ダメージ(中)、疲労(中)
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品×1~3
[思考]
基本:優勝して、人間たちに復讐する
1:先程の炎の攻撃は支給品を使ったのかもしれない
2:丸眼鏡の男(のび太)が今後どうなるか少しだけ気になる
3:コローソはいないか……
[備考]
[状態]:火傷(小)、ダメージ(中)、疲労(中)
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品×1~3
[思考]
基本:優勝して、人間たちに復讐する
1:先程の炎の攻撃は支給品を使ったのかもしれない
2:丸眼鏡の男(のび太)が今後どうなるか少しだけ気になる
3:コローソはいないか……
[備考]
【オルタナティブ・ゼロのデッキ@仮面ライダー龍騎】
香川英行が神崎士郎の研究資料とタイガのデッキを参考に開発した。
量産型のオルタナティブとスペックに違いは無いが、細部のデザインが異なる。
蟋蟀の人型モンスター、サイコローグと契約している。
香川英行が神崎士郎の研究資料とタイガのデッキを参考に開発した。
量産型のオルタナティブとスペックに違いは無いが、細部のデザインが異なる。
蟋蟀の人型モンスター、サイコローグと契約している。
027:漆黒の太陽に灼かれて♪渡の決意 | 投下順 | 029:ⅩⅩⅠ THE WORLD |
時系列順 | ||
48:嵐を呼ぶ青年 | 野原しんのすけ(大人) | 037:執念と怨念、そして人間性 |
24:Break Down | ルナ |