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  • 淀んでゆくだけ

決闘バトルロイヤル @ ウィキ

淀んでゆくだけ

最終更新:2025年05月30日 19:24

zombi2baisoku

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「そういえばまだ聞いて無かったんだけどー」

或人と別れそれなりの時間が経った頃。
ふいに思い出したように言い、傍らの陰陽師を見上げた。

可愛らしい容姿の童女と、美麗なれど奇抜以外の言葉が見付からぬ大男。
ミスマッチな一人と一体は移動の最中、ずっと沈黙を貫いていた訳ではない。
と言うよりも饒舌なリンボが共にいれば、静寂など式神が消滅しない限りは訪れ無いだろう。
あれやこれやと軽口を叩く術者へ、魔法少女の返答は塩対応。
姉を助けたいという決意に共感を抱く良子や、去り際の一言から何とも言えぬ想いを向ける最上。
彼らと比べれば、リンボへの印象はお世辞にも良いとは口が裂けても言えまい。
その癖、会話のペースを握るのも上手いのだから全く腹立たしい。
減らず口へ皮肉や嫌味を飛ばしてものらりくらりと躱され、反対に嫌な所を突いて来る。
灯花自身、年齢とは不釣り合いに頭と口が回る少女故、大の大人を言い負かすくらいは容易い。
が、残念ながらその点についてはリンボが遥かに達者と認めるしかなくて。
一々本気で相手にしていれば最初の遭遇時や、先の或人の二の舞となるだけ
結果、適当にあしらうのが自身の精神衛生上的にも賢いやり方と気付くのに時間は掛からなかった。

「おや珍しい、灯花殿の方から拙僧との閑談を望むとは。やはり灯花殿も子女と言えども、殿方への興味は尽きぬ年頃ですかな?」
「凄いねー、本題に入る前から話す気力をごっそり奪っちゃうんだもの。これも一種の才能かにゃー」

数時間の間に両者にとってはお馴染みとなりつつある応酬を挟み、灯花は自身の腕を指差す。
衣服で包んだ細腕に装着された、デュエルディスクを。

「あなたもこれと同じものを持ってるの?」

デュエルモンスターズのデッキとデュエルディスク、その存在を灯花が知ったのは殺し合いが初。
同封された説明書に加え、放送後に配布されたアプリでルールをざっと確認し回し方は覚えた。
ネネ相手に実験を行った時は使い魔を呼び出す機械程度に見ていたが、黎斗の放送を機に少しばかり考え方を変えたのである。
説明する際の口振りや、急遽行ったデッキ所持者への支給品調整等。
やけにデュエルモンスターズの存在を推しているように感じられたのは、恐らく気のせいでは無い。
放送直後はいろはの参加や接触を図って来たリンボに意識の大半が割かれたものの、今になって頭の片隅から引っ張り出した。

灯花はリンボの能力に利用価値を見出してはいても、信用を向ける気は皆無。
どうにか手綱を握りつつ、寝首を掻かかれないよう注意を払わねばならない。
早目に手の内を一つでも多く知っておけば今後の連携にも、いずれ来るかもしれない決別への備えにも役に立つ。

「残念ながら、灯花殿のような紙束は手元にありませぬ。札遊びの勝負師として腕を鳴らすのもまた一興と思いまするが、いやはやこればかりは運ですなぁ」
「ふーん?あの死んじゃった人よりは、マシな使い方をしそうだけどにゃー」

主催者が強く推すデュエルモンスターズも、金髪の偉丈夫に殺された少女が使い手では宝の持ち腐れ。
何を期待して彼女に支給したのか、或いは偶然デッキの入ったデイパックを渡されただけか。
どっちにしても自分は勿論、リンボのような者ならもっと上手く使いこなせただろう。

「ですが興味深い物は手に入りましたぞ」

デッキが無い事へわざとらしく肩を落とす仕草から一変、これ見よがしにデイパックへ手を突っ込む。
因みに式神のリンボが所持するデイパックの本来の持ち主へ、灯花が特別思う事は無い。
情報交換の際に容姿を聞いたところ、いろはやねむとは全くの別人と判明。
殺して奪った点に関しても、『そういう連中』だとは分かった上で手を組んだのだから。

「さてさてご覧に入れますは奇想仰天摩訶不思議な絡繰り!どうか拙僧の正気を疑わずに耳を傾けて頂きたい、時を超え遥か未来よりの――」
「いいから早くしてよ」

この男はもっとテンポ良く会話を進められないのか。
温度を失った瞳をぶつければ、これは失敬と非常に胡散臭いスマイルを一つ。
白い目に急かされ中身を取り出し、灯花の前にデンと置く。

「…テレビ?」

複数のボタンと液晶画面は、現代人なら余程金銭に不自由していない限りどの家にもある家電用品。
しかし家電量販店で売っているのとはどこか違う。
首を傾げる灯花へ弾むようにリンボは説明の為の口を開いた。

曰く、タイムテレビなるこの機械は名前の通り時間を遡り過去の光景を画面に映すのだという。
未来視や過去の読み取りを固有能力として持つ魔法少女の話なら、灯花も小耳に挟んだ事がある。
だが魔法少女が関わらない、純粋な科学の産物としてこういった物が実現するのは驚きだ。
既にデュエルディスクを見ている為か、言葉にする程の驚愕は無いが。

「便利だねー…って言いたいけど、どうせそれだけじゃないんでしょ?」
「やはり分かりますか」

過去の光景を見れるとは、会場のどこで何が起きたかを現在地から動かずに把握可能。
情報を一気に獲得できる優れものと感心したいところではあるが、生憎楽観的にはなれない。
既に起こった事のみとはいえ、参加者一人がそこまでの情報アドバンテージを得るのを主催者が容認するとは考え辛い。
案の定リンボの口からそう上手く事は運ばないと知らされた。

同封された説明書によれば、タイムテレビには予め使用回数制限が設けられている。
5回目を最後に一切の操作を受け付けず、単なる粗大ゴミと化す。
複数回、なれど決して多いとは言えない数に灯花も思わず唇を尖らせた。

「して、如何致しますかな灯花殿?一度試してみては?」

そう言われても、どこのエリアを見るかを直ぐには選べない。
自分達の現在地に隣接するエリアか、人が多く集まりそうな市街地か、ずっと北部のエリアか。
回数制限なんぞのせいで一つ選ぶだけでも悩み、まだ使わずにいた方が利口ではないかとも思えて来る。

「決断に迷うのであれば、どれここは拙僧が天運を信じて…」
「あ、ちょっと!勝手に触らな――」

抗議の声も空しく長い指がボタンを操作。
エリアの選択を正しく受け取り、画面上へ映像が映し出される。
今から数時間前の光景、奥の方には白い建造物が見えた。
灯花にとっても馴染み深い施設、病院だろう。

尤も、そんなものより目を引く存在が映像の中にあった。

「え……――――」

知っている、そこに映る『彼女』の全てを知っている。
知らない訳が、分からないなんてことは有り得ない。

子供ながらに綺麗だと思った、春爛漫の色をした長髪。
いつも見せてくれた優しい顔は、初めて病院の地下で訪れた魔女の結界内と同じ真剣な表情。
純白のフードを翻し戦場を駆ける『彼女』は、記憶に深く焼き付くまま。

「お姉さま……?」

誰よりも救済を望む最愛の魔法少女。
環いろははこんなにも灯花の近く、触れる事の叶わない箱の中で戦っていた。

○


(ンンンンン!これはこれは…)

予想外の結果にはリンボも内心で幾らかの驚きを浮かべる。
確信があってではない、適当に選んだエリアでまさかの光景。
灯花の反応を見れば映像の中の少女が誰かは即座に察しが付く。

瞬きを忘れ釘付けとなる灯花とは正反対に、リンボはさも楽し気に画面を覗き込む。
白が駆け、黒が斬り、赤が咆える。
人をやめた、人ではいられなかった異形達の闘争の記録。
酷く現実離れした映画さながらの映像、しかし断じてフィクションに非ず。
主演は三人、麗しの魔法少女と二体の怪物。
六眼の侍と真紅の騎士はどちらもリンボの記憶に無い存在。
これまで会った参加者との情報交換においても、彼らと同じ特徴の者の話は耳に入って来なかった。

(さしずめ喜怒哀楽ならぬ怒怒怒楽といったところ、ですなぁ)

激情を露わに大剣を振り回す騎士への嘲りを内心で一言。
だが子供染みた癇癪とは正反対に、剣筋の何たる鋭いことか。
怒りで己を縛りながらも剣の腕は翳り無し。
一方鎬を削る侍もまた相当な手練れ。
不可視の斬撃を放つ術もさることながら、侍自身の技も達人という枠には到底収まらない。
英霊剣豪にも決して引けを取らない魔技の使い手達だ。

そして戦況に変化が表れた。
透き通った氷の槍はいろはを容赦なく貫き、純白のフードを瞬く間に染め上げる。
青褪め名前を叫ぶ灯花はニマニマと笑う陰陽師にも気付かない。
最悪の事態に繋がるかと思われたが、いろはの退場を神はまだ認めていないらしい。
呼子鳥の出現を皮切りに勝利は傾きを見せ、最終的にはいろはと侍の勝利で一旦幕を閉じた。

映像が切れ画面は黒一色に逆戻り。
長い指で顎を擦りつつ、リンボは暫し思考の沼に身を沈める。

いろはが巨大な怪鳥を出現させる瞬間は、映像越しにもしかと確認出来た。
さてアレは一体何なのか。
直にこの目で見たのでなくとも、答えを導き出すのに時間は掛からない。
桃色の矢を撃ち傷を癒すいろはの魔法が『陽』ならば、怪鳥は相反する『陰』。
呪いと言っても差し支えない、それが怪鳥の力の源。
陽が無ければ陰は無く、その逆も然り。
魔法少女としての力を行使する度に、呪い又は穢れが蓄積されるのだろう。
後は溜まった穢れを用いて怪鳥を呼び出すのみ。

(といった単純極まる術では無い。察するにアレは…)

穢れは本来、魔法少女の力となるような代物に非ず。
むしろその逆、害にしかなり得ない。
放って置けば魔法少女を蝕むソレから逃れる方法こそ、あの怪鳥。
アレは穢れに蝕まれる前に別の形へ変換したモノ、単なる戦闘用の術以上に魔法少女から危険を遠ざける防御装置。
灯花との情報交換で魔法少女のシステムに関しては聞いたが、救済の方法は口を噤まれた。
映像で見たのがその答え、と言っても恐らく全容ではない。
童女ながらに頭の回る灯花の事だ、もっと大掛かりな絵を描いているに違いない。
と言っても救済の対象は「魔法少女」ではなく「環いろは」個人へ移りつつあるようだが。

興味深いのは環いろは以外にもう一つ、彼女の傍らで剣を振るう侍。
憎悪、執着、悦楽等々を微塵も宿らせぬ空虚な剣。
心境に変化でもあったのかいろはの串刺しを切っ掛けに、初めて殺意を刃に乗せた。
異形なれど心までは魔に堕ちず、武士道精神の真似事にでも出たつもりか。

(いえいえいえ!貴殿はそうではありますまい)

リンボは術者であって剣士に非ず、されど目は節穴でもない。
一人二人では無く、十人二十人でも到底足りない。
百を超える命を刈り取り、血の雨を己が身に浴び、屍を踏み続けねば到達出来ぬ領域。
あのようなモノが命を尊いと嘯き、人の守り手たらんとする善の者な訳があるものか。
宿業を埋め込むまでも無い、自ら汚泥に魂を浸からせた悪鬼の類に他ならぬだろう。

(さてそこに、“あの者”は如何なる形で関わったのか…)

脳裏に思い浮かべる顔は、男とは別の侍。
黎斗直々に紹介を受けた敵キャラクター、継国縁壱。
式神のリンボは縁壱と直接接触は行っていないが、本体のリンボは違う。
市街地にて猛威を振るい、櫻井戒と刃を交わす姿を肉眼でしかと見たのだ。
肉体は紛れも無い人間、一方で人の身で繰り出す事が間違っているとしか思えない剣術。
嘗ての下総国、カルデアとの因縁の始まりにて己を打ち破った忌まわしき“二刀”。
同じ剣士であるも、あの娘とはまた異なる形の強さ。
いや、果たして単なる「強い」の括りに入れて良い物なのか。

ともかく、本体と式神のリンクが切れていない以上情報は共有される。
本体のリンボが見聞きしたものは式神に送られ、反対に式神も得られた情報を本体にせっせと送る。
さて本体と式神、双方共に縁壱への見解は一致していた。
縁壱は黎斗に術式を施されたが、それは以前下総国でリンボがやったのとは違う。
宿業を埋め込んだにしては余りにも、縁壱の瞳は正常に近い。
霊基から完全に再構築を行ったのでは無く、縁壱がされたのは恐らく認識の変化。
縁壱本人は自分の目に見える景色、耳が拾う音を正しいと思っているが実際は黎斗に歪められている。
精神自体は弄らず、滅殺の二文字を振り撒く怪物と化す。
中々どうしてえげつない、リンボとしては嫌いじゃあないが。

放送の映像だけでなく実際に会場で縁壱を見た事もあってか、六眼の侍との共通点に気付いた。
容姿はまるで違う、得物も片や灼熱を形取った赫刀、片や眼球蠢く妖刀と完全に別物。
しかし額と顎に焼き付く火炎の如き痣、それだけは異様に酷似している。
ただの偶然か、或いはやはり両者は深く関係し合ってるのか。
例えば、同じ女の子宮から這い出た、とか。

(ンンン!まさに選り取り見取り!拙僧の式に枷を付けられているのが煩わしい限りですな)

タイムテレビの映像内容は本体にも伝えられ、どう転がすかをまた新しく思案する事になる。
とはいえ向こうは今、吉田優子という玩具が手に入ったばかり。
であるのなら、こっちでちょっかいを検討してみるか。

(丁度良い具合に燃料が注がれたようですからなぁ……)

画面を見つめる少女の瞳がどんな色をしてるのか。
背後に立ち顔の見えない位置のリンボにも明白だった。


○


いろはが出した怪鳥の正体に灯花は疑問を持たない。
神浜市の魔法少女なら知らない筈が無い、自分達マギウスが生み出したシステム。
不可解なのはいろはがドッペルを“使った”という一点。

ここは神浜市じゃない、何よりエンブリオ・イブが存在しない以上ドッペルは使えない。
だというのに映像の中でいろはは間違いなく、ソウルジェムの穢れを変換してみせた。

(どういうこと…?自称神様は何をしたのかにゃー?)

殺し合いでドッペルが使える原因は確実に主催者。
魔法少女じゃないあんな怪しい男がドッペルをどうこうできるなんて、殺し合いに巻き込まれる前の灯花なら信じなかっただろう。
残念ながら、黎斗の力の一端を知った今では不可能とは言い切れない。
何せ灯花自身が生き証人も同然なのだから。
ソウルジェムが破壊された魔法少女の蘇生など、キュゥべえにだって不可能。
しかし灯花と、名簿を信じるなら同じく参加者のねむは生き返っている。
故に黎斗がドッペルシステムに手を加えた可能性を、頭ごなしに否定出来なかった。

現実に殺し合いでドッペルが使えるとして、問題はその方法。
魔法少女一人一人へ事前に細工を施した、会場に何らかの仕掛けがある。
若しくは、灯花達と同じようにエンブリオ・イブを蘇生した。
これにより会場内は神浜市と同様、イブの被膜で覆われている。

「……」

もし本当に黎斗がイブを蘇生したとして、一体『どっち』なのか。
トチ狂ったとしか思えない計画実現の為にアリナが融合したイブ、そうなる前のイブ。
後者ならば、主催者達の元に囚われているのは――。

「…………」

まだ本当にそうだと決まった訳じゃ無いが、自身の考えを無視もできない。
今後は首輪解除や黎斗を出し抜く算段と並行し、ドッペルについても情報を集める必要がある。
出来れば魔法少女がドッペルを使う瞬間を直に見ておきたいものだ。
それには七海やちよ達邪魔な連中を狙うのが無難か。
自分とねむは勿論、いろはをそのような実験に使う気は皆無。
ただでさえあの人は戦闘に巻き込まれ疲弊しているのだ、これ以上負担を強いるのは決して望まない。
幸いと言って良いのか、同行者もいるようで……。

「…………」

自分の内側が急速に冷えていくのが灯花にも分かった。
同行者、そう同行者だ。
映像が事実だとして、今のいろはは単独行動をしていない。
かといって傍にいるのはみかづき荘の魔法少女ではなく、おぞましい容貌の男。
いろはと敵対は恐らくしていない、もしそうならわざわざ抱き上げて運んでやる真似はしないだろうに。
力の程もおおよそ分かった、ベテランの魔法少女でもあれ程の強さは滅多に見付からない。
あの人の事だ、容姿で相手を拒絶なんてせず根気強く同行を訴えたに違いない。

それが無性に苛立たしい。

「しかし灯花殿も取り敢えずは安堵したのではないでしょうか?」
「…なに、急に」
「察するに先の映像、あそこにいたのは灯花殿が仰る環いろは殿。危うげな場面もありましたが、六眼の御仁のお力添えもあってか危機は脱した様子」
「……」
「地獄の釜から這い出た如く、この地は遊戯とは名ばかりの魍魎ひしめく箱庭。いろは殿お一人ではさぞ心細く、数刻を生き延びられるかも定かではありませぬ」
「…あなたのお喋りを耳介にで拾って鼓膜に届けたくないから、そろそろ黙って欲しいにゃー」
「ンンンン、ですがかの御仁がお傍にいるのなら心配いりますまい。拙僧から見てもかなりの手練れ、かような者がいろは殿と――」
「黙ってって言ったんだけど」

睨み付ければ大仰な動作で頭を下げられた。
会った時から神経を逆撫ですることに長けているが、今は殊更機嫌を悪くさせる。

思い出したくも無い映像の中でのいろはと男の様子が、焼き付いて離れない。
魔法少女でもない、人間ですらない醜悪な化け物。
どうせいろはを本気で守りたいだとか、助けようと気も無いのだ。
でなければいろはが氷柱に貫かれるのを防げない筈が無い。
直接危害を加えた真紅の化け物も許せないが、あの侍にも負の感情を向ける。

化け物の癖に、役に立たない癖に。
いろはの隣に立ち、いろはに触れ、いろはから信頼を得ている。

(あんなの…お姉さまには相応しくない……)

胸の奥底より少しずつ、されど確実に灯花を蝕む黒い熱。
今はまだ燻る程度、だが大炎上を巻き起こす未来はそう遠くない。
いずれ来る愉快極まる光景に期待を寄せ、陰陽師は口が裂けんばかりに笑みを作った。


【F-5/一日目/早朝】

【里見灯花@マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝(アニメ版)】
[状態]:あり得ない思考に対する動揺(小)、リンボ(式神)による暗示の影響(小~中)、嫉妬と不快感
[装備]:デュエルディスク+素良のデッキ@遊戯王ARC-V
[道具]:基本支給品一式×2、ランダム支給品×1~3、ネネの首輪
[思考・状況]
基本方針:ハ・デスの力を奪い、魔法少女の救済を果たす。
1:使える人材は生かしておく。
2:首輪を外す。取り敢えずどこかで調べたい。並行してドッペルに関しても調べる。
3:出来ることならねむと合流。
4:深月フェリシア、七海やちよ、梓みふゆに関しては、邪魔をしてくるなら容赦しない。
5:私は、いろはお姉さま、を――?
6:この陰陽師(リンボ)、信用はできないは実力はあるから今のところは保留。
7:六眼の侍(黒死牟)が気に入らない。なんであんな奴がお姉さまのお傍に……。
[備考]
※参戦時期は死亡後。
※首輪が爆発した時、ソウルジェムも同時に破壊されると考えています。
※リンボによる暗示の影響で、リンボに危害を加えることは不可能となっております。

【キャスター・リンボ(式神)@Fate/Grand Order】
[状態]:健康(本体より弱体化)
[装備]:
[道具]:小倉しおんの支給品袋及び支給品一式、タイムテレビ(残り使用回数4回)@ドラえもん、小倉しおんのランダム支給品0~2
[思考]
基本:ただ、己の衝動と欲望の赴くままに
1:里見灯花に付き従う。何時彼女が爆発するか楽しみですぞ、ンンンンン―――。
2:飛電或人が次に会った時どうなっているか、いやはや期待が高まりますなぁ。
3:あの侍達(黒死牟、縁壱)は……ンン。
[備考]
『式神について』
※最大召喚数は1名
※他参加者から5メートル以上離れた場合自動的に消滅。
※性能は本体より著しく弱体化。
※自動消滅または撃破された場合、式神再召喚まで6時間のインターバルが必要。
※本体が撃破された場合、式神も同じく消滅する。
※式神が得た情報は本体に共有される。

※タイムテレビを使い黎明の時間帯にD-6の病院前で起きた戦闘を見ました。

【タイムテレビ@ドラえもん】
場所や時間に関係無く過去や未来を見ることができる22世紀のひみつ道具。
本ロワでは主催者側の細工により会場の各エリアの過去しか見れない。
また使えるのは5回までであり、以降は操作を受け付けなくなる。

065:発見!希望への第一歩! 投下順 067:Mが求めるモノ/花のように意思を繋ぐ
時系列順
050:贈【のろい】 里見灯花 097:リローデッド ─禁じられた遊び─
キャスター・リンボ(式神)
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