「地下闘技場」
概要:
第三教区のある都市の地下に設立された非合法の闘技場。
ここに来れば、歴史の表舞台では決して現れない殺人技、辺境部族出身者の人知を超えた身体能力、失われたはずの貴重なアーティファクトの威力などを存分に見ることができる。
力や技を抜きにしても、二度と日の目を見ることが出来ない元犯罪者や明日の命も知れない剣奴が、文字通りの死力を尽くして殺しあう姿は、それだけで観客のなかにある暗い滾りをじゅうぶんに満たすものである。
地下闘技場で開催される試合の全ては、有力貴族たちの娯楽、あるいは有力権力者や商人たちを中心とした、賭け事の対象となっている。
通常の公営ギャンブルの十数倍といわれる高額な倍率は、一般見学者も三課が可能であり、闘技場の内部だけではなく、観客席においても『天国と地獄』が目まぐるしく変動している。
参加者:
地下闘技場には、その性格からさまざまな使い手がやって来る。
ある者は借金から参加させられた者、ある者は貴族の飼い犬・奴隷、ある者は腕に自信のある強者・傭兵志願者、ある者は野望を持つ者。
『敗北=死亡』という形で決着がつくことが珍しくない地下闘技場において、参加者は『消耗品』であり、それでも常時開催が可能な状況は、大量の参戦希望者がいると思われる。
闘技場参加者には、その強さにおいてランクを示す数字が振られている。
初参加であれば二百番台から始まり、以降勝ち残ればランクは上がっていく。
上位ランカー同士の試合となれば、通常の十倍以上の掛け率となり、地下闘技場は異様な熱気がこもった大声援に包まれる。
主催者:
地下闘技場ランク第一位の闘技士、ヴァイス・エンディミリオンが、現在の地下闘技場の実権の全てを握っている。
他の追随を許さない圧倒的な実力を所有しているが、彼自身が表に姿を見せることはほとんどない。
規則:
弓矢、銃器の類を除けば、刀剣類、竿状武器、接続武器、投擲武器、盾、鎧兜など、直接人力で用いる武器の使用が認められている。
己の精神の消費をもって発動するアーティファクトは、威力に対してハンデとされ、形状次第で認められている。
「闘技者たちの戦列」
2-1 小話「復讐者 ニール」
2-2 小話「少年 セシル」
2-3 小話「隻腕の闘士 クォン」
2-4.1 小話「老騎士 ブルクハルト
2-4.2 小話「老騎士 ブルクハルト:改訂」
2-5 小話「鏡の剣士 イヴォルド」
2-6 小話「北の穂先族 ベゼル」
2-7 小話「白い幽鬼 イサナ」
2-8 小話「老騎士 対 鏡の剣士」
2-9 小話「ベゼル 対 ラシル ~予兆~」
2-10 小話「二ールとクオン」