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救済の技法

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† リプレイ 1 †




「救済の技法」編



参加プレイヤー
「ゴール前の爆撃機」:大義君
 シュート力:9 ドリブル:9 ガッツ:999


「アウトサイドの軽業師」Tかやさん
 スピード:8 ショートパス:8 バックパス:9


「センターサークル上のキング」T塚君
 ロングパス:9 戦術理解:8 マリーシア:9



キャラクター紹介

1:ギルバート・シュテイル(男・19才):異端審問官

 半年前に法王庁より任命を受けた、若き異端審問官。
 審問官としての使命を重視し、自分の実力を軽んじられる事を嫌う。

所有武器:片手銃
正式名称:不明
通常攻撃:銃弾の射出(6発?)
特殊攻撃:聖印弾の射出
上位特殊攻撃:銃身の下部より突き出た聖銀製のナイフを突き刺す事で、攻撃対象を固定した後、零距離による特殊弾丸(封印弾)の射出。


2・ガノッサ(男・54歳) 異端審問官

常に穏やかの表情を浮かべた老異端審問官。
豊富な経験とに基づく状況判断で周囲をサポートする。
ユーモアを交えた会話を好む、『品の良い紳士』であるが、時として若き日の『戦士』としての断片を覗かす事も。

所有武器:メイス
正式名称:不明
通常攻撃:打撃攻撃
特殊攻撃:柄部に内蔵された弾層に特殊弾を装填、麻痺を伴う打撃で、対象の行動を封じる。
上位特殊攻撃:弾層部に上位封印弾を装填、打撃を受けた対象を内部より破壊する。


3・「銀の雨の」ファースティー(男・16才) 暗殺者

 組織を抜けた暗殺者。
組織からの三度の追撃を退けた後、『「最後の仕事」を受ければ、今後一切の追撃者を送らない』との伝言を受ける。
仕事の内容は「ある異端審問官の殺害」。
かくして、身分を隠してギルバートに接触する。
普段の顔は、「自由」を口にする事を好む、お調子者である。

使用武器:鋼糸(特殊系)
通常攻撃:切断糸
特殊攻撃:「捕縛」、「窒息」、「部位狙い」など
補足説明:特殊な訓練を受けたものしか使えない「鋼糸」を使いこなす。
鋼糸は一本で成人男子数人を吊り上げる強度を持つ。
「銀の雨」のふたつ名は、十指を用いた攻撃の際に、糸が「銀の雨のように」きらめく事から。



ストーリー
1:「起」フェイズ

駅の資材倉庫での『強奪現場』。
馬車から降りた司祭が、衛兵よりの状況報告を受ける。
柔和な笑みを浮かべたまま報告を聞くと、ねぎらいの言葉をかけ立ち去る司祭。
馬車の前で足を止めると、冷徹な声で「この手口間違いない。第七教区の『大征伐』の残党どもだ。よほど、学習能力が足りないと見える。」
馬車の反対側に背を預けていたギルバートが答える。
「分かっています。『異端」には正しき法を。そのための異端審問官です」


2:「承」フェイズ

法王庁が手配した列車の指定席に腰掛けるギルバード。
向かい側には既にガノッサが座っている。

ギル「上層部は、今回の事件は私一人の手に余ると!」
ガノ「はは。大方、お前さんがやり過ぎないように、このロートルをお目付け役に就けたのだろう。」

その後、「法王庁よりの依頼状」を見せ、「現地で道案内」をつとめるファースティーが合流。


3-1「転」:フェイズ

夜。
食堂車(イメージ内装:ヨーロッパオリエント急行@世界の車窓から)で事件。
人質を獲った男が、銃(一般用)を手に、立てこもっているが、「異端」とは関係ない様子。

銃を持った男「クソ神父(異端審問官とは気付いていない)なんかに用はねえ!あの強欲貴族をつれてこい!」
人質の上流貴族の娘「ちょっと!お父様の事を悪く言わないでよ!」

なぜか萎えるプレイヤー一同。
説得を試みるが不可能なため、やむを得ず男の銃を狙い、人質を解放するギルバート

娘「ありがとう、神父様」
ギル「あなたのためではない。正しい道を示しただけだ。・・・どうした?」
娘「安心したら、急に力が抜けて・・・」

やはり(萎、となるプレイヤー一同。そんなに嫌か?
右手を押さえてうずくまっていた男がうめく。

男:「くそ、あんな連中の言う事を信じた俺が馬鹿だったぜ!何が『必ずうまくいく』だ!何が『幸運のお守り』だ!」


血に染まった手で、奇妙な形の聖印を取り出し投げつけようとしたとき、聖印が光男の身体に異変が。

ギル「これは!?」
ガノ「どうやら、これからが本来のワシ等の仕事のようだな」


3-2:「転」フェイズ・戦闘

いびつに骨格を歪ませ「悪魔」へと異形化。
通常、特殊攻撃で倒す一同。ファスティーが気付かれないように援護。

娘「すごい、あんな怪物を・・。あなた達は一体?」
ギル「我々は・・・」
ガノ「まだ終わっていないぞ!ギルバート!」

傷口が再生し、さらに異形へと姿を変える「悪魔」。
娘をかばい、傷つくギルバート。

ガノ「おい、案内人さん。手間をかけるが、先ほどのもう一度やってくれないか?」
ファス「見抜かれたか?やれやれ」

襲い掛かる「悪魔」にファスティーの「銀の雨」が降り注ぎ、動きが一瞬止まった隙に、ガノッサが聖棍の弾層を交換、上位特殊攻撃でとどめを刺す。
閃光に包まれた後、崩壊する「悪魔」。
戦闘終了。


4・「結」フェイズ

娘「神父様、血が・・。早くお手当てを。」
ギル「異端審問官として、未熟な俺が招いた傷だ。自分でやる。ガンオッサ神父、後はお願いします」

奥の車両へ立ち去るギル。
少し送れて追う娘。

ガノ「助かった、礼を言う」
ファス「へ、あんたといい、あいつといい、面白い奴だよ」
ガノ「当然だ。『異端審問官』だからな」

一人残った食堂車で、灰になった「悪魔」を回収するガノッサ。
突然、左胸を押さえ、苦悶の表情を浮かべる。

ガノ「やはり、ロートルには厳しすぎたか・・・。年甲斐も無く、はしゃぎすぎたわ。」

その後、灰のなかより「聖印」を発見。


以下マスター演出
夜の雪原に消えていく列車を高台から見下ろす影。

謎の男「どうやらパーティーはすぐ終わってしまったようだな。あの程度では、異端審問官殿には物足りないようだ。」

謎の女「ならば、私たちでもてなしてあげればいいじゃない。時間は、たっぷりあるんだし。」

そして走り去る列車の描写でエンド。

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