信仰であれ、他人であれ、物欲であれ・・・」
01~10年:混迷の中の建設
10~30年:第一次安定期・聖騎士団の衰退・異端審問官の登場
40~60年:アスガルド鉄道の建設・「法王庁襲撃事件」~「第1次大聖伐」(聖騎士団と異端審問官の明暗が分かれる)
60~80年:第二次安定期・教区の特色が細分化
90~年:第二次大征伐・「新教派」の登場。「悪魔崇拝」の確認
1 新聖歴00
法王庁、アスガルド半島に進出。「統一戦争」勃発
参考:「聖騎士と聖剣」
「統一戦争」で活躍した「聖騎士団」が、狂戦士や、神狩り、竜殺し、といったアスガルド半島の戦争の歴史が育んだ「異形の戦士たち」と個々の戦闘能力で渡り合えたのは、「聖剣」によるところが大きい。
一般の「聖剣」は、使用者の精神力を注ぎ込む事で、『刀身の強化』がされたが、『衝撃波の発生』、『他の聖武具との呼応』など特殊な能力を示す「聖剣」も数多く存在した。
上位の「聖剣」は「砦壁や敵兵団の半数以上を一撃で消滅させるほどの『神の祝福』」が宿っていたとされている。
聖剣はその性能によって「第一種~第三種」に分けられ、上位になるほど本数、使い手も少ない。
「第一種聖剣」所有の聖騎士と、「竜」、「巨神」の一騎打ちはその後もながきに渡って語り継がれている。
同01年
「統一戦争」終結。
「法王」、半島を12の「教区」に分け、「統一戦争」にて貢献の高かった聖騎士12名にその統治を任命する。
参考:「12教区」
「第1~6教区」がミッドガルド、ヨルツヘルムの主要都市を始め、投降の意を示した小国の首都などを拠点にした、「都市部」に該当する。
「7~12」が山間部や雪原なども含む「辺境」に該当する。
「教区」によっての統治方法は基本的には「領主」に任され、「12教区」は、地域性、領主の統治方針、などによってその後の性質を大きく変えていく。
参考:「ディナス=トログリオ ~裏切りの賢人」
「領主」となった「最初の12名」の一人。「元ミッドガルド貴族」という「領主」の中では異色の存在。
「統一戦争」初期に混迷の母国に見切りをつけ、聖騎士団側に寝返った。
その後、「聖ロハス騎士団」に配属され、豊富な知識を生かし、戦術的な助言を与える参謀的存在になる。
戦争終了後、騎士団長の推薦により、審議会の決定を経て、「第12教区領主」に就任(館に到着時に『裏切り者を歓迎』と書かれたヤギの死体が投げ込まれた)。
貧弱な土地と厳しい気候から「辺境の中の辺境」といわれた「12教区」の生活圏の向上を目指したが、耕作法や納税制度において新法を多発したため、住民の反発は増大、領主を務めた12年間も間、30を越す暗殺事件に巻き込まれた(護衛官は元聖ロハス騎士団団長)。
彼が病死したその年、土地改良の成果か小麦の豊作により、その冬の餓死者はほとんど出なかった。
遺言により彼の墓は立てられず、無縁墓地に埋葬された。
2 新聖歴01~10年
:混迷の中の夜明け
「12教区」が現在の基盤を築いた時期。
主な主要都市に領主は新法を施行、教会を建設し、神父が教典を片手に神の教えを説いた。
しかし、「宗教」の存在が無かったアスガルド半島での布教は、容易い事ではなく、統治は困難を極めた。
さらに旧王国の残存貴族からの反発も強く(主に財産の一部の献金に対して)、時には武力を用いた反乱もあがった。
この困難に満ちた最初の十年間は「教典」に記されている福音書になぞられて「夜明け前の十日間」と呼ばれている。
参考:「カルバン・ジェファード~聖なる愚者」
「夜明け前の十日間」ではその生涯を布教に捧げた多くの聖人が存在した。
彼(彼女)等の活動が、「信仰」と「神の教え」を半島の人々へ広めた。
「聖老ブラン」、「光を捧げしテロリア」、「白き衣のシルベストル」・・・。
その中でも「聖なる愚者カルバン・ジェファード」は異彩を放つ。
カルバンは「統一戦争」を聖剣を与えられない最下位の兵士として参加した。
戦場に出るとすぐに死体に紛れ、戦いが終了後、戦死者から金目の物を拾い集め、売り払った金で酒を飲み「俺は神に与えられた幸運がある」などと吹聴するような愚者であった。
しかし、最終戦でカルバンは片腕を失った。
騎士団からでた退職金を半年で使い切ると、物乞いとして辺境の村々を回る生活をしていた。
ある日、カルバンは街道で雪狼に襲われている孤児に出会った(この時代にはこのような孤児が多く存在していた)。
彼は孤児をかばうと、雪狼は彼の片足を食いちぎり去った。
カルバンは片腕で抱えた孤児が無事なのを確認すると、「神よ、この幸運を感謝します」と微笑んで息を引きとった。
人々はこの愚か者の死を笑った。
が、カルバンに救われた孤児は、カルバンの言葉の意味を知ろうと教会へ行き、教会の窓の外に立ち、神父の言葉を一年間聞き続けた。
そしてさらにその一年後、この孤児は「聖ジュミナス」と呼ばれる最も有名な「選ばれし聖者」として知れ渡ることになる。
3 10~30年:第一次安定期
新聖歴10年以降、アスガルド半島の人々は、次第に「教会」を受け入れていった。
その最大の要因は一つ、「戦争が無くなった」事である。
ミッドガルド、ヨルツヘルム支配下の「黄昏の時代」では、両国の間で900年に渡って争いが続いていた。
当然、戦争の度に、村では働き手の中心である男たちは兵へ気に捕られ、畑は荒れる。
微かに残った冬を越すための食料も、盗賊団によって奪われ、それを防ぐための騎士団はいない。
そして街でも、重い重税がかけられる。
オーレスン学院の歴史学者ヨハンス・ケーネットは95年に発表した論文の中で「両国ともこうした疲弊には気付いていた。
しかし、それを無視してでも戦いを求める本能が、両王家の中に流れていた」と分析する。
十年に渡り反感と戦いながらも、各教区では着々と都市整備が進んでいた。
大通りのほとんどが石畳が敷き詰められ、冬でも凍らない地下水脈を利用した上下水道が完備する。
薄暗い夜を照らすガス管による街灯も作られた。
印刷技術に支えられた製本により、大量の本が各地に行き渡り、需要の高い技術、知識の共有化が図られた。
また、「第12教区」での土地改良の成功が各地でも試行され、多くの農地での生産性が向上した。
こうした「人々の生活の安定」が「各教区の統治の安定」に繋がっていった。
同時にこの「第一次安定期」は、聖騎士団の弱体化が揺るやかな進んだ時期でもある。
「統一戦争」を潜り抜けた世代が衰えをみせ、隊の主力は若者たちに移り変わる。「領主」に大手を振って反抗する勢力は次第に影を潜め、聖騎士団の主な「敵」になるのは、魔獣や盗賊に代わっていった。出現率の高い「辺境」では、まだ「実戦」を経験するが、「都市部」における聖騎士団は、次第に「有力貴族の子息のステータス」との意味合いが強くなる。その一方、「異端審問官」の存在もこのころから確認されている。
法王庁で開催された「異端審議会」で定義された「異端」を、「強権と実力で」排除する彼らの職務は当時も今も変わらない。
しかし、当時の「異端狩り」に関する資料は少なく、異端審問官を決定的に有名にしたのが後述の「第一次大聖伐」である。
参考:聖騎士団と騎士団
聖騎士団の弱体化が進む中、第8教区領主クーゼン・ハウゲスト卿が組織した「平民出身者から編成された騎士団」。
出自に関係なく、最初の騎士達はハウゲスト卿自らが立ち会って選定した。
その後、騎士団は都市部以外にも小都市や農村にも駐在する事になり、活躍によっては聖騎士団へと編入される「出世」も可能になった。
この制度は聖騎士団の質の低下に悩んでいた多くの教区で取り入れられたが、出自にこだわる聖騎士団の強い反発から、平民出身の彼らを騎士ではなく「護民官」と呼んでいる教区も存在する。
4 新聖歴40~60年
アスガルド鉄道の建設・「法王庁襲撃事件」~「第1次大聖伐」
新聖歴40年代になると、各教区が安定した統治のもと、教会への信仰もほぼ浸透する。
その中で「旧ミッドガルド首都」と「旧ヨルツヘルム首都」を法王庁経由で結ぶ「アスガルド鉄道」の計画案が、法王庁の通常審議会の中で可決された。
主に辺境の鉱山から採掘される希少鉱物を効率よく法王庁へ運搬するための目的であったが、一年の半分が雪に包まれアスガスド半島においての鉄道の建設は困難が予想され、「錬金術師教会」「法王庁神跡分析質」「オーレスン学院地質学研究班」より、優秀な人材が集められ、完成まで10年をみる一大事業となった。
帯熱鋼を十分な強度と弾力を持つ合金を作り出すのに4年、加工したレールを敷くのに3年半、試行錯誤の上「線路」が完成し、後は列車の試運転を残すのみとなった。
だが、新聖歴始まって以来の大事件により計画は中止する。
列車の試運転の日、季節外れの降雪に見舞われたが、もともと雪原での運行を目的とした鉄道であるため、運行は実行された。
だが、列車は「神界の霧」を名乗る武装集団に占拠され、運行試験最終目的地である法王庁へ突き進んだ。
法王庁直属聖騎士団「聖ヤハウェ騎士団」が「第一種聖剣」を用いてこれを破壊したが、列車の貨物部分からに現れた「巨神・ヘルモーズ」の「法王庁管理区域内」への侵入を許してしまう。
「巨神・ヘルモーズ」は搭乗者もろとも、一時間に及ぶ戦闘の後破壊されたが、ヘルモーズに装備されていた「グングニル」が法王庁へ向けて射出されていたら、この後の歴史は大きく変化していたと思われる。
この「法王庁襲撃事件」の調査は、当時の異端審議長「鉄の教典」ヴァイユ・ボンフェッファーが直接の指揮を執った。
「神界の霧」を断絶するため、異端審問官を「疑わしい」地域へ派遣し、徹底した「異端狩り」を行う「大聖伐」を発動したのである。
現在、一般に連想される「異端狩り」はこの「大聖伐」で行われたものによるところが大きい(「第4教区の赤い門事件」「サニスエット村の黒杖」など)。
「神界の霧」は40年かけて、法王庁を打ち倒し、蹂躙されている祖国を取り戻すため、時を伺い続けた洗礼された組織である。
ヨルツヘルム王位継承者ヴァン・コーリンヘルム(真偽は不明)を筆頭に、四柱(「無の錬金術師イス・パーラス」「紅い魔眼ラッセル・ハート」「氷壁ゼブール」「黒衣の戦乙女ラーナ・フログネル」)らが無数の「巨人(量産生産された巨神)」、独自の「狂戦士化の秘術(「黄昏の時代」の狂戦士を簡易に作り出す技術)等を用いて、「火の無い所に煙を立てる」ことによって、情報の拡散を行い、法王庁との長期戦を図った。
これら「神界の霧」の情報戦、時には実力行使に、「聖剣」を使いこなせる者が激減していた聖騎士団は、後手を踏み、煮え湯を飲まされた。
そのような中、少数、時には単独で行動する異端審問官達は、死線をくぐりぬけ、徐々にその足取りを追い続けた。
この「大聖伐」によって「紅い衣マティン(異端を疑いがある街に単身で西門から入り、東門から返り血で赤く染まった外套で出てきた事から)」「聖石を抱いて生まれしプライム・ターク」「裁きの右腕セスト・セブンスデイ」など、それまでほとんどその実態が不明のままであった異端審問官が、その奇抜なエピソードと供に、半島中に知れ渡ることになる。
そして、「大聖伐」発令から三年後、メーラレン山脈の100年前に廃棄された都市「死せる都クレア・セルラ」にて「神界の霧」との最終決戦が行なわれ「大聖伐」は終結を迎える(動員された聖騎士団、騎士団は8000名。異端審問官は僅か12人とも31名とも言われている)
なお、アスガルド鉄道はこの後、凍結が検討されたが、建設計画に唯一、民間から参加していた工匠が、法王庁審議会に対し一年におよび抗議を続け、当初の予定より5年おくれの新聖歴57年に開通となった。
列車本体の熱をレールがはるか前方に伝え、積もった雪を溶かすため、冬季の大量の食料輸送が可能になり、冬の餓死者は大幅に減る事になった。
5 新聖歴60~80年
:第二次安定期・各教区の特色が細分化
アスガルド鉄道は、新聖暦60年になると、「法王庁の用務」の「特別車両」以外にも、主に一般物の輸送を目的とした「通常車両」が数多く走るようになり、いわば「法王庁=心臓」から「半島=体内」をつなぐ「大静脈」であり、「大動脈」となった。
このアスガルド鉄道の開放は、半島の生活レベルに飛躍的な変化をもたらした。
「余剰」な農生産物は、これまでは、保存が効く範囲での生産しか行なわれなかったが、大量輸送が可能になったため、積極的な生産が行なわれるようになった。
さらに、輸送経路の発展と供に、「付加価値」の付いた品物が商品として取り扱われるようになり、「特産品」「希少品」が多く出回るようになる。
「各教区」ではこれらの「新たな血流」によって活性化が行なわれ、特色が細分化していった。
10~30年に安定した都市部、農村部の生活が、この時期に飛躍的に向上したと言える。
その反面、「新たな血流」が行き届かず、時代の変化に取り残された地区も少なからず存在した。
アスガルド鉄道建設以前の旧街道、運河など周辺部の都市。
そもそも、鉄道からかけ離れた辺境などである。
安全性、時間、輸送能力、など、どれをとっても大きく劣り、廃れていくことになる。
こうした都市は、住み慣れた場所を捨て、鉄道の恩恵がある新たな街での生活を求めるものも多く、逆に、大量の不法住居者が流れ込み、治安の悪化、スラム化が僅か十年足らずで進行する。
また、辺境には「大聖伐」を生き延びた、「黄昏の時代の支配階層=竜・邪教信仰者」が身を隠すのに、絶好の環境が整う事になる。
同時に、この時期にはいわゆる「没落貴族」が多く生まれる。
前述の「旧街道の都市」の貴族以外にも、急速に力をつけた商人と渡り歩く事が出来ず、土地や館を抵当に差し押さえられた「かつての名門」が、次々と没落していった。
通常の「騎士」と同じく宿舎住まいをする没落貴族の姿は、「新たな血流」が行き届かなかった教区で多くみられることになる。
急速に発展した都市で、利権をむさぼる事を覚えた貴族が増加したのとは実に対照的な光景であり、70年代に入ると、伝統や進行による格式が破壊され、「上級貴族」「下級貴族」「没落貴族」などの新たなカテゴリーが確立した。
参考:聖アドリアスの暴動
近日うp予定
6 新聖歴90年~
「第2次大聖伐」、「新教派」の出現、「悪魔崇拝」の胎動
・「第2次大聖伐」と「守護騎士 イシュバルツ」
新聖歴90年に発令された「第2次大征伐」は、後年に置いて「法王庁100年の歴史における最大の失策」と言われる。
新聖歴51年の「法王庁襲撃事件」に端を発した「第1次大聖伐」は、「黄昏の時代の亡霊(神界の霧:旧ヨルツヘルム残党)の完全殲滅」という明確な目的を達成するため発令された。
その際、当時の異端審議長「鉄の教典 ヴァイユ・ボンフェッファー」が、「徹底した異端狩り」を行うよう指示し、また時として直接陣頭指揮持った。
結果として、各教区に吹き荒れた「徹底した異端狩り」は、民衆のみならず貴族階級にも「異端審問官」のイメージを固定化させ、法王庁の示す「神の慈悲と裁き」を半島中に広める役目を果たしたと言える。
これに対し、それから40年後の「第2次大聖伐」の目的・効果は不明瞭な点が多い。
「辺境に今だ根付く竜・邪教信仰の根絶」が大聖伐発令の目的とされているが、それ以外に明確な指示も無かったのも事実である。
また、異端審問官が扱う「『正規の』異端狩り」以上に、功にあせった各貴族が「『独自の(あるいは私的な)』異端狩り」を行なうにより、『異端者』を処罰するなどの報告が相次いだ。
結局、「第12教区」において「異端狩りに抵抗した反乱軍のリーダー」として、「古竜 アレクサンダー」を操る「竜騎士 ディオ・カシージャス」を討伐した時点で「第2次大聖伐」はとりあえずの終焉を迎える事になる。
しかし、「第2次大聖伐」の「失策」たる所以は93年以降に顕著に発現する。
「第2次大聖伐」の最大の功労者は、「異端審議官(法王庁において最高権力をもつ12人の執政官)」でありながら直接陣頭指揮を行なった「守護騎士 イシュバルツ」である。
辺境に過剰に派遣された聖騎士団・騎士団の指揮系統を統一し、「教典にそむく『独自の』異端狩り」を慎むよう指示した。
また余剰人員を、「黒の森」の魔獣討伐や、ロストアーティファクトの探索にもあたらせ、また、辺境を目隠しにした貴族階級の不正も暴き、そのほとんどが確実に効果を上げた。
「第12教区の反乱軍発起」の際も、綿密な情報収集と迅速な作戦行動によって、敵・味方を問わず被害を最小に押さえ、「古竜 アレクサンダー」を自ら「聖剣 フレイムファルシオン」を使用し、直接討伐している(聖騎士の最高位である『守護騎士』はこの際授与される)。
・イシュバルツの「神学書 新教」
こうして「第2次大聖伐」の効果は「守護騎士 イシュバルツ」という「新時代の英雄」を生み出した事だといえるが、新聖歴93年にイシュバルツが「神学書 新教」を発表した事で、「新時代の怪物」が誕生する。
「新教」には「信仰の本来の姿」と「現在の法王庁並びに教会のあり方」を疑問視する内容が包括されており、下級騎士並びに労働者階級に爆発的に広まった。
この現象を危険視した審議会は、「異端審議官であり守護騎士である」イシュバルツ本人を召喚して、28年ぶりに本来の姿である「異端の定義を審議する」異端審議会を開催した。
この結果で「新教」が「異端」とされれば、異端審問官は「新教」を支持するものを「異端」として処罰するため、半島中が固唾を飲んで見守った。
しかし、前年に「第2次大聖伐」を発令した異端審議長「紙の風見鶏 ラング・エスピノーザ」の辞任し(半年後に病死)、「石の聖印 ファビオ・バレンチコ」が「異端審議長代行」として進行したが結論はでず、「次期開催は一年後」という奇妙な結果だけを残して閉廷した。
その後6回に渡る「審議会」が開催されたが、いずれも「旧教派」と「新教派」の主張・解釈が平行線をたどる内容に終始している。
その間に、審議官と関係の深い貴族、有力商人などを巻き込んだ政争が水面下で動きを見せ、近年では、所有する騎士団の強化という形で徐々に表面化している。
また、「『旧教派』と『新教派』の異端審問官同士の交戦」も噂されている。
このように、目的不明瞭のまま発令された「第2次大聖伐」が生んだ唯一の効果が「守護騎士イシュバルツ」であるが、そのイシュバルツによって発表された「新教」により半島のみならず法王庁さえも、ゆっくりと分断されようとしている。
・悪魔崇拝の胎動
近年になり異端審問官により報告される内容で特筆するものとして、「悪魔崇拝」がある。
「悪魔崇拝」は独自の「聖印」を使用することで(身体に聖印の痣をつけるとの報告もあり)、契約者の肉体が変貌し、常識を超える腕力、敏捷力、防御力、を手に入れるとされている。
この状態を法王庁では、教典になぞって「悪魔」と定義し、「悪魔」の力を求める者・集団を「悪魔崇拝」と呼んでいる。
また「悪魔」は個体ごとに異なる特殊能力を所有しており、時として異端審問官でも遅れを取る事がある。
また、原則的に弱点が存在しないため、異端審問官の「第1種封印攻撃」の使用許可を緩める動きがある(現規定では事前の法王庁の許可がないと使用不可)。
現在では、「悪魔崇拝」は年に数件の活動報告がされているが、「悪魔」に関しては不明瞭な点が多く、法王庁では解析を急いでいる。
マスターより
大体新聖歴90年後半から100年前半を舞台に遊ぶ事を前提にしました。
「異端狩り」で幼少のころ(良かれ悪しかれ)影響をうけたPCは「第2次大聖伐」が絡んでいると思われます。
逆に「かつて武勲をあげた」年配のキャラは、「第2次大聖伐」の隠れた?英雄でしょうか?
「下級貴族」辺りは60~80年代に没落したようです。祖父か父の代になりますね。