背景
諜報と潜入と戦闘。
いずれの技術も幼き日より才を発揮した君には、さまざまな呼び名がある。
同期曰く、『天才』
師曰く、『完成品』
ギルド長曰く、『至高』
いずれの呼び名も、君を満足させる事はなかった。
更なる高みを目指し、更なる技術を磨く。
気が付けば、ギルドの仕事は『単調』になっていた。
-潮時だ。
新月の夜、君はギルドを抜けた。
以来、君は己の欲するものを探して旅を続けている。
より高い難易度を。
より困難な環境で。
より失敗が許されない状況において、仕事がしたい。
今回、君が受けた仕事は、今までとは毛色が異なる物だ。
‘暗殺’の対極にある‘護衛’。
未だ、君の目指す高みには至っていない。
ならば視点の転換も悪くはないだろう。
君以外の‘護衛’も数人いるが、程よい‘足枷’になり、仕事の難易度を上げてくれるだろう。
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