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世界観

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† 世界観 †


「シャバでも牢獄でも、見える月は変わらねぇな。・・・見なよ。今日も月が赤いぜ。」

- '罪人' ザック=プレバンスの老看守との会話 -




1:気候

アスガルド半島の気候区分は、大部分が寒冷地帯に分類される。
山岳地帯や森林部では、万年雪も多く、永久凍土と化している平野や湿地帯も少なくない。
そのため半島の総面積に対して、人間の生息地域(耕作・牧畜用地含む)の比率は、少数となっている。



2:地形

半島の大部分は、山岳地帯、森林地帯によって覆われており、残された僅かな平野部が、主な生存可能地域である。
平野部では、「新聖歴」以降100年の間に、いくつもの都市が、成長と衰退を繰り返してきた。
また、各産業の集約するのが都市であるため、必然的に人口も集中している。




参考:黒い森

アスガルド半島に数多く点在する森林地帯の中でも、通常の森と比較して、中型・大型の魔獣の生息率が高い地域を「黒い森」と呼んでいる。
「黒い森」は、通常の森林地帯に比べ、「天使の塵(エンジェルダスト)」と呼ばれる、植物が多く繁殖しており、これらの魔獣を頂点とする特殊な生態系の温床になっている事が最近の研究で判明した。
また、「天使の塵」は100種類以上の品種が存在し、それぞれ精製すると希少薬物が産出される事から、錬金術師協会は、現在でも調査研究を続けている。



3:法王庁


(組織図が入る予定だよ。ねぇ、拾郎君?)


聖都ロンバルディアと「法王庁」

アスガルド半島の「法王庁」は、半島のほぼ中心部に位置する第一教区」の首都'聖都ロンバルディア'内に存在する(アスガルド半島上陸後、初めて「奇跡」が起こった場所とされている)。
白亜の大聖堂を中心に、重層な施設を併設し、「異端審議会」を頂点とし、「錬金術師教会」、「遺失技術管理室」などのさまざまな機関をもち、半島全体の動向を管理している。


「教典」の布教

「法王庁」が中央大陸からアスガルド半島へ進出した最大にして唯一の目的は、「'教典'に記された神の教えの布教」である。
「教典」の受け入れを拒否したミッドガルド・ヨルツヘルム陥落後も100年に渡り、「教典」の教義、すなわち「慈悲」と「断罪」を自ら率先して体現してきた。
『神の慈悲』を示す形として、「法王庁」の末端となる教会が、大小問わず各地域の都市や村に建設され、富める者から献金を集い、貧しき者への施慮を行なった。
また辺境に置いては、教会には、週末のミサを開く以外にも、教育、医療技術普及の中心となった。

そして、『神の裁き』を体現すべく、「異端=神の意に反する者」と対峙するための、「異端審問官」を組織された。
驚異的な戦闘能力を所有する「異端審問官」による「異端狩り」は、半島中の民の多くから「法王庁」に対する畏怖の象徴となっていった。



「黄昏の時代」の終焉と「新聖歴」の始まり

「統一戦争」終結後、半島への侵略者であるはずの「法王庁」は、比較的簡単にアスガルド半島の民達に受け入れられた。
その最大の要因は、アスガルド半島に置いて900年間続いていた戦乱を、たったの2年で終結させたことにある。
厳しい冬が一年のうち半分を占めるアスガルド半島に置いて、度重なる兵役と徴税、そして略奪の繰り返しであった「黄昏の時代」は、そこで生きていくものたちにとって、苛酷な環境といえた。

法王庁は新しい暦である「新聖暦」とともに、大多数のアスガルド半島の民にとって、「夜明けを告げる使者」として受け入れられたのである。


「異端審議会」

「異端審議会」は、「統一戦争」終結後、「異端審議」を行なうために結成された機関であったが、「異端」の定義が明確となった現在では、「12教区」を含めた半島全体の現況を統括する'評議会'的な意味合いが強い。

 法王庁の最高権威所有者である「法王」は、俗世に関わることはほとんど無いため、この「異端審議会」が事実上の「法王庁」の最高意思決定機関といえる。
通常、12名の「異端審議官」によって構成され、「教典」に記載された教義に基づいた意思決定を行なう。
また、「異端審議会」が直接「異端審問」を行なわなくなった背景には、彼らの'見えざる剣'となって暗躍する「異端審問官」の編成がその大きな要因として挙げられる。

近年では、「新教派」の台等により、「異端審議会」内部での派閥が発生していると言われている。




参考:「聖冠騎士団」

「統一戦争」終結後、「聖騎士団」は「12教区」の領主へ、各隊の移行という形で解散となった。
初代法王マグシミウス・ダイアーによって、『「法王庁」は戦力を所有しない』、と明言されたためである。
(このため、「異端審問官」は高い個人戦闘能力を持つが、その身分はあくまで「神父」である)。
この'戦力を所有しない'「法王庁」を護衛するため、「12教区」が'任意で'編成したのが「聖冠騎士団」である。
各教区の精鋭が選出され、「団長代行」が、「法王庁」からの「依頼」を受けて行動する(「法王庁」に「命令」権はないため)。
加えて「法王庁」より、「聖剣」をはじめとする様々なAFが譲与されているため、実質的な「アスガルド半島最強の騎士団」といえる。
 「異端」側から見れば、「異端審問官」は、「法王庁」の'見えざる剣'であり、「聖冠騎士団」は、輝ける'黄金の盾'と定義されるであろう。



4・統治者と十二教区


「教区」制の導入

 統合された半島は、「法王庁」によって12の教区に分轄され、それぞれの「教区」には「領主」と「司祭長」が一名づつ任命された。

「領主」は自分の教区内の内政を取り仕切り、基本的には世襲制である。
これに対し、「司祭長」は任期ごとに派遣され、「教区」内に存在する全ての「教会」を管轄下におき、布教、祭事、等の実施を担っている。

12教区内は、さらにいくつもの地区に分割され、それらは「領主」に従う貴族たちにより統治されている。
こういった地方の統治は、「統一戦争」終結時に、法王庁に降伏した旧王国の地方領主たちが、そのまま世襲で引き継いでいることが多い。
こうした背景には、「統一戦争」後、半島の支配権をミッドガルド・ヨルツヘルムから勝ち取った際、地方の支配権を直ちに彼ら全土の貴族たちから教会に移行するのは、あまりに困難であったとされている。
(大陸全土を統治するだけの新しい人材はないし、一方の貴族には、経験もあれば人材もあり、部下や領民の人望も所有していた)。



「聖12教区」

「統一戦争」終結後、「法王庁」は、旧ミッドガルド・ヨルツヘルム領も含め、アスガルド半島を12の「教区」に分轄し、「統一戦争」で貢献の高かった12名の聖騎士が「領主」に任命した。
以後、各教区は、世襲により管理されている(一部に例外あり)。
12教区は、原則として「法王庁」より自治管理の権限を与えられているため、教区ごとに納税や罰則、兵役に関する法や制度が異なる。
一例を上げると、「第6教区」を始めとする、いくつかの教区では、平民出身者でも功績・実力次第では、準騎士 → 騎士 → 聖騎士と出世する事が可能であるが、それ以外の教区では認められていない。
このような特徴から、12教区は個別に「白壁の第1教区」・「最果ての第12教区」などと呼ばれている。

 唯一の例外として、「異端」が「教区」内で発生した場合には、「法王庁」より派遣された「異端審問官」に対しての、協力が義務付けられている。



「都市」と「辺境」

 「法王庁」によってアスガルド半島に持ち込まれた「教典」以外の様々な技術・知識により、一般レベルの基礎技術・文化は「黄昏の時代」と比較して、大幅な向上・発展を遂げた。

都市圏では、大型馬車が行き来する大通りは石畳で整備され、その両側の歩道を、街路樹とガス灯が規則正しく並び、レンガ造りの街並に彩りを加えた。
都市の地下には、上水道が完備されたため、衛生面に置いても格段の改善がされ、病気(特に伝染病)の発生率が大幅に低下した。
また、印刷機の導入は、様々な知識を大量に製本することが可能になり、知識の保存・普及を容易にした。
そして「聖都ロンバルディア」から半島の南北に伸びる「アスガルド鉄道」は、旧ミッドガルド、ヨルツヘルムの首都間を結び、これらの大都市間で、大量の物資の輸送が可能となった。
従来と比較して圧倒的な短時間・大量の流通は、各地域で様々な産業の発展を見せた。

 しかし、これらの急速な発展は、一方で貧富・都市開発の格差を引き起こし、平民の間にも大幅な所得の格差をみせ、また、時代に取り残されたかつての'名門'貴族の没落を引き起こした。
さらに、再整備が遅れた辺境では、以前として「黄昏の時代」の猥雑な町並みが残り、魔物の出現率も相変わらず高い。
教会への不信感を抱くものも少なくなく、こうした背景が、辺境での邪教(巨神・竜)信仰を始めとする様々な「異端」の跳梁につながっていると見られている。




参考:「法王庁直轄地」

12教区のいずれにも属さず、「法王庁」の関係者以外は立ち入りを禁止された地域を「法王庁特別区」と呼ぶ。
その敷地内では、法王の休息地、異端裁判に架けられた者の第一種死刑場、法王庁が開発した「カテゴリーA以上のアーティファクト」の実験場など、様々な噂があるが、無許可で進入後に帰還したものは皆無に等しいため、「直轄地」の内部は、現在も謎に包まれている。

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