
11 「暗殺者」(アサシン)
■背景:
暗殺術が一部の特権階級の間で好まれるのは、「黄昏の時代」も、法王庁が'神の教え'を説く現在でも変わらない。
きみは幼い頃から、ナイフ、銃、毒薬、徒手空拳に至るまであらゆる扱い方を学んだ。
対象に警戒されず近づく為に、一般常識も習った。
君は、ただひたすらに効率良く人間を殺す事を覚えた。
なぜなら、身寄りのない君はそうしなければ生きていけなかったから・・・
全てにおいて好成績を収めた君だったが、その男の一言は君の自信を砕いた。
「君の笑顔は、よく出来た人形みたいだ」
それから君は努力した。
理解しようとした。
仕事の対象である男に効率良く近づく為に、笑顔を作ろうとした。
いくばくかの時が過ぎ、君は本当の笑顔が分かった気がした。
今まで感じたことのない、暖かいものを心に感じた。
だが、その対価は君の今までの人生を否定するものだ。
・・・任務の期限は今日の深夜まで。
君が手にした短剣に似た半月が、皮肉にも綺麗に輝いていた。
■解説:
異端審問官を「異端を狩る事のスペシャリスト」と定義すると、暗殺者は「人を殺す事のプロフェッショナル」です。
あなたは幼い頃から暗殺者ギルドに育てられ、その卓越した暗殺術に見合う高額の報酬がギルドに支払われています。
もし、あなたが既にギルドを抜け、別の生き方を探しているのであれば問題ありません。
異端審問官達と行動を共にすることがあれば、彼らの足元の影が、以前のあなたと重なることがあるかもしれません。
あなたが現在もギルドに所属しているならば、「仕事とのスタンス」を考えてください。
命令された内容には、絶対服従をしめすのか。
今は亡き大切な人の言葉をひたすら守り続けているのか。
今でも悪夢にでてくるある男を殺すため、必要な領域へと己の技を高め続けているのか。
いずれにせよ、ある一定の段階で、「仕事」に対して疑問を持った罪人は、異端を狩る事への葛藤を持った異端審問官と似ています。
彼らは、十字架を背負ったまま、決して交わる事の無い並行する道を歩き続ける存在なのかもしれません。
◇ 暗殺術
暗殺者専用の特殊技術です。