惑星カラル

「シャグマ星系の巨大ガス惑星ムーアの第六衛星」。双子星で隣にゼフィールスという海洋惑星がある
その他の惑星についての設定は「シャグマ星系図鑑」にて詳しく記します(現在惑星図の修正版を作成中です)
| 所属 | シャグマ星系 ムーア 第六衛星 |
| 分類 | 地球型惑星 |
| 公転周期 | 設定中! |
| 自転周期 | 設定中! |
| 脱出速度 | 設定中! |
| 平均気温 | 20度前後の温暖な気候(場所による) |
| 衛星の数 | 隣に双子星あり |
| 星齢 | 31億年 |
概要
この森と砂漠に覆われたこの星が本作のメインの舞台である。この星では数世紀前に地球の文明を大きく超える高度な文明が栄えており、近隣の星でもかつてのカラル人たちの活動の跡が見受けられる。しかし、この文明も地球のような「人口爆発、環境破壊、紛争」によって滅びに瀕してしまった。だが、カラル人たちは「シャグマ星系を離れ新天地を求める」という行動をとった為惑星自体の崩壊はぎりぎりの所で防ぐことはできた。しかし、全ての人類が宇宙に旅立つことはできず本意か不本意かカラルに取り残された人々も少なからずいたのである。文明も技術も消え去り、まさに「ゼロからの再出発」をすることとなった残されたカラル人たちはかつての文明の遺物を大切に使い続け、時に協力し、時に戦争を繰り返しながら今日にいたる。
そこでは新たな生態系や文明、文化が復活している。_ _*詳しくはカラル年表をごらんあそばせ
このカラル人たちは我々の祖先と同じく「狩猟農耕」をへてはいるが地球とは違い前文明の遺物を使っていたり、(ただし古代のハイテク技術に関しては原理をよく理解していない)「反重力タービン」や「電力」なども使っていたりする、そのため「ハイテクとローテク」の混ざり合った世界が特徴と言える。
カラルでは混乱の世紀末を乗り越え幾つもの国が出来ては滅びを繰り返してその都度文明力をパワーアップさせてきた。そして現在
ベルタリア帝国を筆頭とする「ベルタリア帝国陣営」と、それにはむかうデルバレス王国を筆頭とする「デルバレス連合戦線陣営」が互いに睨みあいをきかせている。
ベルタリア帝国は北半球の利権の獲得を目指し、デルバレスはそれを防ごうとしているのが現状である。
特異な技術体系
先に記したように、カラルには過去に巨大で高度な科学文明が発展していた。その文明を支えていたのはカラル由来の特殊な鉱石「ベルチタイト」である。古カラル人たちはこれをもちいて反重力エンジンのような技術体系を発展させてきた。しかし、これらはかつての文明崩壊の中で「遺跡・遺物」としてカラルの地上や地下に残されていったのである。
カラル人たちの末裔は何百年とかけこの技術を解析し、一種の反重力エンジンである「反重力タービン」を実用レベルまで昇華させてきた。
カラルは多くの土地が樹海に覆われており、移動手段として「空を飛ぶ」必要があったため重要な技術として発展してきたのである。
・ベルチタイトとは反重力機関のコアとなるカラル由来の特殊な磁力鉱物である。この鉱物に加工を施しタービンに搭載、一定の電荷を与える時のみ重力に対して強力な反作用が発生する。この際、ベルチタイトからは物によって紫や水色の発光現象がおこる事が知られており、これを対策無しに長時間浴びると失明したり、幻覚が見えたりと人体にも精神にも多大なダメージを受けるので注意が必要なしろもの。カラル各地で採掘されるが上質かつ巨大な鉱脈が眠っている地域はごく限られている。
・反重力タービンとは加工されたベルチタイトを搭載し電荷をかけながら回転させ反重力エネルギーを得る飛行艦建造には必要不可欠な技術。kc300年頃には基本的な仕組みが解析され、古代の技術である「反重力エンジン」の模造品である「反重力タービン」が開発された。
~反重力機関の種類~
カラルの衛星軌道上を周回するISSクラスの大きな人工衛星「Krl-o77」。多数の精密で頑丈な観測機器を備え、後部には巨大なパラボラを持っている。これは、カラルを脱出した人々が建造した物で、すべての移民船に対し数千年たった今でもカラルの情報を観測し、果てしない宇宙に向けデータを送信し続けている。
カラル地上から見ると明るい星が流れ星より少し遅いくらいのスピードで動いて見えるので、地上の人々は言い伝えの神話になぞらえ「旅人の神フォルセイ」と信じている。
惑星環境
巨大なガス惑星ムーアの衛星ゆえ、太陽が沈んでもムーアが光を反射する為夜でも真っ暗になることはなく、明け方のように「薄暗い」程度にしかならない。また日食が数時間ごとに起こる特徴があり、その際は光がなくては何も見えないほど真っ暗になる。
惑星の全域にわたって陸地が覆っており、海がないため地球のような大規模な熱循環が起こっておらず気温が均一化していない。ゆえに「赤道上だから熱い」というものではなく「赤道上でも寒いエリアが存在している」ような状態である。しかし、海の代わりにカラル各地には巨大な湖が点在しているほか地下水も豊富で、これらにカラルの生命の多くが依存している。
カラルの上空では度々破壊的な気象が発生する。
また、惑星の大部分では「雨季」と「乾季」に分かれており雨季では砂漠でも連日雨が降る。
カラルの森
地下水が豊富なエリアと湖付近の北半球と南半球の一部では広大な森林が広がっており、数百メートルを超える樹高の木々が大地を覆っている。また、この森に生える木は地球の植物とは比にならないほどの含水性が高く、森の中は半端ない湿気に満ちている。カラルの森は一種の雲霧林で、かなりの頻度で霧がかかっており、森の木の下は常に薄暗く、木陰には常に危険な生き物が闊歩している。
武器無しでは一日として命を繋ぐことは不可能に近い。しかし、逆にこの森では豊かな生物の世界が広がってるともいえる。森の中にはかつての文明が築いた都市の遺跡が埋もれており、木の隣には廃墟と化したビルの跡やコケや菌糸の苗床となっている航空機や車の残骸などがある。これらはもう数千年近く放置されておりその多くが動かすことは不可能なレベルである。しかし、一部のエリア(地下工場跡や軍事基地跡)では飛行艦を飛ばす為に必要な「反重力ユニット」とそれのコアである「ベルチタイト」が眠っている。それらが眠ってる場所はカラル各国家の最大の国家機密であり大変価値ある資源である。各国や一攫千金を狙うトレジャーハンターたちはこれの埋蔵地を獲得しようと身の危険を顧みず危険な森の中に足を踏み入れるのである
カラルの湖
各地に点在する湖はそれぞれ国民を養う資源であると同時に土着の宗教の信仰対象だったりする。水は淡水で飲める。水はほぼすべての国で政府が管理しており、とくに砂漠の国であるロトリアでは貴族ですら水は配給制である。
各湖は地球の海のように深く、フィズル湖のいちばん深い所ではマリアナ海溝とほとんど同じくらいである。
カラルの砂漠
キラスとルヴァという巨大で果てしない砂漠がカラルの赤道付近を取り巻いている。キラス砂漠にはカラルの中でもかなり古く、そして長く存続しているロトリア王国の領土でもある。砂と岩が混ざりあったような地質で、地下水はほぼ全域で枯れている為空気も土地も乾燥しているが、年に一度の雨季の際にはロトリアの王都では半月近く毎日雨が降り、彼らの命の糧となっている。砂漠のあちらこちらには都市の跡地が広がっており、ロトリア王国の首都もそんな遺跡をベースとし国を建設している。
砂漠では「ザイグ」と呼ばれる大型で獰猛な肉食生物がいるため注意が必要である。
宗教および思想
カラルには地域により様々な宗教や思想がある。
主に北半球諸国で古来から信仰されてきたシャグマ教は、カラルとその周りの星たちを神と考えた古の宗教で、カラルで最も古く、方角などを知る為に生活と密着してる。
旧文明信仰は帝国ガルマニアが世界を統治していく過程で一緒に広まった宗教だ。ガルマニア初代皇帝と彼らが生きていた時代の文明そのものを崇める宗教で、侵略する課程で各地の住民に強制された。反重力ユニットやベルチタイト、各地に散らばっている遺跡を神聖なものとしている。ガルマニア帝国の衰退と共に地上から消えていき、ほとんどの国では忘れられようとしている。
旧文明信仰に近いが、こちらは旧文明の遺品よりも「機械そのものを」崇め、神聖視する宗教で、エンジニアは聖職であり、設計師などは大変位が高い職である。主に南半球およびベルタリアで長らく信仰されている。聖地(ワラキア)が同じワルク教とは非常に交流が深い。
ハラーヴ教と並ぶ南半球の有名な学問的宗教思想。主にワルカリア王国で親しまれており、他宗教とは違い「ワルカリア哲学」という論理的な考え方を伝える一種の哲学思想で、ワルク人の精神的基礎をなすものだ。宗教的形態をとっているが、あくまで学問の一種であり、他宗派からも一目置かれる思想である。
主にベルタリア帝国陣営の各地ワルク教の教会があり、「ワルカリア哲学」を学ぶ一種の大学のような学術機関となっている。
ロトリア王国内で信仰されている旧文明信仰の一種で、ロトリア人の民俗宗教。国土に点在する遺跡を崇拝し、「エデディン」と呼ばれる国内最大の遺跡を聖地としている。ロトリア王国の歴史的経緯とあわさり、他国・他文化・他宗教を敵対視する排他的な宗教でもあり、他民族を異端者としている。
燃料
エンジンを稼働させるために必要な燃料は「油田」で精製される。地球の油田とはその様相は大きく違い、一種の光合成により増殖する「藻」がその燃料になるのだ