ロトリア王国

ロトリア連合王国(正式名称)


国家概要

 キラス砂漠一帯を実質的に支配下に置いている古の国で、歴史上、唯一ガルマニア帝国の支配下に置かれていない砂漠の王国。砂漠全域にわたり都市(ポリス)が分散しており、国王は各都市の市長・首長(サンラ)から数年に一度選挙によって選ばれ、その選ばれた都市国家が数年間連合の盟主国となる。国というより都市国家の連合体のような体系を取っているのが特徴といえる。

カラルのほぼ中心に存在しているが「ガルマニア帝国の遠征」や「ビスデム=ロトリア戦争」による領土、及び水資源の大幅な損失などの歴史的経緯から国外に対して半端じゃない警戒心を抱き、現在の大戦にはもっぱら「中立」を宣言している。しかし、警告を無視し領域侵犯を行う者にはデルバレス勢、ベルタリア勢関係なく徹底的にたたきのめしている。

各都市が連携することで広大な砂漠の領土と領空を守っている。


国旗と国土

 

 

公用語:セム語

最大都市:グレズ

通貨:エスク

キラス砂漠一帯は彼らの土地


建国の経緯

 彼らロトリア人達はいつからこの地に住んでいたか具体的には分かっていないが、kc歴以前にはこの地に根付いていたとされている。

 このキラス砂漠一帯は不毛な砂と岩石がただ広がっており、人々はこのエリアの散発的にある遺跡や山から流れ出る地下水が表面化したオアシスなどを都市形成の始まりの場所とした。

 といってもただですら資源の少ない土地ゆえ大きな国家は建国できず、各都市国家が互いに物々交換などの小規模な貿易を行いつつ細々と生活を送っていたのがkc歴192年ごろまで。

 この頃から東のガルマニア帝国からの戦禍を逃れるべく決死の覚悟で砂漠に逃げてきた他民族との合流が始まる。それまで自らの土地「以外」への関心が乏しかっただけにロトリア人達への影響は大きかっただろう。彼らの技術では空を飛ばすのは小型の航空機ぐらいしか見てこなかっただけに、「空を飛ぶ船」と言う技術と帝国の存在は彼らを驚かせたといわれている。彼ら避難民を受け入れた最初の都市国家は現在最大の都市である「グレズ」でこの極東の都市国家からキラス全土に伝えられ、戦災に備えようとする動きが全土で活発になりはじめる。

 そして、kc歴203年、205年、213年と相次いでガルマニア帝国の遠征艦隊がやってき、その都度ロトリア各地で激戦が繰り広げられた。さらに、時は進み Kc368年には領土拡張を狙うビスデムとの間で「ビスデム=ロトリア戦争」が発生し、翌年にはロトリア王国の貴重な水資源の供給元であったアイグル湖につながる国土をビスデムに吸収されてしまう。

これらの経験から飛行艦に対しての防衛戦術が考案・発展し、これは現在でも戦術の修正が頻繁に行われており。結果的に「鉄壁の防衛」が守られて続けてきたのだ。


国民

 ロトリア人はその日焼けした浅黒い肌からすぐに見分けがつく。大変目がよく、頭も冴える。砂漠と言う閉ざされた空間で過ごしてきたため他国に対して少しアレルギーな反応をとる引きこもり体質のような保守的な国民が多いのも特徴であろう。

 古代文明を強く崇拝する意識が強く旧文明信仰の一種である「アル=ハーニー」を国教(民俗宗教)とし、国土の各地方に点在する地下遺跡を崇拝し、とくに最大規模の遺跡を「エデディン」と呼び聖地と化している。各地の遺跡を「聖域」とし祈り・採掘の場とされている。他国には無い変わった地下遺跡や独特な遺物(旧時代の兵器等)が大量に産出する事から他国から常に狙われてきた歴史があり、それが現在のような保守的な思想と結びつき、また、他国文化及び他宗教を敵対視するようになっていった。


外交

 鎖国的な対外不干渉政策は、ある意味ロトリアの伝統であり「他国との面倒事」を毛嫌いする性質が強い。しかし、ビロ戦争による水資源と領土をビスデムに奪われた事に始まり、対ベルタリアの前線基地を拡大したいデルバレスから大量の開国要求文書爆撃(ベルタリアの首根っこを押さえるため)に晒され、中央政府のストレスゲージをがん上げさせているほか、ガルマニア帝国に続くベルタリア帝国からの攻撃(ビスデムを攻略するため)を受けており、面倒事に絡まれてしまう不幸が続いている。


軍隊

ガルマニア帝国・ベルタリア帝国などの飛行艦等の空からの侵略を幾度となく受けてきた教訓から、徹底的な遅滞防空戦術が取られている。

各都市周辺は幾つもの対空砲陣地が構成され、都市間の隙間はロトリアの主力艦「バゼル駆逐艦」が駆け巡り警戒している。

ある都市が敵の攻撃を受けるとその都市は徹底的な遅滞戦闘を行い、付近の都市からの増援がくるまでこらえる

最終更新:2018年02月07日 19:52