国土の大半を深い森林に覆われ、デルバレス、ベルタリア両陣営の境目に立地している。そのために付近の空域では年がら年中どこかで空戦が行われており、落ちた破片を寄せ集めてくっつければ軍艦の一隻や二隻が作れてしまうと言われるほどに常態化している。
戦争が始まってすぐから双方の使者が訪れ自陣営につくように促してきており、紆余曲折あって現在はベルタリア側についてはいるが、一部ではデルバレスにつこうとする一派も多数存在し、水面下でのにらみ合いが続いている。そのため国運営の中心である議会場では静かな戦場と化しており、双方の言い分をまとめきれない元首キーネ・ダグ・ウス氏の白髪は日々増えてきている。
首都:カシュ
公用語:リージュ語(商人や政治家などはベルタリア語も話す)
通貨:ヴェン(市民レベルでは物々交換もおおい)
国歌:風と森
アルゴイ山脈南部の麓に国土が広がる。年中湿気が多い気候で、天候も常に不安定
カヴィータの成立はガルマニア帝国の圧力により発生した民族移動がその要因で、南方からガルマニア帝国による戦禍から逃れようと各地域からやってきた民族がこの地にいたカヴィータニアンとまじりあい統合していった。彼らは「ガルマニア帝国」と言う強大な敵を前に民族連合戦線を結成(kc107年)各地で抗戦を続けながら生き残ってきた。その後、深い森に被われた都市遺跡を中心に首都が形成され、森の中に町が点在する。kc154年に建国宣言。
しかし、その後ガルマニア帝国の侵略を受けた際、森の中でゲリラ戦を展開しガルマニア帝国の地上軍を退けたが、艦砲射撃の前に複数の町や村が破壊され、全人口の三分の一が死亡し降伏。その後、ガルマニア帝国の植民地になる。
307年、ベルタリア国が台頭すると、かつてから物品のやりとり等の交流があったことから、この地には早々にベルタリア帝国の特使が訪れ正式な国交が樹立され、経済的交流も合わさり徐々にその力をつけていった。
ベルタリア帝国樹立とデルバレス王国との戦争では国内では「帝国につく」ということに対して反感を持つのある住民は多く、地理的にもデルバレス連合戦線陣営と近いこともあり、それが国家の分断につながりかねないほころびを生む結果となっている。
上記のとおり、ベルタリア帝国と同盟を結んでいるが、それに反発する人々も多いため、国内情勢は近年不安定になりつつある。そのため永世的な同盟は期待できないであろう。
カヴィータ共和国ではその尋常じゃない湿度から、年がら年中じめっとしている。その土地柄、「菌(カビやキノコのような真核生物)」をもちいる文化が発展。これらは、「フィラヴィス」と呼ばれ、医療品や食品加工、兵器などに用いる培養技術を独占している。とくに、兵器転用されているフィラヴィスは「パルタ・フィラヴィス」と呼ばれ鉄をも溶解させる強力な分解作用を持っている。彼らは知らないが、このパルタ・フィラヴィスは、古代カラル文明のナノマシン生体兵器のなれの果てであり、今でもこれらは発見場所であるカヴィータの首都カシュ付近にある、遺跡の地下でせっせと培養が行われている。この攻性パルタを封入している火薬式噴進弾を敵艦めがけ発射し、その外皮を溶解させ、戦闘能力を削ぐという使い方をしている。
培養技術は門外不出の独自技術であり、ベルタリア帝国も「兵器転用」までしているとは察知していない。
カヴィータニアンは他民族に比べて体格に恵まれてないが、その分豊かな思考を持ち合わせており、薬学や生物学に精通し、ワルク人にも匹敵する商売に長けてた民族といえる。彼らはこの深い森の中で狩りをし、フィラヴィスを用いた薬の生成を伝統的に行っている。
隣国でもあるワルカリアと古からの友好国であり、カヴィータニアンが作成した薬をワルク人が買い(あるいはその他のものと等価交換)公益をするという関係性にある。
カラルには珍しく陸戦戦力を中心とした編成が為されている、積極的防衛戦術をドクトリンとし、3つの大隊から編制される師団を5師団構築している。
上空は頻繁に荒れることから大空軍戦力をほとんど所有していない。