ベルタリア帝国陣営最大の資源産出国で、国土の多くを原野が占める。当初は長年伝統的な生活を続けてきた狩猟民族「ザガル人」の住まう地域だったが。現在は併合され多くのベルタリア人系の流入により人口も増加し、いわゆる発展途上国のような状態である。
他国同様ガルマニア帝国の侵略をうけた歴史を持つ。この地に定住してきたザガル人の必死の抵抗むなしく「ザガル人虐殺」により一連の抵抗勢力を完膚なきまでに殲滅され、kc30年頃に正式に併合された。
しかし、乾燥し原野が広がり、年に数度滝のような雨風をもたらす嵐がやってくるお世辞にも恵まれているとは言えない土地により「開拓地域」の烙印を押された。強制収容施設が建てられ、政治犯や捕虜等が送り込まれ強制労働がさせられる悪名高い地域だったが、ベルタリアの台頭しだす頃に地下に豊富な資源(ベルチタイト)がある事が分かると、周辺国がガルマニア帝国の騒乱に便乗してこの地域を支配しようとする。
が、これに待ったをかけたのが帝国になる前のベルタリアであった。チエルケスカの国境周辺に空陸の大部隊を差し向けたのだった。ガルマニアの正規軍にも対抗しうる軍をもち、弱体化していたとはいえかの大帝国を打ち取った軍がいると知れば周辺国の兵はたちまち戦意喪失し、目立った戦闘は無くベルタリアはチエルケスカの地をその手中に収めた。
当初はベルタリア帝国の一自治領だったが、生産の拡大とそれに比例した国内の生活水準の上昇により現在は1つの行政区と10ほどの小規模な都市国家からなる共和国として昇格し現在に至るが、正式な軍は配備しておらず国防の大部分をベルタリアに依存する代わりに天然資源をかなり安く輸出している。
また、ガルマニア帝国支配時代に差別をされていた土着のザガル人の名誉回復もなされつつあり、混血もすすんでいるが、未だに伝統的な生活を続ける部族もおおい。

国土の半分以上が普段は乾燥したステップに近い気候だが年に数度新しい川ができるほどの大雨が数日続く。
首都:グダ行政区
通貨:帝国ヴェン
外交としては自身の国土から産出される天然資源を用いた貿易が主で、ベルタリア帝国陣営の国々に供給し外貨を獲得している。
経済はベルタリア帝国の貨幣に依存している。貧富の差が激しく、行政区を一歩出れば貧民街が広がっている。社会に馴染むことができなかったり、経済的に失敗した者に待ち受ける運命は悲惨。
正式な軍隊は持たず大部分をベルタリア帝国の駐留軍に任せているが独自の組織として「チエルケスカ国家衛兵隊」が組織されており、警察部門から国境警備部門まで広く治安維持活動を行っている。
元はと言えば狩猟民族ザガル人の土地だったが上記の歴史があり、純血なザガル人は減少傾向にあるが、代わりにベルタリア人やワルク人等の周辺国からチエルケスカの地にやってきた人々との混血が進んでおり、彼ら混血人種はアヴル人(ザガルの言葉で混ざり合ったものの意)と呼ばれて新しい人種と認識されている。
都市部で商業的に成功したザガル人は少なく、多くは貧民街や未だに原野をビーク等の陸鳥等にのって狩猟採取や痩せた大地で自給自足の生活をしている。だが、元々文字を書く文化もなかったことから伝統も消滅の危機にある。