歴史的にベルタリアと関わりの深い国。地理的にも隣国で、経済・軍事共に密接だが現在は水面下で細かい対立が続いているがベルタリア帝国も多くの部分をこの国に依存している所がある為強くは出れない。中程度の国ながらそのポテンシャルはベルタリア帝国に匹敵する。

首都:ルーゼンヴァルツ
通貨:ゲルク(帝国ヴェンも多く流通)
国家:統一と正義
主な宗教:ハラーヴ教

・アーダルヴァルツと故王国時代の領土を半分こしている。ザイン建築というけっして華やかではないが美しい石造りの古い宮殿が現在も国政の場とされている。
・貿易関係の商業用港があり、現在もワルカリアからの貿易商人が頻繁に出入りしており、帝国への公式の貨物も一度ここの港にある「ベルタリア帝国の税関」を通過しなければ本国に持ち込むことはできない。
・工業地帯、ザインの軍需・民需問わず生産されているところ。ザインの心臓部
・耕作地帯でザインの台所、ホフアンポテトはバターとあう
・アーダルヴァルツとヨーヘンデルの間あたりに存在。ワージャル難民による自治が認められているエリア。
カラルでも数少ない肥沃な土地ゆえこの地に根付くザイン人は周辺民族から幾度となく侵略を受けkc以前から何度も危機的な状況に合ってきた。そんな彼らが生み出したのが「ハーパル=ハーツの壁」と呼ばれる総延長約580kmに達すると言われる巨大な長城の建設であった。これは9代目のザイン王国 国王ハーツ2世が他民族からの侵略を防ぐ切り札的策として考案したもので、これの建設にはほぼすべての軍人を含む国民が動員され、休耕中には農民も駆り出された。これの完成にはおおよそ15年の歳月(kc歴以前には完成していた)がかかりその後も施設の増強も頻繁に行われた。これによりザイン人の悩みの種であった異民族の侵入を克服できたかと思われたがkc97年に行われた「ガルマニア=ザイン戦争」の際この壁を突破され、ザイン王国はガルマニア帝国の前に敗北した。
帝国の一自治区となってからは周辺地域との交易により疲弊した国内経済が徐々に回復し、このころからベルタリアと交流が始まる事になる。また、ワルカリア王国から帝都に向かう商人の交易ルートとなり、皮肉にも帝国の領土となってからの経済発展は著しかった。帝国晩年では独自に軍を組織できるほどまで国力は増強されている。
307年のヘリオンスの反乱の際、裏で手引きしていたのはザイン国の諸侯で後の国王になるロラン・ダムマイヤー公であるとされている。
帝国消滅後、各国が台頭する中ザイン内部でもベルタリア上流階級を親戚に持つロラン・ダムマイヤー公がそこから支援を受け徐々に力を持ち、354年に国王に就任。国名を「ゲピトザイン公国」とした。
その頃、ベルタリアで積極派のガリナス(後の皇帝)が台頭しだすとロランも当初警戒したが、381年にガリナスから同盟締結を望む書簡が届くと翌年には「第一次ミラ=クルスカ友好条約」が結ばれ、以後王権が変わってもその都度更新され現在に至るまで両国間での国交は保たれている。しかし、後述のベルタリアとの外交問題を抱えており、対立が表面化しつつある。
ベルタリアにガルマニア帝国を崩壊させる手引きを行い、ベルタリア帝国建国を影から支えた国だが、ベルタリア帝国の「ワージャル侵攻」以降両国間の関係は曇りだした。と言うのも故ワージャルとゲピトザインは巨大化していくベルタリア帝国に危機感を覚え両国で抑えるためにkc437年前半に密かに「コルンヴァース条約」を結び同盟国同士だった。だが、さぁこれからと言う時にベルタリア帝国独断による奇襲攻撃を受けワージャルが陥落してしまう。
同盟国と言うだけあって当時多くのワージャル難民をゲピトザインは受け入れ現在も国土に彼らワージャル難民から構成される「イルゲン行政区」を設けている。(ワージャル=ヴィーゲらにも受け入れると打診したが彼らはあくまでも「ワージャル人が運営する国を再興する」ことに固執しているためこれを断りザインからの支援も一定にとどめている。)
この「イルゲン行政区」がベルタリア帝国からすればおもしろくなく、帝国の本国からここを解体するよう再三要求が来ているがザイン政府はこれを断っており、多くの戦力・兵站等の軍事的支援をザインに依存しているベルタリア帝国も強くでることができず、何年もいがみ合いが続いている。これを発端とし各分野にもベルタリアに対する嫌悪感が浸透しつつある。
ザイン人国王、ハーツニ世が建設を命じたとされる長城。国土の西側の森林地帯からの異民族侵略を防ぐ目的で建設され、煉瓦と石で造られた頑丈な壁が南北に伸びている。約300mごとに物見櫓が作られ、そこに常時警戒に当たる兵士が5~6人配置されている。また一定間隔で城砦が設置され、ここには約100~800人の守備隊が配置されていたとされる。
通常敵が接近すると櫓の上でたき火を焚き上げそれを確認した周辺の櫓も同様の行動をとり「敵襲来」の報を広めつつ兵を送る。さらに、この焚き火を確認した城砦から大規模な守備隊が出動し、これの鎮圧を図るが、本当にヤバい時は「ハーツの道」という軍用道路を使い伝令が大部隊派遣要請を中央に知らせに向かい、軍の本隊が増援に駆け付け敵を殲滅するという防衛戦術が取られた。これによりおよそ100年近くの間ザイン王国の平和が保たれていた。
帝国占領当初は周辺の蛮族制圧を完了するまでこの壁は利用され、それまで設置されていたバリスタ等の防壁設備を火薬式の大砲など近代的な換装を行い機能していたが蛮族制圧後はそのまま遺棄され荒れ果てている。
地球で例えるとドイツ人系に近い。周辺が元狩猟民族だったり戦闘民族だったりといわゆる「野蛮」な部族が多い中この国の「ザイン人」は対外的な戦闘を好んで行って来なかった(というか他民族からの侵略とその防戦でそれどころではなかった)冷静で機転の利く人がおおい。ザイン人全員に共通しているのは「怒らせたら世界一怖い」人達であるということ。
文化
機械信仰であるハラーヴ教を国教としながらシャグマ教の分派である自然崇拝をするザニアン教に従った