帝政ラバルクルーシュ

国家概要

 カラルにおいてこれほどに扱いずらい国はない。ガルマニア帝国によってやっとこさ落ち着いたこの国(というか民族)は現在、デルバレス連合戦線に加わっているが、周辺の国との正式な国交は結んでおらず、唯一、デルバレスとのみ共闘条約を結び比較的友好関係を維持しているが、連合戦線内でもなかなかな腫れ物であることは変わりない。しかし、戦闘の面では非常に頼りになる存在である。

*帝国と名乗っているが国力自体周辺国より劣っており、使用する兵器も同戦線内からの払い下げばかりだが、それでも恐れられているのはクルーシュ人の戦闘力の高さゆえである。


国旗と国土


 

  

 

首都:ラポアリアス(Rapoarias)

公用語:デルバレン語

民族:ラバルクルーシュ人

通貨:ゼル

国歌:正義の闘争

デルバレス王国の東、湖に近いエリアに定住している。


外交

対ベルタリアという共通の目的と物質的な支援を受けるため、唯一デルバレスのみ国交を開いている。基本的に閉鎖的な民族故、新たな外交関係を築くのは至難である。


政治

 皇帝を擁し、それなりの軍事力を保持しているがいかんせん国力が低いのと、国際意識も低いため国家をあげての対外戦争には消極的


クルーシュ人

 彼らの始まりはカラル世紀末期の間、カラルの北極に逃げ延び、そこで数世紀の間身をひそめるように生活していた人々が祖先である。

しかし、KC歴が始まる以前から急激な寒冷化が始まり、それに伴いわずかながら残されていた土地が凍土に飲み込まれその生活圏を失った。彼らは意を決して荒れる狂うフィズル湖を船で渡りやってき、その海岸線を住処にしていたが、そこで待っていたのは凍土よりも冷たい現実だった。

以前からその地に住み着いていた人々からすれば突然やってきた当時のクルーシュ人達は気味が悪い他なかった。彼らは迫害され、物乞いをしても、もらえるのは罵倒と共に投げつけられる石ぐらいしかなかった。

彼らが生き残るには「略奪」しか道はなく、各地域でクルーシュ人達は日が暮れれば村を襲い食糧や家畜を奪い、なんとか生き延びていた。

時代が進むにつれその行為は激しさを増していき、彼らの日常は常に血なまぐさいものとなって行った。

KC26年頃には彼らは「ルゥカン」と呼ばれる獰猛な動物を使役し、鉄で武装し圧倒的な機動力と優れた格闘技術により負け知らずの戦闘民族になっていた。

多くの民族は霧や闇の中から彼らの戦太鼓と叫び声が聞こえたら死を覚悟したと言う。

 

クルーシュ人のはその屈強な体格と男性なら立派な口髭が特徴で、それを編みこんだりしてお洒落を楽しむ。

現在デルバレス王国軍の中にもクルーシュ人将軍はおり、彼は末端の兵士すら見捨てず作戦を現場で自ら指揮する事から、非常に人気がある。


歴史

かつてはガルマニアの一植民地だったが、どちらかというとガルマニア帝国がここに「抑え込んで」いた。クルーシュ人はガルマニア帝国がやってくるまで特定の地域に定住せず、デルバレス方面やルイザ首長国近辺の村に対し略奪行為を繰り返すいわゆるバイキングのような存在で「蛮族」であった。それがガルマニア帝国がやってきてからはこれの大規模な掃討作戦が行われ、徐々にその数を減らし、現在の領地に圧縮された。

それからというもの、ガルマニア帝国の干渉を拒絶しつつ、現在のような軍中心のまとまりができた。今はデルバレスから物資の援助を受ける代わりに、デルバレスに兵力の提供を行っている。

現在はデルバレス系の人種の流入もあって混血が進みつつあり、純血のクルーシュ人は減りつつある。


軍隊

空戦戦力はほぼ他国からの兵器をデルバレス経由で提供されており、自国内では建造は行っていない(行えるほど巨大な工業力がない)

その代りにカラルの中でも圧倒的な陸戦力がある。

現在でもルゥカンや戦車を用いた機動戦を最大の武器とし、これら突撃に続いて一般歩兵がなだれ込む。

最終更新:2018年01月21日 20:08