第33話:ヒーローだァァッ!!

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第33話:ヒーローだァァッ!! - (2011/12/23 (金) 17:24:22) の編集履歴(バックアップ)



サブタイトル

  • 『五星戦隊ダイレンジャー』のサブタイトルを思わせる形式になっている。
    • 『ダイレンジャー』のサブタイトルは「全角で7文字」が共通規則の他、「熱い叫びを表すように最後に小文字2文字+『ッ』を付ける」というパターンが要所要所で使われていた。
      • 『ダイレンジャー』第1話のサブタイトルは「転身だァァッ」であり、最終話のサブタイトルは「行くぞォォッ」である。
      • 7文字は1993年当時の新聞のラテ欄に書けるギリギリの文字数だと思われる(第1話と最終話には「新」と「終」の記号が入るので6文字)。また当時の放映時間は夕方で、夕刊のラテ欄は更に狭いので、短縮しても通じる言葉にした結果、熱い叫びになったと推測される。


伊狩鎧

  • 今話では劇場版1ですでに面識のあるゴーカイジャー初期メンバー5人ではなく、変身できなくなった鎧の成長をメインに描かれている。
  • 演じた池田純矢の幼稚園時の夢は「(『ダイレンジャー』の)キバレンジャーになりたい」であった。

ポーズ

  • 「まずはー、おっ掃除ぃ!」
    • 冒頭で、怪我の完治を仲間に報告して張り切る鎧がこの台詞を口にしながらモップ片手に取ったポーズは、『ジャッカー電撃隊』においてビッグワンが名乗りシーンの最後に戦隊名を名乗る際のポーズである。
      • ジャッカーが戦隊名を名乗る際のポーズは5人共通だが、ビッグワンを除く4人が素手であるのに対し、ビッグワンのみステッキ型の専用武器(ビッグ・バトン)を持っている。
  • 「もうこんなの全然ほら、全然大丈夫ですよ! この通り!」
    • 亮の運転する自転車とぶつかり心配された鎧が、この台詞の際に取ったポーズは、『ダイレンジャー』のOP映像においてリュウレンジャーが披露している演武の動作である
      • ただし、『ダイレンジャー』のOP映像では演武の途中(構えた両手を解いて次の動作に移った段階)で次のカットに移行しているため、今回は構えを解いた両手を反対側で再び構える動作が追加されている。

台詞

  • 「アタタタタタ」
    • 漫画『北斗の拳』の主人公・ケンシロウが技を繰り出すときの掛け声。元々は、俳優兼中国武道家であった故ブルース・リーが発していた独特の掛け声(「怪鳥音」と呼ばれる)を文字に表したものである(アニメ版『北斗の拳』でケンシロウを演じた声優・神谷明も、リーの怪鳥音を参考にしたと語っている)。
      • 『ダイレンジャー』と同じく『北斗の拳』も拳法を駆使した技が多数登場する。
      • ケンシロウの声を演じた神谷明は、亮が『ゴーカイジャー』に初登場した劇場版1で黒十字王の声を演じている。
  • 買い出しに行った際、「中華」と言ったのは、ダイレンジャーが中国武術をモチーフにした戦隊であり、企画段階での名称が『中華戦隊チャイナマン』だったため。


亀尾商店街

  • 赤龍軒(亮の店)がある商店街。
  • バザーの際に亮や彼の商店街仲間が着用していた法被に「亀尾商店街(かめおしょうてんがい)」という商店街名が入れられていて、『ダイレンジャー』には巨大マシン・超気伝獣ダイムゲンの化身として亀夫(かめお)という名前の青年が登場している。
    • 超気伝獣ダイムゲンは玄武(中国神話に登場する神で、亀に蛇が巻き付いた姿、あるいは亀の尾が蛇になった姿で描かれる)をモチーフにした巨大マシン(気伝獣)であり、争いを嫌い人間の姿に変化して暮らしていたが、人間社会で長い時間を過ごす間に転生を繰り返していたため、当初は自分が何者かであるかを忘れてしまっていた。
      • 背景に「ムゲンくん」という商店街のマスコットが登場しており、そちらもダイムゲン(亀夫)から名前を取ったと思われる。
        • なお、有名人や裏方の人物が端役で出ることを「カメオ出演」と言い、亮の商店街仲間であるマサ・ザブ・カヨの3人をそれぞれ新堀和男(ベテランスーツアクター)、ショッカーO野(元スーツアクターで特撮関連のイベントプロデューサー)、神尾直子(ベテランスーツアクトレス)が演じているため、「カメオ出演」も商店街名の由来としても含まれていると思われる。

商店街の人々

  • 前述のように商店街の人々を演じているのは過去の東映特撮作品に深くかかわったスーツアクター・アクトレスたちだが、新堀が演じる八百屋の主人・マサの帽子には「1-223 曽田青果」というバッジ(恐らく野菜の競りに参加する際の身分証となるもの)が付けられている。
    • 「曽田青果」の由来は、脚本家である曽田博久であると思われる。
      • 曽田は『秘密戦隊ゴレンジャー』から『地球戦隊ファイブマン』及び『忍者戦隊カクレンジャー』と『超力戦隊オーレンジャー』のスーパー戦隊シリーズに参加しており、『大戦隊ゴーグルファイブ』から『ファイブマン』まで9年連続でメイン脚本家を務めていた。スーパー戦隊シリーズに参加した脚本家の中では、メイン脚本家を務めた作品数、参加した作品数、執筆した話数のいずれにおいても『ゴーカイジャー』の時点で最多である。


登場したレジェンド

亮(りょう)

  • 五星戦隊ダイレンジャーの「天火星」・リュウレンジャー。
    • 劇場版1にも登場しているため、詳しくはそちらを参照。

言動

  • 戦闘時の掛け声
    • 『ダイレンジャー』本編においてリュウレンジャーは戦闘時に度々独特の掛け声(文字に表すと「ハイィィィッ!」となる)を上げており、今回もゴーミンを正拳突きで吹き飛ばす際に同様の掛け声を発している。
      • また、生身でゴーミンと戦う亮にシシレンジャーとテンマレンジャーの姿が重なるシーンでは、それぞれシシレンジャーの変身者である天幻星・大五とテンマレンジャーの変身者である天重星・将児の掛け声を思わせる声を発している。
        • シシレンジャーの幻とともに突きを繰り出す際には「イィィィ、ヤオゥ!」、テンマレンジャーの幻とともに回し蹴りでゴーミンを叩き付けた際には「ィヤッハァ!」と叫んでいる。
        • 余談だが、特撮作品における戦闘時の掛け声はキャラクターごとの個性を出しにくく、俳優たちが試行錯誤を繰り返すため、結果として特徴的な掛け声が生まれやすい。
          • 例として、スーパー戦隊シリーズと同じ東映とテレビ朝日のタッグによる特撮作品・平成仮面ライダーシリーズの第5作である『仮面ライダー剣』の主人公・剣崎一真は「ウェイ!(ウェーイ!)」という掛け声を発していたため、公式サイトのインタビューで共演者から「ウェイって、道かよ(道=way)」と突っ込まれている。


豪快チェンジ

百獣戦隊ガオレンジャー

  • 追加戦士のガオシルバーは鎧のように戦いのダメージによって戦線離脱していた時期がある。
  • 『ガオレンジャー』は『ダイレンジャー』同様に巨大メカポジションの生命体を召喚するために宝玉を用いる。

獣拳戦隊ゲキレンジャー

  • 『獣拳戦隊ゲキレンジャー』は、『ダイレンジャー』と同じく技や動作に中国拳法の要素が取り入れられ、物語も「袂を分かった2つの勢力の対立」が基本コンセプトとなっている。
    • 『ゲキレンジャー』は「獣拳」という拳法を起源に持つ2つの流派(激獣拳ビーストアーツと臨獣拳アクガタ)、『ダイレンジャー』は「ダオス帝国」という国で暮らしていた2つの民族(ダイ族とゴーマ族)の対立を描いている。

五星戦隊ダイレンジャー

  • 第7話と同じくレジェンド回でありながらその戦隊への変身に原典の演出が再現されていないように見えるが、『ダイレンジャー』本編での変身はゴーカイジャーの基本的な豪快チェンジと同じように、変身アイテムから戦隊の紋章が出て、それが変身者を通過することで変身が完了するという流れになっている。
  • 名乗りの際、ゴーカイグリーンが豪快チェンジしたシシレンジャーは、右手の拳で左手の掌を叩く動作の際に力の加減を間違えてしまったらしく、痛みのあまりよろけてしまい、最後の決めポーズが不格好な形になっている。また、カメラを飛び越すようにザンギャックへ飛びかかるシーンでは、さりげなくカメラに向かってピースサインをしていることが分かる。
    • 名乗りの際にはゴーカイレッドが豪快チェンジしたリュウレンジャーも同じように掌を強く叩き過ぎたようで、次のカットに移行した際にさりげなく痛みをごまかすように手を振っている。


登場した技・用語等

ガオハスラーロッド

  • 『百獣戦隊ガオレンジャー』における追加戦士・ガオシルバーの専用武器(破邪の爪)。
    • 長い棒状の武器であり、剣として使うサーベルモードやビームカンとして使用するスナイパーモードの他に、ビリヤードのキューのように使用するブレイクモードという形態を持つ。
      • ブレイクモードはガオシルバー単体の必殺技・破邪聖獣球の発動時に使用する形態で、大地の精霊・パワーアニマルとの絆の証である宝玉・ガオの宝珠をビリヤードの球のように弾き飛ばして攻撃する。

白虎真剣

ダイレンロッド

  • ダイレンジャーの初期メンバー5人が使用する棒状の武器で、先端に「ヤイバー」と呼ばれるアタッチメントを装備することにより、それぞれ異なる武器に変化する。

吼新星・乱れやまびこ(こうしんせい・みだれ - )

  • ダイレンジャーの追加戦士・キバレンジャーの得意技で、気力で音を増幅し、敵にダメージを与える。
    • 『ダイレンジャー』本編での乱れやまびこは音でダメージを与えていることを視覚的に表すため、いきなりバンドの幻影が現れて大音量でヘヴィメタル風の曲を演奏したり、警官隊の幻影が一斉射撃を行って巨大な炸裂音を響かせたりと色々な意味で強烈な技なのだが、今回は白虎真剣で斬るだけだった。ただし「剣が風を切る音」を増幅して攻撃したと考えられなくもない。


大いなる力

ゴーカイ豪獣気力ボンバー( - ごうじゅうきりょく - )

  • ゴーカイジャーがダイレンジャーの大いなる力を引き出したことにより、使用可能になった技。
    • ゴーカイオーが気力で炎の玉を作りだし、それを前方の豪獣神へ投げ、その炎を浴びた豪獣神がゴーカイオーと共に突撃する。
      • 名前の由来はダイレンジャーの初期の必殺技が「気力ボンバー」であることから。