【設定】
ガンダム開発計画で作られた試作機の1機。
コードネームは「偽り」の花言葉を持つ『サイサリス』が付けられている。
「最強の攻撃力」をコンセプトに、当初は数種類の弾頭を使い分け可能なバズーカで敵中枢を壊滅させる強襲機として設計されていたが、途中で核攻撃機体にコンセプトが変更された。
アトミック・バズーカによる敵殲滅に特化した設計をとっており、そのため核爆発時の衝撃や熱に耐えうるため非常に強固な作りであるうえ、冷却装置つきの専用シールドも備えている。
核弾頭を背中に格納しているためそこにブースターが搭載できなかった代わりに、肩部フレキシブルバインダー内に高出力スラスターを6基装備。
重い機体でありながら強襲機としての運用に耐えうるだけの速度を確保しており、地上ではホバリング移動をも可能とする。
一方で核による攻撃に特化した為か、ビーム・ライフルやマシンガンといった携行射撃兵装は装備しておらず、プランとしては別の主力兵装も作られたものの、実戦ではアトミック・バズーカと白兵戦用のビーム・サーベルしか装備していない。
専用シールドも核攻撃時の熱や衝撃等から本体を護るという大事な役割があるため、通常攻撃を防御して破損した場合核攻撃が実行不可能となる。
ちなみに本機が持つ核はもともと戦術核であるが、実際は戦略核と同等の破壊力を持っている。
先述の通り耐核装備や機構は設計論値段階の物であった為か発射後の衝撃波などで右メインカメラ破損、左腕不能といった損傷を受けている。
【武装】
バルカン砲
頭部に2門が内蔵されている60mm口径の小型機関砲。
ビーム・ライフルなどの射撃兵装が装備されなかった本機にとっては貴重な武装となっている。
ビーム・サーベル
両腰に1基ずつ収納される格闘用ビーム兵器。
他の機体の物よりも出力が高く、マニュアルで出力を調整できるようになっている。
アトミック・バズーカ
核弾頭の発射を目的として設計された本機専用の大型バズーカ。
通常は基部とバレル部に分離されており、バレル部は専用シールドに格納される。
使用する時は基部に「Mk-82 核弾頭」を装填し、バレル部と接続して発射する。
ラジエーター・シールド
本機専用の実体盾。
大型で取り回しが悪いが、これは核を発射する時に核の高熱から自機を守る為の物であり、内部には冷却装置が組み込まれている他、アトミック・バズーカのバレル部を格納している。
この盾を喪失する事は核兵器の使用が不可能となる事を意味し、本機の弱点ともいえる。
【武装:その他】
プランとして用意されていたが実際に装備されることがなかった武装。
ビーム・バズーカ
アトミック・バズーカ使用後の運用を想定して検討された射撃用ビーム兵器。
ジオンの移動砲台スキウレのビーム砲を流用している。
多連装ロケット・システム
拠点攻略および中距離支援を目的に用意された実体弾兵器で、アトミック・バズーカおよび核コンテナを撤去して装備される。
「MLRS(Multiple Lounch Rocket System)」とも呼ばれる。
プラズマ・リーダー
MAヴァル・ヴァロにも装備されている武装で、ピックを打ち込みプラズマの結界を形成して敵機にダメージを与える。
本機の場合、バズーカから専用弾頭を発射する予定だった。
【原作の活躍】
未だ設計理論値レベルの完成度に過ぎない核防御能力の試験データを採る為の核弾頭試射によるテストのため核弾頭を保有したオーストラリアの連邦軍トリントン基地に新型ペガサス級強襲揚陸艦7番艦
アルビオンと
ガンダム試作1号機と共に搬入されるが、核弾頭を装填した本機はデラーズ・フリートの
アナベル・ガトーに強奪されてしまう。
核攻撃を前提としたこの機体は「連邦軍の傲慢と横暴の権化」としてプロパガンダにも使われた。
コウ・ウラキ達バニング隊やアルビオン隊の追撃を振り切った本機は、後に「星の屑作戦」にて連邦の観覧式をアトミック・バズーカで襲撃、連邦艦隊に多大なダメージを与える。
同作戦からの帰投中にガンダム試作1号機フルバーニアンと接触、格闘戦の末に相討ちとなった。
【搭乗者】
アナベル・ガトー
CV:大塚 明夫
ジオン公国軍残党勢力「デラーズ・フリート」の少佐。
一年戦争時、ソロモン攻防戦において残存部隊の殿を務め、獅子奮迅の活躍を見せた事から「ソロモンの悪夢」の異名が付けられ、戦後の連邦軍の現代戦史にも名が載るほどのエースパイロット。
地元残存兵やスパイの協力で連邦軍の大尉としてトリントン基地に潜入、ガンダム試作2号機を強奪してデラーズ紛争勃発の先端を開いた。
2号機強奪作戦を共にした部下達(
ボブ、
ゲイリー&アダムスキー)を犠牲にしながらも、アフリカの元ジオン公国軍鉱山基地に逃げ込みHLVで宇宙へと離脱した後エギーユ・テラーズの宣戦布告に同席。
地球降下前に戦友のケリィ・レズナーにビデオメッセージを届けており、ケリィの再起を促していたが残念ながらケリィが戻ってくることはなかった。
ケリィが来れなかった理由はシーマの部下にあり、それが原因でケリィは試作1号機Fbと交戦して戦死、ガトーの言動からこの事は知らないと思われる。
ソロモンで行われる連邦の観艦式を強襲、核攻撃で連邦艦隊に壊滅的なダメージを与えるも同作戦から帰投中にコウの1号機Fbと遭遇。
核爆発を防御した際に機体の左腕が動作不良(硬直)を起こした状態ながらもコウを圧倒、しかしコウの洞察力の高さ・機転により相討ちに持ち込まれる。
その後はアクシズから譲渡されたMAノイエ・ジールに搭乗。
コロニー落としを成功に導くために、立ちはだかるソーラ・システムIIのコントロール艦を破壊。
コロニーを守りきり、その後その中に入り落下軌道の最終調整を行うが、コウに撃たれてしまう。
一悶着あったが結果的に自分を助けてくれたかつての恋人ニナを巻き込むまいと気絶させ、部下のカリウスに託す。
その後はコウと決着をつけるために待ち、交戦、激戦の果てに止めを刺そうとしたまさにその時にバスク・オムによる私怨でソーラ・システムIIが発射されて機体は中破、同じく照射に巻き込まれ気絶したコウには止めを刺さずにその場から離脱する。
その後、滞在期限が過ぎ、後退を始めるアクシズ艦隊と合流しようと僅かに残った部下たちと共に連邦艦隊の突破を図る。
次々撃破され脱落する部下たちの中、機体も自身も既に限界のはずにもかかわらずもはや気迫で動いているとしか言いようのないほどの力を見せるが、最終的には雄叫びを上げながらサラミス級巡洋艦に特攻し機体は爆散、ガトーも戦死した。
その武人然とした佇まいや言動、理想や忠義を貫く覚悟などから、『正義のジオン、悪の連邦』という0083の作風を力強く表した1人である。
ただ、潜入専用の連邦士官制服なのに階級が大尉だったことに不満げな態度を示す、明らかに危険人物として振る舞うシーマを「理想を示せばついてくる」というデラーズの言葉に従うなど、良くも悪くもジオン軍人らしい非合理的な人物。
「コロニーを地球の穀倉地帯に落としてスペースノイドの地位を向上させる」という回りくどい作戦も忠実に実行しようとしている辺り、現在では『先見の明や政治的観点にはかなり疎いデラーズフリートの浅はかさよりも自身の理想に拘って全てを台無しにした』という視聴者からの評価も多い。
【原作名台詞】
- 「この機体と核弾頭は頂いていく、ジオン再興のために!」
- 第1話から。
ガンダムを盗み出してのたまったセリフ。印象に残っている人も多いのでは?
- 「私を敵に回すには君はまだ、未熟!」
- 第2話から。
ヒヨッコのコウに腕の差を見せつけた後に、コウ(1号機)に通信越しに言い放った台詞。
- 「我々はスペース・ノイドの真の解放を掴み取るのだ!地球からの悪しき呪縛を我が正義の剣によってな!」
- 第2話から。
信念の強さとある意味地球(連邦軍)への憎悪がうかがえる。
- 「捲土重来、またソロモンのように轡を並べよう。」
- ケリィに送ったビデオメッセージ内で言った台詞。
捲土重来とは「一度やられた者が強くなって帰ってくる」ということ。
ケリィの復帰を望んでいたがそれは叶わなかった。
- 「情けない!あのような禍々しい物言いを、連邦に許すとは…!」
「これは、散っていった者への冒涜だ」
- 「待ちに待った時がきたのだ、多くの英霊が無駄死にでなかったことの証の為に!」
「再びジオンの理想を掲げるために!星の屑、成就のために!ソロモンよ、私は帰ってきた!」- こちらも第9話から
言わずとしれた名台詞、1年戦争時代にはソロモン撤退時に「ソロモンよ、私は帰ってくるぞ」と言っていた(後付け的な作品でだが)。
- 「なんと他愛の無い…鎧袖一触とはまさにこのことか」
- 第10話から。
観艦式への核攻撃が終わった後の台詞。
「鎧袖一触」とは文字通り少し触れただけで倒れてしまう、呆気ないような様のこと。
- 「怨恨のみで戦いを支える者に私は倒せん!私は義によって立っているからな!!」
「歯車となって戦う者にはわかるまい!!」(同上)- こちらも第10話から。
自分を追い続けて来たコウに言った台詞。
後の時代にて、「歯車となって戦う者」という言葉に対して、一種の返答といえる言葉を発した人物がいる。
- 「確か、ウラキとかいったな…二度と忘れん…!」
- 第10話から。
1号機と2号機が相撃ちになり崩壊していくなかでコウに機体越しではなく直接言った台詞。本当に最後まで覚えていた。
- 「素晴らしい…!まるでジオンの精神が形となったような」
- 第10話から。
ノイエ・ジールを見て言った台詞、確かにそう見えなくもない。
- 「いいか、1機でも多く突破しアクシズ艦隊にたどり着くのだ…我々の真実の戦いを後の世に伝えるために…」
- 第13話から
最期の台詞だが、突破出来たものは居なかったらしい。
【その他名台詞】
- 「連邦の白い悪魔め…! 貴様に敗れ、志半ばで散って行った幾百の英霊達のために…死を以って償って貰う!!」
- Gジェネレーションシリーズ及びギレンの野望で前者は「宇宙要塞ア・バオア・クー」で後者は共に1st時代で交戦すると聞ける。非常にドスの効いた声でアムロはガトーに対してその気迫のせいかOT相手にもかかわらず強いプレッシャーを感じている。なお、ガンダム(とアムロ・レイ)がジオンにおいて連邦の白い悪魔と呼ばれ、恐れられていたことが初めて判明した台詞である。
- 「ワンダースワンとプレイステーションを繋ぐために…ワンダーウェーブ成就のために…! Gジェネよ! 私は帰って来たあぁぁっ!」
- 「SDガンダムGジェネレーションF」のディスク3をCDプレイヤーで起動しようとすると聞ける警告メッセージ。
マ・クベとウラガンがGジェネを破壊しようとしたところに乱入し、アトミック・バズーカを発射するという色々とぶっ飛んだ内容。しれっとゲーム機の宣伝までやっている。
- PCエンジンや初代プレイステーション、セガサターンのCD-ROMのゲームソフトは色々好き放題な内容かつ豪華声優陣を起用した警告メッセージがよく内蔵されており、これもその一つ。
- なお、警告を無視して更に再生しようとすると、機器が破損する危険性が高いので注意。
- 「中に入っている?!」
- プレミアムバンダイ限定商品MSアンサンブル「ノイエ・ジール」の商品紹介ページ。商品オリジナルギミックとして胴体内部にガトー専用高機動型ザクが搭載されている事に驚く(商品ページ曰く「ガトーもびっくり!」)。
【VS.シリーズの活躍】
ガンダムVSガンダム
0083からの代表として試作3号機と共に参戦。
試作3号機と同じくコスト2000、パイロットは当然ガトーで服装はジオンの軍服。
アトミック・バズーカの脅威は健在だが、本質的には格闘戦が主眼の機体。設定どおり見た目に反し機動力は悪くなく、ステップ性能や上昇能力の高さ、ホバリング機能などで接近戦においての位置取りが得意。長所を活かしきればかなり恐ろしい存在だが、マトモな射撃武装がないため射撃戦になるとお手上げなのが玉に瑕。
特殊格闘の急上昇と横サブによる滞空能力と生存能力、かといって無視しようものならステップを軽く巻き込み判定も強い格闘と大ダメージを誇る核で闇討ちしてくるなど、ガンガン無印では7強に入るほどの強さを持っていた。
ガンダムVSガンダムNEXT
前作でやりすぎた分為か、一部格闘が弱体化&システム的に厳しい待遇を受けることに。
しかしながら、アシストの
ザメルが超強化されるなど自重しつつも高い性能を保持しているため、壊れすぎず弱すぎずのバランスの良い性能になった。
アトミック・バズーカがシールドガード可能に弱体化したが、格闘は未だ優秀な性能のため闇討ち機体として十分戦っていける。
ちなみに、同シリーズのシステム上の特徴として、原作の1号機との最後の戦いで、サーベルの出力を上げて戦ったことの再現として、抜刀していると、一定時間ごとにサーベルが強化されていく(一度使うとまた元通り)、というものがあった。
EXVS.
射撃分を補うため武装として、武装アシストに
ザメルと
ドム・トローペンが追加された。レバーの入力によってどちらかを呼び出す。
しかしメインは相変わらずのバルカン、
ザメルが弱体化と2000格闘機の中ではもっとも射撃武装が貧弱。機動力も前作ほどではない。
最大の特徴である核はゲームの仕様上前作よりは多少厄介に、しかし全機体ガード可能なため扱いはより慎重に。
代わりにサーベルが手動強化になり、強化時・覚醒時には2000どころか全機体でもトップクラスの格闘火力を持つ。
格闘性能も総じて優秀であり、アシスト・核の存在で相手の心を揺さぶり、自らのサーベル一閃で勝利をもぎ取る機体。
核の存在によりプレッシャーはかなりものも、高コストと組んだ場合はこれを活かして相方のチャンスメイクを行なっていきたいところ。
今作から服装がデラーズ・フリートのパイロットスーツに変更された。
EXVS.FB
前作からコストが上がり2500の格闘機となった。
基本性能の強化、特に旋回性の上昇はありがたいところだが、相変わらず射撃の択が少ないのが悲しいところ。更にシステム上、射撃が貧弱な格闘機には向かい風が吹いているのも辛いところ。
この弱点の代わりに、サーベル強化時に各格闘にSAが付くようになった。これにより、単発ダウンの武装を持たない相手には無理やり格闘をねじ込む事が可能になっている。
ただし、あくまでSAが付くのはサーベル強化時で格闘も例えば前と横ではSAが付く時間が違う。
覚醒技はアトミック・バズーカコンボ。
突進からサーベルを突き刺し→真上に打ち上げてアトミック・バズーカ発射の流れ。
モーションは非常にカッコイイがコンボ時間が長く、短時間で一気にダメージを取れる覚醒の時間が削られるのは非常に勿体無い。
ただし吸い付きが非常に良く、突進にSAが付くので覚醒時間終了間際や敵を追い詰めたのにオバヒでどうしようもない時には生当てを狙うのも有り。
EXVS.MB
格闘CS時のSAがなくなったが代わりにハーモニー・オブ・ガンダムからビーム・バズーカが射撃チャージ武器に追加されたが、MLRSは無し(あったらそれはもう格闘型じゃない)。
それなりの大きさのビームを発射、一定時間経つか地面や壁に着弾で大きい爆風を起こす。
当初そのひっかけ性能があまりにも高かったためUPDで下方修正、爆風が小さくなりチャージ時間が長くなった。
GVS
システムの変更に伴い、サブ射撃がハーモニー・オブ・ガンダムのMLRSに変更された。
EXVS.2
格闘CSのサーベル強化がなくなり、細かな手間もなくなった。
代わりに格闘CSとしてバーサスからMLRSが続投した。
そのためバルカン・アシスト(2種)・ビームバズ・核・サーベル投げ・ミサイルと、下手な汎用機よりも豊富な射撃武器を有することに。
EXVS.2 XB
核が格闘CS、MLRSが特射にお引っ越し。ついでにアシストの射撃に単射が追加されていよいよ格闘機なのか怪しくなってきた。
アプデで大きく強化。アシストが同時攻撃するようになった他、代名詞の1つである踏みつけ派生が大車輪仕様となり、打ち上げる格闘が主力の本機としては嬉しい強化を得た。
「核という大きな手札を持ちつつ汎用機ばりの弾幕を展開し、1度噛みつけば凄まじい格闘コンボ火力を持ったアタッカー機体」ともいうべきキャラになっている。
これだけ強化されてなお、射撃だけで勝てるほどの火力はなければ、格闘を当てるまでの道のりの遠さは健在。
結局は両前衛でぶつかっていくことになる職人向けの機体である。
EXVS.2 OB
核の発生が速くなった代わりにスーパーアーマーが削除。
前格が旧BD格闘前派生の盾叩きつけが単独武装として登場。フワ格バウンドダウン。
【勝利・敗北ポーズ】(ガンダムVSガンダム、NEXT)
勝利ポーズ
アトミック・バズーカを構える。
この1種類のみの様子。
敗北ポーズ
原作序盤(2号機奪取直後)の劇中で、コウを含む連邦軍の追撃部隊の足止めを
ザメルに託して撤退する2号機のシーンの再現といった感じか?
飛び去ると思いきや実は画面からフェードアウトしたあたりで滞空している(リザルト画面で他のチームから確認すると停滞しているのが確認できる)。
NEXTではちゃんと画面で見えなくなるまで飛んでいく。二号機や、そんなに飛んで、どこへ行く?
【勝利・敗北ポーズ】(EXVS)
勝利ポーズ
敗北ポーズ
【勝利・敗北ポーズ】(EXVS.FB以降)
勝利ポーズ
- 通常時:ビーム・サーべルを抜刀。サーベル強化時はサーベルの見た目、カメラアングルが変わる。
- アトミック・バズーカで勝利:前作と同じ、アトミック・バズーカを構える。
MB-ONではバズーカ装着時の「ブッピガン」がよく聞こえるようになった。
【その他の活躍】
機動戦士ガンダム カタナ
反地球連邦組織「シン・フェデラル」の首魁であるカネサダ・ツルギの乗機として運用。
武装はビーム・バズーカとMLRSを同時に装備している。
シン・フェデラルの結成経緯を鑑みると本機を運用しているのは皮肉と言えよう。
機動戦士Zガンダム Define
機体各部をアップデートした予備機が登場。
この機体をエゥーゴに売り込む予定だったが、
クワトロ・バジーナには旧式機ゆえによる操作性の悪さを指摘され採用は見送られた。
その後、本機をベースに
リック・ディアスが開発されることになった。
ガンダムビルドファイターズ
5話の第7回ガンプラバトル選手権第3ブロック日本代表予選準々決勝で薄緑に塗装された機体が登場。
イオリ・セイ&レイジの
ビルドストライクガンダムにアトミック・バズーカと右腕を次々と破壊され、その勢いで強化ビームライフルにシールドごと貫かれて撃墜された。
ガンダムビルドダイバーズ
本機をベースに改造した「ガンダムGP-羅刹」が登場。
太陽炉を組み込んでおり、トランザムシステムが使用できる。
スーパーロボット大戦
スパロボではシナリオ再現がある場合は毎回のように強奪イベントが発生する。
やはりアトミック・バズーカが強力だが基礎性能はそこそこで、作品によってはビーム・ライフルを装備している。
その後は条件を満たせば入手できる隠し機体となるが、アトミック・バズーカの追加は更に条件を満たす必要があることが多い。
異世界が舞台の『EX』ではガトーが「みだりに使うものではない」として核の代わりにプラズマ・リーダーを装備している。次回作では容赦なく核をブッ放すけど
未来世界が舞台の『α外伝』自軍部隊が本機を発掘したところ、ムーンレィスに案の定強奪され、ミーム・ミドガルドが搭乗。
撃墜寸前まで追い込めば強奪を阻止できるが、撃墜すれば核爆発しゲームオーバー、逃した場合はギンガナム艦隊との最終決戦時に現れる。
続編となる『第2次α』では基本的には隠し機体として登場するが、主人公によっては例外で、序盤の模擬戦でモンシアが搭乗するが、ヤザンにまたしても強奪される。
中盤頃にヤザンが搭乗するが、核を発射されると強制的にゲームオーバーになるという珍しい敗北条件が付いている。
『A』では
ドモンがいたにもかかわらず隙を突かれて強奪される。
本作では残念ながら入手不可能だが、『A』における試作2号機は「対異星人用の兵器なので南極条約には抵触しない」という三輪防人の屁理屈染みた開発理由があったり、
カリウスが
アトミック・バズーカの次弾装填を行いソロモンへの核攻撃イベントが終わって安心していたプレイヤーを絶望させる、味方の配置次第では
アトミック・バズーカで自滅するなど妙な扱い。
『CC』ではギレンの指示で核をア・バオア・クーに撃ちこみ、知らなかったとはいえ結果デギンを手に掛けるというシーマのような立場に追い込まれることに。
ガトーは基本的に敵対するが、作品によっては味方になる。
しかし、『IMPACT』の隠しシナリオではシャアと共に裏切る上に最早「大義の為に戦う事が目的」になっていると悪い意味で暴走気味である。
もちろん悪い所ばかりではなく、感慨深げにコウの成長を認め、『A』ではコウ達にシャドウミラーの危険性を伝えてその打倒を託すなど、ライバルや武人らしい一面も見せる。
ちなみに旧シリーズでは顔グラフィックで髪の毛がほんの少ししか写っていない(しかも白い)為、「ガトーはハゲ」という勘違いネタが流行した。
【余談】
ZガンダムDefineのようにこの機体で開発された技術の一部は後のリック・ディアスに引き継がれたとされているが、リック・ディアス自体は
リック・ドム系列のドワス改やガザ系の技術メインで開発された機体の為「リック・ディアスが試作2号機の直系後継機で
ガンダムである」みたいな解釈は間違いである。
ガンダム開発計画の公式記録抹消に伴い関連技術も封印された事になっているため、本来本機のノウハウは次世代に引き継がれる事の無かったものなのだが。
他にも
ガンダム試作3号機のOSが可変MSに影響しているなど、そのノウハウは積極的に活用されているように見える。
0083前期のライバル機として主人公コウの駆るガンダム試作1号機の前に立ちはだかり、敵役ガンダムとしての名演を見せ、後の作品における「ガンダム対ガンダム」な流れを決定付けた存在といえる。
コナミのゲーム「メタルギアソリッド」の主人公ソリッド・スネークの声優に大塚明夫氏が選ばれたのは、MGSを手掛けた小島秀夫監督が本機のパイロットであるガトーを見てから決まったのだという。
核を搭載した二足歩行兵器で核バズーカを撃った側が今度は幾度となく核搭載型二足歩行戦車(しかもこれを作った人の声優はガトーが核を撃ち込んだ人と同一だったりする…)の核発射を止める側になるとは…
真意は明夫さんが2世代目の声優(父親も声優)だからだったりする
更に余談だが、0083のアルビオン艦長であるエイバー・シナプスを演じたのは大塚明夫氏の父親である大塚周夫氏で、敵味方に別れた親子共演となっている。
0083から現実世界の時間が経ち、無差別テロが現実でも起こるようになる、ガンダムUCやジ・オリジンなど宇宙世紀作品でジオンの暗部も描かれるようになりガトーを批判する声もネットなどで目をするようになっているが、ガトーの人気自体は健在でNHKで行われた人気投票では8位、OVAキャラとしてはトップとなった。
最終更新:2024年10月07日 18:50