霊像の基本説明=============================================================================================== | |
霊像能力は原則として、本体である人間が作り出す、パワーあるヴィジョンとなります。 某有名漫画の幽波紋や、ペルソナ、念能力等のように超常的な能力をそれぞれ持ちます。 人間が霊像能力者として覚醒すれば、その人間の意思で霊像を傍に具現させることや、あるいは何処ともなく帰還させることが可能です。 霊像の姿形は人と変わらないものから亜人型、動物、機械など千差万別であり、本体である人間の意思で自由に操作することが可能です。 霊像能力は誰もが持つものではなく、その人間の根源的な欲求や精神性、渇望を現実世界に実体を持たせて具現化させたヴィジョンなのです。 人間という種に元来備わっていたものではなく、生まれながらの能力者や、その感情を揺らす強烈な事件や出来事を経て覚醒する者もいます。 具現された霊像能力は、物理法則を超えた存在に違いないが、奇妙なことに物理的な影響には生物のように影響を受け、時には破壊されます。 特殊な能力が無ければ壁や床を通り抜けることもできないし、具現さえしているのならば基本的に、非霊像能力者にもその姿を視認されます。 故に霊像は剣や牙で傷つき、銃弾や爆弾に殺傷され、通常の刀剣銃火器でも十分倒される能力であり、決して無敵と呼べる力ではありません。 | |
霊像種について | |
霊像には基本的な種類として7種が存在し、それぞれの種類によって霊像自体の在り方と基本効果を獲得できます。 霊像を作成する際は、基本的に以下の7種類から1種を最初に選択して、其処から霊像の作成が開始されるのです。 以下にそれぞれの霊像種と、それに付随する基本効果を記載しています。 | |
憑依融合型 | |
1 | この霊像種は特殊分野スキルにおける〈霊像強化スキル〉を獲得することができる。 |
2 | この霊像種は〈霊像強化スキル〉のスキルである「憑依」か「融合」のどちらか1種を獲得しなければならない。 |
3 | この霊像種は原則として、霊像の攻撃行動である「遠距離攻撃」を宣言することができない。 |
万能多才型 | |
1 | この霊像種は全ての特殊分野スキルと異能分野スキルを自由に獲得することができる。 |
2 | この霊像種は霊像作成にて完成した霊像の、その能力値における渇望値を1ランク上昇させる。 |
3 | この霊像種が特殊分野スキルからスキルを獲得する場合、その必要正気点が2倍に上昇する。 |
具現道具型 | |
1 | この霊像種は特殊分野スキルにおける〈機能拡張スキル〉を獲得することができる。 |
2 | この霊像種を具現する為には〈機能拡張スキル〉のスキルである「結晶霊具」あるいは「伝導霊具」を必要とする。またこの効果により具現を果たす霊像は基本的にモデルとした道具そのものである為、自律行動可能な機能でもない限り、霊像単体での行動を行うことはできない。道具は常に使用者が振るってこそその機能を発揮することができるのである。よって銃や刀、靴や鎧等として具現される道具霊像の可能な行動は基本的に「スキル」「渇望能力」のみとなる。 |
3 | この霊像種は成長値と渇望値を除いた、能力値を1種選択し、選択した能力値を3ランク上昇させることができる。 |
遠隔操作型 | |
1 | この霊像種は特殊分野スキルにおける〈隠密索敵スキル〉を獲得することができる。 |
2 | この霊像種は射程距離における換算方法を、能力値における射程値が1ランクにつき、100mに修正する。 |
3 | この霊像種は霊像作成時に能力値に対し正気点を割り振る際、破壊値と精密値と俊敏値を、それぞれ8ランクまでしか割り振れない。 |
自律操作型 | |
1 | この霊像種は特殊分野スキルにおける〈発動条件スキル〉を獲得することができる。 |
2 | この霊像種は、霊像が損傷および破壊された際、それらによる本体への影響と処理が一切発生しない。 |
3 | この霊像種に対し、本体は「行動:霊像の具現」「行動:霊像の帰還」「行動:霊像の緊急帰還」の処理を適用できなくなる。 その場合、この霊像種を具現させるには別途で霊像を具現させる効果の獲得や渇望能力の設定が必要となる。 |
能力特化型 | |
1 | この霊像種は特殊分野スキルにおける〈渇望強化スキル〉を獲得することができる。 |
2 | この霊像種は霊像作成にて完成した霊像の、その能力値における渇望値を3ランク上昇させる。 |
3 | この霊像種は霊像作成時に能力値に対し正気点を割り振る際、破壊値と精密値を、それぞれ6ランクまでしか割り振れない。 |
万能自律型 | |
1 | この霊像種は霊像作成にて完成した霊像の、成長値と渇望値を除いた、全ての能力値を3ランクずつ上昇させる。 |
2 | この霊像種は霊像規格に応じたスキル獲得数が1個減少する。 |
3 | この霊像種は霊像の攻撃行動である「遠距離攻撃」と宣言行動である「ラッシュ宣言」と「防御宣言」を宣言できない。 |
霊像の正気点 | |
正気点とは | |
正気点とは、霊像能力を作成する上で能力値への割り振りや霊像スキルを獲得する際に必要となるポイントのことです。 単純にいえば正気点が大きければ大きい程、強力な能力値と多彩な効果を持つ霊像が作成できるということになります。 ただ実際の所、無尽蔵に正気点を持った上でそれを自由に割り振ることもできませんし、多くのルールが存在してます。 | |
正気点の獲得 | |
まず霊像能力者となる探索者が如何にして正気点を獲得するかですが、正気点の名の通り、探索者の正気を削ることで獲得できます。 探索者作成時において、各々の探索者はそれぞれSAN値が異なっていますが、通常の最大正気度においては90と共通しています。 まず正気点は最大正気度である90から、探索者作成時における探索者のSAN値を差し引いた値分を正気点として自動獲得します。 その後、霊像作成時にて獲得した正気点では足りない場合、探索者のSAN値を任意の値だけ減らし、同値の正気点を獲得できます。 ただし霊像は後述の霊像規格によって、霊像自体に消費可能な正気点の値が決定されており、それ以上の値は作成に消費できません。 作成に使用できない、宙に浮いた正気点は消えることなく、霊像規格の変化で再び使用できる為、その値を正しく記録してください。 | |
霊像規格について | |
霊像能力は、その霊像の成長値と、消費した正気点の値に応じて霊像規格と呼ばれる、霊像能力のレベルともいうべきものが決定されます。 霊像規格は、その値に応じて霊像に割り振れる正気点限度数や、スキル獲得数、特性欄の解除数、そして渇望能力の強さ自体が変化します。 一定以上の霊像規格でなければ獲得できないスキルなども存在し、リンク4以降では渇望能力の強度、つまりは階位そのものも上昇します。 霊像規格を上昇させるには、その次の規格に到達するだけの成長値を有した上で、更に正気点そのものを追加で獲得しなければなりません。 例えばリンク1からリンク2に上昇させる為には、その為に必要な最低限の正気点5ポイントを得る為に、探索者から現在の正気度5ポイントを削って獲得する必要があります。 勿論、正気点の獲得の項でも述べていますが、探索者作成時の時点で元々の正気度が低すぎる為に余剰正気点として獲得していた場合は、其処から優先的に使用して大丈夫です。 原則、成長値の獲得と正気点の消費によって到達できる霊像規格はリンク3までが限界で、それ以降に更なる成長値を獲得していても、霊像規格を上昇させることはできません。 しかし成長値は10以上獲得できる上に、霊像規格もリンク3が限界ではなく、リンク4以降の霊像は時空間や事象、ルール自体に対する干渉効果を有する為、隔絶しています。 では如何にリンク4に到達するかですが、霊像が「資格」を有していること、探索者が「鍵」を有していること、そして「扉」に到達する、という3つの条件が必要になります。 詳しくはメインシナリオである『The Dreamer's Juvenile』を進行し、そのタスクを進行していけば判明していきます。メインシナリオは霊像能力の謎に迫るシナリオなのです。 霊像規格を変化させる上での到達正気点や必要正気点を纏めた一覧表を下記に提示していますので、霊像作成時などにてご参照ください。 | |
リンク1:到達正気点数(05)~正気点限度数(20)/スキル獲得数(2)/特性欄解除数(0)/成長値(01)/渇望能力強度(2)/渇望参照値(20)/渇望能力数(1) リンク2:到達正気点数(25)~正気点限度数(35)/スキル獲得数(3)/特性欄解除数(0)/成長値(03)/渇望能力強度(2)/渇望参照値(35)/渇望能力数(1) リンク3:到達正気点数(40)~正気点限度数(45)/スキル獲得数(4)/特性欄解除数(0)/成長値(06)/渇望能力強度(2)/渇望参照値(45)/渇望能力数(1) リンク3:到達正気点数(40)~正気点限度数(45)/スキル獲得数(4)/特性欄解除数(1)/成長値(10)/渇望能力強度(2)/渇望参照値(45)/渇望能力数(1) リンク4:到達正気点数(50)~正気点限度数(60)/スキル獲得数(5)/特性欄解除数(2)/成長値(??)/渇望能力強度(3)/渇望参照値(60)/渇望能力数(?) | |
リンク5:到達正気点数(??)~正気点限度数(??)/スキル獲得数(?)/特性欄解除数(?)/成長値(??)/渇望能力強度(?)/渇望参照値(??)/渇望能力数(?) リンク6:到達正気点数(??)~正気点限度数(??)/スキル獲得数(?)/特性欄解除数(?)/成長値(??)/渇望能力強度(?)/渇望参照値(??)/渇望能力数(?) | |
霊像の能力値 | |
霊像には能力値と呼ばれるステータスが存在し、この能力値の値こそが霊像の実数値の基盤としてなります。 能力値は霊像作成時における正気点の割り振りと能力値を上昇させる霊像種の基本効果などで決定されます。 能力値は精神値、破壊値、精密値、俊敏値、射程値、成長値、渇望値の7種の値が存在しており、霊像作成の時点では最低1ランクは設定されなければなりません。 ただし能力値において成長値と渇望値に対しては、正気点で割り振ることや渇望能力等で上昇させることはできず、それぞれの値は別途で算出され、決定されます。 霊像作成時の時点で作成者は、正気点1ポイントにつき、成長値と渇望値を除いた5種の値のいずれかを1ランクとして上昇させ、割り振っていくことが可能です。 霊像種の制限を受けない前提でいえば、それら5種の値は正気点の割り振りにより最大で10ランクまで設定でき、その後は霊像種やスキルの効果で算出されます。 キャラクターシート上では実数値が能力値のよりも先に存在しますが、これは実数値が能力値やスキル等から算出された最終的な数値であり、利用度が高い為です。 もし霊像の能力値がセッション中に変動した場合、実数値も変動に合わせて変化しますが、逆に実数値が変動したとしても能力値が変化されるわけではありません。 そして正気点割り振りによる能力値の表記を「◯」し、スキルや渇望能力等で上昇する場合は正気点計算等の区別の為に「◎」として、シートに表記してください。 それらの表示順は「正気点割り振り>霊像種の基本効果>スキルや特性>セッション中の変化」で表示し、色分けすれば判別し易いでしょう。 | |
精神値とは | |
霊像能力自体がどの程度の精神力によって維持され、かつ霊像が力強く具現されているかの値。 精神値が1ランク毎に、その霊像の実数値における基本耐久力が5ポイント上昇していきます。 | |
破壊値とは | |
霊像能力自体がどの程度の闘争力によって維持され、かつ霊像の破壊的出力がどの程度かの値。 破壊値が1ランク毎に、その霊像の実数値における基本攻撃力が次の出力表から適用されます。 01ランク:STR01、攻撃力0 02ランク:STR05、攻撃力1D3 03ランク:STR09、攻撃力2D3 04ランク:STR14、攻撃力2D4 05ランク:STR19、攻撃力3D4 06ランク:STR26、攻撃力4D5 07ランク:STR30、攻撃力5D5 08ランク:STR36、攻撃力6D6 09ランク:STR40、攻撃力7D6 10ランク:STR50、攻撃力8D8 | |
精密値とは | |
霊像能力自体がどの程度の感覚的繋がりで維持され、かつ霊像の操作を精密調整できるかの値。 精密値が1ランク毎に、その霊像の実数値における基本命中率が8%ずつ上昇していきます。 | |
俊敏値とは | |
霊像能力自体がどの程度の感覚的繋がりで維持され、かつ霊像が機敏に運動できるかを示す値。 俊敏値が1ランク毎に、その霊像の実数値における基本回避率が8%ずつ、そして行動力が1ポイントずつ上昇していきます。 | |
射程値とは | |
霊像能力自体がどの距離まで離れて維持可能であり、霊像能力での影響が及せる距離を示す値。 射程値が1ランク毎に、その霊像の実数値における射程距離が1mずつ上昇していきます。 | |
成長値とは | |
霊像能力を形成する上で、その本体が持つ根源との繋がりを示し、何処まで根源から正気を保って力を引き出せるか示す値。 詳細は「霊像規格について」を参照すること。この成長値はセッション終了後、KPから偉業や達成要素として付与される。 つまりはエンディング分岐の為の条件や、非常に強力なエネミーの撃破、あるいは謎解きなどの要素を達成することである。 | |
渇望値とは | |
霊像能力を形成する上で、その本体の精神的な欲求や精神が、どこまで霊像に反映され、現実世界で実現できるかを示す値。 渇望値が1ランク毎に、その霊像の実数値における能力回数が1回ずつ上昇していきます。渇望値は以下の表によって決定されます。 作成に消費したキャラクターの正気点05点以上:渇望値ランク 1 作成に消費したキャラクターの正気点20点以上:渇望値ランク 2 作成に消費したキャラクターの正気点30点以上:渇望値ランク 4 作成に消費したキャラクターの正気点40点以上:渇望値ランク 6 作成に消費したキャラクターの正気点50点以上:渇望値ランク 8 | |
能力値ランクが10以上に上昇した場合 | |
霊像種の制限を受けない前提でいえば、精神値、破壊値、精密値、俊敏値、射程値は正気点割り振りでは最大10ランクまで設定できます。 しかし上記の5種に加えて渇望値も、霊像種の基本効果やスキル、特性、そして渇望能力などで10ランクを超過するケースが存在します。 その場合、キャラクターシート上の各能力値欄の最右位置に存在している「超」の項目に、超過している値を入力します(例:14→4)。 もしその霊像が、またはその使用者が、その能力値が関与する判定行為を行う際、その超過した値分を固定値として成功値に加算できます。 更に戦闘フェイズにおいて、その霊像の能力値を用いた判定を行った時、その判定の結果を無かったことにしてもう1度判定をやり直すことができます。 この判定行為のやり直しは、その判定行為に関与している能力値毎で行うことができ、同戦闘フェイズ内の振り直しは能力値1種につき1回となります。 | |
霊像の実数値 | |
霊像には実数値と呼ばれるステータスが存在し、この実数値の値は攻撃のダメージロールや命中や回避の判定などに用いられます。 実数値は霊像作成時における能力値とスキルによって決定され、セッションにおける霊像の基本行動等などに対して用いられます。 実数値はスキルや渇望能力により、能力値の2倍程上昇させやすいが、霊像の宣言行動等においては能力値の下位互換として設定されています。 | |
耐久力とは | |
耐久力とは、霊像のHPのことを指し、ダメージや効果により減少していき、霊像の耐久力が一定の値だけ減少することを「霊像の損傷」と呼称します。 もし仮に霊像の耐久力が0に減少した場合、その霊像は消滅してしまいます。霊像の耐久力が0に減少して発生する消滅を「霊像の破壊」と呼称します。 霊像の耐久力が0にどの程度近づこうとも、それによって発生するマイナスの補正等は存在しないが、霊像に対し生物に施すような治療行為は効果がありません。 もし霊像の耐久力が減少している場合、霊像が破壊されるか、またはスキルや渇望能力などの効果無しには自発的に耐久力を回復させることは不可能となります。 | |
攻撃力とは | |
攻撃力とは、霊像が行う近距離攻撃や遠距離攻撃などを命中させた場合に、どこまで物理的な破壊力を発生させれるか、という値を指します。 この攻撃力を用いた攻撃行動などに対して、ノックアウト攻撃を適用することは可能で、その数値の範囲内であれば手加減も可能となります。 | |
命中率とは | |
命中率とは、霊像が行う近距離攻撃や遠距離攻撃などの際に、その攻撃を目標に正確に命中させれるかを判定する際に用いる値です。 | |
回避率とは | |
回避率とは、霊像が攻撃などを受ける際、探索者の持つ〈回避〉技能と同様に回避判定に用いる値です。 | |
行動回数とは | |
行動回数とは、行動ポイントとも呼称されており、ラウンド開始時にその回数分だけ、この霊像は獲得できます。 この霊像が行う各種行動の時間や要する労力に応じて消費され、残った行動回数は次ラウンドに持ち越せません。 | |
射程距離とは | |
射程距離とは、本体を中心に縦横の射程距離分だけその霊像が離れて行動することができるか、を指します。 この射程距離は遠距離攻撃などにも利用されます。 | |
渇望力とは | |
渇望力とは、本体となるキャラクターのSAN値を減少させたなかで、霊像作成に消費された値と同じ値が渇望力となります。 主に渇望能力を使用する毎に減少する能力回数を回復させる為に消費され、セッション中に自然に回復することはありません。 | |
能力回数とは | |
能力回数とは、その霊像があと何回まで渇望能力を使用できるかを表している値です。 最大値と現在値がそれぞれ表記されており、能力使用毎に現在値が減少していきます。 | |
霊像の損傷、破壊、行動不能などついて | |
霊像の損傷 | |
霊像の耐久力において、最大耐久力の2割に相当する耐久力を失う毎に、その霊像の本体の耐久力は1ポイント分の負傷を受ける。 | |
霊像の破壊 | |
霊像の耐久力において、現在耐久力が0ポイント以下になった場合、その霊像は現在位置から消滅し、破壊される。 その霊像の本体は〈正気度ロール 1D10/2D10〉を行い、その時点から3時間(18タイムポイント)経過するまで、再び霊像の具現を行うことはできない。 | |
霊像の行動不能 | |
霊像の行動回数において、ラウンド開始時に獲得できる行動ポイントが0以下で、一切の行動を取れない場合にこの処理が発生する。 その霊像の3ランク以上の精神値、破壊値、精密値、俊敏値、射程値から1種選択して、その選択した能力値を2ランク減少させる。 その処理を行うことで、本来獲得できる筈の行動ポイントを1点分回復させることができ、ラウンド開始の時点で任意の回数行える。 怨霊像の場合は、この処理を行う代わりに1D100のロールを行うこともでき、そのロールで算出した値だけ耐久力を減少させる。 その後、ラウンドのみに限り、その怨霊像の行動回数を上限まで獲得することが可能となる。 | |
霊像の強制帰還 | |
この帰還に対し、霊像の本体は差し止めることはできない。現在位置に関わらず、強制的に霊像が帰還する。 | |
霊像が本体から射程距離以上の距離を離れた場合 | |
原則として霊像は、その本体を中心に縦横の射程距離以上は離れること自体が不可能であるが、外的要因(ノックバック等)によってその限度を超える場合が存在する。 もし霊像が射程距離制限を超過する場合、霊像が射程距離限度から逸脱する代わりに、その超過距離が1mにつき、その霊像の本体は1ポイントの耐久力減少を受ける。 | |
その他の補足事項 | |
霊像ルールでのスタンの扱い | |
電流や強烈なショック等で発生する状態をスタンと呼称します。 このスタンにはそれぞれスタンのスタン値が設定されており、このスタンを受けた場合、通常の生物はそのラウンドにおいて、スタン値分の行動ポイントを一時的に喪失します。 次のラウンドにおける行動ポイントを獲得する場合、対象はこのスタン値で減少した行動ポイントの1/2(余り切り捨て)しか獲得できず、戦闘フェイズ終了まで持続します。 もしこのスタン値を累積して受け、結果としてラウンド開始時に獲得できる行動ポイントが0になることが確定した時点で、その対象は戦闘を続行できず意識不明へと陥ります。 もし霊像がスタン値を受ける時、そのスタン値の1/2毎に1ポイント、霊像が次のラウンド開始時に獲得できる行動ポイントは減少し、その戦闘フェイズ終了まで持続します。 | |
霊像ルールでのノックバックの扱い | |
指向性を伴った攻撃や効果などでキャラクターやオブジェクトが10ポイントのダメージを受ける毎にこの処理が適用されます。 そのダメージの10倍数毎に、そのキャラクターやオブジェクトは現在位置から後方に1m吹き飛び、移動することになります。 もしその移動方向にキャラクターやオブジェクトが存在し、激突する際は、それぞれの耐久力と装甲から以下の処理を行います。 その処理は、それぞれの激突者は激突される相手の(物理装甲+耐久力1/2余り切り捨て)分の物理ダメージを各々受けます。 もしこの処理の結果、激突者の片方の耐久力が0になる場合はその影響で更に後方に、吹き飛ぶかどうかはKPの処理次第です。 もしこの処理で10ポイント以上のダメージが発生した場合、再びノックバックの処理が適用されることはありません。 | |
霊像ルールでのノックアウトの扱い | |
基本ルールブック記載の通り、攻撃者のダメージ値と防御者の耐久力で対抗ロールを行い、攻撃者が勝利した場合は防御者の意識は喪失する。 ただこのノックアウトは神話生物や怨霊像には通用しない場合も非常に多い。 通常、霊像に対してノックアウトを宣言して勝利した場合、その霊像の本体は2ポイントのスタン値を受ける。 | |
渇望能力について | |
霊像能力は原則として最低1種を、その渇望を現実に実現させる為の特殊能力として獲得している。 霊像の渇望能力は、その霊像自体の規格を基準として能力の強度と規模が決定され、効果を有する。 KPが提出された渇望能力の希望案を裁定し、データ化をするにあたっても霊像の規格は非常に重要視されており、規格における正気点限度が能力裁定の上での参照値となる。 つまり規格としてリンク1であれば20、リンク2であれば35、リンク3であれば45の値となり、其処に希望案にある能力の強弱、リスクや制約、使いやすさを考慮する。 上記の考慮の元で、参照値に原則として0.1~1.0の倍率を掛けるが、つまりはKPが強く緩い能力等とすれば倍率を下げ、逆に強い制約の能力等であれば倍率を上げる。 能力の制約で最も厳しいと判断されるのが、例示すれば、自身や他では克服の仕様のない、天運に任せるようなもので、かつ悪ければ死の危険性を有するリスクが挙げられる。 具体例として以下の霊像とその能力を上げるので、参照してみてもよい。なおこの能力に対する倍率は0.8である。 |
渇望能力の注意 | |
渇望能力を発動する際、判定は必要なく自動的に成功します。 渇望能力の作成は、そのシナリオを担当するKPの方に対し、PLの方が能力原案や要望、背景を提示して、KPがそれを受けてゲームの仕様に適する形に落ち仕込みます。 なるべく要望に忠実に設定しつつ、この能力が現在の霊像規格を鑑みて過ぎたものであれば相応の代償や複数回能力を発動する必要がある、という仕様にしても構いません。 ただし例外として、時空間への干渉や事象への介入、あるいは既に確定した処理に遡って改変を行う等のルール干渉型の渇望能力は、リンク3以下は絶対に作成できません。 原則としてそれらの能力は、霊像規格におけるリンク4以降の、それも「強度:3」以上の渇望能力でなければ作成できないように注意してください。 またそれらの能力を作成する場合も、同格の霊像であれば対抗できるように、例えば(渇望値×2)で対抗できる等の処理を設定する必要があります。 原則として渇望能力は、キャラクターの回避等で回避することはできませんが、PCから渇望能力などを用いた提案で、その能力同士が「競合」すると判断すれば「競合処理」を行って構いません。 | |
競合処理について | |
霊像能力の競合処理とは、互いに反発、打ち消し合うような性質の能力が同格であり、かつその能力を受ける側がそのラウンドで渇望能力を使用できる場合にKPの裁量で行えます。例えば「炎弾を撃ちだす能力」に対し「氷弾を撃ちだす能力」があれば、炎と氷の性質上、競合が発生すると判断できます。 この場合、対抗ロールを行うのではなく、例えば防御者側が撃ちだされた炎弾に対して自らの氷弾をぶつける場合は、互いの能力の攻撃数値を差し引きます。 その結果、防御者側が攻撃者側の攻撃数値を上回ったのであれば、上回った値分の反撃が行われ、もし下回ったのであれば、攻撃数値分だけダメージを減少させるという裁定をしても良いです。 結局のところ、この競合処理はPLの提案とKPの処理に一任され、周囲の環境等も考慮する複雑な処理となります。 注意点として、防御者の渇望能力が「任意のタイミングに発動できる」でなければ、その手番時に「対象がその能力を使用した際に使用する」という趣旨をKPに宣言する必要があります。 その為に行動ポイントも残しておかなければなりません。 | |
渇望能力への対処 | |
上記の競合処理以外にも、通常回避できない渇望能力に対してキャラクターの技能や魔術、あるいは関連する行動によって対処できる場合も存在します。 例えば炎弾を撃ちだす能力に対し、人間ならばドラマチックに〈跳躍〉で、それが困難であれば〈(跳躍+回避)1/2〉の複合ロールで回避できる、という事もあります。 自然環境を利用するなどもあり、全てはPCの閃き次第となるでしょう。渇望能力をどう使うか、あるいはどう凌ぐか、それがセッションを盛り上げるでしょう。 | |
能力強度について | |
霊像のスキルや特性、渇望能力や神話生物の能力などには、それぞれ強度と呼ばれる値が設定されています。 この強度は、それらの効果が互いに競合する、あるいは対立している場合、どちらの処理を優先するかを明白にする為のものです。 例えば「強度:1」の「隠蔽スキル」と「強度:1」の「看破スキル」が衝突した場合、隠蔽スキルは看破スキルに看破することが可能です。 しかし「強度:2」の「隠蔽スキル」と「強度:1」の「看破スキル」が衝突した場合、条件を達成しても看破することはできません。 無論、そういった隠蔽スキルにも解除される条件は設定されている為、其方の方法でも解除は可能です。 更にもう一つ例として「強度:1」の「装甲効果」に対し「強度:2」の「攻撃効果」が激突した場合、その「強度:2」の攻撃効果に対して「強度:1」の装甲効果は適用できません。 その装甲を無視して、攻撃効果の処理を実行することができます。 ただし強度の設定がされていない技能や魔術に効果、地形などについては、特段の記載がなければ強度の優位性が発揮されることはありません。 それぞれの処理についてはKPの裁量に従ってください。その為、事前に提案する形での質問が望ましいでしょう。 原則として特別表記がないスキルは全て「強度:1」として扱います。 原則として特別表記がない渇望能力は全て「強度:2」として扱います。 | |
本体の基本行動 | |
ここでは霊像能力者であり、その本体が通常行うことのできる、霊像能力に関する行動について記載します。 | |
行動:霊像の具現 | |
霊像能力者である本体の手番時に、その本体自身が保有している行動ポイントを1ポイント消費することで行える。 その本体が現在存在しているマスエリアを中心に、縦横1マスエリアから1箇所選択し、選択した箇所に本体の霊像能力を具現する。 ただし、その霊像種が憑依融合型や具現道具型などであれば、それぞれの具現方法に沿って具現する。 | |
行動:霊像の帰還 | |
霊像能力者である本体の手番時に、その本体自身が保有している行動ポイントを1ポイント消費することで行える。 その本体が現在存在しているマスエリアを中心に、縦横1マスエリアのいずれかに存在してる、本体の霊像能力を消すことができる。 ただし、その霊像種が憑依融合型や具現道具型などであれば、それぞれの具現方式に沿って帰還する。 | |
行動:霊像の緊急帰還 | |
霊像能力者である本体の手番時に、その本体自身が保有している行動ポイントを3ポイント消費することで行える。 その本体の霊像能力が、本体に隣接しておらず離れた地点に居る場合でも、その霊像能力を消して帰還させることができる。 ただし、この行動を使用した場合、その本体は1タイムポイント(1ラウンド)経過するまで、その霊像能力を具現することができなくなる。 | |
行動:能力回数の回復 | |
霊像能力者である本体の手番時に、その本体自身が保有している行動ポイントを2ポイント消費することで行える。 その本体の霊像能力が持つ渇望能力を使用する為の、能力回数が最大の値より減少している場合、その霊像能力の渇望力を5ポイント消費する。 それにより、その霊像能力の渇望能力の能力回数を1回分、回復させることができる。 | |
霊像の基本行動 | |
ここではセッション中に霊像が行うことの可能な、基本的な行動について説明される。 此処に記されている行動と効果は、霊像自体の霊像種次第では使用できない行動も幾つか存在するものの、基本的に霊像に備わっている行動である。 また此処に記されていない行動も、PCやNPCは自身の閃き等をKPに提案することで、KPが許可さえすればその処理を実行することができる。 例えば、霊像の筋力を利用して本体を移動させる、または重量のある物体を運搬させたいなど、霊像をどのように扱うかはPCの閃きとKPの裁定に託されている。 通常の探索者等を判断する場合であれば、その探索者自身のSTRを5倍する、あるいは他の技能を代用して処理をできるが、霊像ならばどうすればよいだろうか。 答えは簡単で、例えば重いものを運搬する場合は、設定されているSTRでそのSIZ等と対抗ロールを行い、成功した場合は運搬できるとして扱うことができる。 例えば霊像に、映りの悪い写真に微かに映る影をスケッチさせようとするのであれば、それは精密な作業である為に(精密値×8)で代用判定を行うと処理してもよい。 例えば霊像に、目の前に置かれている物品を店員に気付かれずに盗ませるのであれば、それは俊敏な作業である為に(俊敏値×8)で代用判定を行うと処理してもよい。 以上のように、霊像がその本体の代わりに主体となって実行する行動は、その実行する霊像の霊像種を考慮した上で、その能力値を参照して代用することができる。 当然ながら、その霊像が行う行動の難易度や複雑さ次第では、代用判定に用いる能力値を複数複合させたり、その判定倍率を減少させる処理も行われるべきである。 例えば先述した物品がガラスケースにある場合、そのガラスを隠密的に破壊し、盗むのであれば2(破壊値+精密値+俊敏値)で代用判定を行うと処理してもよい。 もし戦闘フェイズにPCがそうした行動を実行する場合、当然行動ポイントの消費もKP側がPCに提示し、PCはそれを含めて実行するかを考慮するべきである。 例えば持つ、降ろすという動作ではそれぞれ霊像の行動ポイントは1ポイント消費されるとして扱ってもよい。 | |
行動:霊像による移動 | |
霊像の手番時において、霊像自身が保有している行動ポイントを1ポイント消費することで行える。 霊像が現在位置するエリアマスを中心に、縦横1マスエリアから1カ所選択し、選択した箇所に移動する。 | |
行動:回避 | |
この霊像の行動は、原則として1ラウンド中に1回しか使用することができない。 霊像自身が他のキャラクター等による攻撃行動を受ける際、霊像自身が保有している行動ポイントを1ポイント消費することで行える。 霊像自身の有する実数値における回避率を用いて判定を行い、その判定に成功した場合、この霊像に対し迫る危機を躱すことができる。 | |
行動:渇望能力の発動 | |
この霊像の行動は、原則として1ラウンド中に1回しか使用することができない。 この宣言した霊像の能力回数を1回減少させ、その霊像が有する渇望能力の効果を適用することができる。 | |
霊像の攻撃行動 | |
この項目に記載されている行動は攻撃行動であり、攻撃行動はその種類に関わらず、原則として1ラウンドに1回しか行うことができない。 近距離攻撃と遠距離攻撃、そして霊像を武器として用いて与えられるダメージは原則として「物理属性」と「霊像属性」の属性を有している。 | |
行動:霊像による近距離攻撃 | |
霊像の手番時において、霊像自身が保有している行動ポイントを1ポイント消費することで行える。 霊像が現在位置するエリアマスを中心に、縦横1マスエリアから1カ所選択し、其処に存在するキャラクターまたはオブジェクトを1種類を対象として指定する。 指定した対象に対して、霊像自身が攻撃を行うことができる。この攻撃は、原則としてこの霊像自身の実数値における命中率の値を参照し、その命中判定を行う。 この命中判定に成功し、かつ指定した対象が回避等の処理を行った後に命中が確定後、この霊像自身の実数値における命中率の値を参照し、その攻撃力を与える。 | |
行動:霊像による遠距離攻撃 | |
霊像の手番時において、霊像自身が保有している行動ポイントを1ポイント消費することで行える。 霊像が現在位置するエリアマスを中心に、縦横直線マスエリアの射程距離内に存在し、射線上のキャラクターまたはオブジェクトを1種類を対象として指定する。 指定した対象に対して、霊像自身が攻撃を行うことができる。この攻撃は、原則としてこの霊像自身の実数値における命中率の値を参照し、その命中判定を行う。 この命中判定に成功し、かつ指定した対象が回避等の処理を行った後に命中が確定後、この霊像自身の実数値における命中率の値を参照し、その攻撃力を与える。 ただし遠距離攻撃の攻撃力は、命中時のダメージロール時に、その攻撃力に使用するダイスの面数を2面減少させた上でダメージロールを行わなければならない。 | |
霊像の宣言行動 | |
行動:スマッシュ宣言 | |
この霊像の行動は、手番者が霊像を主体とする攻撃の行動を宣言した際に、その攻撃の対象が「霊像」か「霊像の装備者」であれば、スマッシュ宣言を使用できる。 この霊像の手番時において、霊像自身が保有している行動ポイントを1ポイント消費することで、スマッシュ宣言を宣言することができる。 この霊像を攻撃者とし、攻撃の対象を防御者として、攻撃者は霊像の能力値における精密値を、防御者は霊像の能力値における俊敏値を、用いて対抗ロールを行う。 攻撃者が勝利した場合、通常と同様の、攻撃命中時の処理を適用することができる。 防御者が勝利した場合、通常と同様の、攻撃失敗時の処理に適用することができる。 この宣言による対抗ロールで敗北した場合、その発生するダメージに対し、防御者は回避行動や防御宣言を行うことはできない。 | |
行動:ラッシュ宣言 | |
この霊像の行動は、この霊像による近距離攻撃が命中し、その攻撃の対象に対してダメージロールを行う際に使用できる。 この宣言を使用する場合、この霊像自身が保有している行動ポイントを1ポイント消費することで、ラッシュ宣言を宣言することができる。 この霊像を攻撃者とし、攻撃の対象を防御者として、互いの(破壊値+精密値+俊敏値)を合計し、算出した値により、対抗ロールを行う。 攻撃者が勝利した場合、そのダメージロールに用いる実数値における攻撃力を、最大値に固定して、この攻撃の対象に与えることができる。 防御者が勝利した場合、そのダメージロールにて受けるダメージを0に固定し、攻撃の対象は1行動ポイント分の行動を行うことができる。 この行動は通常の行動制限に縛られず、その行動で消費される1行動ポイントに関しては、その攻撃の対象は消費せずに行うことができる。 また、このラッシュ宣言を使用した際に、この霊像による攻撃の対象が、霊像の能力値を有していない場合、この霊像は自動的に勝利する。 | |
行動:防御宣言 | |
この霊像の行動は、原則として1ラウンド中に1回しか使用することができない。 この霊像が物理属性ダメージを受けた時、霊像自身が保有している行動ポイントを1ポイント消費することで行える。 この霊像を防御者とし、この霊像に対して物理属性ダメージを実行した対象、あるいはそのダメージ効果を指定する。 どちらを選択するかはダメージの主体にて決定され、キャラクター間の攻防であれば、原則として前者が指定される。 指定対象を攻撃者とし、防御者と攻撃者は互いの{精神値+破壊値1/2(切り捨て)}によって対抗ロールを行う。 防御者が勝利した場合、その受けたダメージにおけるダメージロールにて、その値をダイス上の最小値に固定できる。 攻撃者が勝利した場合、この霊像が次のラウンド開始時に獲得する行動ポイントは0となり、以下の効果を適用する。 この霊像は、攻撃者によるダメージを受け、この霊像が受けるダメージは、ダメージロール上の最大値に固定される。 | |
霊像能力の暴走 | |
クトゥルフ神話TRPGにおいて、宇宙的恐怖に触れる、あるいは凄惨な現場に遭遇した探索者が正気を摺り減らした末に発狂する可能性は常に存在します。 特に霊像能力者は非霊像能力者に比べて、まるで深淵に近いように、その霊像能力が強力なものであればある程、正気度は低下し発狂の危険が高いでしょう。 強力な霊像であれば、通常の探索者であれば立ち向かうこともできないような怪物、霊障、あるいは邪神すらも恐れるに足らず、ということなのでしょうか。 そのような事は当然あり得ず、霊像能力者である探索者は常に恐怖と狂気の中で、正体不明の能力である霊像能力を律していかなければなりません。 それが出来なければどうなるか、此処では霊像能力者が発狂した場合に狂気ロールとは別に発生する、霊像能力への影響について記載していきます。 | |
本体が一時的狂気に陥った場合 | |
霊像能力者が一時的狂気に陥った場合、その霊像能力者は通常行う狂気処理とは別に、霊像能力の制御判定として(1D100<=現在SAN値+POW)を行います。 その制御判定に失敗した場合、霊像能力は暴走状態へと移行し、その霊像能力者は「暴走判定表」で判定し、その処理が適用されます。 その制御判定に成功した場合、霊像能力に発生する影響を回避することができます。 | |
本体が不定の狂気に陥った場合 | |
霊像能力者が不定の狂気に陥った場合、霊像能力の制御判定を行うまでもなく、霊像能力は暴走状態へと移行し、その霊像能力者は「暴走判定表」で判定し、その処理が適用されます。 | |
暴走判定表 | |
霊像能力者の霊像能力が暴走状態に移行した場合、この暴走判定表を用いて判定を行うことで、判定で決定された処理を実行します。 霊像能力の暴走状態に伴う処理は同効果でも累積し、この暴走状態で獲得した効果はセッション終了まで解除されず、適用されます。 | |
1 | ……その甘美な囁き、そして力の誘惑に、貴方は抗い拒絶した! |
2 | ……狂気により罅割れた心に甘美なる誘惑が染み込む。貴方の霊像は追加のスキルとして「カレイド神の祝福」を獲得してしまう。 |
3 | ……狂気により罅割れた心に甘美なる誘惑が染み込む。貴方の霊像は追加のスキルとして「カレイド神の啓示」を獲得してしまう。 |
4 | ……狂気により罅割れた心に甘美なる誘惑が染み込む。貴方の霊像は追加のスキルとして「カレイド神の激励」を獲得してしまう。 |
5 | ……狂気により罅割れた心に甘美なる誘惑が染み込む。貴方の霊像は追加のスキルとして「カレイド神の愉悦」を獲得してしまう。 |
6 | …………狂気が歪みと共に染み込む。貴方の意識は美しくも切ない黄昏を巡り、色とりどりの花々を垣間見る。 /しかし今は届かない、それは貴方にとっての救いなのだろうか /その最奥に秘された領域に到達せんとした時、眩き閃光が貴方を阻む。現れたのは異形の存在だった。貴方の意識が現実に戻れど、貴方と異形は互いに互いを認識してしまったのだ! もし貴方の霊像能力が「カレイドスキル」を3つ以上獲得していた場合、貴方の霊像能力は「非常に強力な敵」における「強敵番号7」変異し、具現していなければ貴方の眼前に出現する。 この「強敵番号7」はセッションにおいて探索者達を猟犬の如く追い立て殺害しようとし、これを撃破しない限り貴方の霊像能力は戻らず、適用されていた霊像由来の効果も解除される。 もし貴方の霊像能力が「カレイドスキル」を3つも獲得していない場合、貴方は「カレイドスキル」からランダムに1種を選択し、獲得しなければならない。 |