武蔵野鉄道10系客車
武蔵野鉄道10系電車は、昭和39年に国鉄足尾線買収に伴い登場した客車である。
概要
昭和39年に足尾線と岩槻線の直通列車用に誕生した一般型客車で以下のバリエーションがある。
オハ10型
基本形式で、デッキつきのセミクロスシート車で便所などはない。
スハフ10型
緩急車で乗務員室、便所、洗面室がある。他はオハ10型に順ずる。
マニ10型
荷物車で10トン積み。車体構造はオハ10型に順ずる。発電機などはない。この車種のみ20mストレート車体。
当時、新たに製造される一般型客車にふさわしく、当時一般的な軽量構造を採用した。車体の大きさはキハ58型気動車とほぼ同じである。つまり、21.3m級の広幅車体である。窓のつくりも同じである。長距離の乗車が可能なようにボックスシートメインのデッキつきセミクロスシート構造を採用した。塗装はグリーンに国鉄20系客車のようなアイボリーの帯をいれたものであるである。台車は、一部車輌に便所、化粧室を設置したことからわかるように長距離の優等運用を考慮していたため国鉄20系客車と同じTR55系台車を採用した。暖房は各車輌に搭載されたウェバスト式暖房機により行う。照明や放送用の電源は車軸発電機からとる。
現況
現在、すべての車種が廃車になっており。残存しているものは、保存車、数両のみ。