
TS2200系 登場時青帯
概要
1988年登場。先代のTS2100系とは異なり、当初から立川セントラルラインに投入する目的で製造された。
国鉄では201系の製造終了後、コストダウンや保守の観点から標準型通勤電車を旧来の抵抗制御をベースとした界磁添加励磁制御方式、ボルスタレス台車を採用した205系に移行したが、東鷹快速鉄道では電機子チョッパ制御をより進化させ、より性能の向上したAVFチョッパを用いた本形式を開発した。
東急車輛製造の協力により軽量ステンレス車体を採用したが、前面の構成が多少似ている(FRPの枠・窓周辺がブラックフェースとなっている)以外は国鉄205系に徹底して反抗する形をとった。これは国鉄が東急車輛に半ば無理やりステンレス車体の技術を提供させたことが理由となっている説もある。
東急車輛製造の協力により軽量ステンレス車体を採用したが、前面の構成が多少似ている(FRPの枠・窓周辺がブラックフェースとなっている)以外は国鉄205系に徹底して反抗する形をとった。これは国鉄が東急車輛に半ば無理やりステンレス車体の技術を提供させたことが理由となっている説もある。
AVFチョッパの採用や主電動機出力の向上により最高速度は120km/hに向上した。これにより立川セントラルラインの高規格をより活かすことができ、この車両が登場後しばらくして「特別快速」が新たに設定され所要時間が大幅に短縮された。
しかし結局、デザインの地味さやM車比を下げたことによる若干の起動加速度の低下などが原因だったのかTS2100系ほどのイメージアップは図れず、バブル崩壊などの影響も受け80両(10×8編成)のみと少数の製造で終わった。ただしチョッパ制御の技術は熟成を重ね、TS4000系?の高周波分巻チョッパ制御へと継承された。実質的後継のTS2300系(IEGT-VVVFインバータ制御車)は登場までにブランクがあったが、完成度の高さから派生車種を含め大量に製造された。これらのことから、一部のマニアや専門家からは「早すぎた名車」と言われることが少なくない。
リニューアル

TS2200系 リニューアル車
現在では立川セントラルラインの快速・各駅停車を中心に活躍しているが、2007年度よりリニューアル工事が施されている。
主な内容は、ヘッドライトのHID化、前面・側面の行き先表示機をフルカラーLEDに交換、一部ベンチレーターの撤去・埋め込み、デジタル無線の設置とそれに伴うアンテナの増設、連結部に転落防止幌を設置、座席モケットを張替え・クッションをバケットタイプへ交換、UVカットガラスの装備など。これらが実施された車両は帯が紺色にオレンジが入ったものに張り替えられる。紺色の色調も更新前と微妙に異なる。
主な内容は、ヘッドライトのHID化、前面・側面の行き先表示機をフルカラーLEDに交換、一部ベンチレーターの撤去・埋め込み、デジタル無線の設置とそれに伴うアンテナの増設、連結部に転落防止幌を設置、座席モケットを張替え・クッションをバケットタイプへ交換、UVカットガラスの装備など。これらが実施された車両は帯が紺色にオレンジが入ったものに張り替えられる。紺色の色調も更新前と微妙に異なる。
機器構成
主電動機は高回転型のMT60R(160kW)で、歯車比は1:5.8。
ブレーキは従来の電磁直通から電気指令式になりブレーキハンドルは東急電鉄との本格的な直通運転に備えマスコン一体型のワンハンドルタイプを採用した。
台車は円筒案内式軸箱支持のボルスター付空気バネ台車。
ブレーキは従来の電磁直通から電気指令式になりブレーキハンドルは東急電鉄との本格的な直通運転に備えマスコン一体型のワンハンドルタイプを採用した。
台車は円筒案内式軸箱支持のボルスター付空気バネ台車。
性能
起動加速度 2.5km/h/s(4M4T)・2.7km/h/s(6M4T)
最高速度 120km/h
最高速度 120km/h
編成組成
- 8両固定編成
Tc2210 | M2220 | M'2230 | T2240 | T2270 | M2280 | M'2290 | Tc2200 |
ATS/ATC | Pt CH | SIV CP | CP | Pt CH | SIV CP | ATS/ATC |
- 10両固定編成
Tc2210 | M2220 | M'2230 | T2240 | M2250 | M'2260 | T2270 | M2280 | M'2290 | Tc2200 |
ATS/ATC | Pt CH | SIV CP | Pt CH | SIV CP | Pt CH | SIV CP | ATS/ATC |
Pt…パンタグラフ、CH…チョッパ制御器(便宜上の表記)
添付ファイル