東京新都心高速2000系
概要
武蔵野鉄道との相互直通運転を見越した設計がなされており、落成時から直通運転対応の機器を搭載しているほか、CS-ATC化の準備工事もされていた。
後期型の30番台は旧型車の置き換えと同時に新都心線の高速化、メンテナンスフリー化を目的として投入された。
車両デザインは東鷹アクセントで、製造は東鷹アクセント、川崎重工。
全車が新都心線に所属し、現在は0番台(10両編成)が主に急行、30番台(8両編成)が各停で使用されている。
全車が新都心線に所属し、現在は0番台(10両編成)が主に急行、30番台(8両編成)が各停で使用されている。
また、本系列より車両型式が頭に0を置かない正式な4桁となったが、これにより車両付番の法則が変更され、線の位が奇数=近郊型(主に3扉)、偶数=通勤型(主に4扉)となった。そのため本系列は0800系の次に落成しているが試作型式である900、近郊型の1000を飛ばして2000系となっている。
主要諸元(共通)
起動加速度 | 3.4km/h/s |
営業最高速度 | 120km/h |
設計最高速度 | 130km/h |
減速度 | 4.6km/h/s(常用) 4.7km/h/s(非常) |
車両定員 | 先頭車135/中間車150 |
全長 | 20,420mm(先頭車) 20,000mm(中間車) |
全幅 | 2,880mm |
軌間 | 1,067mm |
電気方式 | 直流1,500V |
モーター出力 | 207kW |
編成出力 | 207kW×24=4968kW(8・10両編成) |
歯車比 | 1:6.11 |
駆動装置 | TD継手平行カルダン駆動方式 |
制御方式 | GTO-VVVFインバータ制御 |
ブレーキ方式 | 回生併用電気指令式空気ブレーキ |
保安装置 | ATS-M |
車体
前面は上部に薄水色の前照灯、前面窓下にはステンレス製の飾り帯が配置され個性を主張。
車体は軽量ステンレス製で、JR209系をベースに設計しているが、外板の厚みを極端に薄くしたり、完全にビードレスにしてしまわなかったおかげで目に見える経年劣化は少ない。
座席配置は全車扉間がロングシート、車端部がボックスといったスタイル。
内装は青緑系(座席は深いエメラルドグリーン、化粧板や裾仕切りは薄緑)で統一されている。
内装は青緑系(座席は深いエメラルドグリーン、化粧板や裾仕切りは薄緑)で統一されている。
機器構成
主電動機は地下鉄車両並みの起動加速度と、特急車両並みの運転最高速度を実現するため、東芝製の三相誘導電動機、RM76E(207kw)が搭載された。
台車はDT61ボルスタレス台車。
台車はDT61ボルスタレス台車。
ブレーキは電気指令式であるが、アナログ方式を採用しているためブレーキハンドルは無段制御タイプで電磁直通式並みのリニアな操作感が特徴的である。
パンタグラフは電舟部分に小型のばねを追加して浮動構造とした剛体架線対応のPS28C形。
編成組成
- 10両編成(0番台)
Mc 2300 | M 2000 | M 2050 | T 2400 | T 2450 | M 2100 | M 2150 | M 2200 | M2250 | Mc 2350 |
ATS VVVF | SIV CP | CP | VVVF | SIV CP | VVVF | SIV CP | ATS IR |
←中野 赤羽→
- 8両編成(30番台)
Mc 2330 | M 2030 | M 2080 | T 2430 | T 2480 | M 2130 | M 2180 | Mc 2380 |
ATS VVVF | SIV CP | CP | VVVF | SIV CP | ATS IR |
←中野 赤羽→
添付ファイル