蒼き雷霆が走る大地。
 それは、雷霆の君――GV(ガンヴォルト)が臨戦態勢に入ったことの証左だった。
 網目状に走っては火花を散らして感光する蒼雷の中心で、少年は天を見上げる。
 視界の先、上空で彼を待つのは天使のような可憐さと、機械のような無機質さを併せ持つ少女。

 そう、彼女は天翼種(フリューゲル)に非ず。
 彼女は機凱種(エクスマキナ)。十六種族が第十位、神霊種により被造された機械生命体の軍勢が一。
 そして、機凱種という無色透明の軍勢に初めて"色(バグ)"をもたらした異端児。
 シュヴィ・ドーラ。そう呼ばれ、そう名付けられた機械少女が今、空の高みからGVを見下ろしていた。

「制圧武装、起動……敵戦力の推定、開始……」

 その翼に巨大な魔力が集約されていくのを、GVは感じ取った。
 いや、集めているのではない。造り出しているのだ、あの翼を以って。
 機械的な言い回しは決して仮面(ペルソナ)ではないのだと、GVは瞬時に理解する。
 彼女は機械の天使。経験ではなく叡智と解析で戦闘行動を行う、理詰めの怪物……!

「【典開(レーゼン)】――偽典・森空囁(ラウヴアポクリフェン)」

 シュヴィにより生成、発射されたのは無数の真空刃だった。
 電柱や鉄筋製の建物をまるでバターのように切り裂きながら、周囲に撒き散らされる破壊の暴風。
 言わずもがなそれは全て、一発の例外もなくGVを狙っており――彼は舌打ちを一つし、地を蹴った。

「(なんて火力、そして連射速度(レート)だ。少しでも判断を誤れば、ボクの身体はたちまち細切れになるぞ)」

 あれが彼女の宝具なのか。
 半分は正解で半分は不正解だろうなと、GVはそう推測していた。
 根拠は彼女が口にした典開(レーゼン)という聞き慣れない単語である。
 今のは恐らくコマンドワードだ。あの単語をトリガーにして、彼女は武装を展開する。
 宝具級の火力を持つ兵器を、魔力を元手に"複製"する宝具(ちから)……そしてその推測は、ほぼほぼ正解であると言ってよかった。

「小手調べにしては、ずいぶんと手荒なことだな……!」

 ――だが!
 GVは真空刃を雷撃鱗で相殺しつつ、避けられなかった分は電磁結界に物を言わせて突破。

 立て続けに迫ってくる残弾を、今度は逃げるのではなく迎撃するために。
 蒼雷が、剣の形を描く。
 蒼い稲妻の大剣は、その手で握って振るうものではない。
 それもその筈、彼は弓兵(アーチャー)。
 剣は振るうのではなく放つもの。
 敵は斬るのではなく、撃ち抜くもの――!

「煌くは雷纏いし聖剣。蒼雷の暴虐よ、敵を貫け……!」

 シュヴィの眉が、小さく動く。
 彼女の高度な演算能力は、試行する前から聖剣の相殺には【偽典・森空囁】の真空刃では足りないと導き出していた。
 そしてGVもまた、自らの打ち出した一手が目先の死地に打ち克つものであると確信しながら。
 少年は高らかに、蒼雷の聖剣の真銘を謳う。

「――《SPARK CALIBUR》――」

 森精種(エルフ)の魔法を再現し、その猛威を転用した真空刃の嵐。
 それを、雷聖剣は逃げも隠れもせず真っ向から切り裂いて蒸発させる。
 そのまま勢いを殺されることもなくシュヴィに迫り、彼女を撃ち落とさんと轟いた。

 だがこれも、シュヴィにしてみれば手札の一枚を奪われただけでしかない。
 GV自身も言っていた通り、あくまで今のは小手調べ。
 むしろGVからの反撃を引き出し、解析の材料を増やすという仕事は十分に果たしてくれた。
 雷剣に対して、シュヴィが取った行動は霊骸を用いて放つ単純な迎撃攻撃だった。 
 律儀に、ちょうど対等な威力で相殺できるだけの魔力光を放ち、シュヴィは迎撃を完了。
 するなり――その小さな右手を、今まさに追撃に入ろうとしているGVへ向けて。

「【典開】――偽典・熱息(ボロブレスアポクリフェン)」
「……っ!」

 GVにとって、忘れることも出来ない龍の吐息を放った。
 青龍カイドウ。恐るべき海賊同盟の首魁、荒ぶる明王。
 昨日、GVが真っ向切って相対し……そして実質敗れた相手。
 あの青龍の技でさえも、このアーチャーは再現できるのか。
 戦慄と共に、霆龍玉を打つことで何とか致命的な事態を避けつつ退くGVだが。

 爆炎が晴れた時、彼は瞠目した。
 上空という優位を保ったまま一方的に攻撃していればそれで良かった筈のシュヴィが、自身の目の前まで接近していたからだ。
 いや――それだけではない。真にGVを驚かせたのは、彼女の頭上に創造されていた"剣"の方。

「解析、完了」

 無機質であり、それ故無垢にも聞こえるその声が。
 今この時は、GVの背筋をすら粟立たせた。

「(……解析能力と、それを元にした武装設計能力! こうまで速く模倣することが出来るのか……!!)」

 考えてみれば、不思議ではない。
 あのカイドウの技をすら模倣出来る彼女が、自分如きの技(スキル)を再現出来ない筈がないのだ。
 だがそれにしたって、これは速すぎる。
 シュヴィの頭上で光り輝く蒼雷の聖剣は、紛れもなくGVが彼女に向けて放った《スパークカリバー》そのものに他ならず。
 暴虐と知りながら聖剣を振るい続けた彼を貫き罰さんと――嘶きながら押し迫る。

 これに対しGVは、すぐさま次のSP(スペシャルスキル)の開帳を即決。
 宇宙に天体の如く揺蕩う、無数の雷球を生成することで対応した。
 サーヴァントとなったことで得た、クードスの消費なくSPを発動出来るという性質。
 その進化に、この時ほど感謝したことはない。
 瑣末な縛りを抱えながら向き合うには、この機巧少女は反則的が過ぎた。火力も、性能も。

「――《LIGHTNING SPHERE》――……ッ」
「……!」

 シュヴィの視界が、閃光で塗り潰される。
 体表に迫る雷電の熱を嫌い、彼女は下がるが。
 その際には鬼ヶ島で宮本武蔵に対してしたように、重火器兵装を展開。
 事実上無限の弾数を最大限に活かした、引き撃ちでの弾幕掃射に打って出る。
 これをGVは、ライトニングスフィアの出力を引き上げることでスパークカリバー諸共に消し飛ばすことに成功する。

 しかし……彼の表情は決して芳しくなかった。

「(ボクの第七波動(セブンス)――『蒼き雷霆』は電子操作能力。
  解析と再現を生業にする彼女にしてみれば、この上なくコピーし易い力の筈……)」

 考えずとも分かる。
 電子操作能力など、あの機巧少女にしてみればカイドウや他のサーヴァントのそれよりも格段に模倣の容易な力であろう。
 それが意味するところは、GVにとって最悪と言っても良かった。
 彼が駆使できる力に、第七波動/電子操作を介さないものはない。
 即ちGVは……SPの行使などを通じて手の内を晒せば晒すほど、"相手の手札を増やしてしまう"のだ。

「(数合とはいえ矛を交えてみて、確信した。
  このアーチャーは――クードスの解放を前提として向き合うべき相手だった)」

 威信(クードス)。
 未だ溜まり切っていないそれが、仮に完全まで溜まったならば。
 その時GVは出力も能力値も、全てにおいて現状の比ではないほどに昇華される。
 それこそが彼の第二宝具『満ち行く希望(フィルミラーピース)』。
 GVがシュヴィ・ドーラという"天敵"相手に勝利を狙うならば、間違いなくその完全解放は必須であった。

 しかし、戦場において無い物ねだりをすること無意味なことはなく。
 彼に奇跡が舞い降りることもまた、なく。
 GVは使った手札が全て簒奪される、光明の見えない戦闘に身を投じ続けるしかなかった。


 ――そして。


「問題ないか、アーチャー」
「……うん。出力、基本性能、もう大方解析済ませた……」
「分かった。ならこいつの相手は、引き続きお前に任せる」

 戦場を静観していた彼女のマスター、リップ=トリスタンはそう言うと、GVのマスターである少女らが消えた地下鉄の方へ足を向けた。
 リップがこの場に留まっていた理由は、二つの意味でGVを見極めるためだ。
 彼がシュヴィを正面突破出来るだけの力なり技なりを持っている可能性をまずは加味した。だがこれに関しては、ほぼ杞憂に終わる形となった。
 シュヴィは火力、出せる兵装の幅、その両方でGVを圧倒している――それに加えて相性まで抜群に良いと来た。
 これなら、リップとしても安心してこの場を離れられるというものだった。

 そしてもう一つの理由は――

「(こいつは駄目だ。目を見れば分かる……たとえ聖杯を狙っていたとしても、海賊同盟(こっち)に靡くような手合いじゃない)」

 万一の時、スカウトなり利用なり出来る可能性を考えた。
 そしてこっちの理由も結局は、空振り。
 GVが逃げ去る少女達へ覗かせた感情からしても望み薄だとは思っていたが……案の定の形であった。

「俺は逃げた奴らを追う。
 あっちもサーヴァントを連れている以上、そう首尾よく事が運ぶとは思えないが……少なくともただ逃がすよりは生産的な筈だ」
「……分かっ、た。無理、しないでね……?」
「ああ。何かあったらお前を呼ぶ」

 努めて淡白に。
 シュヴィの目を伏せた顔を見ないようにしつつ、リップは会話を打ち切った。
 リップが逃げたマスター達を追うこと。それは即ち、彼女達の抹殺を狙っていることを意味する。
 シュヴィには当然、それも分かっていた。
 そして彼女は、リップが手を汚すその結末に……笑顔を浮かべることが出来ない。
 リップもシュヴィのそんな優しさはよく知っているから、だからこそ敢えて、彼女の浮かべる哀しみを冷たく無視した。

 "それ"はこの聖杯戦争を――こうまで進行した殺し合いを勝ち抜く上では、間違いなく重荷となってくる概念だから。


「――行かせると思うのか?」
「逆に聞くが、止められると思うのか」


 GVの殺気を、リップは足を止めることもなく一蹴する。
 その言葉は紛うことなき正論だった。
 GVでは、リップを止められない。正しくは彼がこの場を任せた、シュヴィ・ドーラを止められない。
 相性と出力差という身も蓋もない概念が、忌まわしいほど高い壁となってGVの行く手を阻んでいた。
 しかしだからと言って、それが正論だからなんて理由で――

「――それは、お前を止めない理由にはならない」

 GVは、諦めない。
 伸ばす手を引っ込めることは、ない。
 魔術の世界においては、魔力放出とも呼ばれる芸当。
 生み出した電子を雷霆に変換して、自身の脚部へ集約させる。
 地面を踏み鳴らした衝撃で雷光と塵を巻き上げ――リップに向けて避雷針(ダート)を放った。

「(追い付ければそれが一番だ。
  だが仮に阻止されても……! ダートから電撃を流し込めば、無理矢理にでも意識を刈り取ることは出来る筈……!!)」

 起死回生の一手、否。
 この状況でGVに出来る、最大限の妨害行動。
 しかしそれすらも、彼の天敵として君臨するシュヴィは許さなかった。
 目眩ましなど、解析を生業とする機凱種の前には無駄な行動以外の何物でもない。
 加速では追い付けない。そう理解するなりシュヴィが実行したのは、長距離移動用武装【一方通行(ウイン・ヴィーク)】。
 天翼種の空間転移を模倣した【偽典・天移(シュラポクリフェン)】に移動距離では劣るが――しかし燃費ではこちらが勝る。

「……いかせない……」
「――ッ。ならば……退かすまでだ!」
「それも、させない。……あなたはここで――シュヴィと、戦ってもらう……」

 苦渋の決断。
 リスクは承知で、SPの解放を決意するGVだったが。
 結論から言うとそれは不要だった。否、それすら無意味だった。
 何故なら彼が行動を起こすよりも先に、シュヴィはその抵抗を無為にしてしまうことが出来たから。
 空間転移での先回り。
 そこから繰り出すのは、GVに向けての打って変わっての"急加速"。

「【制御違反(オーヴァ・ブースト)】――!」
「が、はっ……!?」

 【制御違反】。
 機凱種が一律で有するブースターであるそれは、精霊を一気に吸い込んだ上でそれを鏖殺。
 生まれた霊骸を猛烈な勢いで排出し、爆発的な高速度を得て加速することを可能とする兵装である。
 英霊となり、現実的なエネルギー源を必要としなくなった今のシュヴィに精霊の有無は関係なく。
 その上、シュヴィは【制御違反】を数秒というごく短時間の間に重ねがけすることで――加速の次元を数倍増しに跳ね上げ。
 その勢いを殺さずにGVへ蹴りを叩き込み、その肉体を数十メートルも彼方までノーバウンドで蹴り飛ばした。

「ぐ、ぁッ……。はぁ、はぁ、……ッ」

 英霊の強度は、人間のそれとは訳が違う。
 まともな人間なら五体が四散していてもおかしくない威力だったが、GVは血を吐く程度で済んだ。
 とはいえ受けたダメージはあまりにも大きく。
 その顔には明らかな疲弊と、損耗の色がありありと浮かび上がっていた。

 戦況は極めて絶望的。
 その上でリップは、彼が逃がした二人を追い掛けることを選んだ。
 GVの胸に焦燥が込み上げる。
 それでもと、不屈の蒼雷を迸らせる彼を――シュヴィは少しだけ痛ましそうな顔をして、武装を展開し迎え撃つのだった。


◆◆


 松坂さとう飛騨しょうこ
 二人はあくまで、ただの女子高生だ。
 さとうには殺人の経験と、それを可能とするだけの胆力があるものの……肉体の方はあくまで年頃の域を出ない。
 童磨に任せた、壁を破壊しながらの半ば無理矢理な直線移動。しかしそれにしたって逃げられる距離はたかが知れており。
 その泣きっ面を蹴り飛ばすように、悪い報せが彼方の戦場から飛んでくる。

「……ッ。さとう、まずいよ――あの天使っぽい娘のマスター、こっちを追ってきてるって!」
「それは……うん、まずいね」

 童磨に自分達を担がせ、無理矢理逃げるという手もないことはない。
 しかしその手を取る上で、一つだけ問題があった。
 それは童磨の体質。彼が鬼として人を喰らっていた生前の頃から引き継いだ、呪いとも呼ぶべき宿痾の存在だった。
 彼は陽に当たれない。日光に当たれば身体が崩れ、いずれは灰と化して消滅する。
 既に時間的に夜は明けているだろう。であれば、急いだところで結局何も変わらないのだ。

 が。
 そんなさとうの考えを知ってか知らないでか、童磨は能天気な声色で口を開く。

「時にさとうちゃん。君はさっき、俺のことを朝には役立たずだと言ったが」
「……それが何。事実だし、あなたも認めてたでしょ」
「いや、まあそれはそうなんだが。
 ――もしかしたら、一概にそう断言も出来ないのではないかな、と思ってな」
「どういうこと。もしいつもの戯言なんだったら、悪いけど今は耳を貸してる暇はないよ」
「俺達の始祖がどうも死に絶えたようだという話は、既にしたよな」

 もう名前も思い出せないが、と言って童磨は笑った。
 ■■■■■。惨めにも、この聖杯戦争で最初に席を追われた始祖。
 童磨も、この界聖杯内に存在する"壱"と"参"も、元を辿れば彼によって鬼へ変えられた身だ。
 そして彼の呪いをも引き継いだ。日光に当たれば死ぬ――夜にしか活動することを許されない、忌まわしき命へと作り変えられた。

 ……だが。今や始祖は影も形もなく消え失せ、その存在すらも消し去られている。
 にも関わらず、始祖の死は全ての鬼の死に直結するというルールは今に至るまで無視され続けていた。
 であれば。■■■■■と共通する形でもたらされていた他のルールも、同様なのではないのか。

「元を辿れば、俺達が背負わされていた太陽からの拒絶という呪いはあの方に背負わされた重荷だった。
 であれば――あの方が消えた以上、その呪いにも幕が下りているのではないかなと、そう思ってね」

 始祖という"呪い"が消えれば。
 不自由な"縛り"も同様に消え失せるのではないか。
 そんな一つの疑念を、此処で初めて童磨は自身のマスターへと吐露した。

「……根拠は?」
「ないよ。何しろちょうど夜が明けるかどうかの頃合いで、地下に潜ってしまったからなあ」
「……、…………はあ………………」

 何故、この重要な局面になっていきなりそんなことを言い出すのか。
 今まで言い出せるタイミングはいくらでもあったのではないのか。
 そもそも、自分の身体なんだしもうちょっと確信を以って断言出来ないのか。
 様々な意味合いを込めたため息をつくさとう。
 それをしょうこは、焦燥の汗をかきながらも「ほ、ほらさとう! ちょっと希望が見えたんじゃない!?」と励ます。
 状況の切迫具合とは不似合いな、牧歌的ですらある光景だった。

「一応聞いておくけど、変な気まぐれで言い出したわけじゃないよね」
「まさか。享楽を愛する質なのは否定しないが、自殺願望は持っていないつもりだぜ」
「……、……」

 ――とはいえ、もしも事が童磨の示唆した可能性の通りに推移したなら。
 確かにそれはほぼほぼ詰みかけているさとう達の状況を覆し得る、希望の光になる。
 地下鉄の外にさえ逃げられれば、東京の広さはほぼ無限大だ。
 逃走が完了した上でしょうこがGVを令呪なり何なりで呼び戻せば……まだ十分立て直せる。

「二者択一の、ギャンブルってことか」

 さとうは、出来る限り計画に運を関与させたくない性分だ。
 もし外したらそれで終わる二者択一なんて、絶対にしたくない。
 しかし今この状況ばかりは、そう贅沢も言ってられなかった。
 深い溜め息をついてから……顔を上げ、言う。

「……分かった。あなたの言うことに賭けるよ、キャスター」
「ははは、嬉しいな。さとうちゃんが俺に何か託してくれることなんて初めてじゃないかい?」
「日頃の言動を顧みてから発言するべきだと思うよ。……しょーこちゃんもそれでいい?」

 問われたしょうこの答えは、元より一つしかない。

「私は……大丈夫。ていうか私も、この状況なら賭けてみるしかないと思う」
「……だよね。じゃあ――そうしよっか」

 思考を切り替える。
 賭けに負けたなら、その時はまた改めて活路を探すまでだ。
 追っ手はマスターだという話だから、童磨に直接応対させれば済むだけの話でもある。
 ……まさか何の策もなしに、そんな大博打に打って出てくるとは思えないが。

「キャスター、私としょーこちゃんを担ぐなり何なりして――全力で走って」
「よしきた」

 そうと決まれば、話は早かった。
 童磨はひょいと右肩にさとうを、左肩にしょうこを背負って地面を蹴る。
 彼はキャスターのサーヴァントだが、実際のところそのステータスは無体なほど接近戦に向いている。
 Aランクの敏捷を以ってすれば速度を出すことなど実に容易。
 速やかな離脱を図るべく風と化す童磨に背負われながら、強烈な風圧に顔を顰めつつ――さとうは今後の見立てを脳内で組み立て始めたが。

「む」

 ――結論から言うと、その思考は途中で遮られることになった。
 童磨が、前方から迫ってくる"何か"に気が付く。
 彼はそれを受けて声を漏らし、続いてさとう達に自身の感知した状況を伝えるべく口を開いた。

「まずいな。さとうちゃん、しょーこちゃん、受け身を――」

 そこまで言ったところで、少女達は肉体が宙に躍り出る浮遊感を覚えた。
 何者かの接近を察知した童磨が速度を緩めていたことだけが、不幸中の幸い。
 もしも全速力の状況で同じ目に遭っていたなら、打ち所次第では取り返しの付かない大怪我に繋がっていた可能性もあったろう。
 「っ――」と声にならない声をあげながら、襤褸切れのようにしょうこ共々投げ出されたさとう。

 その視界に一瞬、童磨の姿が写った。
 彼の頭部はまるで赤いトマトを壁に投げ付けたみたいに弾け飛び、脳漿と骨の欠片を散らしていた。


「ぁ、ぐっ……!」

 地面に叩き付けられ、苦悶の声を漏らすさとう。
 鈍痛はあるものの、運良く骨が折れたり手足を捻ったりする事態は避けられたようだった。
 咄嗟にしょうこの方を見るが、彼女の方も目立った怪我はない様子で、その上意識も保てているらしい。
 そこまで確認したさとうは、今何が起きたのかを確認するべく視線を動かす。
 するとその先には、爆ぜた頭部をテープの逆再生のように修復させながら、鉄扇を構えて襲撃者と向き合う童磨の姿があった。

「――驚いたなあ。君、何者だい?」

 童磨の前に立っていたのは、黒髪の男。
 傍から見ても分かる、鋼のように洗練され引き絞られた肉体。
 さとうがそこから嗅ぎ取ったのは、激しいまでの暴力の匂いだった。
 間違いなく堅気ではない。いや、そもそもそんな尺度で推し測っていい相手なのか。
 そうとまで考えてしまう理由は、いつも通り軽薄に笑いながら応じている童磨が。
 この"上弦の鬼"が……戯言を並べ立てるのもそこそこに、すぐさま血鬼術の発動へ移っていたことである。

「……しょーこちゃん、呼吸に気をつけて」
「わ、分かった……っ」

 童磨の血鬼術は、敵味方を等しく巻き込む冷気の放出だ。
 氷の混じった空気を吸い込めば肺が腐る。
 医療機関の正常な機能など期待出来ないこの状況で、それは最早死と同義だ。
 さとう達が口元に手を当て、息遣いに最大限苦心する一方で。
 彼女達を襲撃し、抵抗の余地も与えず童磨の頭蓋を粉砕してのけたその男もまた――すぐさま攻撃へ移行していた。

「俺は感知が不得意でなあ。生前から上司によく怒られていたんだが……」

 地下の無機質な通路に花咲く、氷の蓮。
 呼吸一つで人体を内側から破壊する死の低温を撒き散らすそれを、男は一秒たりとて足を止めることなく踏み潰す。
 絡まるように伸びた蔦はその右手で引っ掴み、力任せに引き千切る。

「それにしたって、流石にある程度近くまで寄られれば普通気付く。
 しかしどうだ。俺はさっき、君が接近していることに……"避け切れない"と思わされるその瞬間まで気付かなかった」

 童磨が鉄扇を翳し、ふう、と吐息を吐き出した。
 するとその呼気は雪女の伝承さながらに、触れたもの全てを凍て付かせ殺傷する絶対零度の風と化す。
 致死の結晶を散りばめながら吹き荒ぶ凍て風に、しかしそれでも男の足は止まらない。
 さとうはその光景を見て、馬鹿な、と内心そう呟いた。
 あれと同じことをしようとして死んだサーヴァントや魔術師を知っている。
 童磨の氷は英霊の肌さえ壊死させ腐落させる死の片鱗だ――にも関わらず何故それを間近で浴びて、皮膚の一枚も凍っていないのだ。 

 男が、自分の肩口で開口した芋虫状の怪物の口に手を突っ込む。
 そこから引きずり出した武装は三節棍。
 それを一度振り被れば、それだけで童磨は大気がみしりと軋む音を聞いた。
 やがて振り下ろされる一撃を、彼は鉄扇を真横に構えることで防御しようとしたが。

「もう一度聞いておこうか――君、何者だい?」
「考えて分かれよ。気配も無え、臭いも無え。英霊サマご自慢の感知とやらにも引っかからねえ。
 そんなしょぼくれた野郎が、仰々しい名乗りが必要な傑物にでも見えんのか」

 防御越しに、腕がひしゃげた。
 それだけではない。
 徹甲弾の直撃でも受けたかのような衝撃が、童磨の半身を一撃で血袋に変えた。
 堪らずたたらを踏んだ童磨の懐へ、獲物を貪る狼を思わす俊敏さで飛び込む男。
 その鉄拳が童磨の胸板に打ち込まれた瞬間、上弦の弐の身体はバットで打たれた白球のように軌跡となって吹き飛んだ。

「――見ての通り、ただの猿だ。それ以上でも以下でもねえ」

 ――"術師殺し"、伏黒甚爾
 世界最強の天与呪縛持ち、フィジカルギフテッド。
 死を超えて英霊になった今でも、その力とその縛りは健在。
 甚爾の姿は、気配は、臭いは、彼が残す穢れは、あらゆる感知の網を掻い潜る。
 触れれば凍らす冷気に多少撫でられた程度では、甚爾の肌は荒れすらしない。
 むしろ良い冷房(クーラー)だ。最強の肉体を持つ猿の肺腑は、氷が入り込んだ瞬間にそれを溶かし蒸発させる。

 よって、彼は依然として無傷のまま。
 胸に大穴を空けられながら何とか立ち上がった血塗れの童磨とは対称的に、何処までも涼し気だった。

「霊核を潰した手応えはあったんだがな。不死者って奴かよ、けったいじゃねえの」
「はは。これでも一応は鬼と呼ばれていてね。猿の茶々くらいで容易く滅んじゃやれないぜ」
「なら、次は首だな」

 三節棍。銘を"游雲"と呼ばれる呪具を仕舞い。
 取り出す刀の銘は"釈魂刀"。
 物体の硬度を無視し、その魂を両断する刀剣呪具。
 剛力の甚爾と游雲の相性は最上だが、これで頭部を吹き飛ばすのでは最初の一撃の時宜しく仕留め損なう可能性が否めない。
 であれば、より確実に。
 心臓と並ぶ急所の代表例である――首を斬り落とす。

 不死の術式を持つ術師は、甚爾の知る限り一人だけであるが。
 死の条件を別なものへと置換して不死者を気取る術師は、何度か見た覚えがあった。
 不死などとはよく謳ったもの。結局のところは脳なり首なり、人体の急所の何処かを狙えばそれで事足りる。
 そして大方、目の前の"これ"もその類だろう。甚爾の鋭利な分析は――冷徹なほどに的を射ていた。

「まずいなあ、さとうちゃん。これはどうも、遊んではいられなそうだ」
「……そんなの、見れば分かるから。いちいち聞かなくてもいいよ――本気でやって」
「はは、お見通しか。俺とさとうちゃんもいよいよ以心伝心、言葉などなくても通じ合える関係に」
「い、いいから早くしろ馬鹿~~~っ!!!」

 堪りかねたしょうこが叫べば、童磨は「しょうがないなあ」と場違いに肩を竦めてみせる。
 しかしそのおちゃらけたような、スカしたような物言いとは裏腹に――彼の周囲に溢れ出すのは、今までのそれとは段違いの魔力だった。
 彼は実のところ、この聖杯戦争で此処まで一度も全力を出していない。
 恐るべきは上弦の弐。本戦に入るまでの戦いを、彼は全て余技と言ってもいい軽い出力だけで踏破してきたのだ。
 が、それもこれまで。
 眼前の不遜な"猿"を狩るために、七色の瞳持つ人喰い鬼は今その総力を解き放って相対せんとする。


 ――そこで。


「あー。そっちが勝手に全力出す分には構わねえんだが」


 伏黒甚爾はそう言葉を挟んだ。
 命乞いなどする柄ではないのは、誰の目から見ても分かる。
 それに、そもそもそんなことをする理由が彼にはない。
 上弦の鬼ですら遠く及べない身体能力、童磨の基本戦法である冷気による呼吸潰しと細かな削りが一切通じない耐久力。
 これらの要素で以って、甚爾は完全に此処まで童磨を圧倒していた。
 童磨が本気を出す構えに入ったからと言って、すぐさま態度を変えて宥めにかかるなんて――些か不自然というものだろう。

 であれば、何故彼は……この暴君は戦端の加速に水を差したのか。

「地上(うえ)でやり合ってんのは、お前らのツレか?」
「そうだなあ、俺に勝てれば遺言として教えてあげ――」
「……そうだけど、それがどうかしたの?」

 甚爾は地上の方を指差して、そんな質問を投げかけた。
 それに対しさとうが、(童磨の台詞を無視して)答える。
 一瞬、不用意に情報を与えるべきではないかもしれないと迷ったが、結局は素直に答える方を選んだ。

「(今この状況は、私達にとって明らかに不利。
  キャスターが本気で戦うとなると、私としょーこちゃんはかなり距離を取らないと巻き込まれかねない。
  だけどアーチャーの戦況次第じゃ、あの場に居た敵方のマスターが私達を追って来てる可能性も拭えない――)」

 そうでなくとも、この恐るべき"猿"が本気でマスター狙いに切り替えたならその時点で詰みはほぼほぼ確定してしまう。
 童磨は鬼だ。人喰いの、鬼なのだ。彼に何かを/誰かを守ることを期待するなど、土台から間違っている。
 自分一人なら令呪での緊急避難も可能だろうが、その場合しょうこは切り捨てねばならなくなり。
 彼女に令呪を使い救援を呼んでもらった場合だと、あの天使じみたサーヴァントがこっちを追ってくることになる。
 事実上の八方塞がりだ――だからさとうは、わずかでも活路になり得るポイントを探すべく会話に乗ることを選んだ。

「コイツのマスターはオマエだろ。ならそっちの黒髪は、上で戦ってる方のマスターか?」
「あ、はい……」
「オマエのサーヴァントは、まだ健在か?」
「……け、健在よ。当たり前でしょ。私のサーヴァント、ちゃんと強いんだからっ」
「そこまでは聞いてねえよ。主観で述べられる強弱ほど信用ならないもんもねえ」

 「ほっ……本当なんですけど!」とムキになるしょうこに、もう返事は返さない。
 甚爾は釈魂刀を構えたまま、しかしその切っ先を下ろした。
 その意図はさとうにも、そして彼と今まさに殺し合いの火蓋を切り直そうとしていた童磨にも伝わる。
 臨戦態勢は保ちつつの、戦意の保留。
 対話の意思あり、と――伏黒甚爾は松坂さとう達に対し、そう示していた。

「そっちの出方次第じゃ、この場は矛を収めてやらないでもない」
「……どういう風の吹き回し? 仕掛けてきたのはあなたの方でしょ」
「如何にも何かから逃げてるって風だったんでな。 
 とりあえず吹っかけるだけ吹っかけてみて反応を見た。見込みがなければそのまま殺しても良かったし、それでも俺は何も困らないからな」

 さとうは、この時点で既に理解していた。
 この男は――油断ならない、と。
 さとうは時に人を踊らす。自分の目的のために、他人を操り人形にする。

 しかしこの男を踊らせ弄ぶことは、恐らく自分には不可能だろう。
 純粋な暴力と、立ち回りの巧さ。
 利益追求の手段として暴力を振るいながら、その実脳筋ではなく頭脳を回して場を転がすことも出来る。
 厄介だ。厄介すぎると言ってもいい。
 さとうはこの時ほど、自分がしょうこという同盟相手を抱えていて幸運だったと思ったことはなかった。

「"海賊同盟"。このけったいな名前に覚えは?」
「ある」
「上等。じゃあ、お前らはそいつらと組んでるか?」
「……組んでは、いない。交渉を持ちかけはしたけど、ほとんど決裂した形かな」
「そりゃ運がいい。此処でもし"組んでる"って返事が返ってきてたら、卓袱台をひっくり返さなきゃいけなかった」

 少なくとも、あれを交渉が成立したとか、同盟を締結できたとか言えはしないだろう。
 さとうはあの場で、見逃されただけだ。
 ガムテに道を示され、見逃されただけ。
 だからこの言葉に嘘はない。
 ポリグラフなどありはしないが、多少修羅場慣れしている程度の女子高生の虚言くらいは甚爾ならば容易く察知出来る。
 よって――彼にも、さとうの答えは嘘ではないと。真実という形で、伝わった。

「こっちからの要求は令呪一画ずつだ。
 "自身のマスターへ生命の危機が及ばない、並びに俺がお前ら主従に危害を加えない範疇"という条件で、俺への協力を命じさせること。
 それが守られればこの場は手を引く。そして地上で戦ってる、そっちの黒髪のサーヴァントの救援に向かってやる」
「交渉と言うには、ずいぶん一方的だね」
「状況が状況だからな。多少は足元見るだろそりゃ」
「そうでなくても、この場を穏便に済ませられる以外で……こっちに対する旨味があまりにも薄すぎる。
 そんな採算の取れない話を受けるくらいなら、この場でキャスターに全力を出させて一か八かを狙った方が遥かに有益だと思う」
「採算なら取れるさ。どの道、これは誰かがやらなきゃならねえことだった。
 しかしどいつもこいつもやる気がねえ。だから、こんな非才の猿が出張らなきゃいけなくなっちまった」

 甚爾の要求は、決して軽いものではない。
 難色を示すさとうだったが、甚爾の続く言葉に彼女の眉が動いた。
 採算なら取れる。彼は確かにそう言った。
 無言のまま続きを促す彼女はこの時確かに、自分達の前方を塞いでいた巨大な大岩が動き、僅かな光明がその向こうから漏れ出るのを幻視した。


「俺は、この聖杯戦争を"横並び"にしたいと思ってる」


 ……横並び。
 その意味を、改めて問うよりも早く。
 伏黒甚爾は笑みは浮かべず、しかしこの大戦という巨大な卓袱台をひっくり返す意志を瞳に覗かせて断言した。


「海賊同盟、峰津院財閥、地獄界曼荼羅とやらを捏ね回す陰陽師。
 こいつらを全員盤面から蹴落として、出る杭のないクリーンな戦争がしたいのさ」


◆◆


 ――アサシン・伏黒甚爾の目的は、徹頭徹尾マスター・紙越空魚の生還で固定されている。


 全てを得、全てを失い、一つだけ遺して死んだ猿。
 彼にもはや、聖杯へ縋ってまで叶えたい願いなどは存在しない。
 だからその目的、行動理念の全ては空魚というクライアントの望みに向く。
 現在、伏黒甚爾が掲げる第一の――そして最大の目標は、一つだった。
 それ即ち、アルターエゴ・リンボの抹殺。
 霊地に向かい、そのいずれかに現れるだろう陰陽師を滅殺し地獄界曼荼羅を挫く。
 クライアントが最も強く要望する、仁科鳥子の身に危害を及ぼさんとする要因を排除すること。

 だが、伏黒甚爾という男は目的一つだけを頭に入れて行動する真性の猿頭ではない。

 彼は彼なりに、考えて動く。
 そしてそれが必要ならば、空魚にすらその考えを打ち明けない。
 空魚は多少なり場数を踏んでいるとはいえ、所詮は光の当たる世界を生きる人間だ。
 彼女に全てを伝えることは、時に彼女の首を絞める結果に繋がりかねない――そう考えたからこそ、彼はあえて語らない。

 リンボの抹殺。
 海賊同盟の解体及び、関係者の排除。
 そして空魚の同盟相手である峰津院大和の抹殺。
 界聖杯の均衡を乱し、戦況を混沌化させている頭抜けた強者達を鏖殺し――横並びの状況を作り出す。あるべき形に、地平を均す。

 優先順位の天辺はリンボだ、これは動かない。
 だが、海賊同盟が勝つ形になるのも美味くない。
 彼らに関しては、此処で軒並み斃れて貰う必要がある。それが甚爾の理想だった。
 そして峰津院大和は優先順位でこそ他に劣るものの、生きていて貰っては困ることには何の変わりもない。
 空魚の同盟相手であるといえば聞こえはいいが――結局のところ。彼を退けなければ、空魚とその想い人に未来はないのだ。

 であれば甚爾は、臆さずかの御曹司も殺害の対象に含める。
 新世界の創造? 知ったことではない。
 そんな大博打にクライアントを放り投げて英霊の座に帰るなど、甚爾としては到底承服出来なかった。
 勝手にやっていろ。何処か遠くでやっていろ。
 過ぎたる野心は、地獄の釜の下で鬼と亡者相手に唱えているのが相応しい。


 戦況の加速と、火種の投下が止まらない東京の……文字通り地下で。
 かつて一つの運命を盛大に掻き回し狂乱させた、人類最強の天与呪縛が今、密かに反逆の篝火を灯した。



【中央区(港区へ進行中)/二日目・早朝】

【松坂さとう@ハッピーシュガーライフ】
[状態]:疲労(中)、苦い味、思案、全身にダメージ(小)
[令呪]:残り3画
[装備]:なし
[道具]:最低限の荷物
[所持金]:数千円程度
[思考・状況]
基本方針:しおちゃんと、永遠のハッピーシュガーライフを。
0:――どうする。
1:しおちゃんに会う。そこにきっと、答えが待ってる。
2:どんな手を使ってでも勝ち残る。
3:しょーこちゃんと組む。いずれ戦うことになっても、決して負けない。
4:もし、しおちゃんと出会ったら―――。
5:神戸あさひは邪魔なので早めに殺したい。
[備考]
※飛騨しょうこと連絡先を交換しました。
※キャスター(童磨)からの連絡によってバーサーカー(鬼舞辻無惨)の消滅を知りました。
※松坂さとうの叔母が命を落としたことを悟りました。

【キャスター(童磨)@鬼滅の刃】
[状態]:健康
[装備]:二対の鉄扇
[道具]:なし
[所持金]:なし
[思考・状況]基本方針:もう一度“しのぶちゃん”に会いたい。
0:君の愛が、俺の先を行くものでないのなら。その時は俺が君の先を行くよ、さとうちゃん。
1:なんだ、久々に派手に暴れられると思ったんだけど。
2:あ~あ。あの彼(あさひ)、早めに食べておけばよかったな。
3:しょーこちゃんもまた愛の道を行く者なんだねぇ。くく、あはははは。
4:黒死牟殿や猗窩座殿とも会いたいなぁ
[備考]※予選期間中にアーチャー(ガンヴォルト(オルタ))と交戦しています。さとうの目を通して、彼の魔力の気配を察知しました。
※鬼同士の情報共有の要領でマスターと感覚を共有できます。交感には互いの同意が必要ですが、さとうは索敵のために渋々受け入れています。

【飛騨しょうこ@ハッピーシュガーライフ】
[状態]:疲労(中)、全身にダメージ(小)
[令呪]:残り2画
[装備]:なし
[道具]:最低限の荷物
[所持金]:1万円程度
[思考・状況]
基本方針:私達の物語を幸せな結末に。そのためにも、諦められない。
0:えっ……えぇ……?
1:さとうと一緒に戦う。あさひ君とは、きっといつか戦う。
2:アーチャーが心配。この人(甚爾)との交渉次第じゃ、助けに行ってくれるみたいだけど……?
3:それはきっと"愛"だよ、さとう。
[備考]
※松坂さとうと連絡先を交換しました。

【アサシン(伏黒甚爾)@呪術廻戦】
[状態]:健康
[装備]:武器庫呪霊(体内に格納)
[道具]:拳銃等
[所持金]:数十万円
[思考・状況]基本方針:サーヴァントとしての仕事をする
0:聖杯戦争を横並びにする。そのために、出る釘共を排除する。
1:峰津院の霊地へと向かい、どちらかに現れるであろうアルターエゴ・リンボを殺す。
2:場合によっては写真のおやじ(吉良吉廣)の残穢を辿り、仁科鳥子の元へ向かう。
3:幽谷霧子の誘拐は保留。ただし283プロへの牽制及び調査はいつでも行えるようにする。
4:都内の大学について、(M以外の)情報筋経由で仁科鳥子の在籍の有無を探っていきたい。
5:ライダー(殺島飛露鬼)やグラス・チルドレンは283プロおよび櫻木真乃の『偽のゴール』として活用する。漁夫の利が見込めるようであれば調査を中断し介入する。
6:ライダー(殺島飛露鬼)への若干の不信。
7:あの『チェンソーの悪魔』は、本物の“呪い”だ。
[備考]
※櫻木真乃がマスターであることを把握しました。
※甚爾の協力者はデトネラット社長"四ツ橋力也@僕のヒーローアカデミア"です。彼にはモリアーティの息がかかっています。
※櫻木真乃、幽谷霧子を始めとするアイドル周辺の情報はデトネラットからの情報提供と自前の調査によって掴んでいました。
※モリアーティ経由で仁科鳥子の存在、および周辺の事態の概要を聞きました。


【リップ@アンデッドアンラック】
[状態]:健康、魔力消費(小)
[令呪]:残り3画
[装備]:走刃脚、医療用メス数本、峰津院大和の名刺
[道具]:ヘルズクーポン(紙片)
[所持金]:数万円
[思考・状況]
基本方針:聖杯の力で“あの日”をやり直す。
0:???
1:皮下と組むことに決定。ただしシュヴィに魂喰いをさせる気はない。
2:283プロを警戒。もし本当に聖杯戦争を破綻させかねない勢力なら皮下や大和と連携して殲滅に動く。
3:古手梨花を利用する。いざとなれば使いつぶす。
4:敵主従の排除。同盟などは状況を鑑みて判断。
5:地獄への回数券(ヘルズ・クーポン)の量産について皮下の意見を伺う。
6:ガムテープの殺し屋達(グラス・チルドレン)は様子見。追撃が激しければ攻勢に出るが、今は他主従との潰し合いによる疲弊を待ちたい。
[備考]
※『ヘルズ・クーポン@忍者と極道』の製造方法を知りましたが、物資の都合から大量生産や完璧な再現は難しいと判断しました。
また『ガムテープの殺し屋達(グラス・チルドレン)』が一定の規模を持った集団であり、ヘルズ・クーポンの確保において同様の状況に置かれていることを推測しました。
※ロールは非合法の薬物を売る元医者となっています。医者時代は“記憶”として知覚しています。皮下医院も何度か訪れていたことになっていますが、皮下真とは殆ど交流していないようです。

【アーチャー(シュヴィ・ドーラ)@ノーゲーム・ノーライフ】
[状態]:健康
[装備]:機凱種としての武装
[道具]:なし
[所持金]:なし
[思考・状況]
基本方針:叶うなら、もう一度リクに会いたい。
0:…マスター。シュヴィが、守るからね。
1:マスター(リップ)に従う。いざとなったら戦う。
2:マスターが心配。殺しはしたくないけと、彼が裏で暗躍していることにも薄々気づいている。
3:フォーリナー(アビゲイル)への恐怖。
4:皮下真とそのサーヴァント(カイドウ)達に警戒。
5:峰津院大和とそのサーヴァント(ベルゼバブ)を警戒。特に、大和の方が危険かも知れない
6:セイバー(宮本武蔵)を逃してしまったことに負い目。
※聖杯へのアクセスは現在干渉不可能となっています。
※梨花から奪った令呪一画分の魔力により、修復機能の向上させ損傷を治癒しました。

【アーチャー(ガンヴォルト(オルタ))@蒼き雷霆ガンヴォルト爪】
[状態]:疲労(中)、クードス蓄積(現在4騎分)
[装備]:ダートリーダー
[道具]:なし
[所持金]:札束
[思考・状況]
基本方針:彼女“シアン”の声を、もう一度聞きたい。
0:マスター達を逃がす殿を務める。
1:マスターを支え続ける。彼女が、何を選んだとしても。
2:ライダー(カイドウ)への非常に強い危機感。
3:松坂さとうがマスターに牙を剥いた時はこの手で殺す。……なるべくやりたくない。
[備考]
※予選期間中にキャスター(童磨)と交戦しています。また予選期間中に童磨を含む2騎との交戦(OP『SWEET HURT』参照)を経験したことでクードスが蓄積されています


【港区・東京タワー/二日目・早朝】

【ライダー(アシュレイ・ホライゾン)@シルヴァリオトリニティ】
[状態]:全身にダメージ(大)、疲労(大)
[装備]:アダマンタイト製の刀@シルヴァリオトリニティ
[道具]:七草にちかのスマートフォン(プロデューサーの誘拐現場および自宅を撮影したデータを保存)、ウィリアムの予備端末(Mとの連絡先、風野灯織&八宮めぐるの連絡先)、WとMとの通話録音記録
[所持金]:
[思考・状況]基本方針:にちかを元の居場所に戻す。
0:光と灰の境界線を、今こそ。
1:……まずいな。
2:界奏による界聖杯改変に必要な情報(場所及びそれを可能とする能力の情報)を得る。
3:情報収集のため他主従とは積極的に接触したい。が、危険と隣り合わせのため慎重に行動する。
4:大和の世界、まさか新西暦と繋がってたりしてないよな?
5:界奏での解決が見込めない場合、全員の合意の元優勝者を決め、生きている全てのマスターを生還させる。
  願いを諦めきれない者には、その世界に移動し可能な限りの問題解決に尽力する。
[備考]
宝具『天地宇宙の航海記、描かれるは灰と光の境界線(Calling Sphere Bringer)』は、にちかがマスターの場合令呪三画を使用することでようやく短時間の行使が可能と推測しています。
アルターエゴ(蘆屋道満)の式神と接触、その存在を知りました。
割れた子供達(グラス・チルドレン)の概要について聞きました。
七草にちか(騎)に対して、彼女の原型はNPCなのではないかという仮説を立てました。真実については後続にお任せします。
星辰光「月照恋歌、渚に雨の降る如く・銀奏之型(Mk-Rain Artemis)」を発現しました。
宝具『初歩的なことだ、友よ』について聞きました。他にもWから情報を得ているかどうかは後続に任せます。
ヘリオスの現界及び再度の表出化は不可能です。奇跡はもう二度と起こりません。

【アーチャー(メロウリンク・アリティ)@機甲猟兵メロウリンク】
[状態]:全身にダメージ(中・ただし致命傷は一切ない)、疲労(中)、アルターエゴ・リンボへの復讐心
[装備]:対ATライフル(パイルバンカーカスタム)、照準スコープなど周辺装備
[道具]:圧力鍋爆弾(数個)、火炎瓶(数個)、ワイヤー、スモーク花火、工具、ウィリアムの懐中時計(破損)
[所持金]:なし
[思考・状況]基本方針:マスターの意志を尊重しつつ、生き残らせる。
0:今は、ただ機を待つ。
1:田中摩美々は任された。
2:アルターエゴ・リンボ(蘆屋道満)への復讐を果たす。
3:武装が心もとない。手榴弾や対AT地雷が欲しい。ハイペリオン、使えそうだな……
[備考]※圧力鍋爆弾、火炎瓶などは現地のホームセンターなどで入手できる材料を使用したものですが、アーチャーのスキル『機甲猟兵』により、サーヴァントにも普通の人間と同様に通用します。また、アーチャーが持ち運ぶことができる分量に限り、霊体化で隠すことができます。
アシュレイ・ホライゾンの宝具(ハイペリオン)を利用した罠や武装を勘案しています。
※田中摩美々と再契約を結びました。

【セイバー(宮本武蔵)@Fate/Grand Order】
[状態]:ダメージ(中)、霊骸汚染(中)、魔力充実、 令呪『リップと、そのサーヴァントの命令に従いなさい』
[装備]:計5振りの刀
[道具]:
[所持金]:
[思考・状況]基本方針:マスターである古手梨花の意向を優先。強い奴を見たら鯉口チャキチャキ
0:うわあ、なんだかすごいことになってるわね(チャキチャキチャキ)。
1:梨花を助ける。そのために、方舟に与する
2:おでんのサーヴァント(継国縁壱)に対しての非常に強い興味。
3:アシュレイ・ホライゾンの中にいるヘリオスの存在を認識しました。武蔵ちゃん「アレ斬りたいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ。でもアレだしたらダメな奴なのでは????」
4:あの鬼侍殿の宿業、はてさてどうしてくれようか。
5:アルターエゴ・リンボ(蘆屋道満)は斬る。今度こそは逃さない。
※鬼ヶ島にいる古手梨花との念話は機能していません。

【峰津院大和@デビルサバイバー2】
[状態]:疲労(小)、胴体に刀傷(浅い)
[令呪]:残り三画
[装備]:宝具・漆黒の棘翅によって作られた武器(現在判明している武器はフェイトレス(長剣)と、ロンゴミニアド(槍)です)、『霊脈の龍』
[道具]:悪魔召喚の媒体となる道具
[所持金]:超莫大
[思考・状況]
基本方針:界聖杯の入手。全てを殺し尽くすつもり
0:“勝つ”のは私だ
1:――光月おでんめ、しくじったか。
2:ロールは峰津院財閥の現当主です。財閥に所属する構成員NPCや、各種コネクションを用いて、様々な特権を行使出来ます
3:グラスチルドレンと交戦しており、その際に輝村照のアジトの一つを捕捉しています。また、この際に、ライダー(シャーロット・リンリン)の能力の一端にアタリを付けています
4:峰津院財閥に何らかの形でアクションを起こしている存在を認知しています。現状彼らに対する殺意は極めて高いです
5:東京都内に自らの魔術能力を利用した霊的陣地をいくつか所有しています。数、場所については後続の書き手様にお任せします。現在判明している場所は、中央区・築地本願寺です
6:白瀨咲耶、神戸あさひと不審者(プリミホッシー)については後回し。炎上の裏に隠れている人物を優先する。
7:所有する霊地の一つ、新宿御苑の霊地としての機能を破却させました。また、当該霊地内で戦った為か、魔力消費がありません。
8:光月おでんは次に見えれば必ず殺す。
【備考】
※皮下医院地下の鬼ヶ島の存在を認識しました。

【ライダー(カイドウ)@ONE PIECE】
[状態]:人獣化、胴体に斬傷(大)、首筋に切り傷、虚無感→泣き上戸
[装備]:金棒
[道具]:
[所持金]:
[思考・状況]
基本方針:『戦争』に勝利し、世界樹を頂く。
0:降伏しない奴は全員殺す。霊地を奪い取る。
1:霊地の奪取が済めば鬼ヶ島へ戻り、聖杯戦争を終わらせる。
2:峰津院の霊地(東京タワーとスカイツリー地下)を強奪ないし破壊する。
3:組んでしまった物は仕方ない。だけど本当に話聞けよババア!! あと人の真名をバラすな馬鹿!
4:『鬼ヶ島』の浮上が可能になるまでは基本は籠城、気まぐれに暴れる。
5:リップは面白い。優秀な戦力を得られて上機嫌。てめェ戻って来なかったらブチ殺すからな
6:リンボには警戒。部下として働くならいいが、不穏な兆候があれば奴だけでも殺す。
7:アーチャー(ガンヴォルト)に高評価。自分の部下にしたい。
8:峰津院大和は大物だ。性格さえ従順ならな……
9:ランサー(ベルゼバブ)テメェ覚えてろよ
10:"ガキども"? ……下らねェ


【渋谷区上空・鬼ヶ島/二日目・早朝】

【皮下真@夜桜さんちの大作戦】
[状態]:健康
[令呪]:残り二画
[装備]:?
[道具]:?
[所持金]:纏まった金額を所持(『葉桜』流通によっては更に利益を得ている可能性も有)
[思考・状況]
基本方針:医者として動きつつ、あらゆる手段を講じて勝利する。
0:じゃ、終わろうか?
1:大和から霊地を奪う、283プロの脱出を妨害する。両方やらなきゃいけないのが聖杯狙いの辛い所だな。
2:覚醒者に対する実験の準備を進める。
3:戦力を増やしつつ敵主従を減らす。
4:沙都子ちゃんとは仲良くしたいけど……あのサーヴァントはなー。怪しすぎだよなー。
5:峰津院財閥の対処もしておきたいけどよ……どうすっかなー? 一応、ICカードはあるけどこれもうダメだろ
6:梨花ちゃんのことは有効活用したい。…てか沙都子ちゃんと知り合いってマジ?
7:逃げたアイの捜索をさせる。とはいえ優先度は低め。
[備考]
※咲耶の行方不明報道と霧子の態度から、咲耶がマスターであったことを推測しています。
※会場の各所に、協力者と彼等が用意した隠れ家を配備しています。掌握している設備としては皮下医院が最大です。
 虹花の主要メンバーや葉桜の被験体のような足がつくとまずい人間はカイドウの鬼ヶ島の中に格納しているようです。
※ハクジャから田中摩美々、七草にちかについての情報と所感を受け取りました。
※峰津院財閥のICカード@デビルサバイバー2、風野灯織と八宮めぐるのスマートフォンを所持しています。
※虹花@夜桜さんちの大作戦 のメンバーの「アオヌマ」は皮下医院付近を監視しています。「アカイ」は星野アイの調査で現世に出ました
※皮下医院の崩壊に伴い「チャチャ」が死亡しました。「アオヌマ」の行方は後続の書き手様にお任せします
※ドクロドームの角の落下により、皮下医院が崩壊しました。カイドウのせいです。あーあ
皮下「何やってんだお前ェっ!!!!!!!!!!!!」
※複数の可能性の器の中途喪失とともに聖杯戦争が破綻する情報を得ました。
※キングに持たせた監視カメラから、沙都子と梨花の因縁について大体把握しました。結構ドン引きしています。主に前者に


【鬼ヶ島→???/二日目・早朝】

北条沙都子@ひぐらしのなく頃に業】
[状態]:健康、高揚
[令呪]:残り3画
[装備]:トカレフ@現実
[道具]:トカレフの予備弾薬、地獄への回数券
[所持金]:十数万円(極道の屋敷を襲撃した際に奪ったもの)
[思考・状況]
基本方針:理想のカケラに辿り着くため界聖杯を手に入れる。
0:梨花と一緒に現世へ。ふふ、梨花と東京の地を踏むだなんて……
1:脱出の道は潰えた。願うのは聖杯の獲得による、梨花への完全勝利のみ。
2:割れた子供達(グラス・チルドレン)に潜り込み利用する。皮下達との折り合いは適度に付けたい。
3:ライダー(カイドウ)を打倒する手段を探し、いざという時確実に排除できる体制を整えたい
4:ずる賢い蜘蛛。厄介ですけど、所詮虫は虫。ですわよ?
5:ガムテに対しての対抗策も考えたい。

【古手梨花@ひぐらしのなく頃に業】
[状態]:疲労及び失血(大)、右腕に不治(アンリペア)、決意、困惑
[令呪]:全損
[装備]:なし
[道具]:なし
[所持金]:数万円程度
[思考・状況]
基本方針:生還を目指す。もし無ければ…
0:何が何だか分からない。でも、考えるのを止めては駄目。
1:沙都子を完膚なきまでに負かして連れ帰る。
2:白瀬咲耶との最後の約束を果たす。
3:ライダー(アシュレイ・ホライゾン)達と組む。
4:咲耶を襲ったかもしれない主従を警戒、もし好戦的な相手なら打倒しておきたい。
5:櫻木真乃とアーチャーについては保留。現状では同盟を組むことはできない。
6:戦う事を、恐れはしないわ。


【鬼ヶ島→???/二日目・早朝】

【ガムテ(輝村照)@忍者と極道】
[状態]:疲労(極大)、精神疲労(大)、覚悟、死柄木弔への復讐心
[令呪]:残り三画
[装備]:地獄への回数券
[道具]:携帯電話(283プロダクションおよび七草はづきの番号、アドレスを登録済み)
[所持金]:潤沢
[思考・状況]
基本方針:皆殺し。そして、救われなかった子供達の“理想郷”を。
0:止まれはしない。必ず、勝つんだ。
1:刺すべき瞬間? ああ、理解ってるぜ。
2:もうひとりの蜘蛛が潜む『敵連合』への対策もする。
3:283陣営は一旦後回し。犯罪卿は落とせたが、今後の動向に関しても油断はしない。
4:黄金時代(北条沙都子)に期待。いざという時のことも、ちゃんと考えてんだぜ? これでも。
5:世田谷で峰津院のサーヴァントを撃退したのは何者だ?
6:じゃあな、偶像(アイドル)。
[備考]
※ライダーがカナヅチであることを把握しました。
※ライダーの第三宝具を解禁しました。
※ライダーが使い魔として呼び出すシャーロット・ブリュレの『ミラミラの実の能力』については以下の制限がかけられています。界聖杯に依るものかは後続の書き手にお任せします。
NPCの鏡世界内の侵入不可
鏡世界の鏡を会場内の他の鏡へ繋げる際は正確な座標が必須。
投射能力による姿の擬態の時間制限。
※関の短刀は消滅しました。


◆◆


「……私、これ生き延びれんのかな……」

 紙越空魚は、東京タワーの地下で戦時中にタイムスリップでもしたのだろうかというほど激しい地響きを聞いていた。
 大和曰く――この東京タワーには霊的な防御結界が何重にも渡って張られているとのことだが、それもいつまで保つのやら。
 自分のサーヴァントが意図的に話を通さず暗躍している状況など、露知らずに。
 何も知らない空魚は、どこか遠い目をしている。


【港区・東京タワー地下/二日目・早朝】

【紙越空魚@裏世界ピクニック】
[状態]:疲労(小)、背中と腹部にダメージ(いずれも小)。憤慨、衝撃、自罰、呪い、そして覚悟
[令呪]:残り三画
[装備]:なし
[道具]:マカロフ@現実
[所持金]:一般的な大学生程度。裏世界絡みの収入が無いせいでややひもじい。
[思考・状況]基本方針:鳥子を助ける。
0:これ大丈夫なんかな…………
1:リンボをぶっ殺して鳥子を助ける。
2:鳥子を助けに行く。何が何でも。何を利用しようとも。だから……死ぬんじゃないぞ。
3:峰津院と組む。奴らの強さを利用する。
4:アイ達とは当分協力……したかったけど、どう転ぶか分からない。
5:アビゲイルとか、地獄界曼荼羅とか……正直いっぱいいっぱいだ。



【全体備考】

※渋谷区上空に『明王鬼界・鬼ヶ島』が顕現しました。
 現在役職を問わず百獣海賊団の構成員が現世に出現し、NPCを殺戮して魂喰いを行っています。
 最低でも『大看板』三人は確実に現世へ出現しており、喰らった魂は全てカイドウの糧になります。

※鏡世界は、少なくとも割れた子供達の拠点がある高級住宅街は半壊しているようです。



時系列順


投下順


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138:地平聖杯戦線 ─High&low─ 峰津院大和 145:地平聖杯戦線 ─Why What Wolrd White─(1)
138:地平聖杯戦線 ─High&low─ アーチャー(メロウリンク=アリティ) 145:地平聖杯戦線 ─Why What Wolrd White─(1)
138:地平聖杯戦線 ─High&low─ ライダー(アシュレイ・ホライゾン) 145:地平聖杯戦線 ─Why What Wolrd White─(1)
133:地平聖杯戦線 ─RED LINE─(1) 皮下真 145:地平聖杯戦線 ─Why What Wolrd White─(1)
137:刃鳴散らす ライダー(カイドウ)
133:地平聖杯戦線 ─RED LINE─(1) 古手梨花 143:地平聖杯戦線-Kaleidoscope-(1)
138:地平聖杯戦線 ─High&low─ セイバー(宮本武蔵) 145:地平聖杯戦線 ─Why What Wolrd White─(1)
134:サマータイムレコード(前編) ガムテ 142:転がる岩、君に朝が降る(前編)
133:地平聖杯戦線 ─RED LINE─(1) 北条沙都子 143:地平聖杯戦線-Kaleidoscope-(1)
138:地平聖杯戦線 ─High&low─ 紙越空魚 143:地平聖杯戦線-Kaleidoscope-(1)
138:地平聖杯戦線 ─High&low─ アサシン(伏黒甚爾)
133:地平聖杯戦線 ─RED LINE─(1) リップ 143:地平聖杯戦線-Kaleidoscope-(1)
133:地平聖杯戦線 ─RED LINE─(1) アーチャー(シュヴィ・ドーラ)
133:地平聖杯戦線 ─RED LINE─(1) 飛騨しょうこ 143:地平聖杯戦線-Kaleidoscope-(1)
アーチャー(ガンヴォルト[オルタ])
133:地平聖杯戦線 ─RED LINE─(1) 松坂さとう 143:地平聖杯戦線-Kaleidoscope-(1)
キャスター(童磨)

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最終更新:2023年04月30日 01:29